JPH11304506A - ナビゲーション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が所定の地域に接近した際に、車両速度
に応じて、その地域に応じた付加情報を表示／音声によ
り再生する。 【解決手段】 演算処理手段３８ａの制御によって、移
動無線端末手段３６で受信された地域の位置を示す地域
位置情報を記憶手段２７に記憶し、この記憶地域に車両
が所定距離接近した際に、車両位置及び速度を求めて送
信し、この送信後に移動無線端末手段３６を介して付加
情報を受信し、表示手段３２又はスピーカ２１で再生す
る。また、無線基地局４０にネットワーク５０を介して
接続された送信手段６０を、地域位置情報及び付加情報
のデータベース６５と、移動無線端末手段３６からの車
両位置及び速度情報を検出する検出手段６２ａと、デー
タベース６５から車両位置に応じた付加情報を検索し、
この検索付加情報の中から車両速度に応じた付加情報を
選択して送信する情報処理手段６４を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は位置情報を示す電波
の受信又はセンサにより車両位置を測定し、地図情報を
基に経路（ルート）案内を表示／音声により行うナビゲ
ーション装置に関し、特に車両が所定の地域に接近した
際に、車両速度に応じて、その地域に応じた付加情報を
表示／音声により再生することが可能なナビゲーション
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ナビゲーション装置は、走行中の自動車
の位置情報を検出することで、車を目的地へ正確に導く
走行案内装置であり、衛星、各種センサ（車速センサ、
角速度ジャイロセンサ、地磁気センサ等）、道路脇のサ
インポスト等の何れか、又はそれらを組み合わせて自動
車に位置情報を送り、この情報を車内のディスク｛ＣＤ
(Compact Disk)など｝に収容してある地図データベース
と突き合わせ、現在地の地図を自動的にディスプレイに
映し出し、地図上に自分の車の位置を自動表示する仕組
みになっている。

【０００３】また、ディスプレイに表示された地図の拡
大及び縮小も自由に行うことができ、このナビゲーショ
ン装置を利用すれば、道路地図帳が不要になる他、目的
別に細かいデータを地図上に付加することで、トラック
などによる配送、セールスなど幅広い業務に応用するこ
とができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のナビゲーション装置においては、車両速度に応
じて経路誘導を変化させるものは存在するが、所定の地
域に接近した際に、その地域に応じた付加情報を表示／
音声により再生するものがないという問題があった。

【０００５】このような付加情報を例えば音声により再
生することを考えた場合、固定的なデータを再生するこ
とは容易に実施できるが、これを車両速度に応じてダイ
ナミックに変化させることは考えられていない。

【０００６】これは、高速移動時も渋滞時も同一内容の
付加情報しか再生できないことを意味する。このような
再生方法では、高速時には音声案内を流す前に所定地域
を通り過ぎたり、渋滞時には同一の情報しか再生されな
いのでユーザが暇を持て余したりする。

【０００７】本発明は、車両が所定の地域に接近した際
に、車両速度に応じて、その地域に応じた付加情報を表
示／音声により再生することができるナビゲーション装
置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、位置情報を示
す電波の受信又はセンサにより車両位置を測定し、地図
情報を基に経路案内を表示／音声により行うナビゲーシ
ョン装置において、情報の記憶手段と、無線基地局と通
信を行う移動無線端末手段と、前記移動無線端末手段で
受信された地域の位置を示す地域位置情報を前記記憶手
段に記憶し、この記憶地域に車両が所定距離接近したこ
とを検出した際に、車両位置及び速度を求めて送信し、
この送信後に前記移動無線端末手段を介して付加情報を
受信する処理を行う演算処理手段と、を有することを特
徴とするナビゲーション装置が提供される。

【０００９】ここで、演算処理手段の制御によって、移
動無線端末手段を介して地域位置情報が受信されて記憶
手段に記憶され、この記憶地域に車両が所定距離接近し
たことが検出された際に、車両位置及び速度が求められ
て送信され、この送信後に移動無線端末手段を介して付
加情報が受信される。

