JP2003122347A - 木管楽器用カップパッド - Google Patents

木管楽器用カップパッド

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JP2003122347A JP2001316987A JP2001316987A JP2003122347A JP 2003122347 A JP2003122347 A JP 2003122347A JP 2001316987 A JP2001316987 A JP 2001316987A JP 2001316987 A JP2001316987 A JP 2001316987A JP 2003122347 A JP2003122347 A JP 2003122347A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】密閉性と耐久性に優れた木管楽器用カップパッ
ドを提供することを目的とする。 【解決手段】レバー3先端にロー付けされた金属カップ
4と、金属カップ4の内側に収まる直径と周縁部6とを
有し中央にネジ受部7が垂直に形成され金属カップ4に
半田付けされた金属円盤8と、金属円盤8の上に載置さ
れた円盤状の中敷10と、中敷10の上に載置されたお
盆状の金属ホルダー11と、金属ホルダー11の内側に
載置された円盤状の樹脂板12と、樹脂板12の上に載
置された円盤状のフェルト13と、以上を固定するため
のパッドワッシャー14と、以上をネジ受部7に締め付
けるためのネジ15とから構成され、金属ホルダー11
の内面上部に鍔17が形成され、金属ホルダー11上面
に段差部18が形成され、金属円盤8のネジ受部7の周
りに複数の貫通孔20が形成され、フェルト13の上面
に塩化ビニールフィルム21が接着被覆されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、木管楽器の外部空
間に開放されているトーンホールを開閉するためのカッ
プパッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ある木管楽器用カップパッドについ
て説明する(図13〜図17参照)。レバー31先端に
ロー付けされた 金属カップ32と、 金属カップ32
の内側の中央部に半田付けされたネジ受33と、トーン
ホール34との密着性を高めるために 金属カップ32
の上に重ね入れしてパッド35の高さを調整をするため
の調整紙36と、中央の孔42にネジ受33を通して調
整紙36の上に載置するパッド35と、パッド35を
金属カップ32との間に挟んで固定するためのパッドワ
ッシャー37と、該パッドワッシャー37をネジ受33
に締め付けて固定するためのネジ38とから構成されて
いる。前記したネジ受33は単なるナットであり、ネジ
受33はパッド35の中央の孔42に完全に入る状態に
なる。前記したパッド35の内部構造は、フェルト39
を台紙40の上に載せフェルト39の上からパッドスキ
ン41(非常に薄い鞣革)で包み込み台紙40の底にパ
ッドスキン41を糊づけしたものである。パッド35の
台紙40側を調整紙36の上に載置する。フェルト39
を包んでいるパッドスキン41の表面をトーンホール3
4の環縁に押し付けたり離したりすることで開閉する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の木管楽器用カッ
プパッドにはさまざまな問題があった。第1は、ネジ受
と金属カップとの接合に関する問題である。端的には、
ネジ受を金属カップの中央に垂直に立設させることが困
難なことである。それは複数の原因が重なって起きてい
る。一つは金属カップの内側の凹凸や歪みである。プレ
ス加工によって製造された金属カップの歪みも一因とな
っている。一つはネジ受の形状である。ネジ受が単なる
ナット状で金属カップと接触する面積が狭いため、金属
カップの内側の表面形状の影響を大きく受けてしまう。
一つはネジ受を固定する位置の問題である。ナット状の
ネジ受をしかも凹凸のある金属カップの中央に正確に半
田付けするのは大変に困難な作業である。大抵は中央か
らどちらかに必ずずれてしまう。ネジ受の位置がずれる
と、パッドワッシャーがパッドを固定する圧力が360
度均一ではなくなり、トーンホールの環縁とパッドとの
間に生じる圧力もまた360度均一ではなくなる。金属
カップの中央に小さな窪みが形成されている場合など
は、中央からずれることが即ネジ受の傾斜につながる。
一つは半田付けの状態である。半田がまんべんなく流れ
て均一に接合されていない場合、ネジ受が傾く要因とな
る。以上の原因によって垂直を保てずにネジ受が傾く
と、パッドワッシャーも傾くため、パッドにかかる圧力
