JP2001042104A - マイクロレンズアレイ、その製造方法及びその製造用原盤並びに表示装置 - Google Patents

マイクロレンズアレイ、その製造方法及びその製造用原盤並びに表示装置

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JP2001042104A
JP2001042104A JP11211943A JP21194399A JP2001042104A JP 2001042104 A JP2001042104 A JP 2001042104A JP 11211943 A JP11211943 A JP 11211943A JP 21194399 A JP21194399 A JP 21194399A JP 2001042104 A JP2001042104 A JP 2001042104A
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JP
Japan
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microlens array
manufacturing
master
peripheral end
region
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Withdrawn
Application number
JP11211943A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takakuwa
敦司 高桑
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ形状にばらつきのないマイクロレンズ
アレイ、その製造方法及びその製造用原盤並びに表示装
置を提供することにある。 【解決手段】 原盤10は、1つの面に、レンズアレイ
形成領域12と、レンズアレイ形成領域12の周囲に形
成された平坦領域18と、が形成され、レンズアレイ形
成領域12には、複数の凸レンズに対応した複数の凹部
14、16が形成され、レンズアレイ形成領域12の周
端部に形成された凹部14は、中央部に形成されたいず
れかの凹部16よりも深く形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズア
レイ、その製造方法及びその製造用原盤並びに表示装置
に関する。
【0002】
【発明の背景】液晶表示パネル等に使用されるマイクロ
レンズアレイの製造方法として、特開平3−19800
3号公報及び特開平5−303009号公報に開示され
る方法が知られている。これらによれば、多数の凸レン
ズに対応する多数の凹部が形成された原盤に樹脂を滴下
し、樹脂を硬化させて光透過性層を形成し、原盤を剥離
することで、凹部が転写された凸レンズを有するマイク
ロレンズアレイを製造することができる。なお、特開平
5−303009号公報には、金属板をエッチングして
原盤を作製することが記載されている。
【0003】従来の原盤を使用すると、光透過性層を形
成する樹脂が硬化収縮したときに、部分的に収縮率が異
なるため、レンズ形状にばらつきが生じることがあっ
た。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、その目的は、レンズ形状にばらつきのないマイク
ロレンズアレイ、その製造方法及びその製造用原盤並び
に表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係るマイ
クロレンズアレイ製造用原盤は、1つの面に、少なくと
も1つのレンズアレイ形成領域と、前記レンズアレイ形
成領域の周囲に形成された平坦領域と、が形成され、前
記レンズアレイ形成領域には、複数の凸レンズに対応し
た複数の凹部が形成され、前記レンズアレイ形成領域の
周端部に形成された前記凹部は、中央部に形成されたい
ずれかの前記凹部よりも、深く形成されてなる。
【0006】本発明によれば、レンズアレイ形成領域の
複数の凹部に光透過性層前駆体等を密着させて、複数の
凸部を転写形成することができ、複数の凸部を含むマイ
クロレンズアレイを形成することができる。また、レン
ズアレイ形成領域の周端部に形成された凹部は、中央部
に形成された凹部よりも深く形成されている。したがっ
て、レンズアレイ領域の周端部に形成された凹部に対応
する凸部は、中央部に形成された凹部に対応する凸部よ
りも大きく形成される。そして、レンズアレイ領域の周
端部に形成された凹部に対応する凸部が、硬化収縮率の
違いによって、他の凸部よりも大きく収縮しても、レン
ズ形状のばらつきが少なくなる。
【0007】(2)このマイクロレンズアレイ製造用原
盤において、前記レンズアレイ形成領域の前記周端部の
幅は、この幅方向と平行な、前記レンズアレイ形成領域
の一辺の0.5〜30%の長さであってもよい。
【0008】(3)このマイクロレンズアレイ製造用原
盤において、前記中央部の前記凹部の深さd1と、前記
周端部に形成されたいずれかの凹部の深さd2と、は、
マイクロレンズアレイの製造に使用される光透過性層前
駆体の硬化収縮率をa(%)としたときに、 d2=定数k×d1×(100の3乗根)/((100−a)の3乗根)…(1) の関係にあってもよい。
【0009】(4)このマイクロレンズアレイ製造用原
盤において、前記周端部には、前記平坦領域から離れる
方向に複数の凹部が並んで形成されていてもよい。
【0010】(5)このマイクロレンズアレイ製造用原
盤において、前記周端部に形成される前記複数の凹部
は、同じ深さで形成されていてもよい。
【0011】(6)このマイクロレンズアレイ製造用原
盤において、前記周端部に形成される前記複数の凹部
は、最も前記平坦領域に近い凹部が、最も前記平坦領域
から離れた凹部よりも深く形成されていてもよい。
【0012】(7)このマイクロレンズアレイ製造用原
盤において、前記周端部に形成される前記複数の凹部
は、前記平坦領域に近づくに従って深くなってもよい。
【0013】(8)このマイクロレンズアレイ製造用原
