JP3953360B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラープリンタ等のカラー画像形成装置であって、タンデム方式と呼ばれる複数の像担持体に対して帯電を行い、複数の異なるトナーを収容する現像器を配置するカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のカラー電子写真プロセスにおいては、印字速度の高速化を狙ってトナー色に対応する複数の像担持体ドラムを並べてカラー画像を得るタンデム方式のカラー画像形成装置が用いられるようになってきている。カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順次積層転写して、カラー画像や多色画像を合成再現した画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成装置、又は、カラー画像形成装置や多色画像形成機能を具備させた画像形成装置に有用である。これらの装置においては複数本併設した像担持体の品質が均一であることが、各成分色画像の色ムラのない画像を得ることの条件である。
【0003】
ここで像担持体が未使用状態では複数本の像担持体が均一でムラのない画像が得られていたとしても、使用に伴い像担持体が磨耗し、画質の劣化が生じる場合が問題となる。カラー画像形成装置といっても、実際上カラー印字を行うだけでなく、モノクロ(黒色)での印字も頻繁に行われ、モノクロ印字の方がカラー印字と比べ、使用頻度が多い場合もあり、黒用の像担持体は他の色用の像担持体に比較して相対的に摩耗が速いという欠点があった。
通常Y、M、C、Bkと4色あるトナーごとに4本の像担持体の磨耗特性が異ならないように設計しているが、像担持体がトナーごとに不均一に磨耗劣化するのであれば、複写枚数とともにカラー画質の色ムラが生じてしまう。この際劣化の激しいドラムのみでなくすべてのドラムを取り替える必要が生じていた。特に、はがきのような硬い用紙を用いた場合には磨耗が大きく偏った磨耗になり、その影響は大きくなる。
【0004】
さらに帯電装置として像担持体の劣化を促進する接触帯電装置を用いた場合にはドラム磨耗も大きくなっている。像担持体の摩耗が少なく一様であれば、ドラムの交換までのインターバルは長くでき、さらにすべてのドラムが同時期に劣化するのなら同時に交換してもドラムのむだは少ない。
ところが、色別現像機の種類によりドラムの摩耗劣化速度が異なると1本のみが劣化を起こしてもすべてのドラムを交換しないと、交換したドラムと残ったドラムとの間のカラーバランスが狂い良好な画質が得られない。すなわち、ドラム交換までのインターバルは4本のうち最も劣化が激しい色に対応するドラムに律速を受けることになり、むだが大きい。
【0005】
その対応策として、特開平10−333393号公報、特開平11−24358号公報、特開平11−52599号公報には、黒用の像担持体のみα−Si又はα−SiC像担持体を用いて寿命を長くし、当該黒を除く他の色用の像担持体にはOPC(有機像担持体)を用いることが提案されている。
しかし、上記特開平10−333393号公報、特開平11−24358号公報、特開平11−52599号公報に使用されるα−Si又はα−SiC像担持体は帯電性が低いという問題があった。その欠点を解決する方法として、特開平10−333393号公報では、像担持体の厚みを30μm以上にし、有機像担持体との帯電差を200V以下にすることが提案されている。また、特開平11−24358号公報では、α−Si像担持体に対する印加電圧を有機像担持体の1.05〜2.50倍にすることが提案されている。更に、特開平11−52599号公報では、α−SiCの表面層を付与することにより帯電性を上げている。
【0006】
このように、黒用の像担持体を長く使い、かつ、α−Si又はα−SiC像担持体の帯電性の低さを補うためには、黒用のみ複雑な帯電の制御を必要とし、結果として余計なコストが必要になってしまう。また、帯電以外にもα−Si又はα−SiC像担持体と有機像担持体とは光感度や、温度/湿度の影響の受け方が異なるため、黒用のα−Si又はα−SiC像担持体と黒用以外で用いる有機像担持体では、露光量、転写条件等も異なり、黒用の像担持体と黒用以外の像担持体とでは、別の制御方法を採用しなければならないため、やはり結果として余計なコストが必要になってしまう。また、特開平10−333393号公報、特開平11−24358号公報、特開平11−52599号公報に記載のα−Si又はα−SiC像担持体は、生産コストが有機像担持体に比較して明らかに高いという問題もある。更に、別な問題として、言うまでもなく黒用のトナーの消耗も多いという問題もある。
【0007】
この解決方法として特開2000−242056、242057では黒のみドラム径を大きくしたり、膜厚を厚くすることが提案されている。また特開2001−51467では黒のみ非接触の帯電手段を用いる、膜厚を厚くする、粘度平均分子量の大きい樹脂を用いることが述べられている。さらに特開2000−330303では、タンデム像担持体用の樹脂として共重合ポリカーボネート樹脂を用いることが述べられている。また、黒用像担持体のみ保護層を設ける方法も検討されている。しかし、特開2000−242056、242057のように黒のみドラム径を大きくすると、装置が大きくなる。また、塗布膜厚を厚くすることで帯電量が下がったり、画像としてのドット再現性やライン再現性を損なう。また特開2001−51467のように粘度平均分子量大きいものは、塗布液として気泡のかみ込みや、塗布しにくいという欠点がある。さらに特開2000−330303では、タンデム像担持体用の樹脂として種々の共重合ポリカーボネート樹脂を用いることが提案されているが、検討されている黒及びその他用像担持体は全く同一のものを用いており、白黒コピーが多く用いられるような一般の環境では黒用のみ像担持体寿命を延ばすまでには至っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、各色とも同じ期間、像担持体を使用することができ、かつ、コストの低いカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の請求項1は、黒色を含む複数の現像色に対応した複数の像担持体、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、および清掃装置をそれぞれ備えた電子写真方式の画像形成ステーションを用紙搬送方向に複数併設する画像形成装置において、前記各像担持体が、電荷輸送材料を含有し少なくとも2種類の樹脂をブレンドしてなるバインダー樹脂を用いて形成される電荷輸送層を有する電子写真像担持体であり、前記黒色用像担持体の少なくとも2種類のバインダー樹脂のブレンド比が他の現像色用像担持体のバインダー樹脂のブレンド比と異なり、且つ黒色用像担持体の耐磨耗性が他の現像色用像担持体より優れていることを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
かかる請求項1の発明によれば、例えば機能(耐磨耗性)の異なる少なくとも2種類の樹脂のブレンド比を変えることで、耐磨耗性、感度や耐オゾンダメージ性、表面性などの像担持体としての特性や塗工性などの特性を大きく変えることなく、黒用ドラムの耐磨耗性を向上(アップ)させることができる。それにより、使用頻度の高い黒用ドラムの像担持体の寿命を他のカラー用現像色用に使用される像担持体の寿命よりも延ばすことができ、カラー用ドラムとの同時交換が可能となり、カラーバランスのくずれのない良好な画像を得ることができる。また、樹脂のブレンドにより、電子写真像担持体としての特性をいくつか兼ね備えることが可能となり、また粘度平均分子量の異なる2種以上の樹脂のブレンドなどにより塗工可能な粘度に調整することが可能となるといった、塗液の塗工性の調節が容易となるなど、機能分離した設計が可能となる。
【0011】
本発明の請求項1は更に、前記各像担持体の電荷輸送材料に対するバインダー樹脂の質量比を10対14から10対20の範囲とし、かつ、前記黒色用像担持体におけるバインダー樹脂全体に占める主成分のバインダー樹脂のブレンド比率(%)と他の現像色用像担持体におけるバインダー樹脂全体に占める上記主成分と同じバインダー樹脂のブレンド比率(%)との差を20%以上とすることを特徴とする。
【0012】
