JP3965871B2 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は導電性高分子を電解質に用いた巻回形の固体電解コンデンサおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の高周波化に伴って、電子部品である電解コンデンサにも従来よりも高周波領域でのインピーダンス特性に優れた大容量の電解コンデンサが求められてきている。最近では、この高周波領域のインピーダンス低減のために、電気伝導度の高い導電性高分子を電解質に用いた電解コンデンサが検討されてきており、また大容量化の要求に対しては電極箔を積層させる場合と比較して、構造的に大容量化が容易な巻回形(陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回した構造のもの)の電解コンデンサへの導電性高分子電解質の応用が成されてきている。
【0003】
上記巻回形の構造をとるためには陽極箔と陰極箔との接触を避けるためにセパレータを介在させることが必須であるが、従来の電解液を電解質とする電解コンデンサではマニラ麻やクラフト紙からなるいわゆる電解紙をセパレータとして用いることが知られている。また、導電性高分子を電解質とする巻回形の電解コンデンサ用のセパレータとしては、ガラス繊維不織布、メルトブロー等の樹脂を主成分とする不織布があり、上記電解紙を用いてコンデンサ素子を巻回した後に加熱等の方法によりこの電解紙を炭化処理した炭化状態の電解紙等をセパレータとして用いることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、セパレータとして用いるガラス繊維不織布は裁断や巻回の際に針状ガラス繊維が周囲に飛散することによる作業環境上の問題が大きく、また巻回に伴う屈曲時の強度も脆く、製品がショートしやすいという欠点を有していた。
【0005】
また、メルトブロー等の樹脂を主成分とする不織布は引っ張り強度が電解紙と比較して弱いためにコンデンサ素子の巻き取り時にセパレータ切れが発生しやすい上、樹脂繊維どうしを接着してシート化する際に用いられる接着剤成分の影響により導電性高分子をセパレータに保持させ難く、高周波領域のインピーダンスの低いコンデンサを製造することが困難であった。
【0006】
また、炭化状態の電解紙は、コンデンサ素子に250℃を超えるほどの熱を加えなければ導電性高分子を保持させて高周波領域でのインピーダンスを低減させるに十分な炭化状態を作ることが難しく、この加熱により誘電体酸化皮膜が損傷して漏れ電流が大きくなりやすい上、この加熱により電解コンデンサの引き出しリード線のメッキ層(例えばスズ/鉛層)が酸化を受けるため、通常のメッキ線では完成後の製品のリード線部での半田濡れ性が著しく低下し、耐酸化性の強い高価な銀メッキリード線を使用しなければならない等の問題を有していた。
【0007】
また、電解質に用いられる導電性高分子としては、エチレンジオキシチオフェンを適当な酸化剤により化学酸化重合して形成するポリエチレンジオキシチオフェンやポリピロールが知られているが、これらを樹脂製のセパレータに保持させることは困難であり、熱ストレス等によりセパレータと導電性高分子との剥離によるインピーダンスの増加や容量の引き出し率が悪いために、電解液を電解質とした場合のコンデンサに比べて容量当たりのサイズが大きくなる等の欠点を有していた。
【0008】
また、ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子の一例であるポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートも電気伝導度は低いという欠点を有しているものの、導電性高分子としては一般に知られており、半導体等の電子部品包装用の樹脂フィルムの帯電防止用として用いられている(ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートを水に溶解−分散させた溶液を樹脂に塗布−乾燥させて導電層を形成する場合が多い)が、エチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートを高濃度に分散−溶解させる溶媒がないため、たかだか3重量%程度の固形分濃度のものしか調整することができず、コンデンサ用の電解質をこの方法により形成しようとした場合、溶液の含浸−乾燥の工程を10〜20回以上も繰り返さなければならないために製造方法が煩雑となる上、形成される導電性高分子の伝導度もポリエチレンジオキシチオフェン等の他の導電性高分子と比較して1〜2桁低いため、高周波領域でのインピーダンスの低いコンデンサを製造することが困難であるという課題を有したものであった。
【0009】
本発明は従来のこのような課題を解決し、インピーダンス特性と漏れ電流に優れた大容量の固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、誘電体酸化皮膜を形成した陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回し、かつ少なくとも上記陽極箔の誘電体酸化皮膜上およびセパレータ上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を設けたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極箔と陰極箔との間に設けられた化学重合性導電性高分子層からなり、前記セパレータにポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたはポリアルキレンテレフタレート樹脂からなる湿式不織布を用いる構成としたものである。
