JP3419210B2 - 改良された陽極および陰極腐食抑制性能を示す亜硝酸塩を基とする腐食抑制剤 - Google Patents

改良された陽極および陰極腐食抑制性能を示す亜硝酸塩を基とする腐食抑制剤

Info

Publication number
JP3419210B2
JP3419210B2 JP20779196A JP20779196A JP3419210B2 JP 3419210 B2 JP3419210 B2 JP 3419210B2 JP 20779196 A JP20779196 A JP 20779196A JP 20779196 A JP20779196 A JP 20779196A JP 3419210 B2 JP3419210 B2 JP 3419210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
group
alkylene
pentanediol
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20779196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09183641A (ja
Inventor
ニール・エス・バーク
マリア・シー・ヒツクス
Original Assignee
ダブリュ・アール・グレイス・アンド・カンパニー・コネテイカット
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダブリュ・アール・グレイス・アンド・カンパニー・コネテイカット filed Critical ダブリュ・アール・グレイス・アンド・カンパニー・コネテイカット
Publication of JPH09183641A publication Critical patent/JPH09183641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3419210B2 publication Critical patent/JP3419210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B22/00Use of inorganic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. accelerators, shrinkage compensating agents
    • C04B22/08Acids or salts thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/02Alcohols; Phenols; Ethers
    • C04B24/023Ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/30Water reducers, plasticisers, air-entrainers, flow improvers
    • C04B2103/32Superplasticisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/60Agents for protection against chemical, physical or biological attack
    • C04B2103/61Corrosion inhibitors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/26Corrosion of reinforcement resistance

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、腐食を抑制するためのセメン
ト組成物用添加剤および上記添加剤を含有するセメント
組成物に関する。
【0002】
【発明の背景】セメント組成物に埋め込まれた鋼を保護
するための水硬性セメント用腐食抑制添加剤としてアル
カリおよびアルカリ土類金属の亜硝酸塩が用いられるこ
とはよく知られている。特に亜硝酸カルシウムはよく知
られている陽極腐食抑制剤であり、鋼補強材の腐食を防
止する目的で幅広くコンクリートで用いられている。例
えば、米国特許第3,427,175号には、ポルトラ
ンドセメントに亜硝酸カルシウムを硬化促進剤としてか
つ腐食抑制剤として約0.1から10パーセント添加す
ることが開示されている。同様に、米国特許第4,46
6,834号にも、溶質として主要重量で亜硝酸カルシ
ウムが入っておりそしてコーンシロップ、ヒドロキシカ
ルボン酸またはヒドロキシカルボン酸のアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属塩が少量入っている水から本質
的に成る安定な単相水溶液をポルトランドセメントに添
加することが開示されている。このような水溶液をセメ
ントに添加すると、亜硝酸カルシウムによる腐食抑制は
得られるが、相当する硬化促進は得られない。
【0003】他の亜硝酸塩、例えば亜硝酸ナトリウムな
ども腐食抑制で使用可能であるが、亜硝酸カルシウム
は、他の亜硝酸塩を用いた時に直面する欠点の多く、例
えば圧縮強度の低下または煉瓦工作物の風解(effl
orescence)などをもたらさないで有効な腐食
抑制を与えることからこれが好適である。
【0004】陽極腐食抑制剤である亜硝酸カルシウムが
示す腐食保護は金属の表面に不動膜を形成することによ
るものである。陰極腐食抑制剤は別の種類の腐食抑制剤
であり、これは、pHが高い環境下で起こる金属の陽極
溶解を伴う陰極反応を抑制する。陽極および陰極抑制剤
各々が与える具体的な特性を鑑み、セメント組成物で陽
極および陰極抑制の両方を得ることができたならばこれ
は非常に望ましいことである。しかしながら、これは簡
単な提案ではない、と言うのは、ある種の陰極抑制剤を
添加すると亜硝酸カルシウムが示す陽極保護が実際に低
下するからである。
【0005】従って、本発明の目的は、セメント組成物
で陽極および陰極腐食抑制の効果を各々の利点を達成す
るように組み合わせることにある。
【0006】
【発明の要約】本発明は、水硬性セメントで用いるに適
した腐食抑制剤に関し、この腐食抑制剤に、a)陽極腐
食を抑制するに充分な量のアルカリまたはアルカリ土類
金属亜硝酸塩から成る第一成分、およびb)該第一成分
の陽極腐食性能を高める働きをする薬剤を構成する第二
成分を含め、ここで、上記第一成分と第二成分を約
1:0.1から1:1の重量比で存在させ、更に、EO
/PO超可塑剤を混合して、上記第一成分(亜硝酸
塩)とEO/PO超可塑剤の重量比を約1:0.00
5から1:0.25にすると、陽極腐食抑制のレベルを
害することなく陰極腐食に対する保護が向上すると言っ
た驚くべき利点が得られる。
【0007】
【発明の詳細な記述】本発明のセメント組成物に入れる
セメント成分は水硬性セメントである。本明細書では言
葉「水硬性セメント」を充分に受け入れられている通常
の意味で用い、従ってこの言葉は、セメントを水と一緒
にしてペーストにした時にセメントと水が化学反応を起
こす結果として硬化して固化する如何なるセメントも指
す。ポルトランドセメントが最もよく知られている水硬
性セメントの例であり、これが本発明のセメント組成物
で用いるに好適な材料である。他の水硬性セメントに
は、アルミナセメント、オイルウエルセメント、スラグ
