JP3957241B2 - ベルト取付構造及び釣竿ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主ベルトに補助ベルトを取り付けるためのベルト取付構造、及び該ベルト取付構造を備えた釣竿ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すような、釣竿を収容可能なケース本体1’に肩に掛けるための肩掛けベルト5’が取り付けられた釣竿ケースAが使用されている。
【0003】
かかる釣竿ケースAにあっては、釣竿をケース本体1’に収納した後、肩掛けベルト5’とケース本体1’との間に片腕を通し、肩掛けベルト5’を肩に掛けることで、釣竿ケースAを担いで目的地まで携帯することができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記釣竿ケースAにあっては、肩掛けベルト5’が携帯者の肩に掛かっているのみであるために、振動等によって肩掛けベルト5’が肩からずれ落ち易く、従って、携帯者は携帯中に何度も釣竿ケースAを担ぎ直すという非常に煩雑なことを行なわなければならなかった。
【0005】
また、上記釣竿ケースAにあっては、釣竿を収納できるようにケース本体1’が長尺に形成されているため、ケース本体1’が揺れやすくなっており、携帯中のケース本体1’の揺れが携帯者に不快感を与えるという問題があった。
【0006】
しかも、上記ケース本体1’の揺れにより、さらに肩掛けベルト5’が肩からずれ落ち易くなるという問題もあった。
【0007】
かかる問題を改良すべく、図7に示すように、携帯者の身体に巻き付けるための紐状体10’がケース本体1’と肩掛けベルト5’との間に設けられた釣竿ケースBが考えられ、該釣竿ケースBにあっては、図5(イ)に示すように、前記紐状体10’の一端部が環状に形成され、該環状部分が肩掛けベルト5’に外挿されることにより補助ベルトとしての前記紐状体10’が主ベルトとしての前記肩掛けベルト5’に着脱自在に取り付けられるというベルト取付構造を有してなる。
【0008】
しかしながら、上記ベルト取付構造にあっては、紐状体10’が肩掛けベルト5’の長手方向に滑るおそれがあるため、該紐状体10’は、紐状体10’の移動範囲を規制すべく肩掛けベルト5’に設けられた保持部12a’に係止される必要がある。
【0009】
特に、携帯者の体形や好みに応じて広範囲で紐状体10’の位置を変更する必要がある場合には、例えば図4(ロ)に示すように、前記紐状体10’の移動を規制可能な保持部12a’を複数設け、所望の保持部12a’に前記紐状体10’を取付けることにより紐状体10’位置を変更させなければならない。
【0010】
従って、前記紐状体10’位置を変更するためには、その都度一旦紐状体10’を肩掛けベルト5’から取外し、再度所望の位置の保持部12a’に取り付けるという作業を行なわなければならず、また、前記紐状体10’を取り外した際に該紐状体10’を手離して肩掛けベルト5’への取付け端を見失うことも考えられ、煩雑になるおそれがある。
【0011】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、主ベルトに取り付けられた補助ベルトを前記主ベルトの任意の位置に移動且つ固定可能なベルト取付構造、及び紐状体を肩掛けベルトの任意の位置に移動且つ固定可能に構成することにより、携帯者が容易且つ迅速に良好な担ぎ心地を得ることができる釣竿ケースを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、本発明に係るベルト取付構造は、主ベルト2に補助ベルト3を取り付けるためのベルト取付構造であって、前記主ベルト2の任意の位置に移動可能に取り付けられた補助ベルト取付具4が、前記補助ベルト3を取付けるための取付用部材14と、前記主ベルト2に固定される固定用部材15とを備えてなり、前記主ベルト2の長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部15bを有する平面視略日の字状の固定用部材15が、該固定用部材15と略同一の外形を有する環状の取付用部材14の上面側に重ね合わされることにより前記補助ベルト取付具4が形成されてなり、且つ前記主ベルト2が、前記補助ベルト取付具4の下面側から前記掛止部15bの上面側を通って再度前記補助ベルト取付具4の下面側へ挿通されてなることを特徴とする。
【0013】
