JPH0862452A - 多心光コネクタ検査用マスタプラグ及びその製造方法 - Google Patents

多心光コネクタ検査用マスタプラグ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0862452A
JPH0862452A JP19939294A JP19939294A JPH0862452A JP H0862452 A JPH0862452 A JP H0862452A JP 19939294 A JP19939294 A JP 19939294A JP 19939294 A JP19939294 A JP 19939294A JP H0862452 A JPH0862452 A JP H0862452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plug
master
molding
pin holes
master plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19939294A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyoshi Matsumoto
憲佳 松本
Shinji Nagasawa
真二 長沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP19939294A priority Critical patent/JPH0862452A/ja
Publication of JPH0862452A publication Critical patent/JPH0862452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い寸法精度を有するプラグを簡易に選別で
き、繰り返し使用できる多心光コネクタ検査用マスタプ
ラグとその製造方法を提供する。 【構成】 プラグ本体は成形樹脂により成形され、ガイ
ドピン穴はこの成形樹脂内にセラミックスリーブを埋め
込んで形成される。これは、ガイドピン穴用成形ピンに
セラミックスリーブを嵌装してキャビティ部に配置した
後、成形樹脂を注入して製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信において光ファ
イバを位置決め保持し結合する光コネクタ用プラグを検
査するためのマスタプラグの構造及び製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来広く使用されている樹脂成形
による4心光コネクタプラグの構造図である。この光コ
ネクタプラグのプラスチックフェルール1の内部には、
2つのガイドピン穴3と複数の光ファイバ穴5が形成さ
れており、光ファイバテープ2の光ファイバは上記の光
ファイバ穴5に高精度に位置決め保持される。そして、
プラグ相互間の接続は2本のガイドピンを介して行われ
る。
【0003】このプラグの性能を検査するには、検査基
準となるマスタプラグを使用し、このマスタプラグとの
接続損失を測定することにより行われる。従来の検査基
準となるマスタプラグは通常のプラグの構造と同一であ
り、そのマスタプラグを得るには、多数のプラグの中か
ら相互間の接続損失を測定してその中で低損失のプラグ
を選別する煩雑な作業を必要としていた。
【0004】他に簡易に選別する方法として光学的寸法
測定により高い寸法精度を有するプラグを選ぶ方法があ
る。この寸法測定法では、プラグ端面における2つのピ
ン穴の中心位置及び光ファイバコアの中心位置を精密に
測定する必要がある。しかし、従来のマスタプラグは全
体が樹脂成形であり、ガイドピン穴3の拡大図に示すよ
うに、ミクロ的にみるとピン穴の内面に細かな凹凸があ
るため、ピン穴の中心位置が測定ごとに変動して正確な
値が得られない。このため、寸法測定によりマスタプラ
グを選別することは極めて困難であった。
【0005】また、マスタプラグは検査用として使用さ
れるため通常のプラグに比べて多くの接続が行われる。
その接続回数が多くなるとプラグ間を位置合わせするピ
ン穴に摩耗が生じるため、マスタプラグは初期の特性よ
り劣化を起こし、検査用としての使用に適さなくなると
いう問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術におけるマスタプラグ選別のための煩雑な損失測定
作業及び繰り返し使用による特性劣化の問題を解決し、
高い寸法精度を有するプラグを簡易に選別でき、繰り返
し使用できる多心光コネクタ検査用マスタプラグとその
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のマスタプラグ
は、プラグのガイドピン穴をセラミックスリーブにより
形成したことを特徴とする。更に、本発明のマスタプラ
グの製造方法は、ガイドピン穴用成形ピンにセラミック
スリーブを嵌装してキャビティ部に配置した後、このキ
ャビティ部に成形樹脂を注入することを特徴とする。
【0008】
【作用】このような本発明によれば、ピン穴を予め高精
度な内径を有するセラミックスリーブにより形成してお
くことにより、製造前にピン穴の寸法精度を確保し、ピ
ン穴を高精度に円形にできるので、寸法測定の基準とな
るピン穴の中心を正確に測ることができ、マスタプラグ
の選別を容易に行うことができるとともに、更に耐久性
を付与することができるという特長を有する。
【0009】