かかる発明によれば、電荷輸送材料に対するバインダー樹脂の質量比を10対14から10対20とすることにより、電気特性に優れ、かつオゾン、NOx等に対する画像安定性にも優れた像担持体を得る事ができる。ここで、10対14より電荷輸送材料が多い場合には感度特性は良好であるものの、帯電特性、膜の機械的強度、帯電プロセスにて発生されるオゾン、NOx等に対する画像安定性(ハーフトーンの画像ナガレ、黒スジ発生)が低下し、10対20よりバインダー樹脂が多い場合には逆に帯電特性、機械的強度、画像安定性は良好であるものの感度特性の低下が著しくなる。また、前記黒色用像担持体と他の現像色用像担持体における黒色用像担持体の主成分と同じバインダー樹脂のブレンド比率(%)の差を20%以上、より好ましくは30%以上とすることにより、黒色用像担持体の耐磨耗性が確実に向上し、目的とする効果が得られる。ブレンド比率の差が20%以下の場合、耐磨耗性の差が小さく、膜減り量に明確な差が現れない。ここで、黒色用像担持体における主成分のバインダー樹脂には、耐磨耗性に優れたものを選択することが望ましい。
【0013】
本発明の請求項1は更に、前記像担持体用バインダー樹脂の少なくとも1つが、下記一般式(1)で示される構造単位の少なくとも1つを有するポリカーボネート重合体であることを特徴とする。
【化2】
R 1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は各々水素原子、ハロゲン原子、置換、無置換の炭素数1〜6のアルキル基、C4〜C10の環状炭化水素残基、置換、無置換のアリール基を表す。Zは置換若しくは未置換の炭素環又は置換若しくは未置換の複素環を形成するのに必要な原子群である。mは整数である。かかる発明によれば、オゾン、NOx等に対する画像安定性、耐磨耗性を向上させることができる点で好ましい。
【0014】
本発明の請求項1は、前記電荷輸送層の膜厚が、18μmから27μmの範囲であることを特徴とする。かかる発明によれば、像担持体の膜厚が薄くなりすぎることによる帯電量の低下や、厚すぎることによる、画像のドット再現性やライン再現性を損なうことなく、良好な画像が得られる。
【0015】
本発明の請求項2は、請求項1記載の画像形成装置において、単色コピー(白黒)モード時には黒色用像担持体以外の像担持体は、動作を停止させることを特徴とする。かかる請求項3の発明によれば、不必要な像担持体の回転を防ぎ、像担持体の膜削れ量を低減することができる。
【0016】
本発明の請求項3は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、単色コピー(白黒)モード時には前記記録材搬送ベルトから黒色用像担持体以外の像担持体は、離反されることを特徴とする。かかる請求項4の発明によれば、単色コピー(白黒)指定時には黒色用以外の他の現像色用に使用される像担持体は離反されるので、記録材や、記録材搬送ベルト等で塗膜が削られることを減らすことができ、像担持体寿命を延ばすことができる。
【0017】
本発明の請求項4は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記黒色用の像担持体に使用されるフランジと他の現像色用の像担持体に使用されるフランジとが識別可能に異なることを特徴とする。かかる請求項5の発明によれば、非互換とすることで、誤って耐久性の低い像担持体が黒色用として装着されるような、装着ミスがなくなり、目的とする効果が必ず得られる。
【0018】
本発明の請求項5は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置において使用される像担持体であり、使用頻度の高い像担持体と使用頻度の低い像担持体の同時交換を実現でき、低コストの像担持体を提供することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図4に示す本発明の像担持体の1実施形態である積層機能分離型像担持体の模式断面図における構成材料について説明する。図4において、1は導電性支持体、2は電荷発生層、3は電荷輸送層、4は下引き層と電荷発生層、電荷輸送層からなる像担持体、5は導電性支持体と電荷発生層の間に設ける下引き層である。ここで導電性支持体1としては、例えばアルミニウム、銅、真鍮、亜鉛、ニッケル、ステンレス、クロム、モリブデン、バナジウム、インジウム、チタン、金、白金等の金属及び合金材料を用いることができ、その他にアルミニウム、アルミニウム合金、酸化錫、金や酸化インジウム等を蒸着または塗布したポリエステルフィルム、紙及び金属フィルム、導電性粒子を含有したプラスチックや紙、ならびに導電性ポリマーを含有するプラスチック等を用いることができる。これらの材料は、円筒状、円柱状、または薄膜シート状に加工して用いられる。
【0020】
導電性支持体1と電荷発生層2との間には下引き層(中間層)5を導入してもよい。下引き層5としては、一般にアルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等の有機層、または有機層に無機顔料としてアルミニウム、銅、錫、亜鉛、チタンなどの金属あるいは酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン等の金属酸化物などの導電性または半導電性微粒子を含有させたものが一般に用いられている。
酸化チタンの結晶形としては、アナターゼ型とルチル型、アモルファスなどがあるが、いずれを用いてもよく、また2種以上混合してもよい。酸化チタン粒子の表面は、Al2O3, ZrO2等もしくはその混合物などの金属酸化物で被覆させたものを用いることが好ましい。
【0021】
下引き層5に含有されるバインダー樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等の樹脂を用いることができるが、好ましくはポリアミド樹脂が用いられる。この理由は、バインダー樹脂の特性として、下引き層5の上に感光層を形成する際に用いられる溶媒に対して溶解や膨潤などが起こらないことや、導電性支持体との接着性に優れ、可とう性を有すること等の特性が必要とされるからである。ポリアミド樹脂のうちより好ましくは、アルコール可溶性ナイロン樹脂を用いることができる。例えば、6-ナイロン、66-ナイロン、610-ナイロン、11-ナイロン、12-ナイロン等を共重合させた、いわゆる共重合ナイロンや、N-アルコキシメチル変性ナイロン、N-アルコキシエチル変性ナイロンのように、ナイロンを化学的に変性させたタイプなどがある。
【0022】
本発明において下引き層5の塗布液に使用される有機溶剤としては一般的な有機溶剤を使用することができるが、バインダー樹脂としてより好ましいアルコール可溶性ナイロン樹脂を用いる場合には、炭素数1〜4の低級アルコール群と、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,2-ジクロロプロパン、トルエン、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキソラン等の他の有機溶媒よりなる群と、から選ばれた単独系及び混合系の有機溶媒からなることが好ましい。ここで、上記の有機溶媒を混合することによりアルコール系溶媒単独よりも酸化チタンの分散性が改善され、塗布液の保存安定性の長期化や塗布液の再生が可能となる。
【0023】
又、下引き層5の塗布液中に導電性支持体1を浸漬塗布して下引き層5を形成する際、下引き層5の塗布欠陥やムラを防止し、その上に形成される感光層が均一に塗布できることより、膜欠陥の無い非常に優れた画像特性を有する電子写真像担持体を形成することができる。下引き層5の製造方法としては、上記無機顔料に溶剤とバインダー樹脂を加えボールミル、ダイノーミル、超音波発振機等の分散機を用いて分散して作製した下引き層用塗液を用い、シートの場合にはベーカーアプリケーター、バーコーター、キャスティング、スピンコート等、ドラムの場合にはスプレー法、垂直リング法、浸漬塗布法等により作製できる。
【0024】
電荷発生層2は、光照射により電荷を発生する電荷発生材料を主成分とし、必要に応じて公知の結合剤、可塑剤、増感剤を含有する。電荷発生材料としては、ペリレンイミド、ペリレン酸無水物等のペリレン系顔料、キナクリドン、アントラキノン等の多環キノン系顔料、金属及び無金属フタロシアニン、ハロゲン化無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、スクエアリウム色素、アズレニウム色素、チアピリリウム色素、及びカルバゾール骨格、スチリルスチルベン骨格、トリフェニルアミン骨格、ジベンゾチオフェン骨格、オキサジアゾール骨格、フルオレノン骨格、ビススチルベン骨格、ジスチリルオキサジアゾール骨格またはジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料等が挙げられる。
【0025】
特に高い電荷発生能を有する顔料としては、無金属フタロシアニン顔料、オキソチタニルフタロシアニン顔料、フローレン環及びフルオレノン環を含有するビスアゾ顔料、芳香族アミンからなるビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料が挙げられ、高い感度を有する像担持体を提供することができる。更にオキソチタニルフタロシアニンの内、X線回折スペクトルのブラッグ角(2θ±0.2°) 27.3°に回折ピークを示す結晶型は更に高感度であるのでより好ましい。
