JP3970604B2 - 止水剤および止水工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、短時間で硬化して、水に不溶の弾性ゲル体になる止水剤、およびこれを用いた止水工法に関し、特に、洞道、マンホール、トンネル等のコンクリート壁面等からの漏水の止水、およびケーブル管路口の止水等に好適に用いられる止水剤およびこれを用いた止水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート構造物における漏水や、ケーブルを収納したパイプの管路口からの浸水を防止する工法として、種々の高分子系止水剤を漏水部に注入して硬化させる止水工法が知られている。これら中でも、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートをベースにして、これと、アニオン性電解質モノマーと、必要に応じてポリエチレングリコール(メタ)アクリレートやカチオン性電解質モノマーと、重合触媒とを含有する水溶液からなる止水剤は、安全性が高く、得られる硬化物(ゲル体)が、適度の強度と弾力性、および水膨潤性を持つことから、コンクリート構造物における漏水の止水や、管路口からの浸水の防止に好適に用いられている(特開昭62−22882号公報)。
【0003】
さらに、止水剤硬化物(ゲル体)の耐凍結融解性や乾燥収縮抑制をも考慮した止水剤としては、特定のポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、特定のアニオン性電解質モノマー、特定のカチオン性電解質モノマーおよび特定のレドックス系触媒の還元剤を含む水溶液(A液)と、レドックス系触媒の酸化剤を含む水溶液(B液)との組み合わせからなる止水剤が、特開平10−110159号公報に開示され、また、ポリエチレングリコールジメタクリレートにエチレングリコールを配合した止水剤が、特許第2722389号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら止水剤を硬化させてなるゲル体の耐凍結融解性や乾燥収縮抑制を考慮した止水剤は、耐凍結融解性には優れているものの、乾燥収縮に対する抑制効果がいまだ不十分であった。このようなことから、ゲル体が耐凍結融解性を持つだけでなく、乾燥収縮し難い止水剤が要請されていた。
【0005】
よって、本発明の目的は、安全性が高く、その硬化物(ゲル体)が耐薬品性、適度の強度と弾力性、水膨潤性、耐凍結融解性を有し、かつゲル体の乾燥収縮が生じ難い止水剤、およびこれを用いた止水工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果、各々1種以上の、水溶性のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートとアニオン性電解質モノマーと特定の多価アルコールとを特定の配合量で配合した止水剤を重合して得られるゲルが、耐薬品性、適度の強度と弾力性、水膨潤性、耐凍結融解性を持つだけでなく、特に問題となるゲルの乾燥収縮に対して、優れた抑制効果を有することを見出し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明の止水剤は、下記式(I)で示される水溶性化合物(成分A1)と、アニオン性電解質モノマー(成分A2)と、下記式(II)で示されるグリコール類ないしグリセリンの群から選ばれた少なくとも1種の多価アルコール(成分B1)と、重合触媒とを含有する水溶液であり、
成分A1と成分A2の質量比(成分A1:成分A2)が、98:2〜40:60であり、成分B1が、止水剤全量中の5〜70質量%であることを特徴とする。
【化3】
Figure 0003970604
(式中、R1 、R2 、R3 は水素原子またはメチル基であり、nは2〜50の整数を表す。)
【化4】
Figure 0003970604
(式中、xは2〜4の整数、nは2〜10の整数を表す。)
【0008】
また、前記水溶性化合物(成分A1)は、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートであることが望ましい。
また、前記アニオン性電解質モノマー(成分A2)は、アクリル酸、メタクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、およびこれらの塩からなる群から選ばれた1種以上であることが望ましい。
【0009】
また、前記多価アルコール(成分B1)は、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、およびグリセリンからなる群から選ばれた1種以上であることが望ましい。
