JP2002283360A - マイクロレンズアレイ及びその製造方法並びに光学装置 - Google Patents

マイクロレンズアレイ及びその製造方法並びに光学装置

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JP2002283360A
JP2002283360A JP2001085378A JP2001085378A JP2002283360A JP 2002283360 A JP2002283360 A JP 2002283360A JP 2001085378 A JP2001085378 A JP 2001085378A JP 2001085378 A JP2001085378 A JP 2001085378A JP 2002283360 A JP2002283360 A JP 2002283360A
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light
transmitting layer
microlens array
lens
manufacturing
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JP2001085378A
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Hisao Nishikawa
尚男 西川
Atsushi Takakuwa
敦司 高桑
Mutsumi Yoshizawa
睦美 吉澤
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの構成材料とは異なる材料(例えば遮
光性材料)が正確な位置に設けられたマイクロレンズア
レイ及びその製造方法並びに光学装置を提供することに
ある。 【解決手段】 マイクロレンズアレイの製造方法は、複
数の曲面部12と各曲面部12を避けて形成された凹部
14とを有する原盤10の形状を光透過性層前駆体22
に転写することを含む。凹部14に光透過性層前駆体2
2とは異なる材料20を設けた後に、原盤10に光透過
性層前駆体22を設けて光透過性層26を形成し、その
後、凹部14に設けられた材料20及び光透過性層26
を、一体的に原盤10から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズア
レイ及びその製造方法並びに光学装置に関する。
【0002】
【発明の背景】これまでに、複数の微小なレンズが並べ
られて構成されるマイクロレンズアレイが、例えば液晶
パネルに適用されてきた。マイクロレンズアレイ上に
は、ブラックマトリクスが設けられることがある。ブラ
ックマトリクスは、リソグラフィ技術を用いることによ
り形成される。しかしながら、高画質化に伴いブラック
マトリクスの形成に要求される位置合わせ精度が厳しく
なってきており、従来の方法ではその要求に応えられな
かった。
【0003】本発明は、このような従来の問題点を解決
するもので、その目的は、レンズの構成材料とは異なる
材料(例えば遮光性材料)が正確な位置に設けられたマ
イクロレンズアレイ及びその製造方法並びに光学装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係るマイ
クロレンズアレイの製造方法は、複数の曲面部と各曲面
部を避けて形成された凹部とを有する原盤の形状を光透
過性層前駆体に転写することを含み、前記凹部に前記光
透過性層前駆体とは異なる材料を設けた後に、前記原盤
に前記光透過性層前駆体を設けて光透過性層を形成し、
その後、前記凹部に設けられた前記材料及び前記光透過
性層を、一体的に前記原盤から剥離する。
【0005】本発明において、曲面部は、レンズの反転
形状であり、曲面に近い表面形状を有する多面体も含
む。本発明によれば、曲面部の形状を光透過性層前駆体
に転写してレンズを形成するとともに、原盤の凹部に設
けられた材料を光透過性層上に設ける。曲面部及び凹部
は、いずれも原盤に形成されているので、凹部に設けら
れた材料とレンズの位置は正確になっている。このよう
に、レンズの構成材料とは異なる材料を、正確な位置に
設けることができる。
【0006】(2)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記凹部は各曲面部を囲んで形成され、各
曲面部は凸部であってもよい。
【0007】(3)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記凹部は各曲面部を囲んで形成され、各
曲面部は凹部であってもよい。
【0008】(4)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記凹部に設ける前記材料は、遮光性材料
であってもよい。
【0009】これによれば、光透過性層にブラックマト
リクスを形成することができる。
【0010】また、簡単に、曲面部を避けて、光透過性
層前駆体とは異なる材料を設けることができる。
【0011】(5)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、溶剤に前記材料が溶けてなる溶液を前記曲
面部及び前記凹部上に設けた後、前記溶剤を減らして前
記凹部に少なくとも前記材料を設けてもよい。
【0012】これによれば、簡単に、曲面部を避けて、
光透過性層前駆体とは異なる材料を設けることができ
る。
【0013】(6)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記凹部に設ける前記材料は、前記曲面部
の表面との親和性が低くてもよい。
【0014】(7)このマイクロレンズアレイの製造方
