JP3958070B2 - 転がり免震装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転がり免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば住宅用建物などの構造物の免震に用いられる免震装置として、従来より、図9(イ−1)(イ−2)に示すように、平面視正方形状で同一平面サイズの上下の皿51,52間に転動体としての球体53を配置し、図9(ロ)に示すように、上下の皿51,52の横方向への相対変位とそれに伴う球体53の追従転動とによって免震支承を行うようになされた転がり免震装置50が提供されている。
【0003】
この転がり免震装置50では、設置現場への搬送や、現場での設置作業において、上下の皿51,52が横方向に相対変位したり、上皿52が傾いたり、球体53が上下の皿51,52間で動いてしまったりするのを防ぐの目的から、設置前の免震装置50に、図9(イ−1)(イ−2)に示すように、プレート55…が、上下の皿51,52の側面部にこれら皿51,52に渡すように当てられ、このプレート55…を横方向からのネジ止め56…で上下の皿51,52に固着することで、上下の皿51,52と球体53とを一体化することが行われる。
【0004】
この免震装置50の例えば建物への設置工事は、免震装置50を下構造部としての基礎57の天面部にセットした後、図9(ロ)に示すように、プレート55…を免震装置50から取り外し、上皿52を横方向に変位させた状態にして下皿51を基礎57の天面部にボルト58…で取り付け、その後、図9(ハ)に示すように、プレート55…を免震装置50に付け直し、しかる後、上構造部としての架台59を上皿52の上面にのせ、ボルト60…で架台59を上皿52に接合し、最後に、プレート55…を取り外して一体化を解除するというようにして行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の免震装置50では、上下の皿51,52と球体53とを一体化するために、上下の皿51,52の側面部にプレート55をネジ止め56…で取り付ける構造を採用しており、そのため、上下の皿51,52の側面部にはネジ孔を横向きに加工しなければならず、この孔の加工が非常に厄介で、コストが高くつくという問題がある。
【0006】
また、上下の皿51,52と球体53の一体化は、免震装置50を設置した後に解除されるが、この解除によってプレート55…は免震装置50にとって無駄な部品となり、その処理に困るという問題もある。
【0007】
更に、プレート55…は上下の皿51,52の側面部にネジ止め56…されるだけであるから、球体53が上下の皿51,52間に適正に挟み込まれず、球体53が上下の皿51,52間で動いてしまうおそれがある一方で、球体53が動かないように上下の皿51,52間に球体53を挟み込むようにプレート55のネジ止め56…を行おうとすると、プレート55のネジ止め56…にてこずってしまうという問題もある。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、上下の皿を転動体が動かないようにしっかりと一体化することができ、しかも、それをコスト的に有利に行うことができ、加えて、設置後の一体化の解除においても無駄な部品の発生を少なくすることができる転がり免震装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、上下の皿と、皿間に配置される転動体とが備えられ、上下の皿の横方向への相対変位とそれに伴う転動体の追従転動とによって免震を行うようになされた転がり免震装置において、
上下の皿が、転動体の周囲の複数箇所において、上下皿間に縦向きにして渡したネジ体で連結され、これらネジ体の締め込みによって転動体が上下皿間の所定の位置に固定されていることを特徴とする転がり免震装置によって解決される。
【0010】
この免震装置では、複数のネジ体の協働作用によって、上下の皿を転動体が動かないようにしっかりと一体化することができる。特に、ネジ体の締付けによって転動体を上下の皿で挟み込んで一体化することができるので、一体化状態における転動体の動きを確実に防ぐことができる。
【0011】