また、本発明の止水剤は、カルボン酸、カルボン酸塩、リン酸、リン酸塩、リン酸エステル、亜硝酸、亜硝酸塩、アミン、およびアミン塩からなる群から選ばれた1種以上をさらに含有することが望ましい。
【0010】
また、前記重合触媒は、レドックス系触媒であることが望ましい。
また、本発明の止水剤は、前記水溶性化合物(成分A1)、アニオン性電解質モノマー(成分A2)およびレドックス系触媒の還元剤成分を含有する水溶液からなるA液と、前記多価アルコール(成分B1)およびレドックス系触媒の酸化剤成分を含有する水溶液からなるB液とを、混合して得られるものであることが望ましい。
【0011】
また、止水剤を硬化させたゲル体の水膨潤度は、10〜300%であることが望ましい。
また、本発明のゲル体は、本発明の止水剤を硬化してなるものであることを特徴とする。
また、本発明の止水材は、本発明の止水剤を多孔質体に含浸、硬化させてなるものであることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の止水工法は、本発明の止水剤を漏水部に注入することを特徴とする。
また、本発明の止水工法は、本発明の止水材を用いることを特徴とする。
また、本発明の止水工法は、前記水溶性化合物(成分A1)、アニオン性電解質モノマー(成分A2)およびレドックス系触媒の還元剤成分を含有する水溶液からなるA液と、前記多価アルコール(成分B1)およびレドックス系触媒の酸化剤成分を含有する水溶液からなるB液とを混合して止水剤を調製し、この止水剤を漏水部に注入することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。
上記式(I)で示される水溶性化合物(成分A1)は、水溶性のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートである。ポリアルキレングリコール部分の重合度(式(I)におけるn)が、2〜50の範囲であれば、ポリアルキレングリコール部分の重合度が同じ単独の化合物であっても、重合度の異なる化合物の混合物であってもよい。ポリアルキレングリコール部分の重合度(n)が2未満の場合は、水溶性が低いため、止水剤の調製に不都合であり、硬化物(ゲル体)の強度も低いため好ましくない。一方、ポリアルキレングリコール部分の重合度(n)が50を越える場合は、2個の重合性二重結合間の間隔が長くなりすぎてゲル体の強度が低くなるので好ましくない。
【0014】
成分A1としては、特にポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが好適である。ポリエチレングリコールジ(メタ)クリレートは、重合させて得られるゲル体のエステル部分が加水分解され難く、アルカリ性の条件下でも崩壊することなく、十分に強度を保持することができる。このポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートを用いる場合、ポリエチレングリコール部分の重合度(n)が18〜40であるものは、その分子中にある二個の重合性二重結合の間隔が適当であるので、重合性がよく、得られるゲル体の架橋密度が高く、重合度(n)が18未満または40を超えるものに比較して、得られるゲル体の強度が特に高く、止水剤の原料として特に好適である。
【0015】
アニオン性電解質モノマー(成分A2)は、止水剤からなるゲル体に必要な弾力性および水膨潤性を付与するものである。成分A2としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、マレイン酸およびこれらの塩などが挙げられる。中でも、成分A2としては、アクリル酸、メタクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、およびこれらの塩から選ばれた、1種以上が好ましい。その塩の種類としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム、亜鉛等の金属塩、アンモニウム塩が挙げられる。これらの中でも、通常は、これらのアニオン性電解質モノマーのナトリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩が用いられ、中でも、マグネシウム塩、カルシウム塩が、ゲル体に適度な膨潤性と安定性を与え、好適である。
【0016】
