JP3062147B2 - 多心光コネクタとその製造用金型と多心光コネクタの製造方法 - Google Patents

多心光コネクタとその製造用金型と多心光コネクタの製造方法

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JP3062147B2
JP3062147B2 JP10037073A JP3707398A JP3062147B2 JP 3062147 B2 JP3062147 B2 JP 3062147B2 JP 10037073 A JP10037073 A JP 10037073A JP 3707398 A JP3707398 A JP 3707398A JP 3062147 B2 JP3062147 B2 JP 3062147B2
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祐司 佐藤
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東北日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バから成る多心光ファイバの接続のための多心光コネク
タとその製造用金型と多心光コネクタの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数本の光ファイバから成る多心
光ファイバの接続のための多心光コネクタは、図10に
示すように、プラスチック樹脂の成形材料を用いて成形
されたフェルール100から構成されている。フェルー
ル100の中央部側に光ファイバを挿入するための光フ
ァイバ穴101と、その両側に各光コネクタ同志を正し
く位置決めさせるためのガイドピンが挿通するガイドピ
ン穴105が形成されている。このようなタイプのフェ
ルールを製造する場合には、図11に示すような一対の
金型106,107を用いトランスファ成形により、全
ての形状を一括で成形するようになっている。すなわ
ち、これらの金型のうち一方の金型106には光ファイ
バ穴101とガイドピン穴105を形成するための大小
2種の径のコアピン108,109をセットし、他方の
金型107にはトランスファポットを設け、両金型を重
合し樹脂材料を充填しフェルール100を成形してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにフェルール
の全ての形状を一括で成形するようになっているので、
成形不良等により光ファイバ穴やガイドピン穴など精度
を高く必要な部所の所要寸法が出ていないフェルールは
選別して不良として廃棄することになり、その結果、廃
棄分の材料が多くなり多心光コネクタの低価格化を阻害
するという課題を有していた。
【0004】本発明の目的は、従来のこのような課題を
解決し、低価格で量産性に富み、しかも低接続損失で高
精度な多心光コネクタとその製造用金型と多心光コネク
タの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の多心光コネクタ
は、多心光ファイバの各々の光ファイバをガイドする複
数の丸穴からなる光ファイバ穴と接続のためのガイドピ
ンを挿通する複数のガイド穴とを具備するよう熱硬化性
樹脂で成形されたガイド部材を内包するよう前記熱硬化
性樹脂と同一の熱硬化性樹脂で成形されたフェルールを
し、前記多心光ファイバを前記ガイド部材の光ファイ
バ穴に配置し接着固定された前記フェルールの接続端面
は、前記光ファイバの光伝搬軸に対して傾斜する傾斜面
を有し、前記傾斜面は、前記ガイド部材を含み、前記光
ファイバの先端を前記ガイド部材から微小長だけ突出さ
せて光ファイバ同志の直接接続をする直接接触部を有す
ことを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】さらに、本発明のガイド部材用金型は、複
数の光ファイバ穴を成形するための複数の第1のコアピ
ンと、複数のガイドピン穴を成形するための複数の第2
のコアピンと、ガイド部材の外形構造を成形するための
凹部と前記第1のコアピンを収容するためのV溝と前記
第2のコアピンを収容するための溝とが形成されている
下型と、前記下型と重合してガイド部材の外形構造を成
