JP3962244B2 - 枝分かれ構造を有する導電性重合体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、側鎖を有する導電性重合体、および側鎖を有する導電性重合体の前駆物質、ならびにその応用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
導電性有機重合体は、1970年代後半から、科学的および技術的に注目されている。これらの比較的新しい材料は、金属の電子的および磁気的特性を有すると同時に、従来の有機重合体の物理的および機械的特性を保持している。導電性重合体の例には、ポリパラフェニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリアニリン類、ポリチオフェン類、ポリアジン類、ポリフラン類、ポリチアナフテン類、ポリピロール類、ポリセレノフェン類、ポリ硫化p−フェニレン類、可溶性前駆物質から生成したポリアセチレン類、これらの混合物、これらと他の重合体とのブレンド、およびこれらの単量体の共重合体がある。
【0003】
導電性重合体はドーピングにより導電性となる共役系である。ドーピング反応は、酸化、還元、プロトン化などが関連する。本明細書では、ドーピングしない、すなわち導電性ではない形態の重合体を、導電性重合体の前駆物質と呼ぶ。ドーピングした、すなわち導電性の形態の重合体を、導電性重合体と呼ぶ。
【0004】
導電性重合体は、静電気の帯電/放電(ESC/ESD)防止、電磁障害(EMI)遮へい、フォトレジスト、電気メッキ、金属の腐食防止、および究極的には金属の代用、すなわち配線、プラスチック製微小回路、各種の相互接続技術での導電性ペースト(はんだの代替)などの、多数の適用分野の可能性がある。上記の適用範囲の多く、特に大きい電流容量を必要とする分野、または良好な機械的/物理的特性を必要とする分野は、加工可能な導電性重合体の導電性や、これらの重合体の機械的/物理的特性が、このような適用分野に適合しないために、まだ実現していない。
【0005】
ポリアニリンクラスの導電性重合体は、多くの商業的適用分野で非常に期待されている材料である。これらの重合体を加工可能にするために、多大の進歩が見られている。この材料は環境に対して安定であり、化学的に柔軟性があるため、その特性を自由に変えることができる。ESD防止、腐食防止など、多数の適用分野のため、多数のポリアニリン・コーティングが開発され、商業生産されている。
【0006】
現在の適用分野の多くで、ポリアニリンは一般に特定の基板、たとえば金属、ガラス、プラスチックなどのコーティングとして使用されている。たとえばESD防止またはEMI遮へいのためには、ポリアニリンは特定の適用分野に必要とされる物理的、機械的特性を有するプラスチックのコーティングとして使用されることが最も多い。代替方法として、ポリアニリンを導電性フィラーとして、特定の適用分野に適した特性を有する重合体マトリックスに混合することもできる。このように、ポリアニリンは、その導電特性のために使用され、基板重合体または重合体マトリックスは、その物理的/機械的特性のために使用されている。ポリカーボネートは、一般にコンピュータのハウジング、キーボード、電子部品のキャリアなどの製造に使用されている。これは、耐衝撃性、および全般的な物理的/機械的特性が優れているためである。ポリアニリンを始め、他の導電性重合体は、物理的、機械的特性が適切でないため、単体ではこのような部品の製造に使用することはできない。これらは比較的低分子量の材料で、耐衝撃性が低く、引っ張り特性も比較的良くない、もろい被膜を形成する傾向がある。
【0007】
K.T.ツォウ(Tzou)およびR.V.グレゴリー(Gregory)Polymer Preprints、Vol.1、1994年)は最近、ポリアニリン類からの繊維の加工について報告している。これらの繊維は、商業的用途にきわめて有望視されている。しかし、これらの繊維の引っ張り強さと破断時の伸びは、従来のプラスチックの値に匹敵するものではない。
【0008】
ポリアニリンの導電性は、一般に金属の導電性の最も低いものに相当する。その導電性は、100S/cm台である。ポリチオフェン類、ポリパラフェニレンビニレン類など、他の可溶性導電重合体の導電性は、102S/cm台である。
【0009】
導電性(σ)は、ドーピング・レベルにより決まるキャリアの数(n)、キャリアの帯電(q)、およびキャリアの分子鎖間ならびに分子鎖内の易動度(μ)に依存する。
σ=nqμ
【0010】
これらの系におけるn(キャリアの数)は一般に最大化されているので、導電性はキャリアの易動度に依存する。導電性を増大させるには、これらの系の易動度を増大させる必要がある。易動度は、重合体の形態に依存する。分子鎖内の易動度は、分子鎖に沿った共役度、欠陥の有無、および分子鎖の配列に依存する。分子鎖間の易動度は、分子鎖間の相互作用、分子鎖の間隔、結晶化度などに依存する。分子鎖間のキャリアの易動度は、キャリアがひとつの分子鎖から他の分子鎖に飛び移る必要があり、これは無駄なプロセスであるため全体の導電性を制限する傾向がある。導電性を増大させるためには、さらに効果的な分子鎖間の移送機構を形成することが必要であろう。
