JP3962232B2 - 基板処理装置管理システム、基板処理装置、基板処理装置管理方法、プログラム、および、記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に所定の処理を行う基板処理装置とコンピュータとを結合したネットワークシステムの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理などの一連の諸処理を施すことにより製造されている。従来、これらの諸処理はレジスト塗布処理ユニットや現像処理ユニット等を組み込んだ基板処理装置において行われている。基板処理装置に設けられた搬送ロボットが各処理ユニットに基板を順次搬送することによって該基板に一連の処理が行われるのである。
【0003】
このような基板の処理は自動制御がなされており、基板処理装置には、その自動制御を行うためのアプリケーションプログラムデータや、設定情報などが記憶されている。すなわち、基板処理装置は、設定情報の内容にしたがって、アプリケーションプログラムによって制御されているのである。
【0004】
基板処理装置が記憶している設定情報には、基板処理装置に共通して用いられる基本情報と、基板処理装置ごとに固有の情報とが含まれている。基板処理装置は、本来、デフォルトで設定される基本情報によって制御可能であるが、基板処理装置の設置環境や製造誤差などから、同一の設定内容では、最適な制御を行うことができない。そこで、基本情報を補正して制御する必要があり、各基板処理装置は、この補正情報を固有情報として蓄積しているのである。
【0005】
したがって、これら固有情報は、ユーザごとに、また、基板処理装置ごとに独自の情報である。このため、何らかの障害(ハードウェア障害など)が発生し、基板処理装置が蓄積している情報を消失してしまった場合であって、基板処理装置を障害発生前の状態に戻すためには、定期的に設定情報がバックアップされている必要がある。また、ユーザ自ら設定情報を変更した場合であっても、過去の設定情報が必要となる場合がある。このような場合に、過去の設定情報で基板処理装置を稼働させるためにも、定期的に設定情報がバックアップされていることが必要となる。そして、従来、各基板処理装置においては、ユーザ操作により、リムーバルディスクなどに設定情報をバックアップするようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、基板処理装置の設定情報をリムーバルディスクなどにバックアップする処理は、非常に時間のかかる作業であり、ユーザの負担となっていた。特に、基板処理装置の装置台数が多い場合には、非常に負担の多い作業であり改善が望まれていた。
【0007】
また、バックアップデータが有効であるためには、なるべく、バックアップ処理の間隔を短くする必要がある。しかし、バックアップ処理の負担が大きいため、高い頻度で定期的なバックアップ処理をユーザに要求するのは現実的ではない。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ユーザの作業負担を軽減させながら、容易に、基板処理装置が蓄積する情報をバックアップする技術を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、a)基板処理装置の動作を制御するための制御情報を格納する第1の記憶手段と、b)前記第1の記憶手段に格納されている制御情報の複製情報を取得する複製情報取得手段と、c)前記複製情報取得手段の取得した複製情報を、前記基板処理装置とネットワークを経由して接続された情報蓄積用コンピュータが備える第2の記憶手段に格納する格納手段と、d) 前記第2の記憶手段に格納された複製情報を取り出し、その複製情報を復旧した制御情報として前記第1の記憶手段に格納するリストア処理部と、を備え、前記制御情報は、前記基板処理装置を制御する制御プログラムおよび前記基板処理装置の動作を規定する設定情報を含み、前記設定情報は、前記基板処理装置の動作を規定するための基本情報と、前記基板処理装置の制御を最適化するために前記基本情報に加えられる補正情報と、を含むことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置管理システムにおいて、前記基本情報は、基板処理装置の搬送ロボットの動作を規定するロボット基本データを含み、前記補正情報は、前記ロボット基本データを補正して搬送ロボットの動作を調整するティーチングデータを含むことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置管理システムにおいて、前記基本情報は、基板処理装置の熱処理ユニットの温度を設定する温度調節データを含み、前記補正情報は、前記温度調節データを補正する温度調節補正データを含むことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板処理装置管理システムにおいて、e) 前記複製情報取得手段に対して、定期的に複製情報の取得処理を実行させるスケジュール管理部、をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置管理システムにおいて、前記格納手段は、 c-1) 前記複製情報取得手段の取得した制御情報の複製情報と、すでに前記第2の記憶手段に格納されている複製情報との差分情報を抽出する手段と、 c-2) 前記差分情報を前記第2の記憶手段に格納する手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置管理システムにおいて、f) 前記基板処理装置と広域ネットワークを介して接続された遠隔操作用コンピュータ、をさらに備え、前記遠隔操作用コンピュータは、前記複製情報取得手段に対して、前記複製情報の取得指示命令を送出する遠隔指示手段、を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、a) 