JP4196139B2 - 光学基板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光が透過する光学基板及びその製造方法並びに表示装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
液晶表示パネル等のカラーフィルタを製造する方法として、凹部を有する光透過性層に色材を充填する方法が開発されている。ここで、光透過性層は、凹凸パターンを有する原盤に樹脂を滴下し、この樹脂を固化させて剥離することで容易に形成することができる。
【0003】
また、液晶表示パネル等に使用されるマイクロレンズアレイの製造方法として、特開平3−198003号公報に開示されるように、レンズに対応する球面が形成された原盤に樹脂を滴下し、この樹脂を固化して光透過性層を形成し、これを剥離することで、マイクロレンズアレイを製造する方法が知られている。
【0004】
しかしながら、これらの製造方法によれば、光透過性層の厚みを制御することが難しかった。カラーフィルタ又はマイクロレンズアレイは、光透過性層の厚みが均一でないと、他の部材との組み付けに不具合が生じるなどの問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するもので、その目的は、厚みの制御を容易に行える光学基板の製造方法及びその方法により製造される光学基板並びに表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る光学基板の製造方法は、凹凸パターンが形成された原盤と、基板と、を用意する第1工程と、
前記原盤における前記凹凸パターンを有する面と前記基板とを、光透過性層前駆体を介して密着させる第2工程と、
前記光透過性層前駆体を固化して光透過性層を形成し、前記原盤を、前記光透過性層から剥離する第3工程と、
を含み、
前記第2工程で、前記原盤と前記基板との間に少なくとも一つのスペーサを介在させ、前記スペーサによって、前記原盤と基板との間隔を制御する。
【0007】
これは、要するに、原盤を型として、凹凸パターンを光透過性層前駆体に転写して光学基板を製造する方法である。原盤は、一旦製造すればその後、耐久性の許す限り何度でも使用できるため、2枚目以降の光学基板の製造工程において省略でき、工程数の減少および低コスト化を図ることができる。
【0008】
本発明では、スペーサによって原盤と基板との間隔が制御されるので、両者間に挟まれる光透過性層の厚みを簡単に制御することができる。これにより、製造される光学基板の品質の均一化を図ることができる。
【0009】
(2)この製造方法において、
前記スペーサは、前記原盤及び基板のうち少なくとも一方に一体形成されていてもよい。
【0010】
こうすることで、特別の操作をしなくても、スペーサが原盤と基板との間に介在するようになる。
【0011】
(3)この製造方法において、
前記スペーサにおける前記原盤及び基板のうち少なくとも一方に接触する端部の表面は、前記光透過性層前駆体をはじく材料で形成されていてもよい。
【0012】
これによれば、スペーサが光透過性層前駆体をはじくので、スペーサが接触する原盤及び基板のうち少なくとも一方と、スペーサとの間に、光透過性層前駆体が介在しない。そして、原盤と基板との間隔の制御が安定するので、光透過性層の厚みを均一化することができる。
【0013】
(4)この製造方法において、
前記スペーサは、前記原盤及び基板における前記光透過性層前駆体を介して密着する部分の外側及び内側のうち少なくともいずれか一方に配置されてもよい。
【0014】
ここで、スペーサが外側に位置する場合には原盤と基板との位置が安定し、スペーサが内側に位置する場合には、原盤及び基板のうち上に位置する一方のたわみを支えることができる。
【0015】
(5)この製造方法において、
前記スペーサは、前記原盤及び基板における前記光透過性層前駆体を介して密着する部分の外側に配置され、
前記第2工程で、前記原盤及び基板の中央から前記スペーサに至る手前まで、前記光透過性層前駆体を押し拡げてもよい。
【0016】
これによれば、光透過性層前駆体がスペーサに到達しないので、スペーサが接触する原盤及び基板のうち少なくとも一方と、スペーサとの間に、光透過性層前駆体が介在しない。そして、原盤と基板との間隔の制御が安定するので、光透過性層の厚みを均一化することができる。
【0017】
(6)この製造方法において、
前記スペーサは、前記原盤及び基板における前記光透過性層前駆体を介して密着する部分の外側に配置され、
前記スペーサと、前記スペーサが接触する前記原盤及び基板の一方と、の接触による界面の外側に隙間が形成されてもよい。
【0018】
こうすることで、光透過性層前駆体を介して密着する原盤及び基板を、隙間を介して容易に剥離することができる。
【0019】
(7)この製造方法において、
前記第3工程後に、前記凹凸パターンから前記光透過性層に転写された反転凹凸パターンのうちの複数の凹部に、色材を充填する工程を含んでもよい。
【0020】
これによれば、凹部に色材が充填された光学基板が得られ、これはカラーフィルタとなる。
【0021】
(8)この製造方法において、
前記原盤の前記凹凸パターンは、複数の曲面部を含み、各曲面部から前記光透過性層に反転した曲面部を形成してもよい。
【0022】
これによれば、凹凸パターンの各曲面部によって、光透過性層前駆体に形成される反転した曲面部はレンズとなる。こうして、マイクロレンズアレイとしての光学基板が得られる。
