JP3965085B2 - 収納用ラック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品が搭載されたパレット等を収納保管するためのパレット用ラック等の収納用ラックに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、比較的大規模な倉庫等においては、高重量物品が搭載されたパレットを収納保管するためにパレット用ラック等の高重量用ラックが設置される場合がある。
【0003】
パレット用ラックは、垂直に配置される複数の支柱フレームと、支柱フレーム間に水平に架け渡される一対のビームとを基本的な構成として備え、一対のビームによってパレット搭載用棚が構成されるものである。
【0004】
このようなパレット用ラックでは、一対のビーム間に、デッキチャンネル等のサブビームを架け渡して、パレットの落下防止や荷崩れ防止、更には組付強度の向上を図るようにしている。
【0005】
従来、サブビームの組付構造としては、フック係合方式のものと、ボルト止め方式のものとに大別される。
【0006】
フック係合方式のものは、一対のビームにおける対向壁側に水平段部が設けられるとともに、この水平段部に係合孔が形成される。またサブビームの両端には、上記係合孔に対応して下向きフックが形成される。そして、サブビーム両端を、その下向きフックを係合孔に係合して水平段部に支持させることにより、サブビームを一対のビーム間に架け渡すように組み付けるものである。
【0007】
またこの組付構造においては、ロックピン等の抜止め部材をサブビーム端部に挿着して、不本意にもサブビームが上方へ抜け出して脱外するのを防止するようにしている。
【0008】
しかしながら、この組付構造においては、サブビームの脱外を防止するために、ロックピン等の抜止め部材を別途用いるものであるため、その分、部品点数が増大することにより、組付作業が困難になるとともに、構造の複雑化及びコストの増大を来すという問題が発生する。
【0009】
一方、ボルト止め方式のサブビーム組付構造は、サブビームの両端に設けられたフランジを、ビームの対向壁にボルト及びナットを用いて固定するものである。
【0010】
しかしがら、このボルト止め方式においては、ボルト及びナット等の面倒な締結作業を行って、サブビームを組み付けるものであるため、組付作業が困難になるという問題を抱えている。
【0011】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、サブビームの不本意な脱外を防止しつつ簡単に組み立てることができ、構造の簡素化及びコストの削減を図ることができる収納用ラックを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、支柱部材間に互いに水平方向に沿う一対のビームが並列に架け渡されるとともに、前記一対のビーム間にサブビームが架け渡される収納用ラックにおいて、前記一対のビームにおける互いの対向壁に、互いに並列に配置された一対の縦長差込孔が、ビーム長さ方向に所定の間隔おきに形成されて、各ビームの対向壁における前記縦長差込孔よりも上側領域が孔上縁部として構成されるとともに、下側領域が孔下縁部として構成され、前記サブビームの両端に、前記一対の縦長差込孔に対応して、一対の差込片がそれぞれ設けられるとともに、各差込片の下端部に、前記ビームの孔下縁部に対応して係合凹部が設けられ、前記サブビームの少なくとも一方側端部における前記差込片の上方位置に、差込操作用切欠部が設けられてなり、前記サブビームの一方側端部における差込片を、一方側のビームにおける前記縦長差込孔に差し込んだ状態において、前記サブビームをその長さ方向に進退させて、前記差込操作用切欠部を前記孔上縁部に嵌脱させることにより、前記サブビームの他方側端部における差込片が、他方側のビームにおける前記縦長差込孔に挿脱するよう構成され、前記サブビームの両端における差込片を、前記一対のビームの縦長差込孔にそれぞれ差し込んだ状態において、前記サブビームを上下移動させて、前記差込片を前記縦長差込孔の範囲内で上下に移動させることにより、前記係合凹部が前記孔下縁部に係脱するよう構成され、前記サブビームの両端における係合凹部を、前記一対のビームにおける孔下縁部に係合することにより、前記サブビームが、その端部上側部が前記ビームの孔上縁部に対向した状態で前記ビームに組み付けられるよう構成されてなるものを要旨としている。