基板処理装置の動作を制御するための制御情報を格納する第1の記憶手段と、 b) 前記第1の記憶手段に格納されている制御情報の複製情報を取得する複製情報取得手段と、 c) 前記複製情報取得手段の取得した複製情報を、ネットワークを経由して接続された所定のコンピュータに対して送信する手段と、 d) 前記コンピュータから前記複製情報を受信したときに、その複製情報を復旧した制御情報として前記第1の記憶手段に格納するリストア処理部と、を備え、前記制御情報は、前記基板処理装置を制御する制御プログラムおよび前記基板処理装置の動作を規定する設定情報を含み、前記設定情報は、前記基板処理装置の動作を規定するための基本情報と、前記基板処理装置の制御を最適化するために前記基本情報に加えられる補正情報と、を含むことを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明は、請求項7に記載の基板処理装置において、前記基本情報は、基板処理装置の搬送ロボットの動作を規定するロボット基本データを含み、前記補正情報は、前記ロボット基本データを補正して搬送ロボットの動作を調整するティーチングデータを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明は、請求項7または請求項8に記載の基板処理装置において、前記基本情報は、基板処理装置の熱処理ユニットの温度を設定する温度調節データを含み、前記補正情報は、前記温度調節データを補正する温度調節補正データを含むことを特徴とする。
【0018】
請求項10の発明は、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、e) 前記複製情報取得手段に対して、定期的に複製情報の取得処理を実行させるスケジュール管理部、をさらに備えることを特徴とする。
【0019】
請求項11の発明は、基板処理装置を管理する方法であって、前記基板処理装置の動作を制御するための制御情報は、前記基板処理装置の備える第1の記憶手段に格納されており、前記第1の記憶手段に格納されている制御情報の複製情報を取得する第1の工程と、前記第1の工程において取得した複製情報を、前記基板処理装置とネットワークを経由して接続された情報蓄積用コンピュータが備える第2の記憶手段に格納する第2の工程と、前記第2の工程において前記第2の記憶手段に格納した複製情報を取り出し、その複製情報を復旧した制御情報として前記第1の記憶手段に格納してリストア処理を行う第3の工程と、を備え、前記制御情報は、前記基板処理装置を制御する制御プログラムおよび前記基板処理装置の動作を規定する設定情報を含み、前記設定情報は、前記基板処理装置の動作を規定するための基本情報と、前記基板処理装置の制御を最適化するために前記基本情報に加えられる補正情報と、を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項12の発明は、請求項11に記載の基板処理装置管理方法において、前記基本情報は、基板処理装置の搬送ロボットの動作を規定するロボット基本データを含み、前記補正情報は、前記ロボット基本データを補正して搬送ロボットの動作を調整するティーチングデータを含むことを特徴とする。
【0021】
請求項13の発明は、請求項11または請求項12に記載の基板処理装置管理方法において、前記基本情報は、基板処理装置の熱処理ユニットの温度を設定する温度調節データを含み、前記補正情報は、前記温度調節データを補正する温度調節補正データを含むことを特徴とする。
【0022】
請求項14の発明は、プログラムであって、基板処理装置が備えるコンピュータによって実行されることにより、前記基板処理装置が、請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理装置として動作することを特徴とする。
【0023】
請求項15の発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項14に記載のプログラムを記録してあることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0025】
{1.システム全体構成}
まず、本実施の形態に係る基板処理システム10全体の概略について説明する。図1は、基板処理システム10の概略構成を示す図である。図1に示すように基板処理システム10は、基板処理工場4に備えられた複数の基板処理装置1および情報蓄積サーバ2と、サポートセンター5に備えられたサポートコンピュータ3とが、ネットワーク6を介して接続される構成となっている。サポートセンター5には、基板処理装置1をリモート管理するリモート管理担当者が配置される。
【0026】
基板処理工場4において、基板処理装置1と情報蓄積サーバ2はLAN(Local Area Network)41を介して接続されている。LAN41は、ルータやファイアーウォール等の機能を有する接続装置42を介してインターネットなどの広域ネットワーク61に接続されている。また、サポートセンター5も、サポートコンピュータ3が接続されるLAN51を有しており、LAN51もルータやファイアーウォール等の機能を有する接続装置52を介して広域ネットワーク61に接続されている。これにより、基板処理装置1、情報蓄積サーバ2及びサポートコンピュータ3との相互間で各種データ通信が可能となっている。本明細書においてLAN41,51及び広域ネットワーク61を総称して単にネットワーク6とする。
【0027】
なお、図1において、基板処理工場4には複数の基板処理装置1が備えられているが基板処理装置1は1台であってもよく、同様にサポートセンター5には複数のサポートコンピュータ3が備えられているがサポートコンピュータ3は1台であってもよい。
【0028】
{2.基板処理装置}