セメント、ポゾランセメントおよびシリケートセメント
に加えて、石膏とオキシ塩化マグネシウムを基とする材
料、およびこれらの混合物が含まれる。上記セメントは
本技術分野でよく知られており、そしてこれらは通常、
石灰石と粘土の混合物を焼成してクリンカを生じさせた
後このクリンカを粉砕して微粉末にすることで製造され
る。本発明のセメント組成物には、水硬性セメントと水
と砂と粗い骨材を含有するコンクリート組成物、水硬性
セメントと水を含有するセメントペースト、および水硬
性セメントと砂と水を含有するモルタルが含まれる。
【0008】本腐食抑制剤に含める第一成分の量、即ち
本発明のセメント組成物に存在させるアルカリもしくは
アルカリ土類金属の亜硝酸塩の量は、用途の要求、例え
ば耐食要求などに従って多様である。本組成物に入れる
上記亜硝酸塩の量は一般に乾燥セメント重量の少なくと
も約0.5%、好適には約1.0%から約5.0%、よ
り好適には約2.0%から約4.0%である。本発明の
利点を得るに相当する、セメント組成物に添加する混和
材の量は、上記データに従う。アルカリもしくはアルカ
リ土類金属亜硝酸塩の混合物も使用可能である。
【0009】本腐食抑制剤の第二成分は、第一成分の陽
極腐食性能を高める働きをする、即ち塩化物イオンに対
する保護レベル(これは、一定量のアルカリもしくはア
ルカリ土類金属亜硝酸塩が保護を与える)を高める働き
をする薬剤を構成する。この第二成分は、有利には、式
1O(AO)nH[式中、AはC2−C4アルキレン基ま
たはC2−C4アルキレン基の組み合わせであり、nは1
−10であり、そしてR1は炭素原子を1から10個有
するアルキルまたはシクロアルキル基である]で表され
るエーテルである。R1は例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブ
チル、n−ペンチル、イソペンチル、シクロペンチルお
よびシクロヘキシルなどであってもよい。上記式に一致
する化合物の例はジプロピレングリコールモノt−ブチ
ルエーテルおよびトリプロピレングリコールモノt−ブ
チルエーテルである。
【0010】上記第二成分はまた式HOBOH[式中、
BはC3−C10アルキレン基、好適にはC5−C8アルキ
レン基である]で表される特定の低級アルキレングリコ
ール類も包含し得る。上記低級アルキレングリコール類
の例は1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオ
ール、2−メチル−2,4ペンタンジオール、4−メチ
ル−2,4ペンタンジオール、およびジt−ブチルグリ
セリンである。上述した第二成分の混合物も使用可能で
ある。
【0011】この第二成分を約1:0.1から1:1の
比率でアルカリもしくはアルカリ土類金属の亜硝酸塩成
分と混ぜ合わせて存在させる。我々は、この第二成分を
単独でセメントに添加すると陽極耐食性が実際上低下す
るが、この第二成分をアルカリもしくはアルカリ土類金
属の亜硝酸塩と組み合わせて添加するとこの亜硝酸塩の
性能が驚くべきほど向上する、即ちこの亜硝酸塩が塩化
物に対して示す保護レベルが向上することを見い出し
た。
【0012】本混和材/セメント組成物では、更に、
三成分としてEO/PO超可塑剤が添加される。このE
O/PO超可塑剤を用いると、驚くべきことに、この化
学品が流動特性を与えることに加えて更に該亜硝酸塩の
効力が向上すると共にそれ自身が陰極保護を与えること
を見い出した。本明細書において、「EO/PO超可塑
剤」は分散剤または水硬性セメント用超可塑剤として機
能する水溶性の如何なるポリマー化合物も意味すると定
義し、これはa)ポリマーバックボーン部分とb)ポリ
マー側鎖部分を含有し、ここで、上記a)およびb)ポ
リマー部分の1つはポリエーテル部分でありそしてもう
1つはエチレン系不飽和モノマー類の重合で生じる非ポ
リエーテル部分である。(「水溶性」は、該EO/PO
超可塑剤が100%水媒体中か或は主に水で出来ている
媒体、例えばアルコールが少量入っている水アルコール
媒体中に溶解もしくは分散すべきであることを意味す
る。ポリマーの溶解を促すか或は最適にする必要に応じ
てその媒体のpHを調整してもよい)。このEO/PO
超可塑剤の量は、第一成分、即ち亜硝酸塩とEO/PO
超可塑剤の重量比が約1:0.005から1:0.2
5、有利には1:0.02から1:0.15、より有利
には1:0.02から1:0.09になるような量であ
る。
【0013】本明細書で用いる如き「ポリエーテル部
分」は、炭素−酸素エーテル結合で連結している繰り返
し単位を有する如何なるホモポリマーもコポリマーも意
味し、これのバックボーンにエチレン系不飽和モノマー
またはポリマーの側鎖を付着させるか、或はそれの代わ
りに、エチレン系不飽和モノマー類の重合で生じさせた
バックボーンに上記ポリエーテルを付着させることがで
きる。従って、このポリエーテル部分は、式−(−O−
R−)−[式中、Rは、単一の共有結合を通して酸素に
連結している炭素原子を有する有機部分である]で表さ
れる繰り返し単位を有する。このポリエーテル部分はい
ろいろなR部分を有するいろいろな繰り返し単位を2種
以上含んでいてもよい。
【0014】このポリエーテル部分が該EO/PO超可
塑剤のバックボーンである場合、この繰り返すエーテル
単位の1つ以上に、例えば水素引き抜きまたはハロゲン
引き抜きなどを受けることで側鎖の結合部位として機能
を果し得る炭素原子を1個以上含めてもよい。このよう
な側鎖結合をR部分内で起こさせるのが一般に好適であ
るが、他の基または原子(ポリエーテル部分内に存在さ
せてもよい)を用いてそのような部位を追加的にか或は
別法として与えることも可能である。
【0015】Rは、ポリエーテル部分がポリマー分散剤
のバックボーンである時に側鎖結合部位を与える他の基
または部分がそのポリマー内に存在していることを条件
として、アリーレン基、例えばフェニレン基、例えばア
ルキル炭素原子の1つが酸素に連結している二価のアル
キルアリール基、例えば
【0016】
【化4】
【0017】など、飽和環状基、例えばシクロヘキシレ
ン基など、或は未置換であるか或は置換されている飽和
もしくは不飽和脂肪族基などであってもよい。
【0018】飽和脂肪族基が好適なR基であり、特にア
ルキレン基、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、
イソプロピレンまたはイソブチレンなどである。従っ
て、該EO/PO超可塑剤で用いるに好適なポリエーテ
ル類(バックボーンとしてか或は側鎖ポリマー部分とし
て)は、ポリオキシアルキレン、例えばポリオキシエチ
レンホモポリマー、ポリオキシプロピレンホモポリマ
ー、およびオキシプロピレン/オキシエチレンのコポリ
マー類などである。ポリオキシアルキレン類はよく知ら
れており、このようなポリマー類は商業的に種々入手可
能である。本発明で使用可能な市販ポリオキシアルキレ
ン類には、BASF WyandotteCorpor
ationがPLURACOL、TETRONICおよ
びPLURONICの商標で販売しているポリオキシア
ルキレン類およびHuntsmanChemicalが
JEFFAMINEおよびTHANOLの商標で販売し
ているポリオキシアルキレン類などが含まれる。このポ
リエーテル部分に反応性基、例えばアミノ、カルボキシ
ルまたはヒドロキシル基などを含めてもよく、これらを
ポリマーの末端(このポリエーテル部分が該EO/PO
