JP4073685B2 - 転がり免震装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、転がり免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば住宅用建物などの構造物の免震に用いられる免震装置として、従来より、図11(イ−1)(イ−2)に示すように、平面視正方形状で同一平面サイズの上下の皿51,52間に転動体としての球体53を配置し、図11(ロ)に示すように、上下の皿51,52の横方向への相対変位とそれに伴う球体53の追従転動とによって免震支承を行うようになされた転がり免震装置50が提供されている。
【0003】
この転がり免震装置50では、設置現場への搬送や、現場での設置作業において、上下の皿51,52が横方向に相対変位したり、上皿52が傾いたり、球体53が上下の皿51,52間で動いてしまったりするのを防ぐの目的から、設置前の免震装置50に、図11(イ−1)(イ−2)に示すように、プレート55…が、上下の皿51,52の側面部にこれら皿51,52に渡すように当てられ、このプレート55…を横方向からのネジ止め56…で上下の皿51,52に固着することで、上下の皿51,52と球体53とを一体化することが行われる。
【0004】
この免震装置50の例えば建物への設置工事は、免震装置50を下構造部としての基礎57の天面部にセットした後、図11(ロ)に示すように、プレート55…を免震装置50から取り外し、上皿52を横方向に変位させた状態にして下皿51を基礎57の天面部にボルト58…で取り付け、その後、図11(ハ)に示すように、プレート55…を免震装置50に付け直し、しかる後、上構造部としての架台59を上皿52の上面にのせ、ボルト60…で架台59を上皿52に接合し、最後に、プレート55…を取り外して一体化を解除するというようにして行われている。
【0005】
なお、このように、上皿52を横方向に変位させた状態にして下皿51を基礎57にボルト接合58するようにしている理由は、上下の皿51,52間の間隔が小さく、そのため、上下の皿51,52間を通じてボルト58を下皿52の取付け孔61に差し込んで工具で取付けを行うということが困難ないしは不可能であるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の免震装置50では、下皿51を基礎57の天面に取り付けるのに、上皿52を下皿51に対して横方向に動かさなければならず、その際に上下の皿51,52間の球体53にスベリを生じて、球体53が本来の適正な位置からズレてしまうおそれがあるという問題がある。
【0007】
更に、下皿51を基礎57の天面に取り付けるのに上皿52を横方向に動かさなければならないので、設置完了までの間に、プレート55…を免震装置50から外したり付けたりしなければならず、設置工事に手間を要するという問題もある。
【0008】
また、上皿52を架台59に取り付けるのに、上下の皿51,52間の間隔が狭いと、それらの間を通じてナットを差し込むのが困難ないしは不可能であり、そのため、上皿52には、ネジ孔62…を形成し、このネジ孔62にボルト60を螺合することで架台59と上皿52とを接合する必要があり、上皿52に備えさせる取付け用の孔62…を内周ねじのねじ孔に加工しておかなければならず、これら孔62…の加工コストが高くついてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、上皿を下皿に対して横方向に動かさなくても下皿を下構造部に取り付けることができる転がり免震装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、上下の皿と、皿間に配置される転動体とが備えられ、上下の皿の横方向への相対変位とそれに伴う転動体の追従転動とによって免震を行うようになされた転がり免震装置において、
前記上下の皿のうちのいずれか一方が平面視正方形状の皿からなり、もう一方が平面視円形状の皿からなり、
前記正方形状皿の四隅部がそれぞれ円形状皿の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形状皿の4辺の各中央部分において円形状皿の周縁部が正方形状皿の周縁部よりも外方に突出し、
下皿の前記突出部を下構造部への取付け部としていることを特徴とする転がり免震装置によって解決される。
【0011】