法において、前記溶剤を揮発させて前記凹部に前記溶質
を堆積させてもよい。
【0015】(8)本発明に係るマイクロレンズアレイ
は、上記方法によって製造されたものである。
【0016】(9)本発明に係るマイクロレンズアレイ
は、複数のレンズ面が形成されてなる光透過性層と、前
記光透過性層とは異なる材料で形成され、前記光透過性
層における前記レンズ面が形成された面上で各レンズ面
を囲む層と、を一体的に有する。
【0017】本発明によれば、レンズに対して正確な位
置に、レンズを囲む層が設けられている。
【0018】(10)このマイクロレンズアレイにおい
て、各レンズ面を囲む前記層は、遮光性材料で形成され
ていてもよい。
【0019】これによれば、各レンズ面を囲む前記層
は、ブラックマトリクスとして機能する。
【0020】(11)このマイクロレンズアレイにおい
て、各レンズ面は、凹面であり、各レンズ面の周縁部
に、各レンズ面を囲む前記層が位置していてもよい。
【0021】(12)このマイクロレンズアレイにおい
て、各レンズ面は、凸面であり、各レンズ面を囲む前記
層は、凸部であってもよい。
【0022】(13)本発明に係る光学装置は、上記マ
イクロレンズアレイを有する。
【0023】(14)この光学装置は、光源をさらに有
していてもよい。
【0024】(15)この光学装置は、撮像素子をさら
に有していてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0026】(第1の実施の形態)図1(A)〜図3
(B)は、本発明を適用した第1の実施の形態に係るマ
イクロレンズアレイの製造方法を説明する図である。
【0027】(原盤)図1(A)には、原盤10が示さ
れている。原盤10は、光透過性層前駆体(第1の光透
過性層前駆体)22(図2(A)参照)に、その形状を
転写するために使用される。原盤10には、複数の曲面
部12が形成されている。曲面部12の表面は、球面、
非球面(楕円面、放物面等)、円柱面のいずれであって
もよい。曲面部12は、第1の光透過性層(図2(C)
参照)に形成されるレンズ面の反転形状になっている。
本実施の形態では、曲面部12は凸部である。
【0028】原盤10には、凹部14が形成されてい
る。凹部14は、曲面部12を避けて形成されている。
例えば、隣同士の曲面部12間の領域が凹部14であ
る。凹部14は、各曲面部12を囲むように形成されて
いる。図1(A)に示す凹部14は、平坦な底面と、こ
の底面から垂直に立ち上がる側面とで形成されている。
凹部14の側面から連続して曲面部12の表面が形成さ
れている。
【0029】本実施の形態では、凹部14に、光透過性
層前駆体(第1の光透過性層前駆体)22(図2(A)
参照)とは異なる材料20(図1(D)参照)を設け
る。材料20が遮光性材料であれば、第1の光透過性層
26にブラックマトリクスを形成することができる。遮
光性材料は、光透過性のない材料であって耐久性があれ
ば種々の材料を適用可能である。例えば、黒色染料ある
いは黒色顔料をバインダー樹脂とともに溶剤に溶かした
ものを、遮光性材料として用いる。溶剤としては、特に
その種類に限定されるものではなく、水あるいは種々の
有機溶剤を適用することが可能である。有機溶剤として
は、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、メトキシメチルプロピオネート、エトキシエチルプ
ロピオネート、エチルラクテート、エチルピルビネー
ト、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン、キシレ
ン、トルエン、ブチルアセテート等のうち一種または複
数種の混合溶液を利用することができる。
【0030】例えば、図1(B)に示すように、原盤1
0(曲面部12が形成された面)に、材料20(溶質)
が溶剤に溶けてなる溶液16を設ける。スキージ18を
使用して、曲面部12の高さを超えないように、凹部1
4に溶液16を設けてもよい。図1(C)に示すよう
に、溶液16を曲面部12及び凹部14に設けたら、図
1(D)に示すように、溶液16の溶剤を減少させる。
溶剤を除去してもよい。例えば、溶剤を揮発させる。そ
して、溶液16のうち少なくとも材料20(溶質)を凹
部14に残す。材料20は、曲面部12を避けて残すこ
とが好ましい。そうすることで、第1の光透過性層26
のレンズ面28に材料20を付着させないようにするこ
とができる。曲面部12の表面が、溶液16との親和性
が低い性質を有していれば、この部分を避けて材料20
を残しやすい。なお、材料20は、凹部14を完全に埋
めるように設けてもよいし、凹部14の下部にのみ浅く
設けてもよい。
【0031】(光透過性層)次に、図2(A)に示すよ
うに、原盤10の少なくとも一部の形状を、光透過性層
前駆体(第1の光透過性層前駆体)22に転写する。第
1の光透過性層前駆体22は、液状あるいは液状化可能
な物質であることが好ましい。液状であることで、曲面
部12間に、第1の光透過性層前駆体22を充填するこ
とが容易となる。液状の物質としては、エネルギーの付
与により硬化可能な物質が利用でき、液状化可能な物質
としては、可塑性を有する物質が利用できる。
【0032】第1の光透過性層前駆体22は、第1の光
透過性層26を形成した際に、光透過性等の要求される
特性を有するものであれば特に限定されるものではない
が、樹脂であることが好ましい。樹脂は、エネルギー硬
化性を有するもの、あるいは可塑性を有するものが容易
に得られ、好適である。
【0033】エネルギー硬化性を有する樹脂としては、
光及び熱の少なくともいずれかー方の付与により硬化可
能であることが望ましい。光や熱の利用は、汎用の露光
