JP3978819B2 - チェックマークの印字条件設定方法及び印字装置 - Google Patents

チェックマークの印字条件設定方法及び印字装置 Download PDF

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    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタやファクシミリ等の機器に備えられる印字装置が印字するチェックマークの印字条件設定方法、及びその印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタやファクシミリ等の機器の印字装置として、多数のノズルを備えたインクジェット型の印字ヘッドを備えたものが知られている。この種の印字装置においては、印字回数を積算したり、インクタンクの残量を直接検出する等してインクが空になったことを検出する技術が知られている。そして、インクがほぼ空になったと判断されるときにインクカートリッジの交換を促すメッセージを表示するなどして、インク切れによる印字不良を防止する様にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクが十分に残っていてもノズルの目詰まり等によって印字品質が低下することがある。インク切れを検出するための上記従来技術では、この様な、ノズルの目詰まり等の原因による印字品質の低下を検知することができず、品質不良のままで印字が続行されてしまうという問題がある。
【0004】
特に、ファクシミリにおいては、印字すべきデータは外部から送信されて来るものであり、一旦印字してしまうと当該受信データは消えてしまうため、印字品質が不良である場合に再度印字し直すということができない。
【0005】
そこで、インク切れだけでなくノズルの目詰まり等による品質低下をもチェックを可能にするために、次の印字装置、即ち、用紙の余白部分の予め設定された位置に予め設定されたサイズのチェックマークを印字し、該チェックマークに対して光を照射したときの反射光を反射型センサで検出し、該反射型センサの検出信号をしきい値と比較し、該検出信号が前記しきい値よりも白レベル側であるときは印字不良が発生していると判定する様に構成された印字装置が考えられる。それに関連した発明を本願出願人は、平成9年6月7日に出願した。
【0006】
しかしながら、上記印字装置の個々において、チェックマークのサイズと、搬送用紙内に占めるチェックマークの位置とを、それらの装置に共通した固定データによって印字すると、印字装置各々のハード面での微妙な違い、例えば、反射型センサの取付位置のズレや、印字ヘッドに対する用紙搬送位置の微妙な差異によって、チェックマークを、センサの最適な検出位置で検知できない場合がある。この場合、チェックマークの位置が適切でないために、センサがチェックマークの濃度を適切に検出できず、印字不良でないのに、印字不良が発生したと判定される虞がある。これに対して、チェックマークを大きくすることも考えられるが、チェックマークは、本来目立たつべきものでないために、その手法も有効でない。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、印字装置の個々に違いがあっても、反射型センサの検出にとって適切な用紙内位置と、サイズとを持ったチェックマークを印字可能にするチェックマークの印字条件設定方法と、その方法を実行可能な印字装置とを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する請求項1の本発明のチェックマークの印字条件設定方法は、用紙の余白部分の予め設定された位置に予め設定されたサイズのチェックマークを印字し、該チェックマークに対して光を照射したときの反射光を反射型センサで検出し、該反射型センサの検出信号を、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値と比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベル側であるときは印字不良が発生していると判定する様に構成された印字装置に対して、該印字装置に備えられた書き換え可能な不揮発性記憶手段に前記チェックマークの印字条件として、該チェックマークの用紙側縁からの印字位置及び印字サイズを設定する、チェックマークの印字条件設定方法であって、印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数個の位置設定用マークと、用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークとを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートを、該各位置設定用マーク及び該各サイズ設定用マークが前記反射型センサによる検出位置に順次到達するように、搬送し、前記複数の位置設定用マークの内、最も黒レベル側の検出信号が得られたものの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置として前記不揮発性記憶手段に記憶すると共に、前記複数のサイズ設定用マークの内、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号が得られたものの中で最小サイズとなるものの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶する工程を有する。
【0009】
上記の本発明の方法によれば、チェックマークの位置とサイズとは、予め固定されたものでなく、個々の印字装置において、実際の印字処理時と全く同様に、用紙の搬送機能や反射型センサが機能する条件下で、複数の位置設定用マークと複数のサイズ設定用マークの中から、最善のものが選択され、上記不揮発性記憶手段に記憶・設定される。従って、実際の印字実行時には、反射型センサが、極めて良好な条件(位置とサイズ)のチェックマークを検出することができる。
【0010】
位置設定用マークの選択で、上記の方法を採用するのは、このマークは、良好な印字が実行された時のチェックマークに対応するものであり(サイズ設定用マークも同じ)、それ故、最も印字濃度が濃いものとして検出されることが望まれるからである。
サイズ設定用マークの選択で、上記の方法を採用するのは、チェックマーク自体は、印字不良判定以外には不要な物であり、できるだけ目立たず小さい方が良いが、一方で、印字不良判定において印字が良好な場合のチェックマークに対応するこのマークは、その判定時点では濃度濃く検出されることが望まれるものであり、両者のバランスを考慮したからである。
【0011】
前記目的を達成する請求項2記載の本発明は、用紙を所定の搬送経路に沿って搬送する紙送り手段と、前記搬送経路内の印字位置に配置され、多数のノズルを有するインクジェット型の印字ヘッドと、外部から入力される印字データに基づき、前記印字ヘッド及び前記紙送り手段を駆動して、用紙に対する印字を実行する印字実行手段と、該印字実行手段が印字を実行した後、前記紙送り手段により前記用紙をさらに排出方向に送ると共に、前記各ノズルの全てからインクを吐出させる様に前記印字ヘッドを駆動して、前記用紙の余白部分において予め設定された印字位置に予め設定された印字サイズのチェックマークを印字するチェックマーク印字手段と、発光素子と受光素子とを有し、前記印字位置と排出口との間の検出位置に設けられる反射型センサと、前記検出位置に前記チェックマークが到達しているときに前記発光素子を発光させ、このときの前記受光素子の検出信号と、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値とを比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベルに近い場合に印字不良と判定する印字不良判定手段とを備えた印字装置であって、前記チェックマークの印字位置及び印字サイズの設定値を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数個の位置設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートにおける該各位置設定用マークの該印字サイズと、用紙搬送方向の印字位置と、用紙側縁からの印字位置とを記憶させてある位置設定用マーク情報記憶手段と、用