盤において、前記周端部に形成される前記複数の凹部
は、前記平坦領域から離れる方向に並ぶ複数のグループ
に分類され、各グループに同じ深さの複数の凹部が含ま
れ、平坦領域に近いグループの凹部が、平坦領域から離
れたグループの凹部よりも深く形成されてもよい。
【0014】(9)本発明に係るマイクロレンズアレイ
の製造方法は、複数の凹部を含むレンズアレイ形成領域
と、前記レンズアレイ形成領域の周囲に形成された平坦
領域と、を1つの面に有する原盤に光透過性層前駆体を
密着させ、前記凹部から複数の凸部を前記光透過性層前
駆体に転写形成する工程と、前記光透過性層前駆体を硬
化させる工程と、を含み、前記光透過性層前駆体を硬化
させる工程の前に、前記レンズアレイ形成領域の周端部
の凹部に対応する前記凸部を、前記レンズアレイ形成領
域の中央部の凹部に対応する前記凸部よりも、大きく形
成しておく。
【0015】本発明によれば、レンズアレイ形成領域の
複数の凹部に光透過性層前駆体を密着させて、複数の凸
部を転写形成することができ、複数の凸部を含むマイク
ロレンズアレイを形成することができる。また、レンズ
アレイ領域の周端部に形成された凹部に対応する凸部
は、中央部に形成された凹部に対応する凸部よりも大き
く形成される。したがって、光透過性層を硬化させる
と、レンズアレイ領域の周端部に形成された凹部に対応
する凸部が、硬化収縮率の違いによって、他の凸部より
も大きく収縮しても、レンズ形状のばらつきが少なくな
る。
【0016】(10)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記レンズアレイ形成領域の前記周端部
の幅を、この幅方向と平行な、前記レンズアレイ形成領
域の一辺の0.5〜30%の長さとしてもよい。
【0017】(11)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記中央部の前記凹部に対応する前記凸
部の高さd1と、前記周端部の凹部に対応する前記凸部
の高さd2とを、前記光透過性層前駆体の硬化収縮率を
a(%)としたときに、 d2=定数k×d1×(100の3乗根)/((100−a)の3乗根)…(1) となるように形成してもよい。
【0018】(12)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記周端部の凹部に対応して形成される
前記複数の凸部を、同じ高さで形成してもよい。
【0019】(13)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記周端部の凹部に対応して形成される
前記複数の凸部を、最も前記平坦領域に近い凸部が最も
前記平坦領域から離れた凸部よりも高くなるように形成
してもよい。
【0020】(14)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記周端部の凹部に対応して形成される
前記複数の凸部を、前記平坦領域に近づくに従って高く
形成してもよい。
【0021】(15)このマイクロレンズアレイの製造
方法において、前記周端部の凹部に対応して形成される
前記複数の凸部を、前記平坦領域から離れる方向に並ぶ
複数のグループに分類して各グループに同じ高さの複数
の凸部が含まれたときに、平坦領域に近いグループの凸
部が、平坦領域から離れたグループの凸部よりも高くな
るように形成してもよい。
【0022】(16)本発明に係るマイクロレンズアレ
イは、上記方法により製造されたものである。
【0023】(17)本発明に係る表示装置は、上記マ
イクロレンズアレイを有する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照にして説明する。
【0025】(マイクロレンズアレイ製造用原盤)図1
(A)は、本実施の形態で使用する原盤の平面図であ
り、図1(B)は、図1(A)のIB−IB線断面図であ
る。
【0026】原盤10は、円盤状又は矩形の基材から形
成することができる。原盤10は、少なくとも1つ(多
くの場合複数)のマイクロレンズアレイを一度に形成す
るものである。原盤10の1つの面には、個々のマイク
ロレンズアレイに対応する少なくとも1つ(多くの場合
複数)のレンズアレイ形成領域12が形成されている。
【0027】各レンズアレイ形成領域12の周囲には、
平坦領域18が形成されている。平坦領域18は、複数
のレンズアレイ形成領域12が間隔をあけて形成された
ときの、隣同士のレンズアレイ形成領域12の間の領域
も含む。
【0028】各レンズアレイ形成領域12には、複数の
凹部14、16が形成されている。例えば、複数行複数
列で、マトリクス状に複数の凹部14、16が形成され
ている。凹部14、16は、マイクロレンズアレイの個
々の凸レンズに対応した形状をなしている。凹部14、
16は、レンズアレイ形成領域12の周端部に形成され
る凹部14と、中央部に形成される凹部16とに区別さ
れる。図1では、複数のレンズアレイ形成領域12のう
ちの1つにおいて、凹部14をハッチングして示してあ
る。
【0029】レンズアレイ形成領域12の一辺の長さL
に対して、この長さL方向に沿った幅wの周端部に、こ
の幅w方向に複数の凹部14が並んで形成されている。
言い換えると、レンズアレイ形成領域12の周端部に
は、平坦領域18から離れる方向に複数の凹部14が並
んで形成されている。あるいは、周端部の幅w方向に1
つの凹部14が形成されていてもよい。なお、凹部14
が形成される周端部の幅wは、レンズアレイ形成領域1
2の一辺の長さLの0.5〜30%程度であることが好
ましい。
【0030】図1に示す例では、レンズアレイ形成領域
12の周端部に、その幅w方向に複数の凹部14が並
び、その複数の凹部14が同じ深さとなっている。
【0031】レンズアレイ形成領域12の周端部に形成
された凹部14と、レンズアレイ形成領域12の周端部
を除く領域(中央部)に形成される凹部16とは、形状
が異なる。例えば、レンズアレイ形成領域12の周端部
に形成された凹部14は、中央部に形成された凹部16
