JP2018162588A - 止水工法、及び止水剤 - Google Patents
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Abstract
Description
実施形態に係る止水剤は、樹脂エマルジョンのA液と、ウレタン組成物のB液を用いる2液型の止水剤であり、コンクリート、金属製部材、樹脂製部材との付着性能に優れ、更に、防錆性能や凍結融解抵抗性にも優れている。
図1は、実施形態に係る充填装置を示す。実施形態に係る充填装置6は、第1タンク61、第1ポンプ62、第1配管63、第1バルブ64、第2タンク71、第2ポンプ72、第2配管73、第2バルブ74、変圧器81、混合機91、ノズル92を備える。
<<シールドトンネルの止水>>
次に実施形態に係る止水剤を用いた止水工法について説明する。以下の説明では、構造物の一例として、シールドトンネルを例に説明する。図2は、実施形態に係るシールドトンネルの斜視図である。実施形態に係るシールドトンネル2は、地山1に設けられた円筒形のトンネルである。シールドトンネル2は、リング状に組み立てられた複数のコンクリートセグメント3がトンネルの軸方向に結合されることで構成されている。地山1とシールドトンネル2との間には、地山からの漏水を抑制するための裏込め材(図示せず)が注入されている。
図3は、コンクリートセグメントの斜視図である。図4は、図2のA−A断面図であり、コンクリートセグメント3の継ぎ目を通るシールドトンネルの軸方向の断面図である。コンクリートセグメント3には、端部にボルトボックス32が複数設けられている。ボルトボックス32は、コンクリートセグメント3同士を連結する際に用いる連結部であり、箱状の切欠き部321(本発明のコンクリートセグメントの凹部の一例)、切欠き部321の端面に設けられ、貫通孔を有する鋼板322、隣り合うコンクリートセグメント3の鋼板322,322の貫通孔を貫通してコンクリートセグメント3を固定するボルト・ナット323を有する。
図5は、スチールセグメントの斜視図である。図6は、図2のA−A断面図であり、スチールセグメント4の継ぎ目を通るシールドトンネルの軸方向の断面図である。以下、図2のシールドトンネル2のコンクリートセグメント3をスチールセグメント4に置き換えて説明する。スチールセグメント4には、端部にスチールセグメント4同士を連結する際に用いる連結部としての連結孔42が複数設けられている。スチールセグメント4は、連結孔42にボルト・ナット43を貫通させてスチールセグメント4同士が固定される。
図7は、実施形態に係るマンホールのマンホール側壁と防水管との境界の拡大断面である。マンホール10は、地盤110内に埋設され、コンクリート製のマンホール側壁101には、ケーブル102をマンホール10の内空111からマンホール10の外側(地盤110側)に通すための樹脂製の防水管103が貫通している。なお、防水管103は、鋼製の防水管でもよい。
図8は、実施形態に係るダム堤体の断面図である。ダム堤体5は、コンクリートダムの堤体であり、上流側の貯水池Wから下流側に伸びる目地51(施工目地)を有している。このダム堤体5は、寒冷地に存在しており、凍結融解を繰り返している。
<<付着強度試験>>
次に付着強度試験について説明する。付着強度試験では、対象を鋼板(錆無し、錆有り)として、止水剤の付着強度を確認した。止水剤には、「注入型止水剤 アルファ―ゾルSTTG」(三生化工株式会社)を使用した。この止水剤の配合は、「STTG剤(A液):ゲル化剤(硬化促進剤):希釈水:OH−1X(B液)=100:5:5:5」である。
F(付着強度)=T(最大引張荷重(KN))/A(治具接着断面積(mm2))×1000
次に、凍結融解への抵抗性確認試験について説明する。止水剤には、「注入型止水剤 アルファ―ゾルSTTG」(三生化工株式会社)を使用した。この止水剤の配合は、「STTG剤(A液):ゲル化剤(硬化促進剤):希釈水:OH−1X(B液)=100:5:5:5」である。試験体は、上記止水剤を平面状に硬化させて作成した。