【0023】
(9)この製造方法において、
前記基板は、光透過性を有するとともに、前記光透過性層の補強板として残されてもよい。
【0024】
(10)この製造方法において、
前記第2工程後に、前記基板を前記光透過性層から剥離してもよい。
【0025】
(11)本発明に係る光学基板は、上記方法により製造される。
【0026】
(12)本発明に係る表示装置は、上記光学基板を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照にして説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1(A)〜図3(D)は、本発明を適用した第1の実施の形態に係る光学基板の製造方法を説明する図である。具体的には、光学基板としてマイクロレンズアレイが製造される。そして、図1(A)は、本実施の形態で使用する原盤の平面図であり、図1(B)は、図1(A)のIB−IB線断面図である。
【0029】
原盤10は、円盤状の基材の一方の面に複数の曲面部12と、スペーサ14とが形成されたものである。曲面部12は、マイクロレンズアレイの個々の凸レンズの形状が反転した凹状をなし、複数の曲面部12で凹凸パターンを構成する。なお、曲面部12は、複数行複数列で集合してグループを形成している。それぞれのグループをなす複数の曲面部12から、一つの製品が形成される。したがって、原盤10からは、複数の製品が同時に形成される。
【0030】
スペーサ14は、円盤状の基材の外周端部に一体的に立ち上げ形成されたものであり、スペーサ14にて囲まれる内側に、光透過性層前駆体26(図3(A)参照)が配置される。言い換えると、光透過性層前駆体26の外側に、スペーサ14が位置する。スペーサ14の高さは、マイクロレンズアレイの厚みに対応して設定される。なお、スペーサ14は、図1(A)及び図1(B)に示すような連続壁でなく、切れ間のある壁であってもよい。あるいは、円盤状の基材の外周端部を円周に沿って3以上に分割した3以上の箇所のそれぞれに、ピン状のスペーサを立ち上げ形成してもよい。
【0031】
図2(A)〜図2(E)は、本実施の形態で使用する原盤の製造工程を示す図である。
【0032】
まず、図2(A)に示すように、基材16上にレジスト層18を形成する。基材16は、原盤10(図1(A)参照)に加工されるもので、円盤状をなし、外周端部にスペーサ14が一体的に形成された状態で用意される。この基材16をエッチングして、曲面部12を形成する。そのため、基材16は、エッチング可能な材料であれば特に限定されるものではないが、シリコン又は石英は、エッチングにより高精度の曲面部12(図1(B)参照)の形成が容易であるため、好適である。
【0033】
ここで、スペーサ14の形成方法としては、例えば、スペーサ形成領域がレジスト層で覆われるように、図2(B)及び図2(C)と同様の方法により放射線暴露、現像処理を施した後、エッチング等の方法によりスペーサ以外の領域をスペーサの高さ分だけ除去することにより形成する。また、他の方法として、スペーサを別に形成しておき、それを接着剤を介して原盤に接着させるか、直接原盤に接合させることにより原盤上に形成してもよい。
【0034】
レジスト層18を形成する物質としては、例えば、半導体デバイス製造において一般的に用いられている、クレゾールノボラック系樹脂に感光剤としてジアゾナフトキノン誘導体を配合した市販のポジ型のレジストをそのまま利用できる。ここで、ポジ型のレジストとは、所定のパターンに応じて放射線に暴露することにより、放射線によって暴露された領域が現像液により選択的に除去可能となる物質のことである。
【0035】
レジスト層18を形成する方法としては、スピンコート法、ディッピング法、スプレーコート法、ロールコート法、バーコート法等の方法を用いることが可能である。なお、スペーサ14がエッチングされないように、スペーサ14が、レジスト層18により覆われていることが必要である。
【0036】
次に、図2(B)に示すように、マスク20をレジスト層18の上方に配置し、マスク20を介してレジスト層18の所定領域のみを放射線22によって暴露する。
【0037】
マスク20は、図1(B)に示す曲面部12の形成に必要とされる領域においてのみ、放射線22が透過するようにパターン形成されたものである。
【0038】
また、放射線としては波長200nm〜500nmの領域の光を用いることが好ましい。この波長領域の光の利用は、液晶パネルの製造プロセス等で確立されているフォトリソグラフィの技術及びそれに利用されている設備の利用が可能となり、低コスト化を図ることができる。
【0039】
そして、レジスト層18を放射線22によって暴露した後に所定の条件により現像処理を行うと、図2(C)に示すように、放射線22の暴露領域24においてのみ、レジスト層18の一部が選択的に除去されて基材16の表面が露出し、それ以外の領域はレジスト層18により覆われたままの状態となる。
【0040】
こうしてレジスト層18がパターン化されると、図2(D)に示すように、このレジスト層18をマスクとして基材16を所定の深さエッチングする。詳しくは、基材16におけるレジスト層18から露出した領域に対して、どの方向にもエッチングが進む等方性エッチングを行う。例えば、ウエットエッチングを適用して、化学溶液(エッチング液)に基材16を浸すことで、等方性エッチングを行うことができる。基材16として石英を用いた場合には、エッチング液として、例えば、沸酸と沸化アンモニウムを混合した水溶液(バッファード沸酸)を用いてエッチングを行う。等方性エッチングを行うことで、基材16には、凹状の曲面部12が形成される。
