JP3965541B2 - マイクロレンズアレイの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロレンズアレイ及びその製造方法並びに表示装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
これまでに、複数の微小なレンズが並べられて構成されるマイクロレンズアレイが、例えば液晶パネルに適用されてきた。マイクロレンズアレイを適用することで、各レンズによって各画素に入射する光が集光するので、表示画面を明るくすることができる。
【0003】
マイクロレンズアレイは表示画面を明るくするものであるが、従来のマイクロレンズアレイの製造方法では、カラー表示を実現することが考慮されていなかった。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決するもので、その目的は、画面を明るくすることに加えてカラー表示が可能なマイクロレンズアレイ及びその製造方法並びに表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るマイクロレンズアレイの製造方法は、光透過性の基板上に、所定配列の複数の画素部に区画された色パターン層を形成する工程と、
前記色パターン層の各画素部の表面をレンズ面に対応して湾曲させる工程と、
を含む。
【0006】
本発明によれば、レンズ面に対応して表面が湾曲した複数の画素部によって、マイクロレンズアレイが構成される。画素部は、色パターン層が区画されて形成されるので、色パターン層の色を有する。したがって、このマイクロレンズアレイは、カラーフィルタとしての機能も果たす。
【0007】
(2)この製造方法において、
前記色パターン層の前記画素部は、複数色で形成され、
前記色パターン層の形成工程では、前記基板上に前記複数色のうちのいずれか一色の放射線感応層を形成し、前記放射線感応層を選択的に除去して一部を残すことで前記複数の画素部のうちの一部を形成する工程が繰り返して行われ、
各画素部の表面を湾曲させる工程では、各画素部を加熱して溶融することで、各画素部の表面を表面張力にて凸面にしてもよい。
【0008】
これによれば、放射線感応層を選択的に除去して一部を残すことで一色の画素部が形成される。したがって、画素部の色の数に応じた回数で、放射線感応層を形成し選択的に除去して、色パターン層を形成することができる。
【0009】
(3)この製造方法において、
前記色パターン層の形成工程は、複数の凸部を有する原盤の前記凸部が形成された面と前記基板とを色材充填層前駆体を介して密着させる工程と、前記原盤を前記色材充填層前駆体から剥離して前記基板上に複数の凹部を有する色材充填層を形成する工程と、それぞれの前記凹部に予め設定された色の色材を充填する工程と、を含み、各凹部に充填された前記色材によって各画素部が形成され、
前記各画素部の表面を湾曲させる工程では、前記各凹部に充填された前記色材を加熱して溶融することで、前記色材の表面を表面張力にて凸面にしてもよい。
【0010】
これによれば、原盤の凸部を色材充填層前駆体に転写して、凹部を有する色材充填層が形成される。凹部には色材が充填されて画素部が形成され、この画素部を構成する色材は、加熱されることで溶融される。そして、表面張力により画素部の表面は凸面となるので、簡単にマイクロレンズアレイのレンズ面を形成することができる。
【0011】
(4)この製造方法において、
前記色パターン層の形成工程は、前記基板上に仕切部材を設けて液体を保持できる複数の凹部を形成する工程と、それぞれの前記凹部に予め設定された色の色材を充填する工程と、を含み、各凹部に充填された前記色材によって各画素部が形成され、
前記各画素部の表面を湾曲させる工程では、前記各凹部に充填された前記色材を加熱して溶融することで、前記色材の表面を表面張力にて凸面にしてもよい。
【0012】
これによれば、基板に仕切部材を設けて凹部が形成される。凹部には色材が充填されて画素部が形成され、この画素部を構成する色材は、加熱されることで溶融される。そして、表面張力により画素部の表面は凸面となるので、簡単にマイクロレンズアレイのレンズ面を形成することができる。
【0013】
(5)この製造方法において、
前記色パターン層の形成工程は、前記基板上に仕切部材を設けて液体を保持できる複数の凹部を形成する第1工程と、それぞれの前記凹部に予め設定された色の色材を充填する第2工程と、を含み、
前記仕切部材は前記色材をはじく性質を有し、各凹部に充填された前記色材によって各画素部が形成され、
前記各画素部の表面を湾曲させる工程は、前記第2工程で行われ、各凹部に充填された前記色材の表面は、前記仕切部材にはじかれることで凸面になってもよい。
【0014】
これによれば、基板に仕切部材を設けて凹部が形成される。凹部には色材が充填されて画素部が形成される。仕切部材は、色材をはじくようになっている。したがって、凹部に色材を充填するだけで色材の表面は、仕切部材にはじかれて凸面となるので、簡単にマイクロレンズアレイのレンズ面を形成することができる。
【0015】
(6)この製造方法において、
遮光性材料を使用して前記仕切部材を設けるマイクロレンズアレイの製造方法。
【0016】
こうすることで、仕切部材は、ブラックマトリクスとしての機能を有するようになる。
【0017】
(7)本発明に係るマイクロレンズアレイの製造方法は、レンズ面に対応して凹面をなす複数の凹部が所定の配列で形成された光透過性の基板を形成する工程と、
前記凹部に色パターン層を形成する工程と、
を含む。
【0018】
本発明によれば、レンズ面に対応して凹面をなす複数の凹部に色パターン層が形成され、各凹部ごとにレンズが形成されてマイクロレンズアレイが構成される。このマイクロレンズアレイは、色パターン層の色を有するので、カラーフィルタとしての機能も果たす。
【0019】
(8)この製造方法において、
前記基板の形成工程は、平坦な面をエッチングすることで前記凹部を形成する工程を含んでもよい。
【0020】
これによれば、エッチング条件を変えることにより、凹部の形状を高精度かつ自由に制御することが可能である。
【0021】
(9)この製造方法において、
前記基板の形成工程は、
前記凹部の反転形状をなす複数の凸部を有する原盤の前記凸部が形成された面と補強板とを基板前駆体を介して密着させる工程と、
前記原盤を前記基板前駆体から剥離して、前記補強板上に複数の前記凹部を有する前記基板を形成する工程と、