次に、防錆効果の確認試験について説明する。止水剤には、「注入型止水剤 アルファ―ゾルSTTG」(三生化工株式会社)を使用した。この止水剤の配合は、「STTG剤(A液):ゲル化剤(硬化促進剤):希釈水:OH−1X(B液)=100:5:5:5」である。
実施形態に係る止水剤は、コンクリート、金属製部材、樹脂製部材との付着性能にも優れ、防錆性能及び凍結融解抵抗性にも優れている。そのため、実施形態に係る止水剤は、コンクリート構造物(例えば、シールドトンネル、マンホール、ダム堤体)からの漏水を、短時間で止水し、また、長期にわたって止水することができる。また、実施形態に係る止水剤によれば、錆が発生しているコンクリート構造物や錆の発生が想定されるコンクリート構造物からの漏水も短時間で止水し、また、長期にわたって止水することができる。更に、実施形態に係る止水剤によれば、寒冷地に存在するコンクリート構造物からの漏水も短時間で止水し、また、長期にわたって止水することができる。また、漏水していない場合には、漏水を防止することができる。
Claims (7)
- コンクリートと、金属製部材と、樹脂製部材とのうち、少なくとも何れか一つを含む構造物からの漏水を止水する止水工法であって、
コンクリートと、金属製部材又は樹脂製部材との間に形成される空隙からなる漏水原因箇所と、金属製部材間に形成される空隙からなる漏水原因箇所と、樹脂製部材間に形成される空隙からなる漏水原因箇所と、金属製部材と樹脂製部材との間に形成される空隙からなる漏水原因箇所とのうち、少なくとも何れか一つの漏水原因箇所に、石油樹脂とアクリル樹脂をポリビニルアルコールによって水に乳化させた樹脂エマルジョン(A液)と、ウレタンプレポリマーを含むウレタン組成物(B液)とを混合して成り、 樹脂エマルジョンとウレタン組成物の質量比(A液:B液)が、100:5〜100:20である止水剤を充填する、止水工法。 - 構造物は、トンネルであり、
トンネルは、コンクリート製のコンクリートセグメントと、当該コンクリートセグメントを接続する接続部材を収容する凹部を有するボルトボックスであって、一部に金属製部材が用いられたボルトボックスと、を含み、
漏水原因箇所である、コンクリートセグメントの継ぎ目の隙間と、ボルトボックスとコンクリートセグメントとの境界の隙間と、ボルトボックスの凹部とのうち、少なくとも何れか一つに、止水剤を充填する、請求項1に記載の止水工法。 - 構造物は、トンネルであり、
トンネルは、スチール製のスチールセグメントを含み、
漏水原因箇所である、スチールセグメントの継ぎ目の隙間に、止水剤を充填する、請求項1に記載の止水工法。 - 構造物は、マンホールであり、
マンホールは、コンクリート製のマンホール側壁と、当該マンホール側壁を貫通する金属製又は樹脂製の配管と、を含み、
漏水原因箇所である、マンホール側壁と配管との境界の隙間に、止水剤を充填する、請求項1に記載の止水工法。 - 構造物は、寒冷地に設けられ、
漏水原因箇所に、凍結融解抵抗性を有する止水剤を充填する、請求項1から4の何れか1項に記載の止水工法。 - コンクリートと、金属製部材と、樹脂製部材とのうち、少なくとも何れか一つを含む構造物の漏水原因箇所からの漏水を止水する止水剤であって、
漏水原因箇所は、金属製部材又は樹脂製部材との間に形成される空隙からなる漏水原因箇所と、金属製部材間に形成される空隙からなる漏水原因箇所と、樹脂製部材間に形成される空隙からなる漏水原因箇所と、金属製部材と樹脂製部材との間に形成される空隙からなる漏水原因箇所とのうち、少なくとも何れか一つの漏水原因箇所とのうち、少なくとも何れか一つを含み、
当該止水剤は、石油樹脂とアクリル樹脂をポリビニルアルコールによって水に乳化させた樹脂エマルジョン(A液)と、ウレタンプレポリマーを含むウレタン組成物(B液)とを混合して成り、 樹脂エマルジョンとウレタン組成物の質量比(A液:B液)が、100:5〜100:20である止水剤。 - 構造物は、寒冷地に設けられ、
当該止水剤は、凍結融解抵抗性を有する、請求項6に記載の止水剤。
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