【００１０】また、本発明は、位置情報を示す電波の受
信又はセンサにより車両位置を測定し、地図情報を基に
経路案内を表示／音声により行うナビゲーション装置に
おいて、情報の記憶手段と、無線基地局と通信を行う移
動無線端末手段と、前記移動無線端末手段で受信された
地域の位置を示す地域位置情報及び付加情報を前記記憶
手段に記憶し、この記憶地域に車両が所定距離接近した
ことを検出した際に、車両位置及び速度を求め、前記記
憶手段から前記車両位置に応じた付加情報を検索し、こ
の検索付加情報の中から前記車両速度に応じた付加情報
を選択する演算処理手段と、を有することを特徴とする
ナビゲーション装置が提供される。

【００１１】ここで、演算処理手段の制御により、移動
無線端末手段で受信された地域の位置を示す地域位置情
報及び付加情報が記憶手段に記憶され、この記憶地域に
車両が所定距離接近したことが検出された際に、車両位
置及び速度が求められ、記憶手段から車両位置に応じた
付加情報が検索され、この検索付加情報の中から車両速
度に応じた付加情報が選択される。

【００１２】また、本発明は、位置情報を示す電波の受
信又はセンサにより車両位置を測定し、地図情報を基に
経路案内を表示／音声により行うナビゲーション装置に
おいて、地域の位置を示す地域位置情報及び付加情報を
記憶する記憶手段と、前記記憶地域に車両が所定距離接
近したことを検出した際に、車両位置及び速度を求め、
前記記憶手段から前記車両位置に応じた付加情報を検索
し、この検索付加情報の中から前記車両速度に応じた付
加情報を選択する演算処理手段と、を有することを特徴
とするナビゲーション装置が提供される。

【００１３】ここで、演算処理手段の制御によって、記
憶手段の記憶地域に車両が所定距離接近したことが検出
された際に、車両位置及び速度が求められ、記憶手段か
ら前両位置に応じた付加情報が検索され、この検索付加
情報の中から車両速度に応じた付加情報が選択される。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は本発明の原理図である。

【００１５】図１に示す本発明のナビゲーション装置
は、演算処理手段３８ａの制御によって、移動無線端末
手段３６で受信された地域の位置を示す地域位置情報を
記憶手段２７に記憶し、この記憶地域に車両が所定距離
接近したことを検出した際に、車両位置及び速度を求め
て送信し、この送信後に移動無線端末手段３６を介して
付加情報を受信し、表示手段３２またはスピーカ２１で
再生する構成としたものである。

【００１６】また、無線基地局４０にネットワーク５０
を介して接続され、上記の地域位置情報及び付加情報を
送信する送信手段６０を、地域位置情報及び付加情報の
データベース６５と、移動無線端末手段３６からの車両
位置及び速度情報を検出する検出手段６２ａと、データ
ベース６５から車両位置に応じた付加情報を検索し、こ
の検索付加情報の中から車両速度に応じた付加情報を選
択して送信する情報処理手段６４を有する。

【００１７】図２は本発明の第１の実施の形態によるナ
ビゲーション装置のブロック図である。但し、この図２
に示す第１の実施の形態において図１の各部に対応する
部分には同一符号を付す。

【００１８】図２に示すナビゲーション装置は、ＭＤ(M
ini Disk) 又はＣＤ等のディスク１０と、スピンドルモ
ータ１１と、光学ピックアップ１２と、サーボドライバ
１３と、ＲＦアンプ１４と、ＣＤ再生部１５と、ＣＤ−
ＲＯＭ再生部１６と、オーディオデコーダ１７と、Ｄ／
Ａコンバータ１８と、ＬＰＦ（ローパスフィルタ）１９
と、アンプ２０と、スピーカ２１と、システムコントロ
ーラ２２と、リモコン受光部２３と、ディスクイジェク
トボタン２４と、システムＲＯＭ２５と、プログラムＲ
ＯＭ２６と、ワークＲＡＭ２７と、不揮発性ＲＡＭ２８
と、グラフィックコントローラ２９と、ＤＳＰ（ディジ
タルシグナルプロセッサ）３０と、ＬＣＤ(Liquid Crys
tal Display)駆動部３１と、ＬＣＤ３２と、ＧＰＳ(Glo
bal Positioning System) レシーバ３３と、ＧＳＰアン
テナ３４と、モデム３５と、携帯電話機３６と、ジャイ
ロ部３７と、ＣＰＵ３８とを備えて構成されている。