しかも、ネジ体は縦向きで上下の皿間に渡されているので、上下の皿には、ネジ体を通す孔として縦向きの孔を明けておけばよく、そのため、これらの孔の加工を低コストで行うことができ、上下の皿と転動体の一体化をコスト的に有利に行うことができる。
【0012】
加えて、免震装置を設置した後の一体化の解除は、ネジ体を取り外すだけでよく、設置後の免震装置にとって無駄な部品はこのネジ体だけで、無駄な部品の発生を少なくすることができる。
【0013】
前記ネジ体が頭付きのネジ体からなり、このネジ体の先端部が、上皿に明けられた通孔に通され、下皿に明けられたネジ孔と螺合されて、上下の皿が連結されている場合は、頭付きのネジ体をその先端部から上皿の通孔に通し、下皿のネジ孔と螺合し締め付けるだけで一体化でき、この一体化作業を下向きで能率良く行うことができる。
【0014】
上記のネジ体の頭部が上皿の上面の上方に突出している場合は、この突出頭部を、上皿と上構造部との接合の際の位置合わせのために利用することができ、上構造物を上皿に対して能率良く接合していくことができる。
【0015】
また、下皿が、上皿よりも側方に突出する部分を備え、この突出部を下構造部への取付け部としている場合は、上記のように、縦向きのネジで一体化された免震装置を、その一体化を解除することなく、下皿を下構造部に取り付けることができ、下皿を下構造部に取り付けるに際して、免震装置の一体化をわざわざ解除する必要をなくすことができると共に、解除による転動体の動きも防ぐことができる。
【0016】
この場合に、上記の免震装置は、上下の皿のうちのいずれか一方が平面視正方形状の皿からなり、もう一方が平面視円形状の皿からなり、正方形状皿の四隅部がそれぞれ円形状皿の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形状皿の4辺の各中央部分において円形状皿の周縁部が正方形状皿の周縁部よりも外方に突出し、下皿の前記突出部を下構造部への取付け部としているとなおよい。
【0017】
この免震装置では特に、転動体の転動できる領域を上下の皿のそれぞれに広く確保しながら、上下の皿の側方への無用な突出を小さく抑えることができて平面的に見てコンパクトな免震装置を実現することができ、しかも、それを加工容易な円形状の皿と正方形状の皿という単純形状同士の組合せで実現できて免震装置の製造コストを低く抑えることができる。また、上下の皿を周方向の4箇所のすべてにおいて取付け側に取り付けることも可能であり、そのような取付けをする場合は、安定でしっかりとした取付け状態を形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1乃至図5に示す第1実施形態の免震装置1は、建物の基礎2と架台3との間に設置される建物用の転がり免震装置である。図1乃至図3に示すこの転がり免震装置において、4は鋼製の下皿、5は同じく鋼製の上皿、6は転動体としての鋼製の球体であり、上下の皿4,5の横方向への相対変位とそれに伴う球体6の追従転動とによって免震を行うようになされている。
【0020】
そして、上皿5の下面部及び下皿4の上面部がそれぞれ球体6の転動領域となるが、本実施形態では、上皿5の下面及び下皿4の上面のそれぞれに外周円形の球面凹所4a,5aを設け、そこを球体6の転動領域とし、免震時に復元力が働くようになされている。
【0021】
この転がり免震装置1において、下皿4は平面視円形状の皿からなっており、また、上皿5は平面視正方形状の皿からなっている。そして、上下の皿4,5のサイズ関係は、正方形状の上皿5の四隅部5b…がそれぞれ円形状の下皿4の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形状の上皿5の4辺の各中央部分において円形状の下皿4の周縁部4b…が正方形状の上皿5の周縁部よりも外方に突出するように設定されている。
【0022】
この上下の皿4,5において、下皿4の4つの突出部4b…を下構造部である基礎2への取付け部とし、これら突出部4b…のそれぞれに、ネジの切られていない取付け用の単純通孔9…が明けられている。
【0023】
また、上皿5の4つの突出部5b…を上構造部である架台3への取付け部とし、これら突出部5b…のそれぞれに、ネジの切られていない取付け用の通孔10…が明けられている。この通孔10は、ナットを収容できる座掘り部10aを下半部に備えた段付き通孔からなっている。
