JP3963725B2 - 原稿搬送装置及び複合機 - Google Patents

原稿搬送装置及び複合機 Download PDF

Info

Publication number
JP3963725B2
JP3963725B2 JP2002004377A JP2002004377A JP3963725B2 JP 3963725 B2 JP3963725 B2 JP 3963725B2 JP 2002004377 A JP2002004377 A JP 2002004377A JP 2002004377 A JP2002004377 A JP 2002004377A JP 3963725 B2 JP3963725 B2 JP 3963725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
path
reversing
conveyance
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002004377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003206061A (ja
Inventor
誠 芳川
浩二 遠藤
宣明 蓑原
祐介 加藤
Original Assignee
パナソニック コミュニケーションズ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パナソニック コミュニケーションズ株式会社 filed Critical パナソニック コミュニケーションズ株式会社
Priority to JP2002004377A priority Critical patent/JP3963725B2/ja
Publication of JP2003206061A publication Critical patent/JP2003206061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3963725B2 publication Critical patent/JP3963725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面原稿の読取面を反転させる搬送路を有する原稿搬送装置及び複合機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コピー機能、FAX機能、プリンタ機能など複数の機能を1台で実現する複合機が登場している。この種の複合機には、両面原稿を読み取るための搬送路を有する原稿搬送装置を備えたものがある。
【0003】
従来、この種の原稿搬送装置は、反転路を含むため複雑な搬送路を有していた。具体的には、上記反転路は、搬送路の中に2個所存在する。即ち、1つ目が両面原稿の読取面を反転させるための第1反転路であり、また、2つ目が排出する原稿の順序を本来の原稿順に直すための第2反転路である。この第2反転路がないと、1頁目の裏面、1頁目の表面、2頁目の裏面、2頁目の表面と、頁順は正しくても表裏が逆の状態で排出台に原稿が排出されることになる。
【0004】
このように、2つの反転路を有するため、搬送路は複雑になっていた。
【0005】
具体的には、図28に示すように、原稿台2801から読取点2802までの第1搬送路2803を有し、また、原稿の第1面を読み取り終えた原稿を読取点2802から第1反転路2804に搬送する第2搬送路2805を有している。第1搬送路2803では原稿をスイッチバックすることで、第1反転路2804に挿入されたときの原稿の後端を先端にして第1反転路2804から排出する。この原稿を第1反転路2804から第1搬送路2803に戻す第3搬送路2806を有し、再び、第1搬送路2803を介して原稿の第2面を読取点2802に搬送し、第2搬送路2805を介して第2面を読み取り終えた原稿を第1反転路2804に戻す。第1反転路2804で原稿をスイッチバックするが、今度は、原稿の搬送先を切替ガイド2807で第2搬送路2805から第2反転路2808へ搬送先を切り替える。第2反転路2808はU字の曲線状の経路であり、この経路により原稿の表裏面を反転させて排出台2809に排出する。
【0006】
このように、上記原稿搬送装置は、第1反転路2804においては、挿入される原稿が第1面を読み取り終えた原稿か、第2面を読み取り終えた原稿かにより、排出先を切り替えている。そして、この切替えの際に用いられる切替ガイド2807の動作制御には、ソレノイドが利用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術では、以下のような問題が生じていた。
【0008】
即ち、切替ガイド2807の動作制御にソレノイドを利用しているため、ソレノイド及びそれを駆動する電気的回路などが必要となり、部品点数が多く、コスト高を招くという問題が生ずる。
【0009】
かかる問題を解消するため、図29に示すように、原稿の搬送路上にマイラー2901を貼付けて、その弾性力を利用して原稿の搬送先を切り替えることが行われている。マイラー2901は、第2搬送路2805から第1反転路2804に向かう途中に原稿が乗り上げるように斜めに貼り付けられている。これにより、第2搬送路2805から送り込まれた原稿は、紙の腰でマイラー2901を押しながら第1反転路2804に向かうことになる。
【0010】
原稿が第1面を読み取り終えたものである場合、原稿の後端はマイラー2901を乗り越えない状態で残り、この状態でスイッチバックにより第3搬送路2806に排出される。一方、原稿が第2面を読み取り終えたものである場合、原稿の後端はマイラー2901を乗り越えて搬送される。そのため、マイラー2901は自己の弾性力により第3搬送路2806への道を塞ぐように戻ることになる。この状態で、原稿をスイッチバックすると、原稿は第3搬送路2806へは進めないので、第2反転路2808に向かうことになる。こうすることで、ソレノイド及びその電気的回路などを不要にできるので、部品点数を削減し、コストの低減を実現できる。
【0011】
しかし、マイラー2901を用いると、以下のような新たな問題が別途生じることとなる。
【0012】
即ち、第2面を読み取り終えた原稿がマイラー2901を乗り越えず第3搬送路2806に戻らないようにするためには、マイラー2901が十分な長さを持って第3搬送路2806の上面に当接し完全に第3搬送路2806を塞いでいなければならない。そのため、第1面を読み取り終えた原稿を第2搬送路2805から第1反転路2804に搬送する場合、原稿はマイラー2901に接触し続けるので、摺擦音が生ずるという問題がある。同様に、第1面を読み取り終えた原稿を第1反転路2804から第3搬送路2806に搬送する場合も、摺擦音が生ずるという問題がある。
【0013】
また、マイラー2901の弾性力を利用する場合には、図30に示すように、長年の使用によりマイラー2901の先端部が第3搬送路2806の上面から次第に離れてしまう事態が生じ得る。この場合には、原稿の搬送先を切り替えることができないという問題が生じる。
【0014】
例えば、マイラー2901が図30に示すような状態になった場合には、原稿がマイラー2901の上側を通過してしまう事態が生じ得る。また、原稿の先端が上方にカールした状態の場合には、図30に示すように第2反転路2808の壁面でなく、マイラー2901自体に当接することとなるが、マイラー2901は第3搬送路2806の上面から離れているため、弾性力を失い原稿の力で後退することとなる。この場合には原稿を第3搬送路2806に逃がしてしまうか、原稿を搬送できずに紙ジャムが発生してしまうという事態が生じ得る。
【0015】
さらに、マイラー2901を用いた場合、第2面を読み取り終えた原稿を第1反転路2804から第2反転路2808に向かわせる際、原稿の厚さに関わらず、侵入角度が一定に固定されている。したがって、厚紙の原稿の場合、曲線の第2反転路2808に対して十分な侵入角度とはならず、第2反転路2808の曲線に沿って適切に搬送されないという事態が生じ、この結果、紙ジャムが発生するという問題がある。
【0016】