よりも深く形成されている。具体的には、中央部の凹部
16の深さd1と、周端部に形成されたいずれかの凹部
14の深さd2と、は、マイクロレンズアレイの製造に
使用される光透過性層前駆体32(図4(B)参照)の
硬化収縮率をa(%)としたときに、 d2=定数k×d1×(100の3乗根)/((100−a)の3乗根)…(1) の関係にあることが好ましい。なお、本実施の形態で
は、光透過性層前駆体32の硬化収縮率は、体積収縮率
である。定数kは、好ましくは、0.9〜1.0の範囲
内に設定される。
【0032】原盤10は、スペーサ19を有していても
よい。スペーサ19は、基材の外周端部に一体的に立ち
上げ形成されたものであり、スペーサ19にて囲まれる
内側に、レンズアレイ形成領域12及び平坦領域18が
形成されている。スペーサ19の高さは、マイクロレン
ズアレイの厚みに対応して設定される。なお、スペーサ
19は、図1(A)及び図1(B)に示すような連続壁
でなく、切れ間のある壁であってもよい。あるいは、円
盤状の基材の外周端部を円周に沿って3以上に分割した
3以上の箇所のそれぞれに、ピン状のスペーサを立ち上
げ形成してもよい。
【0033】(原盤の製造方法)図2(A)〜図3
(C)は、本実施の形態で使用する原盤の製造工程を示
す図である。
【0034】まず、図2(A)に示すように、基材20
上にレジスト層22を形成する。基材20は、原盤10
(図1(A)参照)に加工されるもので、外周端部にス
ペーサ19が一体的に形成された状態で用意してもよ
い。基材20をエッチングして、凹部14、16を形成
する。そのため、基材20は、エッチング可能な材料で
あれば特に限定されるものではなく、シリコン、石英、
低膨張結晶化ガラス(ネオセラム)等が用いられ得る。
シリコン又は石英は、エッチングにより高精度の凹部1
4、16の形成が容易であるため、好適である。
【0035】スペーサ19の形成方法としては、例え
ば、スペーサ形成領域がレジスト層で覆われるように、
図2(B)及び図2(C)と同様の方法により放射線暴
露、現像処理を施した後、エッチング等の方法によりス
ペーサ以外の領域をスペーサ19の高さ分だけ除去する
ことにより形成する。また、他の方法として、スペーサ
を別に形成しておき、それを接着剤を介して原盤に接着
させるか、直接原盤に接合させることにより原盤上に形
成してもよい。
【0036】レジスト層22を形成する物質としては、
例えば、半導体デバイス製造において一般的に用いられ
ている、クレゾールノボラック系樹脂に感光剤としてジ
アゾナフトキノン誘導体を配合した市販のポジ型のレジ
ストをそのまま利用できる。ここで、ポジ型のレジスト
とは、所定のパターンに応じて放射線に暴露することに
より、放射線によって暴露された領域が現像液により選
択的に除去可能となる物質のことである。
【0037】レジスト層22を形成する方法としては、
スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、
ロールコート法、バーコート法等の方法を用いることが
可能である。なお、スペーサ19がエッチングされない
ように、スペーサ19が、レジスト層22により覆われ
ていることが必要である。
【0038】次に、図2(B)に示すように、マスク2
4をレジスト層22の上方に配置し、マスク24を介し
てレジスト層22の所定領域のみを放射線26によって
暴露する。
【0039】マスク24は、図1(B)に示す凹部1
4、16の形成に必要とされる領域においてのみ、放射
線26が透過するようにパターン形成されたものであ
る。放射線26としては波長200nm〜500nmの
領域の光を用いることが好ましい。この波長領域の光の
利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立されている
フォトリソグラフィの技術及びそれに利用されている設
備の利用が可能となり、低コスト化を図ることができ
る。
【0040】そして、レジスト層22を放射線26によ
って暴露した後に所定の条件により現像処理を行うと、
図2(C)に示すように、放射線26の暴露領域28に
おいてのみ、レジスト層22の一部が選択的に除去され
て基材20の表面が露出し、それ以外の領域はレジスト
層22により覆われたままの状態となる。
【0041】こうしてレジスト層22がパターン化され
ると、図2(D)に示すように、このレジスト層22を
マスクとして基材20を所定の深さエッチングする。詳
しくは、基材20におけるレジスト層22から露出した
領域に対して、どの方向にもエッチングが進む等方性エ
ッチングを行う。例えば、ウエットエッチングを適用し
て、化学溶液(エッチング液)に基材20を浸すこと
で、等方性エッチングを行うことができる。基材20と
して石英を用いた場合には、エッチング液として、例え
ば、沸酸と沸化アンモニウムを混合した水溶液(バッフ
ァード沸酸)を用いてエッチングを行う。等方性エッチ
ングを行うことで、基材20には、凹状の凹部14、1
6が形成される。
【0042】次に、エッチングの完了後に、図2(E)
に示すように、レジスト層22を除去する。この状態で
は、凹部14、16が同じ深さになっているので、凹部
14をさらに深くエッチングする。
【0043】例えば、図3(A)に示すように、凹部1
4上のみを開口させてレジスト層30を形成する。その
形成方法は、図2(A)〜図2(C)に示す方法と同じ
である。続いて、図3(B)に示すように、凹部14に
対して、特定の方向にのみエッチングが進む異方性エッ
チングを行う。具体的には、凹部14の深さ方向にのみ
エッチングを行う。図3(C)に示すように、レジスト
層30を除去して、原盤10が得られる。
【0044】この原盤10は、本実施の形態では、一旦
製造すればその後、耐久性の許す限り何度でも使用でき
るため経済的である。また、原盤10の製造工程は、2
枚目以降のマイクロレンズアレイの製造工程において省
略でき、工程数の減少および低コスト化を図ることがで
きる。
【0045】上記工程では、基材20に凹部14、16
を形成するに際し、ポジ型のレジストを用いたが、放射