【0041】
次に、エッチングの完了後に、図2(E)に示すように、レジスト層18を除去すると、基材16に曲面部12が形成されており、これが原盤10となる。
【0042】
この原盤10は、本実施の形態では、一旦製造すればその後、耐久性の許す限り何度でも使用できるため経済的である。また、原盤10の製造工程は、2枚目以降のマイクロレンズアレイの製造工程において省略でき、工程数の減少および低コスト化を図ることができる。
【0043】
上記工程では、基材16に曲面部12を形成するに際し、ポジ型のレジストを用いたが、放射線に暴露された領域が現像液に対して不溶化し、放射線に暴露されていない領域が現像液により選択的に除去可能となるネガ型のレジストを用いても良く、この場合には、上記マスク20とはパターンが反転したマスクが用いられる。あるいは、マスクを使用せずに、レーザ光あるいは電子線によって直接レジストをパターン状に暴露しても良い。
【0044】
次に、図3(A)に示すように、光透過性層前駆体26を、原盤10における曲面部12が形成された面の中央部又はその付近に載せる。そして、光透過性層前駆体26を介して、基板28と原盤10とを密着させることにより、図3(B)に示すように、光透過性層前駆体26を所定領域まで塗り拡げ、図3(C)に示すように、原盤10と基板28の間に光透過性層前駆体26からなる層を形成する。この層は、固化されると光透過性層30となる。
【0045】
本実施の形態では、原盤10にスペーサ14が一体形成されており、スペーサ14上に基板28が載るようになっている。したがって、スペーサ14によって、原盤10における曲面部12が形成された面と、基板28における原盤10に対向する面と、の間隔が制御される。これによって、原盤10における曲面部12が形成された面と、基板28における原盤10に対向する面と、の間に形成される光透過性層前駆体26からなる層の厚みを、一定にするように制御することができる。
【0046】
ここでは、光透過性層前駆体26を原盤10上に載せたが、基板28に載せるか、原盤10及び基板28の両方に載せてもよい。また、原盤10及び基板28のいずれか一方、または、両方に、予め光透過性層前駆体26を所定領域まで塗り拡げてもよい。
【0047】
また、必要に応じて、原盤10と基板28とを光透過性層前駆体26を介して密着させる際に、原盤10及び基板28の少なくともいずれか一方を介して光透過性層前駆体26を加圧しても良い。加圧することで、光透過性層前駆体26が所定領域まで塗れ拡がる時間を短縮できることで作業性が向上し、かつ、光透過性層前駆体26の曲面部12への充填が確実となる。
【0048】
ここで、光透過性層前駆体26は、液状あるいは液状化可能な物質であることが好ましい。液状とすることで、原盤10上の複数の曲面部12間へ、光透過性層前駆体26を充填することが容易となる。液状の物質としては、エネルギーの付与により硬化可能な物質が利用でき、液状化可能な物質としては、可塑性を有する物質が利用できる。
【0049】
また、光透過性層前駆体26は、光透過性層30を形成した際に、光透過性等の要求される特性を有するものであれば特に限定されるものではないが、樹脂であることが好ましい。樹脂は、エネルギー硬化性を有するもの、あるいは可塑性を有するものが容易に得られ、好適である。
【0050】
エネルギー硬化性を有する樹脂としては、光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光装置、ベイク炉やホットプレート等の加熱装置を利用することができ、省設備コスト化を図ることが可能である。
【0051】
このようなエネルギー硬化性を有する樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が利用できる。特に、アクリル系樹脂は、市販品の様々な前駆体や感光剤(光重合開始剤)を利用することで、光の照射で短時間に硬化するものが容易に得られるため好適である。
【0052】
光硬化性のアクリル系樹脂の基本組成の具体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、モノマー、光重合開始剤があげられる。
【0053】
プレポリマーまたはオリゴマーとしては、例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアクリレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のアクリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメタクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリエーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利用できる。
【0054】
モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアクリレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが利用できる。
【0055】