さらに、マイラー2901を用いた場合、組立時、長辺のマイラー2901を左右が並行になるように貼り付けなければならない。仮に、図31(a),(b)に示すように、左右が曲がった状態で貼り付けると、一方の端部は第3搬送路2806への道を十分に塞いでいるのに対して他方の端部は隙間があるという状態が出来る。そうすると、原稿先端の他方の端部が搬送路とマイラー2901との間に引っ掛かり、原稿の進行を妨げ、紙ジャムが発生するという問題がある。また、原稿先端の他方の端部が搬送路とマイラー2901との間に引っ掛からず、原稿が進行した場合であっても、原稿先端にかかるマイラー2901の負荷が原稿先端の左右で異なるので、原稿が斜行するという問題もある。この問題に対応するには、組立精度を上げられればよいが、組立精度を上げる分コスト高を招くという問題が生ずる。
【0017】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減してコスト削減を図りつつ、異音の発生を防止でき、長期間の使用によっても切替手段としての機能を十分に果たすことができると共に、原稿の種類に応じて弾力的に侵入角度を調整でき、しかも、簡易に組立可能な原稿搬送装置及びこれを用いた複合機を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、回動自在であって、原稿を読取点に戻す搬送路の入口近傍に突出する爪部を備えた切替手段を具備し、第1面を読み取り終えた原稿を再度、読取点に戻す場合には原稿の後端を切替手段の爪部に載せた状態で原稿を後端から搬送する。一方、第2面を読み取り終えた原稿を装置外部に排出する場合には切替手段の爪部上を通過させて爪部を自重で起立させ、読取点に戻る搬送路を塞いだ状態にするとともに、切替手段の第2反転路側の面が第2反転路上に現れて原稿のガイドを形成するようにし、これに沿って原稿を後端から搬送するものである。
【0019】
これにより、読取点に戻す搬送路に搬送する場合は爪部を原稿の下に押下して爪部を障害としないで読取点に戻す搬送路に搬送することができる。一方、原稿を排出する搬送路に搬送する場合は爪部が自重で起立して読取点に戻す搬送路を遮断して原稿を排出する搬送路に向わせるので、ソレノイドやマイラーを用いず、簡易な構成で原稿の搬送方向を切り替えることができる。また、切替手段の第2反転路側の面が第2反転路上に現れて原稿のガイドとして機能することにより、原稿を第2反転路に搬送する場合、原稿は切替手段に沿って第2反転路を進む。その際、切替手段は回動自在なため原稿が進むに従って原稿に押されて第2反転路を広げる方向に退避する。したがって、原稿が厚紙の場合にはそれだけ第2反転路の幅が大きくなり、第2反転路内に弾力的にスペースが生じ、紙ジャムの発生を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係る原稿搬送装置は、給紙台から読取点に原稿を搬送する第1搬送路と、先端から搬送された原稿を後端から排出して搬送方向を変える第1反転路と、前記第1搬送路から前記第1反転路に原稿を搬送する第2搬送路と、前記第1反転路から第1面を読み取り終えた原稿を前記第1搬送路に戻す第3搬送路と、前記第1反転路から第2面を読み取り終えた原稿の表裏を反転させて排出する第2反転路と、前記第3搬送路と前記第2反転路との分岐点近傍に回動自在に配置され、回動支点の上部に前記第3搬送路上に突出した爪部を設けると共に回動支点の下部に重り部を設けた切替手段と、前記第1反転路から前記第3搬送路に搬送する場合は原稿の後端を前記爪部に載せた状態で原稿を停止させる一方、前記第1反転路から前記第2反転路に搬送する場合は前記爪部上を通過させて前記爪部を自重で起こし前記爪部で前記第3搬送路を塞ぐ状態にして原稿を停止させる駆動制御手段と、を具備し、前記切替手段は、前記第2反転路側の面が前記第2反転路上に現れて原稿のガイドを形成する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、切替手段を自重で回動するものとし、第3搬送路に搬送する場合は原稿の後端を爪部に載せた状態で原稿を後端から搬送させる一方、第2反転路に搬送する場合は爪部上を通過させて爪部を自重で起こし、爪部で第3搬送路を塞ぐ状態にして原稿を後端から搬送する。これにより、第3搬送路に搬送する場合は爪部を原稿の下に押下して第3搬送路を搬送可能とする一方、第2反転路に搬送する場合は爪部が自重で起立して第3搬送路を遮断して原稿を第反転路に向わせるので、ソレノイドやマイラーを用いず、簡易な構成で切替手段を実現できる。また、切替手段の第2反転路側の面が第2反転路上に現れて原稿のガイドとして機能することにより、原稿を第2反転路に搬送する場合、原稿は切替手段に沿って第2反転路を進む。その際、切替手段は回動自在なため原稿が進むに従って原稿に押されて第2反転路を広げる方向に退避する。したがって、原稿が厚紙の場合にはそれだけ第2反転路の幅が大きくなり、第2反転路内に弾力的にスペースが生じ、紙ジャムの発生を防止できる。
【0022】
また、上記のように自重で回動する切替手段を用いて原稿の搬送方向を切り替えている。これにより、ソレノイド等の電気部品を用いずメカ部品だけで切替えを実現できるので、部品点数を削減してコスト削減を図ることができる。
【0023】
また、切替手段を自重で回動させることにより、マイラーの弾性力を利用する場合と異なり原稿を第3搬送路の上面に押し付ける力は発生しない。このため、原稿が爪部によって第3搬送路の上面に押圧されて搬送されることはなく、その結果、摺擦音などの異音の発生を防止できる。
【0024】
また、マイラーを用いず切替手段を樹脂で形成すれば、切替手段は長期間使用しても変形しないので、長期間使用しても切替手段としての機能を十分に果すことができる。
【0025】
また、切替手段を回動支点の個所で搬送路内に取付けることにより、長辺のマイラーを貼り付ける場合と異なり、左右が並行か否かを確認しながら組み立てる手間を省くことができる。このため、従来よりも大幅に簡易に組立てることが可能となり、また、マイラーが左右ずれて貼り付けられた場合に生じ得る紙ジャムの発生を防止できる。
【0026】
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る原稿搬送装置において、前記爪部は、前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に到達する長さを有している構成を採る。
【0027】
この構成によれば、爪部の長さを切替手段が自重で起立した場合に第3搬送路の上面に到達する長さとすることにより、切替手段が自重で起立した場合に爪部は第3搬送路を完全に塞ぐ。このため、原稿を第2反転路に搬送する場合に原稿が爪部の上に乗り上げて第3搬送路に戻るのを確実に防止できる。
【0028】
本発明の第3の態様は、第1の態様に係る原稿搬送装置において、前記爪部は前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に到達する長さを有し、且つ上方に原稿を載せている場合前記第1反転路の下面に到達する長さを有している構成を採る。
【0029】
この構成によれば、爪部の長さを、上方に原稿を載せている場合に第1搬送路の下面に到達する長さにすることにより、原稿のパンチ穴が開いている場合であっても、爪部の先端は原稿に引っかからないので、爪部を設けたことによる紙ジャムの発生を防止できる。
【0030】
本発明の第4の態様は、第1の態様に係る原稿搬送装置において、前記爪部は、前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に形成された開口部に入り込む構成を採る。
【0031】
この構成によれば、爪部を、切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に形成された開口部に入り込ませる。これにより、切替手段が自重で起立した場合に爪部は第3搬送路を完全に塞ぐ。このため、原稿を第2反転路に搬送する場合に原稿が爪部の上に乗り上げて第3搬送路に戻るのを確実に防止できる。
【0032】
本発明の第5の態様は、第1の態様に係る原稿搬送装置において、前記爪部は、前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に形成された開口部に入り込む一方、上方に原稿を載せている場合前記第1反転路の下面より下方に沈み込む構成を採る。
【0033】
この構成によれば、爪部を、上方に原稿を載せている場合前記第1反転路の下面より下方に沈み込ませる。これにより、原稿のパンチ穴が開いている場合であっても、爪部の先端は原稿に引っかからないので、爪部を設けたことによる紙ジャムの発生を防止できる。
【0036】