形するための凹部と前記下型と重合して前記第2のコア
ピンを固定するための溝とが形成されている上型とから
構成され、前記第1のコアピンの外径と前記第2のコア
ピンの外径と前記凹部の寸法が、ガイド部材を内包して
フェルールを成形する際に受ける寸法変化を考慮した光
ファイバ穴の穴寸法とガイドピン穴の穴寸法とガイド部
材の外形寸法が得られるように設定されていることを特
徴としている。
【0012】また、本発明のフェルール用金型は、上型
と、下型と、第1のコアピンセットと、接着用窓形成ス
ライドとで構成され、前記第1のコアピンセットは、フ
ェルールの内部構造を成形するフェルール内形成形部
と、ガイド部材を嵌着するため、ガイド部材の光ファイ
バ穴に嵌合する複数の第3のコアピンと、ガイドピン穴
に嵌合する複数の第4のコアピンとを有し、前記第3の
コアピンが、外径のことなるコアピン太部とコアピン細
部とから成り、前記コアピン太部で前記第3のコアピン
の強度を保ち、前記コアピン細部で前記ガイド部材の光
ファイバ穴に嵌合するよう前記コアピン細部の外径が構
成され、前記下型は、フェルールの外形構造を成形する
ための凹部と、前記第1のコアピンセットを収容するた
めのコアピンセット収容部と、前記第3のコアピンを収
容するためのV溝と、前記第4のコアピンを収容するた
めの溝と、前記接着用窓形成スライドを収容するための
スライド収容部とを有し、前記上型は、フェルールの外
形構造を成形するための凹部と、前記第1のコアピンセ
ットを押さえるためのコアピンセット押部と、前記第4
のコアピンを押さえるための溝とを有することを特徴と
している。
【0013】さらに、本発明のフェルール用金型は、前
記上型と、下型と、第2のコアピンセットと、前記接着
用窓形成スライドとで構成され、前記第2のコアピンセ
ットは、フェルールの内部構造を成形するフェルール内
形成形部と、前記ガイド部材の光ファイバ穴に嵌合する
複数の第5のコアピンと、複数の前記第4のコアピンと
を有し、前記第5のコアピンが、外径が一様な円柱で、
前記円柱の先端部にテーパ部を有し、前記テーパ部が前
記ガイド部材の光ファイバ穴を塞ぎ、成型時において熱
硬化性樹脂が前記光ファイバ穴に侵入するのを防ぐよう
テーパ寸法を有し、前記下型は、フェルールの外形構造
を成形するための凹部と、前記第2のコアピンセットを
収容するためのコアピンセット収容部と、前記第4のコ
アピンを収容するための溝と、前記接着用窓形成スライ
ドを収容するためのスライド収容部とを有することを特
徴としている。
【0014】また、本発明のフェルール用金型は、前記
上型と前記下型と前記ガイド部材を嵌着した前記第2の
コアピンセットと前記接着用窓形成スライドとを重合し
型締めした際、前記第2のコアピンセットの第5のコア
ピンのテーパ部が前記ガイド部材の光ファイバ穴を塞ぐ
よう押圧しさらに前記ガイド部材を前記上型の壁と前記
下型の壁とに突き当てることで前記ガイド部材を保持す
ることを特徴としている。
【0015】さらに、本発明の多心光コネクタの製造方
法は、熱硬化性樹脂から、ガイド部材用金型にてガイド
部材を成形する工程と、成形されたガイド部材を仕上が
り寸法測定により選別を行い、良品を選択する工程と、
良品ガイド部材をコアピンセットに嵌着する工程と、下
型に、ガイド部材が嵌着されたコアピンセットを収容
し、さらに上型を重合し、そして接着用窓形成スライド
を嵌入し,型締めしてフェルール用金型を組み立てる工
程と、前記熱硬化性樹脂と同一の熱硬化性樹脂から、前
記フェルール用金型にて成形品を成形する工程と、前記
成形品を切断と研削により不要部分を取り除き所要の形
状に仕上げてフェルールを得る工程と、予め端末処理さ
れた多心光ファイバをゴムブーツを介してフェルールに
挿入し、接着用窓から接着剤を適下し前記多心光ファイ
バを前記フェルールに接着固定する工程と、多心光ファ
イバを接着固定した前記フェルールの接続端面を平面研
磨して、斜面を形成し、さらに前記斜面をバフ研磨し、
微小長だけ光ファイバを突出させる研磨工程とを有する
ことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の多心光コネクタの構造図、
図1(a)はその斜視図、図1(b)はその断面図で、
図2は本発明の多心光コネクタのフェルールの構造図、
図2(a)はフェルールの表の斜視図、図2(b)はフ