この免震装置では、下皿に上皿の周縁部から側方に突出する部分が備えられ、その部分を下構造部への取付け部としているので、上下皿間の間隔が狭くても、上皿を下皿に対して横方向にずらすことなく、下皿をその取付け部を利用して下構造部に取り付けることができる。従って、転動体が上下皿間の本来の適正な位置からズレてしまうおそれを排除することができる。
【0012】
それに加えて、本発明では、下皿に上皿の周縁部から側方に突出する部分を備えさせる構成をとるために、上下の皿のうちのいずれか一方を平面視正方形状の皿とし、もう一方を平面視円形状の皿とし、正方形状皿の四隅部がそれぞれ円形状皿の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形状皿の4辺の各中央部分において円形状皿の周縁部が正方形状皿の周縁部よりも外方に突出する構成としている。これにより、上下の皿を周方向の4箇所のすべてにおいて取付け側に取り付けることも可能であり、そのような取付けをする場合は、安定でしっかりとした取付け状態を形成することができる。のみならず、転動体の転動できる領域を上下の皿のそれぞれに広く確保しながら、上下の皿の側方への無用な突出を小さく抑えることができて平面的に見てコンパクトな免震装置を実現することができ、しかも、それを加工容易な円形状の皿と正方形状の皿という単純形状同士の組合せで実現できて免震装置の製造コストを低く抑えることができる。
【0013】
上皿の前記突出部に取付け用の孔が明けられ、この孔がネジの切られていない通孔からなっている場合は、この孔をネジの切られたネジ孔にする場合に比べて、孔の加工をコスト的に有利に行うことができる。しかも、この通孔は上皿の突出部に備えられているので、ナットやボルト頭部などの取付け金具の部品や部分を、上皿を下皿に対して横方向にずらさなくとも、上皿の下面側にセットすることができ、上構造部への上皿の取付けも容易に行うことができる。
【0014】
上皿の前記突出部の取付け用の孔が、ナット又はボルト頭部を収容できる座掘り部を下半部に備えた、ネジの切られていない通孔からなっている場合は、この孔をネジ孔にしないでコストを削減した構造のものでありながら、上皿を上構造部に取り付ける金具のナットあるいはボルト頭部が上皿の下面から突出するのを小さく抑えることができ、あるいは、そのような突出をなくすことができる。
なお、上記の課題は、基本的には、上下の皿と、皿間に配置される転動体とが備えられ、上下の皿の横方向への相対変位とそれに伴う転動体の追従転動とによって免震を行うようになされた転がり免震装置において、
前記上下の皿が互いに外周形状を異にするものからなることによって下皿がその周縁部において上皿の周縁部よりも外方に突出し、この突出部分を下構造部への取付け部としていることを特徴とする転がり免震装置によって解決される。この場合、上下の皿の一方が円形状のもので、もう一方が三角形状や五角形状、六角形状などの各種角形状のであってもよいし、また、上下の皿が互いに辺の数を異にする角形状のものであってもよいし、その他の形状であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1乃至図5に示す第1実施形態の免震装置1は、建物の基礎2と架台3との間に設置される建物用の転がり免震装置である。図1乃至図3に示すこの転がり免震装置において、4は鋼製の下皿、5は同じく鋼製の上皿、6は転動体としての鋼製の球体であり、上下の皿4,5の横方向への相対変位とそれに伴う球体6の追従転動とによって免震を行うようになされている。
【0017】
そして、上皿5の下面部及び下皿4の上面部がそれぞれ球体6の転動領域となるが、本実施形態では、上皿5の下面及び下皿4の上面のそれぞれに外周円形の球面凹所4a,5aを設け、そこを球体6の転動領域とし、免震時に復元力が働くようになされている。
【0018】
この転がり免震装置1において、下皿4は平面視円形状の皿からなっており、また、上皿5は平面視正方形状の皿からなっている。そして、上下の皿4,5のサイズ関係は、正方形状の上皿5の四隅部5b…がそれぞれ円形状の下皿4の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形状の上皿5の4辺の各中央部分において円形状の下皿4の周縁部4b…が正方形状の上皿5の周縁部よりも外方に突出するように設定されている。
【0019】
この上下の皿4,5において、下皿4の4つの突出部4b…を下構造部である基礎2への取付け部とし、これら突出部4b…のそれぞれに、ネジの切られていない取付け用の単純通孔9…が明けられている。
【0020】