【００１９】また、ＣＰＵ３８は、バスによって、ＣＤ
−ＲＯＭ再生部１６、オーディオデコーダ１７、システ
ムコントローラ２２、システムＲＯＭ２５、プログラム
ＲＯＭ２６、ワークＲＡＭ２７、不揮発性ＲＡＭ２８、
グラフィックコントローラ２９、ＧＰＳレシーバ３３、
モデム３５、及びジャイロ部３７と接続されており、こ
れらの接続された各要素を制御するようになっている。

【００２０】ディスク１０は、地図情報を記録するもの
であり、スピンドルモータ１１によって回転駆動され、
この回転するディスク１０から光学ピックアップ１２で
記録情報を読み取るようになっている。

【００２１】光学ピックアップ１２は、図示せぬレン
ズ、ディテクタ、レーザーダイオードなどによって構成
されており、更に、情報を順次読み込む為にレンズとデ
ィスク１０との距離を一定にするフォーカスコイル、レ
ンズをディスク１０の半径方向に駆動するトラッキング
コイル、及び、それらをディスク１０の半径方向に駆動
するスレッド機構を内蔵している。

【００２２】サーボドライバ１３は、スピンドルモータ
１１と前述のコイルを駆動する様にシステムコントロー
ラ２２によって制御される。システムコントローラ２２
は、ＣＰＵ３８の制御命令に応じて、ＣＤ再生部１５、
ＣＤ−ＲＯＭ再生部１６、リモコン受光部２３及びディ
スクイジェクトボタン２４と連携し、各種制御を行うも
のである。

【００２３】リモコン受光部２３は、ユーザーが行う図
示せぬリモコンの操作に応じた光信号を受光し、システ
ムコントローラ２２へ出力する。ディスクイジェクトボ
タン２４は、ユーザーの操作時にディスク１０をイジェ
クトするための信号をシステムコントローラ２２へ出力
する。従って、システムコントローラ２２は、それら信
号に応じた制御も行う。

【００２４】ＣＤ再生部１５は、サーボドライバ１３を
介してディスク１０に記録された情報の再生制御を行う
ものである。ここで、その制御に応じて光学ピックアッ
プ１２で読み取られた信号は、ＲＦアンプ１４で増幅さ
れ、ＣＤ再生部１５及びＣＤ−ＲＯＭ再生部１６を介し
て、オーディオデコーダ１７及びグラフィックコントロ
ーラ２９へ出力される。

【００２５】その読み取られた信号が地図又は文字情報
であれば、グラフィックコントローラ２９が、データ合
成処理等を行うＤＳＰ３０との連携によりＬＣＤ駆動部
３１を制御し、それら情報に応じた地図及び文字をＬＣ
Ｄ３２に表示する。ＬＣＤ３２は、ＴＶとしても作動す
るようになっている。

【００２６】一方、読み取られた信号が音声情報であれ
ば、オーディオデコーダ１７がその信号をデコードして
Ｄ／Ａコンバータ１８へ出力する。この出力された音声
データは、Ｄ／Ａコンバータ１８によってオーディオ信
号に変換され、ＬＰＦ１９でろ波された後、アンプ２０
で増幅され、スピーカ２１から発音される。