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートにおける該サイズ設定用マークの用紙縁側からの該印字位置と、用紙搬送方向の印字位置と、印字サイズとを記憶させてあるサイズ設定用マーク情報記憶手段と、前記位置設定用マーク情報記憶手段の記憶内容を参照して、前記各位置設定用マークを、前記紙送り手段により前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、最も黒レベル側の検出信号を与えた位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置として前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字位置設定手段と、前記サイズ設定用マーク情報記憶手段の記憶内容を参照して、前記各サイズ設定用マークを、前記紙送り手段により前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号を与えたサイズ設定用マークの中で最小サイズとなるサイズ設定用マークの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字サイズ設定手段とを備え、前記チェックマーク印字手段は、前記不揮発性記憶手段の記憶内容に従って前記チェックマークの印字を実行する様に構成されたことを特徴とする。
【0012】
この印字装置によれば、上記本発明の方法を実行可能である。即ち、位置設定用マーク情報記憶手段に記憶されている複数の位置設定マークの中から、チェックマーク印字位置設定手段によって、チェックマークの用紙側縁からの最善の位置を不揮発性記憶手段に記憶し、また、サイズ設定用マーク記憶手段に記憶されている複数のサイズ設定用マークの中から、チェックマーク印字サイズ設定手段によって、チェックマークの最善のサイズを不揮発性記憶手段に記憶可能である。
【0013】
請求項3記載の本発明は、前記位置設定用マーク情報記憶手段と、前記サイズ設定用マーク情報記憶手段の記憶内容に従って、前記紙送り手段及び前記印字ヘッドを駆動し、前記位置設定用マーク及び前記サイズ設定用マークを印字したチェックシートを作成するチェックシート作成手段を更に備えたことを特徴とする上記印字装置である。
この印字装置は、チェックシート作成手段によって自ら、チェックシートを作成することができ、それを利用して、選択可能な範囲の中で最善の、チェックマークの位置とサイズとを設定できる。従ってチェックシートを別途用意する必要がない。
【0014】
請求項4記載の本発明は、チェックシート作成手段を更に備えた印字装置において、前記チェックマーク印字位置設定手段によって記憶された位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を、サイズ設定用マーク情報記憶手段に、サイズ設定用マークの、用紙側縁からの印字位置として設定する設定手段を備えたことを特徴とする。
この印字装置によれば、まず、シートに複数の位置設定用マークをチェックシート作成手段を利用して印字し、それらの中から、最善の用紙縁側からの印字位置を選ぶ。その最善の印字位置を持った複数のサイズ設定用マークを、サイズ設定用マーク情報記憶手段に基づきチェックシート作成手段を利用して印字し、それらの中から、最善のサイズを選択することができる。即ち、チェックマークの複数の条件(上記位置とサイズ)の最善のものが別々に選択されるのではなく、関連を持って選択されるので、より良い条件が設定できる。
ここで、特に好ましい態様である請求項5の発明は、用紙を所定の搬送経路に沿って搬送する紙送り手段と、前記搬送経路内の印字位置に配置され、多数のノズルを有するインクジェット型の印字ヘッドと、外部から入力される印字データに基づき、前記印字ヘッド 及び前記紙送り手段を駆動して、用紙に対する印字を実行する印字実行手段と、該印字実行手段が印字を実行した後、前記紙送り手段により前記用紙をさらに排出方向に送ると共に、前記各ノズルの全てからインクを吐出させる様に前記印字ヘッドを駆動して、前記用紙の余白部分において予め設定された印字位置に予め設定された印字サイズのチェックマークを印字するチェックマーク印字手段と、発光素子と受光素子とを有し、前記印字位置と排出口との間の検出位置に設けられる反射型センサと、前記検出位置に前記チェックマークが到達しているときに前記発光素子を発光させ、このときの前記受光素子の検出信号と、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値とを比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベルに近い場合に印字不良と判定する印字不良判定手段とを備えた印字装置であって、前記チェックマークの印字位置及び印字サイズの設定値を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数個の位置設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字するための該各位置設定用マークの該印字サイズと、用紙搬送方向の印字位置と、用紙側縁からの印字位置とを記憶させてある位置設定用マーク印字情報記憶手段と、用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字するための該サイズ設定用マークの用紙搬送方向の印字位置と、印字サイズとを記憶させてあるサイズ設定用マーク印字情報記憶手段と、前記位置設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照して、前記紙送り手段によって用紙を送りながら位置設定用マークを印字しつつ、該印字した各位置設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、最も黒レベル側の検出信号を与えた位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置として前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字位置設定手段と、前記サイズ設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照すると共に、前記チェックマーク印字位置設定手段が設定した用紙側縁からの印字位置に対して、前記紙送り手段によって用紙を送りながらサイズ設定用マークを印字しつつ、該印字した各サイズ設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号を与えたサイズ設定用マークの中で最小サイズとなるサイズ設定用マークの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字サイズ設定手段とを備え、前記チェックマーク印字手段は、前記不揮発性記憶手段の記憶内容に従って前記チェックマークの印字を実行する様に構成されたことを特徴とする。
同じく、特に好ましい態様である請求項6の発明は、用紙を所定の搬送経路に沿って搬送する紙送り手段と、前記搬送経路内の印字位置に配置され、多数のノズルを有するインクジェット型の印字ヘッドと、外部から入力される印字データに基づき、前記印字ヘッド及び前記紙送り手段を駆動して、用紙に対する印字を実行する印字実行手段と、該印字実行手段が印字を実行した後、前記紙送り手段により前記用紙をさらに排出方向に送ると共に、前記各ノズルの全てからインクを吐出させる様に前記印字ヘッドを駆動して、前記用紙の余白部分において予め設定された印字位置に予め設定された印字サイズのチェックマークを印字するチェックマーク印字手段と、発光素子と受光素子とを有し、前記印字位置と排出口との間の検出位置に設けられる反射型センサと、前記検出位置に前記チェックマークが到達しているときに前記発光素子を発光させ、このときの前記受光素子の検出信号と、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値とを比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベルに近い場合に印字不良と判定する印字不良判定手段とを備えた印字装置であって、前記チェックマークの印字位置及び印字サイズの設定値を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートにおける該サイズ設定用マークの用紙縁側からの該印字位置と、用紙搬送方向の印字位置と、印字サイズとを記憶させてあるサイズ設定用マーク情報記憶手段と、印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数 