JP2003104524A - 収納用ラックのビーム取付構造 - Google Patents

収納用ラックのビーム取付構造

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JP2003104524A
JP2003104524A JP2001303166A JP2001303166A JP2003104524A JP 2003104524 A JP2003104524 A JP 2003104524A JP 2001303166 A JP2001303166 A JP 2001303166A JP 2001303166 A JP2001303166 A JP 2001303166A JP 2003104524 A JP2003104524 A JP 2003104524A
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JP2001303166A
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Akihiko Fujiwara
明彦 藤原
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Sanshin Metal Working Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビームを支柱部材に簡単かつ強固に組み付け
ることができる収納用ラックのビーム取付構造を提供す
る。 【解決手段】 支柱部材11が、少なくとも1壁面に高
さ方向に所定のピッチで複数の係合孔13aが設けられ
る。ビーム20がI型ないしはH型の中空成形部材で構
成される。ビーム連結金具30のL型形状金具本体30
aにおける一方のフランジ31に所定のピッチで複数の
係合爪31aが形成され、他方のフランジ32に、ビー
ム20のウェブ内に挿入可能な差込固定片33が設けら
れる。差込固定片33が、ウェブ内に挿入固定される。
ビーム連結金具30の両フランジ31、32が支柱部材
11の2つの壁面に接合された状態で、ビーム連結金具
30の複数の係合爪31aが、所定の係合孔13aに係
合されることにより、ビーム20が支柱部材11にビー
ム連結金具30を介して固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、高重量の物品が
搭載されたパレット等を収納保管するためのパレット用
ラック等の収納用ラックのビーム取付構造に関する。
【従来の技術】従来、比較的大規模な倉庫等において
は、高重量物品が搭載されたパレットを収納保管するた
めにパレット用ラック等の高重量用ラックが設置される
場合がある。パレット用ラックは、一対の支柱部材から
なり、垂直に配置される複数の支柱フレームと、支柱フ
レーム間において対応する支柱部材間に水平に架け渡さ
れる複数のビームとを基本的な構成として備え、ビーム
によってパレット搭載用棚が構成されるものである。こ
のようなパレット用ラックは、倉庫等の保管スペースの
形状に合わせて現場で組立施工するものであるが、当然
のことながら、高重量物品を収納した状態において安定
した組付状態を維持できるように、十分な組付強度を必
要とする。
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパレ
ット用ラックは、例えばビーム端部に固定した連結金具
を、支柱フレームの支柱部材に連結固定することによ
り、ビームを支柱部材に組み付けるものであるが、連結
金具の支柱部材に対する連結手段としては、面倒なボル
ト止めや溶接付け等を一般に用いているため、組立が困
難であるという問題を抱えている。この発明は、上記従
来技術の問題を解消し、ビームを支柱部材に簡単に組み
付けることができる上、十分な組付強度を得ることがで
きる高重量パレットラック等の収納用ラックのビーム取