【００２７】また、プログラムＲＯＭ２６は、ブート作
業などを実行するプログラムを記憶しており、その他の
大部分のプログラムは、システムＲＯＭ２５に記憶さ
れ、再書き込みが可能で、容易にバージョンアップでき
るようになっている。

【００２８】更に、不揮発性ＲＡＭ２８は、ナビゲーシ
ョン用ユーザメモリとしてマークなどの各種設定値およ
び軌跡データを記憶するものであり、ワークＲＡＭ２７
は、プログラムのワークエリアと描画用データの記憶に
用いられるものである。

【００２９】また、図示せぬＧＰＳからの信号が、ＧＳ
Ｐアンテナ３４を介してＧＰＳレシーバ３３で受信さ
れ、ＧＰＳ信号としてシステムコントローラ２２へ出力
されるようになっている。

【００３０】図示せぬジャイロからの信号は、ジャイロ
部３７で検出された後、システムコントローラ２２へ出
力されるようになっている。また、ジャイロ部３７に
は、車の速度パルス信号Ｐ１が入力されるようになって
いる。

【００３１】ここで、ナビゲーションが実行される場合
は、ディスク１０からの地図データ、及びＧＰＳデー
タ、ジャイロデータからの位置情報、速度パルス信号Ｐ
１による速度情報などを、ＣＰＵ３８が演算してＬＣＤ
３２に地図情報と自車位置を表示し、更に、スピーカ２
１から案内等を音声出力するようになっている。

【００３２】また、携帯電話機３６は、モデム３５を介
してＣＰＵ３８により制御され、図３の第１の実施の形
態におけるインターネットを利用した付加情報の送信シ
ステム図に示す無線基地局４０と通信を行うものであ
る。

【００３３】更に、ＣＰＵ３８は、図３に示す無線基地
局４０にインターネット５０を介して接続されたサーバ
６０から、所定の地域を示す地域位置情報を携帯電話機
３６を介して受信し、ワークＲＡＭ２７に記憶する制御
機能と、車両がその記憶された地域位置情報の示す地域
に所定距離接近した際に、演算によって得た車両速度及
び車両位置を携帯電話機３６を介してサーバ６０へ送信
する制御機能と、その送信に応じてサーバ６０から携帯
電話機３６を介して付加情報を受信し、この受信した付
加情報をスピーカ２１又はＬＣＤ３２で再生する制御機
能を備えている。

【００３４】図３に示すサーバ６０は、送受信部６１
と、車両速度情報検出部６２と、車両位置情報検出部６
３と、情報処理部６４と、データベース６５とを備えて
構成されている。

【００３５】車両速度情報検出部６２は、送受信部６１
で受信されたナビゲーション装置から送られてきた車両
速度信号より車両速度を検出し、車両位置情報検出部６
３は、車両位置を認識するものである。データベース６
５は、上記の地域位置情報及び付加情報を記憶する手段
である。

【００３６】情報処理部６４は、ナビゲーション装置の
要望に応じてデータベース６５から地域位置情報を読み
出し、送受信部６１を介して送信する制御を行うと共
に、車両速度情報検出部６２及び車両位置情報検出部６
３で、車両速度及び車両位置が検出された際に、データ
ベース６５から車両位置に応じた付加情報を検索し、こ
の検索した付加情報の中から車両速度に応じた付加情報
を選択して送信する制御を行うものである。

【００３７】また、付加情報を選択する制御に代え、車
両速度及び車両位置が検出された際に、データベース６
５から車両位置に応じた付加情報を読み出し、この付加
情報を更に車両速度に応じて加工処理し、この加工され
た付加情報を送信するようにしてもよい。

【００３８】このような構成において、ナビゲーション
装置で付加情報を受信して再生する動作を説明する。ま
ず、ユーザは、図２に示すナビゲーション装置の携帯電
話機３６を介して図３に示す無線基地局４０及びインタ
ーネット５０経由でサーバ６０に接続する。そして、走
行経路上の所望地域の位置を示す地域位置情報の取得操
作を行う。