ェルールの裏の斜視図、図2(c)はフェルールの断面
図で、図3はフェルールに内包されるガイド部材の構造
図で,図4は本発明の多心光コネクタ同志の接続構造
図、図4(a)はその斜視図、図4(b)はその断面
図、図4(c)は接続端面拡大図である。
【0018】本発明の一つの実施の形態である多心光コ
ネクタ1は、図1に示すように、複数本の光ファイバか
ら成る多心光ファイバ30をゴムブーツ20を介してフ
ェルール10に接着剤10aで固定された構造である。
【0019】フェルール10は、図2に示すように、成
形されたガイド部材11を先端に含むように熱硬化性樹
脂材料、例えばエポキシ系のプラスチック樹脂材料で成
形されている。フェルール10には、多心光ファイバ3
0の素線30aの各々をガイドする複数の光ファイバ穴
10fと、多心光コネクタ1同志を接続する際、図4
(a)に示すガイドピン40を嵌合するための複数のガ
イドピン穴10gが形成されている。フェルール10の
裏面には、図2(b)に示すように、多心光ファイバ3
0をフェルール10に接着固定するため接着剤適下用の
接着用窓10wが形成されている。フェルール10のガ
イド部材11の位置と反対の位置には、図2(c)に示
すように、ゴムブーツ20を介して多心光ファイバ30
を挿通するための穴10bが設けられている。
【0020】ガイド部材11は、図3に示すように、フ
ェルール10と同一の熱硬化性樹脂材料で成形され、複
数の丸穴の光ファイバ穴11fと複数のガイドピン穴1
1gとを有している。ガイド部材11の外形寸法と光フ
ァイバ穴11fの内径r1とガイドピン穴11gの内径
r2は、フェルール10の成形時におけるガイド部材1
1の寸法変化を考慮して決められている。したがって、
ガイド部材11を内包してフェルール10を成形した後
には、フェルール10には所望の内径を有する光ファイ
バ穴10fとガイドピン穴10gが得られる。ガイド部
材11の光ファイバ穴11fあるいはガイドピン穴11
gの軸方向の長さhは、光ファイバとガイドピンをガイ
ドするに必要最小の長さで、かつ、フェルール10の成
形時にガイド部材11を金型で保持するに必要最小の長
さであり、例えば2mm程度である。
【0021】多心光コネクタ1の接続端面1eは、図1
(b)に示すように、光ファイバの光伝搬軸に対し垂直
な垂直面1vと前記垂直面1vに対し研磨角度1t、た
とえば8度で研磨された斜研磨面1sとから成り、光フ
ァイバの接続端面30fは、図4(c)に示すように、
前記研磨角度1tを有するガイド部材端面11tから、
微少長、例えば0.5〜1μmだけ突出している。この
ように光ファイバの接続端面30fに斜研磨面を設ける
ことで、端面からの反射光が導波モードになるの防ぎ、
多心光コネクタ1の高反射減衰量を実現している。光フ
ァイバの接続端面30fを微少長突出させることで、多
心光コネクタ1同志の接続の際、直接接触、すなわちP
C(Physical Contact)可能にし、低
接続損失を実現している。
【0022】次に、本発明の多心光コネクタ1のフェル
ール10の製造用金型について図面を参照して詳細に説
明する。
【0023】製造用金型は、射出成形またはトランスフ
ァ成形によって、ガイド部材11を成形するガイド部材
用金型とガイド部材11を内包してフェルール10を成
形するフェルール用金型から成る。
【0024】まず、ガイド部材用金型を図で説明する。
【0025】図5はガイド部材用金型の構成図である。
【0026】図5において、ガイド部材用金型50は上
型51と、下型52と、複数の光ファイバ穴11fを成
形するための複数の第1のコアピン53と、複数のガイ
ドピン穴11gを成形するための複数の第2のコアピン
54とで構成されている。
【0027】下型52には、ガイド部材11の外形構造
を成形するための凹部52aと第1のコアピン53を収
容するためのV溝52bと第2のコアピン54を収容す
るための溝52cが形成されている。
【0028】上型51には、下型52と重合した時、ガ
イド部材11の外形構造を成形するための凹部51aと
第2のコアピン54を固定するための溝51cが形成さ
れている。
【0029】第1のコアピン53の外径d1と、第2の
コアピン54の外径d2と、凹部51aと凹部52aの
寸法は、ガイド部材11を内包してフェルール10を成