【0026】
電荷発生層2の製造方法としてはこれらの電荷発生材料の微粒子に有機溶媒を加え、ボールミル、サンドグラインダー、ペイントシェーカー、超音波分散機等によって粉砕、分散して得られる塗液を用い、シートの場合にはベーカーアプリケーター、バーコーター、キャスティング、スピンコート等、ドラムの場合にはスプレー法、垂直リング法、浸漬塗工法により作製される。ここで用いられる有機溶媒としては、イソプロピリアルコール、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、次クロロエタン、モノクロルベンゼン、エチレングリコールジメチルエーテルなどが挙げられる。基本的にここで挙げたもの意外でも良く、アルコール系、ケトン系、アミド系、エステル系、エーテル系、炭化水素系、塩素化炭化水素系、芳香族系のいずれかの溶媒系の単独あるいはブレンド系でもよい。
【0027】
また結着性を増すためにバインダー樹脂として例えばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸エステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂等の各種バインダー樹脂を加えてもよい。その膜厚は通常0.05〜5μmが好ましく、特に0.1〜1μmが好適である。また、電荷発生層には必要に応じて、塗布性を改善するためのレベリング剤や酸化防止剤、 増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
【0028】
電荷発生層2の上に設けられる電荷輸送層3は、電荷発生材料で発生した電荷を受け入れ、これを輸送する能力を有する電荷輸送材料と結着剤(バインダー樹脂)を必須成分とする。電荷輸送材料としては、ポリ-N-ビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリ-g-カルバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、ピレン-ホルムアルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9-(p-ジエチルアミノスチリル)アントラセン、1,1-ビス(4-ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、ピラゾリン誘導体、フェニルヒドラゾン類、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン系化合物、テトラフェニルジアミン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、3-メチル-2-ベンゾチアゾリン環を有するアジン化合物等の電子供与性物質、或いはフルオレノン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、インデノチオフェン誘導体、フェナンスレンキノン誘導体、インデノピリジン誘導体、チオキサントン誘導体、ベンゾ[c]シンノリン誘導体、フェナジンオキサイド誘導体、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、プロマニル、クロラニル、ベンゾキノン等の電子受容性物質等が挙げられる。この中でも下記構造を有する本発明の特定のブタジエン系化合物、スチリル系化合物、アミン化合物は材料自体のホ−ル輸送能力が高いため、樹脂比率の高い状態でも高感度を維持できるので本発明ではより好適である。その一例を以下に示す。
【0029】
ブタジエン化合物としては下記一般式(2)で示される化合物が挙げられる。
【化3】
(式中、Ar1、Ar2、Ar3及びAr4はそれぞれ置換基を有してもよいアリール基を示し、Ar1〜Ar4の少なくとも1つは置換基として置換アミノ基を有するアリール基である。nは0又は1を示す。)
一般式(2)の具体例としては,例えば下記例示化合物(2−1)〜(2−12)のような化合物がある。
【0030】
【化4】
【化5】
【化6】
【0031】
【化7】
【化8】
【化9】
【0032】
【化10】
【化11】
【化12】
【0033】
【化13】
【化14】
【化15】
【0034】
スチリル系化合物としては下記一般式(3)で示される化合物が挙げられる。
【化16】
(式中、Ar5は置換基を有しても良いアリール基を表し、Ar6は置換基を有しても良いフェニレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基、あるいはアントリレン基を表し、R9は水素原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を表し、Xは水素原子、置換基を有しても良いアルキル基または置換基を有しても良いアリール基を表し、Yは置換基を有しても良いアリール基等を表わす。)
一般式(3)の具体例として、例えば下記例示化合物(3−1)〜(3−16)には下記のような化合物がある。
【0035】
【化17】
【化18】
【化19】
【0036】
【化20】
【化21】
【化22】
【0037】
【化23】
【化24】
【化25】
【0038】
【化26】
【化27】
【化28】
【0039】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【0040】
アミン系化合物としては下記一般式(4)で示される化合物が挙げられる。
【化33】
(式中、R10〜R15は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基、p,q,r,s,t,uは1〜5の整数を表す。)
一般式(4)の具体例としては、例えば下記例示化合物(4−1)〜(4−6)のような化合物がある。
【0041】
【化34】
【化35】
【化36】
【0042】
【化37】
【化38】
【化39】
【0043】
これらの電荷輸送材料が、バインダー樹脂に結着した形で電荷輸送層3が形成される。電荷輸送層3に使用されるバインダー樹脂としては、電荷輸送材料と相溶性を有するものが選ばれる。例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル重合体、ならびに、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂およびフェノール樹脂などの樹脂が挙げられる。特に、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレートおよびポリフェニレンオキシドなどの樹脂は、体積抵抗値が1013Ω以上であり、皮膜性、電気特性などにも優れている。
【0044】
これらは通常、単独、また部分的に架橋した熱硬化性樹脂を使用してもよいが、本発明においては、2種以上ブレンドして使用する。なお、2種以上として選択される樹脂は、高分子の構造単位が異なる樹脂同士であってもよいし、高分子の構造単位が同じで粘度平均分子量等が異なる樹脂同士であってもよい。好ましくは耐磨耗性等の機能が実質的に異なる樹脂同士が望ましい。少なくとも2種以上の樹脂をブレンドすることにより、耐磨耗性や表面性、耐オゾンダメージ性、感度などの電子写真像担持体としての特性をいくつか兼ね備えることが可能となり、また粘度平均分子量の異なる樹脂のブレンドなどにより塗工可能な粘度に調整することが可能となるといった、塗液の塗工性の調節が容易となるなど、機能分離した設計が可能となる。本実施例においては、2種の樹脂をブレンドしたバインダー樹脂を使用しているが、2種に限定されるものではなく、3種またはそれ以上の樹脂をブレンドしてもよい。
【0045】
ここで、本発明で使用されるバインダー樹脂の少なくとも1つとして、繰り返し単位が下記繰り返し単位一般式(5)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネート重合体であることが好ましい。
【化40】
(式中、R2'は各々独立にハロゲン原子、ビニル基、アリール基、炭素数1〜10の置換若しくは無置換のアルキル基、炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリール基、炭素数3〜12の置換若しくは無置換のシクロアルキル基、炭素数1〜6の置換若しくは無置換のアルコキシ基、炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリールオキシ基であり、aは各々独立に0〜4の整数であり、Yは単結合、−O−、−CO−、−S−、−SO−、−SO2−、−CR3'R4'−、炭素数5〜11の置換若しくは無置換のシクロアルキリデン基、炭素数2〜12の置換若しくは無置換のα,ω−アルキレン基、9,9−フルオレニリデン基、1,8−メンタンジイル基、2,8−メンタンジイル基、置換若しくは無置換のピラジリデン基又は炭素数6〜24の置換若しくは無置換のアリーレン基であり、ただしR3'及びR4'は各々独立に水素原子、炭素数1〜10の置換若しくは無置換のアルキル基又は炭素数6〜12の置換若しくは無置換のアリール基である。)