成分A1と成分A2の質量比(成分A1:成分A2)は、98:2〜40:60の範囲が好ましく、90:10〜50:50の範囲がさらに好ましい。成分A2の質量割合が2質量%未満では、得られるゲル体の水膨潤性が小さく、弾力性も十分ではなく、止水剤として用いるには好ましくなく、一方、60質量%を越えると、水膨潤性が大きすぎて、ゲル体の機械的強度や耐久性が低下し、やはり好ましくない。
【0017】
成分A1と成分A2の合計濃度は、効果と経済性の点から、通常、止水剤全量(成分A1、A2、B1、重合触媒、および水の合計量)に対して、好ましくは3〜60質量%の範囲であり、より好ましくは6〜30質量%であり、さらに好ましくは8〜20質量%の範囲である。成分A1と成分A2の合計濃度が3質量%未満では、得られるゲル体の機械的強度が低く、耐久性も不十分であり、また、60質量%を超えてもそれ以上の効果の向上は見られないので経済的でない。
【0018】
成分B1は、ゲル体に弾力性と機械的強度、不凍性を与えるだけでなく、ゲル体に対する乾燥収縮抑制の効果が大きい。成分B1は、上記式(II)で示される多価アルコールないしグリセリンの群から選ばれた少なくとも1種である。この中でも特に、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンからなる群から選ばれた1種以上が、上述の効果の点で好ましい。
【0019】
成分B1は、止水剤全量に対して、5〜70質量%の範囲で用いられ、好ましくは10〜70質量%の範囲であり、より好ましくは20〜60質量%の範囲であり、さらに好ましくは30〜60質量%の範囲である。成分B1が5質量%未満では、上述の効果がほとんどない。成分B1の添加量を増やすにつれてその効果が大きくなるが、B1成分が70質量%を超えると、各成分の溶解性が低下し、止水剤の調製の際の操作性が悪くなる。
【0020】
重合触媒としては、例えば、レドックス系触媒、熱開始系触媒、光開始系触媒などが挙げられる。中でも、止水剤は一般に常温で使用されることから、重合触媒としてはレドックス系触媒を用いることが望ましい。
レドックス系触媒の酸化剤成分としては、特に限定されるものではないが、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化水素、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸のアルカリ金属塩等が挙げられる。
【0021】
レドックス系触媒の還元剤成分としては、特に限定されるものではないが、チオ硫酸ナトリウム、ロンガリット、亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸塩、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、ヘキサメチレンテトラミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルヒドロキシエトキシエチルアミン、N−メチルジプロパノールアミン、ニトリロトリスプロピオンアミド、(イソ)アスコルビン酸およびそのナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、硫酸第一鉄、等が挙げられる。
【0022】
レドックス系触媒の使用量は、通常、成分A1と成分A2の合計質量に対して、0.1〜100質量%、好ましくは1〜100質量%の範囲である。また、酸化剤成分の使用量は、通常、成分A1と成分A2の合計質量に対して、0.05〜50質量%、好ましくは0.5〜50質量%の範囲である。
【0023】
また、上記の各成分の他に、腐食抑制剤として、カルボン酸およびその塩、リン酸およびその塩、リン酸エステル、亜硝酸およびその塩、アミンおよびその塩からなる群から選ばれた1種以上を添加することで、止水剤およびそのゲル体が、金属、特に汎用されている鉄系材料である鋳鉄や、鉄鋼等に対して、強い腐食抑制効果を示し好適である。
【0024】
上記のカルボン酸およびその塩としては、(イソ)酪酸、(イソ)吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、安息香酸、桂皮酸、ナフテン酸、アビエチン酸、(メタ)アクリル酸、グルコン酸、チオジプロピオン酸と、それらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0025】
リン酸およびその塩としては、メタリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、オルトリン酸、オルトメタリン酸、トリポリリン酸、ヘキサメタリン酸およびその塩等が挙げられる。