形する際のガイド部材11の寸法変化を考慮して決めら
れた値である。第1のコアピン53の外径d1は127
μm程度が望ましい。第1のコアピン53の長さkは、
ガイド部材11の光ファイバ穴11fあるいはガイドピ
ン穴11gの軸方向の長さhが2mm程度と非常に短い
ので、従来のコアピンの長さ、例えば5mmより充分に
短くすることができる。これにより、成形時のコアピン
の曲がりを防いでいるので、高精度な光ファイバ穴ピッ
チを有するガイド部材11を成形できる。
【0030】次に、フェルール用金型を図で説明する。
【0031】図6はフェルール用第1の金型の構成図、
図6(a)はその斜視図、図6(b)はその1部分拡大
図で、図7はフェルール用第1の金型の重合構造図、図
7(a)はその斜視図、図7(b)はその断面図であ
る。
【0032】図6において、フェルール用第1の金型6
0は上型61と、下型62と、第1のコアピンセット6
3と、接着用窓形成スライド66とで構成されている。
【0033】第1のコアピンセット63は、フェルール
の内部構造を成形するフェルール内形成形部63fと、
ガイド部材11を嵌着するため、ガイド部材11の光フ
ァイバ穴11fとガイドピン穴11gの各々に嵌合する
複数の第3のコアピン64と複数の第4のコアピン65
とを有している。光ファイバ穴11fに嵌合する第3の
コアピン64は、図6(b)に示すように、外径d4、
例えば250μm のコアピン太部64aと、外径d4
より小なる外径d3、例えば127μmのコアピン細部
64bから構成されている。コアピン細部64bをガイ
ド部材11の光ファイバ穴11fに貫通して成形時での
樹脂材料の光ファイバ穴11fへの侵入を防いでいる。
【0034】下型62には、フェルール10の外形構造
を成形するための凹部62aと第1のコアピンセット6
3を収容するためのコアピンセット収容部62dと第3
のコアピン64を収容するためのV溝62bと第4のコ
アピン65を収容するための溝62cと接着用窓形成ス
ライド66を収容するためのスライド収容部62sが形
成されている。
【0035】上型61には、フェルール10の外形構造
を成形するための凹部61aと第1のコアピンセット6
3を押さえるためのコアピンセット押部61dと第4の
コアピン65を押さえるための溝61cとが形成されて
いる。
【0036】フェルール用第1の金型60の組立は、図
7に示すように、下型62にガイド部材11が嵌着され
た第1のコアピンセット63を収容し、さらに上型61
を重合し、そして接着用窓形成スライド66を下型62
に嵌入して組立てられる。これにより、図7(b)に示
すように、フェルール10の外形構造を成形するための
フェルール成形空間60fが形成される。ガイド部材1
1をコアピン太部64aと上型61の壁61wと下型6
2の壁62wとで保持し、成形時での成形樹脂圧力によ
るコアピン細部64bの曲がりを防いでいる。
【0037】次に、本発明の多心光コネクタのフェルー
ル用第2の金型を説明する。
【0038】図8はフェルール用第2の金型の構成図、
図8(a)はその斜視図、図8(b)はその1部分拡大
図で、図9はフェルール用第2の金型の重合構造図、図
9(a)はその斜視図、図9(b)はその断面図であ
る。
【0039】図8において、フェルール用第2の金型7
0は上型61と、下型72と、第2のコアピンセット7
3と、接着用窓形成スライド66とで構成され、上型6
1と接着用窓形成スライド66はフェルール用第1の金
型60のものと同一である。
【0040】以下では、フェルール用第1の金型60と
異なる点のみを説明する。
【0041】第2のコアピンセット73の構造は、ガイ
ド部材11の光ファイバ穴11fに嵌合するコアピンの
形状が第1のコアピンセット63の第3のコアピンと異
なる点を除けば、第1のコアピンセット63の構造と同
一である。
【0042】第2のコアピンセット73において、光フ
ァイバ穴11fに嵌合する第5のコアピン74は、図8
(b)に示すように、外径d4、例えば250μmの丸
ピンで、その先端部にテーパ部74aを有している。こ
のテーパ部74aにてガイド部材11の光ファイバ穴1
1fを塞ぎ、成型時での樹脂が光ファイバ穴11fに侵
入するのを防いでいる。第5のコアピン74は、第1の
コアピンセット63の第3のコアピン64のコアピン細
