JP3976489B2 - 多層ポリエステルフィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多層ポリエステルフィルムに関し、さらに詳しくは成形・加工性、経時安定性、耐溶剤性、寸法安定性等に優れ、モールディング加工、エンボス加工など変形加工する用途、フィルムを保持金具に挟んで固定して使用する用途などに特に有用な多層ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食品包装分野(例えば、トレー、アイスクリームカップ等)、薬品包装分野(例えば、カプセル、錠剤等のPTP薬品包装)、ラミネート成形分野(例えば、家具、屋内外装飾品、電化製品、自動車部品等の、フィルムと紙、木材、金属、もしくは樹脂とのラミネート成形)、IC、磁気記録用カード材料分野(例えば、キャッシュカード、IDカード、クレジットカード等)、農業分野(例えば、グリーンハウス等)など幅広い分野に、フィルム(シートも含む。以下同じ)が用いられている。
【0003】
これらの用途では、一般に、平面形態のみならず、曲面、凹凸面等の非平坦表面形態の製品が多いため、フィルム材料としては、加工、成形性に優れた硬質ポリ塩化ビニル樹脂製のフィルムが主として用いられている。しかし、ポリ塩化ビニル樹脂は耐熱性に劣るため、製品が、例えば真夏の自動車内に放置するなど高温に曝されると変形する場合がある。また、ポリ塩化ビニル樹脂は、使用後焼却すると塩素による有毒物質が生成しやすく、環境汚染の問題を発生させる。
【0004】
また、A−PET(商品名)と呼ばれる、無配向ポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられている。これは成形性に優れるものの、長時間使用すると、脆化現象が発生し、不透明化、伸度低下等の問題がある。この欠点を解消しようとする目的で、特開平8−279150号公報には、無配向加熱結晶化ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いる方法が提案されているが、このフィルムはエンボス加工性等加工、成形性に劣る問題がある。
【0005】
さらに、1,4−シクロへキサンジメタノール誘導体共重合ポリエステルが、ポリ塩化ビニル代替樹脂として提案されているが、このフィルムは成形性、経時変化には改善効果があるものの、インク等を使用して印刷したとき、フィルム表面のポリマーがインキの溶剤等で溶解して裏移りしやすい等有機溶剤への耐久性に乏しく、また加工した製品がカール、変形しやすい等寸法安定性が不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、これらの欠点を改善し、例えば食品包装分野、薬品包装分野、ラミネート成形分野、IC、磁気記録用カード材料分野、農業分野等に有用なフィルム、特に、単に平面体ではなく、曲面、凹凸面等非平坦面に成形加工、積層、転写する用途に対して有用な、加工性、成形性、経時安定性、耐溶剤性、寸法安定性に優れたフィルムを開発すべく鋭意検討した結果、1軸以上の延伸配向構造を有するポリエステル層Aと、1軸以上の延伸配向構造を熱処理により非配向構造としたポリエステル層Bとを積層した構造を有し、かつ表層が該ポリエステル層Aからなる、少なくとも3層の多層フィルムであって、(1)層Aを構成するポリエステルの融点が層Bを構成するポリエステルの融点より少なくとも15℃高く、かつ(2)ポリエステル層Aの総厚み(a)とポリエステル層Bの総厚み(b)の比(a/b)が0.01〜3である多層ポリエステルフィルムが、特に成形・加工性、経時安定性、耐溶剤性、寸法安定性等を飛躍的に向上させ得るものであることを見出し、さらにこの多層フィルムを共押出製膜法で製造すると、低コストで製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