【0011】
加工可能な導電性重合体の導電性を増大し、導電性重合体の前駆物質および導電性重合体の物理的および機械的特性を強化して、多数の応用分野のニーズにさらに適合するようにすることが望ましい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、側鎖を有する導電性重合体の前駆物質、および側鎖を有する導電性重合体を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、側鎖の長さおよび側鎖の密度が調節可能な、側鎖を有する導電性重合体の前駆物質、および側鎖を有する導電性重合体を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、電気的特性が改善された、側鎖を有する導電性重合体の前駆物質、および側鎖を有する導電性重合体を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、分子鎖間の移送性が改善された、側鎖を有する導電性重合体の前駆物質、および側鎖を有する導電性重合体を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、分子量が高く、分子量分布が広い、側鎖を有する導電性重合体、および側鎖を有する導電性重合体の前駆物質を提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、ガラス転移温度が高い、側鎖を有する導電性重合体、および側鎖を有する導電性重合体の前駆物質を提供することにある。
【0018】
本発明の他の目的は、ガラス転移温度が線状の導電性重合体および導電性重合体の前駆物質のガラス転移温度に類似した、側鎖を有する導電性重合体、および側鎖を有する導電性重合体の前駆物質を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、溶液粘度が高い、側鎖を有する導電性重合体、および側鎖を有する導電性重合体の前駆物質を提供することにある。
【0020】
本発明の他の目的は、溶融粘度が高い、側鎖を有する導電性重合体、および側鎖を有する導電性重合体の前駆物質を提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、機械的および物理的特性が改善された、側鎖を有する導電性重合体の前駆物質、および側鎖を有する導電性重合体を提供することにある。
【0022】
本発明の他の目的は、環境および熱に対する安定性が改善された、側鎖を有する導電性重合体の前駆物質、および側鎖を有する導電性重合体を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の広い態様は、導電性重合体の前駆物質および導電性重合体から選択された重合体である。この重合体は側鎖を有する構造である。
【0024】
本発明のさらに具体的な態様では、重合体は、少なくとも1種類の単量体が2個以上の重合サイトを有する単量体の重合により生成される。
【0025】
本発明の他のさらに具体的な態様では、重合可能な単量体または単位は、構造式X−(M)nを有する。Xは単位の基本となる構成要素、Mは重合サイト、nはMサイトの数で、n≧1である。
【0026】
本発明の他のさらに具体的な態様では、重合体は、異なる基本構成要素、重合サイト、および異なるnの値を有する2種類以上の重合単位または単量体から生成することができる。
【0027】
本発明によれば、官能数の異なる複数の重合性化合物を重合して得られる重合体から得られる導電性重合体であって、前記導電性重合体は、該重合体に含まれた多官能性の重合性化合物から枝分かれし、前記複数の重合性化合物から形成される分岐鎖構造を含む導電性重合体が提供される。
【0028】
本発明によれば、前記重合体は、ポリパラフェニレンビニレン、ポリパラフェニレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリアジン、ポリフラン、ポリチアナフテン、ポリピロール、ポリセレノフェン、ポリ硫化p−フェニレン、可溶性前駆物質から生成したポリアセチレン、これらの混合物、これらとこれら以外の重合体とのブレンド、およびこれらの単量体の共重合体からなるグループから選択されたものであることを特徴とする導電性重合体が提供される。
【0029】
本発明によれば、前記導電性重合体は、ドーパントを混合した前記重合体であることを特徴とする導電性重合体が提供される。
【0030】
本発明によれば、前記ドーパントは、多官能性のドーパントであることを特徴とする導電性重合体が提供される。
【0031】