【００３９】この操作に応じた信号が、サーバ６０の送
受信部６１で受信されると、情報処理部６４が、その要
望に応じた地域位置情報をデータベース６５から読み出
し、送受信部６１を介して送信する。この送信された地
域位置情報は、携帯電話機３６を介してＣＰＵ３８で受
信され、ワークＲＡＭ２７に記憶される。

【００４０】その後、車が走行すると、ＣＰＵ３８は、
ワークＲＡＭ２７に記憶された地域位置情報の示す地域
と、現在地との距離を演算し、その地域に所定距離接近
したか否かを判断する。

【００４１】ここで、所定距離接近したとすると、ＣＰ
Ｕ３８は、車両速度及び車両位置を求め、携帯電話機３
６を介してサーバ６０へ送信する。この送信された車両
速度及び車両位置信号がサーバ６０の送受信部６１で受
信されると、車両速度情報検出部６２及び車両位置情報
検出部６３が、車両速度及び車両位置を検出して情報処
理部６４へ出力する。

【００４２】情報処理部６４は、データベース６５から
車両位置に応じた付加情報を検索し、この検索した付加
情報の中から車両速度に応じた付加情報を選択して送信
する。但し、この制御で、データベース６５から車両位
置に応じた付加情報を読み出し、この付加情報を更に車
両速度に応じて加工処理し、この加工された付加情報を
送信してもよい。

【００４３】また、ここで、選択又は加工される付加情
報は、それがその地域の観光案内であれば、車両速度に
対応して案内する内容の中味や量が変化する。例えば、
渋滞時は車両速度がかなり遅いので、目的地の観光案内
を十分長時間行うように付加情報が選択又は加工され
る。

【００４４】このような付加情報が、携帯電話機３６で
受信されると、ＣＰＵ３８は、その受信した付加情報を
スピーカ２１又はＬＣＤ３２で再生する。以上説明した
第１の実施の形態によれば、ナビゲーション装置を、Ｃ
ＰＵ３８の制御によって、携帯電話機３６で受信された
地域位置情報をワークＲＡＭ２７に記憶し、この記憶地
域に車両が所定距離接近した際に、車両位置及び速度を
求めて送信し、この送信後に携帯電話機３６を介して付
加情報を受信し、ＬＣＤ３２又はスピーカ２１で再生す
る。また、無線基地局４０にインターネット５０を介し
て接続されたサーバ６０を、地域位置情報及び付加情報
のデータベース６５と、携帯電話機３６からの車両位置
及び速度情報を検出する検出部６２，６３と、データベ
ース６５から車両位置に応じた付加情報を検索し、この
検索付加情報の中から車両速度に応じた付加情報を選択
して送信する情報処理部６４を有して構成した。

【００４５】これにより、ユーザが車を運転中、自車の
スピードに応じた案内が得られるので、高速走行時に
は、該当地域を通過しないように短時間に案内を行うこ
とができ、また、渋滞等の低速走行時には、ユーザが暇
を持て余すことのないようにゆっくりとした案内を行う
ことが可能となる。

【００４６】次に、本発明の第２の実施の形態を図４を
参照して説明する。図４は本発明の第２の実施の形態に
よるナビゲーション装置のブロック図である。但し、こ
の図４に示す第２の実施の形態において図２の各部に対
応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。

【００４７】図４に示す第２の実施の形態が第１の実施
の形態と異なる主な点は、ＣＰＵ７０の制御機能であ
る。また、図５の第２の実施の形態におけるインターネ
ットを利用した付加情報の送信システム図に示すよう
に、サーバ８０は、送受信部８１と、情報処理部８２
と、データベース８３とを備え、情報処理部８２が、ナ
ビゲーション装置の要望に応じてデータベース８３から
地域位置情報及びその地域の付加情報を読み出し、送受
信部８１を介して送信するように構成されている。