【0011】
これらの本発明により、インピーダンス特性と漏れ電流に優れた大容量の固体電解コンデンサを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に記載の固体電解コンデンサは、誘電体酸化皮膜を形成した陽極箔と陰極箔とをポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたはポリアルキレンテレフタレート樹脂からなる湿式不織布をセパレータとしてこれを介して巻回し、かつ少なくとも上記陽極箔の誘電体酸化皮膜上およびセパレータ上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を設けたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極箔と陰極箔との間に設けられた化学重合性導電性高分子層からなる固体電解コンデンサというものであり、この構成により、ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層は、陽極箔の誘電体酸化皮膜およびセパレータ繊維との密着性・接着性が通常の化学重合性高分子と比較して良好であり、前記セパレータとして合成樹脂の中でもとりわけポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたはポリアルキレンテレフタレート樹脂からなる湿式不織布を用いることで密着性・接着性が極めて良好となる。このため、化学重合性導電性高分子を陽極箔と陰極箔(以下、電極箔という)間に形成させる前に前記ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を予め誘電体酸化皮膜上ならびに前記セパレータ繊維上に形成することにより、電極箔間に化学重合性導電性高分子層を形成させた際、このポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を介して誘電体酸化皮膜ならびにセパレータ繊維と化学重合性導電性高分子の密着性・接着性が高まり、その結果、誘電体酸化皮膜への化学重合性導電性高分子層の被覆率が高まり、誘電体酸化皮膜より高効率に静電容量を取り出すことができるので大容量の固体電解コンデンサを得ることができ、またセパレータ繊維への化学重合性導電性高分子層の被覆率が高まり、電極間の抵抗成分を低減することができるので、高周波領域のインピーダンスの低い固体電解コンデンサを得ることができるという作用を有する。
【0013】
また、前記セパレータとして用いたポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドはその他の合成樹脂不織布と異なり、シート化の際に繊維どうしを接着するための接着剤を用いることなく熱接着法や機械的交絡法によりシート化することができるので、接着剤成分の影響による化学重合阻害や剥離が生じ難いため、化学重合性導電性高分子をセパレータに保持させ易く、高周波領域でのインピーダンスの低い固体電解コンデンサを構成することができるという作用を有する。
【0014】
また、前記スパンボンドはメルトブロー法やトウ開繊法のものと比較して1本の繊維長が長いため、同じ厚み、秤量で比較した場合、引っ張り強度が強くなり、コンデンサ素子の巻回時にセパレータ切れの頻度が少なくなるので好ましい。
【0015】
また、前記湿式不織布は前記スパンボンドとほぼ同等の引っ張り強度を確保できる上、より繊維直径の小さなポリエチレンテレフタレートおよびその誘導体繊維を利用できるので、その他の合成樹脂不織布セパレータと比較して目の詰まったセパレータを調整することができ、耐ショート性に優れた固体電解コンデンサを構成することができるという作用を有する。
【0016】
また、前記セパレータとして用いたポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたは湿式不織布のより具体的な例としては、その材質をポリエチレンテレフタレート樹脂および/またはポリブチレンテレフタレート樹脂とした構成がある。
【0017】