本発明によれば、前記ドーパントは、酸、ルイス酸、酸化剤および還元剤からなる群より選択されたものである導電性重合体が提供される。
【0032】
本発明によれば、前記導電性重合体は、自己ドーピングにより導電性となることを特徴とする導電性重合体が提供される。
【0033】
本発明によれば、前記複数の重合性化合物は、
X−(M)n
の構造式を有し、上式においてMが重合サイトであり、前記重合サイトの数がn≧1であり、Xは基本となる構成要素で、前記複数の重合性化合物のうち少なくとも1つがn=1である導電性重合体が提供される。
【0034】
本発明によれば、前記導電性重合体は、主鎖の異なる部分に重合される前記多官能性の重合性化合物が異なるnの値を含み、前記多官能性の重合性化合物の反応生成物として重合体を形成することにより側鎖の密度が調節される導電性重合体が提供される。
【0035】
本発明によれば、前記構成要素Xは、アニリン、ピロール、フラン、チオフェン、チアナフテン、フェニル、フェニレンビニレン、硫化フェニレン、およびアセチレンからなるグループから選択されたものであり、Mは−NH2、−NRH、−NR2−、−NH−、−NR−、アンモニウム塩(−NH3)+A−、(−NH2R)+A−、(−NR3)+A、(−NR2H)+A−、SH、SR、OH、OR、CH2、CR2、CHR、CH、CR、CH3、CH2R、CR2H、CR3からなるグループから選択されたものであり、A−は対陰イオンであり、Rは有機または無機の基からなるグループから選択されたものである導電性重合体が提供される。
【0036】
本発明によれば、前記対陰イオンは、Cl−、スルホン酸イオン、およびトシル酸イオンからなる群から選択されたものである導電性重合体が提供される。
【0037】
本発明によれば、前記構成要素Xのすべてが同一または異なるものであり、前記重合サイトMのすべてが同一または異なるものである導電性重合体が提供される。
【0038】
本発明によれば、前記導電性重合体は、前記重合サイトMを通して重合される前記重合性化合物の重合生成物である導電性重合体が提供される。
【0039】
本発明によれば、前記導電性重合体は、前記分岐鎖構造を有する導電性重合体であり、前記分岐鎖構造を有する導電性重合体が該分岐鎖を有しない導電性重合体より大きい導電性を有することを特徴とする導電性重合体が提供される。
【0040】
本発明によれば、前記多官能性の重合性化合物の添加量は、前記導電性重合体の0.001モル%以上、100モル%未満で制御されることを特徴とする導電性重合体が提供される。
【0041】
本発明によれば、前記多官能性の重合性化合物の添加量は、前記導電性重合体の0.001モル%〜20モル%である導電性重合体が提供される。
【0042】
本発明によれば、前記多官能性の重合性化合物は、1,3−フェニレンジアミンである導電性重合体が提供される。
【0043】
本発明によれば、前記重合性化合物は、単量体およびオリゴマーからなるグループから選択されたものである導電性重合体が提供される。
【0044】
本発明によれば、前記導電性重合体から形成される繊維、前記導電性重合体をコーティングした基板、前記導電性重合体から製造した基板から選択される構造体が提供される。
【0045】
【発明の実施の形態】
重合体はその構造により、直鎖状重合体、側鎖を有する重合体、および架橋重合体に分類される。側鎖を有する重合体は、重合体の主鎖に沿った各種のサイトから突出した結合単量体の側鎖を有する重合体である。側鎖を有する重合体は、図1および図2に示すように、長い側鎖または短い側鎖を有する櫛型の構造をしている。枝分かれが進むと、重合体は図3に示すように、副枝、すなわち二次、三次などの側鎖が主鎖から分かれた主枝から突出した樹枝状構造となる。導電性重合体の前駆物質および導電性重合体は、従来は直鎖状重合体として合成されてきた。
【0046】
本発明は、異なる量および制御可能な量の、側鎖の長さおよび密度を有する、導電性重合体の前駆物質および導電性重合体に関するものである。枝分かれの程度を制御することにより、これらの重合体の物理的、機械的、電気的、および溶液特性を制御し、改善することができる。本発明はまた、導電性重合体の前駆物質および導電性重合体の分子量分布の制御に関するものである。
【0047】
本発明の実施に使用することができる重合体の例には、置換または無置換のアニリン、チオフェン、ピロール、硫化p−フェニレン、アジン類、セレノフェン類、フラン類、チアナフテン類、フェニレンビニレン、フェニレン、アセチレンなどのホモポリマーおよび共重合体、ならびに置換および無置換のポリパラフェニレン類、ポリパラフェニレンビニレン類、ポリアニリン類、ポリアジン類、ポリチオフェン類、ポリ硫化p−フェニレン類、ポリフラン類、ポリピロール類、ポリチアナフテン類、ポリセレノフェン類、可溶性前駆物質から生成したポリアセチレン類、これらの混合物、これらと他の重合体とのブレンド、およびこれらの単量体の共重合体がある。これらの重合体の一般式は、本明細書に参照文献として添付された、米国特許第5198153号明細書に記載されている。本発明は、好ましい実施例について記載されているが、これに限定されるものではない。当業者には、本明細書に教示されたものを、容易に他の実施例に拡大することができることは明らかである。