従って、本発明の目的は、食品包装分野、薬品包装分野、ラミネート成形分野、IC、磁気記録用カード材料分野、農業分野等に特に有用な、加工性、成形性、経時安定性、耐溶剤性、寸法安定性に優れた多層ポリエステルフィルムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、上記多層ポリエステルフィルムを低コストで提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、本発明によれば、1軸以上の延伸配向構造を有するポリエステル層Aと、1軸以上の延伸配向構造を熱処理により非配向構造としたポリエステル層Bとの積層構造を有し、かつ表層が該ポリエステル層Aからなる、少なくとも3層の多層フィルムであって、(1)層Aを構成するポリエステルの融点が層Bを構成するポリエステルの融点より少なくとも15℃高く、かつ(2)ポリエステル層Aの総厚み(a)とポリエステル層Bの総厚み(b)の比(a/b)が0.05〜1であり、(3)ポリエステル層Bが、テレフタル酸単位および5〜20モル%のナフタレンジカルボン酸単位からなるジカルボン酸単位とエチレングリコール単位を主とするグリコール単位のポリエステルからなることを特徴とする多層ポリエステルフィルムによって達成される。
【0010】
本発明は、好ましい態様として、(a)多層フィルムが共押出製膜法で製造された多層フィルムであること、(b)多層フィルムが層Bを構成するポリエステルの融点より高い温度で熱処理されていること、(c)多層フィルムがポリエステル層A/ポリエステル層B/ポリエステル層Aの3層よりなること、(d)ポリエステル層Bがテレフタル酸単位およびナフタレンジカルボン酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位を主とするグリコール単位のポリエステルからなること、(e)ポリエステル層Bがテレフタル酸単位およびイソフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位を主とするグリコール単位のポリエステルからなること、(f)ポリエステル層Bがテレフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位および1,4−シクロヘキサンジメタノール単位を主とするグリコール単位のポリエステルからなること、(g)ポリエステル層Bがテレフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位およびネオペンチルグリコール単位を主とするグリコール単位のポリエステルからなること、及び/又は(h)層Bを構成するポリエステルのガラス転移点が500℃以上であることを包含する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明における多層フィルムの層Aおよび層Bを構成するポリエステルは、それぞれ、成膜後の1軸以上の延伸処理により配向結晶構造を形成し得るポリエステルである。
【0012】
前記層Aを構成するポリエステルとしては、特に限定されないが、主たるジカルボン酸単位がテレフタル酸および/もしくは2,6−ナフタレンジカルボン酸単位からなり、主たるグリコール単位がエチレングリコール単位からなるポリエステルが好ましい。このポリエステルは、必要に応じて、例えばイソフタル酸、オルトフタル酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、2,2−ビフェニルジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸,アゼライン酸,セバシン酸等の他のカルボン酸単位を含有していてもよく、また、例えばプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の他のグリコール単位を含有していてもよい。
【0013】
前記ポリエステル層Aを構成するポリエステルの具体例として、ポリエチレンテレフタレート、第3成分を少量共重合したポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、第3成分を少量共重合したポリエチレン−2,6−ナフタレート等を好ましく挙げることができる。
【0014】
前記ポリエステル層Aを構成するポリエステルは、融点が205℃以上、さらには205℃以上270℃以下であることが好ましい。ここで、融点とは、ポリエステルを一度溶融して後、急冷、固化したサンプルを、示差熱熱量計で10℃/分の速度で昇温したときの溶融吸熱ピーク温度をいう。また、該ポリエステルのガラス転移温度は、寸法安定性、耐変形性、耐カール性の面より、60℃以上、さらには70℃以上であることが好ましい。ここで、ガラス転移温度とは、ポリエステルを一度溶融して後、急冷、固化したサンプルを、示差熱熱量計で10℃/分の速度で昇温したときの構造変化(比熱変化)温度をいう。