リン酸エステルとしては、メチルリン酸、エチルリン酸、(イソ)プロピルリン酸、ブチルリン酸、ラウリルリン酸、ステアリルリン酸、2−エチルヘキシルリン酸、(イソ)デシルリン酸等が挙げられる。
亜硝酸塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0026】
アミンおよびその塩としては、アルキルアミン、アルケニルアミン、芳香族アミン等と、それらの塩が挙げられる。具体的には、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ラウリルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テトラデシルアミン、オクタデシルアミン、オクチルアミン、シクロヘキシルアミン、ピリジン、キノリン、アニリン、チオ尿素等が挙げられる。
これらの腐食抑制剤は、無機系のものの多くは金属表面に不動態を生じさせる作用があり、また、有機系のものの多くは金属表面に吸着して、腐食性物質が金属表面へ接近することを妨害する作用があり、異なる系統(作用)のものを併用するとより効果的である。
【0027】
これら腐食抑制剤の添加量は、種類によって異なるので、一概には言えないが、止水剤全量に対して、好ましくは0.01〜10質量%の範囲であり、より好ましくは0.1〜5質量%の範囲である。添加量が0.01質量%未満では、効果がほとんどない。腐食抑制剤の添加量を増やすにつれてその効果が大きくなるが、添加量が10質量%を超えても効果はほとんど変わらない。
【0028】
止水剤には、本発明の特徴を失わない範囲で、必要に応じて、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレートやカチオン性電解質モノマーを加えてもよい。
カチオン性電解質モノマーとしては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートとその塩およびその第4級化物、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートとその塩およびその第4級化物、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドとその塩およびその第4級化物、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドとその塩およびその第4級化物等を挙げることができる。塩としては塩酸、硫酸等の無機酸との塩、あるいはアニオン性電解質モノマーである成分B1との塩を用いることができ、また第4級化合物としては、メチルクロライド、ジメチル硫酸等による第4級化物、あるいはそれらの複合塩として用いることができる。これらは単独で、または2種以上の混合物として用いることができる。
【0029】
また、止水剤には、本発明の特徴を失わない範囲で、架橋成分として、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、1,3−ジ(アクリルアミドメチル)−2−イミダゾリドン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアクリル−S−トリアジン等の1種または2種以上を加えることも可能である。
【0030】
また、本発明の止水剤には、必要に応じて、各種ポルトランドセメント類、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、ジェットセメント、アルミナセメント、スラグセメント等のセメント類や、フライアッシュ、シリカヒューム、高炉スラグ、石膏、下水処理汚泥等の焼却灰等1種以上を添加して用いることができる。
【0031】
本発明の止水剤は、水溶液として使用される。水溶液中における各成分(成分A1、A2、B1、および重合触媒)の合計濃度は、通常、5〜80質量%の範囲である。各成分の合計濃度が5質量%未満では、ゲル体の強度が不十分となる。一方、各成分の合計濃度が80質量%を超えると、各成分の水溶性が低下し、止水剤の調製が困難になる。
【0032】
止水剤を硬化させてなるゲル体の水膨潤度は、好ましくは10〜300%であり、より好ましくは20〜200%であり、さらに好ましくは30〜150%である。水膨潤度が10%未満では、耐水圧性や止水安定性の点で、止水剤としては十分ではなく、一方、水膨潤度が300%を超えるとゲル体の強度が低く、耐久性の点でも劣り、好ましくない。
ここで、ゲル体の水膨潤度は、ゲル体を水中に浸漬する前のゲル体の質量、およびゲル体を100倍量の水中に10日間浸漬したときのゲル体の質量を測定し、下記式より求める。
水膨潤度[%]=(水中10日浸漬後のゲル体の質量−浸漬前のゲル体の質量)/浸漬前のゲル体の質量×100