を含んでもよい。
【0022】
これによれば、原盤の凸部の形状を基板前駆体に転写して凹部を形成するので、簡単に凹部の形成を行うことができる。
【0023】
(10)この製造方法において、
前記補強板を前記基板から剥離する工程を含んでもよい。
【0024】
基板が単体で強度を有する場合には、このように補強板を剥離してもよい。
【0025】
(11)この製造方法において、
前記色パターン層の形成工程は、前記凹部に予め設定された色の色材を充填して行ってもよい。
【0026】
(12)この製造方法において、
前記色パターン層の形成工程は、前記凹部を含む領域に色材受容層を形成する工程と、各凹部内で前記色材受容層に予め設定された色の色材を浸透させる工程と、を含んでもよい。
【0027】
(13)この製造方法において、
前記色材受容層は、前記凹部内及び前記凹部上で連続的に層をなして形成され、
前記色材は、前記凹部内のみで前記色材受容層に浸透してもよい。
【0028】
(14)この製造方法において、
前記色材受容層は、前記凹部内のみに形成されてもよい。
【0029】
(15)本発明に係るマイクロレンズアレイの製造方法は、レンズ面に対応して凹面をなす複数の凹部を有する原盤を形成する工程と、
前記凹部に色パターン層を形成する工程と、
前記色パターン層を前記原盤から剥離する工程と、
を含む。
【0030】
本発明によれば、レンズ面に対応して凹面をなす複数の凹部に色パターン層が形成され、各凹部に対応した複数のレンズを有する色パターン層によって、マイクロレンズアレイが構成される。このマイクロレンズアレイは、色パターン層の色を有するので、カラーフィルタとしての機能も果たす。
【0031】
(16)この製造方法において、
前記色パターン層の形成工程後で剥離工程前に、前記色パターン層と補強板とを光透過性層前駆体を介して密着させて光透過性層を形成する工程を含み、
前記剥離工程では、前記補強板及び前記光透過性層とともに前記色パターン層を前記原盤から剥離してもよい。
【0032】
色パターン層のみを原盤から剥離できない場合は、このように、光透過性層を形成してもよい。
【0033】
(17)この製造方法において、
前記補強板を前記光透過性層から剥離する工程を含んでもよい。
【0034】
光透過性層及び色パターン層が強度を有する場合には、このように補強板を剥離してもよい。補強板が剥離されると、光透過性層は色パターン層の保護層となる。
【0035】
(18)この製造方法において、
前記色パターン層の形成工程は、前記凹部を含む領域に色材受容層を形成する工程と、各凹部内で前記色材受容層に予め設定された色の色材を浸透させる工程と、を含んでもよい。
【0036】
(19)この製造方法において、
前記色材受容層は、前記凹部内及び前記凹部上で連続的に層をなして形成され、
前記色材は、前記凹部内のみで前記色材受容層に浸透してもよい。
【0037】
(20)この製造方法において、
前記色材受容層は、前記凹部内のみに形成されてもよい。
【0038】
(21)この製造方法において、
前記色材は、インクジェット方式によって充填されてもよい。
【0039】
(22)本発明に係るマイクロレンズアレイは、上記方法により製造される。
【0040】
(23)本発明に係るマイクロレンズアレイは、表面がレンズ面を構成する複数の画素部を有し、前記画素部は、カラーフィルタに要求される複数の色及び配列で形成される。
【0041】
本発明によれば、表面がレンズ面を構成する複数の画素部によって、マイクロレンズアレイが構成される。また、画素部は、カラーフィルタとしての機能も果たす。
【0042】
(24)本発明に係る表示装置は、上記マイクロレンズアレイと、前記マイクロレンズアレイに向けて光を照射する光源と、を有する。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0044】
(第1の実施の形態)
図1(A)〜図1(E)は、本発明を適用した第1の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。本実施の形態では、カラーフィルタとしての機能を備えるマイクロレンズアレイを製造する。
【0045】
まず、図1(A)に示すように、光透過性の基板10に遮光性層12を形成する。基板10は、板状を維持できる程度の機械的強度を有して平坦な面を有する板材であるが、その形状はこれに限定されない。また、基板10は、光透過性を有していれば無色でなくてもよい。基板10として、ガラス基板、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン、アモルファスポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート等のプラスチック製の基板あるいはフィルム基板を用いてもよい。
【0046】
遮光性層12は、液晶パネルに適用されるブラックマトリクスとしての形状をなしており、次のようにして形成する。例えば、クロムからなる層をスパッタ法等の方法により所定の厚さ(例えば、0.15μm)形成し、さらにこの上にレジスト層(図示せず)を形成する。次に、このレジスト層を所定のパターンに応じて露光した後に現像し、レジスト層をパターン化する。そして、このパターン化されたレジスト層をマスクとしてクロム層をエッチングした後にレジスト層を除去してパターン化された遮光性を有する層、即ち、遮光性層12を形成する。
【0047】
尚、遮光性層12の構造としては、クロムと酸化クロムを積層した構造とすることで、光干渉効果により低反射化させることも可能である。
【0048】
また、遮光性層12の組成として、例えば、ポリイミド系樹脂やアクリル系樹脂に黒色染料、黒色顔料又はカーボンブラック等を分散させた樹脂を用いることもできる。
【0049】
次に、図1(B)に示すように、基板10上に放射線感応層14を形成して、これを放射線18に暴露する。放射線感応層14は、放射線(光を含む)によって物理的性質が変化するものであり、カラーフィルタに使用される色、例えば赤、緑、青の3色のうちの一色に着色されたものである。例えば、顔料などの色材をポリイミド等の樹脂に分散させたフォトポリマーを、基板10上に塗布することで放射線感応層14を形成することができる。塗布方法としては、スピンコート法、ロールコート法、ディップコート法等の方法を用いることができる。放射線感応層14の厚さは、必要とされる色特性やレンズ特性に応じて決定され、1〜2μm程度である。