次に、基板処理工場4に配置された基板処理装置1について説明する。図2は、基板処理装置1の概略平面図である。この基板処理装置1は、基板にレジスト塗布処理、現像処理およびそれらに付随する熱処理を行う装置である。基板処理装置1は、未処理の基板をキャリアから払い出すとともに処理済の基板を受け取ってキャリアに収納するインデクサIDと、基板を回転させつつその基板主面にフォトレジストを滴下してレジスト塗布処理を行う塗布処理ユニットSC(いわゆるスピンコータ)と、露光後の基板上に現像液を供給することによって現像処理を行う現像処理ユニットSD(いわゆるスピンデベロッパ)と、インデクサIDおよび各処理ユニット間で基板の搬送を行う搬送ロボットTRとを備えている。また、塗布処理ユニットSCおよび現像処理ユニットSDの上方には図示を省略する熱処理ユニットがファンフィルタユニットを挟んで配置されている。熱処理ユニットとしては、基板に加熱処理を行う加熱ユニット(いわゆるホットプレート)および加熱された基板を一定温度にまで冷却する冷却ユニット(いわゆるクールプレート)が設けられている。なお、本明細書においては、塗布処理ユニットSC、現像処理ユニットSDおよび熱処理ユニットを総称して基板に所定の処理を行う処理ユニット110とする。
【0029】
図3は、基板処理装置1の制御システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように基板処理装置1の制御システムは、装置全体を制御するシステム制御部100と、複数の処理ユニット110を個別に制御するユニット制御部115とにより構成されている。
【0030】
システム制御部100は装置全体を統括的に制御するものであり、マイクロコンピュータを備えて構成されている。具体的には、その本体部であるCPU101、基本プログラムなどを記憶する読み出し専用のメモリであるROM102、主として演算の作業領域となる読み書き自在のメモリであるRAM103、アプリケーションプログラムデータなどを記憶しておく固定ディスク等からなる記憶部104、および、外部装置との間でデータ通信を行う通信部105を備えており、それぞれをバスライン190によって接続した構成となっている。
【0031】
通信部105は、ネットワーク・インターフェイス(図示省略)を介してネットワーク6に接続されており、これにより基板処理装置1は情報蓄積サーバ2やサポートコンピュータ3などとの間で各種データの送受信が可能である。通信部105で行われるネットワーク6を介しての通信方式は有線でも無線でもよいが、本実施形態では有線による通信方式が採用されている。
【0032】
バスライン190には、システム制御部100および複数の処理ユニット110とともに、各種情報の表示を行う表示部130、オペレータからのレシピの入力およびコマンドの操作等を受け付ける操作部140、磁気ディスクや光磁気ディスクなどの記録媒体91から各種データの読み取りを行う読取装置150なども電気的に接続されている。これにより、システム制御部100の制御下において、基板処理装置1の各部間でバスライン190を介してデータの受け渡しが可能となっている。
【0033】
処理ユニット110は、実際に基板に処理を行う機構部(例えば、基板を回転させる機構、基板に処理液を吐出する機構、基板を加熱する機構等)となる基板処理部116とともに、ユニット制御部115を備えている。ユニット制御部115は、処理ユニット110を個別に制御するものであり、具体的にはそのユニット制御部115が組み込まれた処理ユニット110の基板処理部116の動作制御や動作監視を行う。つまり、上述したシステム制御部100は基板処理装置1の全体における統括的な制御を担い、ユニット制御部115は基板処理部116の処理内容に応じた制御を担うようにその役割を分担している。ユニット制御部115は、システム制御部100と同様にマイクロコンピュータを備えて構成され、具体的には、その本体部であるCPU111と、基本プログラムなどを記憶する読み出し専用のメモリであるROM112と、演算の作業領域となる読み書き自在のメモリであるRAM113と、各種データを記憶しておくバッテリーバックアップされたSRAMなどからなる記憶部114とを備えている。
【0034】
システム制御部100の記憶部104には、装置全体にかかわるシステム制御用のアプリケーションプログラムである制御プログラム152や、基板処理装置の動作を規定する設定情報151などが記憶されている(図7参照)。システム制御部100のCPU101がこの制御プログラム152および設定情報151に従って演算処理を実行することにより、基板処理装置1の全体としての動作制御やデータ処理が実現されることとなる。また、ユニット制御部115の記憶部114には、当該処理ユニット110の基板処理部116の処理内容に応じたユニット制御用のアプリケーションプログラムである制御プログラム153が記憶されている。ユニット制御部115のCPU111がこの制御プログラム153に従って演算処理を実行することにより、基板処理部116の動作制御やデータ処理が実現されることとなる。
【0035】
このように、基板処理装置1の動作を制御するための制御情報は、基板処理装置1を制御する制御プログラム152,153と、基板処理装置1の動作を規定する設定情報151とを含んでおり、記憶部104と記憶部114とから、制御情報を格納する第1の記憶手段を構成している。
【0036】
{3.情報蓄積サーバ及びサポートコンピュータ}
次に、基板処理工場4に配置された情報蓄積サーバ2およびサポートセンター5に配置されたサポートコンピュータ3について説明する。情報蓄積サーバ2およびサポートコンピュータ3は、ハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様の構成である。したがって、情報蓄積サーバ2およびサポートコンピュータ3の基本構成は同様であるため、同一の概略図面である図4を参照して説明する。情報蓄積サーバ2およびサポートコンピュータ3のそれぞれは図4に示すように、各種演算処理を行うCPU(情報蓄積サーバ2ではCPU21,サポートコンピュータ3ではCPU31、以下同様)、基本プログラムを記憶するROM(22,32)および各種情報を記憶するRAM(23,33)をバスラインに接続した構成となっている。また、バスラインには、アプリケーションプログラムなど各種情報を記憶する固定ディスク(24,34)、各種情報の表示を行うディスプレイ(25,35)、操作者からの入力を受け付けるキーボード(26a,36a)およびマウス(26b,36b)、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体91から各種データの読み取りを行う読取装置(27,37)、並びに、ネットワーク6を介して外部装置と通信を行う通信部(28,38)が、適宜、インターフェイス(I/F)を介する等して接続される。