部64bのような細い部分を有していないので、細いピ
ン加工が不要になり低価格な第5のコアピン74が実現
される。また、細い部分がないことにより、ガイド部材
11の光ファイバ穴11fに第5のコアピン74を嵌通
させる必要がないので、型組立が容易になりフェルール
製作の効率が向上する。
【0043】下型72は、第1のコアピンセット63の
下型62からV溝62bを削除したものである。
【0044】フェルール用第2の金型70の組立は、図
9に示すように、下型72にガイド部材11が嵌着され
た第2のコアピンセット73を収容し、さらに上型61
を重合し、そして接着用窓形成スライド66を嵌入して
組立てられる。これにより、図9(b)に示すように、
第5のコアピン74のテーパ部74aがガイド部材11
の光ファイバ穴11fを塞ぐよう押圧しガイド部材11
を上型61の壁61wと下型72の壁72wとに突き当
てることでガイド部材11が保持され、フェルール用第
1の金型60と同様なフェルール成形空間60fが形成
される。
【0045】次に、本発明の多心光コネクタの製造方法
について図1〜10を用いて説明する。
【0046】まず、図5に示すように、下型52のV溝
52bと溝52cの各々に第1のコアピン53と第2の
コアピン54を配置し、上型51を下型52に重合、型
締めしガイド部材用金型50を組み立てる。
【0047】次に、熱硬化性樹脂をガイド部材用金型5
0に注入し、熱硬化させ,上型51と下型52とを分離
し成形品を取りだし、成形品から第1のコアピン53と
第2のコアピン54を抜き、図3のガイド部材11を得
る。
【0048】次に、成形されたガイド部材11を仕上が
り寸法測定による選別を行い、良品を選択する。
【0049】次に、図6(a)に示すように、良品ガイ
ド部材11を第1のコアピンセット63に嵌着する。
【0050】次に、図7に示すように、下型62に、ガ
イド部材11が嵌着された第1のコアピンセット63を
収容し、さらに上型61を重合し、そして接着用窓形成
スライド66を嵌入し,型締めしフェルール用第1の金
型60を組み立てる。
【0051】次に、ガイド部材11を成形するのに用い
た熱硬化性樹脂と同一の熱硬化性樹脂をフェルール用第
1の金型60のフェルール成形空間60fに充填し、熱
硬化させ、上型61と下型62とを分離し、成形品を取
りだす。
【0052】次に、この成形品を切断と研削により不要
部分を取り除き所要の形状に仕上げて図2に示すフェル
ール10を得る。
【0053】次に、予め端末処理された多心光ファイバ
30をゴムブーツ20を介してフェルール10に挿入
し、接着用窓10wから接着剤を適下し多心光ファイバ
30をフェルール10に接着固定する。
【0054】次に、フェルール10の接続端面1eを砥
石により研磨角度1tが8度になるように平面研磨し、
さらにバフ研磨により、図4(c)に示すように、ガイ
ド部材端面11tから0.5〜1μmだけ光ファイバを
突出させ、直接接触(PC)可能な光ファイバ接続端面
30fを実現する。このPCを形成する研磨(PC研磨
と呼ぶ)では、樹脂は削れ易く光ファイバは削れにくい
という特性を利用してフェルール端面から光ファイバを
微小に突出させることを可能にしている。
【0055】以上の工程を経て多心光コネクタ1が完成
する。
【0056】また、フェルール用第2の金型70を用い
る場合は次のように以上で述べた工程の1部を変更す
る。
【0057】良品ガイド部材11を、図8(a)に示す
ように、第2のコアピンセット73に嵌着する。
【0058】次に、図9に示すように、下型72に、ガ
イド部材11が嵌着された第2のコアピンセット73を
収容し、さらに上型61を重合し、そして接着用窓形成
スライド66を嵌入し,型締めしフェルール用第2の金
型70を組み立てる。このとき、図9(b)に示すよう
に、第5のコアピン74のテーパ部74aがガイド部材
11の光ファイバ穴11fを塞ぐよう押圧し、さらにガ
イド部材11を上型61の壁61wと下型72の壁72
wとに突き当ててガイド部材11を保持する。これによ
り、次工程の熱硬化性樹脂の充填の際、光ファイバ穴1
1fへの熱硬化性樹脂の侵入を防いでいる。また、第5
のコアピン74は、上述したように、第1のコアピンセ
ット63の第3のコアピン64のコアピン細部64bの
ような細い部分を有していないので、成形時の樹脂圧力