【0050】
なお、放射線18として、波長200nm〜500nmの領域の光を用いることができる。この波長領域の光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立されているフォトリソグラフィの技術及びそれに利用されている設備の利用が可能となり、低コスト化を図ることができる。
【0051】
そして、放射線感応層14の所定の領域のみを暴露(露光)する。具体的には、カラーフィルタ画素配列に応じたいずれか一色の画素の位置のみ、放射線感応層14が残るように暴露する。カラーフィルタ画素配列として、モザイク配列、デルタ配列、ストライプ配列が知られている。このような暴露を行うために、マスク16を使用する。例えば、放射線感応層14が、暴露された領域において溶解除去可能になる場合には、残そうとする部分においてのみ、放射線18が透過しないようにパターン形成されたマスク16が使用される。
【0052】
暴露が終わると、放射線感応層16の不要な領域を現像液により溶解除去し、図1(C)に示すように第1の画素部21を形成する。現像液としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、リン酸三ナトリウムとケイ酸ナトリウムの混合溶液等のアルカリ水溶液を用いることができる。
【0053】
同様にして、図1(D)に示すように、放射線感応層16とは別の色の放射線感応層(図示せず)から第2の画素部22を形成し、さらに別の色の放射線感応層(図示せず)から第3の画素部23を形成する。複数色のカラーフィルタに対応する場合には、その色の数と同じ回数で、それぞれの色の画素部の形成工程を行う。1色のカラーフィルタに対応する場合であれば、単に、放射線感応層のうち遮光性層12上の領域を除去して、複数の画素部に区画するだけでよい。
【0054】
こうして、ブラックマトリクスとなる遮光性層12にて区画された領域に、第1、2、3の画素部21、22、23が形成される。画素部21、22、23によって、色パターン層20が構成される。
【0055】
こうして色パターン層20が形成されると、リフロー工程で、各画素部21、22、23を加熱する。加熱温度は、各画素部21、22、23が溶融(軟化)して流動性を有する温度に設定すれば良く、各画素部21、22、23を形成する材料(放射線感応層)に応じて設定される。なお、遮光性層12は、この温度で溶融(軟化)しない材料で形成することが好ましい。加熱によって、各画素部21、22、23が溶融されると、図1(E)に示すように、表面張力により各画素部21、22、23の表面は、湾曲して凸面になる。
【0056】
本実施形態によれば、レンズ面に対応して表面が湾曲した複数の画素部21、22、23及び基板10によって、マイクロレンズアレイ1が構成される。画素部21、22、23は、放射線感応層の色を有する。したがって、このマイクロレンズアレイ1は、カラーフィルタとしての機能も果たす。
【0057】
(第2の実施の形態)
図2(A)〜図3(C)は、本発明を適用した第2の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。本実施の形態でも、カラーフィルタとしての機能を備えるマイクロレンズアレイを製造する。
【0058】
まず、図2(A)に示すように、基板30上に放射線感応層34を形成する。基板30及び放射線感応層34の材料は、第1の実施の形態の基板10及び放射線感応層14と同じものを選択することができる。
【0059】
基板30は、放射線感応層34を、放射線による暴露及び薬液による除去によってパターン化する際の支持体としての役割も担う。したがって、基板30は、プロセス流動に必要とされる機械的強度や薬液耐性等を有することが好ましい。また、基板30は、放射線感応層34との付着がよくて密着可能なものが好ましい。
【0060】
また、放射線感応層34は、遮光性材料で形成してもよい。遮光性材料は、光透過性のない材料であって耐久性があれば種々の材料を適用可能である。例えば、黒色染料あるいは黒色顔料をバインダー樹脂とともに溶剤に溶かしたものを、遮光性材料として用いる。溶剤としては、特にその種類に限定されるものではなく、水あるいは種々の有機溶剤を適用することが可能である。有機溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、メトキシメチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、エチルラクテート、エチルピルビネート、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン、キシレン、トルエン、ブチルアセテート等のうち一種または複数種の混合溶液を利用することができる。
【0061】
次に、図2(B)に示すように、放射線感応層34の上方を所定のパターンに応じたマスク36で覆って、放射線18を照射して放射線感応層34の一部を暴露する。具体的には、放射線感応層34におけるマイクロレンズアレイが適用される画素(例えば液晶パネルの画素)に対応する領域が溶解除去可能になるように暴露する。例えば、放射線感応層34が、暴露された領域において溶解除去可能になる場合には、除去しようとする部分においてのみ、放射線18が透過するパターン形成されたマスク36が使用される。
【0062】
そして、放射線感応層34を放射線18によって暴露した後、一定条件で現像処理を行って、放射線感応層34における画素に応じた部分を除去する。こうして、図2(C)に示すように、仕切部材32が形成される。仕切部材32は、画素に応じた領域を区画して、複数の凹部38を構成する。
【0063】
仕切部材32は、画素に応じた領域を区画するので、放射線感応層34を遮光性材料で形成した場合には、仕切部材32は、ブラックマトリクスとしての機能も果たす。
【0064】
基板30上に、複数の凹部38が形成されると、次に、図3(A)に示すように、それぞれの凹部38に、予め設定された色のインクなどの色材39を充填する。色材39は、カラーフィルタに使用される複数色、例えば赤、緑、青の3色のうちの少なくとも一つの色のものである。そして、カラーフィルタを形成するときと同様の配列で、いずれかの色の色材39をいずれかの凹部38に充填する。
【0065】