また、本発明に記載の固体電解コンデンサの具体的な製造方法として、誘電体酸化皮膜を形成した陽極箔と陰極箔とをポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたはポリアルキレンテレフタレート樹脂からなる湿式不織布をセパレータとしてこれを介して巻回することによりコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する溶液またはポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子と誘電体酸化皮膜およびセパレータとの密着性を向上させるための結合剤を含有する溶液を含浸させ、続いてこのコンデンサ素子を加熱することにより上記溶液の溶剤成分を蒸発させて陽極箔の誘電体酸化皮膜上およびセパレータ上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を形成し、続いて上記コンデンサ素子を複素環式モノマーを含有する溶液と酸化剤を含有する溶液に個々に含浸、または複素環式モノマーと酸化剤を含有する混合液に含浸することにより化学重合性導電性高分子層を陽極箔と陰極箔の間に形成するようにした固体電解コンデンサの製造方法というものであり、この方法により、化学重合性導電性高分子を電極箔間に形成させる前に前記ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を予め誘電体酸化皮膜上ならびに前記セパレータ繊維上に形成し、電極箔間に化学重合性導電性高分子層を形成させた際、このポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を介して誘電体酸化皮膜ならびにセパレータ繊維と化学重合性導電性高分子の密着性・接着性を高めることができ、その結果、誘電体酸化皮膜への化学重合性導電性高分子層の高い被覆率が得られ、高周波領域のインピーダンスの低い大容量の固体電解コンデンサを安定して製造することができるという作用を有する。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、比較例としての従来例と共に添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1、図2は本発明の実施の形態による固体電解コンデンサの構成を示した部分断面斜視図および同素子の要部を拡大して示した概念図であり、同図1、図2に示すように、エッチング処理により表面を粗面化した後に酸化処理により誘電体酸化皮膜11を形成したアルミニウム箔からなる陽極箔1と、アルミニウム箔をエッチング処理した陰極箔2とをセパレータ3を介して巻き取ることによりコンデンサ素子12を作製し、上記誘電体酸化皮膜11と陰極箔2とセパレータ3の少なくとも1つ以上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層4が形成されている。また、上記陽極箔1と陰極箔2との間に(ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層4に接するようにして)化学重合性導電性高分子層5を形成してコンデンサ素子12が構成されている。
【0020】
このコンデンサ素子12を有底円筒状のアルミニウムケース9に収納すると共に、アルミニウムケース9の解放端をゴム製の封口材8により陽極箔1及び陰極箔2のそれぞれから導出した外部導出用の陽極リード6と陰極リード7を封口材8を貫通するように封止して構成したものである。
【0021】
次に、本発明の具体的な実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下、部はすべて重量部を示す。
【0022】
(実施の形態1)
陽極箔と陰極箔との間にポリエチレンテレフタレート製スパンボンドのセパレータ(厚さ50μm、秤量25g/m2)を介在させて巻回することにより、巻回形のアルミニウム電解コンデンサ用のコンデンサ素子を構成した(このコンデンサ素子にアジピン酸アンモニウムの10重量%エチレングリコール溶液を含浸させた際の周波数120Hzにおける静電容量は670μFであった)。
【0023】
続いて、このコンデンサ素子をポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネート1.0%水溶液中に浸漬して引き上げた後、150℃で5分間乾燥処理を行い、誘電体酸化皮膜上、陰極箔上ならびにセパレータ繊維上にポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートの層を形成した。
【0024】
続いて、このコンデンサ素子を複素環式モノマーであるエチレンジオキシチオフェン1部と酸化剤であるp−トルエンスルホン酸第二鉄2部と重合溶剤であるn−ブタノール4部を含む溶液に浸漬して引き上げた後、85℃で60分間放置することにより化学重合性導電性高分子であるポリエチレンジオキシチオフェンを電極箔間に形成した。
【0025】
続いて、このコンデンサ素子を水洗−乾燥した後、樹脂加硫ブチルゴム封口材(ブチルゴムポリマー30部、カーボン20部、無機充填剤50部から構成、封口体硬度:70IRHD[国際ゴム硬さ単位])と共にアルミニウム製の外装ケースに封入した後、カーリング処理により開口部を封止し、更に陽極箔、陰極箔から夫々導出された両リード端子をポリフェニレンサルファイド製の座板に通し、リード線部を扁平に折り曲げ加工することにより面実装型の固体アルミ電解コンデンサを構成した(サイズ:直径10mm×高さ10mm)。
【0026】
(実施の形態2)
上記実施の形態1において、酸化剤にナフタレンスルホン酸第二鉄1部とトリイソプロピルナフタレンスルホン酸第二鉄1部とを用い、重合溶剤にエタノール4部を用いた以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0027】
(実施の形態3)
