JP4277038B2 - 漏水補修方法、漏水補修構造 - Google Patents
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Description
地下構造物の継手部の漏水補修では、仮止水樹脂を用いて一時的に漏水を少なくしておき(仮止水部を形成)、次に止水材を水圧よりも高い圧力で注入する(止水部を形成)という方法は古くから知られており、非特許文献1でも紹介した。しかし、高深度の地下(例えば、地下数10m)では、水圧も高くなるため、止水材を注入する圧力も高くなる。また、恒久的な補修への要求も高くなっており、(1)構造物の伸縮に追従できる弾力性を有する、(2)材料の経年劣化が少ない、(3)高い水圧であっても、容易に施工できる、(4)安価であるという課題が生じた。まず、仮止水部を形成し、止水部を形成するという方法で、これらの課題を解決するための具体的な問題点について検討する。
構造
図2に、本発明の漏水補修構造を示す。本発明の漏水補修構造は、継手部810からの漏水を短期的に止水する仮止水部10と、仮止水部10よりも地下構造物の外側に、あらかじめ定めた期間に、継手部の変動以上の弾力性を維持できる樹脂によって形成される止水部400と、止水部を形成する樹脂を注入するための注入パイプとを備える。また、仮止水部10は、継手部の内部に位置する第1の仮止水手段100と、継手部の表面に位置する第2の仮止水手段200と、第1の仮止水手段100と第2の仮止水手段200の間に位置する第3の仮止水手段300から構成される。第1の仮止水手段100は、水の中でも作業時間内に硬化する樹脂またはセメントで形成され、漏水を防止する。第2の仮止水手段200には、仮止水樹脂を注入するための注入ホース210が取り付けられている。第3の仮止水手段300の樹脂(仮止水樹脂)の接着性と弾力性は、止水部400に用いる樹脂の硬化時間内に生じる継手部の変動以上でありかつ、高圧で注入される止水材の漏れを防ぐことができるものである。また、仮止水樹脂として引張強度が強い樹脂を用いれば、長期的な継手部の変動を小さくする機能も果たすことができる。なお、あらかじめ定めた止水材が継手部の変動以上の弾力性を維持できる期間とは、地下構造物の寿命や補修期間から設計上定める期間である。また、止水材を注入するための注入パイプ410は、コンクリート800を削孔して取り付けられている。
図3〜図8に漏水補修工程の様子を示す。また、図9に漏水補修のフローを示す。劣化した止水ゴム710などの止水部材がある場合には、必要に応じてそれらの止水部材を除去する(S10)。図3は、図1の止水ゴム710、720を除去した様子を示す図である。
そして、注入ホース210や注入パイプ410のコンクリート800の表面から突出している部分を取り除くなどの後処理を行い、図2に示した漏水補修構造を形成する(S500)。
Claims (8)
- 地下構造物の継手部の漏水を補修する漏水補修方法であって、
継手部からの漏水を仮止水する仮止水部を、継手部の漏水部分に形成する仮止水部形成ステップと、
止水材を注入する穴を設置する削孔ステップと、
あらかじめ定めた期間に、継手部の変動以上の弾力性を維持できる樹脂を止水材として注入する止水材注入ステップと
を有し、
前記仮止水部形成ステップは、
前記継手部の内部に、水の中でも作業時間内に硬化する樹脂またはセメントで第1の仮止水手段を形成し、
前記継手部の表面に、注入ホースを有する第2の仮止水手段を形成し、
前記注入ホースから、前記止水材の硬化時間内に生じる継手部の変動に追従し、止水材の漏れを防ぐ接着強度と弾力性を有する樹脂(以下、「仮止水樹脂」という)を、第1の仮止水手段と第2の仮止水手段の間に注入する
ことを特徴とする漏水補修方法。 - 請求項1記載の漏水補修方法であって、
前記止水材は、24時間以内に硬化する樹脂である
ことを特徴とする漏水補修方法。 - 請求項1または2記載の漏水補修方法であって、
前記止水材は、コンクリート面との接着強度が1.0N/mm2以上の樹脂である
ことを特徴とする漏水補修方法。 - 請求項2または3記載の漏水補修方法であって、
前記止水材は、水性エマルジョンタイプのアクリル樹脂である
ことを特徴とする漏水補修方法。 - 請求項2から4のいずれかに記載の漏水補修方法であって、
前記仮止水樹脂は、3時間以内に硬化する樹脂である
ことを特徴とする漏水補修方法。 - 請求項5記載の漏水補修方法であって、
前記仮止水樹脂は、コンクリート面との接着強度が1.0N/mm2以上の樹脂である
ことを特徴とする漏水補修方法。 - 請求項1から6のいずれかに記載の漏水補修方法であって、
前記第1の仮止水手段は急結セメントまたは発泡ウレタンで、前記第2の仮止水手段は樹脂モルタルで形成される
ことを特徴とする漏水補修方法。 - 地下構造物の継手部の漏水を補修する漏水補修構造であって、
継手部からの漏水を仮止水する仮止水部と、
前記仮止水部よりも前記地下構造物の外側に、あらかじめ定めた期間に、継手部の変動以上の弾力性を維持できる樹脂を止水材として形成した止水部と、
前記止水部を形成する樹脂を注入するための注入パイプと
を備え、
前記仮止水部は、
前記継手部の内部に位置し、水の中でも硬化する樹脂またはセメントで形成される第1の仮止水手段と、
前記継手部の内面側表面に位置する第2の仮止水手段と、
第1の仮止水手段と第2の仮止水手段の間に、前記止水材の硬化時間内に生じる継手部の変動に追従し、止水材の漏れを防ぐ弾力性を有する樹脂で形成される第3の仮止水手段
から構成される漏水補修構造。
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