【0048】
本発明の実施に有用な重合体のひとつは、図4に示す構造式を有するポリアニリンである。最も好ましい実施例はエメラルディン・ベース型のポリアニリンで、yの値は約0.5であるが、この値に限定されるものではない。基本形態は、非ドーピング型の重合体である。非ドーピング型のポリアニリン、および非ドーピング型の他の導電性重合体を、本明細書では導電性重合体の前駆物質と呼ぶ。
【0049】
図5に、ドーパントによりドーピングされたポリアニリンを示す。この形態では、重合体は導電性の形態である。ポリアニリン・ベース(ドーピングされない重合体)を陽イオン型化合物QAに露出すると、重合体のイミン(電子過多)の部分の窒素原子がQ+陽イオンで置換されて、図5に示すようにエメラルディン塩を生成する。Q+は、H+および有機または無機の陽イオン、たとえばアルキル基または金属から選択することができる。
【0050】
QAは、Qが水素であるプロトン酸であってもよい。ポリアニリンのドーピングにプロトン酸HAを使用した場合、重合体のイミン部分の窒素原子がプロトン化される。エメラルディン・ベース形態は、共鳴効果により大幅に安定化する。電荷は窒素原子と芳香族環全体に分布し、イミン型窒素とアミン型窒素の区別が付かなくなる。ドーピングされた形態の実際の構造は、図6に示すような非局在化ポリセミキノン基の陽イオンである。
【0051】
ポリアニリンは一般に、二官能性のアニリン単量体を、ペルオキソ二硫酸アンモニウムなどの酸化剤により酸化重合させることにより、直鎖状の重合体として合成する。この直鎖状重合体はエメラルディン・ベース形態で、各種の有機溶媒および各種の酸水溶液に可溶である。有機溶媒の例には、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ジメチルプロピレン尿素、テトラメチル尿素、トルエン、m−クレゾールなどがある。このリストは例を示したのみで、これらに限定するものではない。酸水溶液の例には、80%酢酸、60ないし88%ギ酸などがある。このリストは例を示したのみで、これらに限定するものではない。
【0052】
ポリアニリン・ベースは一般に、重合体の粉末を溶媒、最も一般的にはNMPに溶解処理を行う。これらの溶液は、上述の、本明細書に参照文献として添付された米国特許出願第08/370128号明細書に記載されているように、分子鎖の間の内部水素結合による凝集の結果、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)で双峰または三峰分布を示す。NMPに溶解した代表的なポリアニリン・ベースのGPC曲線を図7に示す。図7および図8に見られるように、この重合体はピークA(≒500K)の高分子量材料の小さい留分からなるが、材料の大部分はピークA(≒30K)の比較的低分子量材料からなる。ポリアニリン溶液にLiClを添加すると、上記参照文献に記載されているように、水素結合がLiClにより破壊されるため、高分子量留分(図8)が除去される。
【0053】
図9および図10は、NMPのみで処理したポリアニリン・ベース皮膜の動的機械熱分析(DMTA)を示す。図9は1回目の走査で、皮膜中に存在する残留NMPのため、約118℃のTgが観察された。図10は同一皮膜の2回目の熱走査である。この皮膜は、残留溶媒がなく、ポリアニリン・ベース重合体のTgは約251℃である。
【0054】
ポリアニリン・ベース皮膜はもろく、破断時の伸びが少なく、弾性率が低く、耐衝撃性が低い傾向がある。この理由のひとつは、この材料はGPC(図7および図8)に見られるように分子量が低いためである。
【0055】
重合反応にアニリンなどの重合可能な多官能性の単量体を使用することにより、ポリアニリンを枝分かれさせることができる。一般に枝分かれは、重合体分子鎖が良好な導電性を得るために必要な結晶化または配列する能力を阻害するため、重合体主鎖の枝分かれの程度を制御することが重要である。さらに、ポリアニリンの主鎖に置換基を導入すると、一般に導電性が著しく減少する。導電性の減少は、一般に置換基の立体障害に比例する。立体障害が増大すると、導電性は低下する。導電性の減少は2つの理由によって生じる。そのひとつは、置換基が芳香族環の共平面性を阻害し、そのため分子鎖間の共役を減少させるためである。さらに、置換基は分子鎖の間のスペーサとして機能し、これにより分子鎖間の距離を増大させる。どちらの要素も、キャリアの易動度を制限する傾向があり、従って導電性を減少させる傾向がある。したがって、上記のことが起こらないように、側鎖の長さおよび枝分かれの度合いを制御することが重要である。また、枝分かれを制御すれば、側鎖が分子鎖の間に新しい移送機構を形成し、キャリアは側鎖に沿って移動して、他の分子鎖に到達し、これによりホッピング機構がバイパスされる。