【0013】
この発明の収納用ラックでは、サブビームの一方側端部において、差込操作用切欠部を一方側ビームの孔上縁部に外嵌しつつ、差込片を一方側ビームの差込孔に奥まで差し込んでから、サブビームを他方側にスライドさせて他方側端部の差込片を、他方側ビームの差込孔に差し込み、その後、サブビーム両端の係合凹部を孔下縁部に係合することにより、サブビームをビームに組み付けるものであるため、サブビームを、スライド操作や昇降操作等の簡易な操作を行うだけで組み付けることができる。
【0014】
またサブビーム両端の差込片が、差込孔の内周縁上端に係止することにより、サブビームが不本意に脱外するのを確実に防止することができる。更にサブビームの脱外防止用にロックピン等を別途設ける必要がなく、その分、部品点数を削減することができる。
【0015】
本発明においては、前記サブビームの両端部に、前記差込操作用切欠部が設けられてなる構成を採用するのが好ましい。
【0016】
すなわちこの構成を採用する場合、サブビームを、その両端のいずれからでもビームに組み付けることができ、組付時の作業効率を向上させることができる。その上更に、サブビームの両端を同一構造に形成することができ、サブビームの製作を容易に行うことができる。
【0017】
また本発明においては、前記一対のビームの対向壁における孔下縁部の下側に支持段部が設けられ、この支持段部に、前記サブビームの端部下面が支持されるよう構成されてなるものを採用するのが良い。
【0018】
すなわちこの場合、サブビームに加わる荷重は、差込片を介して孔下縁部に支持されると同時に、孔支持段部によっても支持されるので、荷重をビームの広い範囲で分散して支持することができる。
【0019】
更に本発明においては、前記縦長差込孔が、その中間部分が屈折された略「く」の字状に形成されてなる構成を採用するのが望ましい。
【0020】
すなわちこの構成を採用する場合には、差込孔によりサブビームの差込片を確実に支持しつつ、差込孔を大きく形成することができるため、サブビーム組付時における差込片の差込孔への挿入作業を容易に行えるとともに、差込孔をプレス成形等によって確実に形成することができる。
【0021】
また本発明においては、前記サブビームが、リップ溝型形状の金属製成形板からなり、そのサブビームの両フランジの両側端縁に前記差込片が一体に形成されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0022】
すなわちこの構成を採用する場合には、サブビーム自体の剛性を十分に確保でき、ラック全体の剛性を高めることができるとともに、プレス成形等を利用して、サブビーム自体の製作を効率良く行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1この発明の実施形態である収納用ラックを示す斜視図、図2はその収納用ラックにおけるサブビーム周辺を分解して示す斜視図である。両図に示すように、この収納用ラックは、支柱フレーム(10)と、ビーム(20)と、サブビーム(40)とを基本的な構成として備え、比較的高重量の荷物を搭載したパレット等を収納保管するものである。
【0024】
支柱フレーム(10)は、リップ溝型鋼板からなる一対の支柱部材(11)と、両支柱部材(11)を連結する複数の補強部材(15)とにより構成されている。
【0025】
また、ビーム(20)は、特有断面の筒状に成形された鋼板により構成され、両端に固定フランジ(25)が取り付けられている。
【0026】
そして、2本の支柱フレーム(10)が対向配置されて、両支柱フレーム(10)の対応する支柱部材(11)間にビーム(20)が架け渡されるように配置された状態で、そのビーム両端の固定フランジ(25)が支柱部材(11)にボルト止め等によって固定される。これにより、支柱フレーム(10)間に、水平方向に沿って一対のビーム(20)が互いに並列に配置される。
【0027】
図2及び図3に示すように、一対のビーム(20)は、互いの対向壁(21)(21)における下側領域が、対向する方向に張り出されて、その張出部(22)上面に水平な支持段部(23)が形成されている。
【0028】
更に対向壁(21)(21)における支持段部(23)よりも上方には、2個で一対の縦長差込孔(30)が、ビーム長さ方向に沿って所定の間隔おきに複数形成されている。
【0029】