【００４８】図４に示すＣＰＵ７０は、まず、サーバ８
０から、地域位置情報及びその地域の付加情報を携帯電
話機３６を介して受信し、ワークＲＡＭ２７（又はＣＤ
−ＲＯＭ）に記憶する制御機能と、車両がその記憶され
た地域位置情報の示す地域に所定距離接近した際に、ワ
ークＲＡＭ２７から車両位置に応じた付加情報を検索
し、この検索した付加情報の中から車両速度に応じた付
加情報を選択してスピーカ２１又はＬＣＤ３２で再生す
る制御機能を備えている。

【００４９】また、付加情報を選択する制御に代え、ワ
ークＲＡＭ２７から車両位置に応じた付加情報を読み出
し、この付加情報を更に車両速度に応じて加工処理して
スピーカ２１又はＬＣＤ３２で再生するようにしてもよ
い。

【００５０】このような構成において、ナビゲーション
装置で付加情報を受信して再生する動作を説明する。ま
ず、ユーザは、図４に示すナビゲーション装置の携帯電
話機３６を介して図５に示す無線基地局４０及びインタ
ーネット５０経由でサーバ８０に接続する。そして、走
行経路上の所望地域の位置を示す地域位置情報の取得操
作を行う。

【００５１】この操作に応じた信号が、サーバ８０の送
受信部８１で受信されると、情報処理部８２が、その要
望に応じた地域位置情報及びその地域の付加情報をデー
タベース８３から読み出し、送受信部８１を介して送信
する。

【００５２】この送信された地域位置情報は、携帯電話
機３６で受信され、ＣＰＵ７０の制御によってワークＲ
ＡＭ２７に記憶される。その後、車が走行すると、ＣＰ
Ｕ７０は、ワークＲＡＭ２７に記憶された地域位置情報
の示す地域と、現在地との距離を演算し、その地域に所
定距離接近したか否かを判断する。

【００５３】ここで、所定距離接近したとすると、ＣＰ
Ｕ７０は、車両速度及び車両位置を求め、ワークＲＡＭ
２７から車両位置に応じた付加情報を検索し、この検索
した付加情報の中から車両速度に応じた付加情報を選択
してスピーカ２１又はＬＣＤ３２で再生する。

【００５４】但し、付加情報を選択する制御に代え、ワ
ークＲＡＭ２７から車両位置に応じた付加情報を読み出
し、この付加情報を更に車両速度に応じて加工処理して
スピーカ２１又はＬＣＤ３２で再生するようにしてもよ
い。

【００５５】また、ここで、選択又は加工される付加情
報は、それがその地域の観光案内であれば、車両速度に
対応して案内する内容の中味や量が変化する。例えば、
渋滞時は車両速度がかなり遅いので、目的地の観光案内
を十分長時間行うように付加情報が選択又は加工され
る。

【００５６】以上説明した第２の実施の形態によれば、
ナビゲーション装置を、ＣＰＵ７０の制御によって、携
帯電話機３６で受信された地域の位置を示す地域位置情
報及び付加情報をワークＲＡＭ２７に記憶し、この記憶
地域に車両が所定距離接近したことを検出した際に、車
両位置及び速度を求め、ワークＲＡＭ２７から車両位置
に応じた付加情報を検索し、この検索付加情報の中から
車両速度に応じた付加情報を選択するように構成した。

【００５７】これにより、ユーザが車を運転中、自車の
スピードに応じた案内が得られるので、高速走行時に
は、該当地域を通過しないように短時間に案内を行うこ
とができ、また、渋滞等の低速走行時には、ユーザが暇
を持て余すことのないようにゆっくりとした案内を行う
ことが可能となる。

【００５８】また、上述した他に、付加情報の選択及び
加工の応用例として、車両速度に代え、時間又は季節等
をパラメータとすることが可能である。これらの時間又
は季節等の情報は、ナビゲーション装置では、常時更新
されながら保持されている情報であり、ユーザの手を煩
わせることなく使用可能である。

