JP3972461B2 - ナビゲーション方法、ナビゲーション装置及び自動車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などの移動体において目的地までの経路を案内するナビゲーション方法及びこのナビゲーション方法を適用したナビゲーション装置並びにこのナビゲーション装置を搭載した自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車などの移動体に、ナビゲーション装置と称される案内装置を搭載させて、目的地までのルート(経路)を案内させることが行われている。例えば自動車用のナビゲーション装置の場合には、道路地図情報を記憶した記憶手段(記憶媒体)と、現在位置の測位手段と、道路地図を表示する表示手段とが用意されて、測位手段が測位した現在位置から目的地まで行くのに最適な道路(最短時間で到達する道路)を記憶手段に記憶された道路地図から選択させて、その選択された道路による経路を、表示手段に表示された道路地図中に表示するような構成としてある。
【0003】
このような経路案内機能を備えたナビゲーション装置によると、目的地までの経路が、ナビゲーション装置により自動的に案内され、ユーザは表示手段などで案内される経路に沿って走行すれば良く、ユーザ(運転者)が不慣れな道路を走行する場合でも、目的地まで容易に到達することが簡単にできる。
【0004】
ところで、自動車などの移動体内では、テレビジョン受像機やラジオ受信機を搭載させて、テレビジョン放送や各種ラジオ放送などの電波を受信して、その受信した放送波より得た映像信号による受像処理や、オーディオ信号の出力処理を行う場合がある。また、磁気テープ,光磁気ディスクなどの記録媒体を使用した記録・再生装置などを搭載させて、受信した映像信号やオーディオ信号を記録させる場合もある。
【0005】
また、自動車電話,携帯電話などの各種無線電話用の信号を自動車などの移動体内で受信すると共に送信して、電話回線で接続された相手と通話やデータ通信などの移動体通信を行うこともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これらの移動体内での放送波の受信や移動体通信は、基本的に相手(放送波の送信所,無線電話用基地局など)から無線伝送される信号を受信できる位置にあることが前提であり、移動体がこれらの電波を受信できない位置を走行中には、放送波の受信や移動体通信が途切れてしまう。
【0007】
例えば、トンネル内のように全く電波が届かない地点を通過するときには、全く電波が受信できなくなる。また、上部に高速道路などの高架橋が設置された道路のように、電波の受信状態が非常に悪い地点を通過するときにも、電波の受信が途切れる可能性が非常に高い。
【0008】
従来のナビゲーション装置でナビゲーションを行う際には、このような場合の対処は何もしてなく、特に上述したような経路案内を行う際に、電波の受信悪化を回避するような経路案内を行うことはできなかった。
【0009】
本発明の目的は、自動車などの移動体内でナビゲーションを行う際に、受信中の各種電波が途切れるのを回避できるように案内することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のナビゲーション方法は、所定の電波を受信して記録していることを検出した場合に、その電波の受信状態が悪化することが予想される地点又は領域を回避した経路探索を行い、その回避した経路を案内するようにしたものである。
【0011】
本発明のナビゲーション方法によると、所定の電波を受信して記録中には、その電波の受信状態が悪化する地点を回避した経路による誘導が可能になる。
【0012】
本発明のナビゲーション装置は、検出手段で所定の電波を受信して記録していることを検出した場合に、経路探索手段で探索した経路中で、受信手段で受信する電波の受信状態が悪化することが予想される地点又は領域を地図データから判断し、判断した地点又は領域を回避した経路探索を経路探索手段で実行させる制御手段を備えたものである。
【0013】
本発明のナビゲーション装置によると、受信手段で所定の電波を受信して記録中には、その電波の受信状態が悪化する地点を回避した経路が探索される制御が行われる。
【0014】
本発明の自動車は、検出手段で所定の電波を受信して記録していることを検出した場合に、経路探索手段で探索した経路中で、受信手段で受信する電波の受信状態が悪化することが予想される地点又は領域を地図データから判断し、判断した地点又は領域を回避した経路探索を経路探索手段で実行させて、その探索した経路をナビゲーション手段で案内させる制御手段を備えたものである。
【0015】