【0033】
本発明の止水剤の保存は、各成分単独で、すなわち、成分A1と成分A2からなるA剤、成分B1からなるB剤、レドックス系触媒等の重合触媒の各々を別々に保存するのが、安定性の点で好ましい。
止水剤の調製は、通常、使用前に、A剤と還元剤、必要に応じてB剤の一部を混合してA液とし、B剤と酸化剤を混合してB液とし、使用直前に、このA液とB液の2液を等量混合するのが、各成分の安定性と計量誤差の影響が少ない点で好ましい。
【0034】
本発明の止水剤は、多孔質体に含浸、ゲル化させることで、ケーブル管路口の止水材、止水板等の止水用シール材などの各種止水材として、好適に用いられる。この多孔質体としては、機械的強度に優れ、伸縮性、耐候性が良く、さらに止水剤の浸透性が良いものが好ましく、連続気泡構造の発泡体や繊維が絡み合ってできた繊維塊等が用いられる。これらの中でも特に、ウレタン発泡体を用いるのが好ましい。多孔質体の形状には特に制約はないが、ケーブル管路口の止水材としては円柱状、止水板等の止水用シール材としてはシート状のものが好都合である。
【0035】
本発明の止水剤を用いる止水工法においては、上述のA液とB液とを規定の濃度になるように調合して、規定した量比、通常は等量で混合し、その直後、漏水部に注入、硬化させて、漏水部を止水する。このA液とB液の送液には、例えば、コンクリート壁面の止水の場合には高圧を要することから、例えば、エアーピストン方式のプランジャーポンプ等が用いられる。ケーブル管路口の止水の場合には低圧でよいことから、エアーコンプレッサーや、圧縮ガスボンベ等を、低圧に調圧して用いて、容器に入れた液を圧送する方法がとられる。このA液とB液の混合には、スタティックミキサーを用いることもできるが、これらA液およびB液の粘度は低いので、通常はこれらA液およびB液をY字管や二重管等で送液し、Y字管の合流部や二重管の先端で混合するだけでよい。
【0036】
また、ケーブル管路口の止水の場合、単一ケーブルに対しては、本発明の止水剤を多孔質体に含浸させ、ケーブル形状に合わせた穴あけ加工等を行った円柱状の止水材を単独使用する止水工法が採用できる。また、多条ケーブルに対しては、止水材を1個以上使用し、それらの隙間に止水剤を注入する止水工法が、簡便で止水効果が高い。
また、コンクリート構造物と構造物との間の目地部の止水の場合、シート状の止水用シール材を目地部に押し込み、充填する止水工法が採用できる。
【0037】
このように止水剤の単独注入、または止水剤を多孔質体に含浸させた止水材を単独で使用、または止水材と止水剤とを併用することで、コンクリート構造物における漏水や、ケーブル管路口の漏水等を容易に止水することができる。本発明の止水工法によって止水した箇所は、耐薬品性、耐水圧性、耐凍結融解性、耐乾燥収縮性等に優れ、工法の信頼性が高い。
【0038】
【実施例】
以下に実施例、比較例を用いて、本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0039】
[実施例1〜13、比較例1〜7]
表1に示した濃度となるように、各成分および水を混合して、100mlの止水剤を調製し、直ちにこれを直径50mmの円筒形容器内に注入し、ゲル化させた。このときの止水剤の硬化時間、得られたゲル体についての一軸圧縮破壊強度、破壊歪、水膨潤度、乾燥収縮率、凍結融解耐久性を評価した。それらの結果を表2に示す。
ここで、表1における各成分の濃度は、止水剤全量中の濃度を示す。また、各評価項目の測定は、次の方法で行った。
【0040】
(硬化時間)
20℃の条件下で、止水剤の各成分を混合した直後から、容器内で止水剤がゲル化し、容器を傾けても止水剤が流れ出さなくなるまでの時間を測定した。
【0041】
(破壊強度、破壊歪)
得られたゲル体を一軸圧縮したときの破壊強度および破壊歪を以下の式から求めた。
破壊強度[N/mm2 ]=破壊直前にゲル体に加えられた荷重/破壊直前のゲル体の断面積
破壊直前のゲル体の断面積=(圧縮前のゲル体の断面積/(1−破壊歪/100))
破壊歪[%]=破壊直前の圧縮量/圧縮前のゲル体高さ×100
【0042】
(水膨潤度)
ゲル体を100倍量の水中に10日間浸漬したときの質量増加の度合いを下記式から求めた。
水膨潤度[%]=(水中10日浸漬後のゲル体の質量−浸漬前のゲル体の質量)/浸漬前のゲル体の質量×100
【0043】
(乾燥収縮率)
ゲル体を、1)20℃、湿度35%と、2)35℃、湿度40%の恒温恒湿器中で、それぞれ7日間乾燥したときの質量減少の度合いを下記式から求めた。また、2)の条件では、ゲル体に亀裂が生じているかどうかも目視で確認して下記評価基準にて評価した。