上記実施の形態1において、複素環式モノマーにピロール1部、酸化剤に過硫酸アンモニウム2部、重合溶剤にメタノール1部と水3部との混合溶剤を用いた以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0028】
(実施の形態4)
上記実施の形態1において、セパレータにポリプロピレン製スパンボンドのセパレータ(厚さ50μm、秤量25g/m2)を用いた以外は実施の形態1と同
様に作製した。
【0029】
(実施の形態5)
上記実施の形態1において、セパレータにマニラ麻電解紙に硝酸化処理した硝酸化セルロース繊維紙を用いた以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0030】
(実施の形態6)
上記実施の形態1において、セパレータにガラス繊維不織布(厚み80μm、秤量10g/m2)を用いた以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0031】
(実施の形態7)
上記実施の形態1において、セパレータにポリエチレンテレフタレートの湿式不織布(厚み50μm、繊維の直径3〜5μm、秤量20g/m2)を用いた以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0032】
(実施の形態8)
上記実施の形態1において、陽極箔と陰極箔との間にマニラ麻からなる電解紙(厚さ50μm)を介在させて巻回し、このコンデンサ素子を窒素雰囲気中、275℃で2時間加熱することで電極箔間に介在する電解紙を炭化させてコンデンサ素子を構成した後、このコンデンサ素子をポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネート1.0%水溶液中に浸漬して引き上げた以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0033】
(実施の形態9)
上記実施の形態1において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネート水溶液の濃度を3.0%にした以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0034】
(実施の形態10)
上記実施の形態1において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートの濃度を3.0%にし、かつこの溶液に密着性を向上させるための結合剤(=バインダー成分)として水溶性高分子であるメタクリル酸アクリル酸共重合物を水溶液中固形分濃度にして1.0%添加した以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0035】
(実施の形態11)
上記実施の形態1において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネート(濃度1.0%)の溶液を水30部、エチルアルコール70部の混合溶剤溶液にした以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0036】
(実施の形態12)
上記実施の形態1において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートの濃度を2.0%にし、かつこの溶液に密着性を向上させるための結合剤(=バインダー成分)としてスルホン酸変性ポリエチレンテレフタレートの水溶性エマルジョンを水溶液中固形分濃度にして3.0%添加した以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0037】
(実施の形態13)
上記実施の形態7において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートの濃度を2.0%にし、かつこの溶液に密着性を向上させるための結合剤(=バインダー成分)としてカルボニル変性ポリエチレンテレフタレートの水溶性エマルジョンを水溶液中固形分濃度にして2.0%、スルホン酸変性ポリエチレンテレフタレートの水溶性エマルジョンを水溶液中固形分濃度にして3.0%添加した以外は実施の形態7と同様に作製した。
【0038】
(実施の形態14)
上記実施の形態7において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートの濃度を2.0%にし、かつこの溶液に密着性を向上させるための結合剤(=バインダー成分)としてカルボニル変性ポリエチレンテレフタレートの水溶性エマルジョンを水溶液中固形分濃度にして2.0%、スルホン酸変性ポリエチレンテレフタレートの水溶性エマルジョンを水溶液中固形分濃度にして2.9%添加し、燐酸エステル系界面活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルフォスファイトを水溶液中濃度にして0.1%添加した以外は実施の形態7と同様に作製した。
【0039】
(実施の形態15)
上記実施の形態1において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートの濃度を2.0%にし、かつこの溶液に密着性を向上させるための結合剤(=バインダー成分)としてアクリル−シリコン樹脂のキシレン/トルエン/メタノール溶液[固形分濃度50%]を溶液中固形分濃度にして3.0%添加した以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0040】