また、上皿5の4つの突出部5b…を上構造部である架台3への取付け部とし、これら突出部5b…のそれぞれに、ネジの切られていない取付け用の通孔10…が明けられている。この通孔10は、ナットを収容できる座掘り部10aを下半部に備えた段付き通孔からなっている。
【0021】
上記の免震装置1は、現場に設置した状態で、球体6の位置が適正位置からずれてしまうことなどがないよう、予め工場などにおいて、上下の皿4,5と球体6との相対位置関係を固定すべく、これらを一体化した状態にされる。
【0022】
そのための一体化構造として、上記の免震装置1では、正方形状の上皿5の四隅部のそれぞれにおいて、転動領域である球面凹所4a,5aと、架台3への取付けのための孔10との間の領域に通孔11…が明けられ、下皿4には、これら通孔11…の直下に位置するようにネジ孔12…が明けられている。そして、頭付きボルト13…が縦向きで上皿5の上方より各通孔11…に通され、その先端部が下皿4のネジ孔12…と螺合され、締め付けられて、上下の皿4,5と球体6とが一体化され、球体6が上下の皿4,5間の所定の位置に固定されている。この一体化された免震装置1において、頭付きボルト13…の頭部13aは上皿5の上面から上方に突出させている。
【0023】
現場での免震装置1の設置工事は図4及び図5に示すようにして行うことができる。即ち、上記のようにして一体化した免震装置1を、図4(イ)(ロ)に示すように、基礎2の天面部に設置し、下皿4を基礎2に取り付ける。この取付けのために、基礎2のコンクリートにはナット14…が埋込み状態に備えられ、このナット14…と下皿4の通孔9…とを同心状態にし、下皿4の上方より、通孔9…にボルト15…を通し、その先端部を基礎2側のナット14…と螺合させ締め付ければ、下皿4と基礎2とが一体化される。
【0024】
下皿4の通孔9…は、上皿5よりも外方に突出する突出部4b…に形成されているから、上記のように、ボルト15…を通孔9…に通して基礎2側のナット14…と螺合させて締め付けるうえで、上皿5がその妨げとなることはなく、上下の皿4,5と球体6とを一体化した状態のまま免震装置1を基礎2側に取り付けることができる。
【0025】
次いで、図4(ハ)及び図5(ニ)に示すように、免震装置1の上皿5の上面に架台3をのせる。架台3はH形鋼などの底板部3aを備えたものからなっていて、この底板部3aには、免震装置1の上皿5に設けられた取付け用の通孔10…に対応する通孔16…が明けられると共に、免震装置1の上皿5の上面から突出するボルト頭部13a…を逃がす貫通の逃がし孔17…が明けられている。この逃がし孔17…は、免震装置1に対して架台3を位置合わせするのにも役立つもので、免震装置1の上皿5の上面のボルト頭部13a…が架台3の逃がし孔17…内に嵌り込むようにすることで、架台3を免震装置1上に容易に適正配置状態にしてのせることができる。
【0026】
しかる後、図5(ニ)(ホ)に示すように、免震装置1の上皿5の通孔10…における座掘り部10aにナット18…をセットし、架台3の底板部3aの上方より、ボルト19…を、底板部3aの通孔16…と免震装置1の上皿5の通孔10…とに通し、ナット18…と螺合させて締め付ければ、免震装置1の上皿5と架台3とが一体化される。
【0027】
上皿5の通孔10…は、下皿4よりも外方に突出する突出部5b…に形成されているから、上記のように、ナット18を座堀り部10a内に設置し、ボルト19を通孔16,10に通してナット18と螺合させ締め付ける一連の作業を行ううえで、下皿4がその妨げとなることはなく、上下の皿4,5と球体6とを一体化した状態のまま架台3を免震装置1に取り付けることができる。
【0028】
そして最後に、図5(へ)に示すように、上下の皿4,5と球体6とを一体化しているボルト13…を、架台3の底板部3aに明けられている逃がし孔17…を通して取り外せば、免震装置1の設置は完了である。
【0029】
このように、上記の免震装置1では、下皿4に上皿5の周縁部から側方に突出する部分4b…が備えられ、その部分4b…に基礎2への取付け孔9…を形成しているので、上下皿4,5間の間隔が狭くても、上皿5を下皿4に対して横方向にずらすことなく、下皿4をその取付け孔9…を利用して基礎2…に容易に取り付けることができる。
【0030】