本発明の自動車によると、車内の受信手段で所定の電波を受信して記録中には、その電波の受信状態が悪化する地点を回避した経路が探索されて案内される制御が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0017】
本実施の形態においては、移動体である自動車に搭載されるナビゲーション装置として構成したもので、自動車内には、このナビゲーション装置の他にオーディオ装置を搭載させてある。
【0018】
図1は、ナビゲーション装置10とオーディオ装置30の構成を示したブロック図で、以下その構成を説明すると、ナビゲーション装置10は、ナビゲーション装置として必要な制御処理及び演算処理を実行するマイクロコンピュータである中央制御ユニット(CPU)11を備える。また、このナビゲーション装置10が搭載された自動車の現在位置を測位する測位手段として、GPS(Global Positioning System )と称される人工衛星からの信号を使用した測位システム用のアンテナ12と、このGPS用アンテナ12を介して受信したGPS用信号の解析から絶対的な現在位置を測位するGPS受信部13を備え、中央制御ユニット11が現在位置を判断できる構成としてある。
【0019】
また本例のナビゲーション装置10は、道路地図データの記憶部14を備える。この道路地図データ記憶部14は、例えばCD−ROM,DVD−ROMなどの光ディスクを使用した道路地図データ記憶媒体が装着され、中央制御ユニット11からの制御により、所定範囲の道路地図データを読出して、映像処理部15及び中央制御ユニット11に供給する。ここで道路地図データ記憶部14に装着された記憶媒体に記憶(記録)された道路地図データで示される各道路のデータとしては、その道路の座標位置のデータの他に、道路の状態のデータを付属させてある。具体的には、例えば道路の途中にトンネルがある場合には、そのトンネルがある区間のデータが記憶させてある。また、道路上に高速道路などの高架橋が設置された区間のデータについても記憶させてある。
【0020】
映像処理部15では、道路地図データ記憶部14から読出された道路地図データに基づいて、道路地図を表示させるための描画処理を行う。このときには、道路地図データに付随したデータに基づいて、道路地図上に道路と共に表示させる各種図形や地名などの文字などを表示させる描画処理を行う。例えば、表示させる道路の途中にトンネルであることがデータで示されている場合には、その区間がトンネルであることが判る地図表示をさせる。また、GPS受信部13などで判断した自車の現在位置を、中央制御ユニット11の制御で道路地図上に表示させる処理を行う。そして、その描画された道路地図を映像処理部15で所定の方式の映像信号として出力させ、ナビゲーション装置10に接続されたディスプレイ装置20に供給して、このディスプレイ装置20で映像信号の受像処理を行って、道路地図などを表示させる。
【0021】
また本例のナビゲーション装置10は自律航法部16を備える。この自律航法16は、自動車の進行方向を検出するジャイロセンサと、自動車の走行速度をエンジン制御コンピュータ(図示せず)から供給される車速パルスのカウントで検出するカウンタとが内蔵され、このジャイロセンサとカウンタとの検出データに基づいて、現在位置の相対的な移動を検出して、現在位置を検出する。この自律航法16で検出した現在位置のデータについても、中央制御ユニット11に供給する。
【0022】
また、中央制御ユニット11には、操作部17が接続してあり、この操作部17の操作により、ナビゲーション装置としての各種動作モードが設定できる構成としてある。例えば、目的地のセットと、そのセットした目的地までの推奨ルート(経路)を設定させる操作が、操作部17の操作で可能である。
【0023】
この目的地までのルート設定処理は、中央制御ユニット11内での演算処理で、そのときに設定された条件に従って最も短い時間に目的地に到達することができる道路を通過するルートを探索し、その探索したルートを、例えば映像処理部15で描画させる道路地図中に表示させて案内する。
【0024】
ここで本例においては、このルート設定を行う際に、中央制御ユニット11がオーディオ装置30側の状態を判断して、その判断に基づいて適切なルート設定を行うようにしてある。具体的には、オーディオ装置30に搭載されたラジオ受信部33でラジオ放送を受信して、その受信した放送で得たオーディオ信号をオーディオ装置30内で録音中である場合には、放送波の受信が出来るだけ途切れないようなルートを優先的に選定するようにしてある。そのルート選定処理の詳細については後述する。
【0025】