本発明のベルト取付構造は、上記構成からなるため、取付用部材14に補助ベルト3を取付けた補助ベルト取付具4を主ベルト2の任意の位置に移動させ、且つ固定用部材15により固定することにより、補助ベルト3を主ベルト2に取り付けたまま主ベルト2の任意の位置に移動させ、且つ保持することができる。また、前記主ベルト2の長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部15bを有する平面視略日の字状の固定用部材15が、該固定用部材15と略同一の外形を有する環状の取付用部材14の上面側に重ね合わされることにより前記補助ベルト取付具4が形成されてなり、且つ前記主ベルト2が、前記補助ベルト取付具4の下面側から前記掛止部15bの上面側を通って再度前記補助ベルト取付具4の下面側へ挿通されてなれば、主ベルト2が補助ベルト取付具4の両側から長手方向に引っ張られることにより、掛止部15bに掛止された主ベルト2が固定用部材15を取付用部材14に押圧し、且つ取付用部材14が主ベルト2によって下面側から固定用部材15側へ押されるため、取付用部材14は固定用部材15と主ベルト2に強く挟持され、補助ベルト取付具4が主ベルト2に確実に保持される。また、固定用部材15を取付用部材14の上方に離間させれば、取付用部材14に対する固定用部材15と主ベルト2とによる挟持力が解除され、前記取付用部材14を、該取付用部材14を構成する環により囲まれた面に対して垂直方向を軸として容易に回動させることができる。更に、前記掛止部15bへの掛止を解除して補助ベルト取付具4の上方にループを形成すべく前記補助ベルト取付具4のいずれか一方側の主ベルト2を前記補助ベルト取付具4の上方側へ押し込み、且つ前記補助ベルト取付具4の他方側の主ベルト2を引き出して再度主ベルト2を掛止部15bに掛止させれば、主ベルト2に対する前記補助ベルト取付具4の取付位置を容易に移動させることができる。
【0014】
特に、請求項2の如く、前記取付用部材14が、該取付用部材14に取り付けられた補助ベルト3を前記主ベルト2の長手方向に対して平面視反対側に移動させるべく回動可能に構成されてなれば、前記取付用部材14を回動させることにより、前記補助ベルト3を主ベルト2に取付けたまま必要に応じて前記補助ベルト3を前記主ベルト2の長手方向に対して平面視反対側に移動させることができる。
【0018】
また、本発明に係る釣竿ケースは、釣竿を収容可能なケース本体1に肩掛けベルト5が設けられ、且つ前記ケース本体1と肩掛けベルト5との間に携帯者に巻装可能な紐状体10が設けられてなる釣竿ケースであって、前記肩掛けベルト5の任意の位置に移動可能に取り付けられた紐状体取付具11が、前記紐状体10を取り付けるための取付用部材14と、前記肩掛けベルト5に固定される固定用部材15とを備えてなることを特徴とする.
【0019】
本発明の釣竿ケースは、上記構成からなるため、携帯者が肩掛けベルト5を肩に掛けるとともに紐状体10を身体に巻装することにより、紐状体10が取り付けられたケース本体1及び肩掛けベルト5に、肩掛けベルト5がずれ落ちようとする方向と反対方向の力が働き、ケース本体1と肩掛けベルト5の動きが規制される。
【0020】
しかも、取付用部材14に紐状体10を取付けた紐状体取付具4を肩掛けベルト5の任意の位置に移動させ、且つ固定用部材15により固定することにより、紐状体10を肩掛けベルト5に取り付けたまま肩掛けベルト5の任意の位置に移動させ、且つ保持することができ、携帯者の体形や好みに応じて前記紐状体10を肩掛けベルト5の任意の位置に移動させ、且つ保持することができる。
【0021】
特に、請求項4の如く、前記肩掛けベルト5の長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部15bを有する平面視略日の字状の固定用部材15が、該固定用部材15と略同一の外形を有する環状の取付用部材14の上面側に重ね合わされることにより前記紐状体取付具11が形成されてなり、且つ前記肩掛けベルト5が、前記紐状体取付具11の下面側から前記掛止部15bの上面側を通って再度前記紐状体取付具11の下面側へ挿通されてなれば、肩掛けベルト5が紐状体取付具4の両側から長手方向に引っ張られることにより、掛止部15bに掛止された肩掛けベルト5が固定用部材5を取付用部材4に押圧し、且つ取付用部材14が 肩掛けベルト5によって下面側から固定用部材15側へ押されるため、取付用部材14は固定用部材15と肩掛けベルト5に強く挟持され、紐状体取付具11が肩掛けベルト5に確実に保持される。
【0022】
また、固定用部材15を取付用部材14の上方に離間させれば、取付用部材14に対する固定用部材15と肩掛けベルト5とによる挟持力が解除され、前記取付用部材14を、該取付用部材14を構成する環により囲まれた面に対して垂直方向を軸として容易に回動させることができ、前記取付用部材14にに取り付けられた紐状体10を前記肩掛けベルト5の長手方向に対して平面視反対側に移動させることができるため、携帯者が釣竿ケースを右肩に掛ける場合と左肩に掛ける場合等、使用形態に応じて、前記紐状体10を一旦肩掛けベルト5から取外すことなく紐状体10の取付方向を変更することができる。
【0023】
更に、前記肩掛けベルト掛止部6への掛止を解除して紐状体取付具3の上方にループを形成すべく前記紐状体取付具3のいずれか一方側の肩掛けベルトを前記紐状体取付具3の上方側へ押し込み、且つ前記紐状体取付具3の他方側の肩掛けベルトを引き出して再度肩掛けベルトを肩掛けベルト掛止部6に掛止させれば、肩掛けベルトに対する前記紐状体取付具3の取付位置を容易に移動させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、まず、ベルト取付構造について図面を参酌しつつ説明する。
【0025】
本実施形態のベルト取付構造は、主ベルト2に補助ベルト3を取り付けるためのベルト取付構造であって、図1(イ)に示すような、平面視略長方形状の環状に形成された固定部15aと、該固定部15aの対向する辺の中央部間を結んで架設された掛止部15bとからなる平面視略日の字状の固定用部材15が、図1(ロ)に示すような、前記固定用部材15と略同一の外形を有する環状の取付用部材14の上面側に重ね合わされることにより形成される補助ベルト取付具3を備えてなる。
【0026】
前記補助ベルト取付具4は、図1(ハ)(ニ)に示すように、前記掛止部15bが主ベルト2の長手方向に対して垂直になるよう位置づけられ、且つ前記主ベルト2が前記補助ベルト取付具4の下面側から前記掛止部15bの上面側を通って再度前記補助ベルト取付具4の下面側へ挿通されることにより、主ベルト2の任意の位置に取り付けられている。
【0027】
また、前記取付用部材14の一周辺には、補助ベルト取付具4への取付け端が環状に形成された補助ベルト3の該環状部分が外挿されることにより補助ベルト3が取り付けられている。尚、前記環状部分は、取付用部材14の一周辺の外形と略同一の内径に形成されることにより、取付用部材14に略隙間なく取り付けられ、取付用ベルト14上を移動しにくく構成されている。
【0028】
本実施形態のベルト取付構造は、上記構成からなるため、主ベルト2が補助ベルト取付具4の両側から長手方向に引っ張られることにより、掛止部15bに掛止された主ベルト2が固定用部材15を取付用部材14に押圧し、且つ取付用部材14が主ベルト2によって下面側から固定用部材15側へ押されるため、取付用部材14は固定用部材15と主ベルト2に強く挟持されることにより、補助ベルト取付具4が主ベルト2に確実に保持され、結果、補助ベルト3が主ベルト2への取付け位置に固定され、ずれるおそれがない。
【0029】
即ち、前記取付用部材14が、補助ベルト3を主ベルト2に取り付ける機能を果たし、且つ前記固定用部材15が、補助ベルト3を主ベルト2に固定する機能を果たすものである。
【0030】
また、図2に示すように、固定用部材5を取付用部材4の上方に離間させれば、取付用部材4に対する固定用部材5と主ベルト1とによる挟持力が解除され、前記取付用部材4を、該取付用部材4を構成する環により囲まれた面に対して垂直方向を軸として回動させ、補助ベルトの取付け方向を容易に変更することができるため、補助ベルト3を補助ベルト取付具4から取り外すことなく迅速に補助ベルト3の取付け方向を変更できる。
【0031】
更に、前記主ベルト掛止部6への掛止を解除して補助ベルト取付具3の上方にループを形成すべく前記補助ベルト取付具3のいずれか一方側の主ベルト1を前記補助ベルト取付具3の上方側へ押し込み、且つ前記補助ベルト取付具3の他方側の主ベルト1を引き出して再度主ベルト1を主ベルト掛止部6に掛止させれば、主ベルト1に対する前記補助ベルト取付具3の取付位置を容易に移動させることができるため、補助ベルト3を補助ベルト取付具4から取り外すことなく迅速に主ベルト2の任意の位置に移動させることができる。
【0032】
また、前記取付用部材14及び固定用部材15が簡単な構成からなるため、安価で大量生産可能であり、製造コストがかからないという利点を有する。
【0033】
次に、上記ベルト取付構造を備えた釣竿ケースについて説明すると、本実施形態の釣竿ケースは、図3に示すように、釣竿を収容可能なケース本体1に肩掛けベルト5が設けられ、且つ前記ケース本体1と肩掛けベルト5との間に携帯者に巻装可能な紐状体10が設けられている。
【0034】
前記肩掛けベルト5の任意の位置には、前記紐状体10を取り付けるための紐状体取付具11が取り付けられ、該紐状体取付具11は、前記肩掛けベルト5の長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部15aを有する平面視略日の字状の固定用部材15が、該固定用部材15と略同一の外形を有する環状の取付用部材14の上面側に重ね合わされることにより形成されている。
【0035】
また、前記紐状体取付具11は、肩掛けベルト5が前記紐状体取付具11の下面側から前記掛止部15bの上面側を通って再度前記紐状体取付具11の下面側へ挿通されることにより、肩掛けベルト5の任意の位置に取り付けられている。
【0036】
前記紐状体10の一端は、環状に形成され、該環状部分が前記取付用部材14の一周辺に外挿されることにより前記紐状体取付具11に取り付けられている。尚、前記環状部分は、取付用部材14の一周辺の外形と略同一の内径に形成されることにより、取付用部材14に略隙間なく取り付けられ、取付用部材14上を移動しにくく構成されている。
【0037】
また、紐状体10の他端は、釣竿ケース本体1の肩掛けベルト取付け面20の長手方向の両側に設けられた一対の紐状体取付部21a,21bのうち一方の紐状体取付部21aに着脱自在に取り付けられている。
【0038】
更に、前記紐状体10は、釣竿ケースの携帯者が該紐状体10を巻装する際に一旦分割できるように該紐状体の任意の位置に設けられた着脱部6を介して分割可能に構成され、且つ該紐状体10には、該紐状体10の長さを調節すべく調節具7bが設けられている。
【0039】
また、前記肩掛けベルト5は、一端が前記ケース本体1に取り付けられ、且つ他端が前記ケース本体1に設けられたリング状の係止具8に挿通されて折り返された後、該肩掛けベルト5の長さを調節すべく設けられた調節具7bに固定されることにより長さ調節可能に構成されている。
【0040】
本実施形態の釣竿ケースは、上記構成からなるため、図4に示すように、肩掛けベルト5を肩に掛けるとともに紐状体10を身体に巻装すれば、肩掛けベルト5のずれ落ちが防止され、釣竿ケースの担ぎ直しが不要となること等により、携帯者が快適な担ぎ心地を得ることができる。
【0041】
また、本実施形態の釣竿ケースは、紐状体取付具11の固定用部材15を浮かす(取付用部材14から上方へ離間させる)ことにより前記取付用部材14を回動させることができるため、携帯者が釣竿ケースを右肩に掛けるか左肩に掛けるかによって、紐状体10を肩掛けベルト5の長手方向に対して平面視反対側から突出するよう取付方向を変更し、且つ紐状体10の他端を他方の紐状体取付具21bに取り付けることにより、紐状体10を肩掛けベルト5の反対側に移動させることができ、結果、いずれの肩に掛ける場合にも、釣竿ケースを容易に携帯者の身体にフィットさせることができる。
【0042】
更に、本実施形態の釣竿ケースは、前記紐状体取付具11を、肩掛けベルト5の任意の位置に移動且つ固定可能であるため、紐状体10の肩掛けベルト5への取付け位置を容易に変更でき、且つ紐状体10を肩掛けベルト5に固定することができるため、携帯者の体形や好みに適合し、且つ安定した担ぎ心地を付与することができる。
【0043】
しかも、前記紐状体10の肩掛けベルト5への取付け方向の変更や取付け位置の変更は、紐状体10を肩掛けベルト5から一旦取り外すことなく取り付けたまま行なうことができるため、作業が煩雑でなく、迅速に行なうことができる。また、紐状体10の肩掛けベルト5への取付け端を見失うおそれ等もない。
【0044】
また、前記肩掛けベルト5及び前記紐状体10は、それぞれ調節具7a,7bにより長さ調節可能に構成されているため、携帯者はより一層快適な担ぎ心地を得ることができる。
【0045】
尚、上記実施形態では、ベルト取付構造を釣竿ケースに採用した場合について説明したが、対象は釣竿ケースに限定されず、釣り用バッグやバッカン等、種々の釣り用具に採用可能である。
【0046】
また、上記実施形態では、補助ベルト3(釣竿ケースにあっては紐状体10)の主ベルト3(同、肩掛けベルト5)への取付け端が取付用部材14上を移動しにくい構成にしてなったが、前記補助ベルト3(同、紐状体10)の一端に形成される環を前記取付用部材14に対して緩く形成してもよい。本実施形態によれば、前記取付用部材14と前記固定用部材15を離間させ、且つ補助ベルト3(同、紐状体10)自体を取付用部材14の周辺を滑らすことにより主ベルト2(同、肩掛けベルト5)の長手方向に対して平面視反対側に移動させることができる。但し、上記実施形態の如く、補助ベルト3(同、紐状体10)を取付用部材14上を移動しにくい状態に取付けることにより補助ベルト取付具4(同、紐状体取付具11)に略固定してなれば、補助ベルト3(同、紐状体10)が動くことによる不安定感を回避でき、特に、釣竿ケースにあっては、携帯時に紐状体10が取付用部材14上を移動するおそれがないため、携帯者が安定感を得ることができる。
【0047】
更に、上記実施形態では、補助ベルト取付具4(釣竿ケースにあっては紐状体取付具11)が、略日の字状の固定用部材15と、該固定用部材15と略同一の外形を有する環状の取付用部材14とからなったが、固定用部材15及び取付用部材14の形状及び大きさは特に限定されず、外形が円形状の環に形成された固定用部材15と、該固定用部材15と略同一の外形を有する取付用部材14により構成されてなるもの等も採用可能である。要は、固定用部材15の上面側に取付用部材14が平行に重ね合わされた際に、互いに相手の空隙部にを通過しないよう、ぞれぞれ外形が他方の内形(空隙部の外形)よりも大きく形成されていればよい。但し、上記実施形態の如く、補助ベルト取付具4(同、紐状体取付具11)が略日の字状の固定用部材15と、該固定用部材15と略同一の外形(略矩形状)を有する環状の取付用部材14とからなれば、該取付用部材14の一周辺に取り付けられた補助ベルト3(同、紐状体10)が、取付用部材14上を他の周辺に向かって移動しにくく、特に釣竿ケースにあっては、携帯者が安定感を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明のベルト取付構造によれば、主ベルトに取り付けられた補助ベルトを一旦取り外すことなく、主ベルトの任意の位置に移動させ、且つ固定することができる。また、主ベルトの長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部を有する平面視略日の字状の固定用部材が、該固定用部材と略同一の外形を有する環状の取付用部材の上面側に重ね合わされることにより前記補助ベルト取付具が形成されてなり、且つ主ベルトが、前記補助ベルト取付具の下面側から掛止部の上面側を通って再度補助ベルト取付具の下面側へ挿通されてなれば、取付用部材が固定用部材と主ベルトにより強く挟持されることにより補助ベルト取付具が主ベルトに保持される結果、補助ベルトを主ベルトにより一層確実に固定することができる。更に、固定用部材を取付用部材の上方に離間させて取付用部材を回動させることにより、補助ベルトの主ベルトへの取付け方向を、容易に変更することができる。また、主ベルトに対する補助ベルト取付具の取付位置を容易に移動させることができる結果、より一層容易に補助ベルトの主ベルトへの取付け位置を変更することができる。
【0049】
特に、請求項2の如く、取付用部材が、該取付用部材に取り付けられた補助ベルトを主ベルトの長手方向に対して平面視反対側に移動させるべく回動可能に構成されてなれば、使用形態や目的に応じて補助ベルトの主ベルトへの取付け方向を、前記補助ベルトを一旦取り外すことなく変更することができる。
【0053】
更に、本発明の釣竿ケースは、肩掛けベルトに取り付けられた紐状体を一旦取り外すことなく肩掛けベルトの任意の位置に移動させ、且つ固定することができるため、携帯者が容易且つ迅速に良好な担ぎ心地を得ることができる。
【0054】
特に、請求項4の如く、肩掛けベルトの長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部を有する平面視略日の字状の固定用部材が、該固定用部材と略同一の外形を有する環状の取付用部材の上面側に重ね合わされることにより前記紐状体取付具が形成されてなり、且つ前記肩掛けベルトが、前記紐状体取付具の下面側から前記掛止部の上面側を通って再度前記紐状体取付具の下面側へ挿通されてなれば、一層確実に紐状体を肩掛けベルトに固定することができる結果、携帯者が安定した快適な担ぎ心地を得ることができる。
【0055】
また、固定用部材を取付用部材の上方に離間させて前記取付用部材を回動させることにより、紐状体の肩掛けベルトに対する取付方向を変更することができるため、携帯者は、釣竿ケースを右肩にも左肩にも快適に担ぐことができ、しかも紐状体を肩掛けベルトに取り付けたまま取付方向の変更を行なうことができるため、作業が煩雑でない。
【0056】
更に、肩掛けベルトに対する前記紐状体取付具の取付位置を容易に移動させ、ることができる結果、携帯者はより一層容易に快適な担ぎ心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は、本発明のベルト取付構造の一実施形態の固定用部材を示す斜視図で、(ロ)は、同実施形態の取付用部材を示す斜視図で、(ハ)は、同実施形態を示す斜視図で、(ニ)は、(ハ)のP−P線端面図。
【図2】同実施形態の使用状態を示す斜視図。
【図3】本発明の釣竿ケースの一実施形態を示す斜視図。
【図4】同実施形態の使用状態を示す斜視図。
【図5】(イ)は、従来のベルト取付構造の一例を示す斜視図で、(ロ)は、同例の使用状態を示す斜視図。
【図6】従来の釣竿ケースの一例を示す斜視図。
【図7】従来の釣竿ケースの他例を示す斜視図。
【符号の説明】
1─ケース本体 2─主ベルト 3─補助ベルト
4─補助ベルト取付具 5─肩掛けベルト 10─紐状体
11─紐状体取付具 14─取付用部材 15─固定用部材
15b─掛止部
Claims (4)
- 主ベルト(2)に補助ベルト(3)を取り付けるためのベルト取付構造であって、前記主ベルト(2)の任意の位置に移動可能に取り付けられた補助ベルト取付具(4)が、前記補助ベルト(3)を取付けるための取付用部材(14)と、前記主ベルト(2)に固定される固定用部材(15)とを備えてなり、前記主ベルト(2)の長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部(15b)を有する平面視略日の字状の固定用部材(15)が、該固定用部材(15)と略同一の外形を有する環状の取付用部材(14)の上面側に重ね合わされることにより前記補助ベルト取付具(4)が形成されてなり、且つ前記主ベルト(2)が、前記補助ベルト取付具(4)の下面側から前記掛止部(15b)の上面側を通って再度前記補助ベルト取付具(4)の下面側へ挿通されてなることを特徴とするベルト取付構造。
- 前記取付用部材(14)が、該取付用部材(14)に取り付けられた補助ベルト(3)を前記主ベルト(2)の長手方向に対して平面視反対側に移動させるべく回動可能に構成されてなる請求項1記載のベルト取付構造。
- 釣竿を収容可能なケース本体(1)に肩掛けベルト(5)が設けられ、且つ前記ケース本体(1)と肩掛けベルト(5)との間に携帯者に巻装可能な紐状体(10)が設けられてなる釣竿ケースであって、前記肩掛けベルト(5)の任意の位置に移動可能に取り付けられた紐状体取付具(11)が、前記紐状体(10)を取り付けるための取付用部材(14)と、前記肩掛けベルト(5)に固定される固定用部材(15)とを備えてなることを特徴とする釣竿ケース。
- 前記肩掛けベルト(5)の長手方向に対して平面視垂直方向に形成された掛止部(15b)を有する平面視略日の字状の固定用部材(15)が、該固定用部材(15)と略同一の外形を有する環状の取付用部材(14)の上面側に重ね合わされることにより前記紐状体取付具(11)が形成されてなり、且つ前記肩掛けベルト(5)が、前記紐状体取付具(11)の下面側から前記掛止部(15b)の上面側を通って再度前記紐状体取付具(11)の下面側へ挿通されてなる請求項3記載の釣竿ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18893698A JP3957241B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | ベルト取付構造及び釣竿ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18893698A JP3957241B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | ベルト取付構造及び釣竿ケース |
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