各一対の縦長差込孔(30)は、図5に示すように、上下方向の中間部が屈折された略「く」の字状に形成されている。すなわち一対の縦長差込孔(30)は、互いに線対称形状に形成されており、差込孔(30)の上側部(31)が下方に向かうに従って幅が狭くなるよう形成されるとともに、下側部(32)が、一対の差込孔(30)を基準にして、相反する方向に屈折して斜め下方に延びるように形成されている。更に差込孔(30)における一側縁部と下縁部とのコーナー部には、第1支持点(33)が形成されるとともに、他側縁部の中間には、一対の差込孔(30)を基準にして、相対向する方向に突出するように第2支持点(34)が形成されている。
【0030】
ここで、差込孔(30)は、その上側部(31)及び下側部(32)が共に、後述するサブビーム(40)における差込片(41)の板厚よりも広く形成されており、第1及び第2支持点(33)(34)間の水平方向間隔(S)が、差込片(41)の板厚に対応する寸法に設定されている。
【0031】
また本実施形態においては、一対のビーム(20)の対向壁(21)における縦長差込孔(30)よりも上側領域が孔上縁部(21a)として構成されるとともに、下側領域が孔下縁部(21b)として構成されている。
【0032】
一方、デッキチャンネル、クロスバー等と称されるサブビーム(40)は、リップ溝型鋼板により構成されており、その両フランジにおける両側端縁には、長さ方向に延長して突出するように、一対の差込片(41)がそれぞれ一体に形成されている。
【0033】
各差込片(41)には、その下端に下向きに開口する係合凹部(42)が形成されるとともに、その係合凹部(42)よりも先端側が下向きに突出するフック(43)として構成されている。
【0034】
差込片(41)の上下寸法は、上記縦長差込孔(30)の上下寸法よりも小さく形成されるとともに、上記したように差込片(41)の厚み寸法は、差込孔(30)の幅寸法よりも小さく形成されている。従って、差込片(41)を差込孔(30)内に挿入できるとともに、その差込片(41)を差込孔(30)に挿入した状態において、その孔(30)の範囲内において上下に移動自在に構成されている。
【0035】
サブビーム(40)の両端部における差込片(41)の上側には、差込操作用切欠部(45)が形成される。この差込操作用切欠部(45)の上下寸法は、上記ビーム(20)の対向壁(21)における孔上縁部(21a)の上下寸法よりも大きく形成されており、その切欠部(45)を孔上縁部(21a)に外嵌し得るよう構成されている。
【0036】
更にサブビーム(40)の両端部には、差込操作用切欠部(45)の上側に、長さ方向に延長するように突出する当接係止部(46)が一体に形成されている。
【0037】
ここで、サブビーム(40)の両端における当接係止部(46)間の寸法が、組付状態での一対のビーム(20)における対向壁(21)の上側部間の寸法に対応するとともに、サブビーム(40)の両端における差込片(41)よりも下側部(47)間の寸法が、組付状態での一対のビーム(20)における対向壁(21)の下側張出部(22)間の寸法に対応している。
【0038】
この構成のサブビーム(40)を、上記一対のビーム(20)間に組み付けるには、まず図2及び図4(a)に示すように、サブビーム(40)の一方側端部における一対の差込片(41)を、一方側のビーム(20)における一対の縦長差込孔(30)の幅広上側部(31)に差し込んでいく。このとき、差込操作用切欠部(45)を、一方側ビーム(20)の孔上縁部(21a)に外嵌することにより、サブビーム(40)の他方側端部の差込片(41)が、他方側ビーム(20)の対向壁(21)に干渉しない位置まで、一方側端部の差込片(41)を深く差し込む。
【0039】
その状態で、図4(b)に示すように、サブビーム(40)の他方側端部を下方に回転させて、その他方側端部の一対の差込片(41)を、他方側ビーム(20)の対応する一対の縦長差込孔(30)の幅広上側部(31)に対向配置する。
【0040】
次に、図4(c)に示すように、サブビーム(40)を、その一方側端部の差込操作用切欠部(45)を一方側ビーム(20)の孔上縁部(21a)から抜き取るようにして、他方側ビーム(20)側に向けて水平にスライドさせていき、他方側端部の差込片(41)を他方側ビーム(20)における縦長差込孔(30)の幅広上側部(31)に挿入し、サブビーム両端の係合凹部(42)を、孔下縁部(31b)の上方に対応させて配置する。