【0015】
前記ポリエステル層Bを構成するポリエステルは、前記したように、層Aを構成するポリエステルと同じように、成膜後の1軸以上の延伸処理で配向結晶構造を形成するポリエステルであるが、該層Aを構成するポリエステルの融点よりも少なくとも15℃低い融点、好ましくは25℃以上低い温度、さらに好ましくは35℃以上低い温度を有する。この融点は190℃以上、さらには190℃以上250℃以下であることが好ましい。また、層Bを構成するポリエステルのガラス転移温度は、フィルム、加工製品の寸法安定性、耐変形性、耐カール性の面より、50℃以上、さらには70℃以上であることが好ましい。特に、夏期における車中での保管等高温に製品等が曝される用途では、80℃以上のガラス転移温度を有することが好ましい。ここで、融点およびガラス転移温度は、上記した方法で測定する。
【0016】
層Bを構成するポリエステルは、上記特性を有すれば、その組成については特に限定されないが、主たるジカルボン酸単位がテレフタル酸および/もしくはナフタレンジカルボン酸単位からなるコポリエステルが好ましい。このコポリエステルの従たるジカルボン酸単位としては、層Aを構成するポリエステルの他のジカルボン酸単位として例示したもの、グリコール単位としては層Aを構成するポリエステルのグリコール単位として例示したものを好ましく挙げることができる。
【0017】
このコポリエステルの具体例としては、▲1▼テレフタル酸単位およびナフタレンジカルボン酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位を主とするグリコール単位からなるコポリエステル、▲2▼テレフタル酸単位およびイソフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位を主とするグリコール単位からなるコポリエステル、▲3▼テレフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位および1,4−シクロヘキサンジメタノール単位を主とするグリコール単位からなるコポリエステル、▲4▼テレフタル酸単位を主とするジカルボン酸単位とエチレングリコール単位およびネオペンチルグリコール単位を主とするグリコール単位からなるコポリエステルなどが好ましく挙げられる。さらに好ましくは、ジカルボン酸単位中、テレフタル酸単位が95〜80モル%、2,6−ナフタレンジカルボン酸単位が5〜20モル%であるコポリエステルを挙げることができる。
【0018】
本発明におけるポリエステル層Aの融点は、上記したように、ポリエステル層Bの融点より少なくとも15℃高いことが必要であり、さらには25℃以上高い、特に35℃以上高いことが好ましい。ポリエステル層Aとポリエステル層Bとの融点差が15℃より小さいと、熱処理を実施する温度の最適化が出来にくい。即ち、熱処理温度がポリエステル層Bの融点に近すぎると、ポリエステル層Bのポリマーが充分溶融しないため、実質的に非配向構造への変化が不充分である。一方、熱処理温度がポリエステル層Aの融点に近すぎると、ポリエステル層Aの溶融が一部起き始めるため、フィルム製造時においてはフィルムの切断発生、またロール状に巻き取ったものが融着してしまう等のトラブルが起きやすくなる。
【0019】
本発明において、ポリエステル層Aおよび/またはポリエステル層Bは、粒子および/またはポリオレフィン系樹脂を0.1〜30重量%含有していることも好ましい。この粒子としては、例えばタルク、カオリン、炭酸カルシウム、不定形シリカ、球状シリカ、酸化チタン、硫酸バリウム、シリコーン、架橋ポリスチレン、カーボンブラック等が挙げられる。また、ポリオレフィン樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン等が挙げられる。そして、例えば、隠蔽性、マット調表面などを要求されるカード、包装分野などにおいては、隠蔽性に優れた粒子、例えば酸化チタン、硫酸バリウム等をフィルム易滑付与以外の目的に含有させることも当然可能である。これら添加剤の平均粒径は0.05〜5μm、さらには0.1〜3μmの範囲内にあることが好ましい。
【0020】