光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブチルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾインエーテル類、ミヒラーケトン、ベンジルメチルケタール等のラジカル発生化合物が利用できる。
【0056】
なお、必要に応じて、酸素による硬化阻害を防止する目的でアミン類等の化合物を添加したり、塗布を容易にする目的で溶剤成分を添加してもよい。溶剤成分としては、特に限定されるものではなく、種々の有機溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メトキシメチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、エチルラクテート、エチルピルビネート、メチルアミルケトン等が利用可能である。
【0057】
これらの物質によれば、高精度のエッチングが可能な点で原盤10の材料として優れているシリコン又は石英からの離型性が良好であるため好適である。
【0058】
また、可塑性を有する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、アモルファスポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性を有する樹脂が利用できる。このような樹脂を軟化点温度以上に加温することにより可塑化させて液状とし、図3(C)に示すように、原盤10と基板28との間に挟み込んで層を形成する。
【0059】
光透過性層前駆体26を介して原盤10と基板28を密着させることで、光透過性層前駆体26は、原盤10の曲面部12に対応する形状になる。つまり、光透過性層前駆体26に、曲面部12からなる凹凸パターンを転写することができる。
【0060】
そして、光透過性層前駆体26に応じた固化処理を施す。例えば、光硬化性の樹脂を用いた場合であれば、所定の条件で光を照射する。これにより光透過性層前駆体26を固化させて、図3(C)に示すように、光透過性層30を形成することができる。なお、光硬化性の物質にて光透過性層30を形成するときには、基板28及び原盤10のうち少なくとも一方が、光透過性を有することが必要となる。あるいは、軟化点温度以上に加温した可塑化した樹脂を光透過性層前駆体26として使用する場合には、冷却することにより固化させることができる。
【0061】
このように、光透過性層前駆体26を、エネルギーの付与により硬化可能な物質あるいは可塑性を有する物質から形成することで、これを原盤10に塗布して密着させた際に、原盤10に形成されている曲面部12間の微細部にまで、光透過性層前駆体26が充填される。そして、この光透過性層前駆体26に応じた固化処理を施すことにより固化させて光透過性層30を形成すると、原盤10の曲面部12を精密に光透過性層30に転写させることができる。
【0062】
また、基板28としては、マイクロレンズアレイとして要求される光透過性等の光学的な物性や、機械的強度等の特性を満足するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、石英やガラス、あるいは、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、アモルファスポリオレフィン等のプラスチック製の基板あるいはフィルムを利用することが可能である。
【0063】
次いで、図3(D)に示すように、原盤10から光透過性層30及び基板28を剥離する。光透過性層30は、原盤10の凹状の曲面部12に対応して、複数の凸状の曲面部32が形成されているので、マイクロレンズアレイ1となる。上述したように、原盤10は、複数の製品を製造するものである。マイクロレンズアレイ1は、複数の製品が一体化されたものなので、個片に切断して個々の製品が得られる。
【0064】
なお、光透過性層30単独で、マイクロレンズアレイとして要求される機械的強度等の特性を満足することが可能であれば、基板28は不要であるから、基板28を光透過性層30から剥離してもよい。この剥離工程は、原盤10から光透過性層30を剥離する前であっても、その後であってもよい。
【0065】
図4は、本発明に係るマイクロレンズアレイを適用した液晶プロジェクタの一部を示す図である。この液晶プロジェクタは、上述した第1の実施形態に係る方法により製造されたマイクロレンズアレイ1を個片に切断して組み込んだライトバルブ40と、光源としてのランプ50とを有する。
【0066】
マイクロレンズアレイ1は、曲面部32の表面で形成されるレンズ面が、ランプ50からみて凹状になるように配置されている。そして、レンズ32上に第2の光透過性層42が形成され、光透過性層42上にはブラックマトリクス44が設けられている。さらに、ブラックマトリクス44上には、透明な共通電極46及び配向膜48が積層されている。
【0067】
ライトバルブ40には、配向膜48からギャップをあけて、TFT基板41が設けられている。TFT基板41には、透明な個別電極43及び薄膜トランジスタ45が設けられており、これらの上に配向膜47が形成されている。また、TFT基板41は、配向膜47を配向膜48に対向させて配置されている。
【0068】
配向膜47、48間には、液晶49が封入されており、薄膜トランジスタ45によって制御される電圧によって、液晶49が駆動されるようになっている。
【0069】
この液晶プロジェクタによれば、ランプ50から照射された光52が、各画素毎にレンズとしての曲面部32にて集光するので、明るい画面を表示することができる。
【0070】