が均一でなくなるという弊害となってあらわれる。本来
はネジ受が金属カップの中央に垂直に立設して金属カッ
プとパッドワッシャーの面が平行に保たれ、パッドワッ
シャーからパッドに加わる圧力は360度均一でなけれ
ばならない。パッドを均一な圧力で保持することは非常
に重要である。パッドに加わる力が均一でないと、バラ
ンスが崩れてパッドの形に歪みを生じてしまい、その結
果トーンホールを完全に密閉できなくなり、空気漏れを
起こして正確な音が出せなくなる。
【0004】第2は、金属カップの形状が及ぼす影響で
ある。従来のカップパッドは、トーンホールに押圧され
るとトーンホールの環縁と金属カップの内側との間にパ
ッドと調整紙が挟まれるため、金属カップの内側の凹凸
や歪みがパッドとトーンホールとの圧力に微妙に影響を
及ぼして、均一な密閉を阻害する一因となっていた。
【0005】第3は、金属カップとネジ受との破損であ
る。半田付けされた金属カップとネジ受との結合が離れ
てしまうことがままある。原因はいくつかあげることが
できる。一つは前記したネジ受のずれや傾きによってバ
ランスが崩れて負荷がネジ受の根元に集中したことによ
る破損。一つは前記した不完全な半田付けによる強度低
下による破損。半田付け作業においては、半田がネジ受
の底面の全体に均一に流れて確実に接合されたかどうか
の確認が非常に重要であるが、ネジ受の下の半田は見る
ことはできないのでどのように流れたかを実際に確かめ
ることはできない。一つはネジでパッドワッシャーを締
めた時にかかる負荷である。パッドの底面は調整紙を介
して金属カップに直接支持されている構造をしている。
金属カップにパッドを装着してネジ受にネジを締めるこ
とにより、まずネジからパッドワッシャーに対して力が
加わり、つぎにパッドワッシャーからパッドに対して力
が加わり、つぎにパッドから金属カップに対して力が加
わり、最終的には金属カップとネジ受との接合を引き離
す力となって作用する。金属カップの破損は、半田付け
の状態や、トーンホールを開閉する時の衝撃や、使用期
間など、さまざまな影響を受けることは確かだが、主た
る原因は、ネジを締めることでネジ受と金属カップとを
強制的に引き離そうとする力が働くことにある。パッド
を強力に固定しようとしてネジを強く締めるとカップが
破損してしまう。そのため、パッドを強力に固定したく
てもネジを強く締めることはできない。
【0006】第4は、パッドに弾力性が少ないことであ
る。従来のカップパッドは、パッドの底面が金属カップ
に支持されているため、トーンホールの圧力はパッドの
フェルトだけで受け止める構造になっている。そのため
指先の受ける感覚は硬くて弾力性がなく、しかも衝撃が
強い。このためパッドのフェルトやパッドスキンへのダ
メージが大きく、耐久性を損ねている。また、演奏者の
指にかかるストレスも大きく疲れやすい。また、演奏者
は指に力を強く入れて演奏する時と軽い力で演奏する時
とあるが、パッドに弾力性がないので指で感じるフィー
リングに幅が出ない。
【0007】第5は、パッドの変形による飛び出し現象
である。従来の金属カップは、パッドの浮き上がりを金
属カップの周壁の内側にとどめることはできない。その
ため、強いタッチや長期の使用などからくる歪みによっ
てパッドの外周縁が金属カップの周壁から飛び出す。パ
ッドの飛び出し現象を起こす原因はいくつかある。一つ
は、前述したところの、ネジ受けの傾きとパッドワッシ
ャーからの不均一な圧力が加わったパッドの変形による
ものである。一つは、パッドが長期にわたってトーンホ
ールの圧力や衝撃を繰り返し受けたことによるパッドの
変形である。従来のパッドはその底面にある台紙以外の
部分は変形可能である分、歪みや変形を起こしやすいと
いう構造的宿命を持っている。前記したように、トーン
ホールを閉じるとパッドはトーンホールと金属カップに
よって押し潰される状態となり、フェルトは度々潰れる
ことにより変形してしまう。飛び出す度合いが大きいほ
どパッドでトーンホールの環縁を完全に密閉することは
難しくなり、空気漏れを起こしてよい音は出せなくな
る。
【0008】第6は、パッドスキンの耐久性が低いこと
である。使用しているうちに破れてしまう。パッドへの
パッドワッシャーの圧力が均一でないことや、パッドの
歪みがあることや、パッドの弾力性が少なくてトーンホ
ールから受ける圧力や衝撃が強いことなどにより、パッ
ドスキンに強い圧力や衝撃が加わるなかでパッドスキン
は破損する。そのうち特に、パッドスキンの歪みにつな
がる場合は、トーンホールの環縁との圧力や衝撃や摩擦
はパッドスキンの一部分にダメージを集中させるので、
パッドスキンの破損にいたる耐久期間はより短縮され
る。パッドの構造は前記した通りフェルトをパッドスキ