なお、本発明におけるポリエステル層Aおよび/またはポリエステル層Bは、本発明の目的を損なわない範囲で、さらに各種の添加剤を含有することができる。例えば、必要に応じて、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコールブロックコポリマー等のエラストマー樹脂、顔料、染料、熱安定剤、難燃剤、発泡剤、紫外線吸収剤等の成分を含有することができる。
【0021】
本発明におけるポリエステル層A、層Bを構成するポリエステルは、周知の方法で製造することができる。その具体的な例としては、▲1▼ポリエステル製造の反応工程で、1種または複数のジカルボン酸エステル形成性誘導体と1種または複数のグリコ−ルを反応させる方法、▲2▼2種以上のポリエステルを、単軸あるいは2軸押出し機を用い、溶融混合してエステル交換反応(再分配反応)させる方法等が挙げられる。なお、これらの方法において、必要に応じて、粒子、ポリオレフィン、その他各種添加剤をポリエステル中に含有させることもできる。
【0022】
本発明における多層フィルムは、1軸以上の延伸配向構造を有するポリエステル層Aと1軸以上の延伸配向構造を熱処理により非配向構造としたポリエステル層Bとの積層構造を有し、かつ表層が該ポリエステル層Aからなる、少なくとも3層の多層フィルムであるが、通常、この熱処理は該ポリエステル層Bの両面にポリエステル層Aを積層した状態で、層Aのポリエステルの融点より低くかつ層Bのポリエステルの融点より高い温度で行われる。これにより、層B中のポリエステルは一時溶融状態になるから、該層B中のポリマーの配向構造は1軸以上の延伸配向構造から実質的に無配向な構造になる。この熱処理は、好ましくは、共押出製膜法における延伸処理後の熱固定処理時の温度を、層Aのポリエステルの融点より低くかつ層Bのポリエステルの融点より高い温度に設定することで有効に行うことができる。
【0023】
本発明における多層ポリエステルフィルムの層構成は、通常、ポリエステル層Aとポリエステル層Bからなる。例えば、ポリエステル層Aが表層であり、且つポリエステル層Bが内層である、A/B/A(ここで、/は層の構成を示す)タイプの3層構成、A/B/A/B/Aタイプの5層構成、さらにこれらの順序による7層、9層、n+1構成等マルチ多層構成が挙げられる。また、必要に応じて、ポリエステル層Aが2層以上の場合、1以上の層を違うポリマーで構成することができる。ポリエステル層Bが2層以上の場合も同様である。例えば、ポリエステル層Aが2種のポリマー(A1、A2)、ポリエステル層Bが2種のポリマー(B1、B2)からなるとき、A1/B1/A2タイプの3層構成、A1/B1/A2/B2/A1タイプの5層構成等を挙げることができる。これら層構成のうち、3層、5層が好ましく、特に3層が好ましい。
【0024】
本発明における多層ポリエステルフィルムは、1軸以上の延伸配向構造を有するポリエステル層Aが最表層を構成することが必要である。実質的に非配向構造であるポリエステル層Bが最表層を構成すると、フィルム表面に文字、画像等をインキで印刷する際、溶剤等でフィルムが一部溶解して裏移りしやすい等の有機溶剤への耐久性が劣り、また、フィルム製造の際、工程内の各種ロール等にフィルムが粘着しやすい等の問題がある。なお、フィルムの最表面の片面もしくは両面に、本発明の効果が損なわれない限りにおいて、接着性向上、制電性向上、離型性向上等表面改質のため、コーティング処理、コロナ放電処理などの表面処理をしてもよい。コーティング処理等表面処理の方法としては、ポリエステル系塗布剤、ウレタン系塗布剤、アクリル系塗布剤等を単独もしくは混合して、フィルム製造における工程内で塗布する方法、一旦ロール等のフィルム製品にした後に別の工程にて塗布する方法などが挙げられる。
【0025】
本発明の多層ポリエステルフィルムは、共押出製膜法で製造するのが好ましい。その具体例を、例えば上記3層フィルム(A/B/A)の場合について説明すると、先ず、ポリエステル層A用に調製したポリエステルのチップを乾燥、溶融する。これと並行して、ポリエステル層B用に調製したポリエステルのチップを乾燥、溶融する。続いて、これら溶融ポリマーをダイ内部で3層に積層し、例えばフィードブロックを設置したダイ内部で3層に積層したのち、冷却ドラム上にキャスティングして未延伸多層フィルムにし、続いて、該多層フィルムを縦軸および/または横軸に1軸以上の方向に延伸して1軸以上の延伸配向構造を有する多層延伸フィルムを得る。なお、5層以上の場合も、同様にすることができる。延伸処理はポリエステル層Aが所望の配向構造を形成する条件で行い、例えば層Aを構成するポリエステルのTg(ガラス転移温度)−10℃からTg+50℃の温度(Tc)で、縦方向に2.5倍以上、好ましくは3〜6倍延伸し、次いでTc+5℃からTc+50℃の温度で、横方向に2.5倍以上、好ましくは3〜6倍延伸するのが好ましい。この延伸は、面積倍率で8倍以上、さらには9倍以上であることが好ましい。延伸処理は同時2軸延伸法によっても良い。