なお、その前提として、光透過性層42の光屈折率na と、光透過性層30の光屈折率nb とは、
na<nb
の関係にあることが必要である。この条件を満たすことで、屈折率の大きい媒質から、屈折率の小さい媒質に光が入射することになり、光52は両媒質の界面の法線から離れるように屈折して集光する。そして、画面を明るくすることができる。
【0071】
本実施の形態は、要するに、曲面部12を有する原盤10を製品ごとに用いて、レンズとなる曲面部32を有するマイクロレンズアレイ1を形成する方法である。これによれば、高価な原盤10を繰り返して使用できるので、マイクロレンズアレイ1の製造コストを低減することができる。
【0072】
また、本実施の形態では、スペーサ14によって原盤10と基板28との間隔が制御されるので、両者間に挟まれる光透過性層前駆体26からなる層の厚みを簡単に制御することができる。これにより、製造されるマイクロレンズアレイ1の品質の均一化を図ることができる。
【0073】
(第1の実施の形態の変形例)
次に、図5(A)〜図9は、上記第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【0074】
図5(A)及び図5(B)は、上記原盤10の変形例を示す図で、図5(B)は、図5(A)のVB−VB線断面図である。これらの図に示す原盤60は、原盤10と同様に、複数の凹状の曲面部62と、外周端部のスペーサ64と、を含み、これに加えて第2のスペーサ66を含む。第2のスペーサ66は、複数行複数列をなす1グループの曲面部62と、隣の1グループの曲面部62との間に、ピン状に立ち上げ形成されている。第2のスペーサ66も、原盤60として一体化されている。また、第2のスペーサ66は、外周端部に形成されるスペーサ64の内側であって、原盤60における光透過性層前駆体を介して基板に密着する領域内に形成されている。このような原盤60を、上記原盤10の代わりに使用してもよい。この場合、光透過性層前駆体を介して原盤62と基板とを密着させるときに、基板における外周端部よりも中央側の部分を、スペーサ66が支持する。そして、基板の撓みによる光透過性層の厚みの不均一化を防ぐことができる。なお、第2のスペーサ66の形状は、図5(A)及び図5(B)に示すものに限定されない。例えば、それぞれのグループの複数の曲面部62を仕切る壁をなすスペーサを形成してもよい。
【0075】
図6は、光透過性層前駆体の量を少なくした例を示す図である。すなわち、図3(C)に示す状態と異なり、図6では、光透過性層前駆体26の量を少なくして、押し拡げられてもスペーサ14に達しないようになっており、スペーサ14と光透過性層前駆体26との間に隙間が形成されている。これによれば、光透過性層前駆体26がスペーサ14に到達しないので、基板28と、スペーサ14との間に、光透過性層前駆体26が入り込むことがない。そのため、原盤10における曲面部12が形成された面と、基板28との間隔の制御が安定するので、光透過性層30の厚みを均一化することができる。
【0076】
図7は、スペーサの形状の変形例である。すなわち、図7に示すスペーサ68は、光透過性層前駆体26の外側に位置し、外方に面するテーパが形成されている。そして、スペーサ68と基板28との接触による界面の外側において、スペーサ68と基板28との間に隙間が形成されている。この隙間を利用して、光透過性層30を剥離する工程を容易に行うことができる。
【0077】
図8は、基板の形状の変形例である。すなわち、図8に示す基板70は、原盤10に対向する面の外周端部において、テーパが形成されている。そして、このテーパと、スペーサ14の上端面との間に隙間が形成される。言い換えると、スペーサ14と基板70との接触による界面の外側において、スペーサ14と基板70との間に隙間が形成されている。この隙間を利用して、光透過性層30を剥離する工程を容易に行うことができる。
【0078】
図9は、スペーサ14の少なくとも上端面、好ましくは上端面及び側面の上部に、光透過性層前駆体26をはじく材料72がコーティングされた例である。例えば、原盤10がシリコン系の材料で形成されている場合には、フッ素原子を有するシランカップリング剤で表面処理を行うことでこのコーティングを行うことができる。あるいは、光透過性層前駆体26がアクリル系樹脂である場合には、金属膜を形成してもよい。または、Au、Pt、Ag等の金属層を形成し、さらにその上にフッ素原子を有するチオール誘導体の単分子膜を形成してもよい。
【0079】
これによれば、スペーサ14の少なくとも上端面の材料72が光透過性層前駆体26をはじくので、スペーサ14と基板28との間に、光透過性層前駆体26が入り込むことがない。そして、原盤10と基板28との間隔の制御が安定するので、光透過性層30の厚みを均一化することができる。
【0080】
なお、光透過性層前駆体26をはじく材料72は、スペーサ14の上端面及び側面の上部のみならず、スペーサ14の全体を覆っても良い。あるいは、基板28におけるスペーサ14との接触部分及びその付近に、光透過性層前駆体26をはじく材料72を設けても、同様の効果を達成することができる。さらに、図5に示す原盤60の第2のスペーサ66の少なくとも上端面、好ましくは上端面及び側面上部に、同様の材料72を形成してもよい。
【0081】
(第2の実施の形態)
図10(A)〜図12(C)は、本発明を適用した第2の実施の形態を説明する図である。なお、図10(B)は、図10(A)のXB−XB線断面図である。
【0082】