次に、オーディオ装置30の構成について説明すると、オーディオ装置30はオーディオ信号の再生などの制御を行うマイクロコンピュータである中央制御ユニット(CPU)31を備える。そして、この中央制御ユニット31の制御に基づいてラジオ放送(FM放送,AM放送など)の受信を行うラジオ受信部33と、このラジオ受信部33で所定の周波数の放送波を受信して得たオーディオ信号の増幅などの再生処理を行うオーディオ処理部34とを備え、ラジオ受信部33には放送波(例えばFM放送波)を受信するアンテナ32が接続してあり、オーディオ処理部34には、自動車内の所定位置に配置された左右のスピーカ装置38L,38Rが接続してあり、このスピーカ装置38L,38Rから受信したオーディオ信号を出力させる。
【0026】
また本例のオーディオ装置30は、ディスク記録再生部35を備え、記録媒体としての光磁気ディスク又は光ディスクに記録されたオーディオ信号を再生し、その再生オーディオ信号をオーディオ処理部34に供給して、スピーカ装置38L,38Rから再生オーディオ信号を出力できる構成としてある。さらに、このディスク記録再生部35には、ラジオ受信部33からオーディオ処理部34に供給される受信オーディオ信号が供給されて、この受信オーディオ信号の光磁気ディスクへの記録処理ができる。これらのディスク記録再生部35での再生処理や記録処理については、中央制御ユニット31に接続された操作部36の操作に基づいた中央制御ユニット31の制御で実行される。なお、このオーディオ装置30は液晶パネル,螢光表示管などで構成される表示部37を備え、オーディオ装置30の動作状態などを中央制御ユニット31の制御で表示する。
【0027】
そしてオーディオ装置30内の中央制御ユニット31は、ラジオ受信部33でラジオ放送を受信している状態や、その受信した信号をディスク記録再生部35で記録させている状態のとき、その状態を示すデータを、ナビゲーション装置10側の中央制御ユニット11に伝送する構成としてある。
【0028】
また、このオーディオ装置30のラジオ受信部33で放送波に多重された交通情報(道路の渋滞情報など)が受信可能である場合には、その受信した交通情報をナビゲーション装置10側の中央制御ユニット11に伝送し、映像処理部15で描画させる道路地図中に渋滞区間などの情報を付加する構成としてある。
【0029】
このように構成されるナビゲーション装置10とオーディオ装置30などを自動車内に設置した状態の一例を図2に示す。本例のナビゲーション装置10とオーディオ装置30は自動車1内に設置され、ナビゲーション装置10にはGPS用アンテナ12が接続してあり、オーディオ装置30にはFM用アンテナ32とスピーカ装置38L,38Rが接続してある。ナビゲーション装置10には、道路地図などを表示するディスプレイ装置20が接続してあり、運転者の前方視界を妨げない位置で、画面21に表示される地図などを運転者が見ることができる位置に、このディスプレイ装置20が設置してある。
【0030】
また、本例のディスプレイ装置20にはリモートコントロール信号(赤外線信号)の受光部22が設けてあり、ナビゲーション装置10及びオーディオ装置30の操作部17,37を操作する代わりに、リモートコントロール装置23を操作して出力されるリモートコントロール信号を、受光部22を介してナビゲーション装置10及びオーディオ装置30の中央制御ユニット11及び31に供給して、各種操作を行うこともできる。
【0031】
次に、本実施の形態のナビゲーション装置での、目的地までのルート選定処理を、図3のフローチャートを参照して説明する。この目的地までのルート選定処理は、ナビゲーション装置10内の中央制御ユニット11での演算処理で実行されるもので、その際には操作部17(又は図2に示すリモートコントロール装置23)の操作により、目的地を設定すると共にその目的地までのルート設定指示を行う。なお、ここでは現在地から目的地までのルート設定であるとする。このルート設定指示があることを中央制御ユニット11が判断すると、地図データ記憶部14に記憶された道路地図データを読出して、現在地から目的地までの最短ルートの算出処理を行う(ステップ101)。
【0032】
ここで、中央制御ユニット11は、オーディオ装置30側の中央制御ユニット31からのデータを判断して、ディスク記録再生部35で受信したラジオ放送を録音中か否か判断する(ステップ102)。このとき、録音中でないと判断した場合には、その最短ルートでの案内を行う(ステップ110)。図4のAは、ステップ101での算出処理で得られた最短ルートを、中央制御ユニット11の制御で道路地図上に表示させて案内した一例を示すもので、この例では自車の現在位置がSで示され、目的地gまでの最短ルートR1が、そのルート上の道路に破線などの所定の態様で示されている。なお、図4のAでは最短ルートR1の途中にトンネルtが存在している。
【0033】