【0026】
以上の様にして得られる多層延伸フィルムに、さらに熱処理を実施する。この熱処理温度は、ポリエステル層Bの融点より高い温度であることが肝要であり、この熱処理により、ポリエステル層Bのポリマーが溶融して、1軸以上の延伸処理で形成された延伸配向構造が、実質的に無配向構造に変化する。熱処理温度は、ポリエステル層Bの融点より5℃以上高い温度で、かつポリエステル層Aの融点より10℃以上低い温度が好ましい。なお、この熱処理によって、ポリエステル層Aには、例えば熱固定処理の効果をもたらす。この熱処理方法は特に限定されないが、例えば、フィルム製造時において延伸後直ちに工程内で熱処理する方法、フィルム製造完了後フィルムをロール状に巻き取った後別の工程で熱処理する方法などが挙げられる。
【0027】
本発明の多層ポリエステルフィルムにおいて、1軸以上の延伸配向構造を有するポリエステル層Aの総厚み(a)と、実質的に非配向構造であるポリエステル層Bの総厚み(b)の比(a/b)は0.01〜3、好ましくは0.03〜2、さらに好ましくは0.05〜1である。この厚み比は、例えば層構成がA1(厚み:a1)/B(厚み:b)/A2(厚み:a2)の3層からなる場合、層Aと層Bの総厚み比(a/b)、すなわち(a1+a2)/(b)が0.01〜3であることを意味し、また層構成がA1(厚み:a1)/B1(厚み:b1)/A2(厚み:a2)/B2(厚み:b2)/A3(厚み:a3)の5層からなる場合、層Aと層Bの総厚み比(a/b)、すなわち(a1+a2+a3)/(b1+b2)が0.01〜3であることを意味する。この総厚み比(a/b)が0.01に満たないと、ポリエステル層Aの最表層厚みが小さいため、フィルム製造時の厚み制御が難しく、ポリエステル層Bが一部表層に露出しやすいという問題を生じ、また、フィルムの寸法安定性が不充分である。一方、総厚み比が3を超えると、実質的に非配向構造であるポリエステル層Bの存在割合が少ないため、フィルムをモールディング加工、エンボス加工等の変形加工する際、フィルムを保持金具に挟んで固定して使用する際等において、フィルムの加工性、柔軟性が不充分である。
【0028】
前記多層ポリエステルフィルムの総厚みは10〜3000μm、さらには50〜2000μm、特に100〜1000μmであることが好ましい。なお、この多層フィルムは、製品として使用する際、1枚で使用しても、2枚以上を貼合せ積層して用いてもよい。この貼合せ積層の場合、その厚みは積層する枚数と全体の厚み、使用上の理由などによって適宜決められるが、全体で100〜5000μm、さらには200〜2000μmの厚みが好ましい。
【0029】
本発明の多層ポリエステルフィルムは、加工性、成形性、経時安定性、耐溶剤性、寸法安定性に優れたフィルムであるので、食品包装分野、薬品包装分野、ラミネート成形分野、IC、磁気記録用カード材料分野、農業分野等に好適である。特に、これらの用途のうち、単に平面体ではなく、曲面、凹凸面等非平坦面に成形加工、積層、転写する用途に対して好適であり、例えば、▲1▼トレー、アイスクリームカップ等立体的な構造を有する食品包装分野、▲2▼カプセル、錠剤等におけるPTP薬品包装分野、▲3▼家具、電化製品、自動車部品等において、フィルムと木材、金属、樹脂、ゴムとのラミネート時またはラミネート後、折り曲げ加工、曲面加工、凹凸付与加工、ブロー成形等により立体的に成形する分野、▲4▼家具、電化製品、自動車部品等において、曲面、凹凸面等の非平坦な3次元的表面に転写する等の転写箔分野、▲5▼キャッシュカード、IDカード、クレジットカード等において、文字、模様をエンボス加工、および/または磁気テープ、ICチップ等を埋め込み処理した、磁気記録用カード、IC記録カード材料分野、▲6▼グリーンハウスにおいて、骨組みとクリップ固定して使用する農業分野等に好ましく用いることができる。