超可塑剤のバックボーンである時)にか或はポリマー鎖
に沿った中間点に位置させる。このポリエーテル部分が
ポリマー分散剤のバックボーンである場合、望まれるな
らば側鎖を結合させる前か或は後に上記基を生じさせて
もよい。好適なポリオキシアルキレンバックボーンは、
例えば相当するアルキレンオキサイドの重合で生じる末
端ヒドロキシル基などを含む。このヒドロキシル基を未
反応のままにしておくか、或は側鎖(類)を結合させる
前か後に誘導化を受けさせて例えばウレタンまたはエス
テル誘導体を生じさせてもよい。
【0019】このポリエーテルバックボーンの好適な数
平均分子量範囲は、ゲル浸透クロマトグラフィーで測定
して、好適には約200から30,000、より好適に
は約500から10,000の範囲である。
【0020】このバックボーンが比較的高い疎水性を示
すポリエーテル材料であり、その結果として低い水分散
性または水溶性を示す場合、所望の溶解性または分散性
を与えるに適当な非ポリエーテル側鎖部分を該ポリエー
テルに結合させる。従って、この目的で用いる非ポリエ
ーテル側鎖部分が示す親水性は、該ポリエーテルバック
ボーンのそれより高くなければならない。好適な非ポリ
エーテル側鎖部分は、水分散性および水溶性を助長する
観点から、塩を生じる基を有するものである。酸基を有
するエチレン系不飽和モノマー類、例えばアクリル酸、
メタアクリル酸または2−スルホエチルメタアクリレー
トなどをホモ重合または共重合させて側鎖を形成させる
ことにより、該塩を生じる基を与えることができる。ま
た、ポリエーテルのバックボーンに付着させた後に反応
して該塩を生じる基を与え得る前駆体を有するモノマー
類を用いて、例えば無水マレイン酸などを側鎖の中に組
み込んだ後、これに加水分解を受けさせて酸形態にする
ことも可能である。一般的には、付着後、塩基を用いた
中和で酸基をそれの塩形態に変化させる。また、第四級
アンモニウム基を有するか或は重合後に第四級化を受け
させることができるアミン基を含有するモノマー類を用
いることでも、該塩を生じる基を与えることができる。
【0021】該EO/PO超可塑剤で用いるエチレン系
不飽和モノマー類は、構造>C=C<で表される重合性
エチレン系不飽和基が中に少なくとも1個存在している
ことを特徴とする重合性モノマー類である。該EO/P
O超可塑剤のバックボーンがポリエーテル部分を含む場
合、本発明では、このポリエーテルに結合してこのポリ
エーテルより高い可塑化能力を有するEO/PO超可塑
剤を与える能力を有しそしてこのEO/PO超可塑剤が
水分散性または水溶性を示すようにし得る上記モノマー
類を用いることができる。このモノマー類を単独でか或
は組み合わせて用いてホモポリマーまたはコポリマー側
鎖を生じさせることができる。使用可能なエチレン系不
飽和モノマー類の例は、α,β−エチレン系不飽和酸、
例えばアクリル酸、メタアクリル酸およびイタコン酸な
ど、α,β−エチレン系不飽和酸エステル、例えばアク
リル酸メチル、メタアクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタアクリル
酸2−ヒドロキシプロピル、メタアクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタア
クリル酸2−スルホエチル、メタアクリル酸3−スルホ
プロピル、イタコン酸ビス(3−スルホプロピル)、ア
クリル酸2−フェノキシエチル、アクリル酸テトラヒド
ロフルフリル、メタアクリル酸シクロヘキシル、ポリエ
チレングリコールモノメタアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノアクリレートおよびカプロラクトンア
クリレートモノマー類、例えばUnion Carbi
deCorp.のTone M−100モノマーなど、
α,β−エチレン系不飽和酸のアミド類、例えばアクリ
ルアミド、メタアクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミドおよ
び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
など、式
【0022】
【化5】
【0023】[式中、R1、R2、R3およびR4は、各々
独立して、水素またはアルキルであり、そしてnは1か
ら20である]で表されるエチレン系不飽和酸および酸
エステル、ビニルエステル類、例えば酢酸ビニルなど、
ビニルエーテル類、ビニルケトン類、ビニル芳香族モノ
マー類、例えばスチレンおよびスチレンスルホン酸な
ど、N−ビニルピロリドン、重合性酸無水物、例えば無
水マレイン酸および無水イタコン酸など、アミノアルキ
ルのアクリレートおよびメタアクリレート類、例えばア
クリル酸ジメチルアミノエチルおよびメタアクリル酸ジ
エチルアミノエチルなど、ベタイン類、例えばN−(3
−スルホプロピル)−N−メタアクリルオキシエチル−
N,N−ジメチルアンモニウムベタインなど、並びにカ
チオン第四級アンモニウムモノマー類、例えばアクリル
酸アミノアルキルおよびメタアクリル酸アミノアルキル
に第四級化を受けさせたものなどである。α,β−エチ
レン系不飽和酸が本発明で用いるに好適なモノマー類で
ある。
【0024】該EO/PO超可塑剤のバックボーンがポ
リエーテル部分である場合、モノマーの性質に応じて、
このバックボーンに単一種のモノマー単位を結合させて
もよいと理解されるべきである。特に、上記式(I)に
一致するモノマー類を上記様式で結合させてもよい。従
って、言葉「側鎖」および「側鎖ポリマー」を本明細書
で用いる場合、これらは単一種のモノマー単位で出来て
いる結合部分を幅広く包含しそしてそれを指す。同様
に、本明細書でエチレン系不飽和モノマー類の重合を言
及する場合、これは、ポリエーテルバックボーンに単一
種のモノマー単位をグラフト化させること(graft
ing)を幅広く包含する。
【0025】使用可能なポリエーテルバックボーンを含
む典型的なEO/PO超可塑剤は、米国特許第4,81
4,014号(これの開示は引用することによって本明
細書に組み入れられる)に記述されている如きグラフト
コポリマー可塑剤である。上記グラフトコポリマー可塑
剤は、平均分子量が約200から30,000のポリエ
ーテルバックボーンポリマーと、エチレン系不飽和モノ
マーの重合で生じたグラフト化側鎖ポリマーを含み、こ
こで、該グラフトコポリマー可塑剤は上記側鎖ポリマー
を約2から40重量%含有する。
【0026】本発明のEO/PO超可塑剤に非ポリエー
テル部分のバックボーンを含める場合、このバックボー
ンは本明細書の上で記述したエチレン系不飽和モノマー
類から製造可能である。このバックボーンに上記モノマ
ー類のホモポリマー類またはコポリマー類を含めてもよ
い。非ポリエーテル部分のバックボーンを含む好適な特
定EO/PO超可塑剤、例えば米国特許第4,946,
904号(これの開示は引用することによって本明細書
に組み入れられる)に記述されている如きEO/PO超
可塑剤などの場合、1つの末端が重合性エチレン系不飽
和基、例えばアリルまたはメタアクリレートなどで終結
しているポリエーテルと適切なコモノマーを共重合させ
ることで該バックボーンを生じさせる。特に好適なコモ
ノマー類はマレイン酸、無水マレイン酸およびアクリル
酸である。更にまた、この非ポリエーテルバックボーン
に結合させるに適切なポリエーテル部分側鎖の種類およ
び量を選択する場合にも、ポリエーテル部分のバックボ
ーンにペンダント型に付着させてこのポリエーテルバッ