凹部38への色材39の充填方法としては、特に限定されるものではないが、インクジェット方式が好適である。インクジェット方式によれば、インクジェットプリンタ用に実用化された技術を応用することで、高速かつインクを無駄なく経済的に充填するとが可能である。
【0066】
図3(A)には、インクジェットヘッド44によって、例えば、赤、緑、青の色材39を凹部38に充填する様子を示してある。すなわち、基板30上の凹部38に対向させてインクジェットヘッド44を配置し、色材39を各凹部38に吐出する。
【0067】
インクジェットヘッド44は、例えばインクジェットプリンタ用に実用化されたもので、圧電素子を用いたピエゾジェットタイプ、あるいはエネルギー発生素子として電気熱変換体を用いたバブルジェットタイプ等が使用可能であり、色材39の吐出面積及びパターンは任意に設定することが可能である。
【0068】
例えば、色材39を吐出する吐出口を64個配列したインクジェットヘッド44を用いた場合、駆動周波数14.4kHz(1秒間に14400回の吐出)で、一つの凹部38に3滴ずつ吐出すれば、約90万画素の仕様に対応して、凹部38に色材39を充填するのに要する時間は、
90万×3滴/(14400回×64個)=約3秒
となる。ここで、インクジェットヘッド44が凹部38間を移動する時間を考慮しても、2〜3分程度で全ての凹部38に色材39を充填することができる。
【0069】
凹部38に、例えば3色うちのいずれかの色の色材39が充填されると、図3(B)に示すように、各凹部38内に画素部41、42、43が形成される。全ての画素部41、42、43によって色パターン層40が構成される。色材39に溶剤成分を含むものは、熱処理を行って溶剤を揮発させる。なお、色材39は、溶剤成分を発揮させると収縮するため、収縮後の必要な量を維持できるように充填することが好ましい。例えば、仕切部材32の上端面と面一となる程度に、色材39を凹部38に充填してもよい。あるいは、いずれかの凹部38から隣の凹部38に色材39が流入しなければ、仕切部材32からあふれる程度に色材39を充填してもよい。
【0070】
色パターン層40が形成されると、リフロー工程で、各画素部41、42、43を加熱する。加熱温度は、各画素部41、42、43が溶融(軟化)して流動性を有する温度に設定すれば良く、各画素部41、42、43を形成する材料(色材)に応じて設定される。なお、仕切部材32は、この温度で溶融(軟化)しない材料で形成することが好ましい。加熱によって、各画素部41、42、43が溶融されると、図3(C)に示すように、表面張力により各画素部41、42、43の表面は、湾曲して凸面になる。
【0071】
本実施形態によれば、レンズ面に対応して表面が湾曲した複数の画素部41、42、43及び基板30によって、マイクロレンズアレイ2が構成される。画素部41、42、43は、色材39から形成されるので、色材39の色を有する。したがって、このマイクロレンズアレイ2は、カラーフィルタとしての機能も果たす。
【0072】
次に、図4(A)〜図4(C)は、上述した実施の形態の変形例を示す図である。この変形例では、次の方法で凹部を形成する。
【0073】
まず、図4(A)に示すように、色材充填層前駆体54を介して原盤52と基板50とを密着させる。基板50は、第1の実施の形態の基板10と同じ性質のものを選択することができる。原盤52には、凹部を形成するための仕切部材の反転形状をなす溝53が形成されている。言い換えると、溝53は、マイクロレンズアレイが適用される画素を区画する領域に形成される。色材充填層前駆体54は、図4(C)に示す色材充填層56の材料となる。
【0074】
色材充填層前駆体54としては、光透過性を有していれば特に限定されるものでなく、種々の物質が利用できるが、色材充填層56を形成した後のリフロー工程における加熱温度において溶融(軟化)しない物質であることが好ましい。このような物質は、パターン精度の劣化や色パターン層との混合を防止することができる。
【0075】
また、色材充填層前駆体54としては、エネルギーの付与により硬化可能な物質であることが好ましい。このような物質は、色材充填層56の形成時には低粘性の液状で取り扱うことが可能となり、常温、常圧下あるいはその近傍においても容易に原盤52の溝53の微細部にまで容易に充填することができる。溝53に充填された色材充填層前駆体54は、マイクロレンズアレイが適用される画素に対応する領域で、液体を保持できる仕切部材となる。
【0076】
色材充填層前駆体54を硬化させるエネルギーとして、光及び熱の少なくともいずれか一方を使用することができる。こうすることで、汎用の露光装置やベイク炉、ホットプレートが利用でき、低設備コスト、省スペース化を図ることができる。
【0077】
このような物質としては、例えば、紫外線硬化型樹脂がある。紫外線硬化型樹脂としては、アクリル系樹脂が好適である。様々な市販の樹脂や感光剤を利用することで、透明性に優れ、また、短時間の処理で硬化可能な紫外線硬化型のアクリル系樹脂を得ることができる。
【0078】
紫外線硬化型のアクリル系樹脂の基本組成の具体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、モノマー、光重合開始剤があげられる。
【0079】
プレポリマーまたはオリゴマーとしては、例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアクリレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のアクリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメタクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリエーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利用できる。
【0080】
モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアクリレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが利用できる。
【0081】
光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブチルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のキサントン類、ミヒラーケトン等のラジカル発生化合物が利用できる。
