JP3952239B2 - 膜型気化器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動力鋸、刈払機などの携帯作業機に搭載される機関の膜型気化器、特に円滑な機関の加速操作が得られるようした膜型気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
機関の吸気負圧を直接加速ポンプの内部へ取り入れると、機関の加速操作とは関係のない負圧変化、圧力脈動などが加速ポンプの内部の膜に作用し、負圧変化、圧力脈動などがそのまま気化器へ伝わり、燃料量が増加して機関が加速されるという誤動作が生じる恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は上述の問題に鑑み、気化器本体に大幅な構造変更を来すことなく、簡単に取り付けられ、かつ機関の圧力脈動による加速ポンプの誤動作を回避できる膜型気化器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の構成は気化器本体に膜により定圧燃料室と大気室とを区画し、定圧燃料室の燃料を吸気路へ供給する膜型気化器において、前記大気室は絞りを経て大気に開放し、気化器本体の吸気路出口側の端壁と断熱管との間に通路壁板を挟んで結合し、該通路壁板に加速ポンプを結合し、前記通路壁板の外端部に吸気路と加速ポンプの負圧作動室とを結ぶ通路と、前記加速ポンプのポンプ室と前記大気室とを結ぶ通路とを設けたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明では機関と負圧応動式膜型加速ポンプとの間に圧力調整室を設け、通路壁板またはホースにより中継する。つまり、加速ポンプの内部に圧力調整室を一体に設け、圧力調整室により機関から取り入れる圧力の変動を緩和し、加速操作時、吸気路の吸気負圧が弱くなつた時、ばねの力により膜を押し、ホンプ室と一体の圧力調整室の空気を大気室へ圧送し、膜を押して定圧燃料室から吸気路へ送る燃料量を増加させる。
【0006】
【実施例】
図1に示すように、機関の吸気口(図示せず)には、断熱管63とガスケツト62を介して膜型気化器の本体15が接続される。図示の気化器は、公知のロータリ絞り弁式のものであり、吸気路16と直交する円筒部ないし弁室57が本体15に形成され、円筒部57に絞り孔47bを有する絞り弁47が回動可能かつ昇降可能に嵌挿される。絞り弁47から円筒部57を閉鎖する蓋板53を貫通して、上方へ突出する弁軸47aに絞り弁レバー51が結合され、絞り弁レバー51の下側のカム面51aと蓋板53のフオロア52とからカム機構が構成される。絞り弁レバー51により絞り弁47を戻しばね54の力に抗して加速方向へ回動すると、絞り孔47bが吸気路16と連通する開度が増加し、また、絞り弁47の軸部47aから絞り孔47bへ突出しかつ燃料ノズル56へ嵌挿されるニードル弁55が、燃料ノズル56の噴孔56aから上昇し、噴孔56aの開度が増加する。不動の燃料ノズル56は本体15の底部の孔58へ嵌合支持され、ジエツト59、逆止弁66を経て燃料定量機構Aの定圧燃料室25へ連通される。
【0007】
気化器本体15の下部に燃料ポンプ11と燃料定量機構Aが構成される。すなわち、燃料ポンプ11は本体15の下端面に膜10を挟んで中間壁体49を結合し、膜10の上側にばね8aを収容する脈動圧室8を、膜10の下側にポンプ室9をそれぞれ区画される。燃料ポンプ11は4行程機関では断熱管63の吸気路63aの脈動する吸気負圧を脈動圧室8へ導入し、2行程機関ではクランク室の脈動圧を脈動圧室8へ導入することにより、燃料槽37の燃料を通路38、入口13、逆止弁12、通路12aを経てポンプ室9へ吸引し、通路12a、逆止弁7を経て通路7aへ吐き出す。
【0008】
燃料定量機構Aは中間壁体49の下端面に膜29を挟んでカバー30aを結合し、定圧燃料室25と大気室30を区画する。定圧燃料室25の内部にレバー28が軸27により回動可能に支持される。レバー28の一端部は流入弁2に係合され、他端部は膜29へ当接される。流入弁2はばね24の力を受けて通路7aの端部の弁座へ当接するように構成される。膜29に作用する大気圧と吸気負圧の力がばね24の力よりも大きくなると、レバー28が時計方向へ回動して流入弁2が開き、通路7aから燃料が定圧燃料室25へ補給され、こうして、定圧燃料室25は所定量の燃料を所定圧に保持する。定圧燃料室25の燃料は逆止弁66、ジエツト59、燃料ノズル56の噴孔56a、絞り孔47bを経て吸気路16へ供給される。
【0009】
上述のような膜型気化器は例えば特開昭59-20551号公報により公知であり、機関のいかなる姿勢(例えば横転された状態)でも、燃料ポンプ11により定圧燃料室25へ送られた燃料が、機関の吸気負圧により燃料ノズル56の噴孔56aから吸気路16へ吸引される。
【0010】
本発明によれば、大気室30を絞り30bを経て大気に開放し、気化器本体15の吸気路16の出口側の端壁と断熱管63との間に通路壁板65を挟んで結合する。通路壁板65には、吸気路16と同径の通路孔65aを設ける。通路壁板65の外端部に加速ポンプBを結合し、通路壁板65に吸気路16と加速ポンプBの負圧作動室73とを結ぶ通路67と、加速ポンプBのポンプ室71と大気室30とを結ぶ通路68とを設ける。通路67の基端67aは通路孔65aへ開口される。負圧応動式の膜型加速ポンプBは、カツプ形のケース75とケース72の間に膜70の周縁部を挟んで結合し、ケース75にばね74を収容する負圧作動室73を、ケース72に圧力調整室を兼ねる容量のポンプ室71をそれぞれ区画する。ケース75,72には通路68とポンプ室71とを結ぶ通路69を形成する。