付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の収納用ラックのビーム取付構造は、垂直
に配置される支柱部材と、その支柱部材にビーム連結金
具を介して水平に取り付けられるビームとを備え、前記
支柱部材が、その周囲4壁面のうち少なくとも1壁面
に、高さ方向に所定のピッチで複数の係合孔が設けら
れ、前記ビームが、上下の水平フランジ間にウェブが設
けられたI型ないしはH型の中空成形部材をもって構成
され、前記ビーム連結金具が、2つのフランジを有する
平面視L型形状の金具本体を有し、その金具本体の一方
のフランジに高さ方向に所定のピッチで複数の係合爪が
形成されるとともに、他方のフランジの先端が前記ビー
ムのウェブに固定され、前記ビーム連結金具の両フラン
ジが前記支柱部材の隣り合う2つの壁面に接合された状
態で、前記ビーム連結金具の複数の係合爪が、対応する
所定の係合孔にそれぞれ係合されることにより、前記ビ
ームが、前記支柱部材に前記ビーム連結金具を介して連
結固定されるよう構成されてなるものを要旨としてい
る。この発明の収納用ラックのビーム取付構造において
は、ボルト締めや溶接作業等の面倒な作業を必要とせ
ず、ビームに固定された連結金具の係合爪を、支柱部材
係合爪に係合するだけで、ビームを支柱フレームに組み
付けることができる。また、ビーム連結金具に高さ方向
に複数の係合爪を形成し、各係合爪を支柱部材の係合孔
にそれぞれ係合するものであるため、ビーム連結金具が
支柱部材に対し高さ方向に沿った複数の位置で固定する
ことができ、ビームの支柱部材に対する上下揺動方向の
強度を十分に確保することができる。その上、ビーム連
結金具のL型金具本体における両フランジを、支柱部材
の隣り合う2つの壁面に接合するものであるため、ビー
ムの支柱部材に対する水平揺動方向の強度を十分に確保
することができる。更にビームとして、I型ないしはH
型の中空成形部材を用いているため、軽量化を図りつ
つ、十分な強度を、より確実に得ることができる。本発
明においては、前記ビーム連結金具の他方のフランジ
に、前記ビームのウェブを構成する両側壁間に挿入可能
な差込固定片が設けられ、その差込固定片が前記ウェブ
の両側壁間に挿入されて固定されてなる構成を採用する
のが好ましい。すなわちこの構成を採用する場合には、
ビーム連結金具をビームに、簡単かつ強固に固定するこ
とができる。また本発明においては、前記支柱部材が、
中間壁とその両側の両側壁とを有する溝型形状部材によ
り構成され、前記中間壁に、2列の係合孔が高さ方向に
所定のピッチで複数設けられるとともに、前記両側壁
に、1列の係合孔が高さ方向に所定のピッチで複数設け
られ、前記ビーム連結金具の係合爪が、対応するいずれ
か1列の前記係合孔に係合されてなる構成を採用するの
が良い。すなわちこの構成を採用する場合には、ビーム
を支柱部材の3壁面のいずれの壁面にも組み付けること
ができ、ラック自体の増設やラック形態の変更等を自在
に行うことができる。また本発明においては、所定の支
柱部材の上端部に、継手部材の下側半分が嵌合れた状態
に固定されるとともに、その継手部材の上側半分が他の
支柱部材の下端部に嵌合された状態に固定され、前記所
定の支柱部材と他の支柱部材とが高さ方向に直列状に組
み付けられてなる構成を採用するのが望ましい。すなわ
ちこの構成を採用する場合には、高さ方向にもラックの
増設等を行うことができる。
【発明の実施の形態】図1ないし図4はこの発明の実施
形態が適用された収納用ラックを示す図である。これら
の図に示すように、この収納用ラックは、システムラッ
ク等と称されるものであり、支柱フレーム(10)と、
ビーム(20)と、ビーム連結金具(30)と、サブビ
ーム(40)とを基本的な構成として備え、比較的高重
量の荷物(W)を搭載したパレット(P)を収納するも
のである。支柱フレーム(10)は、一対の支柱部材
(11)と、両支柱部材(11)を連結する補強部材
(15)により構成されている。図5ないし図7に示す
ように、支柱部材(11)は、中間壁(12)とその両