【0037】
情報蓄積サーバ2とサポートコンピュータ3は、読取装置(27,37)を介して記録媒体91からデータを読出し、固定ディスク(24,34)に記憶することができる。また、他のサーバ等からネットワーク6を経由してダウンロードして固定ディスク(24,34)に記憶することもできる。そして、CPU(21,31)が固定ディスク(24,34)に記憶された各種プログラムに従って演算処理を実行することにより各種動作を行うようになっている。
【0038】
{4.基板処理装置の設定情報}
基板処理装置1は、あらかじめ記述されたフローレシピの処理順序に従い、記憶部104,114に格納された制御プログラム152,153によって、その動作が制御される。そして、制御プログラム152,153は、記憶部104に格納された設定情報151にしたがって基板処理装置1を制御する。図5は、記憶部104に格納された設定情報151の内容の一例を示した図である。
【0039】
なお、設定情報151は、基板処理装置1の全体制御に関わる設定情報と、各処理ユニット110の制御に関わる設定情報とを含んでおり、本実施の形態においては、これらを含む設定情報151がシステム制御部100の記憶部104に一括して格納されているものとして説明する。ただし、処理ユニットごとの設定情報は、各ユニット制御部115の記憶部114に格納するようにしてもよい。
【0040】
設定情報151は、レシピデータ151a、装置基本データ151b、装置固有データ151cを含むデータである。これらのデータは、オペレータが操作部140を用いて入力操作することなどにより、必要に応じて修正を加えながら更新される。また、サポートコンピュータ3や情報蓄積サーバ2からリモート操作により設定情報151の入力操作を行うようにしてもよい。
【0041】
レシピデータ151aは、基板処理装置1の処理順序を規定するデータである。つまり、基板処理装置1の搬送ロボットTRは、レシピデータ151aに記述されている処理スケジュールにしたがって、基板を目的の処理ユニットに搬送するのである。
【0042】
図6は、レシピデータ151aに記述されたフローレシピの一例を示す図である。この例では、搬送ロボットTRにより循環搬送される基板は、以下の順序で処理される。
【0043】
ステップ1:ホットプレートにて密着強化処理;
ステップ2:クールプレートにて冷却処理;
ステップ3:塗布処理ユニットSCにてレジスト塗布処理;
ステップ4:ホットプレートにてプリベーグ処理;
・・・。
【0044】
このように、レシピデータ151aは、基板処理装置1の処理順序を規定する情報であり、このデータは、ユーザのノウハウとして蓄積されるものである。つまり、ユーザは、最も効率のよい処理が行えるようにレシピデータ151aを作成し、このレシピデータ151aに従って基板処理装置1を制御するようにしているのである。
【0045】
装置基本データ151bは、基板処理装置1に共通の設定情報である。言い換えれば、基板処理装置1のデフォルト設定情報である。基板処理装置1は、搬送ロボットTRや各処理ユニット110などの数多くの機構部や制御部を含んでいるが、それら各機構部や制御部がどのような設定値で動作するのかを規定したものが装置基本データ151bである。装置基本データ151bには、たとえば、ロボット基本データ、温度調節パラメータなどのデータが含まれる。
【0046】
ロボット基本データは、搬送ロボットTRの動作を規定するデータである。搬送ロボットTRは、基板を各処理ユニット110やインデクサID、熱処理ユニットなどに搬送するが、ロボット基本データは、このような搬送ロボットTRの動作の設定値(移動距離に関する設定値、アーム回転角の設定値など)を規定したデータである。温度調節データは、基板処理装置内において、熱処理ユニットなどの温度を設定するデータである。
【0047】
装置固有データ151cは、複数ある基板処理装置ごとに固有に設定される補正データである。基板処理装置1,1・・・が同一の装置構成である場合、基本的には、同一の設定情報、つまり、装置基本データ151bにより制御することが可能であるが、実際には、装置ごとに設定情報を補正する必要がある。これは、基板処理装置の装置構成が同一の場合でも、厳密には、各装置間で装置構成にばらつきがあるためであり、また、基板処理装置の設置場所や設置環境の違いから、環境に応じた調整が必要となるためである。つまり、基板処理装置が同一の処理を行うことにより、同一の処理結果を生むためには、装置ごとに設定情報を補正する必要がある。
【0048】
装置固有データ151cには、たとえば、ティーチングデータや温度調節補正データなどのデータが含まれる。
【0049】
ティーチングデータは、前述したロボット基本データを補正するデータである。搬送ロボットTRは、基板処理装置が同一の装置構成であれば、基本的には、同一の設定情報に従って同一の動作を行えばよい。しかし、多数の部材や可動部を含む搬送ロボットTRは、その構成に微妙な差があることにより、動作に誤差が生じる。そこで、搬送ロボットTRの動作が最適となるよう調整し、その調整時の設定情報をティーチングデータとして蓄積するのである。そして、ティーチングデータによって、ロボット基本データを補正することにより、搬送ロボットTRの制御を最適化することができるのである。
【0050】
また、温度調節補正データは、基板処理装置1の設置場所、設置環境の違いにより、デフォルトで設定されている温度調節データを補正するデータである。