線に暴露された領域が現像液に対して不溶化し、放射線
に暴露されていない領域が現像液により選択的に除去可
能となるネガ型のレジストを用いても良く、この場合に
は、上記マスク24とはパターンが反転したマスクが用
いられる。あるいは、マスクを使用せずに、レーザ光あ
るいは電子線によって直接レジストをパターン状に暴露
しても良い。また、レジストの代わりに、金、クロム等
の金属、あるいはSi、SiO2等を使用してもよい。
【0046】なお、上述した方法は、シリコン、石英等
からなる基材20をエッチングして凹凸を付与したもの
を原盤10としたが、かかるエッチングにより凹凸が付
与された基材上又はその凹凸を転写した樹脂面上に、金
属膜を形成し、これに電鋳処理を施して凹凸を転写し、
金属材料からなる原盤としてもよい。この場合、最終的
な金属原盤の凹凸の周端部が中央部より深い凹部となる
ように条件設定される。
【0047】(マイクロレンズアレイの製造方法)図4
(A)〜図4(D)は、本発明を適用した実施の形態に
係るマイクロレンズアレイの製造方法を示す図である。
【0048】図4(A)に示すように、光透過性層前駆
体32を、原盤10における凹部14、16及び平坦領
域18が形成された面に載せる。図4(B)に示すよう
に、光透過性層前駆体32を介して、基板34と原盤1
0とを密着させることにより、光透過性層前駆体32を
所定領域まで塗り拡げる。図4(C)に示すように、原
盤10と基板34の間に光透過性層前駆体32からなる
層を形成する。この層は、固化されると光透過性層40
となる。
【0049】本実施の形態では、上述したように、原盤
10のレンズアレイ形成領域12の周端部に形成された
凹部14が、その中央部に形成された凹部16よりも深
くなっている。したがって、図4(B)に拡大して示す
ように、凹部14に充填された光透過性層前駆体32に
よって形成される凸部36は、凹部16に充填された光
透過性層前駆体32によって形成された凸部38よりも
大きく又は高くなる。しかし、レンズアレイ形成領域1
2の周端部では、平坦領域18に近いために光透過性層
前駆体32の収縮率が大きくなる。そのため、光透過性
層前駆体32が硬化すると、図4(C)に拡大して示す
ように、レンズアレイ形成領域12の周端部に形成され
た凹部14にて形成された凸部36は、収縮して小さく
なる。その結果、凸部36は、レンズアレイ形成領域1
2の中央部に形成された凹部16にて形成された凸部3
8と、ほぼ同じ大きさ又は高さになる。
【0050】本実施の形態では、原盤10にスペーサ1
9が一体形成されており、スペーサ19上に基板34が
載るようになっている。したがって、スペーサ19によ
って、原盤10における凹部14、16が形成された面
と、基板34における原盤10に対向する面と、の間隔
が制御される。これによって、原盤10における凹部1
4、16が形成された面と、基板34における原盤10
に対向する面と、の間に形成される光透過性層前駆体3
2からなる層の厚みを、一定にするように制御すること
ができる。
【0051】ここでは、光透過性層前駆体32を原盤1
0上に載せたが、基板34に載せるか、原盤10及び基
板34の両方に載せてもよい。また、原盤10及び基板
34のいずれか一方、または、両方に、予め光透過性層
前駆体32を所定領域まで塗り拡げてもよい。
【0052】また、必要に応じて、原盤10と基板34
とを光透過性層前駆体32を介して密着させる際に、原
盤10及び基板34の少なくともいずれか一方を介して
光透過性層前駆体32を加圧しても良い。加圧すること
で、光透過性層前駆体32が所定領域まで塗れ拡がる時
間を短縮できることで作業性が向上し、かつ、光透過性
層前駆体32の凹部14、16への充填が確実となる。
【0053】ここで、光透過性層前駆体32は、液状あ
るいは液状化可能な物質であることが好ましい。液状と
することで、原盤10上の複数の凹部14、16間へ、
光透過性層前駆体32を充填することが容易となる。液
状の物質としては、エネルギーの付与により硬化可能な
物質が利用でき、液状化可能な物質としては、可塑性を
有する物質が利用できる。
【0054】また、光透過性層前駆体32は、光透過性
層40を形成した際に、光透過性等の要求される特性を
有するものであれば特に限定されるものではないが、樹
脂であることが好ましい。樹脂は、エネルギー硬化性を
有するもの、あるいは可塑性を有するものが容易に得ら
れ、好適である。
【0055】エネルギー硬化性を有する樹脂としては、
光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可
能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光
装置、ベイク炉やホットプレート等の加熱装置を利用す
ることができ、省設備コスト化を図ることが可能であ
る。
【0056】このようなエネルギー硬化性を有する樹脂
としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、
メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が利用できる。特
に、アクリル系樹脂は、市販品の様々な前駆体や感光剤
(光重合開始剤)を利用することで、光の照射で短時間
に硬化するものが容易に得られるため好適である。
【0057】光硬化性のアクリル系樹脂の基本組成の具
体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、モノマ
ー、光重合開始剤があげられる。
【0058】プレポリマーまたはオリゴマーとしては、
例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレー
ト類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアク
リレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のア
クリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメ
タクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリ
エーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利
用できる。
【0059】モノマーとしては、例えば、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリド
ン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアク
リレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の
二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが
利用できる。
【0060】光重合開始剤としては、例えば、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフ
ェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イ
ソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブ
チルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセト
フェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェ
ノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノ
ン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、
N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチル
ケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2
−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オ
キシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾイン
エーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾイ
ンエーテル類、ミヒラーケトン、ベンジルメチルケター
ル等のラジカル発生化合物が利用できる。
【0061】なお、必要に応じて、酸素による硬化阻害
を防止する目的でアミン類等の化合物を添加したり、塗
布を容易にする目的で溶剤成分を添加してもよい。溶剤
成分としては、特に限定されるものではなく、種々の有
機溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、メトキシメチルプロピオネート、エト
キシエチルプロピオネート、エチルラクテート、エチル
ピルビネート、メチルアミルケトン等が利用可能であ
る。
【0062】これらの物質によれば、高精度のエッチン
グが可能な点で原盤10の材料として優れているシリコ
ン又は石英からの離型性が良好であるため好適である。
【0063】また、可塑性を有する樹脂としては、例え
ば、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト系樹脂、アモルファスポリオレフィン系樹脂等の熱可
塑性を有する樹脂が利用できる。このような樹脂を軟化
点温度以上に加温することにより可塑化させて液状と
し、図4(C)に示すように、原盤10と基板34との
間に挟み込んで層を形成する。
【0064】光透過性層前駆体32を介して原盤10と
基板34を密着させることで、光透過性層前駆体32
は、原盤10の凹部14、16に対応する形状になる。
つまり、光透過性層前駆体32に、凹部14、16を転
写して凸部36、38を形成することができる。
【0065】レンズアレイ形成領域12(図1参照)の
中央部に形成された凹部16に対応する凸部38は、凹
部16の深さd1に対応して、高さd1となる。また、レ
ンズアレイ形成領域12の周端部に形成された凹部14
に対応する凸部36は、凹部14の深さd2に対応し
て、高さd2となる。光透過性層前駆体32の硬化収縮
率をa(%)としたときに、 d2=定数k×d1×(100の3乗根)/((100−a)の3乗根)…(1) の関係にあることが好ましい。なお、本実施の形態で
は、光透過性層前駆体32の硬化収縮率は、体積収縮率
である。定数kは、好ましくは0.9〜1.0の範囲内
に設定される。
【0066】また、上記原盤10では、レンズアレイ形
成領域12の周端部に形成された複数の凹部14が同じ
深さであることに対応して、複数の凸部36の高さを同
じ高さに形成する。
【0067】そして、光透過性層前駆体32に応じた固
化処理を施す。例えば、光硬化性の樹脂を用いた場合で
あれば、所定の条件で光を照射する。これにより光透過
性層前駆体32を固化させて、図4(C)に示すよう
に、光透過性層40を形成することができる。なお、光
硬化性の物質にて光透過性層40を形成するときには、
基板34及び原盤10のうち少なくとも一方が、光透過
性を有することが必要となる。あるいは、軟化点温度以
上に加温した可塑化した樹脂を光透過性層前駆体32と
して使用する場合には、冷却することにより固化させる
ことができる。
【0068】このように、光透過性層前駆体32を、エ
ネルギーの付与により硬化可能な物質あるいは可塑性を
有する物質から形成することで、これを原盤10に塗布
して密着させた際に、原盤10に形成されている凹部1
4、16間の微細部にまで、光透過性層前駆体32が充
填される。そして、この光透過性層前駆体32に応じた
固化処理を施すことにより固化させて光透過性層40を
形成すると、原盤10の凹部14、16を精密に光透過
性層40に転写させることができる。
【0069】また、基板34としては、マイクロレンズ