そして、ステップ102で録音中であると判断した場合には、目的地までのルート上にラジオ放送の受信不良箇所があるか否か中央制御ユニット11が判断する(ステップ103)。ここでの受信不良箇所の判断としては、例えばルートとして選定された道路のデータ(道路地図データ中の該当する道路の付属データなど)を中央制御ユニット11が判断して、その道路の途中にトンネルを通過する区間があるかの判断と、高架下となる区間があるかの判断とを行い、いずれかの区間が存在するとき、受信状態が悪化すると思われる受信不良箇所があると判断する。この判断で、受信不良箇所がないと判断したときには、ステップ110に移って、最短ルートによる地図表示での案内を行う。
【0034】
ステップ103で受信不良箇所があると判断した場合には、その受信不良箇所を回避した受信不良箇所を通過しない状態での目的地までの最短のルートを、中央制御ユニット11が算出処理する(ステップ104)。そして、この受信不良箇所を通過しないルート算出が可能であるか否か判断し(ステップ105)、受信不良箇所を通過しないルート算出が可能である場合には、ステップ104で算出した回避ルートでの目的地までの到達予想時間と、ステップ101で算出した最短ルートでの目的地までの到達予想時間との時間差を、中央制御ユニット11が算出する(ステップ106)。そして、その算出した時間差が予め設定された所定時間以内(例えば10分以内,20分以内などの比較的短い時間差)であるか否か中央制御ユニット11が判断し(ステップ107)、その時間差が所定時間以内であると判断したとき、ステップ104で算出した回避ルートで、目的地までのルートとして案内する(ステップ108)。
【0035】
図4のBは、ステップ104で算出した回避ルートにより地図表示を行った一例を示すもので、図4のAに示す最短ルートに対応した回避ルートであり、現在位置Sから目的地gまでの間のルートR2として、ラジオ放送の受信不良箇所であるトンネルtを回避したものとなっている。
【0036】
なお、ステップ105で回避するルートの算出が不可能であると判断した場合と、その回避ルートの算出ができた場合でも、ステップ107で判断した到達予想時間差が大きいと判断したときには、回避ルートでの案内をしないで、現在録音中のラジオ放送の受信が途切れる可能性があることを案内した上で(ステップ109)、ステップ110での最短ルートでの案内を行う(ステップ110)。ステップ109での録音中のラジオ放送の受信が途切れる可能性があることの案内としては、例えば表示される道路地図中に文字などで警告したり、或いは音声合成機能を備えたナビゲーション装置の場合には、音声合成で警告する音声を直接出力させても良い。
【0037】
このように本実施の形態のナビゲーション装置では、車内のオーディオ装置30でラジオ放送を受信して録音中であるとき、自動的にそのラジオ放送の受信が途絶える可能性の高いルートを回避したルートを案内するので、受信したラジオ放送の録音が連続的に良好に行える可能性が高くなる。
【0038】
なお、上述した実施の形態でのルート設定処理では、ステップ106,107では到達予想時間を算出して、その時間差を判断するようにしたが、現在地から目的地までのルートに沿った距離を算出して、その距離差が所定距離以内か否か判断するようにしても良い。或いは最短ルートと回避ルートとの到達予想時間(又は通過距離)の比率を判断して、その比率が所定比率以内であるとき、回避ルートを選択するようにしても良い。例えば、最短ルートのとき30分で目的地まで到達できると予想され、回避ルートでの到達予想時間が、その最短ルートで到達できる時間に所定の比率(例えば120%)を乗算した時間(例えば36分)以内で到達できると予想されるとき、回避ルートを選択させるようにしても良い。なお、このような時間又は距離の差が大きい場合に回避ルートを使用しない処理(即ちステップ106,107での処理)は省略しても良い。ユーザによるモード設定で、このような判断をするか否かを選択させても良い。
【0039】
また、ステップ102では、ラジオ放送を録音中か否か判断するようにしたが、単にラジオ放送(FM放送,AM放送など)を受信部33で受信中か否か判断し、受信中である場合に、回避ルートでの案内を行うためのステップ103以降の処理を行うようにしても良い。また、ここではナビゲーション装置10に接続されたオーディオ装置でのラジオ放送の受信に関連した処理としたが、車内にテレビジョン放送(地上放送波又は衛星放送波)を受信する受信装置と、その受信装置で受信した放送波を視聴又は録画させるテレビジョン受像機又はビデオ記録装置を設置した場合に、そのテレビジョン受像機で視聴しているとき又はビデオ記録装置で記録しているときに、そのテレビジョン放送の受信が途切れない回避ルートを案内するようにしても良い。
【0040】