ンで包み込んで台紙に貼り付けたものなので、フェルト
とパッドスキンの接触面は摺動自由状態にあり、かつ、
台紙に貼り付けられた部分以外はパッドスキンの全体が
変形自在であるため、その変形するパッドを金属製で変
形しないトーンホールの環縁に押し付ければ、動かない
トーンホールの環縁に対してパッドスキンは変形に伴っ
て動くため大きな摩擦が生じる。このことも耐久性を大
いに損ねている。なお、パッドスキンの基本的な耐久性
は、材料自体が非常に薄い鞣革であるため、さほど高く
ない。
【0009】第7は、パッドの製造には高度の熟練した
技が必要であることと、そのパッド交換の際には無駄が
多く出ることである。フェルトをパッドスキンで包んで
台紙に貼り付けるといっても、360度満遍なく均一な
力でフェルトが偏ることなく均一な形に整えて最後に微
塵の狂いもなくバランスを崩さずに貼り付けて完成させ
るのは並大抵のことではない。微妙な誤差が音色には重
大な差となってあらわれるため、長い経験を積んだ職人
の技が要求される。したがって、製造はすべて熟練した
人の手によらなければならないため、非効率的である。
また、パッドを新しいものと交換する場合は、古いパッ
ドは再利用ができないのでパッドスキンとフェルトと台
紙は丸ごと捨てられ、資源の無駄が多い。
【0010】なお、従来のカップのさまざまな問題を改
善するにしても、長時間の演奏にも耐えられるように、
重量が重くならない配慮がなくてはならない。
【0011】この発明は、上記した問題を解決するため
の木管楽器用カップパッドを提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の木管楽器用カップパッドは、木管楽
器の外部空間に開放されているトーンホールを開閉する
ためのカップパッドが、レバー先端にロー付けされた金
属カップと、該金属カップの内側に底面を接して収まる
直径と金属カップの内側に密着して安定する形状の周縁
部とを有し中央にネジ受部が垂直に形成され金属カップ
の内側に底面が半田付けされた金属円盤と、中央の孔に
金属円盤のネジ受部を通し金属カップ内の金属円盤の上
に載置された円盤状の中敷と、中央の孔に金属円盤のネ
ジ受部を通し金属カップ内の中敷の上に載置されたお盆
状の金属ホルダーと、中央の孔に金属円盤のネジ受部を
通し金属ホルダーの内側に載置された弾性を有する円盤
状の樹脂板と、中央の孔に金属円盤のネジ受部を通し金
属ホルダー内の樹脂板の上に載置された円盤状のフェル
トと、中敷と金属ホルダーと樹脂板とフェルトを金属円
盤との間に挟んで固定するためのパッドワッシャーと、
該パッドワッシャーをネジ受部に締め付けて固定するた
めのネジとから構成され、前記金属ホルダーの周壁の内
面上部にフェルトの外周縁を金属ホルダー内に保持する
ための鍔が形成され、前記金属ホルダーのトーンホール
の内径よりも内側から外側に向かっての上面に他の上面
より一段低い段差部を形成してトーンホールの環縁の圧
力を受けたフェルトと樹脂板とが弾力的に圧力を吸収し
て反り返ることができる逃げ空間を確保し、前記金属円
盤のネジ受部の周りに複数の貫通孔が同心円上に均等に
形成され、前記フェルトの上面に塩化ビニールフィルム
が接着被覆されていることを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載の木管楽器用カップパ
ッドは、前記した金属円盤のネジ受部の周りに6つの貫
通孔が同心円上に均等に形成されていることを特徴とす
る。
【0014】上記した請求項1記載の発明によれば、第
1に、金属円盤を金属カップの内側にセットするだけで
位置決めが完了する。金属円盤の周縁部が金属カップの
内側に密着しフィットするので、ネジ受部は自動的に金
属カップの中央の位置にセットされる。ネジ受部の角度
は、最初から垂直に形成されているので、傾くことは絶
対にない。ネジ受部の中央位置や垂直は、金属カップの
歪みや凹凸や窪みなどに影響されない。半田付けの状態
も同じことで、たとえ片寄った半田付けをしたとして
も、金属円盤の姿勢には影響を与えない。ネジ受部が金
属円盤に垂直に形成された構造なので、パッドワッシャ
ーと金属円盤の面は平衡を保つことができ、パッドワッ
シャーがパッドを固定する圧力は360度均一となる。
そのため、パッドでトーンホールを確実に密閉すること
ができ、空気がもれず、正確な音が出せる。なお、本発
明でパッドと呼ぶ場合、フェルトと樹脂板を指してい
る。第2に、本発明のパッドと金属ホルダーは金属円盤
とパッドワッシャーに挟まれる構造なので、金属カップ
の内側の形状はパッドとトーンホールとの圧力に影響し
ない。第3に、金属円盤とネジ受部は一体的に形成され
ているので破損しないのは勿論のこと、半田付けしてあ
