JP3972978B2 - 木管楽器用カップパッド - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、木管楽器の外部空間に開放されているトーンホールを開閉するためのカップパッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来ある木管楽器用カップパッドについて説明する(図13〜図17参照)。レバー31先端にロー付けされた 金属カップ32と、 金属カップ32の内側の中央部に半田付けされたネジ受33と、トーンホール34との密着性を高めるために 金属カップ32の上に重ね入れしてパッド35の高さを調整をするための調整紙36と、中央の孔42にネジ受33を通して調整紙36の上に載置するパッド35と、パッド35を 金属カップ32との間に挟んで固定するためのパッドワッシャー37と、該パッドワッシャー37をネジ受33に締め付けて固定するためのネジ38とから構成されている。前記したネジ受33は単なるナットであり、ネジ受33はパッド35の中央の孔42に完全に入る状態になる。前記したパッド35の内部構造は、フェルト39を台紙40の上に載せフェルト39の上からパッドスキン41(非常に薄い鞣革)で包み込み台紙40の底にパッドスキン41を糊づけしたものである。パッド35の台紙40側を調整紙36の上に載置する。フェルト39を包んでいるパッドスキン41の表面をトーンホール34の環縁に押し付けたり離したりすることで開閉する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の木管楽器用カップパッドにはさまざまな問題があった。第1は、ネジ受と金属カップとの接合に関する問題である。端的には、ネジ受を金属カップの中央に垂直に立設させることが困難なことである。それは複数の原因が重なって起きている。一つは金属カップの内側の凹凸や歪みである。プレス加工によって製造された金属カップの歪みも一因となっている。一つはネジ受の形状である。ネジ受が単なるナット状で金属カップと接触する面積が狭いため、金属カップの内側の表面形状の影響を大きく受けてしまう。一つはネジ受を固定する位置の問題である。ナット状のネジ受をしかも凹凸のある金属カップの中央に正確に半田付けするのは大変に困難な作業である。大抵は中央からどちらかに必ずずれてしまう。ネジ受の位置がずれると、パッドワッシャーがパッドを固定する圧力が360度均一ではなくなり、トーンホールの環縁とパッドとの間に生じる圧力もまた360度均一ではなくなる。金属カップの中央に小さな窪みが形成されている場合などは、中央からずれることが即ネジ受の傾斜につながる。一つは半田付けの状態である。半田がまんべんなく流れて均一に接合されていない場合、ネジ受が傾く要因となる。以上の原因によって垂直を保てずにネジ受が傾くと、パッドワッシャーも傾くため、パッドにかかる圧力が均一でなくなるという弊害となってあらわれる。本来はネジ受が金属カップの中央に垂直に立設して金属カップとパッドワッシャーの面が平行に保たれ、パッドワッシャーからパッドに加わる圧力は360度均一でなければならない。パッドを均一な圧力で保持することは非常に重要である。パッドに加わる力が均一でないと、バランスが崩れてパッドの形に歪みを生じてしまい、その結果トーンホールを完全に密閉できなくなり、空気漏れを起こして正確な音が出せなくなる。
【0004】
第2は、金属カップの形状が及ぼす影響である。従来のカップパッドは、トーンホールに押圧されるとトーンホールの環縁と金属カップの内側との間にパッドと調整紙が挟まれるため、金属カップの内側の凹凸や歪みがパッドとトーンホールとの圧力に微妙に影響を及ぼして、均一な密閉を阻害する一因となっていた。
【0005】