【００５９】ユーザ操作を介すれば、天候やその時の気
分、興味対象等をパラメータとすることも可能である。
また、付加情報は、サーバ６０（又は８０）側で持って
いるが、これを、予めナビゲーション装置の記憶手段
（ＣＤ−ＲＯＭ、ＲＡＭ等）に記憶して持たせるように
する。そして、付加情報の選択や加工を第２実施の形態
で説明したようにナビゲーション装置で行うようにすれ
ば、外部のサーバ６０との接続は不要となり、スタンド
アロンの構築が可能である。

【００６０】更に、この付加情報の内容は、観光情報等
に限らず、音楽、カラオケデータ、ニュース、映像とす
ることもできる。これらのように、車両速度以外のパラ
メータを使用することにより、より詳細な状況に応じた
付加情報をユーザに提供することが可能である。更に
は、ＴＶ番組予約を予めしておき（またはしていなくと
も）、渋滞時で車両速度が遅い場合のみそれを感知し、
ＴＶがオンとなるようにしてもよい。

【００６１】

【発明の効果】以上説明したように本発明のナビゲーシ
ョン装置は、演算処理手段の制御によって、移動無線端
末手段で受信された地域の位置を示す地域位置情報を記
憶手段に記憶し、この記憶地域に車両が所定距離接近し
た際に、車両位置及び速度を求めて送信し、この送信後
に移動無線端末手段を介して付加情報を受信し、表示手
段又はスピーカで再生する。また、無線基地局にネット
ワークを介して接続された送信手段を、地域位置情報及
び付加情報のデータベースと、移動無線端末手段からの
車両位置及び速度情報を検出する検出手段と、データベ
ースから車両位置に応じた付加情報を検索し、この検索
付加情報の中から車両速度に応じた付加情報を選択して
送信する情報処理手段を有して構成した。

【００６２】これによって、車両が所定の地域に接近し
た際に、車両速度に応じて、その地域に応じた付加情報
を表示／音声により再生することができる。また、演算
処理手段の制御によって、移動無線端末手段で受信され
た地域の位置を示す地域位置情報及び付加情報を記憶手
段に記憶し、この記憶地域に車両が所定距離接近したこ
とを検出した際に、車両位置及び速度を求め、記憶手段
から車両位置に応じた付加情報を検索し、この検索付加
情報の中から車両速度に応じた付加情報を選択するよう
に構成した。

【００６３】これによって、車両が所定の地域に接近し
た際に、車両速度に応じて、その地域に応じた付加情報
を表示／音声により再生することができる。更に、記憶
手段に、地域の位置を示す地域位置情報及び付加情報を
記憶しておき、演算処理手段の制御によって、記憶地域
に車両が所定距離接近したことを検出した際に、車両位
置及び速度を求め、記憶手段から車両位置に応じた付加
情報を検索し、この検索付加情報の中から車両速度に応
じた付加情報を選択するように構成した。

【００６４】これによって、車両が所定の地域に接近し
た際に、車両速度に応じて、その地域に応じた付加情報
を表示／音声により再生することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理図である。

【図２】本発明の第１の実施の形態によるナビゲーショ
ン装置のブロック図である。

【図３】第１の実施の形態におけるインターネットを利
用した付加情報の送信システム図である。

【図４】本発明の第２の実施の形態によるナビゲーショ
ン装置のブロック図である。

【図５】第２の実施の形態におけるインターネットを利
用した付加情報の送信システム図である。

【符号の説明】

２１…スピーカ、２７…記憶手段、３２…表示手段、３
６…移動無線端末手段、３８ａ…演算処理手段、４０…
無線基地局、５０…ネットワーク、６０…送信手段、６
２ａ…検出手段、６４…情報処理手段、６５…データベ
ース。