クボーンより高い可塑化能力を持たせ(即ちEO/PO
超可塑剤を生じさせ)そしてこのEO/PO超可塑剤が
水分散性または水溶性を示すようにする非ポリエーテル
部分側鎖を選択する時に適用したのと同じ考慮を適用す
る。
【0027】上述した米国特許第4,946,904号
(これの開示は引用することによって本明細書に組み入
れられる)のEO/PO超可塑剤は、アリル末端を有す
るポリオキシアルキレンとマレイン酸もしくは無水マレ
イン酸のコポリマーを含む。本発明で用いるに好適な上
記種類のEO/PO超可塑剤は名称MALIALIM
(日本油脂株式会社)の下で入手可能である。
【0028】他の典型的なEO/PO超可塑剤が米国特
許第5,393,343号および1995年6月21日
付けで提出した係属中の米国特許出願(代理人の処理予
定番号3527、3529)(これの開示は引用するこ
とによって全体が本明細書に組み入れられる)に記述さ
れている。上述した米国特許第5,393,343号の
化合物は、アクリル系ポリマー類またはそれのコポリマ
ー類にイミド化を受けさせたものである。このポリマー
は一般式
【0029】
【化6】
【0030】[式中、各Rは独立して水素原子またはメ
チル(CH3−)基を表し、Aは水素原子、C1−C10
ルキル基、R’またはアルカリ金属カチオンまたはそれ
らの混合物を表し、R’は水素原子または(BO)
nR”(ここで、Oは酸素原子を表し、BはC2−C10
ルキレン基を表し、R”はC1−C10アルキルを表し、
そしてnは1−200の整数を表す)で表されるC2
10オキシアルキレン基またはそれらの混合物を表し、
そしてa、b、cおよびdは、aが約50から70の値
になり、c+dの合計が約2の値から(100−a)の
数値になりそしてbが[100−(a+c+d)]の残
値になるようにポリマー構造のモルパーセントを表す数
値である]で表示可能である。
【0031】本混和材の成分を水溶液として単一添加剤
の形態で一緒に添加するのが一般に有利である。しかし
ながら、望まれるならば、本組成物に上記成分を個別に
添加することも可能である。このセメント組成物は乾燥
粉末形態であるか、或はこれを水と混合して可塑性調合
物にしてもよい。本発明の添加剤をセメント水スラリー
調合物に関連させてセメントに添加する、即ちこの調合
物の水と一緒に添加するか、或は既に生じさせたスラリ
ー組成物への添加剤として添加するのが好適である。
【0032】本発明の組成物に他の成分を添加すること
は、このような添加が我々の発明の有利な特性に有害で
ない限り、本分野の技術者によく知られている様式およ
び量で実施可能である。このような成分には、例えば減
水剤、空気連行剤、空気吐き出し剤(air detr
aining agents)、ポゾラン材料および硬
化遅延剤などが含まれ得る。
【0033】以下に示す実施例は単に説明の目的で与え
るものであり、制限するものでないことを意味する。本
明細書で用いる言葉「DCI」(Grace Cons
truction Products)は、亜硝酸カル
シウムの30%(重量)水溶液を指す。言葉「AA−
1」は、米国特許第4,814,014号に従って製造
されるグラフトポリマーの40%(重量)水溶液を指
す。言葉「PAJ」は、米国特許第5,393,343
号の実施例1に従って製造されるイミド化コポリマーを
指す。言葉「Malialim」(日本油脂株式会社、
日本)は米国特許第4,946,904に従って製造さ
れるポリマー類を指す。言葉「PPG」は、数平均分子
量が約425のポリプロピレングリコールを指す。
【0034】以下に示す実施例は単に説明の目的で与え
るものであり、本明細書に添付する請求の範囲に対する
制限を意味するものでない。部およびパーセントは全部
特に明記しない限り重量部および重量%である。
【0035】
【実施例】実施例1 3”のNo.3レバ(rebar)が中に埋め込まれて
いるモルタル「ロリポップ」(2”x4”試験片)を、
図1および2に示すモルタル円柱から調製した。図1
に、モルタル2と#3レバ3を含むロリポップ1を示
す。図2に上記ロリポップを断面図で示し、ここで、レ
バ3はモルタルの中に実質的に埋め込まれた状態で示さ
れている(3”)。レバ3の一部(1”)4にテープを
巻き付けてこのレバが周囲の空気およびこれを取り巻い
ているモルタルに接触しないようにし、そしてレバ3の
残りの部分5(これはモルタルに直接接触している)は
テープを巻かないままにしておく(2”)。線6は、ロ
リポップ1を試験で水酸化カルシウム溶液に浸漬するレ
ベルを示す。
【0036】この試験では、モルタルに埋め込まれてい
るレバの陽極腐食に対して混和材が有害な影響を与える
か或は有利な影響を与えるかを評価する。V型セメント
および4種の砂粒度を下記の比率で用いてサンプルを製
造する: この調製したモルタルサンプルの各々にCl-(NaC
l)をセメント1立方ヤード当たり9ポンド加えた(各
サンプルの調製を重複して2回行った)。レバの露出面
積は15cm2である。このサンプルに硬化を100%
RHで3日間受けさせ、水酸化カルシウムの飽和溶液に
上表面から半インチの所まで24時間浸漬し、そして飽
和カロメル電極(SCE)に対して+100mVの電位
に24時間保つ。その結果として生じる電流を規則的な
間隔で測定し、そして試験の終了時に平均電流密度を計
算する。
【0037】この計算した平均電流密度の大きさから該
混和材の有効度を直接測定する。塩化物が存在している
場合、[1−(i/iCl-)]の値が0.8から1の
範囲であるならば、その混和材は抑制(陽極)を示す
[ここで、「i」は、該Cl-含有セメントを混和材と
一緒にした時の平均電流密度であり、そして「iC
-」は、Cl-イオンのみを含有する(即ち混和材を含
有しない)セメントが示す平均電流密度である]。この
[1−(i/iCl-)]の値はできるだけ1.0に近
いのが好適である。
【0038】亜硝酸カルシウムを種々の量で調合した時
に上の如く得られるデータを表1に示す。上記データ、
即ち混和材3および16を用いた時のデータから、この
混和材の3成分(亜硝酸塩、亜硝酸塩の性能を高める薬
剤、およびEO/PO超可塑剤)を含有させた本発明の
混和材を添加すると、1番目の成分と3番目の成分を含
有させた混和材または1番目の成分と2番目の成分を含
有させた混和材を添加した時に比べて腐食に対する保護
がずっと良好になることが分かるであろう。表2で見ら
れるように、ジt−ブチルグリセリン、即ち混和材4を
用いることでも同様な結果が得られる。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】実施例2 コンクリートの孔に入っている水で確認される環境を模
擬した環境において孔食を助長する条件下で腐食抑制剤
が示す性能を評価する目的で、循環分極試験(cycl
ic polarization tests)を実施
した。塩化物イオンが入っている飽和水酸化カルシウム
溶液中で試験を実施した。塩化物イオンが入っている飽
和水酸化カルシウム溶液に金属サンプル(直径が9mm
で長さが13mmの鋼円柱)を浸漬し、そして電流が2
55μA/cm2に到達するまで(この時点で走査の方
向を逆転させた)、5mV/秒の走査速度でSCEに対
して−800mVから陽極分極を起こさせた。SCEに
対して−700mVで走査を終了した。この走査全体を
通して、結果として生じる電流を測定した。
【0042】その結果を表3に示す。重要な2つのデー