【0030】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例において用いた特性の測定方法ならびに評価方法は、次のとおりである。
【0031】
(1)成形評価性−1
フィルムをエンボスローラーに圧着させ、前面にRzが500μmのエンボスが付与されたエンボスフィルムを作成する。
なお、ここでいうRzは断面曲線から基準長さだけ抜き取った部分の平均線に平行な直線の内高い方から1〜5番目までの山の平均と深い方から1〜5番目までの谷の平均との間隔をμm単位で表したものを指す。
◎:エンボス付与しても、エンボスフィルムに割れ発生は、全くない。
○:エンボス付与の際、エンボスフィルムに微細な割れが発生する。
×:エンボス付与の際、エンボスフィルムに大きな割れが発生する。
【0032】
(2)成形性評価−2
加熱プラグを有したPTP(Push through Package)成形機にて、フィルムを130℃にて、プレス成形して、長さ20mm、幅10mm、深さ10mmのポケットを10mm間隔で付与したパック用フィルムを作成する。
◎:ポケットの形状は金型通りであり、ポケット間のフィルムにしわの発生もない。
○:ポケットの形状は金型通りであるが、ポケット間のフィルムに若干のしわの発生がある。
×:ポケットのしわがあり、また形状も金型通りでないものがある。さらに、ポケット間のフィルムにしわの発生が多い。
【0033】
(3)印刷性評価
メチルエチルケトンで顔料を分散したインクにて、グラビアロールを使用して、フィルムロールの片面に連続印刷する。
◎:フィルムロールの印刷反対面(無印刷面)に、印刷面からのインクの転写はない。
○:フィルムロールの印刷反対面(無印刷面)に、印刷面からのインクの転写が微細にあるじゃ間ない。
×:フィルムロールの印刷反対面(無印刷面)に、印刷面からのインクの転写が前面にある。
なお、この印刷性評価は、耐溶剤性評価の代替手段である。
【0034】
[実施例1]
出発原料としてテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールを用い、かつ酢酸マンガン、リン酸、3酸化アンチモンを触媒として用いて、常法により、エステル交換反応、重縮合反応を実施し、得られたポリマーを反応釜から吐出、冷却して、ポリエチレンテレフタレートのペレット(以下、PETと呼称)を得た。
【0035】
同様に、出発原料としてテレフタル酸ジメチル75モル%(全酸成分に対し)および2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル15モル%(全酸成分に対し)とエチレングリコールを用いる以外は、上記PETと同様に、エステル交換反応、重縮合反応を実施し、得られたポリマーを反応釜から吐出、冷却して、共重合ポリエチレンテレフタレートのペレット(以下、CO−PETと呼称)を得た。
【0036】
上記で得られたPETおよびCO−PETを、別々に乾燥、単軸スクリュー押出し機で溶融した後、ダイ内部でPET/CO−PET/PETの3層に溶融ポリマーを積層し、この状態で冷却ドラム上にキャスティングし、未延伸多層フィルムを得た。つづいて、該多層フィルムを縦方向に110℃で3.2倍延伸し、さらに横方向に120℃で3.4倍延伸した後、235℃で熱固定し、3層フィルムを得た。この3層フィルムの厚み構成は、PETからなる両面の表層(ポリエステル層A)が10μm、CO−PETからな内層(ポリエステル層B)が100μmの合計120μmであった。得られた3層フィルムの特性、結果を、表1に示すが、成形加工、印刷評価とも良好な結果を得た。
【0037】
[実施例2〜4および6〜7、参考例1、比較例1〜3]
表1に示す組成のポリエステルを用い、実施例1と同様に実施して、3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの特性を表1に示す。
表1から明らかなように、本発明の条件を満たす実施例はいずれも良好な結果を得た。一方、比較例1はポリエステル層Aとポリエステル層Bとの融点差が小さく、熱固定温度が235℃を超えると、フィルム製造時、フィルムの一部が溶け出し、ロール等に粘着した。比較例2は熱固定温度がポリエステル層Bの融点より低いため、ポリエステル層Bが溶融していなく、実質的に非配向構造への変化が不充分であり、成形性が不良であった。また、比較例3はポリエステル層Aが非晶質であるため、延伸時においてローラーもしくはクリップへの粘着が発生し、かつロール状に巻き取ったものが融着しやすく、印刷性評価不良の問題があった。