(実施の形態16)
上記実施の形態1において、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートの代わりにポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルホン酸を用いた以外は実施の形態1と同様に作製した。
【0041】
(比較例1)
陽極箔と陰極箔との間にポリエチレンテレフタレート製スパンボンドのセパレータ(厚さ50μm、秤量25g/m2)を介在させて巻回することにより巻回形のアルミニウム電解コンデンサ用のコンデンサ素子を構成した(このコンデンサ素子にアジピン酸アルミニウムの10重量%エチレングリコール溶液を含浸させた際の周波数120Hzにおける静電容量は670μFであった。)。このコンデンサ素子を複素環式モノマーであるエチレンジオキシチオフェン1部と酸化剤であるp−トルエンスルホン酸第二鉄2部と重合溶剤であるn−ブタノール4部を含む溶液に浸漬して引き上げた後、85℃で60分間放置することにより化学重合性導電性高分子であるポリエチレンジオキシチオフェンを電極箔間に形成した。
【0042】
このコンデンサ素子を水洗−乾燥した後、樹脂加硫ブチルゴム封口材(ブチルゴムポリマー30部、カーボン20部、無機充填剤50部から構成、封口体硬度:70IRHD[国際ゴム硬さ単位])と共にアルミニウム製の外装ケースに封入した後、カーリング処理により開口部を封止し、更に陽極箔、陰極箔から夫々導出された両リード端子をポリフェニレンサルファイド製の座板に通し、リード線部を扁平に折り曲げ加工することにより面実装型の固体アルミ電解コンデンサを構成した(サイズ:直径10mm×高さ10mm)。
【0043】
(比較例2)
上記比較例1において、セパレータをガラス繊維不織布(厚み80μm、秤量10g/m2)にした以外は比較例1と同様に作製した。
【0044】
(比較例3)
上記比較例1において、セパレータをポリプロピレンのメルトブロー不織布(厚さ50μm、秤量25g/m2)にした以外は比較例1と同様に作製した。
【0045】
(比較例4)
上記比較例1において、陽極箔と陰極箔との間にマニラ麻からなる電解紙(厚さ45μm)を介在させて巻回し、このコンデンサ素子を窒素雰囲気中、275℃で2時間加熱することで電極箔間に介在する電解紙を炭化させてコンデンサ素子を構成した以外は比較例1と同様に作製した。
【0046】
以上のように作製した本発明の実施の形態1〜16と比較例1〜4の固体アルミ電解コンデンサについて、その静電容量(測定周波数120Hz)、インピーダンス(測定周波数100kHz)、漏れ電流(定格電圧6.3V印加後2分値)、エージング処理中のショート発生(不良)数およびリフロー処理(ピーク温度250℃、200℃以上に曝される時間45秒の条件)を行った後の静電容量を比較した結果を(表1)に示す。
【0047】
なお、試験個数はいずれも50個であり、静電容量、インピーダンス、漏れ電流およびリフロー処理を行った後の静電容量は、ショート品を除いたサンプルについての平均値で示した。
【0048】
【表1】
【0049】
(表1)より明らかなように、本発明の実施の形態1〜16の固体アルミ電解コンデンサは、比較例1〜4と比較して誘電体酸化皮膜上ならびにセパレータ繊維上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子の一つであるポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートを含有する層を形成しているため、誘電体酸化皮膜への化学重合性導電性高分子の被覆率が十分であるために誘電体酸化皮膜より高効率に静電容量を取り出すことができ、電極箔の収容面積が同じであるにも関わらず静電容量の出現値が大きく、大容量のコンデンサを構成することができた。また、化学重合性導電性高分子が誘電体酸化皮膜上に強く密着・接着しているためにリフロー処理後の静電容量の変化も少なく、面実装型のアルミ電解コンデンサとして信頼性も高い。更にはセパレータ繊維への化学重合性導電性高分子の被覆率も高いため、電極間の抵抗成分を低減することができるので、高周波領域のインピーダンスも低く優れている。
【0050】
また、比較例2〜4のセパレータ(ガラス繊維不織布、メルトブロー不織布、炭化紙)を用い、かつポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートを含有する層をセパレータ繊維上に形成していない固体アルミ電解コンデンサでは、セパレータの強度不足に起因する陽極箔と陰極箔との接触によるエージング処理中のショート発生率が高い。また、本実施の形態との比較により、これらのセパレータを使用した場合においても、セパレータ繊維上にポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートを含有する層を形成することにより、ショート発生率が改善されていることがわかる。
【0051】