特に、下皿4に上皿5の周縁部から側方に突出する部分4b…を備えさせる構成をとるために、下皿4を平面視円形状の皿とし、上皿5を平面視正方形状の皿とし、正方形状皿5の四隅部5b…がそれぞれ円形状皿4の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形状皿5の4辺の各中央部分において円形状皿4の周縁部4b…が正方形状皿5の周縁部よりも外方に突出する構成としている。従って、上下の皿4,5を、上記のように、周方向の4箇所のすべてにおいて基礎2と架台3とにそれぞれ取り付けることができ、安定でしっかりとした取付け状態を形成することができる。のみならず、球体6の転動できる領域である球面凹所4a,5aを広く確保しながら、上下の皿4,5の側方への無用な突出を小さく抑えることができ、上下の皿をいずれも正方形状とし45°向きをずらすことで突出部を備えさせるような場合に比べ、平面的に見てコンパクトな免震装置1を実現することができ、しかも、それを加工容易な円形状の皿4と正方形状の皿5という単純形状同士の組合せで実現できて免震装置1の製造コストを低く抑えることができる。
【0031】
また、上皿5の突出部5b…には、ネジの切られていない取付け用の通孔10…が明けられているから、孔10…の加工をコスト的に有利に行うことができ、しかも、この通孔10…は上皿5の突出部5b…に備えられているので、ナット18…を、上皿5を下皿4に対して横方向にずらさなくとも、上皿5の下面側に容易にセットすることができ、架台3への上皿5の取付けも容易に行うことができる。
【0032】
特に、上皿5の取付け用の通孔10…は、ナット18を収容できる座掘り部10aを下半部に備えた通孔からなっているので、ナット18…やボルト19の先端部が上皿5の下面から突出するのを小さく抑えることができ、あるいは、突出をなくすことができて、上下の皿4,5間の間隔寸法が小さい場合の上皿5と架台3と接合を容易に行うことができる。
【0033】
図6乃至図8に示す第2実施形態の免震装置1は、上下の皿4,5間に複数個の球体6…を配置したもので、これらの球体6…は、保持器22に回転自在に保持され、この保持器22によって、相対位置関係が特定の位置関係に維持固定されるようになされている。その他は、上記の第1実施形態と同じである。
【0034】
この複数球タイプの免震装置1では、各球体6…として、サイズの小さなものを使用することができるので、上下の皿4,5間の間隔寸法が、球体を1個とする第1実施形態の免震装置の場合よりも小さくなり、免震装置1を上下の皿4,5間を通じて基礎2や架台3に取り付けるのがいよいよ困難な構造となってくる。このような複数球タイプの免震装置1において、上記のような構造を採用することにより、複数球タイプの免震装置1の下皿4を、上下の皿4,5を横方向にずらさなくとも、基礎2側に容易に取り付けることができ、本発明の転がり免震装置は、複数球タイプの免震装置1において、より一層効果的に採用することができる。なお、この複数球タイプの免震装置1も、図9及び図10に示すように、第1実施形態の場合と同様の手順で設置を行っていくことができる。
【0035】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、下皿4を平面視円形状皿とし、上皿5を平面視正方形皿とした場合を示しているが、上皿5を平面視円形状皿とし、下皿4を平面視正方形皿としてもよい。また、転動体として球体6以外のものが用いられてもよい。また、基礎2への下皿4の取付けは、突出部4b…に明けた孔9…で行うことなく、孔9…を明けずにその他の態様でこの突出部4b…を基礎2側に取り付ける構成としてもよい。要は、下皿4の突出部4b…を基礎2側への取付け部としたものであればよい。また、上記の実施形態では、上下の皿4,5のいずれについてもそれらの四つの突出部4b…,5b…のすべてを架台3や基礎2に取り付けた場合を示しているが、四つのうちの最低二つが架台3や基礎2に取り付けられていればよい。また、上皿5の突出部5bの取付け孔10は、座掘部10aのない孔であってもよい。更に、上記の実施形態では、免震装置を建物の免震に用いた場合を示しているが、本発明の免震装置は、建物以外の各種構造物の免震に広く用いることができるものであることはいうまでもない。また、上記の実施形態では、免震装置1を一体化するために、上下の皿4,5を縦向きのボルト13…で結合するようにしているが、その他の方法で一体化されていてもよい。また、それ自体には復元機能が備えられていない免震装置、即ち、上下の皿の対向面がくぼみのない平面状のものからなる免震装置に用いることも当然可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、上皿を下皿に対して横方向に動かさなくても下皿を下構造部に取り付けることができる。のみならず、転動体の転動できる領域を上下の皿のそれぞれに広く確保しながら、上下の皿の側方への無用な突出を小さく抑えることができて平面的に見てコンパクトな免震装置を実現することができ、しかも、それを加工容易な円形状の皿と正方形状の皿という単純形状同士の組合せで実現できて免震装置の製造コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の免震装置を示すもので、図(イ)は平面図、図(ロ)は側面図である。