タを表にする:Ep−孔食もしくは保護電位:電位がこ
れ以下であると孔食は起こり得ない。
【0043】I−SCEに対して−700mVにおける
電流密度。
【0044】混和材含有セメントの測定Ep値がCl-
みを含有するセメントの場合のEpより約200mV高
い場合一般にこの混和物は満足される陽極腐食特性を与
えると見なす。また、EpがCl-のみを含有するセメン
トのEp値に近付くにつれて、即ちより負になるにつれ
て、陽極腐食抑制の効果が低くなる。言い換えれば、E
pがより正になるほど良好になる。SCEに対して−7
00mVの時の電流密度Iの大きさは陰極抑制有効度の
相対的指示を与えており、この数値はできるだけゼロに
近くなければならないが、実用の目的で、Cl-のみを
含有するセメントの場合のI値にできるだけ近くなけれ
ばならない。
【0045】表3のデータから、ジプロピレングリコー
ルモノt−ブチルエーテルが示す効果を見ることができ
る。ジプロピレングリコールモノt−ブチルエーテルそ
れ自身(混和材4、5)は、Ca(NOのみを含
有する基準混和材2より高い負のE値を示すことで示
されるように、陽極腐食にとって有害である。しかしな
がら、ジプロピレングリコールモノt−ブチルエーテル
をCa(NOと組み合わせると、即ち混和材6、
7および8を用いると、驚くべきことに、IおよびE
が混和材4および5に比べて改良されることで分かるで
あろうように、陽極および陰極両方で満足される抑制が
得られる。更に、本発明に従って亜硝酸塩と亜硝酸塩の
性能を高める薬剤とEO/PO超可塑剤を組み合わせ
ると、即ち混和材9および10を用いると、亜硝酸カル
シウム単独を用いた時よりも更に良好な陰極抑制および
改良された陽極抑制が得られることが明らかに分かるで
あろう。
【0046】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って調製したモルタルの中に埋め込
んだ鋼補強材の耐食性を試験する目的で用いたモルタル
「ロリポップ(lollipop)」の図である。
【図2】図1に示したモルタル「ロリポップ」の断面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 28/02 C04B 28/02 C04B 103:61 103:61 111:26 111:26 (72)発明者 マリア・シー・ヒツクス アメリカ合衆国マサチユセツツ州02168 ニユートン・デボンシヤーロード108 (56)参考文献 特開 平3−97646(JP,A) 特開 平5−213651(JP,A) 特開 平4−321544(JP,A) 特開 平6−199555(JP,A) 欧州特許出願公開554046(EP,A 1)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性セメントに添加された時に向上し
    た陽極および陰極腐食抑制を与える腐食抑制混和材であ
    って、 (a) 陽極腐食を抑制するに有効な量のアルカリまた
    はアルカリ土類金属亜硝酸塩から成る第一成分、 (b) 上記第一成分の陽極腐食抑制効果を高めるに有
    効な薬剤を構成する第二成分、ここで上記第二成分は式
    1O(AO)nH[式中、AはC2−C4アルキレン基ま
    たはC2−C4アルキレン基の組み合わせであり、nは1
    −10であり、そしてR1は炭素原子を1から10個有
    するアルキルまたはシクロアルキル基である]で表され
    るエーテル、式HOBOH[式中、BはC3−C10アル
    キレン基である]で表されるアルキレングリコールおよ
    びそれらの混合物から成る群から選択され、上記第一成
    分と第二成分は約1:0.1から1:1の重量比で存在
    する、および (c) 上記第一成分に対して約1:0.005から
    1:0.25の重量比のEO/PO超可塑剤から成る第
    三成分、ここで上記EO/PO超可塑剤は、構造: 【化1】 [ここで、 各Rは独立して水素原子またはメチル(CH 3 −)基を
    表し、Aは水素原子、C 1 −C 10 アルキル基、R’また
    はアルカリ金属カチオンまたはそれらの混合物を表し、
    R’は水素原子または(BO) n R”(ここで、Oは酸
    素原子を表し、BはC 2 −C 10 アルキレン基を表し、
    R”はC 1 −C 10 アルキルを表し、そしてnは1−20
    0の整数を表す)で表されるC 2 −C 10 オキシアルキレ
    ン基またはそれらの混合物を表し、そしてa、b、cお
    よびdは、aが約50から70の値になり、c+dの合
    計が約2の値から(100−a)の数値になりそしてb
    が[100−(a+c+d)]の残値になるようにポリ
    マー構造のモルパーセントを表す数値である]で表され
    るイミド化アクリル系ポリマーである、 よりなることを
    特徴とする混和材。
  2. 【請求項2】 上記第二成分をジプロピレングリコール
    モノt−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
    ノt−ブチルエーテル、1,4−ブタンジオール、1,
    3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
    4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4ペンタンジ
    オール、4−メチル−2,4ペンタンジオール、および
    ジt−ブチルグリセリンから成る群から選択する請求項
    1の混和材。
  3. 【請求項3】 上記第二成分がアルキレングリコールで
    ある請求項1の混和材。
  4. 【請求項4】 埋め込まれた鋼、水硬性セメント結合剤
    および混和材組成物を含有する硬化セメント組成物であ
    って、上記混和材組成物が、 (a) 陽極腐食を抑制するに有効な量のアルカリまた
    はアルカリ土類金属亜硝酸塩から成る第一成分、 (b) 上記第一成分の陽極腐食抑制効果を高めるに有
    効な薬剤を構成する第二成分、ここで上記第二成分は式
    1O(AO)nH[式中、AはC2−C4アルキレン基ま
    たはC2−C4アルキレン基の組み合わせであり、nは1
    −10であり、そしてR1は炭素原子を1から10個有
    するアルキルまたはシクロアルキル基である]で表され
    るエーテル、式HOBOH[式中、BはC3−C10アル
    キレン基である]で表されるアルキレングリコールおよ
    びそれらの混合物から成る群から選択され、上記第一成
    分と第二成分は約1:0.1から1:1の重量比で存在
    する、および (c) 上記第一成分に対して約1:0.005から
    1:0.25の重量比のEO/PO超可塑剤から成る第
    三成分、ここで上記EO/PO超可塑剤は、構造: 【化2】 [ここで、 各Rは独立して水素原子またはメチル(CH 3 −)基を
    表し、Aは水素原子、C 1 −C 10 アルキル基、R’また
    はアルカリ金属カチオンまたはそれらの混合物を表し、
    R’は水素原子または(BO) n R”(ここで、Oは酸
    素原子を表し、BはC 2 −C 10 アルキレン基を表し、
    R”はC 1 −C 10 アルキルを表し、そしてnは1−20
    0の整数を表す)で表されるC 2 −C 10 オキシアルキレ