【0046】
なお、本発明に用いられるポリカーボネート重合体は、繰り返し単位一般式(5)を、1種又は2種以上有していてよい。また、このポリカーボネート重合体は、本発明の目的達成を阻害しない範囲で、繰り返し単位一般式(5)以外の繰り返し単位を有していてもよい。
一般式(5)において、R2'、Y、R3'及びR4'の具体例は次のとおりである。
【0047】
R2'が示すハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であり、フッ素、塩素、臭素が好ましい。
R2'、R3'及びR4'が示す炭素数1〜10の無置換のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、tert−ブチル基が好ましい。
【0048】
R2'、R3'及びR4'が示す炭素数6〜12の無置換のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基であり、フェニル基が好ましい。
R2'が示す炭素数3〜12の無置換のシクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基であり、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が好ましい。
R2'が示す炭素数1〜6の無置換のアルコキシ基としては、メチルオキシ基、エチルオキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、2−ブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基であり、メチルオキシ基、エチルオキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基が好ましい。
【0049】
R2'が示す炭素数6〜12の無置換のアリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基、ビフェニリルオキシ基であり、フェニルオキシ基が好ましい。Yが示す炭素数6〜24の無置換のアリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基、ターフェニリレン基、クォーターフェニリレン基であり、フェニレン基が好ましい。
【0050】
Yが示す炭素数5〜11の無置換のシクロアルキリデン基としては、シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基、シクロヘプチリデン基、シクロオクチリデン基、シクロノニリデン基、シクロデシリデン基、シクロウンデシリデン基であり、シクロヘキシリデン基が好ましい。Yが示す炭素数2〜12の無置換のα,ω−アルキレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基であり、エチレン基、トリメチレン基が好ましい。
【0051】
Yが示す1,8−メンタンジイル基としては、1,8−p−メンタンジイル基が好ましい。Yが示す2,8−メンタンジイル基としては、2,8−p−メンタンジイル基が好ましい。置換アルキル基、置換アリール基、置換アルコキシ基、置換アリールオキシ基、置換シクロアルキル基、置換アリーレン基、置換α,ω−アルキレン基、置換シクロアルキリデン基及び置換ピラジリデン基とは、各々、上記の無置換アルキル基、無置換アリール基、無置換アルコキシ基、無置換アリールオキシ基、無置換シクロアルキル基、無置換アリーレン基、無置換α,ω−アルキレン基及び無置換シクロアルキリデン基や、無置換ピラジリデン基上の少なくとも1つの水素原子が置換基で置換された基を意味する。
【0052】
置換アルキル基及び置換アルコキシ基の置換基としては、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、炭素数6〜12のアリール基(フェニル、ナフチル、ビフェニリル)、炭素数1〜4のアルコキシ基(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソブトキシ)、炭素数1〜4のアルキルチオ基(メチルチオ等)、炭素数6〜12のアリールチオ基(フェニルチオ等)が挙げられる。置換アリール基、置換アリールオキシ基及び置換アリーレン基の置換基としては、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、炭素数1〜4のアルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチル)、炭素数1〜4のアルコキシ基(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソブトキシ)、炭素数1〜4のアルキルチオ基(メチルチオ等)、炭素数6〜12のアリールチオ基(フェニルチオ等)が挙げられる。
【0053】
置換α,ω−アルキレン基、置換シクロアルキル基、置換シクロアルキリデン基、置換ピラジリデン基の置換基としては、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、炭素数1〜4のアルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチル)、炭素数6〜12のアリール基(フェニル、ナフチル、ビフェニリル)、炭素数1〜4のアルコキシ基(メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソブトキシ)、炭素数1〜4のアルキルチオ基(メチルチオ等)、炭素数6〜12のアリールチオ基(フェニルチオ等)が挙げられる。
R2'、R3'及びR4'の場合、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜10の置換アルキル基の好ましい一例としては、メチル基の水素原子3つがフッ素原子で置換されたトリフルオロメチル基が挙げられる。
【0054】
上記一般式(5)のポリカーボネート重合体は粘度平均分子量が20,000〜70,000であることが好ましい。20,000未満の場合、耐刷性の低下が著しくなり、70,000より大きい場合、耐刷性は若干向上するものの、溶液粘度の上昇から電荷輸送材料との混合に長時間を要したり、塗布膜のムラが発生しやすく生産性が低下する。
また特に、本発明では、バインダー樹脂の少なくとも1つに、下記一般式(1)で示される構造単位の少なくとも1つを有するポリカーボネート重合体を使用することが好ましい。
【0055】
【化41】
(R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は各々水素原子、ハロゲン原子、置換、無置換の炭素数1〜6のアルキル基、C4〜C10の環状炭化水素残基、置換、無置換のアリール基を表す。Zは置換若しくは未置換の炭素環又は置換若しくは未置換の複素環を形成するのに必要な原子群である。mは整数である)一般式(1)の具体例としては例えば下記例示化合物(1−1)〜(1−4)のような化合物がある。
【0056】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【0057】
上記一般式(1)で示されるバインダー樹脂はガス透過率が小さいため、オゾンやNOxなど像担持体特性を劣化させるガスの浸透を防ぐことができる。これらの樹脂は電荷輸送物質と相溶性に優れ、耐久性にも優れている。これらの樹脂のブレンドは電荷輸送物質と相溶性に優れ、耐久性にも優れている。
一方、上記一般式(1)のポリカーボネート樹脂は粘度平均分子量が20,000〜50,000程度であることが好ましい。20,000未満の場合、帯電プロセスにて発生されるオゾン、NOx等に対する画像安定性(ハーフトーンの画像ナガレ、黒スジ発生)は向上するものの、耐刷性の低下が著しくなり、50,000より大きい場合、若干の耐刷性は向上するものの、初期感度の低下、繰り返し使用時の残留電位の上昇および画像安定性の低下が大きくなる。
またこれらの材料を溶解(分散)させる溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロメタン等の脂肪族、ハロゲン炭化水素、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン等の芳香族類等がある。特に好ましい溶剤は、テトラヒドロフランである。