アレイとして要求される光透過性等の光学的な物性や、
機械的強度等の特性を満足するものであれば特に限定さ
れるものではなく、例えば、石英やガラス、あるいは、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルサル
フォン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタ
クリレート、アモルファスポリオレフィン等のプラスチ
ック製の基板あるいはフィルムを利用することが可能で
ある。
【0070】次いで、図4(D)に示すように、原盤1
0から光透過性層40及び基板34を剥離する。なお、
光透過性層40単独で、マイクロレンズアレイとして要
求される機械的強度等の特性を満足することが可能であ
れば、基板34は不要であるから、基板34を光透過性
層40から剥離してもよい。この剥離工程は、原盤10
から光透過性層40を剥離する前であっても、その後で
あってもよい。
【0071】光透過性層40は、原盤10の凹状の凹部
14、16に対応して、複数の凸部36、38が形成さ
れているので、凸レンズを有するマイクロレンズアレイ
となる。原盤10が複数の製品を製造するものであれ
ば、光透過性層40は、複数のマイクロレンズアレイが
一体化されたものであるから、これを個片に切断して個
々の製品が得られる。
【0072】次に、図5は、本発明を適用した実施の形
態に係る原盤の変形例を示す図である。同図において、
原盤50には、上述した原盤10と同様に、レンズアレ
イ形成領域(図示せず)が形成され、レンズアレイ形成
領域の周囲には平坦領域58が形成されている。
【0073】本変形例では、レンズアレイ形成領域の周
端部(平坦領域58に近い領域)に、その幅方向に複数
の凹部51、52、53が並んで形成されている。これ
らのうち、最も平坦領域58に近い凹部51は、最も平
坦領域58から離れた凹部53よりも深く形成されてい
る。最も平坦領域58に近い領域では、光透過性層前駆
体32の硬化収縮が最も大きくなる。したがって、凹部
51を最も深く形成することで、光透過性層40の凸部
36(図4(C)参照)が大きく収縮することに対応で
きるようになっている。なお、レンズアレイ形成領域の
周端部に形成された凹部51、52、53は、図示しな
い中央部に形成された凹部よりも深く形成されている。
【0074】また、本変形例では、レンズアレイ形成領
域の周端部に形成された凹部51、52、53は、平坦
領域58に近づくに従って徐々に深くなる。例えば、凹
部51、52、53の底部を直線で結ぶと、その直線
は、平坦領域58に近づくほど、原盤50の表面から離
れるように傾斜する。
【0075】この原盤50を使用してマイクロレンズア
レイを製造するときには、レンズアレイ形成領域の周端
部に形成された凹部51、52、53に対応する複数の
凸部のうち、最も平坦領域58に近い凸部を、最も平坦
領域58から離れた凹部よりも高く形成する。また、凹
部51、52、53が、平坦領域58に近づくに従って
徐々に深くなることに対応して、光透過性層前駆体によ
って凸部を、平坦領域58に近づくに従って高く形成す
る。本変形例によっても、上記実施の形態と同じ効果を
達成することができる。
【0076】なお、本変形例において、レンズアレイ形
成領域のうち、周端部のより深い凹部の寸法設計につい
ては、前述した式(1)の関係式を満たすようにされる
ことが好ましい。より深い凹部52、53等の深さ
((1)式のd2に相当)は、 0.9≦k≦1.0 の範囲で設定されることが好ましい。
【0077】図6は、本発明を適用した実施の形態に係
る原盤の他の変形例を示す図である。同図において、原
盤60には、上述した原盤10と同様に、レンズアレイ
形成領域(図示せず)が形成され、レンズアレイ形成領
域の周囲には平坦領域68が形成されている。
【0078】本変形例では、レンズアレイ形成領域の周
端部(平坦領域68に近い領域)に、その幅方向に複数
の凹部61、62、63が並んで形成されている。詳し
くは、最も平坦領域68に近い領域に、複数の凹部61
(第1グループ71)が形成され、それよりも平坦領域
68から離れた領域に、複数の凹部62(第2グループ
72)が形成され、さらに平坦領域68から離れた領域
に、複数の凹部63(第3グループ73)が形成されて
いる。第1グループ71において凹部61の深さは同じ
であり、第2グループ72において凹部62の深さは同
じであり、第3グループ73において凹部63の深さは
同じである。
【0079】最も平坦領域68に近い第1グループ71
の凹部61は、これよりも平坦領域68から離れた第2
グループ72の凹部62よりも深く形成されている。ま
た、第2グループ72の凹部62は、これよりもさらに
平坦領域68から離れた第3グループ73の凹部63よ
りも深く形成されている。すなわち、平坦領域68に近
いグループの凹部が、平坦領域68から離れたグループ
の凹部よりも深くなっている。
【0080】最も平坦領域68に近い領域では、光透過
性層前駆体32の硬化収縮が最も大きくなる。したがっ
て、第1グループ71の凹部61を最も深く形成するこ
とで、光透過性層40の凸部36(図4(C)参照)が
大きく収縮することに対応できるようになっている。な
お、レンズアレイ形成領域の周端部に形成された凹部6
1、62、63は、図示しない中央部に形成された凹部
よりも深く形成されている。
【0081】この原盤60を使用してマイクロレンズア
レイを製造するときには、レンズアレイ形成領域の周端
部に形成された凹部61、62、63に対応する複数の
凸部のうち、最も平坦領域68に近い第1グループ71
の凹部61に対応する凸部を、最も平坦領域68から離
れた第3グループ73の凹部63に対応する凸部よりも
高く形成する。また、各グループの凹部61、62、6
3が、平坦領域68に近づくに従って徐々に深くなるこ
とに対応して、光透過性層前駆体によって凸部を、平坦
領域68に近づくに従って高く形成する。本変形例によ
っても、上記実施の形態と同じ効果を達成することがで
きる。
【0082】なお、本変形例において、レンズアレイ形