【0051】
このように、基板処理装置1は、レシピデータ151aによって、その処理工程順序が決定され、その動作は、デフォルトとして設定される装置基本データ151bと装置ごとの補正データである装置固有データ151cを用いて制御されるのである。そして、ユーザのノウハウとして蓄積されるレシピデータ151aや、装置ごとに固有の装置固有データ151cは、非常に大切な情報であるが、その復旧は容易でないため、これらの情報を消失させないよう、効率的なバックアップを行う必要がある。
【0052】
{5.システムの機能および処理内容}
以上、基板処理システム10およびそれを構成する基板処理装置1、情報蓄積サーバ2、サポートコンピュータ3のハードウェア構成、および、設定情報151の内容について説明したが、次に基板処理システム10の機能および処理内容について説明する。図7は、基板処理システム10の機能構成を示す機能ブロック図である。
【0053】
なお、図7において、ローカル指示部121、複製情報取得部122,リストア処理部123はシステム制御部100のCPU101が保守用プログラム154を実行することによって実現される処理部である。この保守用プログラム154は、記憶部104に格納されている。
【0054】
また、図7において、格納部221、差分抽出部222は情報蓄積サーバ2のCPU21が保守用プログラム252を実行することによってそれぞれ実現される処理部である。この保守用プログラム252は、固定ディスク24に格納されている。また、リモート指示部321はサポートコンピュータ3のCPU31が保守用プログラム351を実行することによって実現される処理部である。この保守用プログラム351は、固定ディスク34に格納されている。
【0055】
<5−1.バックアップ処理>
ローカル指示部121は、複製情報取得部122に対して設定情報151、制御プログラム152,153のバックアップ処理の指示命令を送出する機能、および、リストア処理部123に対して設定情報151、制御プログラム152,153のリストア処理の指示命令を送出する機能を有している。
【0056】
ローカル指示部121によりバックアップ処理の指示命令が送出されるタイミングは、ローカル指示部121自身が備えているスケジュール機能によりバックアップを行うタイミングが判断された場合である。ただし、スケジュール機能による定期的なバックアップ処理に加えて、ユーザが、基板処理装置1の操作部140において入力操作を行い、設定情報151、制御プログラム152,153のバックアップ処理を明示的に指示することも可能である。
【0057】
つまり、スケジュール機能による指示によって、計画的に設定情報151などのバックアップが自動的に行われる。一方、ユーザの指示による場合とは、メンテナンス前や、装置一時停止前など、任意の時点で、現在の装置状態を保存するために実行される場合が考えられる。
【0058】
ローカル指示部121からバックアップ処理の指示命令がされると、複製情報取得部122は、システム制御部100の記憶部104に格納されている設定情報151、制御プログラム152、および、ユニット制御部115の記憶部114に格納されている制御プログラム153の複製情報を生成し、生成した複製情報、つまり、設定情報151、制御プログラム152,153のデータをLAN41経由で情報蓄積サーバ2に送信する。
【0059】
なお、バックアップ処理は、設定情報151、制御プログラム152,153の全てのデータについて行ってもよいし、個別のデータのみに対してバックアップ処理を行うようにしてもよい。
【0060】
図8に示すように、ローカル指示部121は、スケジュール管理部121aを備えている。スケジュール管理部121aは、バックアップ処理を行うスケジュールを設定する機能部であり、ローカル指示部121は、スケジュール管理部121aに設定されたスケジュールに従ってバックアップ処理の指示命令を送出するのである。スケジュール設定は、どの情報を、どのタイミングでバックアップするかが示される。
【0061】
たとえば、「設定情報151は、1週間ごとにバックアップをとり、制御プログラム152,153は、1ヶ月ごとにバックアップをとる」といった内容のスケジュールを設定することが可能である。また、後述するが、全データをバックアップするのか、差分データをバックアップするのかといった設定をすることも可能である。たとえば、「設定情報151について、1週間ごとに全データをバックアップし、毎日、差分データをバックアップする」といった内容のスケジュールを設定することが可能である。スケジュールの設定は、ユーザが操作部140を用いて行うことができる。また、表示部130に案内メニューを表示させ、メニューにしがって設定操作ができるようにすれば、より利便性がよい。
【0062】
複製情報取得部122から送信された複製情報は、情報蓄積サーバ2の格納部221に受け渡され、格納部221により、第2の記憶手段としての固定ディスク24に対して複製情報の格納処理が行われる。図7において、固定ディスク24に格納された複製情報をバックアップデータ251として図示している。
【0063】
なお、差分データをバックアップする場合(スケジュール管理部121aにおいて差分データをバックアップするよう指定されている場合、もしくは、ユーザにより差分データをバックアップするよう明示的に指示された場合)、複製情報取得部122は、複製情報に、差分データをバックアップすることを示す情報を付加したうえで、格納部221に送信する。格納部221は、設定情報151、制御プログラム152,153を全データとして固定ディスク24に格納することもできるが、差分データとしてバックアップする指示情報を受け取った場合には、差分抽出部222において、バックアップ対象データの差分データを抽出したうえで固定ディスク24に複製情報を格納する。
【0064】
つまり、差分抽出部222は、複製情報取得部122から受け取った複製情報と、固定ディスク24に格納されているバックアップデータ251を比較したうえで、その差分データを抽出するのである。