による第5のコアピン74の曲がりは皆無である。
【0059】次に、ガイド部材11を成形するのに用い
た熱硬化性樹脂と同一の熱硬化性樹脂をフェルール用第
2の金型70のフェルール成形空間60fに充填し、熱
硬化させ、上型61と下型72とを分離し、成形品を取
りだし、フェルール用第1の金型60で製造されたフェ
ルールと同一構造のフェルール10を得る。
【0060】以上の工程にて製造された多心光コネクタ
1同志を、図4に示すように、ガイドピン40で接続し
て、低価格で、しかも低接続損失な多心光ファイバ接続
が実現できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フェル
ールが、樹脂成形されたガイド部材を選別して不良品の
ガイド部材を廃棄し良品のガイド部材のみを用いて樹脂
成形されているので、フェルール製造の歩留りの向上が
計られると共に、不良品のガイド部材のみの廃棄で済む
ので廃棄材料を削減でき、低価格な多心光コネクタを提
供できる。
【0062】また、本発明は、フェルールが全樹脂製で
あるので、フェルール端面のPC研磨が可能で、低接続
損失な多心光コネクタを提供できる。
【0063】また、本発明は、製造用金型が、光ファイ
バ穴用コアピンが成形時での曲がりを防ぐ構造なので、
高精度な光ファイバ穴ピッチを有するフェルールを有す
る多心光コネクタを容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多心光コネクタの構造図である。
【図2】本発明の多心光コネクタのフェルールの構造図
である。
【図3】フェルールに内包されるガイド部材の構造図で
ある。
【図4】本発明の多心光コネクタ同志の接続構造図であ
る。
【図5】ガイド部材用金型の構成図である。
【図6】フェルール用第1の金型の構成図である。
【図7】フェルール用第1の金型の重合構造図である。
【図8】フェルール用第2の金型の構成図である。
【図9】フェルール用第2の金型の重合構造図である。
【図10】従来の多心光コネクタのフェルールの構造図
である。
【図11】従来の多心光コネクタのフェルール用金型の
構造図である。
【符号の説明】
1 多心光コネクタ 10 フェルール 11 ガイド部材 20 ゴムブーツ 30 多心光ファイバ 40 ガイドピン 50 ガイド部材用金型 60 フェルール用第1の金型 70 フェルール用第2の金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/36 - 6/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多心光ファイバの各々の光ファイバをガ
    イドする複数の丸穴からなる光ファイバ穴と接続のため
    のガイドピンを挿通する複数のガイド穴とを具備するよ
    う熱硬化性樹脂で成形されたガイド部材を内包するよう
    前記熱硬化性樹脂と同一の熱硬化性樹脂で成形されたフ
    ェルールを有し、前記多心光ファイバを前記ガイド部材
    の光ファイバ穴に配置し接着固定された前記フェルール
    の接続端面は、前記光ファイバの光伝搬軸に対して傾斜
    する傾斜面を有し、前記傾斜面は、前記ガイド部材を含
    み、前記光ファイバの先端を前記ガイド部材から微小長
    だけ突出させて光ファイバ同志の直接接続をする直接接
    触部を有することを特徴とする多心光コネクタ。
  2. 【請求項2】 複数の光ファイバ穴を成形するための複
    数の第1のコアピンと、複数のガイドピン穴を成形する
    ための複数の第2のコアピンと、ガイド部材の外形構造
    を成形するための凹部と前記第1のコアピンを収容する
    ためのV溝と前記第2のコアピンを収容するための溝と
    が形成されている下型と、前記下型と重合してガイド部
    材の外形構造を成形するための凹部と前記下型と重合し
    て前記第2のコアピンを固定するための溝とが形成され
    ている上型とから構成され、前記第1のコアピンの外径
    と前記第2のコアピンの外径と前記凹部の寸法が、ガイ
    ド部材を内包してフェルールを成形する際に受ける寸法
    変化を考慮した光ファイバ穴の穴寸法とガイドピン穴の
    穴寸法とガイド部材の外形寸法が得られるように設定さ