上述した第1の実施の形態では、凹状の曲面部12が形成された原盤10を使用して、凸状の曲面部32を有する光透過性層30を形成した。本実施の形態では、その代わりに、図10(A)及び図10(B)に示す原盤80を使用する。原盤80は、複数の凸状の曲面部82が形成されている。この曲面部82は、図1(A)及び図1(B)に示す曲面部12の反転形状をなしている。この点を除き、原盤80の構成は、原盤10の構成と同じであるので説明を省略する。
【0083】
図11(A)〜図12(C)は、本実施の形態に係る原盤の製造方法を説明する図である。
【0084】
まず、図11(A)に示すように、基材84上にレジスト層86を形成する。この工程並びに基材84及びレジスト層86の材料については、第1の実施の形態(図2(A)参照)と同様である。
【0085】
次に、図11(B)に示すように、マスク88をレジスト層86の上に配置し、マスク88を介してレジスト層86の所定領域のみを放射線22によって暴露する。マスク88は、図12(C)に示す曲面部82の形成に必要とされる領域において、放射線22が透過しないようにパターン形成されたものである。
【0086】
そして、レジスト層86を放射線22によって暴露した後に所定の条件により現像処理を行うと、図11(C)に示すように、放射線22の暴露領域90においてのみ、レジスト層86が選択的に除去されて基材84の表面が露出し、それ以外の領域はレジスト層86により覆われたままの状態となる。
【0087】
こうしてレジスト層86がパターン化されると、リフロー工程で、レジスト層86を加熱する。そして、レジスト層86が熱により溶融されると、表面張力により、図11(D)に示すようにレジスト層86の表面は、曲面形状をなす。
【0088】
続いて、図11(D)に示すように、このレジスト層86をマスクとして、エッチャント92によって、基材84を所定の深さエッチングを行う。詳しくは、異方性エッチング、例えば反応性イオンエッチング(RIE)などのドライエッチングを行う。
【0089】
図12(A)〜図12(C)は、基板がエッチングされる過程を示す図である。基材84は、部分的に、曲面形状をなすレジスト層86によって覆われている。基材84は、まず、レジスト層86に覆われていない領域においてエッチングされる。そして、レジスト層86は、エッチャント92によりエッチングされて、図12(A)及び図12(B)に示すように、二点鎖線で示す領域から実線で示す領域へと徐々に小さくなる。ここで、レジスト層86は曲面形状をなしているので、この形状のレジスト層86が徐々に小さくなると、基材84は徐々に露出していき、この露出した領域が連続的に徐々にエッチングされていく。こうして、基材84が連続的に徐々にエッチングされるので、エッチング後の基材84の表面形状は曲面となる。最後には、図12(C)に示すように、基材84に凸状の曲面部82が形成されて、原盤80となる。
【0090】
この原盤80を使用すれば、図3(D)に示す光透過性層30とは逆に、凹状の曲面部を有する光透過性層を形成することができる。
【0091】
(第3の実施の形態)
図13(A)〜図15(B)は、本発明を適用した第3の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。具体的には、光学基板としてカラーフィルタが製造される。
【0092】
本実施の形態では、図13(E)に示す原盤100が使用される。なお、図13(E)に示す原盤100は、一部のみが示されているが、原盤100の外周端部には、第1の実施の形態又はその変形例と同様に、スペーサが形成されている。このスペーサによる効果は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0093】
以下、第1の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法とは異なる点を中心に説明する。
【0094】
図13(A)〜図13(E)は、原盤の製造方法を示す図である。まず、図13(A)に示すように、基材102上にレジスト層104を形成する。基材102及びレジスト層104の材料並びにレジスト層104の形成方法は、第1の実施の形態で適用できるものの中から選択することができる。
【0095】
次に、図13(B)に示すように、マスク106をレジスト層104の上に配置し、マスク106を介してレジスト層104の所定領域のみを放射線22によって暴露する。
【0096】
マスク106は、少なくとも図13(E)に示す凹部108の形成に必要な領域を、放射線22が透過するようにパターン形成されたものである。なお、凹部108は、所定形状の領域を囲む溝をなし、相対的に凸部110が凹部108にて囲まれている。凹部108及び凸部110によって凹凸パターンが構成される。
【0097】
凸部110は、製造しようとするカラーフィルタの色パターン層126(図15(A)参照)を形成するための色材充填用凹部122を転写形成するためのものであり、色パターン層126の形状および配列に応じて形成される。例えば、10型のVGA仕様の液晶パネルでは、約100μmピッチで、640×480×3(色)で90万画素、つまり約90万個の凸部110が原盤100に形成される。
【0098】
レジスト層104を放射線22によって暴露した後、所定の条件で現像処理を行うと、放射線暴露領域112においてのみレジスト層104の一部が選択的に除去され、図13(C)に示すように基材102の一部が露出し、それ以外の領域はレジスト層104により覆われたままの状態となる。
