JP3953097B2 - N−置換ピペリジニル二環式ベンゾエート誘導体 - Google Patents

N−置換ピペリジニル二環式ベンゾエート誘導体 Download PDF

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Description

本発明は新規なベンゾエート誘導体、該新規な化合物を含む製薬学的組成物、化合物及び組成物の製造法、ならびに薬剤としての、特に結腸の運動性の低下を含む状態の処置におけるそれらの利用に関する。
1990年9月26日公開の我々のEP−0,389,037−Aには、N−(3−ヒドロキシ−4−ヒペリジニル)(ジヒドロベンゾフランもしくはジヒドロ−2H−ベンゾピラン)カルボキシアミド誘導体が胃腸運動性刺激性を有するとして開示されている。1991年、9月11公開の我々のEP−0,445,862−Aには、N−(4−ピペリジニル)(ジヒドロベンゾフランもしくはジヒドロ−2H−ベンゾピラン)カルボキシアミド誘導体が胃腸運動性刺激性も有するとして開示されている。1993年3月4日公開のWO93/0.725(SmithKline Beecham)は、Xが置換されたフェニルであることができ、Yが酸素であることができ、Zが置換されたピペリジン部分であることができる一般式X−CO−Y−Zのエステルの5HT4レセプター拮抗薬としての利用を一般的に開示している。1994年4月28日公開のWO94/08995(SmithKline Beecham)は、例えば置換7−ベンゾフランカルボキシレートも5HT4拮抗活性を有するとして一般的に開示している。後者の2つの特許出願は過敏性大腸症候群(IBS)、特にIBSの下痢の側面の処置における5HT4拮抗性化合物の利用につき記載している。
予期に反して我々は、本件新規な化合物が腸の前運動的(prokinetic)活性を示すことを見いだした。従って、今回開示される化合物は腸、特に結腸の運動性の低下を含む状態の処置における用途を示す。
本発明は式
Figure 0003953097
[式中、
1はハロ又はC1-6アルキルスルホニルアミノであり;
Aは式:
−CH2−CH2− (a)
−CH2−CH2−CH2− (b)
−CH=CH− (c)
の2価の基を示し;
基(a)、(b)又は(c)において1つ又は2つの水素原子はC1-6アルキルにより置換されていることができ;
2は水素又はC1-6アルキルオキシであり;
Lは式
−Alk−R4 (d)
−Alk−O−R5 (e)
−Alk−NR67 (f)
の基であり;
AlkはC1-12アルカンジイルであり;
4は水素;シアノ;C1-6アルキルカルボニル;C1-6アルキルオキシカルボニル;C3-7シクロアルキル;C1-6アルキルスルフィニル;C1-6アルキルスルホニル;フェニル又は、ハロ、C1-6アルキルもしくはC1-6アルキルオキシにより置換されたフェニル;テトラヒドロフラン;ジオキソラン;C1-6アルキルで置換されたジオキソラン;ジオキサン;C1-6アルキルで置換されたジオキサン;ピリジン;ハロもしくはC1-6アルキルで置換されたピリジン;ピリダジン;ハロ、C1-6アルキル、ヒドロキシから選ばれる1つもしくは2つの置換基で置換されたピリダジン;あるいは式
Figure 0003953097
の基であり
ここでR8は水素又はC1-6アルキルであり;
5は水素;C1-6アルキル;ヒドロキシC1-6アルキル;C1-6アルキルカルボニル;フェニル又はハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシから選ばれる最高3つの置換基で置換されたフェニルであり;
6は水素又はC1-6アルキルであり;
7は水素;C1-6アルキル;C1-6アルキルカルボニル;C1-6アルキルオキシカルボニル;ピリダジン;ハロ、C1-6アルキル、ヒドロキシから選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されたピリダジン;ピラジン;ハロ、C1-6アルキル、ヒドロキシから選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されたピラジンである]
を有する新規なベンゾエート誘導体、それらのN−オキシド体(N−oxide form)、製薬学的に許容され得る酸付加塩及び立体化学的異性体に関する。
前記の定義において用いる場合、ハロはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを包括し;C1-4アルキルは炭素数が1〜4の直鎖状及び分枝鎖状飽和炭化水素基、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピルなどを定義し;C1-6アルキルはC1-4アルキル及び炭素数が5又は6のそれらの高級同族体、例えば、2−メチルブチル、ペンチル、ヘキシルなどを含むものとし;C3-7シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを包括し;C1-12アルカンジイルは炭素数が1〜12の2価の直鎖状もしくは分枝鎖状炭化水素基、例えば、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル、1,6−ヘキサンジイル、1,7−ヘプタンジイル、1,8−オクタンジイル、1,9−ノナンジイル、1,10−デカンジイル、1,11−ウンデカンジイル、1,12−ドデカンジイル及びそれらの分枝異性体を定義する。
上記で言及した製薬学的に許容され得る酸付加塩は、式(I)の化合物が形成することができる治療的に活性な無毒性の酸付加塩の形態を含むものとする。後者は塩基の形態をそのような適した酸で処理することにより簡便に得ることができる。適した酸は、例えば、無機酸、例えば塩酸もしくは臭化水素酸などのハロゲン化水素酸;硫酸;硝酸;りん酸など;あるいは有機酸、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サイクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸などの酸を含む。上記で用いられた付加塩という用語は、式(I)の化合物及びそれらの塩を形成することができる溶媒和物も含む。そのような溶媒和物は例えば水和物、アルコレートなどである。逆に塩の形態をアルカリで処理することにより遊離の塩基の形態に転化することができる。