【0056】
たとえば、高度に枝分かれしたポリアニリンは、1,3−フェニレンジアミン(m−PDA)を重合させることにより合成された。各レベルの枝分かれをしたポリアニリンは、m−PDAをアニリンと共重合させることにより生成された。枝分かれの度合いは、最初の重合反応でのm−PDAの量により制御された。さらに、重合反応に複数の単量体を使用することもできる。たとえば、アニリン、m−PDA、およびo−エトキシ置換アニリンを共重合させて、三元重合体を生成する。最終重合体における各置換基の量は、重合反応に使用する各単量体の量を制御することにより制御される。一連の側鎖を有するポリアニリンは、重合反応でのm−PDAの供給比を0.001モル%から100モル%に変化させることにより、アニリンと共重合させることにより生成させた。
【0057】
側鎖を有するポリアニリンは、直鎖状重合体と特性がまったく異なる。機械的特性は、枝分かれが増大するほど改善される。NMP溶液から処理した直鎖状ポリアニリン・ベース重合体の250℃と比較して、NMP溶液から注型した側鎖を有するポリアニリン・ベース(アニリンとの共重合反応に5モル%のm−PDAを使用)の膜は、2回目の走査で323℃と増加したTgを示す(図11および図10)。(73度の増加。)側鎖を有する構造の重合体は主鎖の回転を妨害し、剛性の高い、したがってガラス転移温度の高い分子を生成する。表1は、重合体のガラス転移温度を枝分かれの度合いの関数として示したものである。側鎖を有する重合体はすべて直鎖状重合体よりガラス転移温度が高く、また、枝分かれの度合いが増大するほどガラス転移温度が上昇する。さらに、枝分かれの度合いが増大するほど重合体の弾性率も増大し、このことは枝分かれにより重合体の剛性が増大することを意味する。このように、ポリアニリンの機械的および物理的特性(ガラス転移温度、弾性率、耐衝撃性、引っ張り特性など)は、枝分かれの度合いを変えることにより調節することができる。
【0058】
ポリアニリン・ベースに枝分かれ単位を添加することにより、直鎖状重合体と比較して分子量分布を広くすることができ、高分子量の留分を著しく増加させることができる。図12は、3つに枝分かれしたGPC曲線を示す。側鎖を有するポリアニリンのNMP溶液に、多峰の分子量分布が見られる。枝分かれの度合いが増大するほど高分子量留分の面積は増大する(図12のaとcを比較)。
【0059】
直鎖状ポリアニリン・ベースの高分子量留分は、上述の米国特許出願第08/370128号明細書に記載されているように、分子間の水素結合の結果生じる分子鎖の凝集によるものである。本発明の重合体の枝分かれサイトにアミン官能性を追加することにより、高度の水素結合が得られる。LiClの添加に見られるように、側鎖自体も高分子量留分の原因となる。LiClは分子間の水素結合を阻害するが、枝分かれを排除することはできない。このように、LiClを添加しても(図13)、2つのピークが幾分重なった双峰分子量分布が観察される。枝分かれが増大するにつれて、図14に見られるように、2つのピークの分布は広くなり、さらに明確になる。
【0060】
重合反応における多官能性の単量体の量を調節することにより、枝分かれの密度と側鎖の長さを調節することができる。多官能性の単量体の添加量は、0.001ないし100モル%、好ましくは0.001ないし30モル%、最も好ましくは0.001ないし20モル%である。
【0061】
ポリアニリンの溶解度は、枝分かれの度合いによっても影響を受ける。枝分かれが増大するほど溶解度は減少する。50モル%のm−PDAを使用した重合体は不溶性である。したがって、ポリアニリンの特性を制御するには、枝分かれの度合いを制御することが重要である。
【0062】
図15は、NMP溶液から処理し、塩酸水溶液でドーピングしたポリアニリン皮膜の導電性と、共重合反応における三官能性のm−PDAのモル%をプロットしたものである。三官能性の単量体が約5モル%までは導電性は比較的高く保たれるが、約5モル%ないし約10モル%の間で急速に低下し、その後は約10−10S/cmで一定となる。
【0063】
塩酸水溶液でドーピングした直鎖状重合体の導電性は約1S/cmである。側鎖が比較的かさの大きい基であることから、導電性が著しく減少することなく、5モル%までのm−PDAをポリアニリンの主鎖に導入できることを見いだしたことは印象的である。ポリアニリンにかさの大きい置換基を導入することにより、一般に導電性が大幅に減少する。これは、分子環のねじれを生じ、鎖内の易動度が減少する立体障害によるものであり、またこれらの基は、鎖間の距離を増大して、鎖間の易動度を減少させるかさの大きいスペーサとして機能するためである。枝分かれサイトにより導電性が実質的に減少しない理由は、おそらくこれらが枝分かれサイトを介してキャリアがひとつの分子鎖から他の分子鎖に達する他の通路を形成するという事実によるものであろう。しかし、枝分かれの度合いが高すぎると、側鎖による立体障害が主体となる。また、枝分かれの度合いが高いと、ドーパントが高度に枝分かれした重合体構造に拡散することができないので、これらの重合体をドーピングすることがきわめて困難になる。
