JP2000351424A - ラック - Google Patents

ラック

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JP2000351424A
JP2000351424A JP11165435A JP16543599A JP2000351424A JP 2000351424 A JP2000351424 A JP 2000351424A JP 11165435 A JP11165435 A JP 11165435A JP 16543599 A JP16543599 A JP 16543599A JP 2000351424 A JP2000351424 A JP 2000351424A
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JP
Japan
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rack
column
column member
earthquake
force
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Pending
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JP11165435A
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English (en)
Inventor
Osamu Fukuda
修 福田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 自動倉庫のラックの上下の柱部材をパイプ8
で接続し、地震時の水平力により柱部材4aに引き抜き
力が加わるのを防止する。引き抜き力の反作用が柱部材
4bへの圧縮力であり、上側の柱部材が上方へ移動可能
に接続すれば、柱部材4bへの圧縮力を生じさせない。 【効果】 地震時に圧縮力が柱に加わるのを防止し、耐
震性を増すとともに、柱の細型化によりラックの軽量低
コスト化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は自動倉庫等に用いるラッ
クに関し、特にラックの耐震性の向上と細型化に関す
る。
【0002】
【従来技術】自動倉庫等に用いるラックでは、トラス構
造により組立柱を形成して、組立柱では左右一対の柱を
水平部材と斜材のブレスとで結合する。そして柱では、
柱部材をフランジ等で上下に接続して、ボルト等で相互
に固着する。発明者はこのようなラックの構造について
検討し、地震時にラックに働く水平力のため、トラスを
構成する左右一対の柱の一方に引き抜き力が生じ、この
反作用で他方の柱に圧縮力が加わり、この圧縮力が柱の
崩壊の原因となることを見出した。
【0003】
【発明の課題】この発明の基本的課題は、地震時にラッ
クの柱に加わる圧縮力を減少させて、ラックの耐震性を
向上させると共に、耐震性の向上によって柱の細型化を
図り、ラックの軽量化とコストダウンとを図ることにあ
る(請求項1〜3)。請求項2の発明の追加の課題は、
上側の柱部材が上方へ移動可能なように上下の柱部材を
接続するための簡単な構成を提供することある。請求項
3の発明での追加の課題は、ラックの耐震性を確保しな
がら、柱部材の細型化を行うことにある。
【0004】
【発明の構成】この発明のラックは、複数の柱部材を上
下に接続して柱とし、該柱を複数立設したラックにおい
て、前記柱部材の接続部を、上下の柱部材が水平方向に
相互に移動不能で、かつ上側の柱部材が下側の柱部材に
対して上方へ移動可能に構成したことを特徴とする。
【0005】好ましくは、前記上下の柱部材を、接続部
で一方の先端が凸で他方の先端が凹とし、これらを高さ
方向に嵌合させて、前記接続部を構成する。
【0006】また好ましくは、上側の柱部材の上方への
移動を含むモデルに対して、地震時に働く応力を計算
し、該応力に耐えるように柱部材を算定する。
【0007】
【発明の作用と効果】請求項1の発明では、上下の柱部
材を、水平方向に相互に移動不能で、かつ上側の柱部材
が下側の柱部材に対して上方へ移動可能に接続する。こ
こでトラスを構成する一対の柱に対して、地震時に水平
力が働くと、一方の柱には水平力のために引き抜き力が
加わる。この引き抜き力の反作用として、他方の柱には
圧縮力が生じ、この圧縮力が柱の崩壊の原因となる。従
って上側の柱部材を上方に移動可能にすれば、地震時の
水平力によって上側の柱が上方へシフトし、これに伴っ
て引き抜き力が解消し、その結果、他方の柱への圧縮力
が解消する。このため地震時の柱の崩壊を防止し、耐震
性を向上させることができる。また柱の耐震性を向上さ
せれば、その分だけ柱を細型化し、ラックを軽量化する
と共にコストダウンできる。さらに柱の細型化によりラ
ックの間口を広めて、収容能力を高めることができる。
【0008】請求項2の発明では、上下の柱部材の先端
を、一方が凸で他方を凹として、高さ方向に嵌合させ
る。このため上下の柱部材を水平方向に移動不能で、上
側の柱部材が上方へ移動可能に、容易にかつ確実に接続
することができる。
【0009】請求項3の発明では、接続部で上側の柱部
材が上方へ移動可能であることを考慮して、即ちモデル
に加えて、有限要素法等によりラックのモデルを形成す
る。このモデルに対して、地震力が加わったものとして
静的な応答を解析し、あるいは動的な地震波をシミュレ
ーション等により加えて動的な応答を解析する。このよ
うにするとラックが地震力によりどのように変形するか
を解析でき、それに伴ってラックの各部、特に柱に加わ
る力を解析することができる。そして算定した力に耐え
るように柱部材を算定すれば、柱の耐震性を正確に評価