個の位置設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字するための該各位置設定用マークの用紙搬送方向の印字位置と、用紙側縁からの印字位置とを記憶させてある位置設定用マーク印字情報記憶手段と、前記サイズ設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照し、設定されている用紙側縁からの印字位置に対して、前記紙送り手段によって用紙を送りながらサイズ設定用マークを印字しつつ、該印字した各サイズ設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号を与えたサイズ設定用マークの中で最小サイズとなるサイズ設定用マークの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字サイズ設定手段と、前記位置設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照すると共に、前記紙送り手段によって用紙を送りながら、前記チェックマーク印字サイズ設定手段が設定した印字サイズの位置設定用マークを印字しつつ、該印字した各位置設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、最も黒レベル側の検出信号を与えた位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置として前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字位置設定手段とを備え、前記チェックマーク印字手段は、前記不揮発性記憶手段の記憶内容に従って前記チェックマークの印字を実行する様に構成されたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施の形態によって説明する。
以下、マルチファンクション・デバイスについて具体化した実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、マルチファンクション・デバイスとは、例えば、複写機能、留守番電話機能、電話機能、ファクシミリ機能、読み取り機能、プリント機能等の多目的機能を備えた装置をいうが、必ずしもこれら機能を全て有している必要はなく、また、これら以外の機能を有していてもよい。もっとも、本発明を実施するに当たっては、マルチファンクション・デバイスに限らず、ファクシミリ専用装置等に適用しても構わない。
【0016】
図1は、本実施の形態に係るマルチファンクション・デバイスの外観斜視図である。このマルチファンクション・デバイス1は図示の様な装置本体2を有する。この装置本体2の上面には、操作パネルユニット5が配設されている。かかる操作パネルユニット5の左側後方位置には、表示装置としての液晶ディスプレイ6が配設されている。
【0017】
詳細には、操作パネルユニット5の左側には、ダイヤル入力を行うためのダイヤルボタン7が配置されている。このダイヤルボタン7は、「1」〜「0」の数値ボタンの他に、アスタリスク「*」、シャープ「#」といったボタンも含んでいる。また、操作パネルユニット5の右側には、その手前位置から後方位置に向かって、操作を停止するためのストップキー8、操作を開始するためのスタートキー9、本装置をカラーコピー機として使用するためのカラーコピー操作用キー10、本装置をカラープリンタとして使用するためのカラープリンタ操作用キー11、本装置を留守番電話機として使用するための留守番電話機能キー12が配設されている。
【0018】
また、操作パネルユニット5の中央には、ダイヤル操作を簡便化するためのワンタッチダイヤルキー13、本装置をファクシミリとして使用するためのファクシミリ操作用キー14が配設されている。利用者がこれらキー7,8,9,10,11,12,13,14を適宜操作することにより、本装置をマルチファンクション・デバイスとして機能させることができる。
【0019】
また、操作パネルユニット5の後方位置には、これから読み取られる原稿を、積層した状態でスタックする原稿スタック部15が設けられている。この原稿スタック部15の後方位置には、さらに、未記録の記録用紙を積層した状態でスタックする用紙送り部16が設けられている。
【0020】
また、操作パネルユニット5の手前側位置には、読み取られた原稿を積層した状態でスタックする原稿スタッカ17が設けられている。そして、この原稿スタッカ17の下方には、記録済みの用紙を積層した状態でスタックする記録済み用紙スタッカ18が設けられている。
【0021】
前記原稿スタック部15と原稿スタッカ17との間を搬送される原稿は、図2に示されるように、マルチファンクション・デバイス1の装置本体2の内部、すなわち、操作パネルユニット5の下側の案内通路19に沿って搬送されるようになっている。具体的には、操作パネルユニット5の下方には、案内通路19に沿って原稿分離用ローラ20及びこの原稿分離用ローラ20に対向当接する分離片21が配設されている。また、この原稿分離用ローラ20の下流側には、上下一対の案内ローラ22が配設されている。そして、更に、案内ローラ22の下流側には、原稿スタッカ17の手前に位置する様に、上下一対の案内ローラ23が配設されている。これらの構成により、原稿スタック部15で積層された原稿は、原稿分離用ローラ20と分離片21とによって一枚ずつ分離され、案内ローラ22,23によって、テンションを付与されながら下流側に向かって搬送される。そして、下流側に向かって搬送される原稿は、装置本体2の内部前方側に配設された読取装置24によって読み取られる。
【0022】
案内ローラ22,23の間には、読取位置25が設定されている。この読取位置25にある原稿面の情報が、光電変換素子としての読取装置24によって読み取られる。この読取装置24は、光源としてのランプL1、第1反射ミラー26、複数の反射ミラー等を含む光学系27及びCCD装置28を備えている。CCD装置28は、CCD29を実装した基板30によって構成されている。
【0023】
従って、案内通路19に沿って搬送された原稿は、ランプL1によって読取位置25で光を照射され、この原稿面からの反射光は、反射ミラー26、光学系27を介してCCD29に入力される。CCD29を実装した基板30を装置本体2の上方側に配置した理由は、読取装置24(CCD装置28)が上方側に配置されることになって、読み取り用の原稿の取り扱いが簡便になるからである。
【0024】
また、装置本体2内部の読取装置24の後方には、印字機構IKが配設されている。この印字機構IKは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のインクを収納したインクカートリッジと、用紙送り部16から搬送された用紙面にカラー画像を記録するためのインクジェットヘッドIDを備えている。この印字機構IKは、いわゆるシリアル印字タイプであって、シリアル方式でカラー画像を用紙面に記録することができる。すなわち、インクジェットヘッドIDは、装置本体2の左右方向に移動しながら、用紙面上の一ライン分カラー画像を記録するとともに、一ラインのカラー画像の記録が完了すると、次の一ラインだけ搬送し、再びその一ラインのカラー画像を記録できるように構成されている。
【0025】
用紙送り部16でスタックされた未記録の記録用紙は、図2,図3に示す様に、紙送りローラ41,42.,43によって所定の搬送経路45に沿って一枚ずつ、記録済み用紙スタッカ18へと搬送されていく。また、印字機構IKのインクジェットヘッドIDに対面すると共にキャリッジバー46に沿って伸びる様にプラテン47が取り付けられている。このプラテン47上に設定される印字位置48に記録用紙が来たとき、上述の印字機構IKのシリアル印字機能により、印字が実行される。なお、プリンタ或いは複写機として機能するときはカラーにて印字がなされ、ファクシミリ機能に伴う印字出力の際にはモノクロで印字が実行される。
【0026】
また、本実施の形態では、特に、図2,図4に示す様に、紙送りローラ41〜43の内、用紙排出口44近くに配置された最後の紙送りローラ43の軸に対面する位置に、反射型センサ51が取り付けられている。この反射型センサ51は発光素子(LED)と、受光素子とを有するもので、後述するインクエンプティ判定やペーパージャム判定等を実施する際の判定データ等を取得するために取り付けられている。