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 位置情報を示す電波の受信又はセンサに
   より車両位置を測定し、地図情報を基に経路案内を表示
   ／音声により行うナビゲーション装置において、 情報の記憶手段と、 無線基地局と通信を行う移動無線端末手段と、 前記移動無線端末手段で受信された地域の位置を示す地
   域位置情報を前記記憶手段に記憶し、この記憶地域に車
   両が所定距離接近したことを検出した際に、車両位置及
   び速度を求めて送信し、この送信後に前記移動無線端末
   手段を介して付加情報を受信する処理を行う演算処理手
   段と、 を有することを特徴とするナビゲーション装置。
2. 【請求項２】 前記地域位置情報及び付加情報のデータ
   ベースと、前記移動無線端末手段からの車両位置及び速
   度情報を検出する検出手段と、前記データベースから前
   記車両位置に応じた付加情報を検索し、この検索付加情
   報の中から前記車両速度に応じた付加情報を選択して送
   信する情報処理手段とを備え、前記無線基地局にネット
   ワークを介して接続された送信手段を有することを特徴
   とする請求項１記載のナビゲーション装置。
3. 【請求項３】 前記情報処理手段は、前記付加情報の検
   索及び選択の処理に代え、前記データベースから前記車
   両位置に応じた付加情報を読み出し、この読み出された
   付加情報を前記車両速度に応じて加工する処理を行うこ
   とを特徴とする請求項２記載のナビゲーション装置。
4. 【請求項４】 位置情報を示す電波の受信又はセンサに
   より車両位置を測定し、地図情報を基に経路案内を表示
   ／音声により行うナビゲーション装置において、 情報の記憶手段と、 無線基地局と通信を行う移動無線端末手段と、 前記移動無線端末手段で受信された地域の位置を示す地
   域位置情報及び付加情報を前記記憶手段に記憶し、この
   記憶地域に車両が所定距離接近したことを検出した際
   に、車両位置及び速度を求め、前記記憶手段から前記車
   両位置に応じた付加情報を検索し、この検索付加情報の
   中から前記車両速度に応じた付加情報を選択する演算処
   理手段と、を有することを特徴とするナビゲーション装
   置。
5. 【請求項５】 前記演算処理手段は、前記付加情報の検
   索及び選択の処理に代え、前記記憶手段から前記車両位
   置に応じた付加情報を読み出し、この読み出された付加
   情報を前記車両速度に応じて加工する処理を行うことを
   特徴とする請求項４記載のナビゲーション装置。
6. 【請求項６】 前記地域位置情報及び付加情報のデータ
   ベースと、前記データベースの前記地域位置情報及び付
   加情報を送信する情報処理手段とを備え、前記無線基地
   局にネットワークを介して接続された送信手段を有する
   ことを特徴とする請求項４記載のナビゲーション装置。
7. 【請求項７】 位置情報を示す電波の受信又はセンサに
   より車両位置を測定し、地図情報を基に経路案内を表示
   ／音声により行うナビゲーション装置において、 地域の位置を示す地域位置情報及び付加情報を記憶する
   記憶手段と、 前記記憶地域に車両が所定距離接近したことを検出した
   際に、車両位置及び速度を求め、前記記憶手段から前記
   車両位置に応じた付加情報を検索し、この検索付加情報
   の中から前記車両速度に応じた付加情報を選択する演算
   処理手段と、 を有することを特徴とするナビゲーション装置。
8. 【請求項８】 前記付加情報が、前記記憶手段に記憶さ
   れる地域位置情報に関連するものであることを特徴とす
   る請求項１、４、７の何れかに記載のナビゲーション装
   置。
9. 【請求項９】 前記ネットワークが、インターネットで
   あることを特徴とする請求項２又は６記載のナビゲーシ
   ョン装置。
10. 【請求項１０】 前記演算処理手段は、前記付加情報を
    表示手段又はスピーカで再生する処理を行うことを特徴
    とする請求項１、４、７の何れかに記載のナビゲーショ
    ン装置。
11. 【請求項１１】 前記付加情報の選択又は加工を行うパ
    ラメータとしての前記車両速度に代え、時間、季節、天
    候の情報を用いることを特徴とする請求項１〜７の何れ
    かに記載のナビゲーション装置。