【実施例】次に図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1に本発明の実施例である16心光コネクタ検査
用マスタプラグの構造を示す。図1のマスタプラグは、
1対のガイドピン穴3を具え、光ファイバテープ2に収
容された複数本の光ファイバが光ファイバ穴5に配列固
定されている。そのガイドピン穴3は、拡大図に示すよ
うに、高精度な内径を有するセラミックスリーブ4で形
成されている。
【0010】図2は、マスタプラグの製造方法について
の説明図である。プラグの成形には多条V溝構造の金型
6を用いる。そのV溝7の上にセラミックスリーブ4を
予め嵌めたガイド穴形成用ピン9と光ファイバ穴形成用
ピン10を配置し、キャビティ内8に樹脂11を注入して加
熱硬化した後各ピンを抜き取り、ガイドピン穴部にセラ
ミックスリーブが挿入されたマスタ用フェルールを成形
する。
【0011】実験結果を以下に示す。実験に使用した光
ファイバテープは、1.3μm帯単一モード光ファイバ
を収容した16心光ファイバテープである。光ファイバ
の外径は125μm、モードフィールド径は9.5μm
である。上記の方法で形成されたマスタ用フェルールを
用い、16心光ファイバを光ファイバ挿入穴に接着固定
した後、端面を直角研磨してプラグを製作した。
【0012】製作したプラグは、プラグ端面におけるピ
ン穴中心位置及び光ファイバコア中心位置の光学的寸法
測定を行い、光ファイバコア中心位置が設計値より0.
5μm以下の偏差値を有するプラグを4個選別した。こ
こで、寸法測定を再度行った。その結果を図3に示す。
寸法測定の再測定値は、0.1μm以下の偏差変動値で
あり再現性があることを確認した。
【0013】次に、これらの4個のプラグの相互間の接
続損失を測定した。その結果を図4に示す。接続損失は
平均0.08dBであり最大0.19dBであった。こ
のことにより、低損失で安定した値が得られ、マスタプ
ラグとして充分使用可能なことを確認した。
【0014】また、マスタプラグ相互間において100
0回着脱試験を行った。その結果を図5に示す。着脱に
よる損失変動は、0.1dBと極めて小さい結果が得ら
れた。このことより、従来のプラグに比べ耐久性及び安
定した接続特性を有するマスタプラグを製作できること
を確認した。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマスタプ
ラグは、ガイドピン穴を予め高精度な内径を有するセラ
ミックスリーブで形成することにより、ピン穴の寸法精
度及び耐久性を向上することができる。その結果、使用
回数の増加に伴う損失劣化も小さく、低損失で安定した
接続特性を得ることが可能である。また、寸法測定の基
準となるピン穴中心位置を再現性よく精密に測定できる
ため、測定値の再現性が認められた。この効果により、
寸法測定値からマスタプラグを選別することが可能とな
り、選別作業を大幅に簡素化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の多心光コネクタ検査用マスタ
プラグの構造図である。
【図2】図2は、本発明のプラグにおけるフェルールの
製造方法の説明図である。
【図3】図3は、寸法測定の再測定における偏差変動量
を示す図である。
【図4】図4は、接続損失を示す図である。
【図5】図5は、1000回着脱試験の結果を示す図で
ある。
【図6】図6は、従来の4心光コネクタプラグの構造図
である。
【符号の説明】
1 プラスチックフェルール 2 光ファイバテープ 3 ガイドピン穴 4 セラミックスリーブ 5 光ファイバ穴 6 金型 7 V溝 8 キャビティ部 9 ガイドピン穴形成用ピン 10 ファイバ穴形成用ピン 11 樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単心または複数心数の光ファイバを挿入
    する穴とプラグ相互を結合するためのガイドピン穴とを
    有する多心光コネクタ検査用マスタプラグにおいて、プ
    ラグ本体は成形樹脂により成形され、ガイドピン穴は該
    成形樹脂内にセラミックスリーブを埋め込んで形成され
    たことを特徴とする多心光コネクタ検査用マスタプラ
    グ。
  2. 【請求項2】 単心または複数心数の光ファイバを挿入
    する穴を形成する光ファイバ穴用成形ピンとプラグ相互
    を結合するためのガイドピン穴を形成するガイドピン穴
    用成形ピンとを金型のキャビティ部に配置して成形樹脂
    を注入することにより製作する多心光コネクタ検査用マ
    スタプラグの製造方法において、該ガイドピン穴用成形
    ピンにセラミックスリーブを嵌装してキャビティ部に配
    置した後、成形樹脂を注入することを特徴とする多心光
    コネクタ検査用マスタプラグの製造方法。
JP19939294A 1994-08-24 1994-08-24 多心光コネクタ検査用マスタプラグ及びその製造方法 Pending JPH0862452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19939294A JPH0862452A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 多心光コネクタ検査用マスタプラグ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19939294A JPH0862452A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 多心光コネクタ検査用マスタプラグ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0862452A true JPH0862452A (ja) 1996-03-08