装置、ベイク炉やヒータ等の加熱装置を利用することが
でき、省設備コスト化を図ることが可能である。エネル
ギー硬化性を有する樹脂としては、例えば、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系
樹脂等が利用できる。特に、アクリル系樹脂は、市販品
の様々な前駆体や感光剤(光重合開始剤)を利用するこ
とで、光の照射で短時間に硬化するものが容易に得られ
るため好適である。光硬化性のアクリル系樹脂の基本組
成の具体例としては、プレポリマーまたはオリゴマー、
モノマー、光重合開始剤があげられる。プレポリマーま
たはオリゴマーとしては、例えば、エポキシアクリレー
ト類、ウレタンアクリレート類、ポリエステルアクリレ
ート類、ポリエーテルアクリレート類、スピロアセター
ル系アクリレート類等のアクリレート類、エポキシメタ
クリレート類、ウレタンメタクリレート類、ポリエステ
ルメタクリレート類、ポリエーテルメタクリレート類等
のメタクリレート類等が利用できる。
【0034】モノマーとしては、例えば、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリド
ン、カルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロ
ペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアク
リレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジア
クリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の
二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが
利用できる。
【0035】光重合開始剤としては、例えば、2,2−
ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフ
ェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イ
ソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブ
チルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセト
フェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェ
ノン、α,α−ジクロル−4−フェノキシアセトフェノ
ン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、
N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチル
ケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1,2
−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オ
キシム等のオキシム類、2−メチルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン等のキサントン類、ミヒラーケ
トン、ベンジルメチルケタール等のラジカル発生化合物
が利用できる。
【0036】なお、必要に応じて、酸素による硬化阻害
を防止する目的でアミン類等の化合物を添加したり、塗
布を容易にする目的で溶剤成分を添加してもよい。溶剤
成分としては、特に限定されるものではなく、種々の有
機溶剤、例えば、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、メトキシメチルプロピオネート、エト
キシエチルプロピオネート、エチルラクテート、エチル
ピルビネート、メチルアミルケトン等が利用可能であ
る。これらの物質によれば、高精度のエッチングが可能
な点で原盤10の材料として優れているシリコン又は石
英からの離型性が良好であるため好適である。
【0037】可塑性を有する樹脂としては、例えば、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹
脂、アモルファスポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性を
有する樹脂を利用できる。このような樹脂を、軟化点温
度以上に加熱することにより可塑化させて液状として使
用する。
【0038】第1の光透過性層22は、図2(A)に示
すように原盤10の曲面部12上に設ける。また、原盤
10の凹部14に設けられた材料20上にも第1の光透
過性層前駆体22を設ける。そして、第1の光透過性層
前駆体22を塗り拡げる工程を行う。例えば、第1の光
透過性層前駆体22を介して、原盤10と基板24を密
着させることにより、第1の光透過性層前駆体22を所
定領域まで塗り拡げる。
【0039】基板24は、第1の光透過性層前駆体22
を塗り拡げるために要求される機能を少なくとも有して
いればよい。基板24の一方の面が平坦になっていても
よく、その場合、平坦な面を第1の光透過性層前駆体2
2に密着させてもよい。基板24を第1の光透過性層2
2に密着させたまま残すときには、基板24としては、
マイクロレンズアレイとして要求される光透過性等の光
学的な物性や、機械的強度等の特性を満足するものであ
れば特に限定されるものではなく、例えば、石英やガラ
ス、あるいは、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポ
リエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリメチルメタクリレート、アモルファスポリオレフィ
ン等のプラスチック製の基板あるいはフィルムを利用す
ることが可能である。基板24を後の工程で剥離するの
であれば、基板24には光透過性がなくてもよい。
【0040】必要に応じて、原盤10と基板24とを第
1の光透過性層前駆体22を介して密着させる際に、原
盤10及び基板24の少なくともいずれか一方を介して
第1の光透過性層前駆体22を加圧しても良い。加圧す
ることで、第1の光透過性層前駆体22が拡がる時間を
短縮できることで作業性が向上し、かつ、第1の光透過
性層前駆体22の原盤10に形成された曲面部12間へ
の充填が確実となる。
【0041】図2(A)に示す例では、第1の光透過性
層前駆体22を原盤10上に載せて、基板24と原盤1
0とを密着させた。その方法に代えて、基板24に第1
の光透過性層前駆体22を載せてその上に原盤10を被
せることで原盤10に第1の光透過性層前駆体22を設
け、さらに基板24及び原盤10によって第1の光透過
性層前駆体22を塗り拡げてもよい。また、予め原盤1
0及び基板24の両方に第1の光透過性層前駆体22を
設けてもよい。
【0042】以上の工程を経て、図2(B)に示すよう
に、原盤10と基板24の間に第1の光透過性層前駆体
22からなる層を形成する。そして、第1の光透過性層
前駆体22に応じた固化処理を施す。例えば、光硬化性
の樹脂を用いた場合であれば、所定の条件で光を照射す
る。なお、光硬化性の物質にて第1の光透過性層26を
形成するときには、基板24及び原盤10のうち少なく
とも一方が、光透過性を有することが必要となる。ある
いは、軟化点温度以上に加熱して可塑化させた樹脂を第
1の光透過性層前駆体22として使用する場合には、冷
却することにより固化させることができる。こうして、
光透過性層26を形成することができる。
【0043】次に、図2(C)に示すように、第1の光
透過性層26を原盤10から剥離する。また、第1の光
透過性層26とともに、材料20を、原盤10から剥離
する。第1の光透過性層26と原盤10(特に曲面部1
2)との剥離性は高い(例えば親和性が低いあるいは密
着性が低い)ことが好ましい。また、第1の光透過性層
26と材料20との剥離性は低い(例えば親和性又は密
着性が高い)ことが好ましい。また、原盤10(特に凹
部14)と材料20との剥離性は高い(例えば親和性が
低いあるいは密着性が低い)ことが好ましい。
【0044】こうして、材料20が一体化した第1の光
透過性層26を得ることができる。第1の光透過性層2
6は、複数のレンズ面28を有する。レンズ面28は、
上述した曲面部12の反転形状をなす。図2(C)に示
すレンズ面28は凹面(凹レンズ面)である。レンズ面
28によって形成されるレンズは、球面レンズであって
もよいし、非球面レンズ(楕円面、放物面等のレンズ)
であってもよいし、円柱レンズであってもよい。
【0045】第1の光透過性層26におけるレンズ面2
8が形成された側で、第1の光透過性層26とは異なる
材料20からなる層が、各レンズ面28を囲んでいる。
詳しくは、各レンズ面28の周縁部に、材料20からな
る層が形成されている。材料20が遮光性材料であれ
ば、材料20からなる層はブラックマトリクスを構成す
る。
【0046】図3(A)に示すように、第2の光透過性
層前駆体32を、第1の光透過性層26上に設けてもよ
い。詳しくは、レンズ面28が形成された側に第2の光
透過性層前駆体32を設ける。また、材料(例えば遮光
性材料)20からなる層にも第2の光透過性層前駆体3
2を設けてもよい。第2の光透過性層前駆体32とし
て、上述した第1の光透過性層前駆体22として選択で
きる物質を使用することができる。そして、図3(B)
に示すように、第2の光透過性層36を形成してもよ
い。その形成には、基板34を使用してもよい。詳しく
は、基板24を使用した第1の光透過性層26の形成方
法について説明した内容が当てはまる。
【0047】(マイクロレンズアレイ)図3(B)に示
すように、本実施の形態に係るマイクロレンズアレイ
は、光透過性層(第1の光透過性層)26を有する。第
1の光透過性層26は、光を透過する性質を有していれ
ばよく、透明であっても着色されていてもよい。第1の
光透過性層26の光透過率は、0%でなければ100%
でなくてもよい。第1の光透過性層26は、複数のレン
ズ面28を有する。本実施の形態では、レンズ面28
は、凹レンズ面である。また、第1の光透過性層26に
は、第1の光透過性層26とは異なる材料20からなる
層が一体的に形成されている。この材料20は、遮光性
材料であれば、ブラックマトリクスを構成する。
【0048】本実施の形態では、マイクロレンズアレイ
は、第2の光透過性層36を有する。第2の光透過性層
36は、第1の光透過性層26のレンズ面28に密着し
て形成されてなる。レンズ面28は、第1及び第2の光
透過性層26,36の界面でもある。また、製造方法に
上述した方法を適用した場合、マイクロレンズアレイ
は、その結果として得られる構成を有する。本発明は、
上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形
が可能である。以下、その他の実施の形態を説明する。
【0049】(第2の実施の形態)図4(A)〜図4
(C)は、本発明を適用した第2の実施の形態に係るマ
イクロレンズアレイの製造方法を説明する図である。本
実施の形態では、光透過性層(第1の光透過性層)26
を形成した後の他の工程を説明する。
【0050】図4(A)に示すように、第2の光透過性
層前駆体42を、第1の光透過性層26上に設ける。詳
しくは、レンズ面28に第2の光透過性層前駆体42を
設ける。また、上述した材料20からなる層の上面の少