【0027】
次に、本実施の形態におけるファクシミリ機能部分の制御系について説明する。
ファクシミリ機能部分の制御系は、図5に示す様に、CPU,EEROM,RAM等を備えているマイクロコンピュータ61を中心に、主要な要素として、液晶ディスプレイ6、ストップスイッチ8、スタートスイッチ9、インクジェットヘッドID、反射型センサ51のLED52及び受光素子53、紙送りモータ62、キャリッジモータ63、受信メモリ64、モデム65及び電話回線66等によって構成されている。
【0028】
かかる制御系を有するマルチファンクション・デバイスにおいて、印字不良を判定するためにチェックマークを印字するが、本実施の形態では、その位置とサイズとを適切に設定可能である。その設定方法を説明する前に、上記デバイスを利用して、印字不良か否かを判定する過程を含む一連の処理を説明する。
【0029】
モデム65及び電話回線66を介してファクシミリデータが着信すると、図6〜図8に示す様に、まず、データを受信メモリ64に一旦蓄積する(ステップS1。以下、S1等とステップ番号のみを記す。)。そして、受信メモリ64への印字データの蓄積が完了すると、LED52をOFFにした状態での受光素子53の検出信号Qoff を入力し、LEDOFF時の検出電圧Voff が1.5V以上あるか否かを判定する(S3)。なお、本処理では、紙送りローラ43の表面を黒くすることで次に述べるペーパージャム検出を行う構成を採用しており、外からの光が全く侵入しない場合には、LEDOFF時の検出電圧Voff は黒レベル=5Vが出力される様に設計されている。また、本処理の反射型センサ51は、白レベル=1Vが出力される様に設計されており、経年劣化等がないときのダイナミックレンジは4Vとなる。
【0030】
Voff <1.5Vの場合は(S3:NO)、外の光が強すぎて、後述のペーパージャムやインクエンプティの判定ができない状態と判断できるので、印字動作を開始することなく、液晶ディスプレイ6に「受信中・・・」というメッセージを表示する(S5)。このメッセージを表示することで、未だ印字していない受信データが存在していることを利用者に知らせることができる。そして、利用者によってスタートスイッチ9が操作されるのを待つ(S7)。スタートスイッチ9が押された場合は(S7:YES)、強制印字指令がなされたものと判定し、強制印字を開始する(S9)。通常のファクシミリ装置では、受信データを印字するとこれを消去する様に構成されているが、本処理では、強制印字後も受信メモリ64に蓄積された印字データをそのまま保持する。そして、スタートスイッチ9とストップスイッチ8を同時に押下するなどの所定のリセット指令がなされて始めて、印字済みの受信データを受信メモリ64から削除する(S11,S13)。
【0031】
一方、Voff ≧1.5Vのときは(S3:YES)、紙送りモータ62を駆動して記録紙ストック部16から1枚の記録紙を印字位置48へと搬送し始める(S21)。そして、ペーパージャムが発生していないか否かを判定し(S23)、ペーパージャムが生じた場合には(S23:YES)、「紙送りエラー処理」を実行する(S25)。
【0032】
S23におけるペーパージャムの判定は、具体的には、LED52をONにすると共に、受光素子53の検出信号Qonを入力し、LEDON時の検出電圧Vonが所定値以上低下したか否かによって判定する。より具体的には、予め設定した所定時間T0 を経過してもVonが所定値以上低下しないとき、ペーパージャムが生じたものと判定する。
【0033】
また、S25の「紙送りエラー処理」としては、具体的には、紙送りモータ62を停止すると共に、液晶ディスプレイ6に「紙送りエラー」のメッセージを表示する。この後は、利用者によってジャムを起こした記録紙が取り除かれてスタートスイッチ9が押されるのを待つ(S27)。
【0034】
正常に紙送りがなされている場合は、受信メモリ64から印字データを読み出し(S31)、紙送りモータ62、キャリッジモータ63及び印字ヘッドIDを駆動して印字を実行する(S33)。そして、1ページ分の印字が完了したら、チェックマーク印字前処理を実行する(S35)。具体的には、印字範囲72(図9参照)よりもさらに後方所定位置(図9の符号73で示される位置)が印字位置48に来る様に紙送りモータ62をさらに所定量だけ回転させて停止する動作を行う。
【0035】
そして、インクジェットヘッドID及びキャリッジモータ63を駆動して、図9に示す様なチェックマーク71を印字する(S37)。このとき、印字ヘッドIDに対しては、全てのインクジェットノズルからインクを吐出する様に駆動信号を与える。そして、この状態でキャリッジモータ63を所定量だけ駆動して印字ヘッドIDを左右方向に所定距離だけ移動させる。この結果、インク切れ等のない正常な状態では、図9に示す様な正方形の中をべた塗りしたチェックマーク71が印字される。
【0036】
こうしてチェックマーク71の印字が完了したら、次に、地色部分セッティング処理を実行する(S41)。具体的には、紙送りモータ62をさらに所定量だけ回転させて、受光素子53の対面の検出位置54に、印字範囲72とチェックマーク印字位置73の中間に存在する「用紙の地の色の部分74」を位置させるように記録紙をセットする。
【0037】
そして、まず、LED52を最大光量となる様にデューティ100%で発光させ、このときの受光素子53の検出電圧Vmax が1V以下になっているか否かを判定する(S43)。ここで、Vmax ≦1Vになっているときは(S43:YES)、LED52に対してパルス幅変調(PWM制御)を行って光量を増減させつつ検出電圧Vpwm を1Vに収束させる(S45)。そして、検出電圧Vpwm を1Vに収束させたときのデューティ比Dpwm をLED52に対する制御値Donとして設定すると共に、白レベル電圧Vwhite =1Vと設定する(S47)。これにより、受光素子53が、現在使用されている記録紙の地色を白レベルとする出力状態に調整される。
【0038】
次に、LED52をOFFにし、このときの受光素子53の検出電圧Voff2を黒レベルに対応する電圧Vblack として記憶する(S49)。そして、この時点における実際のダイナミックレンジ=Vblack −Vwhite に基づく下記のしきい値を決定する(S50)。
【0039】
【数1】
(しきい値) = (Vblack −Vwhite )×CNST.+Vwhite
【0040】
なお、CNST.は1より小さい定数であり、本実施の形態ではCNST.=0.7としている。
【0041】
その後、S47で設定したDon=Dpwm にてLED52を発光させると共に(S51)、紙送りモータ62をさらに回転させて記録紙を排出方向へ送りながら、受光素子53による検出電圧Vsensを入力する(S53)。そして、予め設定してある量だけ紙送りを実行しても検出電圧Vsensに所定の立ち上がりエッジが検出されないときは(S55:NO)、以下の処理を行わずS71にジャンプする。
【0042】
一方、所定の立ち上がりエッジが検出されたら(S55:YES)、その時点から所定量だけ紙送りモータ62を回転させた後一旦停止し(S57)、このときの検出電圧VsensをRAMに記憶する(S59)。そして、S57,S59の処理を4回繰り返した後(S61:YES)、さらに紙送りモータ62を駆動して記録紙をスタッカ18に排出すると共に(S63)、4回の検出電圧Vsensの平均値を求め、チェックマーク71に対する検出電圧Vmarkを得る(S65)。そして、下記式にてインクエンプティ等による印字不良が発生しているか否かを判定する(S67)。
【0043】
【数2】
(1)印字不良:
Vmark < (しきい値)
(2)印字良好:
Vmark ≧ (しきい値)
【0044】
こうして、S67で印字不良が発生していると判定された場合は(S67:YES)、液晶ディスプレイ6にインクジェットヘッドIDのパージ実行を促す文言からなる「パージ指令メッセージ」を表示する(S71)。このときも、前記S3→S5と進んだときと同じく、今回印字したページを含め、受信メモリのデータは消去されずにそのまま保持される。なお、印字不良が発生していないと判定された場合は(S67:NO)、受信データを削除して次ページの印字を実行する(S69→S31)。
【0045】