側に設けられた両側壁(13)(13)とを有する溝型
鋼板からなり、両側壁(13)には、長さ方向に沿って
ボルト設置溝(14)が形成されている。また中間壁
(12)には、2列の係合孔(12a)(12a)が長
さ方向(高さ方向)に沿って所定のピッチで複数形成さ
れている。更に両側壁(13)における中間壁(12)
の近傍には、各1列の係合孔(13a)(13a)が長
さ方向(高さ方向)に沿って所定のピッチで複数形成さ
れている。この構成の2つの支柱部材(11)が、図2
ないし図4に示すように、溝開放部を対向させるよう
に、互いに平行に配置された状態で、リップ溝型鋼板か
らなる複数の補強部材(15)により連結されて、支柱
フレーム(10)が構成される。このとき、支柱フレー
ム(10)は、上下両端の補強部材(15)が、支柱フ
レーム(10)に対し垂直に配置され、中間の補強部材
(15)がジグザグ状に配置されて、ラチス柱形状に組
み付けられる。ここで、本実施形態においては、隣り合
う補強部材(15)間において対応し合う端部同士は互
いに溝幅方向に重ね合われて、この重ね合わせ部分が、
両側壁(13)(13)間に貫通されたボルト(16)
によって、支持部材(11)に固定されている(図2及
び図4参照)。このように2本の補強部材(15)の対
応端部を1本のボルト(16)により固定するものであ
るため、例えば補強部材(15)の端部をそれぞれ個別
にボルト止めする場合と比較して、ボルト止め箇所が少
なくなり、その分、組付作業を簡単に行うことができ
る。なお、ボルト(16)の頭部等は、両側壁(13)
にボルト設置溝(14)内に配置されることにより、ボ
ルト頭部が、両側壁外面から外方に突出するのが防止さ
れる。図8ないし図10に示すように、ビーム(20)
は、上下の水平フランジ(21)(22)間にウェブ
(23)が架け渡されたI型ないしはH型の中空成形部
材により構成されている。ウェブ(23)を構成する側
壁部には、上下左右の4個で1組の縦長スリット状の係
合孔(23a)と、円形の取付孔(23b)とがビーム
長さ方向に沿って交互に所定のピッチで形成されてい
る。ビーム連結金具(30)は、第1及び第2フランジ
(31)(32)を有する平面視L型の金具本体(30
a)と、その金具本体の第2フランジ(32)の中間部
に一体に形成された差込固定片(33)とを有してい
る。第1フランジ(31)には、切込プレス成形によ
り、内側下方に向けて突出する3個の係合爪(31a)
が上下方向に所定のピッチで形成されている。差込固定
片(33)は、第2フランジ(32)に対し直交し、第
1フランジ(31)に対し相反する方向に延びるように
形成されており、上下方向の寸法が、上記ビーム(2
0)における上下の水平フランジ(21)(22)間の
寸法(上下寸法)に対応する大きさに形成されている。
そしてビーム連結金具(30)の差込固定片(33)
が、ビーム(20)の両側端部におけるウェブ(23)
内に差し込まれた状態で、ウェブ(23)の側壁部及び
差込固定片(33)に貫通される上下2本のボルト(3
5)によって固定される。図11及び図12に示すよう
に、デッキチャンネル等と称されるサブビーム(40)
は、サブビーム本体(41)と、サブビーム本体(4
1)をビーム(20)に連結固定するためのサブビーム
連結金具(50)とを具備している。サブビーム本体
(41)は、中間部がリップ付きの溝型形状に形成さ
れ、両端部がリップ無しの溝型形状に形成された溝型鋼
板からなり、両端部の両側壁には係合用切欠部(42)
が形成されている。また、サブビーム連結金具(50)
は、一対の平行に配置される固定片(51)と、両固定
片(51)の上端縁間を連結する連結片(55)とを有
している。固定片(51)の両側外面には、切込プレス
成形によって、外方に突出し、かつ上方へ延びる係合片
(52)がそれぞれ形成されている。更に両固定片(5
1)の先端部は、前記ビーム(20)の上下フランジ
(21)(22)とウェブ(23)とにより構成される
横溝(25)に挿入し得る嵌合片(51a)として構成