    ン基またはそれらの混合物を表し、そしてa、b、cお
    よびdは、aが約50から70の値になり、c+dの合
    計が約2の値から(100−a)の数値になりそしてb
    が[100−(a+c+d)]の残値になるようにポリ
    マー構造のモルパーセントを表す数値である]で表され
    るイミド化アクリル系ポリマーである、 よりなるもので
    あることを特徴とする向上した陽極および陰極抑制を示
    す硬化セメント組成物。
  5. 【請求項5】 該組成物において上記亜硝酸塩の量が乾
    燥セメント重量の少なくとも約0.5%である請求項
    のセメント組成物。
  6. 【請求項6】 上記第二成分をジプロピレングリコール
    モノt−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
    ノt−ブチルエーテル、1,4−ブタンジオール、1,
    3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
    4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4ペンタンジ
    オール、4−メチル−2,4ペンタンジオール、および
    ジt−ブチルグリセリンから成る群から選択する請求項
    のセメント組成物。
  7. 【請求項7】 上記第二成分がアルキレングリコールで
    ある請求項のセメント組成物。
  8. 【請求項8】 向上した陽極および陰極耐食性を示すセ
    メント組成物を製造する方法であって、水硬性セメント
    結合剤に、 (a) 陽極腐食を抑制するに有効な量のアルカリまた
    はアルカリ土類金属亜硝酸塩から成る第一成分、 (b) 上記第一成分の陽極腐食抑制効果を高めるに有
    効な薬剤を構成する第二成分、ここで上記第二成分は式
    1O(AO)nH[式中、AはC2−C4アルキレン基ま
    たはC2−C4アルキレン基の組み合わせであり、nは1
    −10であり、そしてR1は炭素原子を1から10個有
    するアルキルまたはシクロアルキル基である]で表され
    るエーテル、式HOBOH[式中、BはC3−C10アル
    キレン基である]で表されるアルキレングリコールおよ
    びそれらの混合物から成る群から選択され、上記第一成
    分と第二成分約1:0.1から1:1の重量比で存在
    する、および (c) 上記第一成分に対して約1:0.005から
    1:0.25の重量比のEO/PO超可塑剤から成る第
    三成分、ここで上記EO/PO超可塑剤は、構造: 【化3】 [ここで、 各Rは独立して水素原子またはメチル(CH 3 −)基を
    表し、Aは水素原子、C 1 −C 10 アルキル基、R’また
    はアルカリ金属カチオンまたはそれらの混合物を表し、
    R’は水素原子または(BO) n R”(ここで、Oは酸
    素原子を表し、BはC 2 −C 10 アルキレン基を表し、
    R”はC 1 −C 10 アルキルを表し、そしてnは1−20
    0の整数を表す)で表されるC 2 −C 10 オキシアルキレ
    ン基またはそれらの混合物を表し、そしてa、b、cお
    よびdは、aが約50から70の値になり、c+dの合
    計が約2の値から(100−a)の数値になりそしてb
    が[100−(a+c+d)]の残値になるようにポリ
    マー構造のモルパーセントを表す数値である]で表され
    るイミド化アクリル系ポリマーである、 を添加すること
    を特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 該組成物において上記亜硝酸塩の量を乾
    燥セメント重量の少なくとも約0.5%にする請求項
    の方法。
  10. 【請求項10】 上記第二成分をジプロピレングリコー
    ルモノt−ブチルエーテル、トリプロピレングリコール
    モノt−ブチルエーテル、1,4−ブタンジオール、
    1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
    1,4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4ペンタ
    ンジオール、4−メチル−2,4ペンタンジオール、お
    よびジt−ブチルグリセリンから成る群から選択する請
    求項の方法。
  11. 【請求項11】 上記第二成分がアルキレングリコール
    である請求項の方法。
JP20779196A 1995-07-19 1996-07-18 改良された陽極および陰極腐食抑制性能を示す亜硝酸塩を基とする腐食抑制剤 Expired - Fee Related JP3419210B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/504,089 US5634966A (en) 1995-07-19 1995-07-19 Nitrite-based corrosion inhibitors with improved anodic and cathodic inhibiting performance
US504089 1995-07-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09183641A JPH09183641A (ja) 1997-07-15
JP3419210B2 true JP3419210B2 (ja) 2003-06-23

Family

ID=24004800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20779196A Expired - Fee Related JP3419210B2 (ja) 1995-07-19 1996-07-18 改良された陽極および陰極腐食抑制性能を示す亜硝酸塩を基とする腐食抑制剤

Country Status (13)

Country Link
US (1) US5634966A (ja)
EP (1) EP0754658B1 (ja)
JP (1) JP3419210B2 (ja)
KR (1) KR970006221A (ja)
CN (1) CN1085631C (ja)
AU (1) AU700909B2 (ja)
CA (1) CA2181518C (ja)
DE (1) DE69615297T2 (ja)
DK (1) DK0754658T3 (ja)
HK (1) HK1009265A1 (ja)
SG (1) SG47161A1 (ja)
TR (1) TR199600595A1 (ja)
TW (1) TW370516B (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5665158A (en) * 1995-07-24 1997-09-09 W. R. Grace & Co.-Conn. Cement admixture product
US5840114A (en) * 1995-06-21 1998-11-24 W. R. Grace & Co.-Conn. High early-strength-enhancing admixture for precast hydraulic cement and compositions containing same