前記で用いられた「立体化学的異性体」(stereochemically isomeric forms)という用語は、式(I)の化合物が有することができるすべての可能な異性体を定義する。他に言及又は指示がなければ化合物の化学的命名はすべての可能な立体化学的異性体の混合物を示し、該混合物は基本的分子構造のすべてのジアステレオマー及びエナンチオマーを含有する。さらに特定的に、立体中心はR−又はS−立体配置を有することができ;2価環状(部分的)飽和基上の置換基はシス−又はトランス−立体配置のいずれかを有することができる。式(I)の化合物の立体化学的異性体は明らかに本発明の範囲内に含まれるものとする。
式(I)の化合物のいくつかはそれらの互変異性体としても存在し得る。そのような形態は上記の式に明白に示されていないが本発明の範囲内に含まれるものとする。例えばR4が3−もしくは6−ヒドロキシピリダジン又は式(g)もしくは(h)の基であり、ここでR8が水素である式(I)の化合物は、それらの対応する互変異性体として存在し得る。
式(I)の化合物のN−オキシド体は、1つ又は数個の窒素原子がいわゆるN−オキシド、特にピペリジン−窒素がN−オキシド化されているN−オキシドに酸化されている式(I)の化合物を含むものとする。
1はハロであるのが興味深く、クロロが好ましく;
2は水素又はC1-4アルキルオキシであるのが興味深く、水素又はメトキシが好ましく、
Aは式(a)又は(b)の2価の基であるのが興味深く、
Aが置換されている場合、メチル置換が好ましく、
Aが式(a)又は(b)の2価の基である場合、隣接ジメチル置換が好ましく、酸素原子に隣接する炭素原子上が特に好ましく;
Lが式(d)の基である場合、R4は水素、シアノ、C1-6アルキルカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニル、C3-7シクロアルキル、C1-6アルキルスルホニル、テトラヒドロフラン、C1-6で置換されたジオキソラン、ピリジン、R8がC1-6アルキルである式(g)の基、ハロ及びヒドロキシで置換されたピリダジンであるのが好ましく;
Lが式(e)の基である場合、R5は水素、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、又はハロで置換されたフェニルであるのが好ましく;
Lが式(f)の基である場合、R6は水素であり、R7は水素、又はC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニルで置換されたピリダジンであるのが好ましい。
興味深い化合物は、R1がハロである式(I)の化合物である。
さらに興味深い化合物は、R2が水素又はメトキシである式(I)の化合物である。
もっと興味深い式(I)の化合物は、Aが式(a)又は(b)の2価の基である興味深い化合物である。
式(I)の好ましい化合物は:
1−[(テトラヒドロ−2−フラニル)メチル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
1−[(テトラヒドロ−2−フラニル)メチル]−4−ピペリジニル 5−アミノ−6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−8−カルボキシレート;
1−(3−メトキシプロピル)−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
1−[3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
1−[3−(1−メチルエトキシ)プロピル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
1−[3−(3−クロロ−6−オキソ−1(6H)−ピリダジニル)プロピル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
1−(4−オキソペンチル)−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
エチル 4−[[(4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフラニル)カルボニル]オキシ]−1−ピペリジンブタノエート;ならびに
1−[2−(テトラヒドロ−2−フラニル)エチル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;
それらの可能な立体化学的異性体及びそれらの製薬学的に許容され得る酸付加塩である。
式(I)の化合物、ならびにそれらのある出発材料及び中間体の構造的表示を簡単にするために、基
Figure 0003953097
を下記において記号Dで示す。
以下の製造において、反応生成物は当該技術分野において一般的に既知の方法、例えば抽出、蒸留、結晶化、摩砕及びクロマトグラフィーに従って反応混合物から単離することができ、必要ならさらに精製することができる。
式(I)の化合物は式(II)のピペリジンを式(III)の中間体を用いてN−アルキル化することにより製造することができ、ここでW1は適当な脱離基、例えばハロ、例えばクロロ、ブロモ又はヨード、あるいはスルホニルオキシ基、例えばメタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシなどの脱離基である。(III)を用いる(II)のN−アルキルキ化反応は、簡便には、当該技術分野において既知のアルキル化法に従って行われる。
Figure 0003953097
式(I)の化合物は式(V)のカルボン酸又はそれらの官能基誘導体、例えばアシルハライド、対称もしくは混合無水物又はエステル、好ましくは活性エステルを用いた、当該技術分野において既知の方法に従う式(IV)のアルコールのエステル生成によっても製造することができる。
Figure 0003953097
反応の過程の間、アミノ又はヒドロキシ基、すなわち反応するヒドロキシ基以外のヒドロキシ基を保護して望ましくない副反応を避けるのが良い。該アミノ又はヒドロキシ保護基はエステル生成の完了後に除去される。適した保護基は容易に除去できる基、例えばC1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルオキシカルボニル、フェニルメチルなどの保護基を含む。