第3は、金属カップとネジ受との破損である。半田付けされた金属カップとネジ受との結合が離れてしまうことがままある。原因はいくつかあげることができる。一つは前記したネジ受のずれや傾きによってバランスが崩れて負荷がネジ受の根元に集中したことによる破損。一つは前記した不完全な半田付けによる強度低下による破損。半田付け作業においては、半田がネジ受の底面の全体に均一に流れて確実に接合されたかどうかの確認が非常に重要であるが、ネジ受の下の半田は見ることはできないのでどのように流れたかを実際に確かめることはできない。一つはネジでパッドワッシャーを締めた時にかかる負荷である。パッドの底面は調整紙を介して金属カップに直接支持されている構造をしている。金属カップにパッドを装着してネジ受にネジを締めることにより、まずネジからパッドワッシャーに対して力が加わり、つぎにパッドワッシャーからパッドに対して力が加わり、つぎにパッドから金属カップに対して力が加わり、最終的には金属カップとネジ受との接合を引き離す力となって作用する。金属カップの破損は、半田付けの状態や、トーンホールを開閉する時の衝撃や、使用期間など、さまざまな影響を受けることは確かだが、主たる原因は、ネジを締めることでネジ受と金属カップとを強制的に引き離そうとする力が働くことにある。パッドを強力に固定しようとしてネジを強く締めるとカップが破損してしまう。そのため、パッドを強力に固定したくてもネジを強く締めることはできない。
【0006】
第4は、パッドに弾力性が少ないことである。従来のカップパッドは、パッドの底面が金属カップに支持されているため、トーンホールの圧力はパッドのフェルトだけで受け止める構造になっている。そのため指先の受ける感覚は硬くて弾力性がなく、しかも衝撃が強い。このためパッドのフェルトやパッドスキンへのダメージが大きく、耐久性を損ねている。また、演奏者の指にかかるストレスも大きく疲れやすい。また、演奏者は指に力を強く入れて演奏する時と軽い力で演奏する時とあるが、パッドに弾力性がないので指で感じるフィーリングに幅が出ない。
【0007】
第5は、パッドの変形による飛び出し現象である。従来の金属カップは、パッドの浮き上がりを金属カップの周壁の内側にとどめることはできない。そのため、強いタッチや長期の使用などからくる歪みによってパッドの外周縁が金属カップの周壁から飛び出す。パッドの飛び出し現象を起こす原因はいくつかある。一つは、前述したところの、ネジ受けの傾きとパッドワッシャーからの不均一な圧力が加わったパッドの変形によるものである。一つは、パッドが長期にわたってトーンホールの圧力や衝撃を繰り返し受けたことによるパッドの変形である。従来のパッドはその底面にある台紙以外の部分は変形可能である分、歪みや変形を起こしやすいという構造的宿命を持っている。前記したように、トーンホールを閉じるとパッドはトーンホールと金属カップによって押し潰される状態となり、フェルトは度々潰れることにより変形してしまう。飛び出す度合いが大きいほどパッドでトーンホールの環縁を完全に密閉することは難しくなり、空気漏れを起こしてよい音は出せなくなる。
【0008】
第6は、パッドスキンの耐久性が低いことである。使用しているうちに破れてしまう。パッドへのパッドワッシャーの圧力が均一でないことや、パッドの歪みがあることや、パッドの弾力性が少なくてトーンホールから受ける圧力や衝撃が強いことなどにより、パッドスキンに強い圧力や衝撃が加わるなかでパッドスキンは破損する。そのうち特に、パッドスキンの歪みにつながる場合は、トーンホールの環縁との圧力や衝撃や摩擦はパッドスキンの一部分にダメージを集中させるので、パッドスキンの破損にいたる耐久期間はより短縮される。パッドの構造は前記した通りフェルトをパッドスキンで包み込んで台紙に貼り付けたものなので、フェルトとパッドスキンの接触面は摺動自由状態にあり、かつ、台紙に貼り付けられた部分以外はパッドスキンの全体が変形自在であるため、その変形するパッドを金属製で変形しないトーンホールの環縁に押し付ければ、動かないトーンホールの環縁に対してパッドスキンは変形に伴って動くため大きな摩擦が生じる。このことも耐久性を大いに損ねている。なお、パッドスキンの基本的な耐久性は、材料自体が非常に薄い鞣革であるため、さほど高くない。
【0009】
第7は、パッドの製造には高度の熟練した技が必要であることと、そのパッド交換の際には無駄が多く出ることである。フェルトをパッドスキンで包んで台紙に貼り付けるといっても、360度満遍なく均一な力でフェルトが偏ることなく均一な形に整えて最後に微塵の狂いもなくバランスを崩さずに貼り付けて完成させるのは並大抵のことではない。微妙な誤差が音色には重大な差となってあらわれるため、長い経験を積んだ職人の技が要求される。したがって、製造はすべて熟練した人の手によらなければならないため、非効率的である。また、パッドを新しいものと交換する場合は、古いパッドは再利用ができないのでパッドスキンとフェルトと台紙は丸ごと捨てられ、資源の無駄が多い。