る金属円盤と金属カップの接合が破損することもない。
ネジ受部は確実に中央で垂直に保たれるため、破損につ
ながるバランスの崩れはない。また、半田付け作業にお
いては、半田が金属円盤の底面で中心から均一に流れて
ある程度広い面積で確実に接合されたことを、ネジ受部
の周りに形成された複数の貫通孔から目で見て実際に確
認できる。貫通孔の役割はこの他に、製造時の洗浄後の
水切れをよくしエアーによる乾燥時間を短縮させること
と、カップパッドの重量バランスに偏りを作らずに軽量
化を図ることがあげられる。また、ネジでパッドワッシ
ャーを締めた時にかかる力は、まずパッドワッシャーか
らフェルトと樹脂板と金属ホルダーと中敷に加わるが、
最終的にはネジ受部が形成されている金属円盤とパッド
ワッシャーがパッドを挟みつけるところで完結するの
で、金属円盤と金属カップとの接合には影響しない。パ
ッドを強く固定するためにネジを強く締めても破損する
ことはない。第4に、パッド、ことに樹脂板に弾力性が
あり、金属ホルダーの段差部によりパッドが反り返れる
空間部が確保されているので、トーンホールから受ける
圧力や衝撃を吸収できる。パッドへのダメージが少ない
ため耐久性が向上する。演奏者の指にかかるストレスが
小さく疲れにくい。指に力を入れて演奏する時も軽い力
で演奏する時も、弾力性があるため指で感じるフィーリ
ングに幅がある。また、弾力の反発力でパッドがトーン
ホールに360度均一に密着するため、環縁のわずかな
凹凸や歪みもぴたっと密閉することができる。第5に、
金属ホルダーに形成された鍔がフェルトの外周縁を内側
に保持するので、パッドの飛び出し現象は起きない。第
6に、パッドの表面の耐久性が非常に高い。フェルトの
上面は塩化ビニールフィルムが接着被覆されているた
め、非常に薄い鞣革が原料のパッドスキンと比べて、耐
久性、気密性、柔軟性は格段に優れている。フェルトと
塩化ビニールフィルムは接着されていて塩化ビニールフ
ィルムが被覆しているのはフェルトの上面だけなので、
トーンホールの圧力を受けてパッドの表面が横移動して
磨耗を起こすような不安定なことはなく、ただ押された
方向に反り返るだけである。塩化ビニールは強度的に優
れているので長期の使用に耐えることができる。第7
に、パッドの製造が簡単であることと、そのパッド交換
の際に無駄が出ないことである。製造といっても、フェ
ルトの上面に塩化ビニールフィルムを接着被覆するだけ
で完了である。熟練した技術がなくても簡単にできる作
業である。また。パッドを交換する場合、ネジとパッド
ワッシャーをはずして金属カップの中からパッドを取り
出し、具合が悪くなったフェルトか樹脂板だけを取り替
えてあとはもとに戻して使用できるので、資源の無駄に
ならない。フェルトと樹脂板の間はただ重ねているだけ
で接着されていない。
【0015】上記した請求項2記載の発明によれば、第
1に、金属円盤を金属カップの内側にセットするだけで
位置決めが完了する。金属円盤の周縁部が金属カップの
内側に密着しフィットするので、ネジ受部は自動的に金
属カップの中央の位置にセットされる。ネジ受部の角度
は、最初から垂直に形成されているので、傾くことは絶
対にない。ネジ受部の中央位置や垂直は、金属カップの
歪みや凹凸や窪みなどに影響されない。半田付けの状態
も同じことで、たとえ片寄った半田付けをしたとして
も、金属円盤の姿勢には影響を与えない。ネジ受部が金
属円盤に垂直に形成された構造なので、パッドワッシャ
ーと金属円盤の面は平衡を保つことができ、パッドワッ
シャーがパッドを固定する圧力は360度均一となる。
そのため、パッドでトーンホールを確実に密閉すること
ができ、空気がもれず、正確な音が出せる。なお、本発
明でパッドと呼ぶ場合、フェルトと樹脂板を指してい
る。第2に、本発明のパッドと金属ホルダーは金属円盤
とパッドワッシャーに挟まれる構造なので、金属カップ
の内側の形状はパッドとトーンホールとの圧力に影響し
ない。第3に、金属円盤とネジ受部は一体的に形成され
ているので破損しないのは勿論のこと、半田付けしてあ
る金属円盤と金属カップの接合が破損することもない。
ネジ受部は確実に中央で垂直に保たれるため、破損につ
ながるバランスの崩れはない。また、半田付け作業にお
いては、半田が金属円盤の底面で中心から均一に流れて
ある程度広い面積で確実に接合されたことを、ネジ受部
の周りに形成された複数の貫通孔から目で見て実際に確
認できる。貫通孔の役割はこの他に、製造時の洗浄後の
水切れをよくしエアーによる乾燥時間を短縮させること
と、カップパッドの重量バランスに偏りを作らずに軽量
化を図ることがあげられる。ネジ受部の周りに形成する
貫通孔の数は、実際に製作してみると6つが一番バラン
スがよく、水切れも乾燥も速く、軽量化が図れ、半田付