【0099】
こうしてレジスト層104がパターン化されると、図13(D)に示すように、このレジスト層104をマスクとして、エッチャント114によって、基材102を所定の深さエッチングする。
【0100】
エッチングの方法としてはウエット方式またはドライ方式があるが、基材102の材質に合わせて、エッチング断面形状、エッチングレート、面内均一性等の点から最適な方式および条件を選べばよい。制御性の点からいうとドライ方式の方が優れており、例えば、平行平板型リアクティブイオンエッチング(RIE)方式、誘導結合型(ICP)方式、エレクトロンサイクロトロン共鳴(ECR)方式、ヘリコン波励起方式、マグネトロン方式、プラズマエッチング方式、イオンビームエッチング方式等の装置が利用でき、エッチングガス種、ガス流量、ガス圧、バイアス電圧等の条件を変更することにより、凸部110を矩形に加工したり、テーパを付けたり、面を粗らしたりと、所望の形状にエッチングすることができる。
【0101】
エッチング完了後にレジスト層104を除去すると、図13(E)に示すように、基材102に凸部110が形成され、これを原盤100とする。
【0102】
次に、図14(A)に示すように、原盤100と基板118とを、光透過性層前駆体116を介して密着させ、光透過性層前駆体116を固化して、図14(B)に示すように光透過性層120を形成する。これらの工程及びここで使用される材料は、第1の実施の形態で使用できるものから選択することができる。
【0103】
そして、光透過性層120を原盤100から剥離する。図15(A)に示すように、光透過性層120には、色材充填用凹部122が形成されている。色材充填用凹部122は、原盤100の凸部110の形状が転写されたものである。
【0104】
次に、図15(A)及び図15(B)に示すように、それぞれの色材充填用凹部122に、予め設定された色材124を充填して色パターン層126を形成する。
【0105】
色材充填用凹部122への色材124の充填方法としては、特に限定されるものではないが、インクジェット方式が好適である。インクジェット方式によれば、インクジェットプリンタ用に実用化された技術を応用することで、高速かつ色材を無駄なく経済的に充填するとが可能である。
【0106】
図15(A)には、インクジェットヘッド128によって、例えば、赤、緑、青の色材124を色材充填用凹部122に充填する様子を示してある。まず、光透過性層120に形成された色材充填用凹部122に対向させてインクジェットヘッド128を配置し、各色材124を各色材充填用凹部122に吐出する。
【0107】
インクジェットヘッド128は、例えばインクジェットプリンタ用に実用化されたもので、圧電素子を用いたピエゾジェットタイプ、あるいはエネルギー発生素子として電気熱変換体を用いたバブルジェットタイプ等が使用可能であり、着色面積および着色パターンは任意に設定することが可能である。
【0108】
例えば、このインクジェットヘッド128において、色材124を吐出する吐出口が3色用に各色20個ずつ配列され、駆動周波数14.4kHz(1秒間に14400回の吐出)で、一つの色材充填用凹部122に3滴ずつ吐出すれば、約90万画素の10型VGA仕様のカラーフィルタ用の色材充填用凹部122に色材124を充填するのに要する時間は、
90万×3滴/(14400回×20個×3色)=約3秒
となる。ここで、インクジェットヘッド128が色材充填用凹部122間を移動する時間を考慮しても、2〜3分程度で全ての色材充填用凹部122に色材124を充填することができる。
【0109】
色材124が溶剤成分を含むものであれば、熱処理を行って溶剤を揮発させる。なお、色材124は、溶剤成分を揮発させると収縮するため、収縮後に必要な色濃度が確保できる量を充填しておくことが必要である。
【0110】
こうして、全ての色材充填用凹部122に色材124が充填されて色パターン層126が形成されると、複数の製品が一体化されたカラーフィルタ3が得られる。このカラーフィルタを所定の大きさに切断することで、個々の製品となる。
【0111】
本実施の形態では、カラーフィルタを製造する方法である点を除き、第1の実施の形態と同じ効果を達成することができる。
【0112】
図16は、第3の実施の形態に係る方法により製造されたカラーフィルタ3を組み込んだTFT(Thin Film Transistor)カラー液晶パネルの断面図である。カラー液晶パネルは、カラーフィルタ3と、これに対向するガラス基板130とを備え、その間に液晶組成物132が封入されて構成される。カラーフィルタ3の光透過性層120及び色パターン層126の上には、第2の光透過性層134が形成され、光透過性層134上には、共通電極136が形成されている。
【0113】
一方、ガラス基板130の内側には透明な画素電極138とTFT(図示せず)がマトリクス状に形成されている。液晶組成物132の外側には、配向膜140、142が形成されている。
【0114】
この液晶パネルにバックライト光を照射し、液晶組成物132をバックライト光の透過率を変化させる光シャッタとして機能させることによりカラー表示を行うことができる。
【0115】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)及び図1(B)は、第1の実施の形態に係る光学基板の製造に使用される原盤を示す図である。
【図2】図2(A)〜図2(E)は、第1の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。