【0010】
なお、従来のカップのさまざまな問題を改善するにしても、長時間の演奏にも耐えられるように、重量が重くならない配慮がなくてはならない。
【0011】
この発明は、上記した問題を解決するための木管楽器用カップパッドを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の木管楽器用カップパッドは、木管楽器の外部空間に開放されているトーンホールを開閉するためのカップパッドが、レバー先端にロー付けされた金属カップと、該金属カップの内側に底面を接して収まる直径と金属カップの内側に密着して安定する形状の周縁部とを有し中央にネジ受部が垂直に形成され金属カップの内側に底面が半田付けされた金属円盤と、中央の孔に金属円盤のネジ受部を通し金属カップ内の金属円盤の上に載置された円盤状の中敷と、中央の孔に金属円盤のネジ受部を通し金属カップ内の中敷の上に載置されたお盆状の金属ホルダーと、中央の孔に金属円盤のネジ受部を通し金属ホルダーの内側に載置された弾性を有する円盤状の樹脂板と、中央の孔に金属円盤のネジ受部を通し金属ホルダー内の樹脂板の上に載置された円盤状のフェルトと、中敷と金属ホルダーと樹脂板とフェルトを金属円盤との間に挟んで固定するためのパッドワッシャーと、該パッドワッシャーをネジ受部に締め付けて固定するためのネジとから構成され、前記金属ホルダーの周壁の内面上部にフェルトの外周縁を金属ホルダー内に保持するための鍔が形成され、前記金属ホルダーの底の上面におけるトーンホールの内径よりも内側にあたる部分から外側に他の上面より一段低い段差部を形成してトーンホールの環縁の圧力を受けたフェルトと樹脂板とが弾力的に圧力を吸収して反り返ることができる逃げ空間を確保し、前記金属円盤のネジ受部の周りに複数の貫通孔が同心円上に均等に形成され、前記フェルトの上面に塩化ビニールフィルムが接着被覆されていることを特徴とする。
【0014】
上記した請求項1記載の発明によれば、第1に、金属円盤を金属カップの内側にセットするだけで位置決めが完了する。金属円盤の周縁部が金属カップの内側に密着しフィットするので、ネジ受部は自動的に金属カップの中央の位置にセットされる。ネジ受部の角度は、最初から垂直に形成されているので、傾くことは絶対にない。ネジ受部の中央位置や垂直は、金属カップの歪みや凹凸や窪みなどに影響されない。半田付けの状態も同じことで、たとえ片寄った半田付けをしたとしても、金属円盤の姿勢には影響を与えない。ネジ受部が金属円盤に垂直に形成された構造なので、パッドワッシャーと金属円盤の面は平衡を保つことができ、パッドワッシャーがパッドを固定する圧力は360度均一となる。そのため、パッドでトーンホールを確実に密閉することができ、空気がもれず、正確な音が出せる。なお、本発明でパッドと呼ぶ場合、フェルトと樹脂板を指している。第2に、本発明のパッドと金属ホルダーは金属円盤とパッドワッシャーに挟まれる構造なので、金属カップの内側の形状はパッドとトーンホールとの圧力に影響しない。第3に、金属円盤とネジ受部は一体的に形成されているので破損しないのは勿論のこと、半田付けしてある金属円盤と金属カップの接合が破損することもない。ネジ受部は確実に中央で垂直に保たれるため、破損につながるバランスの崩れはない。また、半田付け作業においては、半田が金属円盤の底面で中心から均一に流れてある程度広い面積で確実に接合されたことを、ネジ受部の周りに形成された複数の貫通孔から目で見て実際に確認できる。貫通孔の役割はこの他に、製造時の洗浄後の水切れをよくしエアーによる乾燥時間を短縮させることと、カップパッドの重量バランスに偏りを作らずに軽量化を図ることがあげられる。また、ネジでパッドワッシャーを締めた時にかかる力は、まずパッドワッシャーからフェルトと樹脂板と金属ホルダーと中敷に加わるが、最終的にはネジ受部が形成されている金属円盤とパッドワッシャーがパッドを挟みつけるところで完結するので、金属円盤と金属カップとの接合には影響しない。パッドを強く固定するためにネジを強く締めても破損することはない。第4に、パッド、ことに樹脂板に弾力性があり、金属ホルダーの段差部によりパッドが反り返れる空間部が確保されているので、トーンホールから受ける圧力や衝撃を吸収できる。パッドへのダメージが少ないため耐久性が向上する。