式(I)の化合物は式(I)の化合物を互いの間で転化することによっても製造することができる。
Lが式(f)の基であり、ここでR7が水素以外である式(I)の化合物は式(I−f−2)により示され、式(I−f−1)により示されるR7が水素である式(I)の化合物を、W2が適当な脱離基、例えばハロ、例えばクロロ、ブロモもしくはヨード、又はスルホニルオキシ基、例えばメタンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシなどの脱離基である式(VI)の試薬と、当該技術分野において既知の反応法に従って反応させることによって製造することができる。
Figure 0003953097
Lが式(d)の基であり、Alkが1,2−エタンジイルであり、R4がシアノである式(I)の化合物は、式(II)の中間体をアクリロニトリルと、当該技術分野において既知の方法に従って反応させることにより製造することができる。
Lが式(e)の基であり、Alkが1,2−エタンジイルであり、R5が水素である式(I)の化合物は、式(II)の中間体をオキシランと、当該技術分野において既知の反応法に従って反応させることにより製造することができる。
Lが式(f)の基であり、ここでAlkが1,3−プロパンジイルであり、R6及びR7が水素である式(I)の化合物は、Lが式(d)の基であり、Alkが1,2−エタンジイルであり、R4がシアノである式(I)の化合物の水素化により製造することができる。
式(I)の化合物は、3価の窒素をそのN−オキシド体に転化するための当該技術分野において既知の方法に従って、対応するN−オキシド形態に転化することもできる。該N−オキシド化反応は一般に式(I)の出発材料を適した有機又は無機ペルオキシドと反応させることにより行うことができる。適した無機ペルオキシドは、例えば、過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属ペルオキシド類、例えばナトリウムペルオキシド、カリウムペルオキシドを含み;適当な有機ペルオキシドは過酸、例えば過安息香酸(benzenecarboperoxoic acid)又はハロ置換過安息香酸、例えば3−クロロ過安息香酸、ペルオキソアルカン酸類、例えばペルオキソ酢酸、アルキルヒドロペルオキシド類、例えばtert−ブチルヒドロペルオキシドを含む。適した溶媒は例えば水、低級アルカノール類、例えばエタノールなど、炭化水素、例えばメチルベンゼン、ケトン類、例えば2−ブタノン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、ならびにそのような溶媒の混合物である。
式(II)の中間体は適切に置換された式(VII)のピペリジンから、式(V)の中間体酸又はそれらの官能基誘導体を用い、当該技術分野において既知のエステル生成法に従って、及び続いて当該技術分野において既知の方法に従って保護基Pを除去して誘導することができる。Pは容易に除去できる保護基、例えばC1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルオキシカルボニル、フェニルメチルなどの保護基を示す。
Figure 0003953097
式(V)の中間体酸の製造はEP−0,389,037−Aに開示されている。
1がP及び水素を示す式(VII’)の中間体は、当該技術分野において既知の方法に従って式(VIII)の中間体を還元することにより製造することができる。
式(VII’−a)に示されるR2がC1-6アルキルオキシであり、R2及び4−ヒドロキシ基がシス−立体配置を有する式(VII’)の中間体は、置換ボロハイドライド類、例えばリチウムトリス−sec−ブチルボロハイドライド、カリウムトリス−sec−ブチルボロハイドライド、置換アルミニウムハイドライド類、リチウム−トリ−tert−ブトキシアルミノハイドライドなどの還元剤を用いて式(VIII−a)の中間体を還元することにより製造することができる。立体化学的に純粋な試薬を用い、該還元を立体特異的に行うことができる。
Figure 0003953097
式(I)の化合物又は他のいずれかの中間体のシス及びトランズジアステレオマーのラセミ体を、当該技術分野において既知の方法を適用することによりそれらの光学異性体、シス(+)、シス(−)、トランス(+)及びトランス(−)に分割することもできる。ジアステレオマーは選択的結晶化及びクロマトグラフィー法、例えば向流分配法などの物理的分離法により分離することができ、エナンチオマーはエナンチオマー的に純粋な酸又はそれらのエナンチオマー的に純粋な誘導体とのそれらのジアステレオマー塩の選択的結晶化により互いから分離することができる。
式(I)の化合物、ならびに式(II)の中間体、それらのN−オキシド体、製薬学的に許容され得る塩及び立体異性体は好ましい腸運動性刺激性を有する。特に、本発明の化合物は小腸及び大腸への有意な運動性強化効果を示す。後者の性質は「モルモット回腸同軸刺激(Guinea Pig Ileum Coaxial Stimulation)」試験及び「覚醒犬における結腸運動性(Colon motility in conscious dog)」試験で得られる結果により評価される。該試験の両方は下記において説明される。化合物のいくつかは「犬におけるリダミジン試験」(Lidamidine test in dogs)においても活性を示す。
それらの有用な腸運動性強化性の観点から、本化合物を投与目的のための種々の形態に調製することができる。