本発明の第6の態様は、給紙台から読取点に原稿を搬送する第1搬送路と、先端から搬送された原稿を後端から排出して搬送方向を変える第1反転路と、前記第1搬送路から前記第1反転路に原稿を搬送する第2搬送路と、前記第1反転路から第1面を読み取り終えた原稿を前記第1搬送路に戻す第3搬送路と、前記第1反転路から第2面を読み取り終えた原稿の表裏を反転させて排出する第2反転路と、前記第3搬送路と前記第2反転路との分岐点近傍に回動自在に配置され、回動支点の上部に前記第3搬送路上に突出した爪部を設けると共に回動支点の下部に重り部を設けた切替手段と、前記第1反転路から前記第3搬送路に搬送する場合は原稿の後端を前記爪部に載せた状態で原稿を停止させる一方、前記第1反転路から前記第2反転路に搬送する場合は前記爪部上を通過させて前記爪部を自重で起こし前記爪部で前記第3搬送路を塞ぐ状態にして原稿を停止させる駆動制御手段と、を具備し、前記第2反転路は前記第1反転路の下方にU字型の経路で形成され、前記切替手段は前記第2反転路側の面が前記U字の曲線部に沿った形状を有し、当該形状を前記第2反転路上の前記U字の曲線部に対応する位置に出現させて原稿のガイドを形成する構成を採る。
【0037】
この構成によれば、第2反転路に沿った形状を有する切替手段の第2反転路側の面が、第2反転路のU字の曲線部に現れて原稿のガイドとして機能する。これにより、第2反転路に原稿を搬送する場合、原稿は切替手段に沿って第2反転路の曲線部を進む。その際、切替手段は回動自在なため原稿が進むに従って原稿に押されて第2反転路を広げる方向に退避する。同時に、U字の曲線部が急な曲がり角度を緩和するので、第2反転路がU字型の経路の場合であっても、原稿が厚紙の場合はそれだけ第2反転路の幅を大きくし、第2反転路内に弾力的にスペースをつくり、紙ジャムの発生を防止できる。
【0038】
本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれかの態様に係る原稿搬送装置において、前記切替手段の回動支点は、前記第2反転路に進入する原稿が前記切替手段に当接する位置の延長線上より上方に設けられている構成を採る。
【0039】
回動支点が、第2反転路に進入する原稿が切替手段に当接する位置の延長線上より下方に設けられるとすると、第2反転路の入口から回動支点までの搬送路において原稿は切替手段を第2搬送路から離間する方向に押すことになる。その結果、切替手段の回動支点より上方は大きく起立するので、原稿の第2反転路に対する進入角度が大きくなる。原稿は切替手段の第2反転路側の面をガイドとして進むので、切替手段に当たりながら搬送方向を変えることになるが、進入角度が大きいと、それだけ急な角度で搬送方向を変えることになり、紙ジャムが発生しやすくなる。
【0040】
一方、回動支点から第2反転路の出口までの搬送路において切替手段は逆に第2経路路を狭める方向に移動して第2反転路を塞ぐことになる。その結果、原稿は、切替手段が妨げとなって第2反転路の中を進むことができず、紙ジャムが発生することになる。
【0041】
本発明によれば、回動支点を、第2反転路に進入する原稿が切替手段に当接する位置の延長線上より上方に設けることにより、第2反転路に進入する原稿は切替手段に対して回動支点より下方で当接するので、原稿は常に切替手段を第2反転路から離間する方向に押すことになる。
【0042】
その結果、第2反転路の入口から回動支点まで搬送路において切替手段の回動支点より上方は原稿側に傾き、原稿の第2反転路に対する進入角度を小さくする。このため、原稿は緩やかな角度で搬送方向を変えることができ、その分紙ジャムの発生を防止できる。
【0043】
また、回動支点から第2反転路の出口までの搬送路において切替手段と第2反転路との間には大きな間隔が生ずるので、切替手段が第2反転路の中で原稿の進行を妨げることはなく、紙ジャムの発生を防止できる。
【0044】
本発明の第8の態様は、第1から第7のいずれかの態様に係る原稿搬送装置において、前記切替手段は、搬送路の幅方向に沿って複数配列されている構成を採る。
【0045】
切替手段として搬送路の幅方向に沿って1個長いものを配置した場合には切替手段の重量が重くなる。したがって、原稿が薄紙の場合は第1反転路から第3搬送路に搬送する際に原稿は十分に切替手段の爪部を押下できず、原稿は第3搬送路の上面と爪部との間に挟まって、紙ジャムが発生する。
【0046】
一方、切替手段として幅の小さいものを1個配置した場合、第1反転路から第2反転路に搬送する際に切替手段に当接した原稿の部分は搬送方向を変えて第2反転路に向かおうとする。一方、切替手段に当接しない原稿の部分は真っ直ぐ第3搬送路に向かおうとするので、紙ジャムが発生する。
【0047】
本発明によれば、切替手段を搬送路の幅方向に沿って複数配列することにより、切替手段の個々の重量を軽くすると共に原稿の先端の全面を切替手段に当接させる。このため、第1反転路から第3搬送路に搬送する場合に原稿が薄紙であっても原稿が十分に切替手段の爪部を押下できる。また、第1反転路から第2反転路に搬送する場合に原稿の先端全体を第2反転路に搬送方向を変えることができる。この結果、紙ジャムの発生を防止できる。
【0048】
本発明の第9の態様に係る複合機は、第1から第8のいずれかの態様に係る原稿搬送装置を備えた構成を採る。
【0049】
この構成によれば、前記第1から第8のいずれかの態様と同じ効果及び作用を有する複合機を提供することが出来る。
【0076】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0077】
図1は、本発明の一実施の形態に係る原稿搬送装置100の構成を示す側断面図である。なお、図1における左側を装置の左側といい、図1における右側を装置の右側というものとする。
【0078】
本実施の形態に係る原稿搬送装置100は、特にコピー機能、FAX機能及びプリンタ機能など複数の機能を1台で実現する複合機に搭載される。しかし、これに限定されず、コピー機能を有する装置であれば、どのような装置に搭載しても構わない。
【0079】
図1に示す原稿搬送装置100は、その上面に原稿を載置する原稿台101を備える。原稿台101は、本原稿搬送装置100の内部カバー102に連結して設けられている。原稿台101と内部カバー102に渡って原稿が載置される。内部カバー102に対向して上方に本原稿搬送装置100の外部カバー103が配置されている。内部カバー102及び外部カバー103は、紙ジャム時に原稿の搬送路を露出できるように独立して又は連動して開閉可能な構成になっている。
【0080】
外部カバー103の下面近傍にピックアップローラ104が支持されている。ピックアップローラ104は、原稿台101等に載置された原稿のうち、最上層にある原稿を、装置の左側に配置された給紙ローラ105及び分離ローラ106の接触面に送り込む。給紙ローラ105で原稿をさらに装置内側に給紙する一方、分離ローラ106で原稿を一枚づつに分離する。なお、内部カバー102の上面に原稿を押し上げる一方、最後の一枚の原稿が滞留するのを防止するパッド107が設けられている。
【0081】
給紙ローラ105で給紙された原稿は、給紙ローラ105からの搬送路に連続して設けられた搬送路に沿って進む。この搬送路は、給紙ローラ105により装置の左側に給紙された原稿を一旦下方に進ませた後、方向を変換させて装置の右側に進ませるような経路を構成する。なお、この搬送路の詳細な構成については後述する。この搬送路上に複数の搬送ローラ108〜110が配置されている。
【0082】
搬送ローラ108と搬送ローラ109との間であって搬送路の装置の左側に、搬送された原稿の撓みを吸収するガイド111が設けられている。また、搬送ローラ109と搬送ローラ110との間であって搬送路の下方に、原稿の読み取りを行う原稿読取ユニットの読取ミラー112が配置されている。この読取ミラー112は、原稿の読取点を構成する。
【0083】
搬送ローラ110の搬送先に切替ガイド113が配置されている。切替ガイド113は、原稿の両面を読み取る場合と片面を読み取る場合とで原稿の搬送方向を切り替えるものである。両面を読み取る場合には、装置の上方に向かって形成された原稿を反転するための搬送路に進ませる一方、片面を読み取った場合には、装置の右側に向かって形成された原稿を排出するための搬送路に進ませる。
【0084】
原稿を反転するための搬送路上に原稿の通過を検知する原稿センサ114が設けられている。例えば、原稿センサ114は透過型のセンサで構成され、原稿の通過により透過していた光が遮られることを検知して原稿の通過を検知する。この原稿センサ114により検知されたタイミングで、原稿の搬送が制御される。
【0085】