【0024】
上記の免震装置1は、現場に設置した状態で、球体6の位置が適正位置からずれてしまうことなどがないよう、予め工場などにおいて、上下の皿4,5と球体6との相対位置関係を固定すべく、これらを一体化した状態にされる。
【0025】
そのための一体化構造として、上記の免震装置1では、正方形状の上皿5の四隅部のそれぞれにおいて、転動領域である球面凹所4a,5aと、架台3への取付けのための孔10との間の領域に通孔11…が明けられ、下皿4には、これら通孔11…の直下に位置するようにネジ孔12…が明けられている。そして、ネジ体としての頭付きボルト13…が縦向きで上皿5の上方より各通孔11…に通され、その先端部が下皿4のネジ孔12…と螺合され、締め付けられて、上下の皿4,5と球体6とが一体化され、球体6が上下の皿4,5間の所定の位置に固定されている。この一体化された免震装置1において、頭付きボルト13…の頭部13aは上皿5の上面から上方に突出させている。
【0026】
現場での免震装置1の設置工事は図4及び図5に示すようにして行うことができる。即ち、上記のようにして一体化した免震装置1を、図4(イ)(ロ)に示すように、基礎2の天面部に設置し、下皿4を基礎2に取り付ける。この取付けのために、基礎2のコンクリートにはナット14…が埋込み状態に備えられ、このナット14…と下皿4の通孔9…とを同心状態にし、下皿4の上方より、通孔9…にボルト15…を通し、その先端部を基礎2側のナット14…と螺合させ締め付ければ、下皿4と基礎2とが一体化される。
【0027】
下皿4の通孔9…は、上皿5よりも外方に突出する突出部4b…に形成されているから、上記のように、ボルト15…を通孔9…に通して基礎2側のナット14…と螺合させて締め付けるうえで、上皿5がその妨げとなることはなく、上下の皿4,5と球体6とを一体化した状態のまま免震装置1を基礎2側に取り付けることができる。
【0028】
次いで、図4(ハ)及び図5(ニ)に示すように、免震装置1の上皿5の上面に架台3をのせる。架台3はH形鋼などの底板部3aを備えたものからなっていて、この底板部3aには、免震装置1の上皿5に設けられた取付け用の通孔10…に対応する通孔16…が明けられると共に、免震装置1の上皿5の上面から突出するボルト頭部13a…を逃がす貫通の逃がし孔17…が明けられている。この逃がし孔17…は、免震装置1に対して架台3を位置合わせするのにも役立つもので、免震装置1の上皿5の上面のボルト頭部13a…が架台3の逃がし孔17…内に嵌り込むようにすることで、架台3を免震装置1上に容易に適正配置状態にしてのせることができる。
【0029】
しかる後、図5(ニ)(ホ)に示すように、免震装置1の上皿5の通孔10…における座掘り部10aにナット18…をセットし、架台3の底板部3aの上方より、ボルト19…を、底板部3aの通孔16…と免震装置1の上皿5の通孔10…とに通し、ナット18…と螺合させて締め付ければ、免震装置1の上皿5と架台3とが一体化される。
【0030】
上皿5の通孔10…は、下皿4よりも外方に突出する突出部5b…に形成されているから、上記のように、ナット18を座堀り部10a内に設置し、ボルト19を通孔16,10に通してナット18と螺合させ締め付ける一連の作業を行ううえで、下皿4がその妨げとなることはなく、上下の皿4,5と球体6とを一体化した状態のまま架台3を免震装置1に取り付けることができる。
【0031】
そして最後に、図5(へ)に示すように、上下の皿4,5と球体6とを一体化しているボルト13…を、架台3の底板部3aに明けられている逃がし孔17…を通して取り外せば、免震装置1の設置は完了である。
【0032】
このように、上記の免震装置1では、複数本のボルト13…の協働作用によって、上下の皿4,5を球体6が動かないようにしっかりと一体化することができる。特に、頭付きボルト13…の締付けによって球体6を上下の皿4,5で挟み込んで一体化することができるので、一体化状態における球体6の動きを確実に防ぐことができる。
【0033】
しかも、ボルト13…は縦向きで上下の皿4,5間に渡されているので、上下の皿4,5には、ボルト13…を通す孔として縦向きの孔11…,12…を明けておけばよく、そのため、これらの孔11…,12…の加工を低コストで行うことができ、上下の皿4,5と球体6の一体化をコスト的に有利に行うことができる。