また、本発明の実施の形態12,13,14および15は、密着性を向上させるための結合剤(=バインダー成分)として、変成ポリエチレンテレフタレートの水溶性樹脂やアクリル−シリコン樹脂を添加しているため、ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートを含有する層の被覆率および密着性・接着性が更に高められ、誘電体酸化皮膜より一層高効率に静電容量を取り出すことができ、更に大容量のコンデンサを構成することができた。加えて、セパレータ繊維へのポリエチレンジオキシチオフェンポリスチレンスルフォネートを含有する層の被覆率および密着性・接着性をも高められるので、その結果、化学重合性導電性高分子の被覆率も高まり、電極間の抵抗成分を一層低減することができ、高周波領域のESRも更に低く優れている。
【0052】
また、実施の形態14は、燐酸エステル系界面活性剤としてポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルフォスファイトを添加しているため、ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子と密着性を向上させるための結合剤を含有する溶液のコンデンサ素子への含浸が高まり、誘電体酸化皮膜やセパレータへの濡れ性・浸透性が向上できるので、ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層の密着性・接着性が高まり、その結果、更に大容量の固体電解コンデンサを構成することができた。更には、燐酸エステル系材料の誘電体酸化皮膜修復性の効果により、低漏れ電流の固体電解コンデンサを構成することができた。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明の固体電解コンデンサは、巻回形の固体電解コンデンサの陽極箔の誘電体酸化皮膜上およびセパレータ上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を設け、前記セパレータにポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたはポリアルキレンテレフタレート樹脂からなる湿式不織布を用いる構成としたことにより、誘電体酸化皮膜への化学重合性導電性高分子の被覆率が十分であるために誘電体酸化皮膜より高効率に静電容量を取り出すことができるようになるため、インピーダンス特性と漏れ電流に優れた大容量の固体電解コンデンサを得ることができるものであり、その工業的価値は大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による電解コンデンサの構成を示した部分断面斜視図
【図2】 同コンデンサ素子の要部を拡大して示した概念図
【符号の説明】
1 陽極箔
2 陰極箔
3 セパレータ
4 ポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層
5 化学重合性導電性高分子層
6 陽極リード
7 陰極リード
8 封口材
9 アルミニウムケース
11 誘電体酸化皮膜
12 コンデンサ素子

Claims (3)

  1. 誘電体酸化皮膜を形成した陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回し、かつ少なくとも上記陽極箔の誘電体酸化皮膜上およびセパレータ上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を設けたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極箔と陰極箔との間に設けられた化学重合性導電性高分子層からなり、前記セパレータにポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたはポリアルキレンテレフタレート樹脂からなる湿式不織布を用いる構成とした固体電解コンデンサ。
  2. 前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂および/またはポリブチレンテレフタレート樹脂である請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 誘電体酸化皮膜を形成した陽極箔と陰極箔とをポリアルキレンテレフタレート樹脂からなるスパンボンドまたはポリアルキレンテレフタレート樹脂からなる湿式不織布をセパレータとしてこれを介して巻回することによりコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する溶液またはポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子と誘電体酸化皮膜およびセパレータとの密着性を向上させるための結合剤を含有する溶液を含浸させ、続いてこのコンデンサ素子を加熱することにより上記溶液の溶剤成分を蒸発させて陽極箔の誘電体酸化皮膜上およびセパレータ上にポリスチレンスルホン酸およびその誘導体からなる導電性高分子を含有する層を形成し、続いて上記コンデンサ素子を複素環式モノマーを含有する溶液と酸化剤を含有する溶液に個々に含浸または複素環式モノマーと酸化剤を含有する混合液に含浸することにより化学重合性導電性高分子層を陽極箔と陰極箔の間に形成する固体電解コンデンサの製造方法。
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