切替ガイド113は、搬送ガイド115に回動可能に支持されている。搬送ガイド115は、搬送ローラ110の搬送先に配置され、その側面、上面、下面において搬送路の一部を構成する。また、搬送ガイド115は、装置の右側かつ上方において、切替手段としての反転ガイド116を回動可能に支持する。
【0086】
反転ガイド116は、後述する反転ローラにより装置の左側に引き戻される原稿の搬送方向を切り替えるものである。この反転ガイド116の形状及び構造の詳細については後述する。
【0087】
搬送ガイド115及び反転ガイド116に対向する位置であって、装置の右側に中央カバー117が配置されている。中央カバー117は、その上面で原稿を反転するための搬送路の下面を形成する一方、その下面で原稿を排出するための搬送路の上面を形成する。中央カバー117は、内部カバー102及び外部カバー103と同様、紙ジャム時に原稿の搬送路を露出できるように装置の右側に退避可能な構成になっている。
【0088】
中央カバー117は、その上面近傍で反転ローラ118を支持する。反転ローラ118は、搬送された原稿をサブトレイ119に送り込む一方、サブトレイ119に送り込んだ原稿を後端から装置の内側に引き戻す。サブトレイ119は、反転される原稿が一時的に載置されるトレイである。
【0089】
反転ローラ118の回転は、駆動制御手段としての駆動モータ(不図示)により制御される。この駆動モータは、原稿センサ114が検知した原稿の通過タイミングに基づいて制御を行う。
【0090】
中央カバー117の下方に形成される搬送路上に排出ローラ120が配置されている。排出ローラ120は、片面又は両面の読み取りが完了した原稿を排出台121に排出する。
【0091】
上記構成を有する本原稿搬送装置100に形成される搬送路の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る原稿搬送装置100の要部拡大図である。
【0092】
原稿台101に載置された原稿が読取ミラー112(読取点)に搬送されるまでの搬送路で第1搬送路201が構成される。第1搬送路201は、図2に示すように、原稿を装置の左側に搬送した後、方向を下方に向けて搬送する。
【0093】
一方、反転ローラ118により先端から送り込まれた原稿を後端から引き戻して原稿の搬送方向を変える搬送路で第1反転路202が構成される。具体的には、第1反転路202は、反転ローラ118周辺であって、中央カバー117の上面の形成される。
【0094】
第1搬送路201から第1反転路202に原稿を搬送する搬送路で第2搬送路203が構成される。第2搬送路203は、図2に示すように、原稿を読取ミラー112の位置から装置の右側に進むに連れて上方に向けて搬送する。
【0095】
第1反転路202から片面を読み取り終えた原稿を第1搬送路201に戻す搬送路で第3搬送路204が構成される。第3搬送路204は、第1反転路202の装置の左側に延長して設けられている。第3搬送路204は、原稿を装置の左側に向けてほぼ水平に搬送し、第1搬送路201に中継する。
【0096】
第1反転路202から両面を読み取り終えた原稿を排出台121に排出する搬送路で第2反転路205が構成される。第2反転路205は、第1反転路202の装置の下方に延長して設けられている。また、第2反転路205は、装置の右側に開口したU字型の経路で形成され、第1反転路202から送り込まれた原稿の搬送方向を緩やかに装置の右側に誘導する。
【0097】
第2搬送路203の出口近傍にマイラー206が貼り付けられている。マイラー206は、第2搬送路203を搬送されてきた原稿の搬送方向を装置の右側に誘導する役割を果たす。
【0098】
図3は、本実施の形態に係る原稿搬送装置100の構成を示す斜視図である。図3においては、内部カバー102及び外部カバー103を開くと共に、中央カバー117を装置の右側に退避させた状態について示している。
【0099】
本実施の形態では中央カバー117の上部が装置の右側に倒れることで、中央カバー117が第2反転路205から退避するようになっている。したがって、図3では、図2に示す中央カバー117の上面が側面側に向いており、図2に示す第2反転路205側の側面が上側に向いている。
【0100】
内部カバー102及び外部カバー103を開いた場合、第3搬送路204及び搬送ガイド115の上面が露出する。また、中央カバー117を退避させた場合、搬送ガイド115の第2反転路205側の側面が露出する。
【0101】
図3に示すように、搬送ガイド115は、本原稿搬送装置100の側面方向に複数、配列されている。一定の搬送ガイド115と搬送ガイド115との間に反転ガイド116が挟まれて取り付けられている。
【0102】
中央カバー117の上面及び側面には、原稿との接触を小さくするための搬送リブ301が形成されている。搬送リブ301は、中央カバー117を閉じた場合(図1及び図2に示す状態の場合)に反転ガイド116と当接しない位置、言い換えると反転ガイド116の回動の障害とならない位置に形成されている。反転ガイド116の上端(後述する爪部)が最も下方に移動した場合、反転ガイド116の上端は搬送リブ301と搬送リブ301との間に入り込んだ状態となる。すなわち、第1反転路202の下面よりも下方に沈み込んだ状態となる。
【0103】
一方、内部カバー102のうち、反転ガイド116に対応する位置に複数の開口部302が形成されている。各開口部302には、内部カバー102を閉じた場合(図1及び図2に示す状態の場合)に反転ガイド116の上端(後述する爪部)が入り込むようになっている。
【0104】
図4は、反転ガイド116が内部カバー102の開口部302に入り込んだ状態を示す拡大図である。図4においては、搬送ガイド115、反転ガイド116及び内部カバー102のみを抜き出した場合について示している。
【0105】
図4では、反転ガイド116の上端が最も上方に移動した場合について示している。この場合に反転ガイド116の上端は、内部カバー102に形成された開口部302に入り込んだ状態となる。
【0106】
図5は、図4に示す一点鎖線に囲まれた反転ガイド116周辺の拡大図である。図5に示すように、2枚の搬送ガイド115が、一定間隔を空けて反転ガイド116を挟むように複数配列されている。そして、それぞれの2枚の搬送ガイド115の間には、反転ガイド116の回動支点となる軸が設けられている。この軸を反転ガイド116の軸受けに嵌め込むことで、反転ガイド116はこの軸を支点として回動自在な状態となる。
【0107】
図6は、反転ガイド116の構成を示す拡大側面図である。反転ガイド116は、例えば、樹脂等で形成される。図6に示すように、反転ガイド116は、左側上方に搬送ガイド115の軸を収容する軸受け601が形成されている。この軸受け601の下方には、搬送ガイド115の軸を収容し易くするための切れ込み602が形成されている。
【0108】
軸受け601よりも上側であって、図6に示す右側に爪部603が設けられている。爪部603は、先端が尖った形状になっており、その先端が一定の場合に第3搬送路204に突出するようになっている。この爪部603の位置に応じて原稿の搬送先が第3搬送路204又は第2反転路205に切り替えられる。
【0109】
軸受け601よりも下側であって、図6に示す左側の一面(図5に示す左側一面)にリブ604が設けられている。リブ604は、反転ガイド116の重り部として機能する。このリブ604の重みにより搬送ガイド115の軸に取り付けられた反転ガイド116は、自重で回動する。反転ガイド116に何ら力が加えられていない状態では、爪部603が内部カバー102の開口部302に入り込んだ状態となる。
【0110】
爪部603の下方には、搬送ガイド115に取り付けられた場合に装置の右側に向かって開口する曲線部605が設けられている。この曲線部605は、搬送ガイド115のU字型の曲線とほぼ同様の曲線で形成されている。この曲線部605は、搬送ガイド115に取り付けられた場合に第2反転路205上に現れて原稿を誘導する機能を果たす。
【0111】
なお、ここではリブ604を反転ガイド116の一面にのみ設ける場合について説明しているが、もちろん両面に設けてもよい。また、ここではリブ604で反転ガイド116の重り部を構成したが、これに限定されず、いかなる手段を用いて重り部を構成してもよい。
【0112】
次に、上記構成を有する原稿搬送装置100により搬送される原稿の状態について説明する。図7〜図13は、本原稿搬送装置100により搬送される原稿の状態を説明するための図である。
【0113】