されるとともに、その嵌合片(51a)の先端には、そ
の上下2箇所ずつに、前方に突出し、かつ下方へ延びる
係合爪(53)がそれぞれ形成されている。本実施形態
においては、以上の構成要素を用いて、図1ないし図4
に示す基本形態の収納ラックを組み立てるものである。
すなわち、2つの支柱フレーム(10)を対向配置し
て、両支柱フレーム(10)の対応する支柱部材(1
1)間に、連結金具(30)付きのビーム(20)をそ
れぞれ水平に架け渡す。このとき図6及び図7に示すよ
うに、ビーム連結金具(30)の第1及び第2フランジ
(31)(32)を、対応する支柱部材(11)の一側
壁(13)及び中間壁(12)に接合させて、第1フラ
ンジ(31)の3つの係合爪(31a)を、支柱部材
(11)の中間壁(12)における片側1列の対応する
係合孔(12a)にそれぞれ係合して、各ビーム(2
0)の両端部を支柱部材(11)にそれぞれ連結固定す
る。これにより、支柱フレーム(10)間に、2つのビ
ーム(20)が並列状に配置される。次に、並列配置さ
れた2つのビーム(20)間に架け渡すようにして、サ
ブビーム(40)をビーム長さ方向に所定の間隔おきに
組み付ける。すなわち図11及び図12に示すように、
ビーム(20)の横溝(25)に、サブビーム連結金具
(50)の嵌合片(51a)を嵌合して、ビーム(2
0)のウェブ(23)における所定の1組(4個)の係
合孔(23a)に、サブビーム連結金具(50)の4つ
の係合爪(53)を係合して固定する。更にサブビーム
本体(41)の両端部を、サブビーム連結金具(50)
に外嵌するように配置して、サブビーム本体(41)の
係合用切欠部(42)を、連結金具(50)の係合片
(53)に係合する。これにより、サブビーム本体(4
1)が、サブビーム連結金具(50)の長さ方向の移動
を規制した状態で、連結金具(50)を介してビーム
(20)に固定される。こうして並列配置された2つの
ビーム(20)間に、ビーム長さ方向に所定間隔おき
に、複数のサブビーム(40)を組み付ける。このと
き、サブビーム本体(41)の上面が、ビーム(20)
の上面に対し一致するよう構成されている。これによ
り、基本形態の収納用ラックが組み立てられる。この収
納用ラックにおいては、併設される2つのビーム(2
0)によって、パレット搭載用棚が形成されるものであ
る。一方、本実施形態の収納用ラックにおいては、例え
ば上記基本形態のラックに対し、新たに、支柱フレーム
(10)、ビーム(20)及びサブビーム(40)を継
ぎ足して、保管スペースを増大することができる。例え
ば図4に示すように、金具付きの新規のビーム(12
0)における連結金具(30)の両フランジ(31)
(32)を、既設の支柱部材(11)における中間壁
(12)と他側壁(13)とに接合して、第1フランジ
(31)の係合爪(31a)を、他側壁(13)の所定
の係合孔(13a)にそれぞれ係合する。これにより、
新規ビーム(120)を、既存のビーム(20)に対し
直交させる方向に配置することができる。更に同様にし
て、別のビームを、既設のビーム(20)に対し、既設
の支柱部材(11)を挟んで反対方向に向けて組み付け
ることも可能である。このように水平方向の全ての方向
にビーム(20)を組み付けることができ、ラックを水
平方向の全ての方向に増設展開することが可能である。
また本実施形態のラックは、高さ方向に増設することも
可能である。すなわち図4に示すように、既設の支柱フ
レーム(10)の両支柱部材(11)の上端部に、継手
部材(60)の下側半分を適合状態にそれぞれ嵌入する
とともに、支柱部材(11)の上端部にねじ(61)を
ねじ込んで継手部材(60)の下側部にそれぞれ締結固
定する。更に新規の支柱フレーム(110)の両支柱部
材(11)の下端部を、継手部材(60)の上側半分に
適合状態にそれぞれ外嵌するとともに、新規の支柱部材
(11)の下端部にねじ(62)をねじ込んで継手部材
(60)の上側部にそれぞれ締結固定する。これによ