演奏者の指にかかるストレスが小さく疲れにくい。指に力を入れて演奏する時も軽い力で演奏する時も、弾力性があるため指で感じるフィーリングに幅がある。また、弾力の反発力でパッドがトーンホールに360度均一に密着するため、環縁のわずかな凹凸や歪みもぴたっと密閉することができる。第5に、金属ホルダーに形成された鍔がフェルトの外周縁を内側に保持するので、パッドの飛び出し現象は起きない。第6に、パッドの表面の耐久性が非常に高い。フェルトの上面は塩化ビニールフィルムが接着被覆されているため、非常に薄い鞣革が原料のパッドスキンと比べて、耐久性、気密性、柔軟性は格段に優れている。フェルトと塩化ビニールフィルムは接着されていて塩化ビニールフィルムが被覆しているのはフェルトの上面だけなので、トーンホールの圧力を受けてパッドの表面が横移動して磨耗を起こすような不安定なことはなく、ただ押された方向に反り返るだけである。塩化ビニールは強度的に優れているので長期の使用に耐えることができる。第7に、パッドの製造が簡単であることと、そのパッド交換の際に無駄が出ないことである。製造といっても、フェルトの上面に塩化ビニールフィルムを接着被覆するだけで完了である。熟練した技術がなくても簡単にできる作業である。また。パッドを交換する場合、ネジとパッドワッシャーをはずして金属カップの中からパッドを取り出し、具合が悪くなったフェルトか樹脂板だけを取り替えてあとはもとに戻して使用できるので、資源の無駄にならない。フェルトと樹脂板の間はただ重ねているだけで接着されていない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12に基づいて本発明に係わる木管楽器用カップパッドについて説明するが、本発明は以下の実施の形態にのみ限定されるべきものではないことはいうまでもない。なお、図2の断面図は金属円盤8に貫通孔20があらわれる図面となっているが、その他の図面では貫通孔20があらわれない断面(あるいは端面)が描かれている。
【0017】
図中1は木管楽器の外部空間に開放されているトーンホールであり、図中3は梃子で上下する木管楽器のレバーであり、図中2はレバー3先端に金属カップ4をロー付けされてトーンホール1を開閉するためのカップパッドである。金属カップ4は周壁を有したカップ状のもので、図中8は、金属カップ4の内側に底面5を接して収まる直径と、金属カップ4の内側に密着して安定する形状の周縁部6とを有した金属円盤である。金属カップ4の内側と周縁部6との接触する部分は同じ形に形成される。金属円盤8の中央にはネジ受部7が垂直に形成されている。金属円盤8の上面のネジ受部7の周りには、複数の貫通孔20が同心円上に均等に形成されている。本実施の形態の貫通孔20は6つで、円形の孔である。金属円盤8の底面5は、金属カップ4の内側に半田付け22で接合される。ネジ受部7は金属カップ4の中央位置に自動的に来て垂直が保たれる。図中10は、その中央の孔9に金属円盤8のネジ受部7を通し、金属カップ4内の金属円盤8の上に載置された円盤状の中敷である。中敷10は、パッドの高さを合わせるためのものであり、紙製でもプラスチック製でもよい。もしパッドの高さの微調整が必要な場合は、中敷10に加えて紙等を挿入する。図中11は、その中央の孔9に金属円盤8のネジ受部7を通し、金属カップ4内の中敷10の上に載置されたお盆状の金属ホルダーである。金属ホルダー11の底の上面におけるトーンホール1の内径よりも内側にあたる部分から外側に他の上面より一段低い段差部18が形成されている。金属ホルダー11の周壁16の内面上部には鍔17が形成されている。図中12は、その中央の孔9に金属円盤8のネジ受部7を通し、金属ホルダー11内に載置された弾性を有する円盤状の樹脂板である。本実施の形態における樹脂板12は、弾力性に優れたシリコンゴムが用いられている。図中13は、その中央の孔9に金属円盤8のネジ受部7を通し、金属ホルダー11内の樹脂板12の上に載置された円盤状のフェルトである。フェルト13の上面には塩化ビニールフィルム21が接着被覆されている。フェルト13の外周縁は、フェルト13が金属ホルダー11内から飛び出さぬように保持するため、金属ホルダー11の鍔17の下にセットされる。金属ホルダー11と樹脂板12とフェルト13をセットする順番は、上記したように下から順々に載置する場合と、パッドをあらかじめ内部にセットした金属ホルダー11を中敷10の上に載置する場合とがある。