【0041】
このとき、サブビーム両端上側の当接係止部(46)が、両ビーム(20)の対向壁(21)に対し上下方向に干渉しない位置に配置されるとともに、サブビール両端下側部(47)が、両ビーム(20)の下側張出部(22)に対し上下方向に干渉しない位置に配置される。
【0042】
続いて、図3に示すように、サブビーム(40)を下側に移動させて、サブビーム両端の係合凹部(42)を、両ビーム(20)の孔下縁部(21b)に係合する。このとき図5に示すように、サブビーム両端の差込片(41)は、縦長差込孔(30)の幅広の上側部(31)から、下側部(32)に移動し、そこで、差込片(41)は、差込孔(30)の周縁部における第1及び第2支持点(33)(34)により両側から支持される。
【0043】
こうして、サブビーム(40)が一対のビーム(20)間に架け渡されるよう組み付けられる。
【0044】
この組付状態においては、サブビーム両端の差込片(41)の基端側が、両ビーム(20)の支持段部(23)に支持されるとともに、サブビーム両端の当接係止部(46)及び下側部(47)が、両ビーム(20)における対向壁(21)の孔上縁部(21a)及び張出部(22)にそれぞれ当接係止されて、サブビーム(20)の上面が、両ビーム(20)の上面に対し同一水平面内に配置される。
【0045】
以上のように本実施形態においては、サブビーム(40)を、差込片(41)の差込操作や係合操作等を行うだけでビーム(20)に組み付けることができ、例えば面倒なボルト締め操作等を必要とせず、組付作業を簡単に行うことができる。
【0046】
またサブビーム組付状態においては、サブビーム両端のフック(43)が、両ビーム(20)の孔下縁部(20b)に係合することにより、両ビーム(20)が開く方向に移動するのが規制されるとともに、サブビーム両端の当接係止部(46)及び下側部(47)が、両ビーム(20)における対向壁(21)の孔上縁部(21a)及び張出部(22)にそれぞれ当接係止することにより、両ビーム(20)が閉じる方向に移動するのが規制される。従って、両ビーム(20)の組付強度を向上させることができる。更にビーム(20)間にサブビーム(40)が安定状態に配置されることにより、パレットの落下及び荷崩れを確実に防止することができる。
【0047】
しかも本実施形態においては、ビーム(20)の対向壁(21)に支持段部(23)を形成して、その支持段部(23)上にサブビーム(40)における差込片(41)の基端側を支持するようにしているため、サブビーム(40)に加わる荷重は、差込片(41)を介して孔下縁部(21b)に支持されると同時に、孔支持段部(23)によっても支持される。このようにサブビーム(40)に加わる荷重をビーム(20)の広い範囲に分散して支持することができるので、荷重に対する安定性を向上させることができる。
【0048】
更に本実施形態においては、図5に示すように、ビーム(20)における差込孔(30)の幅、特にその上側部(41)の幅を大きく形成しているため、サブビーム(40)の差込片(41)を、差込孔(30)の広幅の上側部(31)にスムーズに差し込むことができ、より一層組付作業を簡単に行うことができる。
【0049】
しかも差込孔(30)の幅を広く形成するものであるため、例えば狭幅の差込孔を形成する場合とは異なり、差込孔(30)をプレス成形等によって効率良く形成することができ、孔開け作業、ひいてはサブビーム(40)の製作作業を効率良く行うことができる。
【0050】
更に差込孔(30)を幅広に形成しつつも、差込孔(30)の内周縁部における下端コーナの第1支持点(33)と、側縁屈折部の第2支持点(34)との2か所で、差込片(41)を両側から支持するものであるため、この2点支持によって、差込片(41)を安定状態に保持することができる。このため例えば、差込片(41)が、サブビーム(40)の長さ方向の軸心回りに回転するのを確実に防止でき、サブビーム(40)をより安定した状態に組み付けることができる。
【0051】
また本実施形態において、仮にサブビーム(40)を上方へ移動させるような力が作用したとしても、サブビーム両端の差込片(41)が、両ビーム(20)における差込孔(30)の内周縁上端に係止することにより、サブビーム(40)の上方への移動が阻止されて、サブビーム(40)の不本意な脱外を防止することができる。従って、サブビーム(40)の外れ止めを行うために、ロックピン等の外れ止め手段を別途設ける必要がなく、その分、部品点数を削減できて、構造の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