【0082】
なお、必要に応じて、酸素による硬化阻害を防止する目的でアミン類等の化合物を添加したり、塗布を容易にする目的で溶剤成分を添加してもよい。
【0083】
溶剤成分としては、特に限定されるものではなく、種々の有機溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、メトキシメチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、エチルラクテート、エチルピルビネート、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン、キシレン、トルエン、ブチルアセテート等から選ばれる一種または複数種の利用が可能である。
【0084】
このような紫外線硬化型のアクリル系樹脂等からなる色材充填層前駆体54を、図4(A)に示すように、原盤52上に所定量滴下する。
【0085】
そして、図4(B)に示すように、色材充填層前駆体54を所定領域まで拡げ、基板50又は原盤52の少なくともいずれか一方から紫外線などのエネルギー59を所定量照射して色材充填層前駆体54を硬化させて、基板50と原盤52との間に色材充填層56を形成する。
【0086】
色材充填層前駆体54を所定領域まで拡げるにあたって、必要に応じて所定の圧力を基板50及び原盤52の少なくとも一方に加えてもよい。上述した工程では、色材充填層前駆体54を原盤52上に滴下したが、基板50に滴下するか、基板50及び原盤52の両方に滴下してもよい。また、スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、ロールコート法、バーコート法等の方法を用いて、基板50及び原盤52のいずれか一方、または、両方に色材充填層前駆体54を塗布してもよい。
【0087】
そして、基板50及び色材充填層56を一体的に原盤52から剥離して、図4(C)に示すように、表面に複数の凹部58を有する色材充填層56を形成することができる。詳しくは、原盤52の溝53が、マイクロレンズアレイが適用される画素領域を囲む形状をなすので、色材充填層56の表面には、溝53の形状が転写された仕切部材によって凹部58が形成される。この凹部58に色材を充填し、その後リフロー工程を行って、マイクロレンズアレイを形成することができる。詳細は、上述した第2の実施の形態と同じであるので省略する。
【0088】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明を適用した第3の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。本実施の形態でも、カラーフィルタとしての機能を備えるマイクロレンズアレイを製造する。
【0089】
本実施の形態では、基板60上に、仕切部材62によって凹部68が形成され、インクジェットヘッド64によって凹部68に色材69が充填される。この工程は、第2の実施の形態と同様であるが、仕切部材62及び色材69の少なくとも一方が第2の実施の形態における仕切部材32及び色材39と異なる。
【0090】
すなわち、本実施の形態では、仕切部材62は、色材69をはじくようになっている。言い換えると、仕切部材62は、色材69のぬれ性が低くなっている。この特性は、仕切部材62の性質と色材69の性質との相対的な関係で決まる。したがって、仕切部材62及び色材69の一方として、第1の実施の形態における仕切部材32及び色材39の一方と同じ材料を選択し、他方として別の材料を選択してもよい。
【0091】
本実施の形態によれば、凹部68に色材69を充填すると、色材69が仕切部材62にはじかれて表面が凸面となる。したがって、色材69が固化して画素部が形成されると、リフロー工程を経ていなくても、画素部の表面は、凸面すなわちレンズ面となっている。こうして、レンズ面を有する複数の画素部(色パターン層)を簡単形成して、マイクロレンズアレイを得ることができる。
【0092】
(第4の実施の形態)
図6(A)〜図7(B)は、本発明を適用した第4の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。本実施の形態でも、カラーフィルタとしての機能を備えるマイクロレンズアレイを製造する。
【0093】
まず、図6(A)に示すように、基板70上にレジスト層72を形成する。基板70として、第1の実施の形態の基板10の材料を選択することができる。ただし、基板70には、エッチングにより凹部78(図6(E)参照)を形成するので、エッチング可能な材料であることが必要である。
【0094】
レジスト層72を形成する物質及びその形成方法は、第1の実施の形態の放射線感応層14の材料及びその形成方法を選択することができる。
【0095】
次に、図6(B)に示すように、マスク76をレジスト層72の上に配置し、マスク76を介してレジスト層72の所定領域のみを放射線74によって暴露する。
【0096】
マスク76は、図6(E)に示す凹部78の形成に必要な領域においてのみ、放射線74が透過するようにパターン形成されたものである。具体的には、マイクロレンズアレイが適用される画素に対応する領域に凹部78が形成される。
【0097】
また、放射線74としては波長200nm〜500nmの領域の光を用いることが好ましい。この波長領域の光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立されているフォトリソグラフィの技術及びそれに利用されている設備の利用が可能となり、低コスト化を図ることができる。
【0098】
そして、レジスト層72を放射線74によって暴露した後に所定の条件により現像処理を行うと、図6(C)に示すように、放射線74による暴露領域でレジスト層72が選択的に除去されて基板70の表面が露出し、それ以外の領域はレジスト層72により覆われたままの状態となる。
【0099】
レジスト層72がパターン化されると、図6(D)に示すように、このレジスト層72をマスクとして基板70を所定の深さエッチングする。詳しくは、基板70におけるレジスト層72から露出した領域に対して、どの方向にもエッチングが進む等方性エッチングを行う。例えば、ウエットエッチングを適用して、化学溶液(エッチング液)に基板70を浸すことで、等方性エッチングを行うことができる。基板70として石英を用いた場合には、エッチング液として、例えば、沸酸と沸化アンモニウムを混合した水溶液(バッファード沸酸)を用いてエッチングを行う。エッチングが完了すると、レジスト層72を除去する。