【0034】
加えて、免震装置1を建物に設置した後の一体化の解除は、ボルト13…を取り外すだけでよく、設置後の免震装置にとって現場で無駄となる部品はこのボルト13…だけであり、無駄な部品の発生を少なくでき、また、それがボルト13…ならば再利用も可能であり、そのため無駄のない合理的構造である。
【0035】
また、上記のボルト13…は頭付きボルトからなり、このボルト13…の先端部が、上皿5に明けられた通孔11…に通され、下皿4に明けられたネジ孔12…と螺合されて、上下の皿4,5が連結されているので、頭付きボルト13…をその先端部から上皿5の通孔11…に通し、下皿4のネジ孔12…と螺合し締め付けるだけで一体化でき、この一体化を下向き作業で能率良く行うことができる。
【0036】
更に、上記の頭付きボルト13…の頭部13a…が上皿5の上面の上方に突出するようにしているので、上記のように、この突出頭部13a…を、上皿5と架台3との接合の際の位置合わせのために利用することができ、架台3を上皿5に対して能率良く接合していくことができる。
【0037】
また、下皿4が、上皿5よりも側方に突出する部分4b…を備え、この突出部4b…を基礎2への取付け部としているので、上記のように、縦向きのボルト13…で一体化された免震装置1を、その一体化を解除することなく、下皿4を基礎4に取り付けることができ、下皿4を基礎2に取り付けるに際して、免震装置1の一体化をわざわざ解除する必要をなくすことができると共に、解除による球体6の動きも防ぐことができる。
【0038】
特に、上記の免震装置1では、下皿4に上皿5の周縁部から側方に突出する部分4b…を備えさせる構成をとるために、下皿4を平面視円形状の皿とし、上皿5を平面視正方形状の皿とし、正方形状皿5の四隅部5b…がそれぞれ円形状皿4の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形状皿5の4辺の各中央部分において円形状皿4の周縁部4b…が正方形状皿5の周縁部よりも外方に突出する構成としている。従って、球体6の転動できる領域である球面凹所4a,5aを広く確保しながら、上下の皿4,5の側方への無用な突出を小さく抑えることができ、上下の皿をいずれも正方形状とし45°向きをずらすことで突出部を備えさせるような場合に比べ、平面的に見てコンパクトな免震装置1を実現することができ、しかも、それを加工容易な円形状の皿4と正方形状の皿5という単純形状同士の組合せで実現できて免震装置1の製造コストを低く抑えることができる。また、上下の皿4,5を、上記のように、周方向の4箇所のすべてにおいて基礎2と架台3とにそれぞれ取り付けることができ、安定でしっかりとした取付け状態を形成することができる。
【0039】
図6乃至図8に示す第2実施形態の免震装置1は、上下の皿4,5間に複数個の球体6…を配置したもので、これらの球体6…は、保持器22に回転自在に保持され、この保持器22によって、相対位置関係が特定の位置関係に維持固定されるようになされている。その他は、上記の第1実施形態と同じである。なお、この複数球タイプの免震装置1も第1実施形態の場合と同様の手順で設置を行っていくことができ、同様の作用効果が奏される。
【0040】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、免震装置1を一体化するのに、頭付きボルト13…を上皿5の通孔11…に通し、下皿4のネジ孔12…と螺合させる場合を示しているが、上皿5の通孔11…をネジ孔とし、下皿4のネジ孔12を通孔とし、頭付きボルト13を下から下皿の通孔に通して上皿のネジ孔に螺合させて締め付け一体化する構成としてもよいし、ネジ孔をなくして通孔のみとしボルトとナットで一体化する構成としてもよい。ボルトとナットで一体化する場合において、下皿の下面側にボルト頭部やナットがくる場合には、その突出をなくすため、下皿の通孔は座堀部を備えた段付き通孔とするのもよい。また、上皿5の上面からの位置決めのためのボルト頭部やナットの突出は省略されてもよい。また、上記の実施形態では、下皿4を平面視円形状皿とし、上皿5を平面視正方形皿とした場合を示しているが、上皿5を平面視円形状皿とし、下皿4を平面視正方形皿としてもよい。