【0052】
一方、組み付けられたサブビーム(40)を取り外すには、上記と逆手順の操作を行えば良い。
【0053】
すなわち、サブビーム(40)を上方へ持ち上げて、その両端の係合凹部(42)を両ビーム(20)の孔下縁部(21b)から離脱させ、その状態で、サブビーム(40)を、長さ方向の例えば一方側にスライドさせて、その一方側端部の差込操作用切欠部(45)を一方側ビーム(20)の孔上縁部(21a)に外嵌させつつ、一方側端部の差込片(41)を奥まで差し込むことにより、他方側端部の差込片(41)を他方側ビーム(20)の差込孔(30)から抜き取る。
【0054】
その後、サブビーム(40)の他方側を、回転させるように上方へ持ち上げて、他方側ビーム(20)の上方に配置する。その状態で、ビーム(40)を長さ方向の他端側に沿って斜め上方に移動させていき、一方側端部(41)の差込片(41)を一方側ビーム(20)の差込孔(30)から抜き取る。
【0055】
これにより、サブビーム(40)をビーム(20)から取り外すことができる。
【0056】
この取外作業においても、ボルト緩め作業等の面倒な作業を必要とせず、サブビーム(40)を、持ち上げたりスライドさせるだけで簡単に取り外すことができる。
【0057】
以上のように、本実施形態の収納用ラックによれば、サブビーム(40)を、スライド差込操作や係合操作等を行うだけで簡単に、ビーム(20)に対し着脱することができるとともに、部品点数を削減できて、構造の簡素化及びコストの削減を図ることができる。
【0058】
また本実施形態においては、サブビーム(40)の両端に、差込操作用切欠部(45)を形成するものであるため、サブビーム(40)を組み付ける際に、例えば上記とは逆に、サブビーム(40)の他端側差込片(41)を他方側ビーム(20)の差込孔(30)の差し込んでから、一方側差込片(41)を一方側ビーム(20)の差込孔(30)に差し込むようにして、組み付けることも可能である。つまり、サブビーム(40)を、その両端のいずれからでも組み付けることができ、作業効率良く組み付けることができ、サブビーム(40)をスムーズに組み付けることができる。
【0059】
更にサブビーム(40)は、その両端部を同一の構成に形成して、左右同一の形状に形成するものであるため、サブビーム(40)の製作を、より一層簡単に行うことができる。
【0060】
もっとも、本発明において、差込操作用切欠部(45)は、サブビーム(40)の少なくとも片側端部に設けられてさえいれば良い。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、この発明の収納用ラックによれば、サブビームの一方側端部の差込片を、一方側ビームの差込孔に深く差し込んでから、他方側にスライド後退させて他方側端部の差込片を、他方側ビームの差込孔に差し込んだ後、両端の係合凹部を孔下縁部に係合することにより、サブビームをビームに組み付けるものであるため、サブビームを、スライド操作や昇降操作等の簡易な操作を行うだけで簡単に組み付けることができる。またサブビーム両端の差込片が、差込孔の内周縁上端に係合することにより、サブビームが不本意に脱外するのを確実に防止することができる。更にサブビームの脱外防止用にロックピン等を別途設ける必要がなく、その分、部品点数を削減でき、構造の簡素化及びコストの削減を図ることができるという効果がある。
【0062】
本発明において、差込操作用切欠部をサブビームの両端に設ける場合には、サブビームを、その両端のいずれからでもビームに組み付けることができ、作業効率良く組み付けることができ、サブビームをスムーズに組み付けることができる上更に、サブビームの両端を同一構造に形成することができるため、サブビームの製作、ひいては収納ラックの製作を容易に行うことができるという利点がある。
【0063】
また本発明において、ビームの対向壁に支持段部を設け、この支持段部に、サブビームの端部下面を支持する場合には、サブビームに加わる荷重を、サブビームにおける孔下縁部と支持段部とで分散させて支持することができ、荷重に対する安定性を向上させることができるという利点がある。
【0064】