「パージ指令メッセージ」を液晶ディスプレイ6に表示した後は、前記S7に移行し、スタートスイッチ9が押されるのを待って強制印字を開始する(S9)。受信メモリ64に蓄積された印字データは、所定のリセット指令がなされて始めて受信メモリ64から削除される(S11,S13)。
【0046】
一方、図7のS43の判断結果がNOの場合、即ち、Vmax >1Vと判定されたときは、さらに、Vmax が1Vより大きい所定のしきい値Aよりも大きいか否かを判定する(S81)。しきい値Aには、例えば、A=2.5*V 、あるいは、A=0.7*Vblack(Vblack は、これ以前にS49で記憶された値。デフォルト値は5V。)の様に、正常な場合に白レベルとして得られるべき1Vに対して、黒レベル側にかなり近付いてしまったと判定できる様な値を予め設定しておく。
【0047】
ここで、Vmax ≦Aと判定された場合は(S81:NO)、Don=Dmax を設定すると共に、Vwhite =Vmax を設定し(S83)、前記S49に移行する。一方、Vmax >Aと判定された場合は(S81:YES)、液晶ディスプレイ6に「センサ不良」というメッセージを表示し(S85)、前記S7へとジャンプする。これにより、後続ページの印字が停止される。最大光量でLED52を発光させたときの検出電圧Vmax が黒レベルに近付き過ぎているということは(Vmax >A)、十分なダイナミックレンジをとることができず、S55やS67の判定が正しく実行されないおそれがあるからである。この様な状態が発生する原因としては、例えば、受光素子53の受光面がインクで汚れたりした場合をあげることができる。
【0048】
この様に、本処理では、記録用紙にファクシミリデータを印字出力した後、印字範囲から所定距離後方へ離れた位置に、インクジェットヘッドIDの全ノズルからインクを吐出させることにより、正常ならばべた塗り正方形となるべきチェックマーク71を印字し(S35,S37)、このチェックマーク71からの反射光に基づいて印字不良が発生しているか否かを判定している(S67)。かかる構成を採用した結果、まず、インクエンプティの状態であれば、チェックマーク全体の色がかすれることから数2の(1)の方の式が成立し、インクエンプティに起因する印字不良の発生を見逃さない。一方、インクエンプティではないもののノズルの目詰まりが生じているという様な場合には、上述の様なチェックマーク71に一部欠落が生じることから、これもチェックマーク全体の反射光の強さが弱くなって数2の(1)の方の式が成立するので、やはり、印字不良を見逃すことがない。よって、本処理によれば、インクエンプティの状態だけでなく、インクジェットヘッド特有の問題であるノズルの目詰まりによる印字不良をも見逃すことがない。
【0049】
以上のような処理で印字不良が判定可能な印字装置において、チェックマーク71が正常に印字された場合に、チェックマーク71の位置やサイズの影響を受けずに、そのマークを検出した反射型センサ51にできる限り理想的な黒レベル信号(5ボルト)を出力させる目的で、チェックマーク71の用紙側縁からの位置と、サイズとを適切にできる。
【0050】
その設定方法についての実施の形態を以下で詳細に説明する。
本設定方法では、前記処理では、正方形とされていた矩形のチェックマーク71のサイズと、チェックマーク71の用紙側縁からの位置とを適切な値に設定する。上記サイズとは、用紙の搬送方向に沿う長さを意味する高さと、用紙の搬送方向に垂直な方向に沿う長さとを意味する幅である。上記位置とは、チェックマーク71の用紙側縁からの距離(以下、「サイド離間距離」と称する)を意味する。
【0051】
本設定方法では、図10(A)に示すようなチェックシートが使用される。このチェックシートは、概略的には、表面に多種類のべた塗りマークa1〜a13が印刷された構成をしており、所望の文字等の印字用の用紙と同様にして、上記印字装置において反射型51センサの検出位置に搬送され、そのマークa1〜a13の各々に発したLED52からの光の反射光量を受光素子53で検出して、この出力電圧を参照して、上記した目的(前々段落参照)にとってより良いチェックマーク71のサイド離間距離とサイズとを決定するためのものである。尚、以下、チェックマークではなくマークと記したら、位置又はサイズ設定用のチェックマークを指す。
このチェックシートの構成は、詳しくは、マークa1〜a13がチェックシートの搬送方向に沿って配列しており、そのうちマークa1〜a5は、いずれも高さH、幅W(=H)の正方形のべた塗りマークであり、サイド離間距離としてそれぞれf1,f2,f3,f4,f5(但し、f1<f2<f3<f4<f5)を有して、印字されている。なお、マークa1〜a13のサイド離間距離、高さ、幅のデータを図10(B)に示す。マークa1〜a5は、上記した目的にとって、より良いサイド離間距離を求めるための選択肢として機能するもの(つまり、本発明にいう「位置設定用マーク」の一例)である。
【0052】
マークa6、a7、a8、a9は、いずれもサイド離間距離f3、及び幅W(=H)を有しており、高さは、それぞれh1、h2、h3、h4(但し、h1<h2<H<h3<h4)を有している。マークa6〜a9とマークa3とは、前記の目的のために、より良いチェックマーク71の高さを選定するためのもの(つまり、本発明に云う「サイズ設定用マーク」の一例)である。
なお、マークa6〜a9だけでなく、前記位置設定用マークの一つであるマークa3もサイズ設定用マークであるのは、マークa3は、マークa6〜a9のそれぞれとサイド離間距離が同一で、高さが異なり、高さの選択肢の一つとなりうるものだからである。
【0053】
マークa10、a11、a12、a13は、いずれもサイド離間距離f3、及び高さH(=W)を有しており、幅は、それぞれw1、w2、w3、w4(但し、w1<w2<W<w3<w4)を有している。マークa10〜a13とマークa3とは、前記の目的のために、より良いチェックマーク71の幅を選定するためのもの(つまり、これらも、本発明に云う「サイズ設定用マーク」の一例)である。
なお、それぞれのマークは、図示したものでは、等間隔に配置されている。
【0054】
上記チェックシートを利用する本設定処理は、図5に示したマイクロコンピュータ61によって制御されて実行される。そのマイクロコンピュータ61は、図5よりも詳しく示すと、図11のように表される。即ち、CPU111と、RAM112と、書き換え可能なEEPROM113と、ROM114と、各種I/Oポート115(便宜上図には、1つで示した)がバス116を介して接続されている。そのEEPROM113には、チェックマーク71の用紙に印字されるべき位置とサイズとを記憶可能であり、ROM114は、図6〜図8で説明した印字等を実行するデータ(但し、チェックマーク71の用紙に印字されるべき位置とサイズに関するデータは除く)を記憶した領域114Aと、上記位置及びサイズを決定すべき各種のデータを記憶した領域(この領域の一部が、本発明に云う「位置設定用マーク情報記憶手段」及び「サイズ設定用マーク情報記憶手段」として機能する)114Bと、その他の種々のデータを記憶した領域114Cとからなる。
【0055】
本設定方法は、図12〜図14に示される処理にて実行される。この処理は、まず、上記のチェックシートを原稿スタック部15にセットして、例えば、この処理の開始操作、例えば、シャープボタンを3度押して、スタートする。
開始操作がなされると、図6〜図8で示した所望の文字を印字するような処理(以下、「通常の印字処理」という)と同様に、原稿スタッカ17に向けてのチェックシートの搬送が開始される(S101)。チェックシートを、以下で定義するある量L1だけ搬送して、チェックシートのマークa1を、反射型センサ51の検出位置に到達させることに対応する分だけ、紙送りモータ62を所定量R1回転させる(S103)。上記L1は、以下のように決定される。通常の印字処理時には、紙送りモータ62をある時点からNステップ送った場合に、チェックマーク印字位置73上のチェックマーク71が、反射型センサ51の検出位置に到達するものとすると、チェックシート上では、マークa1は、用紙の位置73のnステップ前に位置するように印字されているので、上記所定量L1は、N−nステップに相当する。なお、上記ステップとは、紙送りモータ62の一送りを意味し、N,nはある整数である。
【0056】
次いで、CPU111は、チェックシートに向けてLED52が発した光の反射光に基づく検出電圧Vsensを読んでも、所定の立ち上がりエッジを検出できないときは(S105:NO)、紙詰まりが起きたと判断して、紙送りエラー処理を実行する(S107)。つまり、紙送りモータ62を停止すると共に、液晶ディスプレイ6に「紙送りエラー」のメッセージを表示する。