【0064】
多官能性の単量体の一般式は下記のとおりである。
X−(M)n
Xは単位の基本となる構成要素、Mは重合サイト、すなわち重合可能な官能基、n>1で、nは単量体の官能化度である。構成要素Xの例には、アニリン、置換アニリン誘導体、ピロール、フラン、チオフェン、チアナフテン、フェニル、フェニレンビニレン、硫化フェニレン、アセチレンなどがある。上記単量体は、どの位置が置換されていてもよい。置換単量体すなわちXの例には、o−エトキシアニリン、m−エトキシアニリン、2−アミノビフェニル、3−アミノビフェニル、アニリン−2−スルホン酸、N−フェニル−1,4−フェニレンジアミン、2,4,6−トリフェニルアニリン、ターチオフェン、ビチオフェン、ビピロール、ターピロール、ビフェニル、ターフェニルなどがある。置換基は、どのような脂肪族または芳香族の基でも、無機または金属の基でもよい。
【0065】
重合サイトMの例としては、−NH2、−NRH、−NR2−、−NH−、−NR−、(−NH3)+A−アンモニウム塩、(−NH2R)+A−、(−NR3)+A−、(−NR2H)+A−、SH、SR、OH、OR、−CH2、CR2、CHR、CH、CR、CH3、CH2R、CR2H、CR3がある。(A−はたとえばCl−、スルホン酸、トシル酸などの対陰イオンである。)上記の重合サイトMは、有機または無機の基である置換基Rで置換することができる。
【0066】
図16は、X−M形態の単量体または(X−M)n形態の多官能性の単量体の枝分かれを示す略図である。n>1であり、XおよびMは上記と同一である。図16で、14、16および18は、一官能性の単量体、2、4、10および12は二官能性の単量体、6は三官能性の単量体、8は四官能性の単量体である。図16の構造で、すべてのXおよびMは同一でも異なってもよい。図16に見られるように、枝分かれの度合いは一官能性および二官能性の単量体(n=1)の数または密度、および多官能性の単量体(n>1)の数または密度により制御することができる。望ましい物理的特性の望ましい組み合わせは、官能化の度合いの異なる(すなわちnの異なる)単量体単位の適切な組み合わせによって達成される。
【0067】
【実施例】
直鎖状ポリアニリンの合成
ポリアニリンは、塩酸水溶液に溶解したペルオキソ二硫酸アンモニウムを使用して、アニリンを酸化重合して合成する。ポリアニリン塩酸塩が溶液から沈殿する。次にこの重合体を、水酸化アンモニウム水溶液を用いて中和する。中和した、すなわちドーピングしないポリアニリン・ベースをろ過し、洗浄して乾燥する。ポリアニリンは、本明細書に参照文献として添付されたW.フアン(Huang)、B.ハンフリー(Humphrey)、A.G.マクディアーミッド(MacDiarmid)、J. Chem. Soc.、Faraday Trans.1,82,2385、(1986年)に教示された電気化学的酸化重合により生成することもできる。
【0068】
側鎖を有するポリアニリンの合成
側鎖を有するポリアニリンは、塩酸水溶液に溶解したペルオキソ二硫酸アンモニウムを使用して、アニリンと1,3−フェニレンジアミン(m−PDA)を酸化共重合して合成する。重合反応におけるm−PDAのモル比は0から100%まで変化させた。m−PDAを重合させることにより、完全に枝分かれしたポリアニリンが得られた。共重合体は、アニリンとm−PDAの比を調節することにより得られた。アニリン/m−PDAとペルオキソ二硫酸アンモニウムとの比は、1:0.25、1:0.5、および1:1とした。重合反応を4時間行った後、側鎖を有するポリアニリンの塩酸塩をろ過、洗浄、乾燥して分離した。次に、水酸化アンモニウム水溶液を使用して重合体を中和する。中和した、すなわちドーピングしないポリアニリン・ベースをろ過し、洗浄して乾燥する。側鎖を有するポリアニリンは、W.フアン(Huang)、B.ハンフリー(Humphrey)、A.G.マクディアーミッド(MacDiarmid)、J. Chem. Soc.、Faraday Trans.1,82,2385、(1986年)に教示された電気化学的酸化重合により、アニリンとm−PDAを電気化学的に共重合させて生成することもできる。
【0069】
側鎖を有するポリアニリン・ベースのNMP溶液
側鎖を有するポリアニリン・ベースの粉末は容易にNMPに溶解する。薄い皮膜(1μm台)はスピン・コーティングにより形成することができる。厚い皮膜は、溶液を注型し、乾燥(窒素で空気を置換した真空オーブンで70℃、15時間)して形成する。
【0070】
ドーピングした側鎖を有するポリアニリン
上述の方法により形成したポリアニリン・ベースの皮膜を、塩酸またはメタンスルホン酸水溶液でドーピングした。この皮膜を酸の溶液に、薄い皮膜の場合は12時間、厚い皮膜の場合は36時間浸漬した。NMP処理し、これらの酸溶液でドーピングしたポリアニリン・ベース皮膜の導電性は、1S/cmである。