更に本発明において、前記縦長差込孔を、略「く」の字状に形成する場合には、差込孔によりサブビームの差込片を確実に支持しつつ、差込孔のサイズを大きく形成することができる。このため、サブビーム組付時における差込片の差込孔への挿入作業を容易に行えるとともに、差込孔をプレス成形等によって確実に形成することができ、孔開け作業、ひいてはビームの製作作業を容易に行うことができるという利点がある。
【0065】
また本発明において、サブビームをリップ溝型鋼板等の金属製成形板により構成する場合には、サブビーム自体の剛性を十分に確保でき、ラック全体の剛性を高めることができるとともに、プレス成形等によって、サブビーム自体の製作を効率良く行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である収納用ラックを示す斜視図である。
【図2】実施形態の収納用ラックにおけるサブビーム周辺を分解して示す斜視図である。
【図3】実施形態の収納用ラックにおけるサブビーム周辺を示す断面図である。
【図4】実施形態の収納用ラックを組付途中の段階で示す断面図であって、同図(a)は一方側差込片を挿入した状態での断面図、同図(b)は他方側差込片を差込孔に対向させた状態での断面図、同図(c)は他方側差込片を挿入した状態での断面図である。
【図5】実施形態の収納用ラックにおけるビームの差込孔を拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
11…支柱部材
20…ビーム
21…対向壁
21a…孔上縁部
21b…孔下縁部
23…支持段部
30…縦長差込孔
40…サブビーム
41…差込片
42…係合凹部
45…差込操作用切欠部
46…当接係止部(端部上側部)

Claims (5)

  1. 支柱部材間に互いに水平方向に沿う一対のビームが並列に架け渡されるとともに、前記一対のビーム間にサブビームが架け渡される収納用ラックにおいて、
    前記一対のビームにおける互いの対向壁に、互いに並列に配置された一対の縦長差込孔が、ビーム長さ方向に所定の間隔おきに形成されて、各ビームの対向壁における前記縦長差込孔よりも上側領域が孔上縁部として構成されるとともに、下側領域が孔下縁部として構成され、
    前記サブビームの両端に、前記一対の縦長差込孔に対応して、一対の差込片がそれぞれ設けられるとともに、各差込片の下端部に、前記ビームの孔下縁部に対応して係合凹部が設けられ、
    前記サブビームの少なくとも一方側端部における前記差込片の上方位置に、差込操作用切欠部が設けられてなり、
    前記サブビームの一方側端部における差込片を、一方側のビームにおける前記縦長差込孔に差し込んだ状態において、前記サブビームをその長さ方向に進退させて、前記差込操作用切欠部を前記孔上縁部に嵌脱させることにより、前記サブビームの他方側端部における差込片が、他方側のビームにおける前記縦長差込孔に挿脱するよう構成され、
    前記サブビームの両端における差込片を、前記一対のビームの縦長差込孔にそれぞれ差し込んだ状態において、前記サブビームを上下移動させて、前記差込片を前記縦長差込孔の範囲内で上下に移動させることにより、前記係合凹部が前記孔下縁部に係脱するよう構成され、
    前記サブビームの両端における係合凹部を、前記一対のビームにおける孔下縁部に係合することにより、前記サブビームが、その端部上側部が前記ビームの孔上縁部に対向した状態で前記ビームに組み付けられるよう構成されてなることを特徴とする収納用ラック。
  2. 前記サブビームの両端部に、前記差込操作用切欠部が設けられてなる請求項1記載の収納用ラック。
  3. 前記一対のビームの対向壁における孔下縁部の下側に支持段部が設けられ、この支持段部に、前記サブビームの端部下面が支持されるよう構成されてなる請求項1又は2記載の収納用ラック。
  4. 前記縦長差込孔が、その中間部分が屈折された略「く」の字状に形成されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の収納用ラック。
  5. 前記サブビームが、リップ溝型形状の金属製成形板からなり、そのサブビームの両フランジの両側端縁に前記差込片が一体に形成されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の収納用ラック。
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