【0065】
たとえば、ローカル指示部121のスケジュール機能により定期的にバックアップ処理が行われる場合、全回において、全データを格納していく方法では、固定ディスク24に蓄積されるバックアップデータのデータ量が非常に大きくなる。バックアップデータ251は、最新のデータのみならず、過去にバックアップされたデータが必要となる場合も多い。たとえば、装置の設定情報を数週間前に状態に戻したいといった要望がでる場合もある。また、フローレシピを試行錯誤しながら変更してきたが、2ヶ月前のフローレシピに戻したいといった要望がでる場合もあるからである。
【0066】
したがって、なるべく、長期間における多時点のバックアップデータを残す方が有効であるが、固定ディスク24の容量は無制限ではない。そこで、固定ディスク24への格納時には、差分抽出部222によって、前回のバックアップデータとの差分を抽出し、その差分データのみを格納するのである。
【0067】
このように、本実施の形態の基板処理システム10は、基板処理装置1の動作を制御するための設定情報151と、制御プログラム152,153が、基板処理装置1とネットワークを介して接続された情報蓄積サーバ2に定期的にバックアップとして蓄積されるので、ユーザは面倒なバックアップ操作を行う必要はない。
【0068】
特に、基板処理装置1は、ユーザのノウハウによって更新されるレシピデータ151aや、実際の設置場所において装置を稼働させながら調節する装置固有データ151cなどを含んでいるので、これらのデータを消失させないように定期的にバックアップをとることの意義は大きい。
【0069】
また、基板処理装置1は、クリーンルーム内に設置されているが、ネットワークで接続された情報蓄積サーバ2をクリーンルーム外に設置すれば、バックアップ処理によって格納されているデータのメンテナンス作業などはクリーンルーム外で行うことが可能である。
【0070】
また、本実施の形態においては、ユーザによるバックアップ処理の手動操作は、基板処理装置1の操作部140を用いることにより可能としているが、情報蓄積サーバ2からネットワークを介してバックアップ処理の指示命令を送出する構成でもよい。これにより、クリーンルーム外からバックアップの処理命令を送出することも可能である。
【0071】
また、情報蓄積サーバは、必ずしも基板処理工場内に存在する必要はない。基板処理工場に近くにシステム管理センタを設置し、専用線経由でバックアップデータを転送するようにしてもよい。
【0072】
<5−2.リストア処理>
上記の処理により、情報蓄積サーバ2には、定期的に、または、任意のタイミングで、設定情報151、制御プログラム152,153のバックアップデータ251が保存される。
【0073】
システム制御部100の備えるリストア処理部123は、固定ディスク24からバックアップデータ251を取り出し、設定情報151、制御プログラム152,153の復旧処理を行う。
【0074】
復旧処理を行うタイミングは様々である。たとえば、ハードウェアの障害が発生し、設定情報151や制御プログラム152,153を消失した場合や、ユーザがメンテナンス作業中に誤ってデータを消失した場合などが考えられる。このような復旧処理のタイミングは異常発生時の処理であるが、その他にも、ユーザの要望によって、設定情報151や制御プログラム152,153を過去のバックアップデータに戻す操作が考えられる。
【0075】
たとえば、レシピデータ151aを更新して基板処理装置1を稼働しているが、以前のレシピデータ151aに戻したいという要望がでる場合がある。また、搬送ロボットTRに対してあらたに動作の微調整を行いティーチングデータを更新したが、稼働してみると、やはり、前の状態に戻したいという要望がでる場合もある。
【0076】
このような場合、ユーザは、基板処理装置1の操作部140において、リストア処理の指示入力を行う。リストア処理の指示は、具体的には、リストアする対象のデータは何か、過去のどの時点のデータに復旧するのか、といった情報を指定することにより行われる。これにより、ローカル指示部121よりリストア処理部123に対してリストア指示命令が送出される。リストア処理部123は、情報蓄積サーバ2の固定ディスク24内に格納されているバックアップデータ251を参照し、必要な情報を抽出したうえでリストア処理を行う。
【0077】
リストア処理部123は、リストア処理の対象として指定された設定情報151、制御プログラム152,153が、全データとして保存されている場合には、全データをそのまま抽出し、システム制御部100の記憶部104、もしくは、ユニット制御部115の記憶部114に格納する。
【0078】
リストア処理の対象として指定された設定情報151、制御プログラム152,153が、差分データとして保存されている場合には、その差分データがバックアップされた日より過去にバックアップされた全データと、その全データがバックアップされてから、指定された日までの差分データを累積することによって得られるデータを抽出する。このようにして、差分データとして格納されているバックアップデータに対しても全データを復旧処理するのである。
【0079】
このように、本実施の形態における基板処理システム10では、バックアップされたデータが、基板処理装置1とネットワークで接続された情報蓄積サーバ2に格納されているので、リストア処理時においても、ネットワーク経由で容易に復旧作業を行うことが可能である。これにより、短時間で復旧作業を完了することができるので、基板処理装置1の稼働率の向上を図ることができる。
【0080】
<5−3.リモート機能>
上述のごとく、バックアップ処理は、システム制御部100のローカル指示部121が処理命令を送出することにより実行される。そして、ローカル指示部121がバックアップ処理命令を送出するのは、スケジュール機能による場合、もしくは、ユーザが基板処理装置1の操作部140において指示入力をした場合を説明した。
【0081】