【図2】図(イ)は図1(イ)のI−I線断面図、図(ロ)は図1(イ)のII−II線断面図である。
【図3】同免震装置の分解斜視図である。
【図4】図5とともに同免震装置の施工の手順を順次に示すもので、図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ図1(イ)のI−I線対応断面図、図(ハ)は図1(イ)のII−II線対応断面図である。
【図5】図4とともに同免震装置の施工の手順を順次に示すもので、図(ニ)乃至図(へ)はそれぞれ図1(イ)のII−II線対応断面図である。
【図6】第2実施形態の免震装置を示すもので、図(イ)は平面図、図(ロ)は側面図である。
【図7】図(イ)は図6(イ)のIII−III線断面図、図(ロ)は図6(イ)のIV−IV線断面図である。
【図8】同免震装置の分解斜視図である。
【図9】図10とともに同免震装置の施工の手順を順次に示すもので、図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ図6(イ)のIII−III線対応断面図、図(ハ)は図6(イ)のIV−IV線対応断面図である。
【図10】図9とともに同免震装置の施工の手順を順次に示すもので、図(ニ)乃至図(へ)はそれぞれ図6(イ)のIV−IV線対応断面図である。
【図11】従来の免震装置を示すもので、図(イ−1)は断面側面図、図(イ−2)は平面図、図(ロ)及び図(ハ)は免震装置の施工の手順を順次に示す断面側面図である。
【符号の説明】
1…転がり免震装置
2…基礎(下構造部)
3…架台(上構造部)
4…下皿
4b…突出部(取付け部)
5…上皿
5b…突出部(取付け部)
6…球体(転動体)
10…取付け孔
10a…座掘り部
Claims (4)
- 鋼製球体と、上面部を前記球体の転動領域として建物の下構造部に取り付けられる鋼製一体成形品からなる下皿と、下面部を前記球体の転動領域として建物の上構造部に取り付けられる鋼製一体成形品からなる上皿とが備えられ、上下の皿の横方向への相対変位とそれに伴う上下皿間での球体の追従転動とによって建物の免震を行うようになされた建物用転がり免震装置において、
前記上下の皿のうちのいずれか一方が平面視外周正方形の皿からなり、もう一方が平面視外周円形の皿からなり、
前記正方形皿における正方形と円形皿における円形との平面サイズ関係は、正方形皿の四隅部がそれぞれ円形皿の周縁部よりも外方に突出すると共に、正方形皿の4辺の各中央部分において円形皿の周縁部が正方形皿の周縁部よりも外方に突出する関係に設定され、
下皿の前記突出部に、該下皿をボルトで下構造部に取り付けるための上下方向に貫通する取付け用の孔が設けられると共に、上皿の前記突出部に、該上皿をボルトで上構造部に取り付けるための上下方向に貫通する取付け用の孔が設けられていることを特徴とする建物用転がり免震装置。 - 下皿が円形皿からなり、上皿が正方形皿からなる請求項1に記載の建物用転がり免震装置。
- 請求項1又は2に記載の転がり免震装置の下皿が、該下皿の前記突出部の取付け孔に通されたボルトで下構造部に取り付けられていると共に、上皿が、該上皿の前記突出部の取付け孔に通されたボルトで上構造部に取り付けられていることを特徴とする建物用転がり免震構造。
- 請求項1又は2に記載の転がり免震装置の上下の皿及び球体を、正方形皿の四隅部をそれぞれ円形皿の周縁部よりも外方に突出させ、正方形皿の4辺の各中央部分において円形皿の周縁部を正方形皿の周縁部よりも外方に突出させた状態で一体化した後、
該転がり免震装置を下構造部に設置して下皿の前記突出部の取付け孔に通したボルトで下構造部に取り付け、次いで、
該転がり免震装置の上皿の上面部に上構造部をのせ、上皿の前記突出部の取付け孔に通したボルトで上構造部に取り付け、しかる後、
前記転がり免震装置の前記一体化を解除することを特徴とする建物への転がり免震装置の設置方法。
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