【0058】
前記各像担持体の電荷輸送層における電荷輸送材料/バインダー樹脂の質量比は、通常10/6〜10/15程度であるが、本発明では耐摩耗性向上の観点から10/14〜10/20が好適である。10/14より電荷輸送材料が多い場合には感度特性は良好であるものの、帯電特性、膜の機械的強度、帯電プロセスにて発生されるオゾン、NOx等に対する画像安定性(ハーフトーンの画像ナガレ、黒スジ発生)が低下し、10/20よりバインダー樹脂が多い場合では逆に帯電特性、機械的強度、画像安定性は良好であるものの感度特性の低下が著しくなる。
また電荷輸送層の膜厚は、約15〜約30μm、好ましくは約18〜約27μmである。
【0059】
本発明の電荷輸送層用塗布液には、成膜性、可とう性、塗布性等を向上させる為に、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、レベリング剤等の添加剤を含有させてもよい。酸化防止剤としては一般に樹脂などに添加して利用される酸化防止剤をそのまま使用することができる。例えば、ビタミンE、ハイドロキノン、ヒンダードアミン、ヒンダードフェノール、パラフェニレンジアミン、アリールアルカンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物などを配合して用いてもよい。レベリング剤としては、シリコンオイル類や側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用でき、使用量は結着樹脂100重量部に対し0〜20重量部が適当である。
【0060】
電荷輸送層用の塗布液は、電荷輸送材料、バインダー樹脂および添加剤を計量し、所定量の有機溶媒に同時に溶解させて作製する方法でも問題はなく一般的であるが、まず、バインダー樹脂を溶媒中に溶解させたのちにキャリア輸送材料を投入、溶解させる方法が中でも好ましい。この方法によれば、バインダー樹脂へのキャリア輸送材料の分子分散性が向上され、膜中での潜在的かつ局所的なキャリア輸送材の結晶化が抑制されることにより、初期感度の向上、繰り返し使用時の電位安定性、良好な画像特性等が付与される。
塗布方法としては、下引き層及び電荷発生層と同様の方法が用いられる。
【0061】
像担持体を複写機もしくはプリンターに搭載される場合、像担持体を回転させるための機構が設けられる。主にフランジと呼ばれる駆動伝達部品が組み込まれる。これらは通常同じ材料部材を用いられる。本発明においては前記黒色用の像担持体に使用されるフランジと、他の現像色用の像担持体に使用されるフランジとが異なることを特徴とし誤装着を防止することができる。フランジが異なるとは、フランジの材質、色、刻印、形状等が異なることを意味する。特に本発明では間違って装着されると効果を十分発揮できなくなるので、より好ましくは、黒色用の像担持体に使用されるフランジが他の現像色用の像担持体に使用されるフランジと異なる形状とし非互換とすることで、誤って耐久性の低い像担持体が黒色用として装着されるような、装着ミスがなくなり、目的とする効果が必ず得られる。
【0062】
次に本発明の画像形成装置について添付図1に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置であるデジタルカラー複写機1の構成を示す正面断面の略図である。複写機本体1の上面には、原稿台111及び後述する操作パネルが設けられ、複写機本体1の内部に画像読み取り部110および画像形成部210が設けられた構成である。
原稿台111の上面には該原稿台111に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)112が装着されている。
【0063】
さらに、両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して制御されるものである。
【0064】
画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。画像読み取り部110は該原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113、114と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
この原稿走査体113、114は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されている。第1の走査ユニット114は原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものである。第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有し、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0065】
光学レンズ115は、第2の走査ユニットの第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させるものである。CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサ116は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、後述する画像処理部(図4に示す)に転送されて所定の」画像データ処理が施される。
【0066】
次に、画像形成部210の構成、および画像形成部210に係わる各部の構成について説明する。画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積載収容されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構211が設けられている。そして1枚ずつ分離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212によりタイミングが制御されて画像形成部210に搬送される。さらに、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供給搬送される。
【0067】
画像形成部210の下方には、転写搬送ベルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト216に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となっている。そして、転写搬送ベルト216の下側に近接して、パターン画像検出ユニットが設けられている。
さらに、用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置されている。この定着装置217の一対の定着ローラ間のニップを通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本体1の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出される。
【0068】
切り換えゲート218は、定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機本体1へ用紙Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
また、画像形成部210における転写搬送ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。
【0069】
転写搬送ベルト216は駆動ローラ214によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構211を通じて給送される用紙Pを担持し、用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
各画像ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、図1に示す矢印F方向に回転駆動される像担持体ドラム222a、222b、222c、および222dをそれぞれ含んでいる。各像担持体ドラム222a〜222dの周辺には、像担持体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する帯電器223a、223b、223c、223dと、像担持体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a、224b、224c、224dと、現像された像担持体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写用放電器225a、225b、225c、225dと、像担持体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置226a、226b、226c、226dとが像担持体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0070】