【0057】
一方、検出電圧に所定の立ち上がりエッジが検出された場合は(S105:YES)、平均検出電圧算定記憶処理、つまりマークa1からの平均反射光量に対応する平均検出電圧を算定してRAM112に記憶する処理を実行する。その処理は、詳しくは、図13に示すように、エッジ検出時点から、わずかな量R2だけ紙送りモータ62を回転させた後一旦停止し(S201)、このときLED52を発光させて得られる反射型センサ51の検出電圧VsensをRAM112に記憶する(S203)。そして、S201,S203の処理の実行が4回未満ならば(S205:NO)、それらの処理を4回繰り返し、4回繰り返し後(S205:YES)、4回の検出電圧Vsensの平均値を求め、検出しているマークの平均検出電圧Vaverを得、マークに対応させてその平均検出電圧をRAM112に記憶する(S207)。
【0058】
その後、図12に示したメインルーチンに戻り、13個あるマークの全てに対して平均検出電圧Vaverを得たか判断し(S111)、全てについて得ていない場合は(S111:NO)、以下に定義するある量L3の紙送りを実行することに対応する分、紙送りモータ62を所定量R3回転させ(S113)、その後、前記S105に戻り、隣接するマーク(次のマーク)の平均検出電圧Vaverを求める。こうした処理を繰り返し、全てのマークの平均検出電圧を得たならば(S111:YES)、図14に示す次のS115に移行する。上記所定量L3は、その量だけチェックシートを送ると、次のマークが反射型センサ51の所定の検出位置にくるように、各マーク間の距離を勘案して、予め算定された値である。
【0059】
S115では、マークa1〜a5のうちで、最大の検出電圧を示したものを求め、即ち、最も反射光量が少なく、最も理想の黒レベル(反射型センサ51の初期設定出力値5ボルト)に近いマークを選択し、そのマークのサイド離間距離が予め記憶されているROM114の領域114Bからその距離を読み出し、RAM112に記憶する。
その後、マークa6〜9のそれぞれの平均検出電圧とマークa3の平均検出電圧のうちで、実質的に黒レベルということができるもの、即ち、反射型センサ51の検出電圧が5ボルトに近いしきい値sよりも大きいもののうち、最小高さを持ったマークを選択し、その高さが予め記憶されているROM114の領域114Bからその高さを読み出し、RAM112に記憶する(S117)。sは、例えば、4ボルトであるが、この値は、5ボルトに近い値から、適宜選択できる。
【0060】
最適マークの選択で上記の方法を採用するのは、チェックマーク71自体は、印字不良判定以外には不要な物であり、判定時以外は、できる限り小さく目立たない方が良いが、一方で、印字不良判定時にはその目的のために充分な機能を果たすために小さすぎないことが望まれるからである。
【0061】
次に、マークa10〜a13の平均検出電圧とマークa3の平均検出電圧のうちで、実質的に黒レベルということができるもの、即ち、反射型センサ51の検出電圧が5ボルトに近いしきい値Sよりも大きいもののうち、最小幅を持ったマークを選択し、その幅が予め記憶されているROM114の領域114Bからその幅を読み出し、RAM112に記憶する(S119)。sは、sと同様な値であるが、必ずしも両者は一致しなくても良い。
【0062】
S115、S117、及びS119でRAM112に記憶した値を、次いで、EEPROM113に書き込み、記憶させ(S121)、チェックシートを搬送して、原稿スタッカ17に送り(S123)、本設定処理を終える。
【0063】
なお、通常の印字処理時には、所望の印字を実行後、チェックマーク71を印字しようとする場合には、S121で設定したチェックマーク71の印字条件を読み込んで、チェックマーク71の印字を実行する。図15に示すように、上記最適サイド離間距離をA、最適高さをD、最適幅をCとし、固定データから求まる用紙後端からの距離をBとし、印字すべきチェックマーク71の左上点(用紙内側前方縁位置)をaとすると、チェックマーク71は、図16に示す処理にて印字される。即ち、Cより幅を確定し(S10)、Dより高さを確定し(S12)、A+C、B+Dよりチェックマーク71の左上点aを確定し(S14)、左上点aより幅C、高さDの分を印字する(S16)。
【0064】
図12〜14を参照して、説明した設定処理によれば、個々の印字装置のハード面での微妙な違いに応じてチェックマーク71の印字条件(サイド離間距離及びサイズ)を、選択可能範囲の中で最適なものに設定することができる。故に、チェックマーク71の位置やサイズが不適切であることに起因して、印字不良判定の正確さが落ちることが大幅に減少する。
また、その設定は、工場出荷時だけでなく、印字装置のユーザーも実行可能であるので、チェックマーク71の最適印字条件の経時変化にも対応できる。
尚、本設定処理では、チェックマーク71の用紙の搬送方向の位置は、予め決定されており、それを後に修正しないが、必ずしもそうである必要はなく、例えば、最適なサイド離間距離と、サイズとを選択した後、その選択条件下で、マークの、用紙の搬送方向に占める位置を少しずつ変えた複数のチェックシートを用意し、それを利用して、上記設定処理と同様な処理にして、最適の当該位置を設定しても良い。
【0065】
上記設定処理では、サイズ及び位置決定用のマークは、予めチェックシートに印字されていたが、そうでなくてもよい。つまり、他の実施の形態では、ROM114に予め記憶されているデータに基づいて、CPU111からの指示にてインクジェットヘッドIDによって、図10に示したのと同様なマークをそれぞれ用紙に印字してチェックシートを作成し、その後、上記設定処理と同様な処理を実施しても良い。このようにすれば、チェックシートを別途用意する必要がない点で好ましい。
また、原稿スタック部15から原稿スタッカ17へのチェックシートの一度の搬送の間に、位置設定用及びサイズ設定用のマークの印字と、そのマークからの反射光量の読み取りとを実施して、最適なチェックマーク71のサイズと位置とを決定してもよい。その場合、シート搬送の回数を減少できる点で好ましい。
【0066】
上記のようにサイズ及び位置決定用マークを印字装置で作成する場合に、特に好ましい実施の形態を図17を参照しつつ、以下で説明する。
まず、本実施の形態を開始するための操作(例えば、アスタリスクボタンを3度押す)を実行し、本処理を開始する。すると、用紙の搬送が開始され(S301)、インクジェットヘッドIDによって、サイド離間距離が異なる複数の正方形(一辺H)のマークが順次所定の間隔をあけて印字される(S303)。その後、反射型センサ51の検出位置で、印字された各マークからの反射光量に対応する反射型センサ51からの平均検出電圧を順次検出し(S305)、全ての平均検出電圧を比較してその中から最適なマークを選択し(選択法は、前記設定処理法のS117と同様である)、そのマークのサイド離間距離をRAM112に記憶する(S307)。その最適サイド離間距離を持ち、高さの異なる複数のマーク(幅は、全てW=H)を順次印字する(S309)。その後、反射型センサ51の検出位置で、印字された全てのマークからの反射光量に対応する反射型センサ51からの平均検出電圧を順次検出し(S311)、それらのマークから最適なマークを選択し(選択法は、前記設定処理法のS119と同様である)、そのマークの高さをRAM112に記憶する(S313)。次いで、最適サイド離間距離と最適高さを持つ、幅の異なる複数のマークを順次印字する(S315)。
【0067】
その後、反射型センサ51の検出位置で、印字された全てのマークからの反射光量に対応する平均検出電圧を順次検出し(S317)、それらのマークから最適な幅を選択し(選択法は、前記実施の形態のS121と同様である)、その幅をRAM112に記憶する(S319)。その後、最適なサイド離間距離、高さ、幅をEEPROM113に書き込む。
この実施の形態によれば、チェックマーク71の最適サイド離間距離と、最適サイズとを選択する場合に別々に求めるのでなく、前者を後者に関連させて求めている。つまり、チェックマーク71の最適サイズを求める場合に、最適サイド離間距離を持ったサイズ設定用マークを利用している。従って、より適切なチェックマーク71の条件が獲得できる。なお、チェックマーク71にとっての最適サイズを求めてから、そのサイズを利用して、位置設定用マークを印字し、それに基づき、最適なサイド離間距離を求めても良い。