本発明の製薬学的組成物を製造するために、活性成分としての塩基又は酸付加塩の形態の有効量の特定の化合物を、投与に望ましい調製の形態に依存して多様な形態をとっていることができる製薬学的に許容され得る担体と合わせて緊密な混合物とする。これらの製薬学的組成物は、好ましくは経口的、直腸内又は非経口的注入による投与に適した単位投薬形態であるのが望ましい。例えば経口的投薬形態における組成物の製造において、懸濁液、シロップ、エリキサー及び溶液などの経口的液体調剤の場合、例えば水、グリコール類、油類、アルコール類などのいずれの通常の製薬学的媒体も用いることができ;あるいは粉末、丸薬、カプセル及び錠剤の場合、澱粉、糖類、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などの固体担体を用いることができる。投与における容易さの故に錠剤及びカプセルが最も有利な経口的投薬単位形態を与え、その場合固体の製薬学的担体が用いられることは明らかである。非経口的組成物の場合、担体は通常少なくとも大部分において無菌の水を含むが、例えば溶解性を助けるための他の成分が含まれることができる。例えば担体が食塩水、グルコース溶液又は食塩水とグルコース溶液の混合物を含む注射用溶液を調製することができる。注射用懸濁液も調製することができ、その場合適した液体担体、懸濁剤などを用いることができる。経皮的投与に適した組成物の場合、担体は場合により浸透増進剤及び/又は適した湿潤剤を、場合により小さい割合のいずれかの性質の適した添加剤と組み合わせて含むことができ、その添加剤は皮膚に有意な不利な影響を引き起こさないものである。該添加剤は皮膚への投与を促進することができ、及び/又は所望の組成物の調製のための助けとなることができる。これらの組成物は種々の方法で、例えば経皮パッチとして、スポット−オンとして、軟膏として投与することができる。(I)又は(II)の酸付加塩は、対応する塩基の形態以上のそれらの向上した水溶性の故に、水性組成物の製造においてより適していることは明らかである。前記の製薬学的組成物を投与の容易さ、及び投薬量の均一性のために投薬単位形態で調製するのが特に有利である。明細書及び本明細書の請求の範囲において用いられる投薬単位形態は、1回の投薬量として適した物理的に分離された単位を言い、各単位は所望の治療効果を生むために計算されたあらかじめ決められた量の活性成分を必要な製薬学的担体と一緒に含有する。そのような投薬単位形態の例は錠剤(刻み付き又はコーティング錠を含む)、カプセル、丸薬、粉末包、ウェハース、注射用溶液又は懸濁液、茶さじなど、ならびに分離されたそれらの倍量である。
腸系の運動性を刺激するそれらの能力、及び特に結腸の運動性を強化するそれらの能力の観点から、本化合物は運動性の障害、例えば単独の、又は空胃の遅延(delayed gastric emptying)と組み合わされた小腸及び大腸の蠕動の低下に関連する症状に苦しむ患者における腸通過(intestinal transit)を正常にする、又は向上させるために有用である。本発明の化合物の有用性の観点から、腸系の運動性の障害、例えば便秘、偽性−閉塞、腸無緊張症、術後腸無緊張症、過敏性大腸症候群(IBS)、薬物−誘起遅延通過(drug−induced delayed transit)及び特に結腸通過の障害に苦しむ温血動物の処置の方法を提供する。該方法は有効腸刺激量の式(I)の化合物、それらのN−オキシド、製薬学的に許容され得る酸付加塩又は可能な立体異性体の温血動物への全身的投与を含む。従って薬剤としての式(I)の化合物の利用、特に結腸の運動性の低下を含む状態の処置のための薬剤の製造のための式(I)の化合物の利用を提供する。
一般に治療的有効量は体重1kg当たり約0.001mg〜約10mg、好ましくは体重1kg当たり約0.02mg〜約5mgであると思われる。処置の方法は1日当たり2〜4回の摂取の管理において活性成分を投与することも含む。
以下の実施例は例示を目的とし、そのすべての側面において本発明の範囲を制限するものではない。下記において「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味する。
実験の部
A.中間体の製造
実施例1
a)THF中の3−メトキシ−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジノン(4.4g)の溶液を−75℃に冷却した。リチウムトリス−sec−ブチルボロハイドライドを滴下し、反応混合物を−70℃で2時間撹拌した。酢酸10%(100ml)を室温で滴下した。有機溶媒を蒸発させた。水性残留物をNH4OHでアルカリ性化し、次いでDIPEで2回抽出した。分離された有機層を水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上の短カラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/CH3OH 95/5から98/2への上昇勾配)により精製し、1.3g(29.4%)のシス−3−メトキシ−1−(フェニルメチル)−4−ピペリジノール(中間体1)を得た。
b)中間体(1)(11.5g)及びメタノール(150ml)の混合物を2gのパラジウムカーボン触媒10%を用い、常圧及び室温において水素化した。計算された量の水素が吸収された後、触媒を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl3/(CH3OH/NH3) 85/15)により精製した。純粋な画分を集め、溶離剤を蒸発させ、3.6g(53%)のシス−3−メトキシ−4−ピペリジノールを油状の残留物として得た(中間体2)。
c)CHCl3(100ml)中のビス(1,1’−ジメチルエチル)ジカーボネート(65.5g)の溶液をCHCl3(350ml)中の中間体(2)(34g)の溶液に滴下し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水及びアンモニア、次いで水で洗浄した。分離された有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物(79g)をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 97/3、95/5に上昇勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させ、58gの(±)−1,1−ジメチルエチルシス−4−ヒドロキシ−3−メトキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(96.4%粗残留物)を得た(中間体3)。