けの全体の状態もよく確認できた。また、ネジでパッド
ワッシャーを締めた時にかかる力は、まずパッドワッシ
ャーからフェルトと樹脂板と金属ホルダーと中敷に加わ
るが、最終的にはネジ受部が形成されている金属円盤と
パッドワッシャーがパッドを挟みつけるところで完結す
るので、金属円盤と金属カップとの接合には影響しな
い。パッドを強く固定するためにネジを強く締めても破
損することはない。第4に、パッド、ことに樹脂板に弾
力性があり、金属ホルダーの段差部によりパッドが反り
返れる空間部が確保されているので、トーンホールから
受ける圧力や衝撃を吸収できる。パッドへのダメージが
少ないため耐久性が向上する。演奏者の指にかかるスト
レスが小さく疲れにくい。指に力を入れて演奏する時も
軽い力で演奏する時も、弾力性があるため指で感じるフ
ィーリングに幅がある。また、弾力の反発力でパッドが
トーンホールに360度均一に密着するため、環縁のわ
ずかな凹凸や歪みもぴたっと密閉することができる。第
5に、金属ホルダーに形成された鍔がフェルトの外周縁
を内側に保持するので、パッドの飛び出し現象は起きな
い。第6に、パッドの表面の耐久性が非常に高い。フェ
ルトの上面は塩化ビニールフィルムが接着被覆されてい
るため、非常に薄い鞣革が原料のパッドスキンと比べ
て、耐久性、気密性、柔軟性は格段に優れている。フェ
ルトと塩化ビニールフィルムは接着されていて塩化ビニ
ールフィルムが被覆しているのはフェルトの上面だけな
ので、トーンホールの圧力を受けてパッドの表面が横移
動して磨耗を起こすような不安定なことはなく、ただ押
された方向に反り返るだけである。塩化ビニールは強度
的に優れているので長期の使用に耐えることができる。
第7に、パッドの製造が簡単であることと、そのパッド
交換の際に無駄が出ないことである。製造といっても、
フェルトの上面に塩化ビニールフィルムを接着被覆する
だけで完了である。熟練した技術がなくても簡単にでき
る作業である。また。パッドを交換する場合、ネジとパ
ッドワッシャーをはずして金属カップの中からパッドを
取り出し、具合が悪くなったフェルトか樹脂板だけを取
り替えてあとはもとに戻して使用できるので、資源の無
駄にならない。フェルトと樹脂板の間はただ重ねている
だけで接着されていない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12に基づいて本
発明に係わる木管楽器用カップパッドについて説明する
が、本発明は以下の実施の形態にのみ限定されるべきも
のではないことはいうまでもない。なお、図2の断面図
は金属円盤8に貫通孔20があらわれる図面となってい
るが、その他の図面では貫通孔20があらわれない断面
(あるいは端面)が描かれている。
【0017】図中1は木管楽器の外部空間に開放されて
いるトーンホールであり、図中3は梃子で上下する木管
楽器のレバーであり、図中2はレバー3先端に金属カッ
プ4をロー付けされてトーンホール1を開閉するための
カップパッドである。金属カップ4は周壁を有したカッ
プ状のもので、図中8は、金属カップ4の内側に底面5
を接して収まる直径と、金属カップ4の内側に密着して
安定する形状の周縁部6とを有した金属円盤である。金
属カップ4の内側と周縁部6との接触する部分は同じ形
に形成される。金属円盤8の中央にはネジ受部7が垂直
に形成されている。金属円盤8の上面でトーンホール1
の内径よりも内側から外側に向かっての部分は、内側の
他の上面より一段低い段差部18が形成されている。金
属円盤8の上面のネジ受部7の周りには、複数の貫通孔
20が同心円上に均等に形成されている。本実施の形態
の貫通孔20は6つで、円形の孔である。金属円盤8の
底面5は、金属カップ4の内側に半田付け22で接合さ
れる。ネジ受部7は金属カップ4の中央位置に自動的に
来て垂直が保たれる。図中10は、その中央の孔9に金
属円盤8のネジ受部7を通し、金属カップ4内の金属円
盤8の上に載置された円盤状の中敷である。中敷10
は、パッドの高さを合わせるためのものであり、紙製で
もプラスチック製でもよい。もしパッドの高さの微調整
が必要な場合は、中敷10に加えて紙等を挿入する。図
中11は、その中央の孔9に金属円盤8のネジ受部7を
通し、金属カップ4内の中敷10の上に載置されたお盆
状の金属ホルダーである。金属ホルダー11の周壁16
の内面上部には鍔17が形成されている。図中12は、
その中央の孔9に金属円盤8のネジ受部7を通し、金属
ホルダー11内に載置された弾性を有する円盤状の樹脂
板である。本実施の形態における樹脂板12は、弾力性
に優れたシリコンゴムが用いられている。図中13は、
その中央の孔9に金属円盤8のネジ受部7を通し、金属
ホルダー11内の樹脂板12の上に載置された円盤状の