本実施の形態におけるシステム構成では、基板処理装置1は、広域ネットワーク61を介してサポートセンター5のサポートコンピュータ3が接続されており、このサポートコンピュータ3から遠隔操作によりバックアップ処理を実行することも可能である。
【0082】
サポートセンター3において、各基板処理装置1を遠隔管理している担当者がサポートコンピュータ3においてバックアップ処理の指示入力をすると、リモート指示部321が、ネットワーク6を介してバックアップ処理命令を送出する。基板処理装置1において、バックアップ処理命令が複製情報取得部122に受け渡されると、上述した処理と同様の処理が行われる。
【0083】
このようにサポートセンター3から遠隔操作によりバックアップ処理を行うことにより、より手厚いユーザサポート体制を提供することが可能である。また、転送速度の問題は残るが、バックアップデータをサポートセンター5に転送するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上、説明したように請求項1から請求項3の発明は、基板処理装置の制御情報を、ネットワークを経由して接続された情報蓄積用コンピュータの記憶手段に格納するので、記録媒体へのバックアップ操作が不要となる。これにより、バックアップ処理に関わるユーザ負担を大幅に軽減させることが可能である。特に、補正情報は基板処理装置の制御を最適化するためのユーザ固有の蓄積された情報であり、バックアップ処理を行う意義は大きい。
【0088】
請求項4の発明では、基板処理装置は、定期的に複製情報を取得するためのスケジュール管理部を備えているので、設定したスケジュールにしたがってバックアップ処理を自動化させることができる。これにより、ユーザの作業負担を、さらに、大幅に軽減させることができる。
【0089】
請求項5の発明では、バックアップデータを、差分データとして格納することができるので、データサイズを小さくすることができる。これにより、同一の記憶手段に対しても長期間のバックアップデータを格納することができ、バックアップデータの有効性を向上させることができる。
【0090】
請求項6の発明では、遠隔操作によりバックアップ処理命令を送出可能としたので、ユーザサポート体制を強化することができる。
【0091】
請求項7から請求項9の発明では、基板処理装置の制御情報を、ネットワークを経由して接続されたコンピュータの記憶手段に送信するので、記録媒体へのバックアップ操作が不要となる。これにより、バックアップ処理に関わるユーザ負担を大幅に軽減させることが可能である。また、記録媒体への書き込みと異なり、ネットワークに対して制御情報を送信するので、バックアップ処理の自由度を高めることが可能である。特に、補正情報は基板処理装置の制御を最適化するためのユーザ固有の蓄積された情報であり、バックアップ処理を行う意義は大きい。
【0095】
請求項10の発明では、基板処理装置は、定期的に複製情報を取得するためのスケジュール管理部を備えているので、設定したスケジュールにしたがってバックアップ処理を自動化させることができる。これにより、ユーザの作業負担を、さらに、大幅に軽減させることができる。
【0096】
請求項11から請求項13の発明では、基板処理装置の制御情報を、ネットワークを経由して接続された情報蓄積用コンピュータの記憶手段に格納するので、記録媒体へのバックアップ操作が不要となる。これにより、バックアップ処理に関わるユーザ負担を大幅に軽減させることが可能である。特に、補正情報は基板処理装置の制御を最適化するためのユーザ固有の蓄積された情報であり、バックアップ処理を行う意義は大きい。
【0097】
請求項14の発明は、プログラムの発明であり、基板処理装置の備えるコンピュータにインストールされることによって、バックアップ処理が効率的に行える基板処理装置を実現することができる。
【0098】
請求項15の発明は、バックアップ処理が効率的に行える基板処理装置を実現するプログラムを格納した記録媒体であり、記録媒体を頒布することにより、容易に、プログラムのインストールが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理システムの概略構成図である。
【図2】基板処理装置の概略平面図である。
【図3】基板処理装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
【図4】情報蓄積サーバおよびサポートコンピュータの基本構成を示す図である。
【図5】設定情報の内容の一例を示す図である。
【図6】レシピデータの内容の一例を示す図である。
【図7】基板処理システムの機能構成を示すブロック図である。
【図8】スケジュール管理部を含むローカル指示部のブロック図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置
2 情報蓄積サーバ
3 サポートコンピュータ
4 基板処理工場
5 サポートセンター
6 ネットワーク
10 基板処理システム
24 固定ディスク(第2の記憶手段)
100 システム制御部
104,114 記憶部(第1の記憶手段)
151 設定情報
152,153 プログラム
Claims (15)
- a)基板処理装置の動作を制御するための制御情報を格納する第1の記憶手段と、
b)前記第1の記憶手段に格納されている制御情報の複製情報を取得する複製情報取得手段と、
c)前記複製情報取得手段の取得した複製情報を、前記基板処理装置とネットワークを経由して接続された情報蓄積用コンピュータが備える第2の記憶手段に格納する格納手段と、
d) 前記第2の記憶手段に格納された複製情報を取り出し、その複製情報を復旧した制御情報として前記第1の記憶手段に格納するリストア処理部と、
を備え、
前記制御情報は、前記基板処理装置を制御する制御プログラムおよび前記基板処理装置の動作を規定する設定情報を含み、
前記設定情報は、前記基板処理装置の動作を規定するための基本情報と、前記基板処理装置の制御を最適化するために前記基本情報に加えられる補正情報と、