d)水素化ナトリウム(6.2g)をTHF(1000ml)中の中間体(3)(30g)の溶液に加えた。混合物を窒素流下で3時間撹拌し、還流させ、次いで冷却したた(溶液I)。1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール(21g)をアセトニトリル(1000ml)中の4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフランカルボン酸(31.4g)の溶液に加え、この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残留物をTHF(1000ml)に溶解し、溶液IIを得た。室温で溶液(II)を溶液(I)中に注ぎ、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残留物をCH2Cl2及びH2Oに分配した。有機層を分離し、水層をCH2Cl2で2回抽出した。分離された有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/CH3OH 98/2)により精製した。所望の画分を集め、溶媒を蒸発させ、50gの(±)−1,1−ジメチルエチルシス−4−[[(4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフラニル)−カルボニル]オキシ]−3−メトキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(85%)を得た(中間体4)。
e)THF(600ml)中の中間体(4)(50g)と塩酸(60ml)の混合物を30分間撹拌し、還流させた。反応混合物を冷却し、NH4OHでアルカリ性化した。分離された水層をTHFで抽出した。抽出された層を蒸発させ、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/MH3) 93/7)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で撹拌した。混合物を冷却し、得られる沈澱を濾過し、2−プロパノールに溶解し、エタン二酸(0.6g)を用いてエタン二酸塩(1:1)に転化した。混合物を煮沸し、冷却し、得られる沈澱を濾過し、乾燥し、16gの(±)−シス−3−メトキシ−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフランカルボキシレートエタン二酸(1:1)を得た;融点193.2℃(中間体5)。
類似の方法で:
4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフランカルボキシレート;融点161.0℃(中間体6)
(±)−シス−3−メトキシ−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフランカルボキシレート;(中間体7)
4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;融点161.0℃(中間体8)
も製造した。
B.最終化合物の製造
実施例2
ジクロロメタン(100ml)中の1−[3−(1−メチルエトキシ)プロピル]−4−ピペリジノール(2.5g)及びN,N−ジメチル−4−ピリジンアミン(2g)の混合物を室温で撹拌した。4−(アセチルアミノ)−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボニルクロリド(2.7g)を加え、反応混合物を室温で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/CH3OH 95/5)により精製した。所望の画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物(3.2g)をTHF(100ml)に溶解し、塩酸(10ml)で処理した。反応混合物を2時間撹拌し、還流させた。混合物を冷却し、NH4OHでアルカリ性化した。有機溶媒を蒸発させ、水性残留物をCH2Cl2で2回抽出した。分離された有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上の短カラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 97/3)により精製した。所望の画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物(2.9g)を高性能液体クロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3)/CH3OH 97/1/2)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を2−プロパノールに溶解し、HCl/2−プロパノールを用いて塩酸塩(1:1)に転化した。混合物を煮沸し、次いで冷却した。沈澱を濾過し、乾燥し(真空;80℃)、0.50gの1−[3−(1−メチルエトキシ)プロピル]−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート−塩酸塩(12%)を得た;融点208.6℃(化合物4)。
実施例3
4−メチル−2−ペンタノン(150ml)中の中間体(8)(3g)、2−(3−クロロプロピル)−2−メチル−1,3−ジオキソラン(2.5g)、炭酸ナトリウム(2.1g)及びヨウ化カリウム(触媒量)の混合物を終夜撹拌し、還流させた。混合物を冷却し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2、CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 97/3に上昇勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で撹拌し、冷却し、撹拌し、濾過し、CH3CN/DIPEから再結晶した。沈澱を濾過し、乾燥し、1.00gの1−[3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル]−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート(24%)を得た;融点128.1℃(化合物6)。
実施例4