り、既設の支柱フレーム(10)の上端に、新規の支柱
フレーム(110)の下端が連結されて、両支柱フレー
ム(10)(110)が上下方向に直列状に配置され
る。更に、増設された支柱フレーム(110)に、上記
したように新規のビームやサブビームを組み付けること
により、ラックを高さ方向に増設拡張することができ
る。なお言うまでもなく、支柱部材のみを単独で高さ方
向に直列に連結して、増設することも可能である。この
ように本実施形態の収納用ラックは、水平方向及び垂直
方向の三次元方向に自在に増設することが可能である。
以上のように、本実施形態の収納用ラックによれば、三
次元方向に自在に展開することが可能であるため、保管
スペースの増減や変更等に十分に対処することができ
る。また、本実施形態においては、ビーム(20)にお
ける連結金具(30)の係合爪(31a)を、支柱フレ
ーム(10)における支柱部材(11)の所定の係合爪
(13a)に係合するだけで、ビーム(20)を支柱フ
レーム(10)に組み付けることができる。更にサブビ
ーム(40)は、サブビーム連結金具(50)の係合爪
(53)をウェブ(20)側の係合孔(23a)に係合
するとともに、サブビーム本体(41)の両端部を連結
金具(50)に係合するだけでビーム(20)に組み付
けることができる。このように面倒な溶接作業やボルト
締め作業等をほとんど必要とせず、ビーム(20)やサ
ブビーム(40)を簡単に組み付けることができ、ラッ
ク組立作業を容易に行うことができる。更にビーム連結
金具(30)に、高さ方向に所定のピッチで3つの係合
爪(31a)を形成し、各係合爪(31a)を支柱フレ
ーム(10)の対応する係合孔(13a)にそれぞれ係
合するものであるため、ビーム連結金具(30)、つま
りビーム(20)が、支柱フレーム(10)に対し高さ
方向に沿った複数の位置で固定することができ、ビーム
(20)の支柱フレーム(10)に対する上下揺動方向
の強度を十分に確保することができる。その上、ビーム
連結金具(30)のL型の金具本体(30a)における
第1及び第2フランジ(31)(32)を、支柱フレー
ム(10)における支柱部材(11)の隣り合う2つの
壁面(12)(13)に接合するものであるため、ビー
ム(20)の支柱フレーム(10)に対する水平揺動方
向の強度を十分に確保することができる。このようにビ
ーム(20)を支柱フレーム(10)に対し上下水平方
向に強固に連結することができるため、十分な組付強度
を得ることができ、高重量の積載物が収納された場合で
も、安定した組付状態を維持することができる。しかも
本実施形態においては、ビーム(20)として、I型の
中空成形部材を用いているため、軽量化を図りつつ、十
分な強度を、より確実に得ることができる。更にビーム
(20)は、中空構造であるため、その内部に照明用や
各種駆動部用の電気配線等を敷設することができる。ま
た、本実施形態においては、併設される2本のビーム
(20)間に、所定のピッチでサブビーム(40)を取
り付けるようにしているため、2本のビーム(20)の
拡開方向の移動を確実に防止することができ、高重量に
対しても、より安定した組付状態を得ることができる。
更にサブビーム連結金具(50)の係合爪(53)を垂
直及び水平方向に間隔をおいて4箇所に形成し、これら
をビーム(20)の係合孔(23a)にそれぞれ係合す
るものであるため、垂直及び水平方向の全ての揺動方向
に対し強固に組み付けることができ、高重量に対して
も、より一層安定した組付状態を得ることができる。ま
た、本実施形態の収納用ラックは、支柱フレーム(1
0)と、ビーム(20)と、サブビーム(40)と、こ
れらを連結する金具(30)(50)との少ない要素を
組み合わせて構成するものであるため、部品の共通化、
ユニット化、システム化等により、コストの削減を図る
ことができる。一方、本実施形態においては、ビーム上
を走行自在な台車(70)を有するプッシュバックラッ
ク構造を形成することも可能である。すなわち図13及
び図14に示すように、台車(70)は、矩形状の荷台