を含むことを特徴とする基板処理装置管理システム。 - 請求項1に記載の基板処理装置管理システムにおいて、
前記基本情報は、基板処理装置の搬送ロボットの動作を規定するロボット基本データを含み、
前記補正情報は、前記ロボット基本データを補正して搬送ロボットの動作を調整するティーチングデータを含むことを特徴とする基板処理装置管理システム。 - 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置管理システムにおいて、
前記基本情報は、基板処理装置の熱処理ユニットの温度を設定する温度調節データを含み、
前記補正情報は、前記温度調節データを補正する温度調節補正データを含むことを特徴とする基板処理装置管理システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板処理装置管理システムにおいて、
e) 前記複製情報取得手段に対して、定期的に複製情報の取得処理を実行させるスケジュール管理部、
をさらに備えることを特徴とする基板処理装置管理システム。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置管理システムにおいて、
前記格納手段は、
c-1) 前記複製情報取得手段の取得した制御情報の複製情報と、すでに前記第2の記憶手段に格納されている複製情報との差分情報を抽出する手段と、
c-2) 前記差分情報を前記第2の記憶手段に格納する手段と、
を備えることを特徴とする基板処理装置管理システム。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置管理システムにおいて、
f) 前記基板処理装置と広域ネットワークを介して接続された遠隔操作用コンピュータ、
をさらに備え、
前記遠隔操作用コンピュータは、
前記複製情報取得手段に対して、前記複製情報の取得指示命令を送出する遠隔指示手段、
を備えることを特徴とする基板処理装置管理システム。 - a) 基板処理装置の動作を制御するための制御情報を格納する第1の記憶手段と、
b) 前記第1の記憶手段に格納されている制御情報の複製情報を取得する複製情報取得手 段と、
c) 前記複製情報取得手段の取得した複製情報を、ネットワークを経由して接続された所定のコンピュータに対して送信する手段と、
d) 前記コンピュータから前記複製情報を受信したときに、その複製情報を復旧した制御情報として前記第1の記憶手段に格納するリストア処理部と、
を備え、
前記制御情報は、前記基板処理装置を制御する制御プログラムおよび前記基板処理装置の動作を規定する設定情報を含み、
前記設定情報は、前記基板処理装置の動作を規定するための基本情報と、前記基板処理装置の制御を最適化するために前記基本情報に加えられる補正情報と、
を含むことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項7に記載の基板処理装置において、
前記基本情報は、基板処理装置の搬送ロボットの動作を規定するロボット基本データを含み、
前記補正情報は、前記ロボット基本データを補正して搬送ロボットの動作を調整するティーチングデータを含むことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項7または請求項8に記載の基板処理装置において、
前記基本情報は、基板処理装置の熱処理ユニットの温度を設定する温度調節データを含み、
前記補正情報は、前記温度調節データを補正する温度調節補正データを含むことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、
e) 前記複製情報取得手段に対して、定期的に複製情報の取得処理を実行させるスケジュール管理部、
をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。 - 基板処理装置を管理する方法であって、前記基板処理装置の動作を制御するための制御情報は、前記基板処理装置の備える第1の記憶手段に格納されており、
前記第1の記憶手段に格納されている制御情報の複製情報を取得する第1の工程と、
前記第1の工程において取得した複製情報を、前記基板処理装置とネットワークを経由して接続された情報蓄積用コンピュータが備える第2の記憶手段に格納する第2の工程と、
前記第2の工程において前記第2の記憶手段に格納した複製情報を取り出し、その複製情報を復旧した制御情報として前記第1の記憶手段に格納してリストア処理を行う第3の工程と、
を備え、
前記制御情報は、前記基板処理装置を制御する制御プログラムおよび前記基板処理装置の動作を規定する設定情報を含み、
前記設定情報は、前記基板処理装置の動作を規定するための基本情報と、前記基板処理装置の制御を最適化するために前記基本情報に加えられる補正情報と、
を含むことを特徴とする基板処理装置管理方法。 - 請求項11に記載の基板処理装置管理方法において、
前記基本情報は、基板処理装置の搬送ロボットの動作を規定するロボット基本データを含み、
前記補正情報は、前記ロボット基本データを補正して搬送ロボットの動作を調整するティーチングデータを含むことを特徴とする基板処理装置管理方法。 - 請求項11または請求項12に記載の基板処理装置管理方法において、
前記基本情報は、基板処理装置の熱処理ユニットの温度を設定する温度調節データを含 み、
前記補正情報は、前記温度調節データを補正する温度調節補正データを含むことを特徴とする基板処理装置管理方法。 - 基板処理装置が備えるコンピュータによって実行されることにより、前記基板処理装置が、請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理装置として動作することを特徴とするプログラム。
- 請求項14に記載のプログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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