【0100】
こうして、基板70には、図6(E)に示す凹部78が形成される。凹部78は、レンズ面に対応するように凹面をなす。
【0101】
次に、図7(A)に示すように、インクジェットヘッド84を使用して、凹部78に色材79を充填する。インクジェットヘッド84及び色材79は、第2の実施の形態のインクジェットヘッド44及び色材39と同じものを選択することができる。
【0102】
こうして、凹部78には、図7(B)に示すように、画素部81、82、83が形成され、全ての画素部81、82、83によって色パターン層80が構成される。各画素部81、82、83と、基板70の凹部78との界面は、凹部78の凹面に沿って形成されるので凸面となっている。この凸面がレンズ面となるので、各画素部81、82、83の底面がレンズ面を構成する。
【0103】
本実施の形態によれば、レンズ面に対応して凹面をなす複数の凹部78に色パターン層80が形成され、各凹部78ごとに画素部81、82、83によってレンズが形成されてマイクロレンズアレイ4が構成される。このマイクロレンズアレイ4は、色パターン層80の色を有するので、カラーフィルタとしての機能も果たす。
【0104】
次に、図8(A)〜図10(C)は、上記第4の実施の形態の変形例を示す図である。この変形例では、別の方法で凹部を有する基板を形成する。
【0105】
まず、図8(A)に示すように、原盤用基板100上にレジスト層102を形成する。この工程並びに原盤用基板100及びレジスト層102の材料については、上述した第4実施形態(図6(A)参照)と同様である。
【0106】
次に、図8(B)に示すように、マスク106をレジスト層102の上に配置し、マスク106を介してレジスト層102の所定領域のみを放射線74によって暴露する。マスク116は、マイクロレンズアレイが適用される画素に対応する領域において、放射線74が透過しないするようにパターン形成されたものである。
【0107】
そして、レジスト層102を放射線74によって暴露した後に所定の条件により現像処理を行うと、図8(C)に示すように、放射線74の暴露領域でレジスト層102が選択的に除去されて原盤用基板100の表面が露出し、それ以外の領域はレジスト層102により覆われたままの状態となる。
【0108】
こうしてレジスト層102がパターン化されると、リフロー工程で、レジスト層102を加熱する。そして、レジスト層102が溶融されると、表面張力により、図8(D)に示すようにレジスト層102の表面は、曲面形状をなす。
【0109】
続いて、図8(E)に示すように、このレジスト層102をマスクとして、エッチャント108によって、原盤用基板100を所定の深さエッチングを行う。詳しくは、異方性エッチング、例えば反応性イオンエッチングなどのドライエッチングを行う。
【0110】
図9(A)〜図9(C)は、原盤用基板がエッチングされる過程を示す図である。原盤用基板100は、部分的に、曲面形状をなすレジスト層102によって覆われている。原盤用基板100は、まず、レジスト層102に覆われていない領域においてエッチングされる。そして、レジスト層102は、エッチャント108によりエッチングされて、図9(A)及び図9(B)に示すように、二点鎖線で示す領域から実線で示す領域へと徐々に小さくなる。ここで、レジスト層102は曲面形状をなしているので、この形状のレジスト層102が徐々に小さくなると、原盤用基板100は徐々に露出していき、この露出した領域が連続的に徐々にエッチングされていく。こうして、原盤用基板100が連続的に徐々にエッチングされるので、エッチング後の原盤用基板100の表面形状は曲面を有するようになる。最後には、図9(C)に示すように、原盤用基板100に凸部112が形成されて、原盤110が得られる。原盤110の凸部112は、マイクロレンズアレイが適用される画素に対応する領域に形成される。
【0111】
この原盤110は、一旦製造すればその後、耐久性の許す限り何度でも使用できるため経済的である。また、原盤110の製造工程は、2枚目以降のマイクロレンズアレイの製造工程において省略でき、工程数の減少および低コスト化を図ることができる。
【0112】
次に、図10(A)に示すように、原盤110の凸部112を有する面上に、基板前駆体114を載せる。そして、補強板116を、この基板前駆体114を介して原盤110と密着させることにより、基板前駆体114を所定領域まで塗り拡げて、図10(B)に示すように、原盤110と補強板116の間に基板前駆体114からなる層を形成する。
【0113】
ここでは、基板前駆体114を原盤110上に載せたが、補強板116に載せるか、原盤110及び補強板116の両方に載せてもよい。また、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法、バーコート法、ディッピング法等の方法により、原盤110及び補強板116のいずれか一方、または、両方に、予め基板前駆体114を所定領域まで塗り拡げてもよい。
【0114】
また、必要に応じて、原盤110と補強板116を基板前駆体114を介して密着させる際に、原盤110及び補強板116のいずれか一方を介して基板前駆体114を加圧しても良い。
【0115】
ここで、基板前駆体114は、液状あるいは液状化可能な物質であることが好ましい。液状とすることで、原盤110上の複数の凸部112間へ、基板前駆体114を充填することが容易となる。液状の物質としては、エネルギーの付与により硬化可能な物質が利用でき、液状化可能な物質としては、可塑性を有する物質が利用できる。また、基板前駆体114は、基板118を形成した際に、光透過性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、図4に示す色材充填層前駆体54に使用される材料を選択することができる。
【0116】
また、補強板116としては、マイクロレンズアレイとして要求される光透過性等の光学的な物性や、機械的強度等の特性を満足するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、石英やガラス、あるいは、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、アモルファスポリオレフィン等のプラスチック製の基板あるいはフィルムを利用することが可能である。