【0068】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、チェックマークの位置とサイズとを、個々の印字装置に合わせて設定可能なので、印字装置各々のハード面での微妙な違い、例えば、反射型センサの取付位置の微妙な差異があっても、反射型センサの検出にとって適切な条件(位置及びサイズ)でチェックマークを印字することが可能である。従って、チェックマークのサイズや位置が適切でないために、センサがチェックマークの濃度を適切に検出できず、印字不良でないのに、印字不良が発生したと判定手段によって判定される問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態としてのマルチファンクション・デバイスの外観斜視図。
【図2】 実施の形態としてのマルチファンクション・デバイスの要部の側面図。
【図3】 実施の形態としてのマルチファンクション・デバイスの要部の断面図。
【図4】 実施の形態としてのマルチファンクション・デバイスの要部の断面図。
【図5】 実施の形態としてのマルチファンクション・デバイスのファクシミリ機能部分の制御系を示すブロック図。
【図6】 ファクシミリ機能における処理手順を示すフローチャート。
【図7】 ファクシミリ機能における処理手順を示すフローチャート。
【図8】 ファクシミリ機能における処理手順を示すフローチャート。
【図9】 チェックマークの印字状態を示す要部の平面図。
【図10】 印字条件設定法の実施の形態に利用するチェックシートの説明図。
【図11】 上記デバイス内のマイクロコンピュータの内部構造の概略図。
【図12】 印字条件設定法の一実施の形態の処理手順を示すフローチャート。
【図13】 印字条件設定法の一実施の形態の処理手順を示すフローチャート。
【図14】 印字条件設定法の一実施の形態の処理手順を示すフローチャート。
【図15】 チェックマークの印字法を示す説明図。
【図16】 チェックマークの印字方手順を示すフローチャート。
【図17】 印字条件設定法の他の実施の形態の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1・・・マルチファンクション・デバイス、2・・・装置本体、5・・・操作パネル、6・・・液晶ディスプレイ、7・・・ダイヤルボタン、8・・・ストップキー、9・・・スタートキー、14・・・ファクシミリ操作用キー、15・・・原稿スタック部、16・・・用紙送り部、17・・・原稿スタッカ、18・・・記録済み用紙スタッカ、24・・・読取装置、41,42,43・・・紙送りローラ、44・・・用紙排出口、45・・・搬送経路、46・・・キャリッジバー、47・・・プラテン、48・・・印字位置、51・・・反射型センサ、52・・・LED、53・・・受光素子、54・・・検出位置、61・・・マイクロコンピュータ、62・・・紙送りモータ、63・・・キャリッジモータ、64・・・受信メモリ、65・・・モデム、66・・・電話回線、71・・・チェックマーク、72・・・印字範囲、73・・・チェックマーク印字位置、74・・・用紙の地の色の部分、a1〜a13・・・マーク、111・・・CPU、112・・・RAM、113・・・EEPROM,114・・・ROM、115・・・I/Oポート、116・・・バス、IK・・・印字機構、ID・・・インクジェットヘッド。

Claims (6)

  1. 用紙の余白部分の予め設定された位置に予め設定されたサイズのチェックマークを印字し、該チェックマークに対して光を照射したときの反射光を反射型センサで検出し、該反射型センサの検出信号を、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値と比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベル側であるときは印字不良が発生していると判定する様に構成された印字装置に対して、該印字装置に備えられた書き換え可能な不揮発性記憶手段に前記チェックマークの印字条件として、該チェックマークの用紙側縁からの印字位置及び印字サイズを設定する、チェックマークの印字条件設定方法であって、
    印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数個の位置設定用マークと、用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークとを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートを、該各位置設定用マーク及び該各サイズ設定用マークが前記反射型センサによる検出位置に順次到達するように、搬送し、
    前記複数の位置設定用マークの内、最も黒レベル側の検出信号が得られたものの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置として前記不揮発性記憶手段に記憶すると共に、
    前記複数のサイズ設定用マークの内、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号が得られたものの中で最小サイズとなるものの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶する工程を有するチェックマークの印字条件設定方法。
  2. 用紙を所定の搬送経路に沿って搬送する紙送り手段と、
    前記搬送経路内の印字位置に配置され、多数のノズルを有するインクジェット型の印字ヘッドと、
    外部から入力される印字データに基づき、前記印字ヘッド及び前記紙送り手段を駆動して、用紙に対する印字を実行する印字実行手段と、
    該印字実行手段が印字を実行した後、前記紙送り手段により前記用紙をさらに排出方向に送ると共に、前記各ノズルの全てからインクを吐出させる様に前記印字ヘッドを駆動して、前記用紙の余白部分において予め設定された印字位置に予め設定された印字サイズのチェックマークを印字するチェックマーク印字手段と、
    発光素子と受光素子とを有し、前記印字位置と排出口との間の検出位置に設けられる反射型センサと、
    前記検出位置に前記チェックマークが到達しているときに前記発光素子を発光させ、このときの前記受光素子の検出信号と、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値とを比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベルに近い場合に印字不良と判定する印字不良判定手段と
    を備えた印字装置であって、
    前記チェックマークの印字位置及び印字サイズの設定値を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、
    印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数個の位置設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートにおける該各位置設定用マークの該印字サイズと、用紙搬送方向の印字位置と、用紙側縁からの印字位置とを記憶させてある位置設定用マーク情報記憶手段と、
    用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートにおける該サイズ設定用マークの用紙縁側からの該印字位置と、用紙搬送方向の印字位置と、印字サイズとを記憶させてあるサイズ設定用マーク情報記憶手段と、
    前記位置設定用マーク情報記憶手段の記憶内容を参照して、前記各位置設定用マークを、前記紙送り手段により前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、最も黒レベル側の検出信号を与えた位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置として前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字位置設定手段と、
    前記サイズ設定用マーク情報記憶手段の記憶内容を参照して、前記各サイズ設定用マークを、前記紙送り手段により前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号を与えたサイズ設定用マークの中で最小サイズとなるサイズ設定用マークの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字サイズ設定手段とを備え、