なくとも一部を避けて、第2の光透過性層前駆体42を
設ける。なお、第2の光透過性層前駆体42として、上
述した第1の光透過性層前駆体22として選択できる物
質を使用することができる。
【0051】本実施の形態では、材料20からなる層の
表面は、第2の光透過性層前駆体42との親和性が低く
なっている。したがって、第2の光透過性層前駆体42
は、材料20からなる層の表面上に付着しても、そこか
らはじかれて、レンズ面28が内面の一部となる凹部3
0に入るようになっている。第2の光透過性層前駆体4
2は、インクジェット方式によって、それぞれの凹部3
0に設けてもよい。その場合、材料20からなる層の表
面からあふれるように、第2の光透過性層前駆体42を
設ける。第2の光透過性層前駆体42は、材料20から
なる層の表面にはじかれて、凹部30の領域内で盛り上
がるように溜まる。例えば、表面張力によって、第2の
光透過性層前駆体42の表面は、各レンズ面28ごとに
曲面(凸面)を描く。
【0052】こうして、図4(B)に示すように、第1
の光透過性層26上に第2の光透過性層46を形成する
ことができる。第2の光透過性層46は、材料20から
なる層の上面の少なくとも一部を避けて、凹部30に形
成されている。また、第2の光透過性層46の表面は、
各レンズ面28ごとにレンズ面48を有する。本実施の
形態によれば、第2の光透過性層46のレンズ面48
が、材料20からなる層の上方に形成されることがな
い。したがって、第1及び第2の光透過性層26,46
のレンズ面28,48の位置合わせを簡単に行うことが
できる。
【0053】必要であれば、図3(C)に示すように、
第2の光透過性層46に基板(補強板、保護板又はカバ
ー等)40を設けてもよい。基板40は、接着剤44に
よって第2の光透過性層46に接着してもよい。接着剤
44は、第1の光透過性層26として選択できる物質で
あってもよい。基板40は、基板24として選択できる
材料から形成してもよい。第2の光透過性層46に、プ
ロセス耐性等の必要な強度があれば、基板40がなくて
もよい。こうして、マイクロレンズアレイが得られる。
【0054】本実施の形態でも、第1の実施の形態で説
明した効果を達成することができる。また、第1の実施
の形態で説明した内容を、本実施の形態に適用すること
ができる。
【0055】(第3の実施の形態)図5(A)〜図5
(B)は、本発明を適用した第3の実施の形態に係るマ
イクロレンズアレイの製造方法を説明する図である。図
5(A)に示すように、原盤50には、複数の曲面部5
2が形成されている。本実施の形態では、曲面部52は
凹部である。曲面部52の表面は、球面、非球面(楕円
面、放物面等)、円柱面のいずれであってもよい。曲面
部52は、光透過性層58に形成されるレンズ面60の
反転形状になっている。
【0056】隣同士の曲面部52は、間隔をあけて形成
されている。隣同士の曲面部52の間に凹部54が形成
されている。凹部54は、各曲面部54を囲むように形
成されている。図5(A)に示す凹部54は、平坦な底
面と、この底面から垂直に立ち上がる側面とで形成され
ている。
【0057】凹部54に、第1の実施の形態で説明した
材料20を設ける。そして、材料20が凹部54に設け
られた原盤50の形状を、光透過性層前駆体56に転写
する。その詳細は、第1の実施の形態で説明した。
【0058】図5(B)に示すように、光透過性層58
を、原盤50から剥離する。光透過性層58は、複数の
レンズ面60を有する。レンズ面60は、曲面部52の
反転形状をなす。図5(B)に示すレンズ面60は凸面
(凸レンズ面)である。レンズ面60によって形成され
るレンズは、球面レンズであってもよいし、非球面レン
ズ(楕円面、放物面等のレンズ)であってもよいし、円
柱レンズであってもよい。
【0059】また、光透過性層58におけるレンズ面6
0が形成された側で、光透過性層58とは異なる材料2
0からなる層が、各レンズ面60を囲んでいる。詳しく
は、各レンズ面60の間に、材料20からなる凸部が形
成されている。また、光透過性層58の一部からなる凸
部が、各レンズ面60の間に形成され、その凸部上に材
料20からなる層が形成されている。材料20が遮光性
材料であれば、材料20からなる層はブラックマトリク
スを構成する。
【0060】その他の内容は、第1の実施の形態で説明
した内容が該当する。本実施の形態でも、第1の実施の
形態で説明した効果を達成することができる。
【0061】(第4の実施の形態)図6は、本発明を適
用した第4の実施の形態に係る光学装置を説明する図で
ある。この光学装置は、マイクロレンズアレイを備える
液晶パネルである。マイクロレンズアレイは、第2の実
施の形態(図4(A)〜図4(C)参照)で説明した内
容が該当する光透過性層(第1の光透過性層)110及
び第2の光透過性層120を有する。
【0062】第1の光透過性層110は、複数のレンズ
面112を有し、第1の光透過性層110とは異なる材
料20で形成された層が一体的に形成されている。第1
の光透過性層110におけるレンズ面112とは反対側
面には、基板118が設けられている。基板118は、
液晶パネルの一部である。第2の光透過性層120は、
各レンズ面112ごとにレンズ面126を有するように
形成されてなる。また、第2の光透過性層120には、
第3の光透過性層(この場合は接着層)122を介して
基板124が設けられている。
【0063】レンズ面112,126は、第1又は第2
の光透過性層110,120とその外側の媒質との界面
であるということもできる。レンズ面112,126の
一方に光が入射し、他方から光が出射する。レンズ面1
12,126は、積層されてあるいは重なって位置す