また、各像担持体ドラム222a〜222dの上方には、レーザービームスキャナユニット227a、227b、227c、227dがそれぞれ設けられている。レーザービームスキャナユニット227a〜227dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からのレーザービームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)240と、ポリゴンミラー240により偏向されたレーザービームを像担持体ドラム222a〜222d表面に結像させるためのfθレンズ241やミラー242、243などから構成されている。
【0071】
レーザービームスキャナ227aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナ227bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナ227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そして、レーザービームスキャナ227dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。
これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各像担持体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、現像装置227aには黒色のトナーが、現像装置227bにはシアン色のトナーが、現像装置227cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置227dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、像担持体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0072】
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構211との間には用紙吸着用帯電器228が設けられており、この吸着用帯電器228は転写搬送ベルト216の表面を帯電させ、給紙機構211から供給された用紙Pは、転写搬送ベルト216上に確実に吸着させた状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送させる。
一方、第4の画像ステーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ214のほぼ真上部には除電器229が設けられている。この除電器229には搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加されている。
【0073】
上記構成のデジタルカラー複写機においては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。この用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構211の給紙搬送経路のガイド内に供給されると、その用紙Pの先端部分がセンサー(図示せず)にて検知され、このセンサーから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ212により一旦停止される。
そして、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。このとき転写搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が施されているので、用紙Pは、各画像ステーションPa〜Pdを通過する間、安定して搬送供給される。各画像ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの支持面上で重ね合わされる。
【0074】
第4の画像ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、除電用放電器により転写搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へと排出される。
なお、上述の説明ではレーザービームスキャナユニット227a〜227dによって、レーザービームを走査して露光することにより、像担持体への光書き込みを行なう。しかし、レーザービームスキャナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いても良い。LEDヘッドはレーザービームスキャナーユニットに比べ、サイズも小さく、また可動部分がなく無音である。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では、好適に用いることができる。
【0075】
このようなカラー画像形成装置では、実際上カラー印字を行うだけでなく、モノクロ(黒色)での印字も頻繁に行われている。ユーザーのモード指定に応じて、実行される動作制御について図2に示すフローチャートにて説明する。まず、カラー画像出力モードが指定された場合には(ステップS1のY)、各像担持体222a、222b、222c、および222dの位置を転写搬送ベルト216に接する通常位置として(S2)、各々の像担持体222a、222b、222c、および222dを回転駆動させ、電子写真プロセスに従い、各々の像担持体222a、222b、222c、および222dに対応する帯電・現像動作等を実行させる(S3)ことで、転写紙上にカラー画像が形成される。
【0076】
一方、白黒画像出力モードが指定された場合は(S1のN)、接離機構を駆動させイエローY、マゼンタM、シアンC用の各像担持体、222b、222c、222dを転写搬送ベルト216から離間させる(S5)。さらに、これらの各像担持体222b、222c、222dの回転駆動をオフさせ、停止状態とする(S6)。併せて、これらの各像担持体222b、222c、222dに対する帯電・現像動作等もオフさせる(S7)。このような状態で、黒色用の像担持体222aを回転駆動させ(S8)、電子写真プロセスに従い、この黒色用の像担持体222aに対して帯電・現像動作等を実行させる(S9)ことで、転写紙上に黒色による白黒画像が形成される。
【0077】
このように、白黒画像出力モード指定時には黒色用の像担持体222a以外の像担持体222b、222c、222dはその回転動作を停止させる等、非作動状態とし、かつ、転写搬送ベルト216から離間させるので、白黒画像出力モード指定時に不要な像担持体222b、222c、222dに関して、クリーニングブレード等による膜削れや、転写紙や転写搬送ベルト216等で削られことを極力なくすことができる。
【0078】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0079】
実施例1
導電性支持体として、φ40mm×L340mmのアルミニウム製円筒管を用いた。これに、酸化チタン粒子4重量部、バインダー樹脂として共重合ナイロン樹脂(東レ社製:商品名 CM8000)6重量部をメチルアルコール35重量部と1,2−ジクロロエタン65重量部の混合溶媒に加えた後、その混合溶媒をペイントシェーカーにて8時間分散して得た下引き層用塗布液を、タンクに満たし、上記アルミ製円筒状支持体を浸漬、引き上げて塗工し、0.9μmの下引き層をアルミドラム上に形成した。また、溶媒は乾燥時に蒸発するので、酸化チタン粒子および共重合ナイロン樹脂が下引き層として残り、酸化チタン粒子の含有量は40重量%,バインダ−樹脂の含有量は60重量%となる。
次いで、図3に示すようなCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)が少なくとも27.3°に明確なピークを有するオキソチタニルフタロシアニン顔料2部とポリビニルブチラール樹脂(積水化学社製:商品名エスレックBMS)1部とジクロロエタン97部とをボールミル分散機で12時間分散して、分散液を調製し、これをタンクに満たし、前述の下引き層を設けたアルミドラムを浸漬、引き上げて塗布し、厚さ約0.2μmの電荷発生層を下引き層上に形成した。
【0080】