【0071】
さらに、各種の側鎖を有するポリアニリンは、NMP、m−クレゾール、ジメチルプロピレン尿素、NMP/LiClなどの溶液中で、トルエンスルホン酸、しょうのうスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸(本明細書に参照文献として添付されている米国特許出願第08/595853号明細書に記載)などの種々のスルホン酸を用いてドーピングすることができる。
【0072】
さらに、側鎖を有する多官能性のドーパントを、本明細書に参照文献として添付されている米国特許第5370825号明細書に教示された直鎖状テンプレート重合に従って、直鎖状または側鎖を有するドーピングした導電性重合体を重合させるテンプレートとして使用することもできる。
【0073】
さらに、本明細書に記載する側鎖を有する重合体を重合させるのに使用する置換単量体は、別のドーパントを使用することなく、重合体を自己ドーピングして導電性の形態にする置換物質を有するものでもよい。このような置換物質には、スルホン酸、カルボン酸、ホスホン酸、ホウ酸など、すなわちプロトンまたはアルキル基を有する置換物質がある。
【表1】
【0074】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
【0075】
(1)導電性重合体の前駆物質と、導電性重合体からなるグループから選択された重合体を含み、上記重合体は枝分かれ構造を有することを特徴とする構造。
(2)上記重合体が複数の単位から生成され、その一部は2個以上の重合官能サイトを有することを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(3)上記重合体が、置換および無置換のポリパラフェニレンビニレン類、ポリパラフェニレン類、ポリアニリン類、ポリチオフェン類、ポリアジン類、ポリフラン類、ポリチアナフテン類、ポリピロール類、ポリセレノフェン類、ポリ硫化p−フェニレン類、可溶性前駆物質から生成したポリアセチレン類、これらの混合物、これらと他の重合体とのブレンド、およびこれらの単量体の共重合体からなるグループから選択されたものであることを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(4)上記導電性重合体が、ドーパントを混合した上記前駆物質であることを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(5)上記ドーパントが多官能性ドーパントであることを特徴とする、上記(4)に記載の構造。
(6)上記ドーパントが酸、ルイス酸、アルキル化剤、酸化剤、および還元剤からなるグループから選択されたものであることを特徴とする、上記(4)に記載の構造。
(7)上記重合体が、自己ドーピングにより導電性となることを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(8)上記複数の単位が、
X−(M)n
の構造式を有し、上式で、n≧1、Mは重合官能サイト、Xはベース単位で、上記複数の単位または単量体の少なくとも1個がn=1であることを特徴とする、上記(2)に記載の構造。
(9)上記重合体が、上記重合官能サイトMを介して上記枝分かれ構造に重合されることを特徴とする、上記(8)に記載の構造。
(10)上記重合体が、上記枝分かれ重合体構造を有する導電性重合体であり、上記枝分かれ重合体構造を有する導電性重合体が、枝分かれしない対応する導電性重合体より導電性が大きいことを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(11)枝分かれしたポリアニリンおよび枝分かれした導電性ポリアニリンからなる構造。
(12)上記ポリアニリンが、枝分かれしない導電性ポリアニリンより導電性が大きいことを特徴とする、上記(11)に記載の構造。
(13)上記重合体が、制御された枝分かれ度を有することを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(14)上記重合体が導電性重合体であり、上記枝分かれ重合体構造が、枝分かれ重合度の異なる複数の構成成分を有することを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(15)上記部分が、上記単位または単量体の全量の、約20モル%未満であることを特徴とする、上記(2)に記載の構造。
(16)上記重合体が枝分かれ密度を有し、上記枝分かれ密度が、上記重合体を各種の量の単位の各種のn値の反応生成物から生成することにより調節することができることを特徴とする、上記(8)に記載の構造。