2−プロパノール(150ml)中の中間体(5)(10g)及び2−プロペンニトリル(2ml)の混合物を終夜撹拌し、還流させた。追加の2−プロペンニトリル(1ml)を加え、反応混合物を20時間撹拌し、還流させた。溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 97/3)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で撹拌し、冷却し、撹拌し、得られる沈澱を濾過し、乾燥し(真空;80℃)、10.7gの(±)−シス−1−(2−シアノエチル)−3−メトキシ−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフランカルボキシレート(94%)を得た;融点180.3℃(化合物27)。
実施例5
室温においてメタノール(80ml)中の中間体(6)(3.3g)の溶液を通して、30℃以下の温度を保ちながらオキシラン(気体)を3時間泡立たせた。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 93/7)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で撹拌し、室温に冷却し、沈澱を濾過し、乾燥し(真空;80℃)、1.66gの1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾフランカルボキシレート(45%)を得た;融点166.3℃(化合物21)。
実施例6
THF(50ml)中の化合物(6)(2g)及び塩酸(5ml)の混合物を30分間撹拌し、還流させた。反応混合物を冷却し、NH4OHでアルカリ性化した。分離された水層をTHFで抽出した。合わせた有機層を蒸発させ、残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 97/3)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で撹拌した。沈澱を濾過し、乾燥し、シリカゲル上のクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 90/10)によりさらに精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させ、0.90gの1−(4−オキソペンチル)−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート(47%)を得た;融点104.8℃(化合物8)。
実施例7
THF(500ml)中の化合物(9)(8.5g)の混合物を触媒としてラネイニッケル触媒(触媒量)を用いて水素化した。H2(2当量)の吸収の後、触媒を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 90/10)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で撹拌し、次いで冷却し、得られる沈澱を濾過し、乾燥し、5.2gの(±)−シス−1−(2−アミノエチル)−3−メトキシ−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート(61%)を得た;融点133.9℃(化合物11)。
実施例8
化合物(11)(4g)、2−クロロ−3−メチルピラジン(2.8g)及びN,N−ジエチルエタナミン(2.8ml)の混合物を120℃において24時間撹拌した。混合物を冷却し、CH2Cl2に溶解した。有機溶液をシリカゲル上のクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 95/5)により2回精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で撹拌し、冷却し、得られる沈澱を濾過し、乾燥し0.53gの(±)−シス−3−メトキシ−1−[2−[(3−メチル−2−ピラジニル)アミノ]エチル]−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−べンゾフランカルボキシレート(11.5%)を得た;融点124.1℃(化合物12)。
実施例9
化合物(38)(4.5g)、2−クロロ−3−メチルピラジン(3.3g)及びN,N−ジエチルエタナミン(2.1ml)の混合物を120℃において20時間撹拌した。反応混合物を冷却し、シリカゲル上のクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/(CH3OH/NH3) 95/5)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(溶離剤:CH2Cl2/CH3OH 90/10)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残留物を煮沸DIPE中で固化させた。沈澱を濾過し、乾燥し、2.10gの1−[2−[(3−メチル−2−ピラジニル)アミノ]エチル]−4−ピペリジニル4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート(38%)を得た;融点108.6℃(化合物39)。
表1から3は上記で言及した実施例の1つにおけると類似の方法で製造された化合物を挙げている。
Figure 0003953097
Figure 0003953097
Figure 0003953097
Figure 0003953097
Figure 0003953097
Figure 0003953097
Figure 0003953097
C.薬理学的実施例
実施例10:モルモット回腸同軸刺激
両性のDunkin Hartleyモルモット(体重±500g)を断頭により殺した。回腸を取り出し、加温して酸素化されたKrebs−Henseleit溶液で浄化した。モルモットの4.5cmの長さの末端でない無損傷の回腸切片を、95%O2及び5%CO2の混合物を通じた100mlのKrebs−Henseleit溶液(37.5℃)において1gの予備負荷を用いて垂直に吊り下げた。回腸の内腔に通された陽極、浴溶液中の陰極の2つの白金電極を用い、回腸切片の全長にわたって経壁興奮を与えた。プログラム可能な刺激物から1回の矩形刺激[1ミリ秒;0.1Hz;最大下(submaximal)応答(最大応答の80%に導く電流)で試料を興奮させた。収縮は等長的に測定した。30分の安定化時間の間に、ストリップを2gの張力に繰り返して延伸し、1gの定常状態張力を得た。電気刺激の開始の前に、アセチルコリンの累積投薬量応答曲線を得た。単収縮応答の最大振幅を決定するために、電気刺激は過最大電流(supramaximal current)において開始した。これらの応答が安定したら、最大応答の80%を得る最大下刺激を、少なくとも15分間、単収縮応答が一定となるまで与え、その後単投薬量の試験化合物を浴液に加えた。試験化合物の投与の5分後の単収縮応答の振幅を、試験化合物の投与の前の振幅と比較する。1、4、6〜8、14〜16、32〜36、39、46及び50の番号の化合物は3・10-9Mの濃度において単収縮応答の振幅の5%より大きい増加を示した。