さらに、ジクロロメタン1200重量部に電荷輸送材料{前記例示化合物(2−2)}を100重量部とバインダー樹脂として前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂144重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)36重量部と、2, 6-ビス-tert-ブチル-4-メチルフェノール(住友化学社製:スミライザーBHT)5重量部とシリコーン系レベリング剤(信越化学工業社製:商品名 KF−96)0.0001重量部を混合したものを電荷輸送層塗工用塗布液に調製した。上記のようにして形成された電荷発生層上に電荷輸送層塗工用塗布液を、浸漬塗布し、120℃で1時間乾燥を行い、厚さ約23μmの電荷輸送層を形成し、図4に示すような積層機能分離型像担持体を作製し、黒色用像担持体とした。
同様に、ジクロロメタン1200重量部に電荷輸送材料{前記例示化合物(2−2)}を100重量部とバインダー樹脂として前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂36重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)144重量部と、2, 6-ビス-tert-ブチル-4-メチルフェノール(住友化学社製:スミライザーBHT)5重量部とシリコーン系レベリング剤(信越化学工業社製:商品名 KF−96)0.0001重量部を混合したものを電荷輸送層塗工用塗布液に調製した。上記のようにして形成された電荷発生層上に電荷輸送層塗工用塗布液を、浸漬塗布し、120℃で1時間乾燥を行い、厚さ約23μmの電荷輸送層を形成し、カラー用像担持体とした。ここで、溶剤の量は、粘度、塗工性を考慮して適時変えた。
このようにして作製した黒用および他のカラー用電子写真像担持体を、タンデム方式を用いたフルカラー複写機(シャープ社製:AR−C150)に搭載して、白黒10%濃度原稿にて12,000枚(この期間は、カラー用像担持体停止及び,記録材搬送ベルトから離反させた)、BK、C、M、Y各10%濃度原稿にて28,000枚合計40,000複写後における画像特性と、膜減り量について測定した。これらの結果を表1に示した。
【0081】
実施例2
実施例1において、電荷輸送層の黒色用像担持体に用いるバインダー樹脂として前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂144重量部とビスフェノールAポリカーボネート(帝人化成社製:商品名C−1400)36重量部とし、カラー用像担持体に用いるポリカーボネート樹脂を前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂36重量部とビスフェノールAポリカーボネート(帝人化成社製:商品名C−1400)144重量部とし、黒用およびカラー用の溶剤をテトラヒドロフランとした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し評価を行った。結果を表1に示した。
【0082】
実施例3
実施例1において、電荷輸送層の黒色用像担持体に用いるバインダー樹脂として前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂160重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)40重量部とし、カラー用像担持体に用いるポリカーボネート樹脂を前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂20重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)180重量部とした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し、評価を行った。結果を表1に示した。
【0083】
実施例4
実施例1において、カラー用像担持体に用いる樹脂を前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂108重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)72重量部とした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し、評価を行った。結果を表1に示した。
【0084】
実施例5
実施例1において、電荷輸送層の黒色用像担持体に用いるバインダー樹脂として前記例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂112重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)28重量部とし、カラー用像担持体に用いるポリカーボネート樹脂を例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂28重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)112重量部とした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し、評価を行った。結果を表1に示した。
【0085】
実施例6
実施例1において、黒色用及びカラー用像担持体の電荷輸送層の厚さを約18μmとした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し、評価を行った。結果を表1に示した。
【0086】
実施例7
実施例1において、黒色用及びカラー用像担持体の電荷輸送層の厚さを約27μmとした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し、評価を行った。結果を表1に示した。
【0087】
比較例1
実施例1において、カラー用像担持体に用いる樹脂を例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂144重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)36重量部とした以外は実施例1と同様にして像担持体を作製し評価を行った。この比較例1の場合、黒色用像担持体とカラー用像担持体のバインダー樹脂のブレンド比が同じで、且つ黒色用の主成分の例示化合物(1−1)のブレンド比率の差も0%である。結果を表1に示した。
【0088】
比較例2
実施例2において、カラー用像担持体に用いる樹脂を例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂144重量部とビスフェノールAポリカーボネート(帝人化成社製:商品名C−1400)36重量部とした以外は実施例2と同様にして像担持体を作製し、評価を行った。この比較例2の場合、黒色用像担持体とカラー用像担持体のバインダー樹脂のブレンド比が同じで、且つ黒色用の主成分の例示化合物(1−1)のブレンド比率の差も0%である。結果を表1に示した。
【0089】
比較例3
実施例1において、黒色用像担持体に用いるバインダー樹脂として例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂176重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)44重量部、カラー用像担持体に用いるバインダー樹脂を例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂44重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)176重量部とした以外は実施例1と同様にして像担持体を作製し、評価を行った。この比較例3の場合、各像担持体の電荷輸送材料に対するバインダー樹脂の質量比が10対22である。結果を表1に示した。
【0090】
比較例4
実施例1において、黒色用像担持体に用いる樹脂を例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂108重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)12重量部、カラー用像担持体に用いる樹脂を例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂12重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)108重量部とした以外は実施例1と同様にして像担持体を作製し、評価を行った。この比較例4の場合、各像担持体の電荷輸送材料に対するバインダー樹脂の質量比が10対12である。結果を表1に示した。
結果を表1に示した。
【0091】
比較例5