また、ラジオ放送又はテレビジョン放送などの放送波の受信以外の無線信号を車内で受信している場合にも、本実施の形態で説明した回避ルートの案内を行うようにしても良い。例えば、自動車電話装置又は携帯電話装置と称される無線電話装置をナビゲーション装置と接続して、その接続された無線電話装置を使用した無線通信(通話又はデータ通信のための無線通信)が行われている場合に、その無線通信が途切れないような回避ルートの案内を行うようにしても良い。また、この無線電話装置の通信が途切れないような回避ルートの案内をする場合には、道路地図データなどに、予め無線電話システムのサービスエリア(基地局からの電波が届く範囲)のデータを持たせて、そのサービスエリアから外れないようなルートを回避ルートとして設定するようにしても良い。
【0041】
また、図3のフローチャートで説明した例では、ルート設定時に放送波(又は無線電話信号)が受信中(通信中)であるか判断して、回避ルートを設定するか否か判断するようにしたが、ステップ110での最短経路によるルートガイドが開始されて、そのルートに沿った自動車の走行が行われている状態で、ナビゲーション装置10の中央制御ユニット11で、放送波(又は無線電話信号)が受信中(通信中)になったことを判断したとき、現在地から目的地までのルートが回避ルートに切換わるようにしても良い。例えば図4に示す例では、現在地が最短ルートR1(図4のA)と回避ルートR2(図4のB)との分岐点P1よりも前である場合に、放送波(又は無線電話信号)が受信中(通信中)になったとき、回避ルートの地図表示に切換わるようにしても良い。
【0042】
また、図3のフローチャートで説明したステップ102以降の回避ルートを設定する処理は、ユーザ操作によるモード設定などで、回避ルートを設定させることが選択された場合にだけ行い、常時最短ルートを設定させることが選択されている場合には、ステップ101での最短ルートの算出と、ステップ110でのその最短ルートでの案内だけを行う(即ち通常のルートガイドだけを行う)ようにしても良い。
【0043】
また、上述した実施の形態で説明したルートガイド機能としては、表示手段で表示される道路地図中での経路表示だけを説明したが、音声などの他の方法を使用してルートの案内を行う構成としても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明によると、所定の電波を受信して記録していることを検出した際には、その電波の受信状態が悪化する地点を回避した経路による誘導が可能になり、電波の受信状態が悪化することのない良好な経路誘導が行え、記録が途絶えることを防止することができる。
【0046】
また本発明によると、所定の電波は、テレビジョン放送波,FM放送波,AM放送波,無線電話用電波のいずれかであることで、誘導される経路に沿った走行で、放送波又は無線電話用電波の受信が途切れることなく良好に行える。
【0047】
また本発明によると、地点又は領域は、地図データで示されるトンネル又は高架下を通過する経路であることで、電波の受信状態の悪化が予想されるトンネル又は高架下を通過することが回避され、良好な受信状態が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による装置を自動車に取付けた例を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるルート案内処理例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態によるルートガイド例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…自動車、10…ナビゲーション装置、11…中央制御ユニット(CPU)、13…GPS受信部、14…地図データ記憶部、20…ディスプレイ装置、30…オーディオ装置、31…中央制御ユニット(CPU)、33…ラジオ受信部、35…ディスク記録再生部
Claims (15)
- 所定の電波を受信して記録する装置と接続されたナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、
電波を受信し記録していることを検出するステップと、
上記検出がされたときに、地図データに基づいて目的地までの経路探索を行うと共に、その電波の受信状態が悪化することが予想される地点又は領域を回避した上記経路探索を行うステップと、
その探索された経路によりナビゲーションを行うステップ
を有することを特徴とするナビゲーション方法。 - 請求項1記載のナビゲーション方法において、
上記経路探索を行うステップで上記回避した経路が算出できない場合は、上記記録が中断する旨を案内するステップ
を有することを特徴とするナビゲーション方法。 - 請求項1記載のナビゲーション方法において、さらに、