乾燥収縮率[%]=(乾燥前のゲル体の質量−乾燥7日後のゲル体の質量)/乾燥前のゲル体の質量×100
評価基準;○:亀裂なし、△:やや亀裂あり、×:大きい亀裂あり
【0044】
(凍結融解耐性)
底面中心部に直径1cmの穴を有する、内径30cm、高さ60cm、肉厚5cmの、モルタル製の円筒型容器の底面の穴に、止水剤を注入、充填して硬化させた後、この容器に水を入れ、−10℃で12時間と40℃で12時間を1サイクルとする、凍結融解を20サイクル行った。20サイクル終了後、容器を20℃に放置し、底面中心部の穴からの漏水の有無を観察することにより評価した。○:漏水なし(凍結融解耐久性あり)、×:漏水あり(凍結融解耐久性なし)
【0045】
【表1】
Figure 0003970604
【0046】
【表2】
Figure 0003970604
【0047】
表1において、各記号は以下の意味を表す。
PEGDMA:ポリエチレングリコールジメタクリレート、n:ポリエチレングリコール部分の重合度、AaMg:アクリル酸マグネシウム、AaCa:アクリル酸カルシウム、AMPSMg:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸マグネシウム、MAaMg:メタクリル酸マグネシウム、DEG:ジエチレングリコール、TEG:トリエチレングリコール、PEG:ポリエチレングリコール、#200、300、400:平均分子量200、300、400、GLY:グリセリン、EG:エチレングリコール、PG:プロピレングリコール、APS:過硫酸アンモニウム、NPS:過硫酸ナトリウム、TEA:トリエタノルアミン
【0048】
[実施例14〜18、比較例8〜10]
表3に示した濃度となるように、各成分を水と混合して、腐食抑制剤入りの100mlの止水剤を調製し、直ちにこれを直径50mmの円筒形容器内でゲル化させた。このときの止水剤の硬化時間、得られたゲル体についての破壊強度、破壊歪、水膨潤度、乾燥収縮率、凍結融解耐久性、鋼板腐食を評価した。それらの結果を表4に示す。
【0049】
ここで、腐食抑制剤は、試薬を用い調製した下記水溶液を用いた。
腐食抑制剤A:安息香酸ナトリウム15wt%とグルコン酸ナトリウム15wt%を含有する水溶液。
腐食抑制剤B:乳酸ナトリウム10wt%とグルコン酸ナトリウム10wt%とブチルリン酸10wt%を含有する水溶液。
腐食抑制剤C:亜硝酸ナトリウム20wt%を含有する水溶液。
【0050】
鋼板腐食試験は、20℃と50℃の条件下で、以下のように行い、評価した。
鋼板試験片(SPCC−SD、30×50×2mm厚)を、直径50mmの透明円筒容器中の高さ70mmのゲル中に浸漬して、20℃(50℃)の恒温槽中に入れて、20日後に、試験片の状態を観察した。
○:光沢維持、わずかに曇り、△:わずかに荒れ、×:腐食荒れ
【0051】
【表3】
Figure 0003970604
【0052】
【表4】
Figure 0003970604
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の止水剤は、上記式(I)で示される水溶性化合物(成分A1)と、アニオン性電解質モノマー(成分A2)と、上記式(II)で示される多価アルコールないしグリセリンの群から選ばれた少なくとも1種(成分B1)と、重合触媒とを含有する水溶液であり、成分A1と成分A2の質量比(成分A1:成分A2)が、98:2〜40:60であり、成分B1が、止水剤全量中の5〜70質量%であるので、安全性が高く、その硬化物(ゲル体)が耐薬品性、適度の強度と弾力性、水膨潤性、耐凍結融解性を有し、かつゲル体の乾燥収縮が生じ難い。
【0054】
また、前記水溶性化合物(成分A1)が、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートであれば、得られるゲル体のエステル部分が加水分解され難く、アルカリ性の条件下でも崩壊することなく、十分に強度を保持することができる。また、前記アニオン性電解質モノマー(成分A2)が、アクリル酸、メタクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、およびこれらの塩からなる群から選ばれた1種以上であれば、得られるゲル体の弾力性および水膨潤性がさらに向上する。
【0055】
また、前記多価アルコール(成分B1)が、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、およびグリセリンからなる群から選ばれた1種以上であれば、得られるゲル体の弾力性、機械的強度、不凍性、乾燥収縮抑制効果がさらに向上する。