【0038】
[実施例8]
内層を構成するCO−PETとして、実施例1のPET85重量部と別途調製したポリエチレン−2,6−ナフタレートのペレット15重量部を混合、乾燥、溶融、エステル交換反応(再分配反応)させたものを用いる以外、実施例1と同様に、ダイ内部でPET/CO−PET/PETの3層に溶融ポリマーを積層し、この状態で冷却ドラム上にキャスティングし、次いで延伸、熱固定して3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの特性は、実施例1と同様な特性を示し、成形加工、印刷評価とも良好な結果を得た。
【0039】
[実施例9]
内層を構成するCO−PETとして、2,6−ナフタレンジカルボン酸を10モル%共重合した共重合ポリエチレンテレフタレートのペレット50重量部とイソフタル酸を20モル%共重合した共重合ポリエチレンテレフタレートンのペレット50重量部を混合、乾燥、溶融、エステル交換反応(再分配反応)させたものを用いる以外は、実施例1と同様に、ダイ内部でPET/CO−PET/PETの3層に溶融ポリマーを積層し、この状態で冷却ドラム上にキャスティングし、次いで延伸、熱固定して3層フィルムを得た。得られた3層フィルムの特性は、実施例3と同様な特性を示し、成形加工、印刷評価とも良好な結果を得た。
【0040】
[実施例10]
層Aを構成するポリエステルとして実施例1のPETを用い、層Bを構成するポリエステルとして2,6−ナフタレンジカルボン酸を15モル%共重合した共重合ポリエチレンテレフタレートペレット(以下CO−PET−1と呼称)と、1、4−シクロヘキサンジメタノールを15モル%共重合した共重合ポリエチレンテレフタレートペレット(以下CO−PET−2と呼称)とを用い、これらを別々に乾燥、単軸スクリュー押出し機で溶融した後、ダイ内部で、PET/CO−PET−1/PET/CO−PET−2/PETの5層に溶融ポリマーを積層し、この状態で冷却ドラム上にキャスティングし、5層未延伸フィルムとした。つづいて、該5層未延伸フィルムを縦方向に110℃で3.2倍延伸し、さらに横方向に120℃で3.4倍延伸した後、235℃で熱固定し、5層フィルムを得た。5層フィルムの厚み構成は、PETからなる層Aが10μm、CO−PET−1およびCO−PET−1からなる層Bがそれぞれ100μmの合計230μmであった。得られたフィルムの特性は、成形加工、印刷評価とも良好な結果を得た。
【0041】
【表1】
Figure 0003976489
【0042】
【発明の効果】
本発明は、食品包装分野、薬品包装分野、ラミネート成形分野、IC、磁気記録用カード材料分野、農業分野等に特に有用な、加工性、成形性、経時安定性、耐溶剤性、寸法安定性に優れた多層ポリエステルフィルムを提供する。

Claims (5)

  1. 1軸以上の延伸配向構造を有するポリエステル層Aと、1軸以上の延伸配向構造を熱処理により非配向構造としたポリエステル層Bとの積層構造を有し、かつ表層が該ポリエステル層Aからなる、少なくとも3層の多層フィルムであって、(1)層Aを構成するポリエステルの融点が層Bを構成するポリエステルの融点より少なくとも15℃高く、かつ(2)ポリエステル層Aの総厚み(a)とポリエステル層Bの総厚み(b)の比(a/b)が0.05〜1であり、(3)ポリエステル層Bが、テレフタル酸単位および5〜20モル%のナフタレンジカルボン酸単位からなるジカルボン酸単位とエチレングリコール単位を主とするグリコール単位のポリエステルからなることを特徴とする多層ポリエステルフィルム。
  2. 多層フィルムが共押出製膜法で製造された多層フィルムである、請求項1に記載の多層ポリエステルフィルム。
  3. 多層フィルムが層Bを構成するポリエステルの融点より高い温度で熱処理されている、請求項1または2に記載の多層ポリエステルフィルム。
  4. 多層フィルムがポリエステル層A/ポリエステル層B/ポリエステル層Aの3層よりなる、請求項1に記載の多層ポリエステルフィルム。
  5. 層Bを構成するポリエステルのガラス転移点が50℃以上である、請求項1ないしのいずれか1項に記載の多層ポリエステルフィルム。
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