フレーム(71)を具備している。荷台フレーム(7
1)の下面側の四隅には、下方突出状に車輪支持部材
(72)がそれぞれ固定されるとともに、各車輪支持部
材(72)の外面側には、回転自在に車輪(73)が取
り付けられている。そして、台車(70)の荷台フレー
ム(71)が、併設された2本のビーム(20)上に配
置されるとともに、各車輪(73)が、2本のビーム
(20)における対向し合う横溝(25)内に抜止め状
態にそれぞれ収容された状態で、ビーム(20)の下側
フランジ(22)上面に転動自在に配置される。これに
より、2本のビーム(20)の横溝(25)を車輪(7
3)のレールとして、台車(70)がビーム(20)上
を走行自在に構成される。このように本実施形態におい
ては、ビーム(20)としてI型形状の中空成形部材を
用いているため、ビーム(20)の横溝(25)を、台
車(70)のレールとして利用することにより、台車
(70)を抜止め状態に確実に取り付けることができ
る。なお、上記実施形態においては、支柱部材として、
溝型形状の部材からなるものを用いているが、本発明は
それだけに限られず、支柱部材として、リップ溝型形状
の部材や、角パイプ形状の部材からなるもの等、他の形
状のものを用いても良い。また上記実施形態において
は、ビーム連結金具(30)における金具本体(30
a)の第1フランジ(31)に係合爪(31a)を形成
するようにしているが、本発明はそれだけに限られず、
第2フランジ(32)側に係合爪を形成しても良いし、
両フランジ(31)(32)に係合爪を形成するように
しても良い。
【発明の効果】以上のように、この発明の収納用ラック
のビーム取付構造によれば、ビームに固定された連結金
具の係合爪を、支柱部材係合爪に係合するだけで、ビー
ムを支柱フレームに組み付けることができるので、ボル
ト締めや溶接作業等の面倒な作業を必要とせず、簡単に
組み付けることができる。また、ビーム連結金具に高さ
方向に複数の係合爪を形成し、各係合爪を支柱部材の係
合孔にそれぞれ係合するものであるため、ビーム連結金
具が支柱部材に対し高さ方向に沿った複数の位置で固定
することができ、ビームの支柱部材に対する上下揺動方
向の強度を十分に確保することができる。その上、ビー
ム連結金具のL型金具本体における両フランジを、支柱
部材の隣り合う2つの壁面に接合するものであるため、
ビームの支柱部材に対する水平揺動方向の強度を十分に
確保することができる。従ってビームを支柱部材に対し
上下水平方向に強固に連結することができるため、十分
な組付強度を得ることができ、高重量の積載物が収納さ
れた場合でも、安定した組付状態を維持することができ
る。しかもビームとして、I型ないしはH型の中空成形
部材を用いているため、軽量化を図りつつ、十分な強度
を、より確実に得ることができるという効果がある。本
発明において、ビームのウェブを構成する両側壁間に、
ビーム連結金具の差込固定片を挿入して固定する場合に
は、ビーム連結金具をビームに、簡単かつ強固に固定す
ることができ、なお一層、組付強度を向上させることが
できるという利点がある。また本発明において、溝型形
状の支柱部材における3つの壁面にそれぞれ係合孔を形
成して、いずれかの係合孔にビーム連結金具の係合爪を
係合する場合には、ビームを支柱部材の3壁面のいずれ
の壁面にも組み付けることができ、ラック自体の増設や
ラック形態の変更等を自在に行うことができ、汎用性を
向上させることができるという利点がある。また本発明
において、支柱部材を継手部材を介して高さ方向に連結
するよう構成する場合には、高さ方向にもラックの増設
等を行うことができ、より一層汎用性を向上させること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるビーム取付構造が適
用された収納ラックを示す正面図である。
【図2】実施形態の収納ラックを示す側面図である。
【図3】実施形態の収納ラックを示す平面図である。