成領域のうち、周端部のより深い凹部の寸法設計につい
ては、前述した式(1)の関係を満たすようにされるこ
とが好ましい。より深い凹部62、63等の深さ
((1)式のd2に相当)は、 0.9≦k≦1.0 の範囲で設定されることが好ましい。
【0083】図7は、本発明に係るマイクロレンズアレ
イを適用した表示装置の一例として、液晶プロジェクタ
の一部を示す図である。この液晶プロジェクタは、上述
した実施の形態に係る方法により製造されたマイクロレ
ンズアレイを組み込んだライトバルブ80と、光源とし
てのランプ90とを有する。
【0084】マイクロレンズアレイは、複数の凸部3
6、38が形成された光透過性層40から構成されてな
る。凸部36、38は、凸レンズとなっている。マイク
ロレンズアレイは、凸レンズをランプ90からみて凹状
になるように配置されている。マイクロレンズアレイ1
の凸部36、38が形成された面には、光透過性層81
が形成されている。マイクロレンズアレイと光透過性層
81との界面によって光が屈折する。光透過性層81上
には、ブラックマトリクス82、電極膜83及び配向膜
84が形成されている。
【0085】配向膜84からギャップをあけて、TFT
基板85が設けられている。TFT基板85には、透明
な個別電極86及び薄膜トランジスタ87が設けられて
おり、これらの上に配向膜88が形成されている。ま
た、TFT基板85は、配向膜88を配向膜84に対向
させて配置されている。
【0086】配向膜84、88間には、液晶89が封入
されており、薄膜トランジスタ87によって制御される
電圧によって、液晶89が駆動されるようになってい
る。
【0087】この液晶プロジェクタによれば、ランプ9
0から照射された光92が、各画素毎に、凸部36、3
8にて構成されるレンズにて集光するので、明るい画面
を表示することができる。
【0088】なお、その前提として、光透過性層81の
光屈折率naと、マイクロレンズアレイを構成する光透
過性層40の光屈折率nbとは、 na<nb の関係にあることが必要である。この条件を満たすこと
で、屈折率の大きい媒質から、屈折率の小さい媒質に光
が入射することになり、光92は両媒質の界面の法線か
ら離れるように即ち角度を以て屈折して集光する。そし
て、画面を明るくすることができる。
【0089】
【実施例】上述した例に沿って、図1に示す構造の原盤
を形成し、これを用いてマイクロレンズアレイを作製し
た。原盤のサイズを次の通り設定した。
【0090】 原盤を構成する矩形の基材:125mm×111mm 1パネル:19.1mm×14.5mm(対角0.9イ
ンチ) 1レンズ:18μm×18μm(円形) パネル形成領域の数:24パネル また、原盤の凹部の深さd1、d2を次の通り設定した。
【0091】 中央部の凹部の深さd1 :8μm 周端部の最外端の凹部の深さd2:8.15μm 最外端から1mm内側までの凹部の深さd2:8.15
μm 最外端から1〜2mm内側の部分までの凹部の深さd2 :8.15μm〜8μm かかる原盤を用い、図4に示す方法に沿ってアクリレー
ト系の樹脂(硬化収縮率約8%)に凹凸を転写してマイ
クロレンズアレイを作製した。なお、上記(1)式でk
=0.99となるように条件設定した。その結果、各パ
ネル形成領域における全体層に亘って凹部の深さ約8μ
mでほぼ均一なマイクロレンズアレイが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)及び図1(B)は、本発明を適用し
た実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造に使用
される原盤を示す図である。
【図2】図2(A)〜図2(E)は、本発明を適用した
実施の形態に係るマイクロレンズアレイ製造用原盤の製
造方法を示す図である。
【図3】図3(A)〜図3(C)は、本発明を適用した
実施の形態に係るマイクロレンズアレイ製造用原盤の製
造方法を示す図である。
【図4】図4(A)〜図4(D)は、本発明を適用した
実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法を示
す図である。
【図5】図5は、実施の形態に係る原盤の変形例を示す
図である。
【図6】図6は、実施の形態に係る原盤の変形例を示す
図である。
【図7】図7は、実施の形態に係るマイクロレンズアレ
イを組み込んだ表示装置を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロレンズアレイ 10 原盤 12 レンズアレイ形成領域 14 凹部 16 凹部 18 平坦領域 32 光透過性層前駆体 36 凸部 38 凸部 40 光透過性層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 11:00 Fターム(参考) 2H091 FA29Y FB02 FB06 FB07 FC26 GA01 GA08 KA10 LA30 MA07 4F202 AH75 AJ06 CD24 5G435 AA17 BB12 BB17 CC09 CC12 DD02 DD04 DD09 EE33 FF13 GG01 GG28 HH02 HH12 KK07 KK10 LL15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの面に、少なくとも1つのレンズア
    レイ形成領域と、前記レンズアレイ形成領域の周囲に形
    成された平坦領域と、が形成され、 前記レンズアレイ形成領域には、複数の凸レンズに対応
    した複数の凹部が形成され、 前記レンズアレイ形成領域の周端部に形成された前記凹
    部は、中央部に形成されたいずれかの前記凹部よりも、
    深く形成されてなるマイクロレンズアレイ製造用原盤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロレンズアレイ製
    造用原盤において、 前記レンズアレイ形成領域の前記周端部の幅は、この幅
    方向と平行な、前記レンズアレイ形成領域の一辺の0.