フェルトである。フェルト13の上面には塩化ビニール
フィルム21が接着被覆されている。フェルト13の外
周縁は、フェルト13が金属ホルダー11内から飛び出
さぬように保持するため、金属ホルダー11の鍔17の
下にセットされる。金属ホルダー11と樹脂板12とフ
ェルト13をセットする順番は、上記したように下から
順々に載置する場合と、パッドをあらかじめ内部にセッ
トした金属ホルダー11を中敷10の上に載置する場合
とがある。フェルト13は非常に薄く形成されている
が、樹脂板12がフェルト13を裏から支え、弾力も裏
から補う構造となっている。トーンホール1に接触する
表面を耐久性と密閉性と柔軟性に優れた塩化ビニールフ
ィルム21が、その下の層を衝撃吸収性を有してトーン
ホール1を密閉するのに適したフェルト13が、その下
の層を弾力性を有する樹脂板12が、それぞれ分担し互
いに補いながらパッドを構成している。図中14は、中
敷10と金属ホルダー11と樹脂板12とフェルト13
を、金属円盤8との間に挟んで固定するためのパッドワ
ッシャーである。図中15は、パッドワッシャー14を
ネジ受部7に締め付けて固定するためのネジである。以
上が、本実施の形態のカップパッド2の構成要素と構造
である。図中19は、金属ホルダー11の段差部18と
パッド(この場合、厳密には樹脂板12)との間に形成
されるドーナッツ状の逃げ空間であり、トーンホール1
の環縁の圧力を受けたフェルト13と樹脂板12とが弾
力的に圧力を吸収して反り返ることができるように確保
されたスペースである。
【0018】
【発明の効果】上記した請求項1記載の発明によれば、
第1に、金属円盤を金属カップの内側にセットするだけ
で位置決めが完了する。金属円盤の周縁部が金属カップ
の内側に密着しフィットするので、ネジ受部は自動的に
金属カップの中央の位置にセットされる。ネジ受部の角
度は、最初から垂直に形成されているので、傾くことは
絶対にない。ネジ受部の中央位置や垂直は、金属カップ
の歪みや凹凸や窪みなどに影響されない。半田付けの状
態も同じことで、たとえ片寄った半田付けをしたとして
も、金属円盤の姿勢には影響を与えない。ネジ受部が金
属円盤に垂直に形成された構造なので、パッドワッシャ
ーと金属円盤の面は平衡を保つことができ、パッドワッ
シャーがパッドを固定する圧力は360度均一となる。
そのため、パッドでトーンホールを確実に密閉すること
ができ、空気がもれず、正確な音が出せる。なお、本発
明でパッドと呼ぶ場合、フェルトと樹脂板を指してい
る。第2に、本発明のパッドと金属ホルダーは金属円盤
とパッドワッシャーに挟まれる構造なので、金属カップ
の内側の形状はパッドとトーンホールとの圧力に影響し
ない。第3に、金属円盤とネジ受部は一体的に形成され
ているので破損しないのは勿論のこと、半田付けしてあ
る金属円盤と金属カップの接合が破損することもない。
ネジ受部は確実に中央で垂直に保たれるため、破損につ
ながるバランスの崩れはない。また、半田付け作業にお
いては、半田が金属円盤の底面で中心から均一に流れて
ある程度広い面積で確実に接合されたことを、ネジ受部
の周りに形成された複数の貫通孔から目で見て実際に確
認できる。貫通孔の役割はこの他に、製造時の洗浄後の
水切れをよくしエアーによる乾燥時間を短縮させること
と、カップパッドの重量バランスに偏りを作らずに軽量
化を図ることがあげられる。また、ネジでパッドワッシ
ャーを締めた時にかかる力は、まずパッドワッシャーか
らフェルトと樹脂板と金属ホルダーと中敷に加わるが、
最終的にはネジ受部が形成されている金属円盤とパッド
ワッシャーがパッドを挟みつけるところで完結するの
で、金属円盤と金属カップとの接合には影響しない。パ
ッドを強く固定するためにネジを強く締めても破損する
ことはない。第4に、パッド、ことに樹脂板に弾力性が
あり、金属ホルダーの段差部によりパッドが反り返れる
空間部が確保されているので、トーンホールから受ける
圧力や衝撃を吸収できる。パッドへのダメージが少ない
ため耐久性が向上する。演奏者の指にかかるストレスが
小さく疲れにくい。指に力を入れて演奏する時も軽い力
で演奏する時も、弾力性があるため指で感じるフィーリ
ングに幅がある。また、弾力の反発力でパッドがトーン
ホールに360度均一に密着するため、環縁のわずかな
凹凸や歪みもぴたっと密閉することができる。第5に、
金属ホルダーに形成された鍔がフェルトの外周縁を内側
に保持するので、パッドの飛び出し現象は起きない。第
6に、パッドの表面の耐久性が非常に高い。フェルトの
上面は塩化ビニールフィルムが接着被覆されているた
め、非常に薄い鞣革が原料のパッドスキンと比べて、耐
久性、気密性、柔軟性は格段に優れている。フェルトと