【0011】
次に、本発明による膜型気化器の作動について説明する。機関の低速運転時、吸気路16へ吸引された吸気は、絞り弁47の絞り孔47bを通過する時、燃料ノズル56の噴孔56aから燃料を吸引し、絞り孔47b、吸気路16、断熱管63を経て機関へ供給する。この時、吸気路16の吸気負圧が通路67を経て加速ポンプBの負圧作動室73へ作用し、膜70がばね74の力に抗して左方へ吸い寄せられ、大気室25の空気がポンプ室71へ次第に吸い込まれる。
【0012】
機関の加速操作時、絞り弁レバー51を絞り弁の全開方向へ回動すると、絞り弁47の開度が増加して機関へ供給される空気量が増加する。一方、吸気路16から通路67を経て負圧作動室73へ作用する吸気負圧が急に弱くなり、負圧作動室73のばね74の力により膜70が右方へ押され、ポンプ室71の空気が通路69,68を経て大気室30へ圧送される。大気室30は絞り30bを介して大気へ開放されているので、ポンプ室71の空気が大気室30へ急に圧送されると、膜29が押し上げられ、定圧燃料室25から燃料ノズル56を経て吸気路16へ送られる燃料量が増加し、機関が加速される。ポンプ室71は圧力調整室と一体に十分な容量をもつから、吸気路16から取り入れる吸気負圧の変動を緩和する。BはAに対して、垂直に結合してもよい。
【0013】
上述の実施例において、加速ポンプBは機関の携帯作業機に対する搭載空間との関係で通路壁板65の側縁部に、つまり通路壁板65の板面に対し垂直に取り付けるようにしてもよい。
【0014】
図2,3に示す実施例は、気化器本体15に膜29により定圧燃料室25と大気室30とを区画し、定圧燃料室25の燃料を吸気路16へ供給する膜型気化器において、大気室30を絞り30bを経て大気に開放し、気化器本体15の任意の壁部に加速ポンプBの取付板65Aを支持するようにしたものである。加速ポンプBは1対のカツプ形のケース75,72の間に、通孔67aを有する取付板65Aと膜70を挟み、複数のボルト76により結合して圧力調整室73Aとポンプ室71とを区画し、取付板65Aと膜70との間にばね74を収容する負圧作動室73を区画する。負圧作動室73を通孔67a、圧力調整室73Aを経てホース79により気化器本体15の吸気路出口側部分67aに連通し、ポンプ室71をホース80により大気室30に連通したものである。図1に示す実施例と同様の作用効果を奏する。圧力調整室73Aは吸気路出口側部分67aの吸気負圧の脈動を緩和する。加速ポンプBは機関の携帯作業機に対する搭載空間との関係で、気化器本体15の任意の壁部に取り付けることができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は上述のように、気化器本体に膜により定圧燃料室と大気室とを区画し、定圧燃料室の燃料を吸気路へ供給する膜型気化器において、前記大気室は絞りを経て大気に開放し、気化器本体の吸気路出口側の端壁と断熱管との間に通路壁板を挟んで結合し、該通路壁板に加速ポンプを結合し、前記通路壁板の外端部に吸気路と加速ポンプの負圧作動室とを結ぶ通路と、前記加速ポンプのポンプ室と前記大気室とを結ぶ通路とを設けたものであり、吸気負圧の変動が抑えられるので、加速ポンプの誤動作が回避され、加速操作に際して吸気路の吸気負圧の変化が所定値を超えた時(負圧作動室のばねが膜を全ストロークさせるだけの負圧変化が生じた時)に加速ポンプが作動し、安定した加圧空気を大気室へ送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膜型気化器の側面断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る膜型気化器の側面断面図である。
【図3】同膜型気化器に取り付けられる加速ポンプの正面図である。
【符号の説明】
A:燃料定量機構 B:加速ポンプ 2:流入弁 7:逆止弁 8:脈動圧室 8a:ばね 9:ポンプ室 10:膜 11:燃料ポンプ 12:逆止弁 12a:通路 13:入口 15:気化器本体 16:吸気路 24:ばね 25:定圧燃料室 27:軸 28:レバー 29:膜 30:大気室 30a:カバー 30b:絞り 37:燃料槽 47:絞り弁 47a:軸部 47b:絞り孔 49:中間壁体 51:絞り弁レバー 51a:カム面 52:フオロア 53:蓋板 54:戻しばね 55:ニードル弁 56:燃料ノズル 56a:噴孔 57:円筒部 58:孔 59:ジエツト 63:断熱管 63a:吸気路 65:通路壁板 65a:通路孔 66:逆止弁 67,68:通路 70:膜 71:ポンプ室(圧力調整室) 72,75:ケース 73:負圧作動室
73A:圧力調整室 74:ばね

Claims (2)

  1. 気化器本体に膜により定圧燃料室と大気室とを区画し、定圧燃料室の燃料を吸気路へ供給する膜型気化器において、前記大気室は絞りを経て大気に開放し、気化器本体の吸気路出口側の端壁と断熱管との間に通路壁板を挟んで結合し、該通路壁板に加速ポンプを結合し、前記通路壁板の外端部に吸気路と加速ポンプの負圧作動室とを結ぶ通路と、前記加速ポンプのポンプ室と前記大気室とを結ぶ通路とを設けたことを特徴とする膜型気化器。
  2. 前記加速ポンプのポンプ室に圧力調整室を一体に設けた、請求項1に記載の膜型気化器。
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