    5〜30%の長さであるマイクロレンズアレイ製造用原
    盤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のマイクロレ
    ンズアレイ製造用原盤において、 前記中央部の前記凹部の深さd1と、前記周端部に形成
    されたいずれかの凹部の深さd2と、は、マイクロレン
    ズアレイの製造に使用される光透過性層前駆体の硬化収
    縮率をa(%)としたときに、 d2=定数k×d1×(100の3乗根)/((100−
    a)の3乗根) の関係にあるマイクロレンズアレイ製造用原盤。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のマイクロレンズアレイ製造用原盤において、 前記周端部には、前記平坦領域から離れる方向に複数の
    凹部が並んで形成されているマイクロレンズアレイ製造
    用原盤。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のマイクロレンズアレイ製
    造用原盤において、 前記周端部に形成される前記複数の凹部は、同じ深さで
    形成されているマイクロレンズアレイ製造用原盤。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のマイクロレンズアレイ製
    造用原盤において、 前記周端部に形成される前記複数の凹部は、最も前記平
    坦領域に近い凹部が、最も前記平坦領域から離れた凹部
    よりも深く形成されているマイクロレンズアレイ製造用
    原盤。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のマイクロレンズアレイ製
    造用原盤において、 前記周端部に形成される前記複数の凹部は、前記平坦領
    域に近づくに従って深くなるマイクロレンズアレイ製造
    用原盤。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のマイクロレンズアレイ製
    造用原盤において、 前記周端部に形成される前記複数の凹部は、前記平坦領
    域から離れる方向に並ぶ複数のグループに分類され、各
    グループに同じ深さの複数の凹部が含まれ、平坦領域に
    近いグループの凹部が、平坦領域から離れたグループの
    凹部よりも深く形成されてなるマイクロレンズアレイ製
    造用原盤。
  9. 【請求項9】 複数の凹部を含むレンズアレイ形成領域
    と、前記レンズアレイ形成領域の周囲に形成された平坦
    領域と、を1つの面に有する原盤に光透過性層前駆体を
    密着させ、前記凹部から複数の凸部を前記光透過性層前
    駆体に転写形成する工程と、 前記光透過性層前駆体を硬化させる工程と、 を含み、 前記光透過性層前駆体を硬化させる工程の前に、前記レ
    ンズアレイ形成領域の周端部の凹部に対応する前記凸部
    を、前記レンズアレイ形成領域の中央部の凹部に対応す
    る前記凸部よりも、大きく形成しておくマイクロレンズ
    アレイの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のマイクロレンズアレイ
    の製造方法において、 前記レンズアレイ形成領域の前記周端部の幅を、この幅
    方向と平行な、前記レンズアレイ形成領域の一辺の0.
    5〜30%の長さとするマイクロレンズアレイの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10記載のマイク
    ロレンズアレイの製造方法において、 前記中央部の前記凹部に対応する前記凸部の高さd
    1と、前記周端部の凹部に対応する前記凸部の高さd2
    を、前記光透過性層前駆体の硬化収縮率をa(%)とし
    たときに、 d2=定数k×d1×(100の3乗根)/((100−
    a)の3乗根) となるように形成するマイクロレンズアレイの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項9から請求項11のいずれかに
    記載のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記周端部の凹部に対応して形成される前記複数の凸部
    を、同じ高さで形成するマイクロレンズアレイの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項9から請求項11のいずれかに
    記載のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記周端部の凹部に対応して形成される前記複数の凸部
    を、最も前記平坦領域に近い凸部が最も前記平坦領域か
    ら離れた凸部よりも高くなるように形成するマイクロレ
    ンズアレイの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9から請求項11のいずれかに
    記載のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記周端部の凹部に対応して形成される前記複数の凸部
    を、前記平坦領域に近づくに従って高く形成するマイク
    ロレンズアレイの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項9から請求項11のいずれかに
    記載のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記周端部の凹部に対応して形成される前記複数の凸部
    を、前記平坦領域から離れる方向に並ぶ複数のグループ
    に分類して各グループに同じ高さの複数の凸部が含まれ
    たときに、平坦領域に近いグループの凸部が、平坦領域
    から離れたグループの凸部よりも高くなるように形成す
    るマイクロレンズアレイの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項9から請求項15のいずれかに
    記載の方法により製造されるマイクロレンズアレイ。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のマイクロレンズアレ
    イを有する表示装置。
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