塩化ビニールフィルムは接着されていて塩化ビニールフ
ィルムが被覆しているのはフェルトの上面だけなので、
トーンホールの圧力を受けてパッドの表面が横移動して
磨耗を起こすような不安定なことはなく、ただ押された
方向に反り返るだけである。塩化ビニールは強度的に優
れているので長期の使用に耐えることができる。第7
に、パッドの製造が簡単であることと、そのパッド交換
の際に無駄が出ないことである。製造といっても、フェ
ルトの上面に塩化ビニールフィルムを接着被覆するだけ
で完了である。熟練した技術がなくても簡単にできる作
業である。また。パッドを交換する場合、ネジとパッド
ワッシャーをはずして金属カップの中からパッドを取り
出し、具合が悪くなったフェルトか樹脂板だけを取り替
えてあとはもとに戻して使用できるので、資源の無駄に
ならない。フェルトと樹脂板の間はただ重ねているだけ
で接着されていない。
【0019】上記した請求項2記載の発明によれば、第
1に、金属円盤を金属カップの内側にセットするだけで
位置決めが完了する。金属円盤の周縁部が金属カップの
内側に密着しフィットするので、ネジ受部は自動的に金
属カップの中央の位置にセットされる。ネジ受部の角度
は、最初から垂直に形成されているので、傾くことは絶
対にない。ネジ受部の中央位置や垂直は、金属カップの
歪みや凹凸や窪みなどに影響されない。半田付けの状態
も同じことで、たとえ片寄った半田付けをしたとして
も、金属円盤の姿勢には影響を与えない。ネジ受部が金
属円盤に垂直に形成された構造なので、パッドワッシャ
ーと金属円盤の面は平衡を保つことができ、パッドワッ
シャーがパッドを固定する圧力は360度均一となる。
そのため、パッドでトーンホールを確実に密閉すること
ができ、空気がもれず、正確な音が出せる。なお、本発
明でパッドと呼ぶ場合、フェルトと樹脂板を指してい
る。第2に、本発明のパッドと金属ホルダーは金属円盤
とパッドワッシャーに挟まれる構造なので、金属カップ
の内側の形状はパッドとトーンホールとの圧力に影響し
ない。第3に、金属円盤とネジ受部は一体的に形成され
ているので破損しないのは勿論のこと、半田付けしてあ
る金属円盤と金属カップの接合が破損することもない。
ネジ受部は確実に中央で垂直に保たれるため、破損につ
ながるバランスの崩れはない。また、半田付け作業にお
いては、半田が金属円盤の底面で中心から均一に流れて
ある程度広い面積で確実に接合されたことを、ネジ受部
の周りに形成された複数の貫通孔から目で見て実際に確
認できる。貫通孔の役割はこの他に、製造時の洗浄後の
水切れをよくしエアーによる乾燥時間を短縮させること
と、カップパッドの重量バランスに偏りを作らずに軽量
化を図ることがあげられる。ネジ受部の周りに形成する
貫通孔の数は、実際に製作してみると6つが一番バラン
スがよく、水切れも乾燥も速く、軽量化が図れ、半田付
けの全体の状態もよく確認できた。また、ネジでパッド
ワッシャーを締めた時にかかる力は、まずパッドワッシ
ャーからフェルトと樹脂板と金属ホルダーと中敷に加わ
るが、最終的にはネジ受部が形成されている金属円盤と
パッドワッシャーがパッドを挟みつけるところで完結す
るので、金属円盤と金属カップとの接合には影響しな
い。パッドを強く固定するためにネジを強く締めても破
損することはない。第4に、パッド、ことに樹脂板に弾
力性があり、金属ホルダーの段差部によりパッドが反り
返れる空間部が確保されているので、トーンホールから
受ける圧力や衝撃を吸収できる。パッドへのダメージが
少ないため耐久性が向上する。演奏者の指にかかるスト
レスが小さく疲れにくい。指に力を入れて演奏する時も
軽い力で演奏する時も、弾力性があるため指で感じるフ
ィーリングに幅がある。また、弾力の反発力でパッドが
トーンホールに360度均一に密着するため、環縁のわ
ずかな凹凸や歪みもぴたっと密閉することができる。第
5に、金属ホルダーに形成された鍔がフェルトの外周縁
を内側に保持するので、パッドの飛び出し現象は起きな
い。第6に、パッドの表面の耐久性が非常に高い。フェ
ルトの上面は塩化ビニールフィルムが接着被覆されてい
るため、非常に薄い鞣革が原料のパッドスキンと比べ
て、耐久性、気密性、柔軟性は格段に優れている。フェ
ルトと塩化ビニールフィルムは接着されていて塩化ビニ
ールフィルムが被覆しているのはフェルトの上面だけな
ので、トーンホールの圧力を受けてパッドの表面が横移
動して磨耗を起こすような不安定なことはなく、ただ押
された方向に反り返るだけである。塩化ビニールは強度
的に優れているので長期の使用に耐えることができる。
第7に、パッドの製造が簡単であることと、そのパッド
交換の際に無駄が出ないことである。製造といっても、
フェルトの上面に塩化ビニールフィルムを接着被覆する