る。マイクロレンズアレイが、複数の画素によって画像
を表示する光学装置に組み込まれるときには、レンズ面
112,126は、各画素(カラー表示の場合にはサブ
画素)に対応するように配置される。
【0064】レンズ面112,126の曲率中心を通る
法線は一致することが好ましい。この法線は光軸とな
る。一方のレンズ面126は、他方のレンズ面112よ
りも緩やかな曲面で形成されている。例えば、レンズ面
112,126が球面レンズであれば、レンズ126の
曲率半径R1と、レンズ112の曲率半径R2とは、R2
<R1の関係を有する。
【0065】本実施の形態によれば、光が入射する側の
レンズ面126は緩やかな曲面で形成されているので、
光が入射するときに、光の入射角i(レンズ面126の
法線と光線とのなす角)が小さくなる。したがって、反
射する光の量が少なくなり、多くの光が入射するので、
明るさを向上させることができる。一般に、2つの物質
の界面に光が入射すると、一部の光は界面で反射する。
この反射する光の量は、2つの物質の屈折率差が大きい
ほど又は光の入射角が大きいほど大きくなることが知ら
れている。
【0066】本実施の形態では、第2の光透過性層12
0の外側に、第1及び第3の光透過性層110,122
が形成されている。第1、第2及び第3の光透過性層1
10,120,122の屈折率(例えば真空に対する屈
折率として絶対屈折率)n1,n2,n3は、 n1<n23<n2 の関係を有する。この関係を有することで、第3の光透
過性層122から第2の光透過性層120に入射する光
は、レンズ面126の凸面に入射し、レンズ面126の
法線に近づく方向(光軸に近づく方向)に屈折する。そ
して、第2の光透過性層120から第1の光透過性層1
10に入射する光は、レンズ面112の凹面に入射し、
レンズ面112の法線から離れる方向(光軸に近づく方
向)に屈折する。
【0067】このようなマイクロレンズアレイが液晶パ
ネルに取り付けられている。液晶パネルは、基板118
と基板(TFT基板)128とを有する。基板118に
は、共通電極132及び配向膜134が形成されてい
る。基板128には、個別電極136及び薄膜トランジ
スタ138が設けられており、これらの上に配向膜14
0が形成されている。配向膜134,140間には、液
晶142が封入されており、薄膜トランジスタ138に
よって制御される電圧によって、液晶142が駆動され
るようになっている。
【0068】マイクロレンズアレイにおいて、緩やかな
曲面となったレンズ面126が、光の入射方向に対向し
ている。したがって、反射を少なくして多くの光がマイ
クロレンズアレイに入射し、集光しながら出射する。こ
うして、多くの光が集光して液晶パネルに入射し、明る
い画像を表示することができる。
【0069】(第5の実施の形態)図7は、本発明を適
用した第5の実施の形態に係る光学装置の一例として撮
像装置を示す図である。撮像装置は、撮像素子(イメー
ジセンサ)を有する。例えば、2次元イメージセンサで
あれば、複数の画素のそれぞれに対応して受光部(例え
ばフォトダイオード)150が設けられている。CCD
(Charge Coupled Device)型の撮像素子であれば、転
送部152を有し、各画素の受光部150からの電荷を
高速で転送するようになっている。なお、対応しない画
素から受光部150に光が入射しないように遮光膜15
4を形成してもよい。カラーの撮像素子には、カラーフ
ィルタ158を設ける。
【0070】この撮像素子に、本発明を適用したマイク
ロレンズアレイが取り付けられている。マイクロレンズ
アレイは、第2の実施の形態(図4(A)〜図4(C)
参照)で説明した内容が該当する光透過性層(第1の光
透過性層)110及び第2の光透過性層120を有す
る。緩やかな曲面のレンズ面126に外部からの光が入
射するようになっている。本実施の形態によれば、多く
の光が集光して受光部150に入射するので、鮮明な画
像を生成することができる。詳しい作用効果は第4の実
施の形態で説明した通りである。
【0071】(第6の実施の形態)図8は、本発明を適
用した第6の実施の形態に係る光学装置を示す図であ
る。この光学装置は、投射型表示装置(液晶プロジェク
ター)である。
【0072】光学装置200は、光源202と、複数の
液晶パネル204,206,208を有する。液晶パネ
ル204,206,208は、それぞれ、赤色に対応し
た(赤色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターア
レイ)、緑色に対応した(緑色用の)液晶ライトバルブ
(液晶光シャッターアレイ)、青色に対応した(青色用
の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)であ
る。
【0073】液晶パネル204,206,208には、
図示しないマイクロレンズアレイが取り付けられてい
る。マイクロレンズアレイには、いずれかの実施の形態
で説明した内容が該当する。
【0074】光学装置200は、複数のインテグレータ
レンズを備えた照明光学系と、複数のダイクロイックミ
ラー等を備えた色分離光学系(導光光学系)と、赤色光
のみを反射するダイクロイックミラー面210および青
色光のみを反射するダイクロイックミラー面212が形
成されたダイクロイックプリズム(色合成光学系)21
4と、投射レンズ(投射光学系)216とを有してい
る。
【0075】照明光学系は、インテグレータレンズ21
8および220を有している。色分離光学系は、ミラー
222、224、226、青色光および緑色光を反射す
る(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラー22