フェルト13は非常に薄く形成されているが、樹脂板12がフェルト13を裏から支え、弾力も裏から補う構造となっている。トーンホール1に接触する表面を耐久性と密閉性と柔軟性に優れた塩化ビニールフィルム21が、その下の層を衝撃吸収性を有してトーンホール1を密閉するのに適したフェルト13が、その下の層を弾力性を有する樹脂板12が、それぞれ分担し互いに補いながらパッドを構成している。図中14は、中敷10と金属ホルダー11と樹脂板12とフェルト13を、金属円盤8との間に挟んで固定するためのパッドワッシャーである。図中15は、パッドワッシャー14をネジ受部7に締め付けて固定するためのネジである。以上が、本実施の形態のカップパッド2の構成要素と構造である。図中19は、金属ホルダー11の段差部18とパッド(この場合、厳密には樹脂板12)との間に形成されるドーナッツ状の逃げ空間であり、トーンホール1の環縁の圧力を受けたフェルト13と樹脂板12とが弾力的に圧力を吸収して反り返ることができるように確保されたスペースである。
【0018】
【発明の効果】
上記した請求項1記載の発明によれば、第1に、金属円盤を金属カップの内側にセットするだけで位置決めが完了する。金属円盤の周縁部が金属カップの内側に密着しフィットするので、ネジ受部は自動的に金属カップの中央の位置にセットされる。ネジ受部の角度は、最初から垂直に形成されているので、傾くことは絶対にない。ネジ受部の中央位置や垂直は、金属カップの歪みや凹凸や窪みなどに影響されない。半田付けの状態も同じことで、たとえ片寄った半田付けをしたとしても、金属円盤の姿勢には影響を与えない。ネジ受部が金属円盤に垂直に形成された構造なので、パッドワッシャーと金属円盤の面は平衡を保つことができ、パッドワッシャーがパッドを固定する圧力は360度均一となる。そのため、パッドでトーンホールを確実に密閉することができ、空気がもれず、正確な音が出せる。なお、本発明でパッドと呼ぶ場合、フェルトと樹脂板を指している。第2に、本発明のパッドと金属ホルダーは金属円盤とパッドワッシャーに挟まれる構造なので、金属カップの内側の形状はパッドとトーンホールとの圧力に影響しない。第3に、金属円盤とネジ受部は一体的に形成されているので破損しないのは勿論のこと、半田付けしてある金属円盤と金属カップの接合が破損することもない。ネジ受部は確実に中央で垂直に保たれるため、破損につながるバランスの崩れはない。また、半田付け作業においては、半田が金属円盤の底面で中心から均一に流れてある程度広い面積で確実に接合されたことを、ネジ受部の周りに形成された複数の貫通孔から目で見て実際に確認できる。貫通孔の役割はこの他に、製造時の洗浄後の水切れをよくしエアーによる乾燥時間を短縮させることと、カップパッドの重量バランスに偏りを作らずに軽量化を図ることがあげられる。また、ネジでパッドワッシャーを締めた時にかかる力は、まずパッドワッシャーからフェルトと樹脂板と金属ホルダーと中敷に加わるが、最終的にはネジ受部が形成されている金属円盤とパッドワッシャーがパッドを挟みつけるところで完結するので、金属円盤と金属カップとの接合には影響しない。パッドを強く固定するためにネジを強く締めても破損することはない。第4に、パッド、ことに樹脂板に弾力性があり、金属ホルダーの段差部によりパッドが反り返れる空間部が確保されているので、トーンホールから受ける圧力や衝撃を吸収できる。パッドへのダメージが少ないため耐久性が向上する。演奏者の指にかかるストレスが小さく疲れにくい。指に力を入れて演奏する時も軽い力で演奏する時も、弾力性があるため指で感じるフィーリングに幅がある。また、弾力の反発力でパッドがトーンホールに360度均一に密着するため、環縁のわずかな凹凸や歪みもぴたっと密閉することができる。第5に、金属ホルダーに形成された鍔がフェルトの外周縁を内側に保持するので、パッドの飛び出し現象は起きない。第6に、パッドの表面の耐久性が非常に高い。フェルトの上面は塩化ビニールフィルムが接着被覆されているため、非常に薄い鞣革が原料のパッドスキンと比べて、耐久性、気密性、柔軟性は格段に優れている。フェルトと塩化ビニールフィルムは接着されていて塩化ビニールフィルムが被覆しているのはフェルトの上面だけなので、トーンホールの圧力を受けてパッドの表面が横移動して磨耗を起こすような不安定なことはなく、ただ押された方向に反り返るだけである。