US5736600A (en) * 1996-08-07 1998-04-07 W.R. Grace & Co.-Conn. Mortar admixtures and method of preparing same
US5948157A (en) * 1996-12-10 1999-09-07 Fording Coal Limited Surface treated additive for portland cement concrete
DE69841672D1 (de) * 1997-06-25 2010-07-01 Grace W R & Co Zusatzmittel und verfahren zur optimierung des zusatzs von eo/po verflüssiger für beton mit smektitton enthaltenden zusatzstoffen
AUPP970099A0 (en) * 1999-04-09 1999-05-06 James Hardie International Finance B.V. Concrete formulation
US6340438B1 (en) * 1999-04-19 2002-01-22 Tomahawk, Inc. Corrosion inhibiting admixture for concrete
US20020005149A1 (en) * 1999-05-25 2002-01-17 Milind V. Karkare Mortar admixtures and method of preparing same
AUPQ457099A0 (en) * 1999-12-10 2000-01-13 James Hardie Research Pty Limited Lightweight wall construction
US6441054B1 (en) 2000-03-02 2002-08-27 W.R. Grace & Co.-Conn Air management in cementitious mixtures having plasticizer and a clay-activity modifying agent
EP1138696A1 (en) * 2000-03-29 2001-10-04 Sika AG, vorm. Kaspar Winkler & Co. Polymers for cement dispersing admixtures
US6764615B2 (en) * 2001-05-21 2004-07-20 Cortec Corporation Migrating corrosion inhibitor fibers
US6610138B1 (en) * 2001-11-13 2003-08-26 Paul W. Brown Method of resisting corrosion in metal reinforcing elements contained in concrete and related compounds and structures
AU2003287550A1 (en) * 2002-11-07 2004-06-03 University Of Virginia Patent Foundation Corrosion protection for metals in cementitious material and method of applying and making the same
US20050172863A1 (en) * 2004-02-06 2005-08-11 Terzo Lawrence J. Concrete admixture and use in low temperatures
JP5022904B2 (ja) * 2004-10-04 2012-09-12 ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカット 完全防水コンクリート
US7125441B1 (en) 2005-02-17 2006-10-24 Cortec Corporation Corrosion inhibiting materials for reducing corrosion in metallic concrete reinforcements
EP2090596A1 (de) * 2008-02-13 2009-08-19 Construction Research and Technology GmbH Copolymer mit Polyetherseitenketten und Hydroxyalkyl- und Säurebausteinen
JP2009298624A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Takenaka Komuten Co Ltd 超高強度コンクリート組成物およびその製造方法
US8519029B2 (en) 2008-06-16 2013-08-27 Construction Research & Technology Gmbh Copolymer admixture system for workability retention of cementitious compositions
JP5308270B2 (ja) * 2009-08-07 2013-10-09 電気化学工業株式会社 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法
CN105084935B (zh) * 2015-08-25 2017-05-31 宁波大学 亚硝酸盐溶液在钢筋混凝土表面涂刷阻锈方法
CN105130238A (zh) * 2015-08-25 2015-12-09 宁波大学 亚硝酸锂砂浆在钢筋混凝土表面涂抹阻锈方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3427175A (en) * 1965-06-14 1969-02-11 Grace W R & Co Accelerator for portland cement
JPS5224529B2 (ja) * 1973-06-15 1977-07-01
US4092109A (en) * 1976-06-28 1978-05-30 W. R. Grace & Co. Method for corrosion inhibition of reinforced bridge structures
US4285733A (en) * 1979-03-06 1981-08-25 W. R. Grace & Co. Corrosion inhibiting concrete composition
US4466834A (en) * 1983-01-03 1984-08-21 W. R. Grace & Co. Corrosion inhibiting additive for cement compositions
US4814014A (en) * 1986-12-09 1989-03-21 W. R. Grace & Co. Hydraulic cement additives and hydraulic cement compositions containing same