だけで完了である。熟練した技術がなくても簡単にでき
る作業である。また。パッドを交換する場合、ネジとパ
ッドワッシャーをはずして金属カップの中からパッドを
取り出し、具合が悪くなったフェルトか樹脂板だけを取
り替えてあとはもとに戻して使用できるので、資源の無
駄にならない。フェルトと樹脂板の間はただ重ねている
だけで接着されていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属カップの断面図。
【図2】金属円盤の断面図。
【図3】金属円盤の平面図。
【図4】金属カップに金属円盤を接合した断面図。
【図5】金属カップに金属円盤を接合した平面図。
【図6】金属ホルダーの断面図。
【図7】金属ホルダーの平面図。
【図8】樹脂板とフェルトの断面図。
【図9】金属ホルダーに樹脂板とフェルトを装着した状
態をあらわす断面図。
【図10】金属カップと金属円盤に金属ホルダーと樹脂
板とフェルトをセットした状態をあらわす端面図。
【図11】パッドワッシャーをネジで締め付けた状態を
あらわす端面図。
【図12】カップパッドでトーンホールを密閉した状態
をあらわす端面図。
【図13】従来例のネジ受をあらわした断面図。
【図14】従来例のネジ受をあらわした平面図。
【図15】従来例のネジ受を金属カップに接合した状態
をあらわす断面図。
【図16】従来例のパッドをあらわす断面図。
【図17】従来例のカップパッドをあらわす端面図。
【符号の説明】
1 トーンホール 2 カップパッド 3 レバー 4 金属カップ 5 底面 6 周縁部 7 ネジ受部 8 金属円盤 9 中央の孔 10 中敷 11 金属ホルダー 12 樹脂板 13 フェルト 14 パッドワッシャー 15 ネジ 16 周壁 17 鍔 18 段差部 19 逃げ空間 20 貫通孔 21 塩化ビニールフィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木管楽器の外部空間に開放されているト
    ーンホール(1)を開閉するためのカップパッド(2)
    が、レバー(3)先端にロー付けされた金属カップ
    (4)と、該金属カップ(4)の内側に底面(5)を接
    して収まる直径と金属カップ(4)の内側に密着して安
    定する形状の周縁部(6)とを有し中央にネジ受部
    (7)が垂直に形成され金属カップ(4)の内側に底面
    (5)が半田付けされた金属円盤(8)と、中央の孔
    (9)に金属円盤(8)のネジ受部(7)を通し金属カ
    ップ(4)内の金属円盤(8)の上に載置された円盤状
    の中敷(10)と、中央の孔(9)に金属円盤(8)の
    ネジ受部(7)を通し金属カップ(4)内の中敷(1
    0)の上に載置されたお盆状の金属ホルダー(11)
    と、中央の孔(9)に金属円盤(8)のネジ受部(7)
    を通し金属ホルダー(11)の内側に載置された弾性を
    有する円盤状の樹脂板(12)と、中央の孔(9)に金
    属円盤(8)のネジ受部(7)を通し金属ホルダー(1
    1)内の樹脂板(12)の上に載置された円盤状のフェ
    ルト(13)と、中敷(10)と金属ホルダー(11)
    と樹脂板(12)とフェルト(13)を金属円盤(8)
    との間に挟んで固定するためのパッドワッシャー(1
    4)と、該パッドワッシャー(14)をネジ受部(7)
    に締め付けて固定するためのネジ(15)とから構成さ
    れ、前記金属ホルダー(11)の周壁(16)の内面上
    部にフェルト(13)の外周縁を金属ホルダー(11)
    内に保持するための鍔(17)が形成され、前記金属ホ
    ルダー(11)のトーンホール(1)の内径よりも内側
    から外側に向かっての上面に他の上面より一段低い段差
    部(18)を形成してトーンホール(1)の環縁の圧力
    を受けたフェルト(13)と樹脂板(12)とが弾力的
    に圧力を吸収して反り返ることができる逃げ空間(1
    9)を確保し、前記金属円盤(8)のネジ受部(7)の
    周りに複数の貫通孔(20)が同心円上に均等に形成さ
    れ、前記フェルト(13)の上面に塩化ビニールフィル
    ム(21)が接着被覆されていることを特徴とする木管
    楽器用カップパッド。
  2. 【請求項2】 前記した金属円盤(8)のネジ受部
    (7)の周りに6つの貫通孔(20)が同心円上に均等
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載の木管
    楽器用カップパッド。
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