塩化ビニールは強度的に優れているので長期の使用に耐えることができる。第7に、パッドの製造が簡単であることと、そのパッド交換の際に無駄が出ないことである。製造といっても、フェルトの上面に塩化ビニールフィルムを接着被覆するだけで完了である。熟練した技術がなくても簡単にできる作業である。また。パッドを交換する場合、ネジとパッドワッシャーをはずして金属カップの中からパッドを取り出し、具合が悪くなったフェルトか樹脂板だけを取り替えてあとはもとに戻して使用できるので、資源の無駄にならない。フェルトと樹脂板の間はただ重ねているだけで接着されていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属カップの断面図。
【図2】金属円盤の断面図。
【図3】金属円盤の平面図。
【図4】金属カップに金属円盤を接合した断面図。
【図5】金属カップに金属円盤を接合した平面図。
【図6】金属ホルダーの断面図。
【図7】金属ホルダーの平面図。
【図8】樹脂板とフェルトの断面図。
【図9】金属ホルダーに樹脂板とフェルトを装着した状態をあらわす断面図。
【図10】金属カップと金属円盤に金属ホルダーと樹脂板とフェルトをセットした状態をあらわす端面図。
【図11】パッドワッシャーをネジで締め付けた状態をあらわす端面図。
【図12】カップパッドでトーンホールを密閉した状態をあらわす端面図。
【図13】従来例のネジ受をあらわした断面図。
【図14】従来例のネジ受をあらわした平面図。
【図15】従来例のネジ受を金属カップに接合した状態をあらわす断面図。
【図16】従来例のパッドをあらわす断面図。
【図17】従来例のカップパッドをあらわす端面図。
【符号の説明】
1 トーンホール
2 カップパッド
3 レバー
4 金属カップ
5 底面
6 周縁部
7 ネジ受部
8 金属円盤
9 中央の孔
10 中敷
11 金属ホルダー
12 樹脂板
13 フェルト
14 パッドワッシャー
15 ネジ
16 周壁
17 鍔
18 段差部
19 逃げ空間
20 貫通孔
21 塩化ビニールフィルム
Claims (1)
- 木管楽器の外部空間に開放されているトーンホール(1)を開閉するためのカップパッド(2)が、レバー(3)先端にロー付けされた金属カップ(4)と、該金属カップ(4)の内側に底面(5)を接して収まる直径と金属カップ(4)の内側に密着して安定する形状の周縁部(6)とを有し中央にネジ受部(7)が垂直に形成され金属カップ(4)の内側に底面(5)が半田付けされた金属円盤(8)と、中央の孔(9)に金属円盤(8)のネジ受部(7)を通し金属カップ(4)内の金属円盤(8)の上に載置された円盤状の中敷(10)と、中央の孔(9)に金属円盤(8)のネジ受部(7)を通し金属カップ(4)内の中敷(10)の上に載置されたお盆状の金属ホルダー(11)と、中央の孔(9)に金属円盤(8)のネジ受部(7)を通し金属ホルダー(11)の内側に載置された弾性を有する円盤状の樹脂板(12)と、中央の孔(9)に金属円盤(8)のネジ受部(7)を通し金属ホルダー(11)内の樹脂板(12)の上に載置された円盤状のフェルト(13)と、中敷(10)と金属ホルダー(11)と樹脂板(12)とフェルト(13)を金属円盤(8)との間に挟んで固定するためのパッドワッシャー(14)と、該パッドワッシャー(14)をネジ受部(7)に締め付けて固定するためのネジ(15)とから構成され、前記金属ホルダー(11)の周壁(16)の内面上部にフェルト(13)の外周縁を金属ホルダー(11)内に保持するための鍔(17)が形成され、前記金属ホルダー(11)の底の上面におけるトーンホール(1)の内径よりも内側にあたる部分から外側に他の上面より一段低い段差部(18)を形成してトーンホール(1)の環縁の圧力を受けたフェルト(13)と樹脂板(12)とが弾力的に圧力を吸収して反り返ることができる逃げ空間(19)を確保し、前記金属円盤(8)のネジ受部(7)の周りに複数の貫通孔(20)が同心円上に均等に形成され、前記フェルト(13)の上面に塩化ビニールフィルム(21)が接着被覆されていることを特徴とする木管楽器用カップパッド。
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