8、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー23
0、青色光のみを反射するダイクロイックミラー(また
は青色光を反射するミラー)232、集光レンズ23
4、236、238、240および242とを有してい
る。
【0076】液晶パネル204の入射面側(マイクロレ
ンズ基板が位置する面側、すなわちダイクロイックプリ
ズム214と反対側)には第1の偏光板(図示せず)が
接合され、液晶パネルの出射面側(マイクロレンズ基板
と対向する面側、すなわちダイクロイックプリズム21
4側)には第2の偏光板(図示せず)が接合されてい
る。液晶パネル206および208も、液晶パネル20
4と同様の構成となっている。これら液晶パネル20
4、206および208は、図示しない駆動回路にそれ
ぞれ接続されている。
【0077】光学装置200では、ダイクロイックプリ
ズム214と投射レンズ216とで、光学ブロック24
4が構成されている。また、この光学ブロック244
と、ダイクロイックプリズム214に対して固定的に設
置された液晶パネル204、206および208とで、
表示ユニット246が構成されている。
【0078】以下、光学装置200の作用を説明する。
光源202から出射された白色光(白色光束)は、イン
テグレータレンズ218および220を透過する。この
白色光の光強度(輝度分布)は、インテグレータレンズ
218および220により均一にされる。インテグレー
タレンズ218および220を透過した白色光は、ミラ
ー222で反射し、その反射光のうちの青色光(B)お
よび緑色光(G)は、それぞれダイクロイックミラー2
28で反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラー
228を透過する。ダイクロイックミラー228を透過
した赤色光は、ミラー224で反射し、その反射光は、
集光レンズ234により整形され、赤色用の液晶パネル
204に入射する。ダイクロイックミラー228で反射
した青色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイ
ックミラー230で反射し、青色光は、ダイクロイック
ミラー230を透過する。ダイクロイックミラー230
で反射した緑色光は、集光レンズ236により整形さ
れ、緑色用の液晶パネル206に入射する。ダイクロイ
ックミラー230を透過した青色光は、ダイクロイック
ミラー(またはミラー)232で反射し、その反射光
は、ミラー226で反射する。青色光は、集光レンズ2
38、240および242により整形され、青色用の液
晶パネル208に入射する。
【0079】このように、光源202から出射された白
色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の
三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶パネルに
導かれ入射する。この際、液晶パネル204が有する液
晶パネルの各画素(薄膜トランジスタとこれに接続され
た画素電極)は、赤色用の画像信号に基づいて作動する
駆動回路(駆動手段)により、スイッチング制御(オン
/オフ)、すなわち変調される。同様に、緑色光および
青色光は、それぞれ、液晶パネル206および208に
入射し、それぞれの液晶パネルで変調され、これにより
緑色用の画像および青色用の画像が形成される。この
際、液晶パネル206が有する液晶パネルの各画素は、
緑色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりス
イッチング制御され、液晶パネル208が有する液晶パ
ネルの各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動する
駆動回路によりスイッチング制御される。これにより赤
色光、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶パネル2
04、206および208で変調され、赤色用の画像、
緑色用の画像および青色用の画像がそれぞれ形成され
る。
【0080】液晶パネル204により形成された赤色用
の画像、すなわち液晶パネル204からの赤色光は、面
248からダイクロイックプリズム214に入射し、ダ
イクロイックミラー面210で反射し、ダイクロイック
ミラー面212を透過して、出射面250から出射す
る。液晶パネル206により形成された緑色用の画像、
すなわち液晶パネル206からの緑色光は、面252か
らダイクロイックプリズム214に入射し、ダイクロイ
ックミラー面210および212をそれぞれ透過して、
出射面250から出射する。液晶パネル208により形
成された青色用の画像、すなわち液晶パネル208から
の青色光は、面256からダイクロイックプリズム21
4に入射し、ダイクロイックミラー面212で反射し、
ダイクロイックミラー面210を透過して、出射面25
0から出射する。
【0081】このように、液晶パネル204、206お
よび208からの各色の光、すなわち液晶パネル20
4、206および208により形成された各画像は、ダ
イクロイックプリズム214により合成され、これによ
りカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ
216により、所定の位置に設置されているスクリーン
254上に投影(拡大投射)される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜図1(D)は、本発明を適用した
第1の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方
法を説明する図である。