実施例11:覚醒犬における結腸の運動性
体重が7〜17kgの雌のビーグル犬に、前身麻酔及び無菌条件下で等尺性力変換器(isometric force transducer)を移植した。結腸の運動性を研究するために、回盲弁から8、16、24及び32cmの距離において結腸上に変換器を縫合した。犬に少なくとも2週間の回復期間を許した。実験は±20時間の断食期間の後に開始し、断食期間に水は随意に飲ませた。実験の間、遠隔測定(ワイアレス)系を用い、犬がその檻の中で動くのを自由にした。檻は、1方向で光を通すガラスが設けられた特別な部屋に建てられ、すなわち観察者は犬を見ることができたが犬は観察者を見ることができなかった。この系を介して挙動の変化に関して犬を観察することができ、排便事象を決定することができた。変換器からの情報は特別に建てられた小さい伝達箱により数値化された形態で伝達された。この箱は犬が着たジャケット内に置かれた。信号は各檻の上のマイクを介して受信され、中心コンピューターシステムに伝達された。この試験におけるパラメーターの1つは犬の排便である。試験化合物の投与後の最初の3時間の間、犬が観察され、排便が起こったか否か、及びいつ起こったかが決定された。本発明の化合物はこれらの最初の3時間の間に試験動物において排便を誘起した。
D.組成物実施例
以下の調剤は本発明に従う温血動物への前身的又は局所的投与に適した投薬単位形態における典型的製薬学的組成物を代表するものである。これらの実施例を通じて用いられる「活性成分」(A.I.)は式(I)の化合物、それらのN−オキシド形態、製薬学的に許容され得る酸付加塩又は立体化学的異性体に関する。
実施例12:経口用溶液
9gのメチル4−ヒドロキシベンゾエート及び1gのプロピル4−ヒドロキシベンゾエートを4lの煮沸純水に溶解する。3lのこの溶液に最初に10gの2,3−ジヒドロキシブタン二酸を、その後20gのA.I.を溶解する。後者の溶液を前者の溶液の残りの部分と合わせ、12lの1,2,3−プロパントリオール及び3lのソルビトール70%溶液をそこに加える。40gのナトリウムサッカリンを0.5lの水に溶解し、2mlのラズベリー及び2mlのグースベリーエッセンスを加える。後者の溶液を前者と合わせ、20lの容積となるまで水を加え、茶さじ(5ml)当たり5mgのA.I.を含む経口用溶液を得る。得られる溶液を適した容器に充填する。
実施例13:カプセル
20gのA.1.、6gのラウリル硫酸ナトリウム、56gの澱粉、56gのラクトース、0.8gのコロイドニ酸化ケイ素及び1.2gのステアリン酸マグネシウムを一緒に激しく撹拌する。得られる混合物を続いて1000個の適した硬質ゼラチンカプセル中に充填し、それぞれ20mgのA.I.を含む。
実施例14:フィルム−コーティング錠
錠剤芯の製造
100gのA.I.、570gのラクトース及び200gの澱粉の混合物を十分に混合し、その後約200mlの水中の5gのドデシル硫酸ナトリウム及び10gのポリビニルピロリドンで加湿する。湿潤粉末混合物をふるい、乾燥し、再度ふるう。次いで100gの微結晶セルロース及び15gの水添植物油を加える。全体を十分に混合し、錠剤に圧縮し、それぞれ10mgの活性成分を含む10.000個の錠剤を得る。
コーティング
75mlの変性エタノール中の10gのメチルセルロースの溶液に、150mlのジクロロメタン中の5gのエチルセルロースの溶液を加える。次いで75mlのジクロロメタン及び2.5mlの1,2,3−プロパントリオールを加える。10gのポリエチレングリコールを溶融し、75mlのジクロロメタンに溶解する。後者の溶液を前者に加え、次いで2.5gのマグネシウムオクタデカノエート、5gのポリビニルピロリドン及び30mlの濃厚着色剤懸濁液を加え、全体を均質化する。かくして得られる混合物を用い、コーティング装置において錠剤芯をコーティングする。
実施例15:注射用溶液
1.8gのメチル4−ヒドロキシベンゾエート及び0.2gのプロピル4−ヒドロキシベンゾエートを約0.51の注射用沸騰水に溶解した。約50℃に冷却した後、撹拌しながら4gの乳酸、0.05gのプロピレングリコール及び4gのA.I.を加えた。溶液を室温に冷却し、1lの容積となるまで注射用水を補足し、4mg/mlのA.I.の溶液を得た。溶液を濾過により滅菌し(U.S.P.XVII p.811)、無菌の容器に充填した。
実施例16:座薬
3gのA.I.を25mlのポリエチレングリコール400中の3gの2,3−ジヒドロキシブタン二酸の溶液に溶解した。12gの界面活性剤及び300gとする量のトリグリセリドを一緒に溶融した。後者の混合物を前者の溶液と十分に混合した。かくして得られる混合物を37〜37℃において型中に注ぎ、それぞれ30mgの活性成分を含有する100個の座薬を形成した。

Claims (10)


  1. Figure 0003953097
    [式中、
    1はハロ又はC1-6アルキルスルホニルアミノであり;
    Aは式:
    −CH2−CH2− (a)
    −CH2−CH2−CH2− (b)
    −CH=CH− (c)
    の2価の基を示し;
    基(a)、(b)又は(c)において1つ又は2つの水素原子はC1-6アルキルにより置換されていることができ;
    2は水素又はC1-6アルキルオキシであり;
    Lは式
    −Alk−R4 (d)
    −Alk−O−R5 (e)
    −Alk−NR67 (f)
    の基であり;
    AlkはC1-12アルカンジイルであり;
    4は水素;シアノ;C1-6アルキルカルボニル;C1-6アルキルオキシカルボニル;C3-7シクロアルキル:C1-6アルキルスルフィニル;C1-6アルキルスルホニル;フェニル;ハロ、C1-6アルキルもしくはC1-6アルキルオキシにより置換されたフェニル;テトラヒドロフラン;ジオキソラン;C1-6アルキルで置換されたジオキソラン;ジオキサン;C1-6アルキルで置換されたジオキサン;ピリジン;ハロもしくはC1-6アルキルで置換されたピリジン;ピリダジン;ハロ、C1-6アルキル、ヒドロキシから選ばれる1つもしくは2つの置換基で置換されたピリダジン;あるいは式
    Figure 0003953097
    の基であり
    ここでR8は水素又はC1-6アルキルであり;
    5は水素;C1-6アルキル;ヒドロキシC1-6アルキル;C1-6アルキルカルボニル;フェニル又はハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシから選ばれる最高3つの置換基で置換されたフェニルであり;
    6は水素又はC1-6アルキルであり;
    7は水素;C1-6アルキル;C1-6アルキルカルボニル;C1-6アルキルオキシカルボニル;ピリダジン;ハロ、C1-6アルキル、ヒドロキシから選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されたピリダジン;ピラジン;ハロ、C1-6アルキル、ヒドロキシから選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されたピラジンである;
    ただし、Aが式(c)の2価の基であり且つLが式(d)の基である場合、R 4 は水素、シアノ、C 1-6 アルキルカルボニル、フェニル又は、ハロ、C 1-6 アルキルもしくはC 1-6 アルキルオキシにより置換されたフェニルではなく;あるいはAが式(c)の2価の基であり且つLが式(e)の基である場合、R 5 は水素、C 1-6 アルキル又はフェニルではなく;あるいはAが式(c)の2価の基であり且つLが式(f)の基である場合、R 7 はC 1-6 アルキルカルボニルではない
    の化合物、そのN−オキシド体、製薬学的に許容され得る酸付加塩又は立体化学的異性体。
  2. 4が水素;シアノ;C1-6アルキルカルボニル;C1-6アルキルスルフィニル;C1-6アルキルスルホニル;フェニル又はハロ、C1-6アルキルもしくはC1-6アルキルオキシで置換されたフェニル;テトラヒドロフラン;ジオキソラン;C1-6アルキルで置換されたジオキソラン;ジオキサン;C1-6アルキルで置換されたジオキサン;ピリジン;ハロもしくはC1-6アルキルで置換されたピリジン;ピリダジン、ハロ、C1-6アルキル、ヒドロキシから選ばれる1つ又は2つの置換基で置換されたピリダジン;式
    Figure 0003953097
    の基であり、ここでR8は水素又はC1-6アルキルである請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 1がクロロである請求の範囲第1項に記載の化合物。
  4. 2が水素又はメトキシである請求の範囲第1項に記載の化合物。
  5. 化合物が1−[(テトラヒドロ−2−フラニル)メチル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;1−[(テトラヒドロ−2−フラニル)メチル]−4−ピペリジニル 5−アミノ−6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−8−カルボキシレート;1−(3−メトキシプロピル)−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;1−[3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;1−[3−(1−メチルエトキシ)プロピル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;1−[3−(3−クロロ−6−オキソ−1(6H)−ピリダジニル)プロピル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;1−(4−オキソペンチル)−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;エチル 4−[[(4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフラニル)カルボニル]オキシ]−1−ピペリジンブタノエート;ならびに1−[2−(テトラヒドロ−2−フラニル)エチル]−4−ピペリジニル 4−アミノ−5−クロロ−2,3−ジヒドロ−7−ベンゾフランカルボキシレート;それらの立体化学的異性体又はそれらの製薬学的に許容され得る酸付加塩から選ばれる請求の範囲第1項に記載の化合物。
  6. 治療的に有効量の請求の範囲第1項に記載の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含む製薬学的組成物。
  7. 請求の範囲第1項に記載の化合物を製薬学的に許容され得る担体と緊密に混合する請求の範囲第6項に記載の製薬学的組成物の製造法。
  8. 薬剤として用いるための請求の範囲第1項に記載の化合物。
  9. 結腸の運動性の低下を含む腸の障害の処置のための薬剤の製造のための請求の範囲第1項に記載の化合物の使用。
  10. a)式(II)のピペリジンを式(III)の中間体でN−アルキル化し、
    Figure 0003953097
    ここで、Lは請求の範囲第1項において定義された通りであり、W1は適当な脱離基であり、Dは式
    Figure 0003953097
    の基であり、ここでR1、R2及びAは請求の範囲第1項におけると同義であり;
    b)式(IV)のアルコールを式(V)のカルボン酸又はそのアシルハライド、対称もしくは混合無水物又はエステルと反応させ;
    Figure 0003953097
    ここで、R1、R2、L及びAは請求の範囲第1項におけると同義であり;そして場合により式(I)の化合物を官能基交換反応により互いに転化し;必要に応じて、式(I)の化合物を治療的活性な無毒性酸付加塩に転化するか、又は逆にアルカリを用いて酸付加塩を遊離の塩基の形態に転化し;及び/又はそれらの立体化学的異性体を製造する
    請求の範囲第1項に記載の化合物の製造法。
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