実施例1において、カラー用像担持体に用いる樹脂を例示化合物(1−1)のポリカーボネート樹脂126重量部とポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)53重量部とした以外は実施例1と同様にして像担持体を作製し、評価を行った。この比較例5の場合、黒色用像担持体とカラー用像担持体におけるバインダー樹脂全体に占める例示化合物(1−1)のブレンド比率の差が9.6%である。結果を表1に示した。
【0092】
比較例6
実施例1において、黒色用像担持体に用いる樹脂をポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)144重量部とビスフェノールAポリカーボネート(帝人化成社製:商品名C−1400)36重量部、カラー用像担持体に用いる樹脂をポリアリレート樹脂(ユニチカ社製:商品名U−100)18重量部とビスフェノールAポリカーボネート(帝人化成社製:商品名C−1400)162重量部とした以外は実施例1と同様にして像担持体を作製し、評価を行った。
この比較例6の場合、黒色用像担持体におけるバインダー樹脂全体に占める主成分のバインダー樹脂に一般式(1)で示される構造単位の少なくとも1つを有するポリカーボネート重合体を使用していない。結果を表1に示した。
【0093】
比較例7
実施例1において、黒色用及びカラー用像担持体の電荷輸送層の厚さを約15μmとした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し、評価を行った。結果を表1に示した。
【0094】
比較例8
実施例1において、黒色用及びカラー用像担持体の電荷輸送層の厚さを約30μmとした以外は実施例1と同様に像担持体を作製し、評価を行った。結果を表1に示した。
【0095】
【表1】
【0096】
実施例1〜4のサンプルは、使用頻度の多かった黒色用像担持体と使用頻度の少なかったカラー用像担持体とも同等の膜減り量であったため、4万枚後も良好なカラーバランスを保つことができた。また、初期、4万枚後の画像は良好であった。実施例5のサンプルは、黒色用、カラー用像担持体の膜減り量の差が見られたため、像担持体の交換時期は多少ずれるが、カラーバランスは保つことができており、4万枚後の画像は良好であった。実施例6、7のサンプルについても、黒色用、カラー用像担持体とも同等の膜減り量であったため、4万枚後まで良好なカラーバランスを保つことができ、また、初期、4万枚後ともに画質は良好であった。
【0097】
比較例1〜2のサンプルは、黒色用とカラー用像担持体の膜減り量の差が大きく、初期に比べカラーバランスが悪化した。また、各色とも同じ期間、像担持体を使用することが出来ないことが容易に予想される。比較例3のサンプルは、黒色用とカラー用像担持体の膜減り量は同等であったが、初期画像において濃度不十分であった。比較例4のサンプルは、黒色用とカラー用像担持体の膜減り量が大きく、3.5万枚後程度から画像にカブリが生じた。比較例5のサンプルは、黒色用とカラー用像担持体に膜減り差が生じ、各色とも同じ期間像担持体を使用することが出来ておらず、ブレンド比を変えた効果が見られなかった。比較例6のサンプルは、黒色用とカラー用像担持体の膜減り量の差が大きく、初期と比べカラーバランスが悪化し、また、黒色用像担持体にはカブリも発生した。また、4万枚後のハーフトーン画像に画像流れが生じた。
【0098】
比較例7のサンプルは、初期的には問題なかったが、2万枚後程度から帯電特性が悪くなり、カブリが発生し、黒色用像担持体にはフィルミングも発生した。比較例8のサンプルは、初期画像が非常にボケた画像となり、ドット再現性が非常に悪くかつ、ライン再現性も非常に悪かった。このように本発明では、電荷輸送層におけるバインダー樹脂において、少なくとも2種以上の樹脂をブレンドしたバインダー樹脂を用い、黒色用とカラー用像担持体のバインダー樹脂のブレンド比を変え、特定の比率及び比率差にすることにより、耐久性と電子写真特性とを両立した像担持体ドラムが得られる。また、各色とも同じ期間、像担持体を使用することができ、かつ、コストの低いカラー画像形成装置を提供することができる。
【0099】
【発明の効果】
本発明では、電子写真像担持体の電荷輸送層におけるバインダー樹脂において、少なくとも2種以上の樹脂をブレンドしたバインダー樹脂を用い、黒色用とカラー用ドラムのバインダー樹脂のブレンド比を変え、特定の比率及び比率差にすることにより、耐久性と電子写真特性とを両立した像担持体が得られる。また、少なくとも2種以上の樹脂をブレンドすることにより、耐磨耗性や表面性、耐オゾンダメージ性、感度などの電子写真像担持体としての特性をいくつか兼ね備えることが可能となり、また粘度平均分子量の異なる樹脂のブレンドなどにより塗工可能な粘度に調整することが可能となるといった、塗液の塗工性の調節が容易となるなど、機能分離した設計が可能となり、感度や表面性などの像担持体としての特性および塗液の塗工性を大きく変えることなく、使用頻度が高い黒色用像担持体の寿命が延ばせるので、使用頻度が低いカラー用像担持体の磨耗量とほぼ同一状態の磨耗量で進行できることにより、各色とも同じ期間、像担持体やトナーを使用することができ、最終的には黒色用、カラー用同時に取り替えることができるので、コストの低いカラー画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一例であるデジタルカラー複写機の構成を示す正面断面の略図である。
【図2】出力画像モード指定に応じた動作制御を示すフローチャートである。
【図3】実施例で使用したチタニルフタロシアニンのCuKα特性X線回折図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う積層機能分離型像担持体の例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体
2 電荷発生層
3 電荷輸送層
4 像担持体
5 下引き層
111 原稿台
110 画像読み取り部
210 画像形成部
112 両面自動原稿送り装置
113、114 平行に往復運動する原稿走査体
115 光学レンズ
116 光電変換素子であるCCDラインセンサ
211 給紙機構
212 レジストローラ
213 転写搬送ベルト機構
214 駆動ローラ
215 従動ローラ
216 転写搬送ベルト
217 定着装置
218 搬送方向切り替えゲート
219 排出ローラ
220 排紙トレイ
221 スイッチバック搬送経路
Pa〜Pd 画像形成ステーション
222a〜222d 像担持体ドラム
223a〜223d 帯電器
224a〜224d 現像装置
225a〜225d 転写用放電器
226a〜226d クリーニング装置
227a〜227d レーザービームスキャナユニット
228 用紙吸着用帯電器
229 除電器
240 ポリゴンミラー(偏向装置)
241 fθレンズ
242、243 ミラー
Claims (5)
- 黒色を含む複数の現像色に対応した複数の像担持体、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、および清掃装置をそれぞれ備えた電子写真方式の画像形成ステーションを用紙搬送方向に複数併設する画像形成装置において、前記各像担持体が、電荷輸送材料を含有し少なくとも2種類の樹脂をブレンドしてなるバインダー樹脂を用いて形成される、膜厚が、18μmから27μmの範囲である電荷輸送層を有する電子写真像担持体であり、前記黒色用像担持体の少なくとも2種類のバインダー樹脂のブレンド比が他の現像色用像担持体のバインダー樹脂のブレンド比と異なり、且つ黒色用像担持体の耐磨耗性が他の現像色用像担持体より優れ、前記各像担持体における電荷輸送材料に対するバインダー樹脂の質量比を10対14から10対20の範囲とし、かつ、前記黒色用像担持体におけるバインダー樹脂全体に占める主成分のバインダー樹脂のブレンド比率(%)と他の現像色用像担持体におけるバインダー樹脂全体に占める上記主成分と同じバインダー樹脂のブレンド比率(%)の差を20%以上とし、前記像担持体用のバインダー樹脂の少なくとも1つが、下記一般式(1)で示される構造単位の少なくとも1つを有するポリカーボネート重合体であることを特徴とする画像形成装置。
- 単色コピー(白黒)モード時には黒色用像担持体以外の像担持体は、動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 単色コピー(白黒)モード時には前記記録材搬送ベルトから黒色用像担持体以外の像担持体は、離反されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記黒色用の像担持体に使用されるフランジと他の現像色用の像担持体に使用されるフランジとが識別可能に異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置に用いられる像担持体。
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