【図2】図2(A)〜図2(C)は、本発明を適用した
第1の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方
法を説明する図である。
【図3】図3(A)〜図3(B)は、本発明を適用した
第1の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方
法を説明する図である。
【図4】図4(A)〜図4(C)は、本発明を適用した
第2の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方
法を説明する図である。
【図5】図5(A)〜図5(B)は、本発明を適用した
第3の実施の形態に係るマイクロレンズアレイの製造方
法を説明する図である。
【図6】図6は、本発明を適用した第4の実施の形態に
係る光学装置を示す図である。
【図7】図7は、本発明を適用した第5の実施の形態に
係る光学装置を示す図である。
【図8】図8は、本発明を適用した第6の実施の形態に
係る光学装置を示す図である。
【符号の説明】
10 原盤 12 曲面部 14 凹部 16 溶液 20 材料 22 光透過性層前駆体 26 光透過性層 28 レンズ面 50 原盤 52 曲面部 54 凹部 56 光透過性層前駆体 58 光透過性層 60 レンズ面 110 光透過性層 112 レンズ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 11:00 B29L 11:00 (72)発明者 吉澤 睦美 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 4F204 AA36 AC05 AH75 EA03 EB01 EB25 EE22 EF27 EK17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の曲面部と各曲面部を避けて形成さ
    れた凹部とを有する原盤の形状を光透過性層前駆体に転
    写することを含み、 前記凹部に前記光透過性層前駆体とは異なる材料を設け
    た後に、前記原盤に前記光透過性層前駆体を設けて光透
    過性層を形成し、その後、前記凹部に設けられた前記材
    料及び前記光透過性層を、一体的に前記原盤から剥離す
    るマイクロレンズアレイの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記凹部は各曲面部を囲んで形成され、各曲面部は凸部
    であるマイクロレンズアレイの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記凹部は各曲面部を囲んで形成され、各曲面部は凹部
    であるマイクロレンズアレイの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のマイクロレンズアレイの製造方法において、 前記凹部に設ける前記材料は、遮光性材料であるマイク
    ロレンズアレイの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のマイクロレンズアレイの製造方法において、 溶剤に前記材料が溶けてなる溶液を前記曲面部及び前記
    凹部上に設けた後、前記溶剤を減らして前記凹部に少な
    くとも前記材料を設けるマイクロレンズアレイの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記溶液は、前記曲面部の表面との親和性が低いマイク
    ロレンズアレイの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のマイクロレンズアレイの
    製造方法において、 前記溶剤を揮発させて前記凹部に前記溶質を堆積させる
    マイクロレンズアレイの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の方法によって製造されたマイクロレンズアレイ。
  9. 【請求項9】 複数のレンズ面が形成されてなる光透過
    性層と、 前記光透過性層とは異なる材料で形成され、前記光透過
    性層における前記レンズ面が形成された面上で各レンズ
    面を囲む層と、 を一体的に有するマイクロレンズアレイ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のマイクロレンズアレイ
    において、 各レンズ面を囲む前記層は、遮光性材料で形成されてな
    るマイクロレンズアレイ。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10記載のマイク
    ロレンズアレイにおいて、 各レンズ面は、凹面であり、各レンズ面の周縁部に、各
    レンズ面を囲む前記層が位置してなるマイクロレンズア
    レイ。
  12. 【請求項12】 請求項9又は請求項10記載のマイク
    ロレンズアレイにおいて、 各レンズ面は、凸面であり、各レンズ面を囲む前記層
    は、凸部であるマイクロレンズアレイ。
  13. 【請求項13】 請求項9から請求項12のいずれかに
    記載のマイクロレンズアレイを有する光学装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の光学装置において、 光源をさらに有する光学装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の光学装置において、 撮像素子をさらに有する光学装置。
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