(17)Xが置換および無置換のアニリン、ピロール、フラン、チオフェン、チアナフテン、フェニル、フェニレンビニレン、硫化フェニレン、およびアセチレンからなるグループから選択されたものであり、Mが−NH2、−NRH、−NR2−、−NH−、−NR−、(−NH3)+A−アンモニウム塩、(−NH2R)+A−、(−NR3)+A、(−NR2H)+A−、SH、SR、OH、OR、CH2、CR2、CHR、CH、CR、CH3、CH2R、CR2H、CR3、からなるグループから選択されたものであり、A−は対陰イオンであり、Rは有機および無機の基からなるグループから選択されたものであることを特徴とする、上記(6)に記載の構造。
(18)上記対陰イオンが、Cl−、スルホン酸イオン、およびトシル酸イオンからなるグループから選択されたものであることを特徴とする、上記(17)に記載の構造。
(19)上記構造が、上記重合体の繊維、上記重合体のコーティング、ならびに上記重合体から生成した基板および構造単位からなるグループから選択されたものであることを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(20)上記重合体が、重合した同一または異種の単官能性重合単位および同一または異種の多官能性重合単位からなることを特徴とする、上記(1)に記載の構造。
(21)上記単位が、単量体およびオリゴマからなるグループから選択されたものであることを特徴とする、上記(2)に記載の構造。
(22)上記Xのすべてが同一でも異種でもよく、上記Mが同一でも異種でもよいことを特徴とする、上記(8)に記載の構造。
【図面の簡単な説明】
【図1】短い側鎖を有する重合体の構造の特徴を示す略図である。
【図2】長い側鎖を有する重合体の構造の特徴を示す略図である。
【図3】樹枝状重合体の構造の特徴を示す略図である。
【図4】ドーピングされていない、または前駆物質形態のポリアニリンの一般式である。
【図5】ドーピングされた導電性ポリアニリンの一般式である。
【図6】ポリセミキノン基陽イオン形態のドーピングされた導電性ポリアニリンの一般式である。
【図7】NMP(0.1%)中のポリアニリン・ベースのゲル浸透クロマトグラフ(GPC)である。GPCは、二つのモードのある分布、すなわち分子量の非常に高い留分(約4%)と、これより分子量の低い主ピークを示す。
【図8】0.5%のLiClを含有するNMP(0.1%)中のポリアニリン・ベースのGPCである。GPCは、単一モードの分子量分布を示し、高分子量留分は見られない。
【図9】NMPから注型したポリアニリン・ベースの皮膜の動的機械熱分析(DMTA)プロットである(1回目の熱走査、窒素雰囲気中)。
【図10】NMPから注型したポリアニリン・ベースの皮膜の、2回目の熱走査を示すDMTAプロットである。これと同一の皮膜は、前に図9で走査したものである。皮膜は残留溶媒を含有しない。
【図11】側鎖を有するNMPから注型したポリアニリン・ベースの皮膜(5モル%の三官能性のm−PDAから生成したポリアニリン)のDMTAプロットである(2回目の熱走査)。皮膜は残留溶媒を含有しない。
【図12】側鎖を有するポリアニリンのNMP溶液のGPC曲線である。(a)2.5モル%の三官能性のm−PDAから生成した重合体、(b)5モル%の三官能性のm−PDAから生成した重合体、(c)10モル%の三官能性のm−PDAから生成した重合体。
【図13】5モル%の三官能性のm−PDAから生成したポリアニリンの、0.5%のLiClを含有するNMP溶液のGPC曲線である。
【図14】10モル%の三官能性のm−PDAから生成したポリアニリンの、0.5%のLiClを含有するNMP溶液のGPC曲線である。
【図15】アニリンとの重合反応での側鎖を有するポリアニリンの導電性と、アニリンとの重合反応での三官能性のm−PDA単量体のモル%との関係を示す片対数プロットである。
【図16】本発明による、異なる重合サイトを有する単量体X−(M)nを含有する、側鎖を有する重合体を示す略図である。
Claims (1)
- 官能数の異なる複数の重合性化合物を重合して得られる重合体から得られる導電性重合体であって、
前記導電性重合体は、該重合体に含まれた多官能性の重合性化合物から枝分かれし、前記複数の重合性化合物から形成される分岐鎖構造を含み、
前記複数の重合性化合物は、
X−(M)n
の構造式を有し、上式においてMが重合可能な官能基であり、前記重合可能な官能基の数がn≧1であり、Xは基本となる構成要素で、前記複数の重合性化合物のうち少なくとも1つがn=1であり、
前記多官能性の重合性化合物は、前記Mがアミノ基でn=2の、2つの前記アミノ基のそれぞれを通して重合性化合物が重合される1,3−フェニレンジアミンであり、
前記重合体は、前記Mが前記アミノ基でn=1のアニリンと前記1,3−フェニレンジアミンとを重合して得られたものであり、
前記1,3−フェニレンジアミンの添加量は、前記導電性重合体の0.001モル%〜5モル%であって、
前記導電性重合体は、自己ドーピングにより導電性となることを特徴とする、導電性重合体。
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