更に、転動体として球体6以外のものが用いられてもよい。また、基礎2への下皿4の取付けは、突出部4b…に明けた孔9…で行うことなく、孔9…を明けずにその他の態様でこの突出部4b…を基礎2側に取り付ける構成としてもよい。要は、下皿4の突出部4b…を基礎2側への取付け部としたものであってよい。また、上記の実施形態では、上下の皿4,5のいずれについてもそれらの四つの突出部4b…,5b…のすべてを架台3や基礎2に取り付けた場合を示しているが、四つのうちの最低二つが架台3や基礎2に取り付けられていればよい。更に、下皿が、上皿よりも側方に突出する部分を備えるための構成として、上下の皿をいずれも正方形状とし45°向きをずらすことで突出部を備えさせるようにしてもよいし、上下の皿それ自体では側方突出部が形成されないような場合において下皿にアングル材など金物を側方に突出するように取り付けて突出部を形成するようにしてもよい。また、上記の実施形態では、免震装置を建物の免震に用いた場合を示しているが、本発明の免震装置は、建物以外の各種構造物の免震に広く用いることができるものであることはいうまでもない。また、それ自体には復元機能が備えられていない免震装置、即ち、上下の皿の対向面がくぼみのない平面状のものからなる免震装置に用いることも当然可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、上下の皿を転動体が動かないようにしっかりと一体化することができ、しかも、それをコスト的に有利に行うことができ、加えて、設置後の一体化の解除においても無駄な部品の発生を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の免震装置を示すもので、図(イ)は平面図、図(ロ)は側面図である。
【図2】図(イ)は図1(イ)のI−I線断面図、図(ロ)は図1(イ)のII−II線断面図である。
【図3】同免震装置の分解斜視図である。
【図4】図5とともに同免震装置の施工の手順を順次に示すもので、図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ図1(イ)のI−I線対応断面図、図(ハ)は図1(イ)のII−II線対応断面図である。
【図5】図4とともに同免震装置の施工の手順を順次に示すもので、図(ニ)乃至図(へ)はそれぞれ図1(イ)のII−II線対応断面図である。
【図6】第2実施形態の免震装置を示すもので、図(イ)は平面図、図(ロ)は側面図である。
【図7】図(イ)は図6(イ)のIII−III線断面図、図(ロ)は図6(イ)のIV−IV線断面図である。
【図8】同免震装置の分解斜視図である。
【図9】従来の免震装置を示すもので、図(イ−1)は断面側面図、図(イ−2)は平面図、図(ロ)及び図(ハ)は免震装置の施工の手順を順次に示す断面側面図である。
【符号の説明】
1…転がり免震装置
2…基礎(下構造部)
3…架台(上構造部)
4…下皿
4b…突出部(取付け部)
5…上皿
6…球体(転動体)
11…通孔
12…ネジ孔
13…頭付きボルト(頭付きのネジ体)
13a…頭部

Claims (1)

  1. 上下の皿と、皿間に配置される転動体とが備えられ、上下の皿の横方向への相対変位とそれに伴う転動体の追従転動とによって免震を行うようになされた転がり免震装置において、上下の皿が、転動体の周囲の複数箇所において、上下皿間に縦向きにして渡したネジ体で連結され、これらネジ体の締め込みによって転動体が上下皿間の所定の位置に固定されており、前記ネジ体は、頭付きのネジ体からなり、このネジ体の先端部が、上皿に明けられた通孔に通され、下皿に明けられたネジ孔と螺合されて、上下の皿を連結している転がり免震装置の施工方法であって、
    該転がり免震装置におけるネジ体の頭部は上皿の上面の上方に突出しており、
    該突出頭部を上構造部の逃がし孔内に嵌り込ませて上皿と上構造部とを位置合わせした後、上皿と上構造部とを一体化し、しかる後、前記ネジ体を上構造部の前記逃がし孔を通じて取り外してネジ体による上下の皿の連結を解除することを特徴とする転がり免震装置の施工方法。
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