【0117】
このような材料を、図10(B)に示すように、原盤110と補強板116の間に挟み込み、その材料に応じた硬化処理を施す。例えば、光硬化性の樹脂を用いた場合であれば、所定の条件で光を照射することにより固化させると、基板118が形成される。
【0118】
なお、光硬化性の物質にて基板118を形成するときには、補強板116及び原盤110のうち少なくとも一方が、光透過性を有することが必要となる。
【0119】
このようにして基板118が原盤110上に形成されると、図10(C)に示すように、基板118と補強板116を一体的に原盤110から剥離する。そうすると、基板118は、凸部112から転写された複数の凹部120を有している。凹部120は、凸部112に対応して、レンズ面としての凹面になっている。
【0120】
なお、基板118単独で、マイクロレンズアレイとして要求される機械的強度等の特性を満足することが可能であれば、補強板116を基板118から剥離してもよい。
【0121】
以上の工程は、要するに、凸部112を有する原盤110から、レンズ面を構成する凹部120を有する基板118を形成する方法である。これによれば、高価な原盤110は、繰り返して使用することができるので、劣化して製造し直す頻度が減少し、基板118の製造コストを低減することができる。
【0122】
その後、図7(A)に示すのと同じ工程を経て、カラーフィルタの機能を備えるマイクロレンズアレイを得ることができる。
【0123】
(第5の実施の形態)
図11(A)〜図11(C)は、本発明を適用した第5の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。本実施の形態でも、カラーフィルタとしての機能を備えるマイクロレンズアレイを製造する。
【0124】
本実施の形態では、図6(E)に示す基板70を用意して、図11(A)に示すように、基板70の凹部78に色材受容層130を形成する。そして、図11(B)に示すように、インクジェットヘッド134を使用して色材受容層130に色材132を浸透させ、図11(C)に示すように、色パターン層136を形成する。
【0125】
色材受容層130を構成する材料としては、色材132を吸収することができ、色パターン層136の色特性を損なわない程度の光透過性を有していれば特に限定されるものでなく、種々の物質が利用できる。例えば、ヒドロキシプロピルセルロースの水溶液等を使用することができる。
【0126】
色材132は、色材受容層130に浸透するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、図5又は図7に示す色材69、79として選択可能なものを選択することができる。
【0127】
色材132を色材受容層130に射出する方法としては、特に限定されるものではないが、インクジェット方式が好適である。詳しくは、第2の実施の形態で説明したので、ここでは説明を省略する。
【0128】
こうして、図11(C)に示すように、色材受容層130に色材132が浸透して色パターン層136が形成される。基板70の凹部78はレンズ面に対応しているので、色パターン層136と基板70との界面がレンズ面となったマイクロレンズアレイ5が得られる。
【0129】
なお、本実施の形態は、図12(A)又は図12(B)に示すように変形してもよい。例えば、図12(A)において、色材受容層140は、基板70の凹部78及びその上方で層をなすように形成されている。ただし、色材142は、各凹部78内に収まるように浸透することで、色パターン層146が形成されている。また、図12(B)において、色材受容層150は、基板70における凹部78が形成された面と面一にならず、それよりも低い位置までしか形成されていない。
【0130】
これらのマイクロレンズアレイも、上述した第5の実施の形態と同じ効果を達成する。
【0131】
(第6の実施の形態)
図13(A)〜図13(D)は、本発明を適用した第6の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。本実施の形態でも、カラーフィルタとしての機能を備えるマイクロレンズアレイを製造する。
【0132】
本実施の形態では、図13(A)に示す原盤160を用意する。原盤160には、複数の凹部162が形成されている。各凹部162は、レンズ面に対応して凹面をなしている。原盤160は、エッチング可能な基材をエッチングして凹部162を形成して得ることができる。エッチング可能な基材として、シリコン又は石英が最適である。また、図6(E)に示す基板70と異なり、原盤160には光透過性が要求されない。
【0133】
原盤160の凹部162には、図13(B)に示すように、色パターン層166が形成される。色パターン層166は、凹部162に、図7(A)に示すように、色材を充填して形成することができる。
【0134】
次に、図13(C)に示すように、光透過性層168を介して、補強板170を色パターン層166に密着させる。詳しくは、原盤160における色パターン層166が形成された面と補強板170とを、光透過性層168の前駆体を介して密着させて、光透過性層168を形成する。光透過性層168の前駆体は、図4(A)に示す色材充填層前駆体54として使用可能なものから選択することができる。また、補強板170は、図10(A)に示す補強板116として使用可能なものから選択することができる。
【0135】
そして、図13(D)に示すように、色パターン層166を、光透過性層168及び補強板170と一体的に、原盤160から剥離することで、マイクロレンズアレイ6を得ることができる。なお、光透過性層168が、マイクロレンズアレイとして要求される機械的強度等の特性を満足することが可能であれば、補強板170を剥離してもよい。
【0136】
次に、図14(A)〜図14(D)は、第6の実施の形態の変形例を示す図である。この変形例では、図13(A)に示す原盤160が使用され、図14(A)に示すように、原盤160の凹部162に色材受容層180を形成する。色材受容層180の材料及び形成方法は、図11(A)に示す色材受容層130として使用可能な材料及び適用可能な形成方法から選択することができる。また、色材受容層180は、図12(A)及び図12(B)に示す色材受容層140、150と同様の形状にしてもよい。
【0137】