    れていることを特徴とするガイド部材用金型。
  3. 【請求項3】 上型と、下型と、第1のコアピンセット
    と、接着用窓形成スライドとで構成され、前記第1のコ
    アピンセットは、フェルールの内部構造を成形するフェ
    ルール内形成形部と、ガイド部材を嵌着するため、ガイ
    ド部材の光ファイバ穴に嵌合する複数の第3のコアピン
    と、ガイドピン穴に嵌合する複数の第4のコアピンとを
    有し、前記第3のコアピンが、外径のことなるコアピン
    太部とコアピン細部とから成り、前記コアピン太部で前
    記第3のコアピンの強度を保ち、前記コアピン細部で前
    記ガイド部材の光ファイバ穴に嵌合するよう前記コアピ
    ン細部の外径が構成され、前記下型は、フェルールの外
    形構造を成形するための凹部と、前記第1のコアピンセ
    ットを収容するためのコアピンセット収容部と、前記第
    3のコアピンを収容するためのV溝と、前記第4のコア
    ピンを収容するための溝と、前記接着用窓形成スライド
    を収容するためのスライド収容部とを有し、前記上型
    は、フェルールの外形構造を成形するための凹部と、前
    記第1のコアピンセットを押さえるためのコアピンセッ
    ト押部と、前記第4のコアピンを押さえるための溝とを
    有することを特徴とするフェルール用金型。
  4. 【請求項4】 前記上型と、下型と、第2のコアピンセ
    ットと、前記接着用窓形成スライドとで構成され、前記
    第2のコアピンセットは、フェルールの内部構造を成形
    するフェルール内形成形部と、前記ガイド部材の光ファ
    イバ穴に嵌合する複数の第5のコアピンと、複数の前記
    第4のコアピンとを有し、前記第5のコアピンが、外径
    が一様な円柱で、前記円柱の先端部にテーパ部を有し、
    前記テーパ部が前記ガイド部材の光ファイバ穴を塞ぎ、
    成型時において熱硬化性樹脂が前記光ファイバ穴に侵入
    するのを防ぐようテーパ寸法を有し、前記下型は、フェ
    ルールの外形構造を成形するための凹部と、前記第2の
    コアピンセットを収容するためのコアピンセット収容部
    と、前記第4のコアピンを収容するための溝と、前記接
    着用窓形成スライドを収容するためのスライド収容部と
    を有することを特徴とする請求項記載のフェルール用
    金型。
  5. 【請求項5】 前記上型と前記下型と前記ガイド部材を
    嵌着した前記第2のコアピンセットと前記接着用窓形成
    スライドとを重合し型締めした際、前記第2のコアピン
    セットの第5のコアピンのテーパ部が前記ガイド部材の
    光ファイバ穴を塞ぐよう押圧しさらに前記ガイド部材を
    前記上型の壁と前記下型の壁とに突き当てることで前記
    ガイド部材を保持することを特徴とする請求項記載の
    フェルール用金型。
  6. 【請求項6】 熱硬化性樹脂から、ガイド部材用金型に
    てガイド部材を成形する工程と、成形されたガイド部材
    を仕上がり寸法測定により選別を行い、良品を選択する
    工程と、良品ガイド部材をコアピンセットに嵌着する工
    程と、下型に、ガイド部材が嵌着されたコアピンセット
    を収容し、さらに上型を重合し、そして接着用窓形成ス
    ライドを嵌入し,型締めしてフェルール用金型を組み立
    てる工程と、前記熱硬化性樹脂と同一の熱硬化性樹脂か
    ら、前記フェルール用金型にて成形品を成形する工程
    と、前記成形品を切断と研削により不要部分を取り除き
    所要の形状に仕上げてフェルールを得る工程と、予め端
    末処理された多心光ファイバをゴムブーツを介してフェ
    ルールに挿入し、接着用窓から接着剤を適下し前記多心
    光ファイバを前記フェルールに接着固定する工程と、多
    心光ファイバを接着固定した前記フェルールの接続端面
    を平面研磨して、斜面を形成し、さらに前記斜面をバフ
    研磨し、微小長だけ光ファイバを突出させる研磨工程と
    を有することを特徴とする多心光コネクタの製造方法。
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