また、止水剤がカルボン酸、カルボン酸塩、リン酸、リン酸塩、リン酸エステル、亜硝酸、亜硝酸塩、アミン、およびアミン塩からなる群から選ばれた1種以上をさらに含有していれば、止水剤およびそのゲル体が、金属に対して、強い腐食抑制効果を示す。
【0056】
また、前記重合触媒が、レドックス系触媒であれば、止水剤の常温での使用に都合がよい。
また、止水剤が、前記水溶性化合物(成分A1)、アニオン性電解質モノマー(成分A2)およびレドックス系触媒の還元剤成分を含有する水溶液からなるA液と、前記多価アルコール(成分B1)およびレドックス系触媒の酸化剤成分を含有する水溶液からなるB液とを、混合してなるものであれば、各成分の保存安定性が良好となり、また、調製時の計量誤差の影響が少なくなる。
【0057】
また、止水剤を硬化させたゲル体の水膨潤度が、10〜300%であれば、得られるゲル体の耐水圧性、止水安定性、強度、耐久性がさらに向上する。
また、本発明のゲル体は、本発明の止水剤を硬化してなるものであるので、耐薬品性、適度の強度と弾力性、水膨潤性、耐凍結融解性を有し、かつゲル体の乾燥収縮が生じ難い。
また、本発明の止水材は、本発明の止水剤を多孔質体に含浸、硬化させてなるものであるので、耐薬品性、適度の強度と弾力性、水膨潤性、耐凍結融解性を有し、かつゲル体の乾燥収縮が生じ難い。
【0058】
また、本発明の止水工法は、本発明の止水剤を漏水部に注入する工法、または本発明の止水材を用いる工法であるので、コンクリート構造物における漏水や、ケーブル管路口の漏水等を容易に、確実に止水することができ、耐水圧性、耐凍結融解性、耐乾燥収縮性、耐久性等に優れ、信頼性が高い。
また、本発明の止水工法は、前記水溶性化合物(成分A1)、アニオン性電解質モノマー(成分A2)およびレドックス系触媒の還元剤成分を含有する水溶液からなるA液と、前記多価アルコール(成分B1)およびレドックス系触媒の酸化剤成分を含有する水溶液からなるB液とを混合して止水剤を調製し、この止水剤を漏水部に注入する工法であるので、各成分の保存安定性が良好となり、また、調製時の計量誤差の影響が少なくなる。

Claims (9)

  1. 下記式(I)で示される水溶性化合物(成分A1)と、アニオン性電解質モノマー(成分A2)と、下記式(II)で示されるグリコール類ないしグリセリンの群から選ばれた少なくとも1種の多価アルコール(成分B1)と、重合触媒とを含有する水溶液であり、
    成分A1と成分A2の質量比(成分A1:成分A2)が、98:2〜40:60であり、
    成分B1が、止水剤全量中の5〜70質量%であることを特徴とする止水剤。
    Figure 0003970604
    (式中、R1 、R2 、R3 は水素原子またはメチル基であり、nは2〜50の整数を表す。)
    Figure 0003970604
    (式中、xは2〜4の整数、nは2〜10の整数を表す。)
  2. カルボン酸、カルボン酸塩、リン酸、リン酸塩、リン酸エステル、亜硝酸、亜硝酸塩、アミン、およびアミン塩からなる群から選ばれた1種以上をさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の止水剤。
  3. 前記水溶性化合物(成分A1)、アニオン性電解質モノマー(成分A2)およびレドックス系触媒の還元剤成分を含有する水溶液からなるA液と、
    前記多価アルコール(成分B1)およびレドックス系触媒の酸化剤成分を含有する水溶液からなるB液とを、
    混合して得られる請求項1または2に記載の止水剤。
  4. 止水剤を硬化させたゲル体の水膨潤度が、10〜300%であることを特徴とする請求項1ないしいずれか一項に記載の止水剤。
  5. 請求項1ないしいずれか一項に記載の止水剤を硬化してなることを特徴とするゲル体。
  6. 請求項1ないしいずれか一項に記載の止水剤を多孔質体に含浸、硬化させてなることを特徴とする止水材。
  7. 請求項1ないしいずれか一項に記載の止水剤を漏水部に注入することを特徴とする止水工法。
  8. 請求項記載の止水材を用いることを特徴とする止水工法。
  9. 請求項1ないし4いずれか一項に記載の止水剤を用いた止水工法であって、
    前記水溶性化合物(成分A1)、アニオン性電解質モノマー(成分A2)およびレドックス系触媒の還元剤成分を含有する水溶液からなるA液と、
    前記多価アルコール(成分B1)およびレドックス系触媒の酸化剤成分を含有する水溶液からなるB液とを混合して止水剤を調製し、
    この止水剤を漏水部に注入することを特徴とする止水工法。
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