    前記チェックマーク印字手段は、前記不揮発性記憶手段の記憶内容に従って前記チェックマークの印字を実行する様に構成されたことを特徴とする印字装置。
  3. 前記位置設定用マーク情報記憶手段と、前記サイズ設定用マーク情報記憶手段の記憶内容に従って、前記紙送り手段及び前記印字ヘッドを駆動し、前記位置設定用マーク及び前記サイズ設定用マークを印字したチェックシートを作成するチェックシート作成手段を更に備えたことを特徴とする請求項2記載の印字装置。
  4. 前記チェックマーク印字位置設定手段によって記憶された位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を、サイズ設定用マーク情報記憶手段に、サイズ設定用マークの、用紙側縁からの印字位置として設定する設定手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の印字装置。
  5. 用紙を所定の搬送経路に沿って搬送する紙送り手段と、
    前記搬送経路内の印字位置に配置され、多数のノズルを有するインクジェット型の印字ヘッドと、
    外部から入力される印字データに基づき、前記印字ヘッド及び前記紙送り手段を駆動して、用紙に対する印字を実行する印字実行手段と、
    該印字実行手段が印字を実行した後、前記紙送り手段により前記用紙をさらに排出方向に送ると共に、前記各ノズルの全てからインクを吐出させる様に前記印字ヘッドを駆動して、前記用紙の余白部分において予め設定された印字位置に予め設定された印字サイズのチェックマークを印字するチェックマーク印字手段と、
    発光素子と受光素子とを有し、前記印字位置と排出口との間の検出位置に設けられる反射型センサと、
    前記検出位置に前記チェックマークが到達しているときに前記発光素子を発光させ、このときの前記受光素子の検出信号と、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値とを比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベルに近い場合に印字不良と判定する印字不良判定手段と
    を備えた印字装置であって、
    前記チェックマークの印字位置及び印字サイズの設定値を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、
    印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数個の位置設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字するための該各位置設定用マークの該印字サイズと、用紙搬送方向の印字位置と、用紙側縁からの印字位置とを記憶させてある位置設定用マーク印字情報記憶手段と、
    用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字するための該サイズ設定用マークの用紙搬送方向の印字位置と、印字サイズとを記憶させてあるサイズ設定用マーク印字情報記憶手段と、
    前記位置設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照して、前記紙送り手段によって用紙を送りながら位置設定用マークを印字しつつ、該印字した各位置設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、最も黒レベル側の検出信号を与えた位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置とし て前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字位置設定手段と、
    前記サイズ設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照すると共に、前記チェックマーク印字位置設定手段が設定した用紙側縁からの印字位置に対して、前記紙送り手段によって用紙を送りながらサイズ設定用マークを印字しつつ、該印字した各サイズ設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号を与えたサイズ設定用マークの中で最小サイズとなるサイズ設定用マークの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字サイズ設定手段とを備え、
    前記チェックマーク印字手段は、前記不揮発性記憶手段の記憶内容に従って前記チェックマークの印字を実行する様に構成されたことを特徴とする印字装置。
  6. 用紙を所定の搬送経路に沿って搬送する紙送り手段と、
    前記搬送経路内の印字位置に配置され、多数のノズルを有するインクジェット型の印字ヘッドと、
    外部から入力される印字データに基づき、前記印字ヘッド及び前記紙送り手段を駆動して、用紙に対する印字を実行する印字実行手段と、
    該印字実行手段が印字を実行した後、前記紙送り手段により前記用紙をさらに排出方向に送ると共に、前記各ノズルの全てからインクを吐出させる様に前記印字ヘッドを駆動して、前記用紙の余白部分において予め設定された印字位置に予め設定された印字サイズのチェックマークを印字するチェックマーク印字手段と、
    発光素子と受光素子とを有し、前記印字位置と排出口との間の検出位置に設けられる反射型センサと、
    前記検出位置に前記チェックマークが到達しているときに前記発光素子を発光させ、このときの前記受光素子の検出信号と、白レベルを十分に越えているか否かを判定するための値として設定された第1のしきい値とを比較し、該検出信号が前記第1のしきい値よりも白レベルに近い場合に印字不良と判定する印字不良判定手段と
    を備えた印字装置であって、
    前記チェックマークの印字位置及び印字サイズの設定値を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段と、
    用紙側縁からの印字位置を同じにして印字サイズを変えた複数個のサイズ設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字したチェックシートにおける該サイズ設定用マークの用紙縁側からの該印字位置と、用紙搬送方向の印字位置と、印字サイズとを記憶させてあるサイズ設定用マーク情報記憶手段と、
    印字サイズを同じにして用紙側縁からの印字位置を変えた複数個の位置設定用マークを用紙搬送方向にそれぞれ離して印字するための該各位置設定用マークの用紙搬送方向の印字位置と、用紙側縁からの印字位置とを記憶させてある位置設定用マーク印字情報記憶手段と、
    前記サイズ設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照し、設定されている用紙側縁からの印字位置に対して、前記紙送り手段によって用紙を送りながらサイズ設定用マークを印字しつつ、該印字した各サイズ設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、黒レベルとして十分であるか否かを判定するための値として設定された第2のしきい値と比較し、黒レベル側として十分であると判定された検出信号を与えたサイズ設定用マークの中で最小サイズとなるサイズ設定用マークの印字サイズを前記チェックマークの印字サイズとして前記不揮発性記憶手段に記憶させるチェックマーク印字サイズ設定手段と、
    前記位置設定用マーク印字情報記憶手段の記憶内容を参照すると共に、前記紙送り手段によって用紙を送りながら、前記チェックマーク印字サイズ設定手段が設定した印字サイズの位置設定用マークを印字しつつ、該印字した各位置設定用マークを前記反射型センサの検出位置に順次到達させ、最も黒レベル側の検出信号を与えた位置設定用マークの用紙側縁からの印字位置を前記チェックマークの用紙側縁からの印字位置として前記不揮発性 記憶手段に記憶させるチェックマーク印字位置設定手段とを備え、
    前記チェックマーク印字手段は、前記不揮発性記憶手段の記憶内容に従って前記チェックマークの印字を実行する様に構成されたことを特徴とする印字装置。
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