なお、ここでは両面原稿が搬送されるものとする。両面原稿が搬送されるため、切替ガイド113は原稿を第2搬送路203に搬送されるように搬送方向を切り替えている。また、両面原稿のうち、先に読み取られる面を第1面というものとし、後に読み取られる面を第2面というものとする。
【0114】
図7は、原稿台101から給紙された原稿が第1搬送路201を搬送している状態を示している。原稿台101から給紙された原稿は、給紙ローラ105、搬送ローラ108及び搬送ローラ109により第1搬送路201を搬送され、読取点に送り込まれる。
【0115】
図8は、第1面を読み取られた原稿の先端が第2搬送路203を通過し、第1反転路202に送り込まれた状態を示している。読取点を通過して第1面を読み取られた原稿の先端は、搬送ローラ110により第2搬送路203を搬送される。
【0116】
このとき、原稿は、第2搬送路203に突出している原稿センサ114の一部を上方に押し上げながら進む。これにより、原稿センサ114は、原稿が通過中であることを検知する。
【0117】
第2搬送路203から出ようとする原稿は、第2搬送路203の出口近傍に貼り付けられたマイラー206で付勢され、その搬送方向が装置の右側に誘導される。このように誘導された原稿の先端は、搬送路の形状に沿って第1反転路202に送り込まれる。
【0118】
このとき、原稿は、反転ガイド116の爪部603の背面に当接し、爪部603を下方に押し下げながら進む。反転ガイド116は、リブ604の重みにより待機状態では、爪部603が内部カバー102の開口部302に入り込んでいる。しかし、原稿が爪部603に当接した場合には、原稿の搬送力に応じて中央カバー117側に退避する。
【0119】
図9は、第1面を読み取られた原稿が第1反転路202に送り込まれた後、第3搬送路204に引き戻される直前の状態を示している。第2搬送路203を通過した原稿は、反転ローラ118により第1反転路202の所定位置まで装置の右側に送り込まれる。そして、所定位置まで送り込まれると、今度は、反転ローラ118により第3搬送路204に引き戻される。
【0120】
なお、図9では、原稿が第1反転路202の所定位置まで送り込まれた場合について示している。同図に示すように、原稿は、その後端が反転ガイド116の爪部603を乗り越えない位置まで送り込まれ、その後に引き戻される。したがって、反転ガイド116が自重で待機状態に戻ることはない。
【0121】
反転ローラ118の正転/逆転は、原稿センサ114により検知された原稿の通過タイミングに応じて制御される。具体的には、原稿センサ114が原稿の通過を検知した後、所定時間が経過した場合に反転ローラ118が逆転するようになっている。これにより、原稿が反転ガイド116の爪部603を乗り越えないように制御している。
【0122】
図10は、第1反転路202から引き戻された原稿が第3搬送路204を通過して、第1搬送路201に戻った状態を示している。第1反転路202から反転ローラ118により原稿が第3搬送路204に送り込まれる。このとき、反転ガイド116の爪部603は、中央カバー117側に退避したままである。
【0123】
第3搬送路204を搬送された原稿は、搬送ローラ108に到達する。そして、搬送ローラ108により第1搬送路201に送り込まれる。さらに搬送ローラ109により搬送され、読取点を通過する。このとき、原稿の第2面が読み取られていく。
【0124】
図11は、第2面を読み取られた原稿の先端が第2搬送路203を通過し、第1反転路202に送り込まれた状態を示している。読取点を通過して第2面を読み取られた原稿の先端は、第1面を読み取られた場合と同様、搬送ローラ110により第2搬送路203を搬送される。
【0125】
原稿は、第1面を読み取られた場合と同様、第2搬送路203に突出している原稿センサ114の一部を上方に押し上げながら進む。また、マイラー206により搬送方向を誘導され、第1反転路202に送り込まれる。さらに、反転ガイド116の爪部603の背面に当接し、爪部603を下方に押し下げながら進む。
【0126】
図12は、第2面を読み取られた原稿が完全に第1反転路202に送り込まれた後、わずかに第2反転路205に搬送された状態を示している。第2搬送路203を通過した原稿は、反転ローラ118により第1反転路202の所定位置まで装置の右側に送り込まれる。
【0127】
第1面しか読み取り終えていない場合には、反転ローラ118は、原稿の後端が反転ガイド116の爪部603を乗り越えない位置まで原稿を送り込む。しかし、第2面を読み取り終えた場合には、反転ローラ118は、原稿の後端が反転ガイド116の爪部603を乗り越える所定位置まで原稿を送り込む。これにより、原稿は完全に第1反転路202送り込まれ、その先端はサブトレイ119により支持される。
【0128】
このとき、反転ガイド116の爪部603は、原稿の搬送力から解放される。このため、反転ガイド116は、リブ604の重みにより爪部603が上方に移動し、内部カバー102の開口部302に再び入り込んだ状態となる。
【0129】
所定位置まで送り込まれると、今度は、反転ローラ118により原稿は、装置の左側に送り込まれる。このとき、反転ガイド116の爪部603は、内部カバー102の開口部302にまで移動している。このため、原稿は、反転ガイド116の装置の右側の側面に当接し、その形状に沿って第2反転路205に送り込まれる。
【0130】
図13は、第2反転路205を通過した原稿が排出台121に排出されるまでの状態を示している。第1反転路202から第2反転路205に送り込まれた原稿は、反転ガイド116及び搬送ガイド115の形状に沿って搬送し、排出ローラ120に送り込まれる。排出ローラ120により原稿は、排出台121に排出される。
【0131】
次に、上記のように搬送される原稿の状態に対応させて、反転ガイド116の状態について説明する。まず、第1面を読み取り終えた原稿が搬送される場合の反転ガイド116の状態について図14〜図20を用いて説明する。
【0132】
図14は、反転ガイド116周辺の拡大図である。なお、図14では、単一の反転ガイド116として示しているが、実施の形態上は複数の反転ガイド116が全て同様の状態であるものとする。
【0133】
図14において、反転ガイド116は、外部からなんらの力も加えられていない。したがって、反転ガイド116は、自重によりその位置を決定している。上述のように反転ガイド116には重り部としてのリブ604が設けられている。このため、反転ガイド116は、爪部603が装置の右側上方に向いた状態で静止した状態となる。以下、この状態を待機状態という。待機状態において、爪部603は、内部カバー102に形成された開口部302に入り込んだ状態となっている。
【0134】
図15は、第2搬送路203を原稿が搬送されてきた状態を示した図である。図15においては、原稿は第2搬送路203を搬送中であり、第2搬送路203の出口近傍に貼り付けられたマイラーまでも到達していない。このため、反転ガイド116は、原稿の影響を何も受けていない。したがって、反転ガイド116は、待機状態を維持している。
【0135】
図16は、第2搬送路203を通過してきた原稿の先端が爪部603の背面に当接する直前の状態を示した図である。図16においては、原稿の先端が第2搬送路203を通過して爪部603の近傍まで来ているものの、当接していない。このため、反転ガイド116は、原稿の影響を何も受けていない。したがって、反転ガイド116は、依然として待機状態を維持している。
【0136】
図17は、第2搬送路203を通過してきた原稿の先端が爪部603の背面に当接した直後の状態を示した図である。図17においては、原稿の先端が爪部603の背面に当接している。このため、反転ガイド116は、この原稿の搬送力により搬送ガイド115の軸を支点として時計回り方向に回転する。これにより、爪部603は、下方に移動して内部カバー102の開口部302から出てくる。
【0137】
図18は、第2搬送路203を通過してきた原稿が第1反転路202に送り込まれている途中の状態を示す図である。図18においては、原稿が第1反転路202に送り込まれている途中であるため、原稿は爪部603の上方を通過している。このため、爪部603は、原稿の重さで最も下方まで移動した状態となっている。このとき、爪部603の先端は、中央カバー117の搬送リブ301が形成する上面よりも沈み込んだ状態となっている。
【0138】