JP2541218B2 (ja) * 1987-05-15 1996-10-09 日本油脂株式会社 セメント用添加剤
US4946506A (en) * 1989-09-07 1990-08-07 W.R. Grace & Co.-Conn. Corrosion inhibiting hydraulic cement additives and compositions containing same
EP0537872A1 (en) * 1991-10-18 1993-04-21 W.R. Grace & Co.-Conn. Corrosion inhibiting hydraulic cement additives and compositions containing same
US5348583A (en) * 1992-01-28 1994-09-20 W. R. Grace & Co.-Conn. Hydraulic cement set-accelerating admixtures incorporating glycols
CA2086648C (en) * 1992-01-28 1999-03-23 Ahmad Arfaei Hydraulic cement set-accelerating admixtures incorporating glycols
US5362323A (en) * 1992-02-14 1994-11-08 W. R. Grace & Co. Conn. Cement admixture composition
US5211751A (en) * 1992-02-28 1993-05-18 W.R. Grace & Co.-Conn. Hydraulic cement set-accelerating admixtures incorporating amino acid derivatives
US5422141A (en) * 1993-03-12 1995-06-06 W. R. Grace & Co.-Conn. Corrosion inhibiting composition for reinforced concrete and method of applying same
US5393343A (en) * 1993-09-29 1995-02-28 W. R. Grace & Co.-Conn. Cement and cement composition having improved rheological properties

Also Published As

Publication number Publication date
EP0754658A1 (en) 1997-01-22
CN1151384A (zh) 1997-06-11
DE69615297D1 (de) 2001-10-25
DE69615297T2 (de) 2002-03-07
CA2181518A1 (en) 1997-01-20
AU700909B2 (en) 1999-01-14
KR970006221A (ko) 1997-02-19
CA2181518C (en) 2007-10-02
TR199600595A1 (tr) 1997-03-21
JPH09183641A (ja) 1997-07-15
EP0754658B1 (en) 2001-09-19
CN1085631C (zh) 2002-05-29
TW370516B (ja) 1999-09-21
AU5947196A (en) 1997-01-23
US5634966A (en) 1997-06-03
SG47161A1 (en) 1998-03-20
HK1009265A1 (en) 1999-05-28
DK0754658T3 (da) 2001-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3419210B2 (ja) 改良された陽極および陰極腐食抑制性能を示す亜硝酸塩を基とする腐食抑制剤
US5641352A (en) Nitrogenous strength enhancers for portland cement
EP0271435B1 (en) Hydraulic cement additives and hydraulic cement compositions containing same
EP1136507B1 (en) Cement dispersing polymers for high flow, high strength and selfcompacting concrete
EP1136508B1 (en) Cement admixture for improved slump life
JPH11510134A (ja) 改良されたセメント混合生成物
EP0658151B1 (en) Hydraulic cement bughole-reducing admixtures and method for using same
JP2001011129A (ja) 高流動性かつ高強度のコンクリートのための多目的セメント分散性ポリマー
AU718095B2 (en) Mortar admixtures and method of preparing same
CA1198745A (en) Cementiferous compositions
CA2080785A1 (en) Corrosion inhibiting hydraulic cement additives and compositions containing same
JP2007119258A (ja) 有機−無機複合型塗膜養生剤およびそれを使用したモルタルまたはコンクリートならびに処理方法
JP2011219333A (ja) 電気抵抗の小さい急硬性吹付け用モルタル、急硬性吹付け用硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法
JP5242188B2 (ja) 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法
JP4270903B2 (ja) 地盤改良工法用スラリー、該スラリーによって形成された地盤改良体及び地盤改良工法用スラリー分散剤
JPH101343A (ja) セメント添加剤組成物ならびにセメント配合物
CN115073754B (zh) 官能化聚丙烯酸系聚合物组合物
JP2011037647A (ja) 電気抵抗の小さい左官用モルタル、それを用いた硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法
JP5697358B2 (ja) 電気抵抗の小さい吹付け用モルタル、吹付け用モルタル硬化体、及びそれを用いたコンクリート構造物内部にある鋼材の防食方法
CA2235576A1 (en) Nitrogenous strength enhancers for portland cement
JP5172164B2 (ja) 高強度コンクリートの処理方法及び高強度コンクリート硬化体
EP0244095B1 (en) Cement plasticiser compositions based on polymerisable carboxylic acids and cementiferous compositions containing them
JPH0261431B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees