JP3065747U - ストラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】腰ベルト等へ簡単に取り付けることができると
共に、吊りひもに通せるものの大きさに格別の制限がな
く、極めて使い勝手の良いストラップを提供。 【解決手段】本考案のストラップは、支持対象物品(20)
の支持孔(21)に対して嵌め込まれるリング状をなす吊り
環(11)と、雄側部材(12M) と雌側部材(12W) とが着脱自
在に結合可能な如く設けられ且つ抜け止め機構を有する
差込み式止め具(12)と、前記吊り環(11)に貫挿された帯
状部材からなり当該帯状部材の一端が前記差込み式止め
具(12)の雄側部材(12M) 又は雌側部材(12W) の一方に止
められ当該帯状部材の他端が前記差込み式止め具(12)の
雄側部材(12M) 又は雌側部材(12W)の他方に止められる
吊りひも(13)と、前記差込み式止め具(12)の雄側部材(1
2M)および雌側部材(12W) の少くとも一方に設けられ前
記吊りひも(13)の止め位置を任意に調整可能な止め位置
調整機構(X) とを具備。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えばカメラや形態電話機などの支持対象物品を吊り下げて持ち歩 くのに便利なストラップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にこの種のストラップは、予め決められた大きさ（内径）を有する環状の ひもからなっている。このため、上記環状のひもに手を通して持ち歩くような場 合は良いが、例えばストラップをユーザの腰に巻かれている腰ベルトに取り付け て、支持対象物品を腰にぶら下げて持ち歩くような場合、ストラップを腰ベルト に結合させる操作が面倒である。また従来のストラップには、環状のひもの大き さ（内径）より大きいものを通すことができないため、例えばストラップを手で 持つ代わりにショルダーバッグのように肩掛けをしたいと思っても、そのような 用い方ができないという不具合があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように従来のストラップには、決められた大きさ（内径）の環状のひ もからなっていた為、ユーザの腰ベルト等への取り付けが面倒である上、環状の ひもに通せるものの大きさに制限があるという不具合があった。

【０００４】 本考案の目的は、下記のような利点をもつストラップを提供することにある。 ａ．ユーザの腰ベルト等へ簡単に取り付けることができる。

【０００５】 ｂ．吊りひもに通せるものの大きさに格別の制限がない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決し目的を達成するために、本考案のストラップは下記の如く構 成されている。

【０００７】 本考案のストラップは、支持対象物品の支持孔に対して嵌め込まれるリング状 をなす吊り環と、雄側部材と雌側部材とが着脱自在に結合可能な如く設けられ、 且つ抜け止め機構を有する差込み式止め具と、前記吊り環に貫挿される帯状部材 からなり、当該帯状部材の一端が前記差込み式止め具の雄側部材又は雌側部材の 一方に止められ、当該帯状部材の他端が前記差込み式止め具の雄側部材又は雌側 部材の他方に止められる吊りひもと、前記差込み式止め具の雄側部材及び雌側部 材の少くとも一方に設けられ、前記吊りひもの止め位置を任意に調整可能な止め 位置調整機構と、を備えてなることを特徴としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１の（ａ）（ｂ）は本考案の一実施形態に係るストラップ１０の構成を示す 図である。このストラップ１０は、例えばカメラ等の支持対象物品（図１には不 図示）の支持孔に対して嵌め込まれるリング状をなす吊り環１１と、雄側部材１ ２Ｍと雌側部材１２Ｗとが着脱自在に結合可能な如く設けられ、且つ抜け止め機 構（不図示）を有する差込み式止め具１２と、上記吊り環１１と差込み式止め具 １２とを繋ぐように設けられたリング状をなす吊りひも１３とを備えている。

【０００９】 吊り環１１は、例えばキーホルダーの取付けリング、或いは洗面所の止水栓の クサリ取付けリング等と同じ構造を有するものでよい。即ち、この吊り環１１は 例えば弾性を有する金属線材をらせん状に多重巻きした金属環からなり、一旦装 着すると容易には離脱しない構造を有している。

【００１０】 差込み式止め具１２は、例えば鞄やリュックサックなどに数多く使用されてい るものと同様の構造を有するものである。すなわち雄側部材１２Ｍの差込み端１ ２Ｍａと雌側部材１２Ｗの受入れ端１２Ｗａとを挿着して結合状態にすると、抜 け止め機構（不図示）が働いて両者は離脱不能となる。そして抜け止め機構（不 図示）の解除操作を行なうと、両者は離脱可能となる構造を有している。

【００１１】 吊りひも１３は、前記吊り環１１に貫挿された帯状部材からなり、当該帯状部 材の一端が前記差込み式止め具１２の雄側部材１２Ｍまたは雌側部材１２Ｗの一 方（本実施形態では雌側部材１２Ｗ）の止め部１２Ｗｂに止められている。なお 帯状部材の吊り環１１を通過している前後の部分はフック（固定用の鋲などを含 む）１４で止められており、吊り環１１が移動しないようにになっている。また 止め部１２Ｗｂのスリットを通して折り返した部分も、同様にフック（固定用の 鋲などを含む）１５で止められている。

【００１２】 吊りひも１３の前記吊り環１１を通過した帯状部材の他端は、前記差込み式止 め具１２の雄側部材１２Ｍまたは雌側部材１２Ｗの他方（本実施形態では雄側部 材１２Ｍ）の止め部１２Ｍｂに対し位置調整自在に止められている。

【００１３】 すなわち上記止め部１２Ｍｂには、前記吊りひも１３の帯状部材を長手方向の 任意な位置で止めることが可能な止め位置調整機構Ｘが設けられている。

【００１４】 この止め位置調整機構Ｘは、止め部１２Ｍｂに対し平行に配設された二つのス リット部と、この二つのスリット部に併設されたエッジ部とからなり、上記二つ のスリット部をＵターン状に潜り抜けた前記吊りひも１３の他端部位を、前記エ ッジ部で支持することにより、当該エッジ部での摩擦力により吊りひも１３の他 端部位を係止固定する如く構成されている。なお上記構造のものは、環状の吊り ひも１３に対して環状体が拡大する方向の引っ張り力が加わると、緊締状態が強 まり、係止力が増大するものとなっている。

【００１５】 図２は使用例を示す図である。図示の如く支持対象物品であるカメラ２０の支 持孔２１に対してストラップ１０の吊り環１１が嵌め込まれており、ストラップ １０の吊りひも１３はユーザの腰ベルト２２に取り付けられている。

【００１６】 ストラップ１０の吊りひも１３をユーザの腰ベルト２２に取り付けるに際して は、先ず差込み式止め具１２の抜け止め機構（不図示）を解除し、図１の（ｂ） に示す如く、雄側部材１２Ｍと雌側部材１２Ｗとを外した状態にする。そして雄 側部材１２Ｍ又は雌側部材１２Ｗの一方、例えば雌側部材１２Ｗを腰ベルト２２ の内側を潜らせたのち、雄側部材１２Ｍと結合させる。すなわち雄側部材１２Ｍ の差込み端１２Ｍａと雌側部材１２Ｗの受入れ端１２Ｗａとを挿着して結合状態 にする。そうすると抜け止め機構（不図示）が働いて両部材は離脱不能な状態と なる。かくしてストラップ１０は実質的に無端状の環状体を呈する。この結果、 環状体としてのストラップ１０が、同じく環状体である腰ベルト２２と所謂リン グ結合した状態となる。

【００１７】 このように従来は非常に面倒であって腰ベルト２２等への取り付けを容易且つ 確実に行なうことができる。なお環状のストラップ１０に通すもののサイズが通 常のものよりかなり大きい場合、あるいはかなり小さい場合等においては、止め 位置調整機構Ｘによる吊りひも１３の止め位置を、その大きさ合わせて調整すれ ばよい。こうすることにより、ストラップ１０の大きさを所望の大きさに自由に 変えることができる。

【００１８】 （変形例） 実施形態に示されたストラップ１０は、下記の変形例を含んでいる。

【００１９】 ・止め位置調整機構Ｘが、差込み式止め具１２の雌側部材１２Ｗにのみ設けられ たもの、あるいは雄側部材１２Ｍ及び雌側部材１２Ｗの双方に設けられているも の。

【００２０】 ・止め位置調整機構Ｘが、吊りひも１３の帯状部材の長手方向に沿って所定ピッ チであけた孔に対して位置決め用ピンを選択的に挿入することにより位置調整を 行なう如く構成されたもの。

【００２１】

【考案の効果】

本考案によれば、スボン等の腰ベルト等へ簡単に取り付けることができると共 に、吊りひもに通せるものの大きさに格別の制限がなく、極めて使い勝手の良い ストラップを提供できる。

【提出日】平成１１年８月２０日（１９９９．８．２０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００１

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えばカメラや携帯電話機などの支持対象物品を吊り下げて持ち歩 くのに便利なストラップに関する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態に係るストラップの構成を
示す図。

【図２】本考案の一実施形態に係るストラップの使用例
を示す図。

【符号の説明】

１０…ストラップ １１…吊り環 １２…差込み式止め具 １２Ｍ…雄側部材 １２Ｍａ…差込み端 １２Ｍｂ…止め部 １２Ｗ…雌側部材 １２Ｗａ…受入れ端 １２Ｗｂ…止め部 １３…吊りひも １４、１５…フック（固定用の鋲など） Ｘ…止め位置調整機構 ２０…カメラ ２１…支持孔 ２２…ユーザの腰ベルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】支持対象物品の支持孔に対して嵌め込まれ
   るリング状をなす吊り環と、 雄側部材と雌側部材とが着脱自在に結合可能な如く設け
   られ、且つ抜け止め機構を有する差込み式止め具と、 前記吊り環に貫挿される帯状部材からなり、当該帯状部
   材の一端が前記差込み式止め具の雄側部材又は雌側部材
   の一方に止められ、当該帯状部材の他端が前記差込み式
   止め具の雄側部材又は雌側部材の他方に止められる吊り
   ひもと、 前記差込み式止め具の雄側部材及び雌側部材の少くとも
   一方に設けられ、前記吊りひもの止め位置を任意に調整
   可能な止め位置調整機構と、 を備えてなることを特徴とするストラップ。