【図4】実施形態の収納ラックにおける支柱フレーム連
結部周辺を分解して示す斜視図である。
【図5】実施形態の収納ラックに適用された支柱部材を
示す図であって、同図(a)は側面図、同図(b)は正
面図である。
【図6】実施形態の収納ラックにおける支柱部材のビー
ム連結部周辺を示す水平断面図である。
【図7】実施形態の収納ラックにおける支柱部材のビー
ム連結部周辺を分解して示す斜視図である。
【図8】実施形態の収納ラックに適用された金具付きビ
ームを示す図であって、同図(a)は水平断面図、同図
(b)は正面図である。
【図9】実施形態のビームを示す断面図である。
【図10】実施形態の収納ラックに適用されたビーム連
結金具を示す図であって、同図(a)は平面図、同図
(b)は正面図である。
【図11】実施形態の収納ラックにおけるサブビーム連
結部を示す側面断面図である。
【図12】実施形態のサブビームの端部を分解して示す
斜視図である。
【図13】実施形態の収納ラックにおける一対のビーム
間に台車を設置した状態での斜視図である。
【図14】図13の側面断面図である。
【符号の説明】
11…支柱部材 12…中間壁 12a…係合孔 13…側壁 13a…係合孔 20…ビーム 21、22…水平フランジ 23…ウェブ 30…ビーム連結金具 31、32…フランジ 31a…係合爪 33…差込固定片 60…継手部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に配置される支柱部材と、その支柱
    部材にビーム連結金具を介して水平に取り付けられるビ
    ームとを備え、 前記支柱部材が、その周囲4壁面のうち少なくとも1壁
    面に、高さ方向に所定のピッチで複数の係合孔が設けら
    れ、 前記ビームが、上下の水平フランジ間にウェブが設けら
    れたI型ないしはH型の中空成形部材をもって構成さ
    れ、 前記ビーム連結金具が、2つのフランジを有する平面視
    L型形状の金具本体を有し、その金具本体の一方のフラ
    ンジに高さ方向に所定のピッチで複数の係合爪が形成さ
    れるとともに、他方のフランジの先端が前記ビームのウ
    ェブに固定され、 前記ビーム連結金具の両フランジが前記支柱部材の隣り
    合う2つの壁面に接合された状態で、前記ビーム連結金
    具の複数の係合爪が、対応する所定の係合孔にそれぞれ
    係合されることにより、前記ビームが、前記支柱部材に
    前記ビーム連結金具を介して連結固定されるよう構成さ
    れてなることを特徴とする収納用ラックのビーム取付構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ビーム連結金具の他方のフランジ
    に、前記ビームのウェブを構成する両側壁間に挿入可能
    な差込固定片が設けられ、その差込固定片が前記ウェブ
    の両側壁間に挿入されて固定されてなる請求項1記載の
    収納用ラックのビーム取付構造。
  3. 【請求項3】 前記支柱部材が、中間壁とその両側の両
    側壁とを有する溝型形状部材により構成され、前記中間
    壁に、2列の係合孔が高さ方向に所定のピッチで複数設
    けられるとともに、前記両側壁に、1列の係合孔が高さ
    方向に所定のピッチで複数設けられ、 前記ビーム連結金具の係合爪が、対応するいずれか1列
    の前記係合孔に係合されてなる請求項1又は2記載の収
    納用ラックのビーム取付構造。
  4. 【請求項4】 所定の支柱部材の上端部に、継手部材の
    下側半分が嵌合れた状態に固定されるとともに、その継
    手部材の上側半分が他の支柱部材の下端部に嵌合された
    状態に固定され、 前記所定の支柱部材と他の支柱部材とが高さ方向に直列
    状に組み付けられてなる請求項1ないし3のいずれかに
    記載の収納用ラックのビーム取付構造。
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