Family

ID=16407021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19939294A Pending JPH0862452A (ja) 1994-08-24 1994-08-24 多心光コネクタ検査用マスタプラグ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0862452A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5867620A (en) * 1997-07-28 1999-02-02 Molex Incorporated Fixture for fabricating a fiber optic connector ferrule
US5907651A (en) * 1997-07-28 1999-05-25 Molex Incorporated Fiber optic connector ferrule
US5963691A (en) * 1997-07-28 1999-10-05 Molex Incorporated Alignment system in a connector ferrule for a fiber optic cable
JP2002350685A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 光コネクタフェルールの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5867620A (en) * 1997-07-28 1999-02-02 Molex Incorporated Fixture for fabricating a fiber optic connector ferrule
US5907651A (en) * 1997-07-28 1999-05-25 Molex Incorporated Fiber optic connector ferrule
US5963691A (en) * 1997-07-28 1999-10-05 Molex Incorporated Alignment system in a connector ferrule for a fiber optic cable
JP2002350685A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 光コネクタフェルールの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4950048A (en) Optical connector ferrule
CA1063849A (en) Termination of optical fibres
US4708433A (en) Optical connector and method of manufacturing a pair of ferrules therefor
US4479910A (en) Method for production of optical fiber connectors
JPH0990171A (ja) 多芯マイクロキャピラリとこれを用いた光導波回路と光ファイバとの接続方法
CA1242904A (en) Guide device for a light wave conductor
JPH0862452A (ja) 多心光コネクタ検査用マスタプラグ及びその製造方法
US6173098B1 (en) Opto-mechanical device
JP3062147B2 (ja) 多心光コネクタとその製造用金型と多心光コネクタの製造方法
JP4140276B2 (ja) 光コネクタの製造方法
JPS61209404A (ja) 多心光フアイバコネクタの製造方法
JP2635189B2 (ja) 多心光コネクタの製造方法
JPS6150284B2 (ja)
JP3794550B2 (ja) 多心光コネクタ用フェルールの製造方法
JP3515239B2 (ja) 光コネクタ
JPH09304658A (ja) 光コネクタ
JP3574620B2 (ja) 光ファイバ接続用mtコネクタのフェルールおよびこれを用いた光ファイバ接続用コネクタ
JPS6135530B2 (ja)
JPH1048469A (ja) 光コネクタおよびその製造方法
JP3778124B2 (ja) 光コネクタの製造方法
JP2002023018A (ja) 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法
JPH0588046A (ja) 光コネクタ
JP3549466B2 (ja) 光コネクタ用フェルール、光コネクタ及び光コネクタの製造方法
JP4075930B2 (ja) 光コネクタ
Satake et al. Low-loss plastic molded optical multifiber connector for ribbon-to-single fiber fan-out