そして、色材受容層130に色材を浸透させて、図14(B)に示すように、色パターン層186を形成する。その詳細は、図11(B)に示す工程と同様であるので説明を省略する。
【0138】
こうして、色パターン層186が形成されると、図14(C)に示すように、光透過性層188を介して色パターン層186に補強板190を密着させ、図14(D)に示すように、色パターン層186を補強板190及び光透過性層188と一体的に、原盤160から剥離する。
【0139】
この変形例は、色パターン層186の形成工程を除き、上記第6の実施の形態の内容と同様である。そして、得られたマイクロレンズアレイ7も、同様の効果を奏する。
【0140】
図15は、本発明に係るマイクロレンズアレイを適用した液晶プロジェクタの一部を示す図である。この液晶プロジェクタは、上述した第1の実施形態に係る方法により製造されたマイクロレンズアレイ1を組み込んだライトバルブ200と、光源としてのランプ210とを有する。
【0141】
マイクロレンズアレイ1は、レンズ面を形成する画素部21、22、23からなる色パターン層20を、ランプ210とは反対の方向に向けて配置されている。そして、色パターン層20上には、光透過性層202が形成され、その上に透明電極膜204及び配向膜206が積層されている。また、配向膜206からギャップをあけて、TFT基板201が設けられている。TFT基板201には、透明な個別電極203及び薄膜トランジスタ205が設けられており、これらの上に配向膜207が形成されている。また、TFT基板201は、配向膜207を配向膜206に対向させて配置されている。
【0142】
配向膜206、207間には、液晶208が封入されており、薄膜トランジスタ205によって制御される電圧によって、液晶208が駆動されるようになっている。
【0143】
この液晶プロジェクタによれば、ランプ210から照射された光220が、レンズ面を形成する画素部21、22、23にて集光するので、明るい画面を表示することができる。
【0144】
なお、画素部のレンズ面が凸面であるときには、光透過性層202の光屈折率naと、画素部21、22、23の光屈折率nbとは、
na<nb
の関係にあることが必要である。この条件を満たすことで、屈折率の大きい媒質から、屈折率の小さい媒質に光が入射することになり、光220は両媒質の界面の法線から離れるように屈折して集光する。そして、画面を明るくすることができる。
【0145】
逆に、画素部のレンズ面が凹面であるときには、光透過性層202の光屈折率
na′と、画素部21、22、23の光屈折率 nb′とは、
na′> nb′
の関係にあることが必要である。この条件を満たすことで、屈折率の小さい媒質から、屈折率の大きい媒質に光が入射することになり、光220は両媒質の界面の法線に近づくように屈折して集光する。そして、画面を明るくすることができる。
【0146】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜図1(E)は、本発明を適用した第1の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図2】図2(A)〜図2(C)は、本発明を適用した第2の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図3】図3(A)〜図3(C)は、本発明を適用した第2の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図4】図4(A)〜図4(C)は、第2の実施の形態の変形例を示す図である。
【図5】図5は、本発明を適用した第3の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図6】図6(A)〜図6(E)は、本発明を適用した第4の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図7】図7(A)及び図7(B)は、本発明を適用した第4の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図8】図8(A)〜図8(E)は、第4の実施の形態の変形例を示す図である。
【図9】図9(A)〜図9(C)は、第4の実施の形態の変形例を示す図である。
【図10】図10(A)〜図10(C)は、第4の実施の形態の変形例を示す図である。
【図11】図11(A)〜図11(C)は、本発明を適用した第5の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図12】図12(A)及び図12(B)は、第5の実施の形態の変形例を示す図である。
【図13】図13(A)〜図13(D)は、本発明を適用した第6の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【図14】図14(A)〜図14(D)は、第6の実施の形態の変形例を示す図である。
【図15】図15は、本発明を適用したマイクロレンズアレイを備える電子機器を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロレンズアレイ
10 基板
14 放射線感応層
20 色パターン層
21、22、23 画素部
30 基板
32 仕切部
34 放射線感応層
38 凹部
40 色パターン層
41、42、43 画素部
50 基板
52 原盤
58 凹部
60 基板
62 仕切部材
68 凹部
70 基板
78 凹部
79 色材
80 色パターン層
81、82、83 画素部

Claims (1)

  1. 光透過性の基板上に、所定配列の複数の画素部に区画された色パターン層を形成する工程と、
    前記色パターン層の各画素部の表面をレンズ面に対応して湾曲させる工程と、
    を含み、
    前記色パターン層の前記画素部は、複数色で形成され、
    前記色パターン層の形成工程では、前記基板上に前記複数色のうちのいずれか一色の放射線感応層を形成し、前記放射線感応層を選択的に除去して一部を残すことで前記複数の画素部のうちの一部を形成する工程が繰り返して行われ、
    各画素部の表面を湾曲させる工程では、各画素部を加熱して溶融することで、各画素部の表面を表面張力にて凸面にするマイクロレンズアレイの製造方法。
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