でき、またこれに伴って柱の細型化を進めることができ
る。
【0010】
【実施例】図1〜図5に実施例を示す。図1に実施例の
ラック2の構造を示すと、4は柱部材で、6はフランジ
で、8は上下の柱部材の一方の内側に固定した鋼のパイ
プである。柱部材4の先端形状を図1の右上に示すと、
鋼のパイプ8は上下の柱部材の一方の内側に固定されて
おり、フランジ6を用いて上下の柱部材を突き合わせ、
パイプ8を用いて上側の柱部材と下側の柱部材とを嵌合
し、かつ上側の柱部材を上方へ移動可能にする。
【0011】複数の柱部材4をこのようにして上下に接
続して柱とし、これらの一対の柱の間を例えば接続部毎
に水平部材10で接続し、斜め方向に配置したブレス1
1,12で補強して、トラス構造の組立柱とする。そし
てこのような組立柱を、図1の奥行き方向に多数平行に
立設し、荷受け材等を配設して自動倉庫のラックとす
る。
【0012】実施例のラック2では、上下の柱部材が水
平方向には互いに移動不能で、上側の柱部材が下側の柱
部材に対して上方に移動可能に接続すれば良く、接続部
の構造自体は任意である。例えば図2では、下側の柱部
材に大径のジョイントパイプ14を固定し、ここに上側
の柱部材の先端を嵌合して接続する。
【0013】図1のラック2の地震時の挙動を図3に示
す。図3(b)は、パイプ8を用いず、フランジ6,6
間をボルトとナット等で結合した在来型のラックを示
す。この場合、地震力が水平方向に働くと、例えば左側
の柱部材4aを上側に持ち上げようとする力が働き、こ
れは引き抜き力となる。そしてこの引き抜き力の反作用
として右側の柱部材4bには圧縮力が加わる。このため
右側の柱部材4bの軸方向に加わる力は、ラックの自重
や荷物の重力に加えて、地震時の圧縮力となり、柱がこ
の力を支えることができないと崩壊することがある。
【0014】これに対して実施例のラック2の挙動を図
3(a)に示す。左側の柱部材4aに図のように地震時
の水平力が働くと、上側の柱部材4aはパイプ8に沿っ
て上側に変位し、水平力が働かなくなると、柱部材4a
はその自重によって元に戻る。このようにラックは弾性
変形することによって地震のエネルギーを吸収すること
ができ、これに伴って右側の柱部材4bに働く圧縮力は
生じない。また地震のエネルギーの一部を柱部材の変位
の間の摩擦等で吸収できる。そして地震時に働く圧縮力
を小さくすれば、ラック2の地震時の崩壊を防止でき
る。
【0015】図4,図5に、ラック2の地震応答解析を
示す。ラック2を有限要素法によりモデル化すると、例
えば図4の右側の串団子モデルが得られる。このモデル
は、質点20を弾性リンク22で結合したもので、質点
20はラック2の各層(上下の水平部材10,10で挟
まれた部分)の重量が集中したものとなり、弾性リンク
22はラック2の水平方向と垂直方向の変形を表したも
のとなる。そしてラック2では各柱部材4が上側に移動
可能なので、弾性リンク22は上側への変位に対して弾
性係数が小さいものとなる。なお地震応答解析のための
モデル化の手法自体は任意である。
【0016】図5に動的な地震応答解析のアルゴリズム
を示すと、有限要素法により図4の串団子モデル等のよ
うにラック2をモデル化し、これに対して過去の地震波
等をシミュレーションにより加え、ラック2の各部の変
形を求めて、これから各部材に働く応力を算定する。そ
してこの応力に耐えるように柱部材4を決定する。ここ
で柱部材4が上側に移動可能であるラック2に対して、
このことを考慮して地震への応答を解析し、柱部材4に
対して必要な強度を求めれば、充分な耐震性を備えて、
かつ小径で軽量かつ低コストなラック2を構築すること
ができる。またこのようなラック2は、柱部材4の径が
小さいため、間口が広く収容能力が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のラックの要部側面図
【図2】 変形例のラックでの柱部材間の接続部を示す
【図3】 地震時の水平力に対するラックの応答を示
し、(a)は実施例での応答を、(b)は従来例での応
答を示す
【図4】 実施例でのラックの串団子モデルへの変換を
示す示す図
【図5】 実施例でのラックの部材算定を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
2 ラック 4 柱部材 6 フランジ 8 パイプ 10 水平部材 11,12 ブレス 14 ジョイントパイプ 20 質点 22 弾性リンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の柱部材を上下に接続して柱とし、
    該柱を複数立設したラックにおいて、 前記柱部材の接続部を、上下の柱部材が水平方向に相互
    に移動不能で、かつ上側の柱部材が下側の柱部材に対し
    て上方へ移動可能に構成したことを特徴とする、ラッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記上下の柱部材を、接続部で一方の先
    端が凸で他方の先端が凹とし、これらを高さ方向に嵌合
    させて、前記接続部を構成したことを特徴とする、請求
    項1のラック。
  3. 【請求項3】 上側の柱部材の上方への移動を含むモデ
    ルに対して、地震時に働く応力を計算し、該応力に耐え
    るように柱部材を算定したことを特徴とする、請求項1
    または2のラック。
JP11165435A 1999-06-11 1999-06-11 ラック Pending JP2000351424A (ja)

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Cited By (6)

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