このように第1面を読み取り終えた原稿を第3搬送路204に引き戻す際、爪部603の先端は第1反転路202よりも沈み込んだ状態となっている。このため、原稿にパンチ穴が開いている場合であっても、爪部603の先端は原稿に引っかかることがない。したがって、爪部603を設けたことによる紙ジャムの発生を防止できる。
【0139】
図19は、第1反転路202の所定位置まで原稿が送り込まれた状態を示す図である。第1反転路202に送り込まれた原稿は、図19に示す位置で一旦停止した後、その後、後端から第3搬送路204に引き戻される。この場合においても、原稿は爪部603の上方で停止している。このため、図18に示す状態と同様に爪部603の先端は、中央カバー117の搬送リブ301が形成する上面よりも沈み込んだ状態となっている。
【0140】
図20は、第1反転路202の所定位置まで送り込まれた原稿が第3搬送路204に引き戻される途中の状態を示す図である。第1反転路202の所定位置まで送り込まれた原稿が第3搬送路204に送り込まれる途中では、原稿が爪部603の上方を通過している。このため、図18や図19に示す状態と同様に爪部603の先端は、中央カバー117の搬送リブ301が形成する上面よりも沈み込んだ状態となっている。
【0141】
そして、原稿の後端が爪部603の上方を通過した時、爪部603は原稿の重みから解放される。これにより、爪部603が上方に移動し、再び、内部カバー102の開口部302に入り込んだ状態となる。
【0142】
次に、第2面を読み取り終えた原稿が搬送される場合の反転ガイド116の状態について図21〜図25を用いて説明する。
【0143】
第2面を読み取り終えた原稿が搬送される場合も原稿が第1反転路202に送り込まれるまでの状態は同様である(図14〜図19)。第2面を読み取り終えた原稿が搬送される場合は、原稿の後端が図19に示す位置で停止されず、爪部603を乗り越えて完全に第1反転路202に送り込まれる。
【0144】
図21は、第1反転路202の所定位置まで原稿が送り込まれた状態を示す図である。図21においては、原稿の後端が完全に第1反転路202に送り込まれている。このため、爪部603は、既に原稿の重みから解放されている。したがって、爪部603が上方に移動し、内部カバー102の開口部302に入り込んだ状態となっている。
【0145】
このように第2面を読み取り終えた原稿が引き戻される際、爪部603は内部カバー102の開口部302に入り込んだ状態となっている。このように爪部603を第3搬送路205の上面に入り込むようにすることで、反転ガイド116が自重で起立した場合、爪部603は第3搬送路204を完全に塞ぐ。したがって、原稿を第2反転路205に搬送する場合に原稿が爪部603の上に乗り上げて第3搬送路204に戻るのを確実に防止できる。
【0146】
図22は、第1反転路202の所定位置まで送り込まれた原稿が装置の左側に引き戻される途中の状態を示す図である。図22においては、原稿が装置の左側に引き戻されているものの、反転ガイド116には当接していない。このため、反転ガイド116は、図21に示すように待機状態を維持した状態となっている。
【0147】
図23は、第1反転路202から引き戻された原稿が反転ガイド116に当接した直後の状態を示す図である。図23においては、第1反転路202から引き戻された原稿の先端が反転ガイド116の第2反転路205側の側面に当接している。図23に示すように反転ガイド116の回動支点である搬送ガイド115の軸は、第2反転路205に進入する原稿が反転ガイド116に当接する位置の延長線上より上方に設けられている。したがって、原稿は回動支点である搬送ガイド115の軸よりも下方側で反転ガイド116に当接する。原稿が当接すると、反転ガイド116は、搬送ガイド115の軸を支点として時計回り方向にわずかに回転した状態となる。なお、回動支点を原稿の搬送方向の延長線上よりも上方に設けた理由については後述する。
【0148】
図24は、反転ガイド116に当接した原稿が第2反転路205に送り込まれる途中の状態を示す図である。図24においては、第2反転路205に送り込まれた原稿が反転ガイド116の側面を押しながら第2反転路205に沿って搬送している。
【0149】
このように反転ガイド116の第2反転路205側の面が、U字型の曲線を有する第2反転路205上に現れて原稿のガイドとして機能する。この第2反転路205側の面は、第2反転路205に沿った曲線部を有する。これにより、原稿を第2反転路205に搬送する場合、原稿は反転ガイド116に沿って第2反転路205を進む。その際、反転ガイド116は回動自在であるため、原稿が進むに従って原稿に押されて第2反転路205を広げる方向に退避する。同時に、U字の曲線部が急な曲がり角度を緩和するので、第2反転路205がU字型の経路の場合であっても、原稿が厚紙の場合はそれだけ第2反転路205の幅を大きくする。また、第2反転路205内に弾力的にスペースをつくるため、紙ジャムの発生を防止できる。
【0150】
図25は、第2反転路205に送り込まれた原稿がさらに搬送された状態を示す図である。図25に示すように、第2反転路205をさらに搬送された原稿は、反転ガイド116の側面に沿って進んだ後、搬送ガイド115に誘導される。
【0151】
この状態から原稿の後端が第2反転路205を通過すると、反転ガイド116は原稿による押圧力を失う。これにより、爪部603が上方に移動し、再び、内部カバー102の開口部302に入り込んだ状態となる。
【0152】
本実施の形態では、上述のように第1反転路202から送り込まれる原稿が反転ガイド116に当接する位置を反転ガイド116の回動支点よりも下側になるように回動支点を設定している。
【0153】
以下、このように回動支点を設けた理由について図26及び図27を用いて説明する。図26及び図27は、反転ガイド116の回動支点が第2反転路205に侵入する原稿が反転ガイド116に当接する位置の延長線上より下方に設けられている場合の反転ガイド116周辺の拡大図である。図26においては原稿は第2反転路205に進入していない状態を示し、図27においては進入した状態について示している。
【0154】
図26及び図27に示すように、回動支点が、第2反転路205に進入する原稿が反転ガイド116に当接する位置の延長線上より下方に設けられている場合には、第2反転路205の入口から回動支点まで搬送路において原稿は反転ガイド116のうち、回動支点よりも上方を第2反転路205から離間する方向に押すことになる。その結果、図27に示すように、反転ガイド116のうち、回動支点より上方は大きく起立する。したがって、原稿の第2反転路205に対する進入角度が大きくなる。
【0155】
この場合、原稿は反転ガイド116の第2反転路205側の面をガイドとして進むので、反転ガイド116に当たりながら搬送方向を変えることになるが、進入角度が大きいと、それだけ急な角度で搬送方向を変えることになり、紙ジャムが発生しやすくなる。
【0156】
一方、図27に示すように、回動支点から第2反転路205の出口までの搬送路において反転ガイド116は、逆に第2反転路205を狭める方向に移動して第2反転路205を塞ぐことになる。その結果、原稿は反転ガイド116が妨げとなって第2反転路205の中を進むことができず、紙ジャムが発生することになる。
【0157】
このため、本原稿搬送装置100によれば、回動支点を、第2反転路205に進入する原稿が反転ガイド116に当接する位置の延長線上より上方に設けている。これにより、第2反転路205に進入する原稿は反転ガイド116に対して回動支点より下方で当接するので、原稿は常に反転ガイド116を第2反転路205から離間する方向に押すことになる。
【0158】
その結果、第2反転路205の入口から回動支点まで搬送路においては、反転ガイド116のうち、回動支点より上方は原稿側に傾き、原稿の第2反転路205に対する進入角度を小さくするので、原稿は緩やかな角度で搬送方向を変えることができ、その分紙ジャムの発生を防止できる。
【0159】
また、回動支点から第2反転路205の出口までの搬送路においては、反転ガイド116と第2反転路205との間には大きな間隔が生ずるので、反転ガイド116が第2反転路205の中で原稿の進行を妨げることはなく、紙ジャムの発生を防止できる。
【0160】
このように本実施の形態の原稿搬送装置100によれば、反転ガイド116を自重で回動するものとし、原稿を第3搬送路204に搬送する場合は原稿の後端を爪部603に載せた状態で原稿を後端から搬送させる。一方、原稿を第2反転路205に搬送する場合は爪部603上を通過させて爪部603を自重で起こす。爪部603で第3搬送路204を塞ぐ状態にして原稿を後端から搬送することにより、第3搬送路204に搬送する場合は爪部603を原稿の下に押下して第3搬送路204を搬送可能としている。一方、第2反転路205に搬送する場合は爪部603が自重で起立して第3搬送路204を遮断して原稿を第2反転路205に向わせるので、ソレノイドやマイラーを用いず、簡易な構成で原稿の搬送方向を切り替えることができる。