【図3】図3(A)〜図3(D)は、第1の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態に係る光学基板を組み込んだ表示装置を示す図である。
【図5】図5(A)及び図5(B)は、第1の実施の形態に係る光学基板の製造に使用される原盤の変形例を示す図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【図7】図7は、第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【図8】図8は、第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【図9】図9は、第1の実施の形態の変形例を示す図である。
【図10】図10(A)及び図10(B)は、第2の実施の形態に係る光学基板の製造に使用される原盤を示す図である。
【図11】図11(A)〜図11(E)は、第2の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。
【図12】図12(A)〜図12(C)は、第2の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。
【図13】図13(A)〜図13(E)は、第3の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。
【図14】図14(A)及び図14(B)は、第3の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。
【図15】図15(A)及び図15(B)は、第3の実施の形態に係る光学基板の製造方法を示す図である。
【図16】図16は、第3の実施の形態に係る光学基板を組み込んだ表示装置を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロレンズアレイ(光学基板)
3 カラーフィルタ(光学基板)
10 原盤
12 曲面部
14 スペーサ
26 光透過性層前駆体
28 基板
30 光透過性層
32 曲面部
60 原盤
62 曲面部
64 スペーサ
66 スペーサ
68 スペーサ
80 原盤
82 曲面部
100 原盤
108 凹部
110 凸部
116 光透過性層前駆体
120 光透過性層
122 色材充填用凹部
124 色材
126 色パターン層

Claims (8)

  1. 複数の凹凸パターンが形成された原盤と、基板と、を用意する第1工程と、
    前記原盤における前記複数の凹凸パターンを有する面と前記基板とを、光透過性層前駆体を介して密着させる第2工程と、
    前記光透過性層前駆体を固化して光透過性層を形成し、前記原盤を、前記光透過性層から剥離する第3工程と、
    を含み、
    それぞれの前記凹凸パターンは、凹状または凸状の複数の曲面部を複数行複数列で配列したパターンであり、
    前記原盤は、前記複数の凹凸パターンが形成されていない部分に、前記光透過性層の厚さを規定するスペーサを有し、
    前記第2工程で、前記スペーサによって、前記原盤の前記複数の凹凸パターンを有する面前記基板との間隔を制御し、
    前記スペーサは、前記光透過性層前駆体を介して密着する部分の外側を囲む第1のスペーサと、前記光透過性層前駆体を介して密着する部分の内側に配置される複数の第2のスペーサと、を含み、前記複数の第2のスペーサは、それぞれ、前記第1のスペーサからの距離が等しくなる、とともに前記複数の凹凸パターン間に配置されている光学基板の製造方法。
  2. 請求項1記載の光学基板の製造方法において、
    前記スペーサにおける前記基板に接触する端部の表面は、前記光透過性層前駆体をはじく材料で形成されている光学基板の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の光学基板の製造方法において、
    前記第2工程で、前記原盤及び基板の中央から前記第1のスペーサに至る手前まで、前記光透過性層前駆体を押し拡げる光学基板の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の光学基板の製造方法において、
    前記第1のスペーサと、前記第1のスペーサが接触する前記基板と、の接触による界面の外側に隙間が形成される光学基板の製造方法。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の光学基板の製造方法において、
    前記第3工程後に、前記凹凸パターンから前記光透過性層に転写された反転凹凸パターンのうちの複数の凹部に、色材を充填する工程を含む光学基板の製造方法。
  6. 請求項1から請求項のいずれかに記載の光学基板の製造方法において、
    前記原盤の前記凹凸パターンは、前記曲面部から前記光透過性層に反転した曲面部を形成する光学基板の製造方法。
  7. 請求項1から請求項のいずれかに記載の光学基板の製造方法において、
    前記基板は、光透過性を有するとともに、前記光透過性層の補強板として残される光学基板の製造方法。
  8. 請求項1から請求項のいずれかに記載の光学基板の製造方法において、
    前記第2工程後に、前記基板を前記光透過性層から剥離する光学基板の製造方法。
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