目的地までの到達予想時間を算出するステップと、
上記回避した経路と設定されている経路との到達時間差が所定の値を越える場合は、上記回避した経路でない経路で案内を行い、上記記録が中断する旨を案内するステップ
を有することを特徴とするナビゲーション方法。 - 請求項1記載のナビゲーション方法において、
上記所定の電波は、テレビジョン放送波,FM放送波,AM放送波,無線電話用電波のいずれかである
ことを特徴とするナビゲーション方法。 - 請求項1記載のナビゲーション方法において、
上記地点又は領域は、上記地図データで示されるトンネル又は高架下を通過する経路である
ことを特徴とするナビゲーション方法。 - 所定の電波を受信して記録する記録装置と接続されたナビゲーション装置において、
地図データの記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された地図データに基づいて所定地点から目的地までの経路探索を行う経路探索手段と、
上記記録装置で上記所定の電波を受信して記録していることの検出手段と、
上記経路探索手段で探索した経路中で、上記受信手段で受信する電波の受信状態が悪化することが予想される地点又は領域を上記地図データから判断し、上記検出手段で所定の電波を受信して記録していることを検出した場合に、判断した地点又は領域を回避した経路探索を上記経路探索手段で実行させ、回避した経路をナビゲーションする制御手段と
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項6記載のナビゲーション装置において、
上記制御手段で回避した経路が算出できない場合に、上記記録が中断する旨の案内を実行すること
を特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項6記載のナビゲーション装置において、
上記制御手段は、さらに、目的地までの到達予想時間を算出し、上記探索された経路と設定されている経路との到達時間差が所定の値を越える場合は、上記回避した経路でない経路で案内を行い、上記記録が中断する旨の案内を実行すること
を特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項6記載のナビゲーション装置において、
上記受信手段が受信する所定の電波は、テレビジョン放送波,FM放送波,AM放送波,無線電話用電波のいずれかである
ことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項6記載のナビゲーション装置において、
上記制御手段が判断する地点又は領域は、上記地図データで示されるトンネル又は高架下を通過する経路である
ナビゲーション装置。 - 所定の電波を受信して記録する記録装置と接続されたナビゲーション手段を備えた自動車において、
地図データの記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された地図データに基づいて所定地点から目的地までの経路探索を行う経路探索手段と、
上記記録装置で上記所定の電波を受信して記録していることの検出手段と、
上記経路探索手段で探索した経路中で、上記受信手段で受信する電波の受信状態が悪化することが予想される地点又は領域を上記地図データから判断し、上記検出手段で所定の電波を受信して記録していることを検出した場合に、判断した地点又は領域を回避した経路探索を上記経路探索手段で実行させ、回避した経路をナビゲーションする制御手段とを備えた
自動車。 - 請求項11記載のナビゲーション装置において、
上記制御手段で回避した経路が算出できない場合に、上記記録が中断する旨の案内を実行すること
を特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項11記載のナビゲーション装置において、
上記制御手段は、さらに、目的地までの到達予想時間を算出し、上記探索された経路と設定されている経路との到達時間差が所定の値を越える場合は、上記回避した経路でない経路で案内を行い、上記記録が中断する旨の案内を実行すること
を特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項11記載の自動車において、
上記受信手段が受信する所定の電波は、テレビジョン放送波,FM放送波,AM放送波,無線電話用電波のいずれかである
ことを特徴とする自動車。 - 請求項11記載の自動車において、
上記制御手段が判断する地点又は領域は、上記地図データで示されるトンネル又は高架下を通過する経路である
ことを特徴とする自動車。
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