【0161】
また、上記のように自重で回動する反転ガイド116を用いて原稿の搬送方向を切り替えることにより、ソレノイド等の電気部品を用いずメカ部品だけで切り替えを実現できるので、部品点数を削減してコスト削減を図ることができる。
【0162】
また、反転ガイド116を自重で回動させることにより、マイラーの弾性力を利用する場合と異なり、原稿を第3搬送路204の上面を押し付ける力は発生しない。したがって、原稿が爪部603によって第3搬送路204の上面に押圧されて搬送されることはない。その結果、摺擦音のような異音の発生を防止できる。
【0163】
また、反転ガイド116を樹脂で形成すれば、長期間使用しても反転ガイド116が変形することはない。したがって、長期間使用しても原稿の切替手段としての機能を十分に果たすことができる。マイラーを用いた場合に生じるような問題を回避することができる。
【0164】
また、反転ガイド116を回動支点の個所で搬送路内に取り付けることにより、長辺のマイラーを貼付ける場合と異なり、左右が並行か否かを確認しながら組み立てる手間を省くことができる。したがって、装置の組立てを従来よりも大幅に簡易化することが可能となる。また、マイラーが左右ずれて貼り付けられた場合のような紙ジャムの発生を防止できる。
【0165】
また、本原稿搬送装置100によれば、反転ガイド116を、搬送路の幅方向に沿って複数配列している。
【0166】
反転ガイド116として搬送路の幅方向に沿って1個長いものを配置した場合、反転ガイド116の重量が重くなる。このため、原稿が薄紙の場合は第1反転路202から第3搬送路204に搬送する際、原稿は十分に反転ガイド116の爪部603を押下できず、原稿は第3搬送路204の上面と爪部603との間に挟まって、紙ジャムが発生する。
【0167】
一方、反転ガイド116として幅の小さいものを1個配置した場合、第1反転路202から第2反転路205に搬送する際に反転ガイド116に当接した原稿の部分は搬送方向を変えて第2反転路205に向かおうとする。一方、反転ガイド116に当接しない原稿の部分は真っ直ぐ第3搬送路204に向かおうとするので、紙ジャムが発生する。
【0168】
本原稿搬送装置100によれば、反転ガイド116を搬送路の幅方向に沿って複数配列することにより、反転ガイド116の個々の重量を軽くすると共に原稿の先端の全面を反転ガイド116に当接させている。このため、第1反転路202から第3搬送路204に搬送する場合に原稿が薄紙であっても原稿が十分に反転ガイド116の爪部603を押下できると共に、第1反転路202から第2反転路205に搬送する場合に原稿の先端全体が第2反転路205に搬送方向を変えることができる。この結果、紙ジャムの発生を防止できる。
【0169】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、部品点数を削減してコスト削減を図りつつ、異音の発生を防止でき、長期間の使用によっても切替手段としての機能を十分に果たすことができると共に、原稿の種類に応じて弾力的に侵入角度を調整でき、しかも、簡易に組立可能な原稿搬送装置及びこれを用いた複合機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る原稿搬送装置の構成を示す側断面図
【図2】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の要部拡大図
【図3】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の構成を示す斜視図
【図4】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の反転ガイドが内部カバーの開口部に入り込んだ状態を示す拡大図
【図5】図4に示す一点鎖線に囲まれた反転ガイド周辺の拡大図
【図6】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の反転ガイドの構成を示す拡大側面図
【図7】上記実施の形態に係る原稿搬送装置により搬送される原稿の状態を説明するための図
【図8】上記実施の形態に係る原稿搬送装置により搬送される原稿の状態を説明するための図
【図9】上記実施の形態に係る原稿搬送装置により搬送される原稿の状態を説明するための図
【図10】上記実施の形態に係る原稿搬送装置により搬送される原稿の状態を説明するための図
【図11】上記実施の形態に係る原稿搬送装置により搬送される原稿の状態を説明するための図
【図12】上記実施の形態に係る原稿搬送装置により搬送される原稿の状態を説明するための図
【図13】上記実施の形態に係る原稿搬送装置により搬送される原稿の状態を説明するための図
【図14】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の反転ガイド周辺の拡大図
【図15】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第2搬送路を原稿が搬送されてきた状態を示した図
【図16】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第2搬送路を通過してきた原稿の先端が爪部の背面に当接する直前の状態を示した図
【図17】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第2搬送路を通過してきた原稿の先端が爪部の背面に当接した直後の状態を示した図
【図18】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第2搬送路を通過してきた原稿が第1反転路に送り込まれている途中の状態を示す図
【図19】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第1反転路の所定位置まで原稿が送り込まれた状態を示す図
【図20】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第1反転路の所定位置まで送り込まれた原稿が第3搬送路に引き戻される途中の状態を示す図
【図21】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第1反転路の所定位置まで原稿が送り込まれた状態を示す図
【図22】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第1反転路の所定位置まで送り込まれた原稿が装置の左側に引き戻される途中の状態を示す図
【図23】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第1反転路から引き戻された原稿が反転ガイドに当接した直後の状態を示す図
【図24】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の反転ガイドに当接した原稿が第2反転路に送り込まれる途中の状態を示す図
【図25】上記実施の形態に係る原稿搬送装置の第2反転路に送り込まれた原稿がさらに搬送された状態を示す図
【図26】上記実施の形態に係る原稿搬送装置と異なる回動支点を備えた反転ガイド周辺の拡大図
【図27】上記実施の形態に係る原稿搬送装置と異なる回動支点を備えた反転ガイド周辺の拡大図
【図28】従来の原稿搬送装置の構成の一例を示す側断面図
【図29】従来の原稿搬送装置の構成の一例を示す側断面図
【図30】従来の原稿搬送装置の搬送路周辺の拡大図
【図31】従来の原稿搬送装置に用いられるマイラーが不適切に貼り付けられた状態を説明するための図
【符号の説明】
101 原稿搬送装置
102 内部カバー
103 外部カバー
105 給紙ローラ
108〜110 搬送ローラ
112 読取ミラー
115 搬送ガイド
116 反転ガイド
117 中央カバー
118 反転ローラ
120 排出ローラ
201 第1搬送路
202 第1反転路
203 第2搬送路
204 第3搬送路
205 第2反転路
301 搬送リブ
302 開口部
601 軸受け
603 爪部
604 リブ

Claims (9)

  1. 給紙台から読取点に原稿を搬送する第1搬送路と、先端から搬送された原稿を後端から排出して搬送方向を変える第1反転路と、前記第1搬送路から前記第1反転路に原稿を搬送する第2搬送路と、前記第1反転路から第1面を読み取り終えた原稿を前記第1搬送路に戻す第3搬送路と、前記第1反転路から第2面を読み取り終えた原稿の表裏を反転させて排出する第2反転路と、前記第3搬送路と前記第2反転路との分岐点近傍に回動自在に配置され、回動支点の上部に前記第3搬送路上に突出した爪部を設けると共に回動支点の下部に重り部を設けた切替手段と、前記第1反転路から前記第3搬送路に搬送する場合は原稿の後端を前記爪部に載せた状態で原稿を停止させる一方、前記第1反転路から前記第2反転路に搬送する場合は前記爪部上を通過させて前記爪部を自重で起こし前記爪部で前記第3搬送路を塞ぐ状態にして原稿を停止させる駆動制御手段と、を具備し、前記切替手段は、前記第2反転路側の面が前記第2反転路上に現れて原稿のガイドを形成することを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記爪部は、前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に到達する長さを有していることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  3. 前記爪部は前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に到達する長さを有し、且つ上方に原稿を載せている場合前記第1反転路の下面に到達する長さを有していることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  4. 前記爪部は、前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に形成された開口部に入り込むことを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  5. 前記爪部は、前記切替手段が自重で起立した場合前記第3搬送路を塞ぐよう前記第3搬送路の上面に形成された開口部に入り込む一方、上方に原稿を載せている場合前記第1反転路の下面より下方に沈み込むことを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  6. 給紙台から読取点に原稿を搬送する第1搬送路と、先端から搬送された原稿を後端から排出して搬送方向を変える第1反転路と、前記第1搬送路から前記第1反転路に原稿を搬送する第2搬送路と、前記第1反転路から第1面を読み取り終えた原稿を前記第1搬送路に戻す第3搬送路と、前記第1反転路から第2面を読み取り終えた原稿の表裏を反転させて排出する第2反転路と、前記第3搬送路と前記第2反転路との分岐点近傍に回動自在に配置され、回動支点の上部に前記第3搬送路上に突出した爪部を設けると共に回動支点の下部に重り部を設けた切替手段と、前記第1反転路から前記第3搬送路に搬送する場合は原稿の後端を前記爪部に載せた状態で原稿を停止させる一方、前記第1反転路から前記第2反転路に搬送する場合は前記爪部上を通過させて前記爪部を自重で起こし前記爪部で前記第3搬送路を塞ぐ状態にして原稿を停止させる駆動制御手段と、を具備し、前記第2反転路は前記第1反転路の下方にU字型の経路で形成され、前記切替手段は前記第2反転路側の面が前記U字の曲線部に沿った形状を有し、当該形状を前記第2反転路上の前記U字の曲線部に対応する位置に出現させて原稿のガイドを形成することを特徴とする原稿搬送装置。
  7. 前記切替手段の回動支点は、前記第2反転路に進入する原稿が前記切替手段に当接する位置の延長線上より上方に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の原稿搬送装置。
  8. 前記切替手段は、搬送路の幅方向に沿って複数配列されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の原稿搬送装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の原稿搬送装置を備えたことを特徴とする複合機。
JP2002004377A 2002-01-11 2002-01-11 原稿搬送装置及び複合機 Expired - Fee Related JP3963725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002004377A JP3963725B2 (ja) 2002-01-11 2002-01-11 原稿搬送装置及び複合機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002004377A JP3963725B2 (ja) 2002-01-11 2002-01-11 原稿搬送装置及び複合機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003206061A JP2003206061A (ja) 2003-07-22
JP3963725B2 true JP3963725B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=27643716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002004377A Expired - Fee Related JP3963725B2 (ja) 2002-01-11 2002-01-11 原稿搬送装置及び複合機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3963725B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119081A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP4945484B2 (ja) * 2008-02-29 2012-06-06 京セラミタ株式会社 原稿搬送装置及びこれを搭載した画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003206061A (ja) 2003-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002145457A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像読取装置
JP4952813B2 (ja) 画像読取装置
JP4518159B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2005247575A (ja) 原稿搬送装置
JP2013076940A (ja) 画像読取装置
JP2007096803A (ja) 自動原稿搬送装置
US7446908B2 (en) Image reader
JP3963725B2 (ja) 原稿搬送装置及び複合機
US6073927A (en) Automatic document feeder
JP3603951B2 (ja) 画像読取装置
JP2005104728A (ja) スイッチバック装置及びこれを備えた画像形成装置
US6019361A (en) Automatic document feeder
JP2007022706A (ja) シート検知装置及び画像読取装置並びに画像形成装置
JP7226067B2 (ja) 画像読取装置、記録装置
JP4289739B2 (ja) 画像形成装置
JP3355518B2 (ja) 自動原稿送り装置
JPH0443892Y2 (ja)
JP3517607B2 (ja) 画像読取装置
JP3561025B2 (ja) 自動原稿送り装置及び自動原稿送り方法
JP3854755B2 (ja) 用紙搬送ガイド
JP3260893B2 (ja) シートスルーモードを備えた自動原稿給紙装置
JP4435643B2 (ja) シート材搬送装置、原稿搬送装置、原稿読取装置、及びこれらを用いた画像形成装置
JPH1130882A (ja) 自動原稿送り装置
JPH10101250A (ja) 給紙装置
JPH10203693A (ja) 自動原稿搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees