JP4007703B2 - フロートレス型気化器への燃料供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロートレス型気化器への燃料供給装置に関し、特に、燃料ノズルの下端に燃料ジェット及びチェック弁を介して出口孔を連通する定圧燃料室と、脈動圧力発生源の脈動圧力に応動して燃料を前記定圧燃料室に送る燃料ポンプと、前記定圧燃料室の入口孔を開閉して該室への燃料導入を制御する燃料導入制御弁とを備えるフロートレス型気化器の前記燃料ポンプの吸入側に、燃料タンクに連なる燃料供給通路を接続したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記フロートレス型気化器は、例えば特開平1−131807号公報に開示されているように、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなフロートレス型気化器では、エンジンの長時間運転中、燃料ポンプから定圧燃料室側へ送られる燃料に多量の燃料蒸気が発生することが屡あり、この多量の燃料蒸気が一挙に燃料ノズルから噴出すると、混合気の空燃比を極端に希薄にするため、エンジンの運転に不調を来すことになる。
【0004】
本発明者等は、燃料ポンプから定圧燃料室側へ送られる燃料に多量の燃料蒸気が発生する原因として、エンジンに取付けられるフロートレス型気化器と、この気化器の燃料ポンプに汲み上げられる燃料タンクからの燃料との温度差が非常に大きいことにあることを究明した。即ち、一般にフロートレス型気化器は、インシュレータを介してエンジンに取付けられるが、エンジンの長時間運転によれば、エンジンの発生熱がインシュレータを介して気化器に次第に伝播して、それを加熱するので、この比較的高温となった気化器に、燃料タンクからの比較的低温な燃料が導入されると、その燃料は急激に加熱され、内部に含む気泡が急膨張して、多量の燃料蒸気を発生するのである。
【0005】
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、エンジンに取付けられるフロートレス型気化器と、この気化器に導入される燃料タンクからの燃料との温度差を小さくして、フロートレス型気化器での燃料蒸気の発生を抑え得るようにした、前記フロートレス型気化器への燃料供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、燃料ノズルの下端に燃料ジェット及びチェック弁を介して上部が連通する燃料ウェルと、この燃料ウェルの下部に出口孔が連通する定圧燃料室と、脈動圧力発生源の脈動圧力に応動して燃料を前記定圧燃料室に送る燃料ポンプと、前記定圧燃料室の入口孔を開閉して該室への燃料導入を制御する燃料導入制御弁とを備えるフロートレス型気化器の前記燃料ポンプの吸入側に、燃料タンクに連なる燃料供給通路を接続した、フロートレス型気化器への燃料供給装置であって、前記燃料導入制御弁には、前記定圧燃料室の上側に配置されて前記入口孔を上端に有する円筒状の弁座部材と、この弁座部材内を昇降して入口孔を開閉する弁体とを備え、前記弁座部材の下端部を前記燃料ウェルに、前記定圧燃料室の上方を通るバイパス路を介して連通させ、前記気化器とエンジンとの間に介裝されるインシュレータに、前記燃料供給通路の途中に介入する燃料中継手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
この特徴によれば、フロートレス気化器の燃料ポンプの作動により、燃料タンクの燃料が燃料供給通路を経て該気化器に到達する過程で、その燃料はエンジン及び気化器間のインシュレータの燃料中継手段を経由する。このインシュレータは、エンジンの長時間の運転中に、エンジンからの熱伝導により多少とも加熱されるので、インシュレータの燃料中継手段を経由する燃料も適当に加熱される。したがって、燃料中継手段を出た燃料とエンジンの熱の影響で比較的高温となっている気化器との温度差は小さくなり、気化器での燃料の急激な温度変化を回避して、燃料蒸気の発生を抑制することができる。
【0008】
また若し燃料ポンプから送り出された燃料に燃料蒸気が発生した場合は、その燃料蒸気は、弁座部材を通過した後、即座にバイパス路を浮上して燃料ウェルに移行するので、燃料ウェルの燃料と共に燃料ノズルから速やかに噴出していくことになり、したがって、燃料ノズルから噴出する単位時間当たりの燃料蒸気は微量となり、混合気の空燃比を殆ど変動させず、エンジンの正常な運転を確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1は本発明を適用した空冷エンジンを備えた動力トリマの使用状態斜視図、図2は上記エンジンの縦断正面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は上記エンジンに取付けられるフロートレス型気化器及びそれへの燃料供給装置を示す縦断面図、図5は図4の5−5線断面図である。
【0011】
先ず、図1に示すように、空冷エンジンEはハンドヘルド型に構成されて、例えば動力トリマTrの駆動部に取付けられる。動力トリマTrは、その作業状態により刃具をあらゆる方向へ向けて使用されるので、その都度、エンジンEも大きく傾けられ、あるいは逆さにされ、その運転姿勢は一定しない。
【0012】
図2及び図3において、上記空冷エンジンEのエンジン本体61の一側面には、エンジン本体61の吸気ポート76iに連なる吸気路20を有する合成樹脂製のインシュレータIを介してフロートレス型気化器Cが取付けられ、この気化器Cの吸気道入口にエアクリーナ64が装着される。またエンジン本体61の他側面には、エンジン本体61の排気ポート76eに連なる排気マフラ63が取付けられる。エンジン本体61の下部には、一側に片寄せして燃料タンクTが配設され、その上端の注入口に燃料キャップTaが螺着される。
【0013】
エンジン本体61は、ヘッド一体型のシリンダブロック66と、このシリンダブロック66の下端面に接合されるクランクケース67からなっており、シリンダブロック66は、ピストン68を収容する単一のシリンダ69を中心部に備え、その外周には多数の冷却フィン70を備えている。
【0014】
クランクケース67に支持されるクランク軸72は、コンロッド71を介してピストン68に連接される。クランクケース67の一端部には、クランク室73に隣接する油溜室74が形成され、該室74に貯留されるオイルを攪拌してオイルミストを生成するオイルスリンガ75がクランク軸72に固着される。この油溜室74で生成されたオイルミストは、エンジンEの各部に、その潤滑のために供給される。
【0015】
クランク軸72の一端には、冷却ファン80付きフライホイール79が固着され、このフライホイール79と作業機用駆動軸82との間に遠心クラッチ83が介裝される。
【0016】
エンジン本体61には、上記フライホイール79及びシリンダブロック66の周囲を覆う導風板84と、排気マフラ63を覆うマフラカバー88と、燃料タンクTの下面及び、この燃料タンクTから食み出したエンジン本体61の下面を覆う下部カバー85とが取付けられる。この下部カバー85の周壁に冷却風入口87が設けられ、この冷却風入口87を冷却ファン80の吸込み部に連通する冷却風上流通路86Aがクランクケース67下面と下部カバー85との間に画成される。またクランクケース67下面と燃料タンクT上面との間には、上記冷却風上流通路86A及び吸入部80aに連通する通風間隙89が画成される。
【0017】
また冷却ファン80の吐出部をマフラカバー88内に連通する冷却風下流通路86Bがシリンダブロック66及び気化器Cを囲むようにして導風板84によって画成される。
【0018】
而して、エンジンEの作動中、冷却ファン80がクランク軸72により回転駆動されると、下部カバー85の冷却風入口87に流入した外気、即ち冷却風は、冷却風上流通路86Aを流れながらエンジンEのクランクケース67下面を冷却して冷却ファン80の吸い込み部に達するものと、冷却風上流通路86Aから通風間隙89を流れながらクランクケース67下面及び燃料タンクT上面を冷却して上記吸入部80aに達するものとに分かれる。こうしてクランクケース67及び燃料タンクTは冷却風により効果的に冷却される。また冷却風上流通路86Aを通過した冷却風は、冷却ファン80により冷却空気を冷却風下流通路86Bに圧送され、シリンダブロック66及び気化器Cを冷却し、マフラカバー88内に進入して、排気マフラ63を冷却する。
【0019】
さて、前記フロートレス型気化器C及びそれへの燃料供給装置について、図3〜図5を参照しながら説明する。
【0020】
フロートレス型気化器Cの気化器本体1は、前記インシュレータIの吸気路20を介してエンジン本体61の吸気ポート76iに連通する水平方向の吸気道2と、この吸気道2と直交して鉛直方向に延びる有底円筒状の弁案内孔3とを有する。弁案内孔3には、ロータリ型のスロットル弁4が回転及び摺動可能に嵌装されると共に、弁案内孔3を閉じるキャップ5が気化器本体1に固着され、これらスロットル弁4及びキャップ5間には、スロットル弁4を弁案内孔3の底部側に付勢するばね6は縮設される。スロットル弁4は、その開度増方向の回転に応じて吸気道2との連通面積を増加させる絞り孔9を有する。
【0021】
スロットル弁4は、キャップ5を貫通する弁軸4aを有し、これに操作アーム7が、弁軸4aの中空部に嵌着されるスリーブ8により固着される。
【0022】
弁案内孔3の底部には、絞り孔9に突入するボス10が突設されており、このボス10に絞り孔9に起立する燃料ノズル11が取付けられ、この燃料ノズル11内に挿入されるニードル弁12が前記スリーブ8に螺着される。
【0023】
操作アーム7の下面には、キャップ5の上面に付設したボール13により支承される環状の斜面7aが形成され、操作アーム7がスロットル弁4の開き方向に回転されると、操作アーム7がボール13により押上げられ、それに伴いスロットル弁4もばね6の付勢力に抗してニードル弁12と共に上方へ変位し、燃料ノズル11の開度を増加させるようになっている。
【0024】
またキャップ5には、操作アーム7に当接してスロットル弁4のアイドル開度を規定するストッパボルト14が進退調節可能に螺着される。
【0025】
気化器本体1の下面には、押さえ板15、弾性パッキン16及び底板17が順次重ねられて接合される。
【0026】
底板17の一側部下面にはジョイント22が突設され、これに燃料タンクTに連なる燃料供給通路21を接続される。
【0027】
また気化器本体1及び底板17には、ジョイント22に連なる上流燃料通路23aと、この上流燃料通路23aが連通するポンプ室29を有するダイヤフラム式燃料ポンプ24とが設けられる。上記ポンプ室29に連なる下流燃料通路23bは気化器本体1に設けられ、この下流燃料通路23bに連なる定圧燃料室26は底板17に設けられる。
【0028】
ダイヤフラム式燃料ポンプ24は、前記パッキング16の一部をダイヤフラム27とするもので、このダイヤフラム27の上面及び下面がそれぞれ臨む作動室28及びポンプ室29が気化器本体1及び底板17にそれぞれ形成される。そして上流燃料通路23aには、パッキング16の一部を利用した吸入弁30と、その上流側に位置する燃料フィルタ31が設けられ、また下流燃料通路23bには、同じくパッキング16の一部を利用した吐出弁32が設けられる。作動室28は、脈動圧力発生源P、例えばエンジンのクランク室又は吸気管の内部に導管34を介して連通される。
【0029】
定圧燃料室26には、下流燃料通路23bから該室25への燃料導入を制御する燃料導入制御弁35が設けられる。この燃料導入制御弁35は、定圧燃料室26の一側部において底板17に嵌着されて上端壁の入口孔36を下流燃料通路23bに望ませる円筒状の弁座部材37と、この弁座部材37内に入口孔36を開閉すべく上下動可能に嵌装される弁体38と、底板17に支持された支軸39に揺動自在に支持されて一端を弁体38の下端に係合する作動レバー40と、この作動レバー40を弁体38の閉じ方向へ付勢する弁ばね41と、定圧燃料室26の底面を形成するように底板17の下面に張設されるダイヤフラム42とから構成され、このダイヤフラム42の中心部には、前記作動レバー40の他端に離間可能に当接する押圧子42aが設けられる。ダイヤフラム42は、これを覆うカバー43と共に周縁部を底板17に締結される。カバー43には、ダイヤフラム42の下面に大気圧を作用させる通気孔44が設けられる。
【0030】
また底板17には、定圧燃料室26の他端部上方に位置する燃料ウェル45が形成され、この燃料ウェル45の下部は出口孔47を介して定圧燃料室26に連通し、その上部は、チェック弁48及び燃料ジェット49を介して燃料ノズル11の下端に連通する。
【0031】
さらに底板17には、定圧燃料室26の上方を通って前記弁座部材37の下端部を燃料ウェル45に連通するバイパス路50が設けられる。
【0032】
また気化器本体1の一側面には、下流燃料通路23bに燃料導入制御弁35の手前で燃料ジェット51を介して連通するジョイント52が突設され、これに燃料タンクTに終端を開放される余剰燃料戻し通路21が接続される。
【0033】
前記インシュレータIには燃料中継手段としての燃料中継室54が一体に形成され、前記燃料供給通路21は、その途中にこの燃料中継室54を介入させるように配設される。即ち、燃料供給通路21は、燃料タンクTに連なる上流燃料管21aと、気化器本体1のジョイント52に連なる下流燃料管21bとで構成され、上流燃料管21aの下流端と、下流燃料管21bの上流端とが燃料中継室54の一側と他側にそれぞれ接続される。
【0034】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0035】
エンジンEが運転されると、脈動圧力発生源Pの脈動圧力が燃料ポンプ24の作動室28に作用してダイヤフラム27を振動させるもので、このダイヤフラム27が作動室28側に撓むとき、ポンプ室29は、その容積を拡大させることにより吸入弁30及び上流燃料通路23aを介して燃料タンクTの燃料を吸い上げ、ダイヤフラム27がポンプ室29側に撓むとき、ポンプ室29は、その容積を縮小さることにより、該室29の燃料を吐出弁32を介して下流燃料通路23bへ送り出す。
【0036】
その際、定圧燃料室26の燃料が規定量に達していなければ、ダイヤフラム42が大気圧により上方に変位して、弁ばね41の付勢力に抗して作動レバー40を図1で時計方向に揺動し、これにより弁体38を引き下げて入口孔36を開くので、下流燃料通路23bの燃料は定圧燃料室26に導入される。そして、定圧燃料室26の導入燃料が規定量に達すると、ダイヤフラム42は下降して押圧子42aを作動レバー40から引き離す。すると、作動レバー40は弁ばね41の付勢力をもって弁体38を押し上げ、入口孔36を閉じるので、定圧燃料室26への燃料導入は止められる。こうして、定圧燃料室26には、エンジンの運転中、常に規定量の燃料が貯留されると共に、出口孔47を通して燃料ウェル45を満たすことになる。
【0037】
弁体38による入口孔36の閉鎖状態において、燃料ポンプ24から吐出される余剰燃料は、燃料ジェット52及び余剰燃料戻し通路53を通して燃料タンクTに戻される。
【0038】
一方、吸気道2及び絞り孔9では、エンジンに吸入される空気が通過することにより、燃料ノズル11周りに負圧が生じ、この負圧の作用により、燃料ウェル45の燃料がチェック弁48、燃料ジェット49及び燃料ノズル11を順次上昇し、絞り孔9に噴出する。この噴出燃料は、吸気道2及び絞り孔9を通過する空気と混合して混合気を生成しながらエンジンに吸入される。この混合気のエンジンへの供給量は、スロットル弁4の開度の増減により調節される。
【0039】
ところで、燃料ポンプ24により汲み上げられる燃料タンクTの燃料は、燃料供給通路21を通過する間に、インシュレータIの燃料中継室54を経由する。このインシュレータIは、エンジンEの長時間の運転中に、エンジンEからの熱伝導により多少とも加熱されるので、上記燃料中継室54を経由する燃料も適当に加熱される。したがって、燃料中継室54を出て気化器Cの燃料ポンプ24に吸入される燃料と、エンジンEの熱の影響で比較的高温となっている気化器Cとの温度差を小さくすることができ、気化器C内での燃料の急激な温度変化を回避して、燃料蒸気の発生を抑制することができる。
【0040】
若し、燃料ポンプ24から下流燃料通路23bに送り出された燃料に燃料蒸気が発生した場合は、その燃料蒸気は、弁座部材37を通過した後、即座にバイパス路50を浮上して燃料ウェル45に移行するので、燃料ウェル45の燃料と共に燃料ノズル11から速やかに噴出していくことになり、したがって、燃料ノズル11から噴出する単位時間当たりの燃料蒸気は微量となり、混合気の空燃比を殆ど変動させず、エンジンの正常な運転を確保することができる。
【0041】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、インシュレータIの燃料中継手段として、前記燃料中継室54を蛇行状の燃料通路に置き換えることもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、燃料ノズルの下端に燃料ジェット及びチェック弁を介して上部が連通する燃料ウェルと、この燃料ウェルの下部に出口孔が連通する定圧燃料室と、脈動圧力発生源の脈動圧力に応動して燃料を定圧燃料室に送る燃料ポンプと、定圧燃料室の入口孔を開閉して該室への燃料導入を制御する燃料導入制御弁とを備えるフロートレス型気化器の燃料ポンプの吸入側に、燃料タンクに連なる燃料供給通路を接続したものにおいて、気化器とエンジンとの間に介裝されるインシュレータに、燃料供給通路の途中に介入する燃料中継手段を設けたので、エンジンの長時間運転中、燃料タンクの燃料を気化器に導入する手前で燃料中継手段により適当に加熱することにより、フロートレス気化器の燃料ポンプの作動により、気化器に導入される燃料と、気化器との温度差を小さくすることができ、その結果、気化器での燃料の急激な温度変化を回避して、燃料蒸気の発生を抑制することができる。
【0043】
また燃料導入制御弁には、定圧燃料室の上側に配置されて入口孔を上端に有する円筒状の弁座部材と、この弁座部材内を昇降して入口孔を開閉する弁体とを備え、弁座部材の下端部を燃料ウェルに、定圧燃料室の上方を通るバイパス路を介して連通させるので、若し燃料ポンプから送り出された燃料に燃料蒸気が発生した場合は、その燃料蒸気は、弁座部材を通過した後、即座にバイパス路を浮上して燃料ウェルに移行することで、燃料ウェルの燃料と共に燃料ノズルから速やかに噴出していくことになり、したがって、燃料ノズルから噴出する単位時間当たりの燃料蒸気は微量となり、混合気の空燃比を殆ど変動させず、エンジンの正常な運転を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した空冷エンジンを備えた動力トリマの使用状態斜視図。
【図2】 上記エンジンの縦断正面図。
【図3】 図2の3−3線断面図。
【図4】 上記エンジンに取付けられるフロートレス型気化器及びそれへの燃料供給装置を示す縦断面図。
【図5】 図4の5−5線断面図。
【符号の説明】
C・・・・フロートレス型気化器
E・・・・エンジン
I・・・・インシュレータ
P・・・・脈動圧力発生源
T・・・・燃料タンク
11・・・燃料ノズル
21・・・燃料供給通路
24・・・燃料ポンプ
26・・・定圧燃料室
35・・・燃料導入制御弁
36・・・入口孔
37・・・弁座部材
38・・・弁体
45・・・燃料ウェル
47・・・出口孔
48・・・チェック弁
49・・・燃料ジェット
50・・・バイパス路
54・・・燃料中継手段(燃料中継室)
Claims (1)
- 燃料ノズル(11)の下端に燃料ジェット(49)及びチェック弁(48)を介して上部が連通する燃料ウェル(45)と、この燃料ウェル(45)の下部に出口孔(47)が連通する定圧燃料室(26)と、脈動圧力発生源(P)の脈動圧力に応動して燃料を前記定圧燃料室(26)に送る燃料ポンプ(24)と、前記定圧燃料室(26)の入口孔(36)を開閉して該室(26)への燃料導入を制御する燃料導入制御弁(35)とを備えるフロートレス型気化器(C)の前記燃料ポンプ(24)の吸入側に、燃料タンク(T)に連なる燃料供給通路(21)を接続した、フロートレス型気化器への燃料供給装置であって、
前記燃料導入制御弁(35)には、前記定圧燃料室(26)の上側に配置されて前記入口孔(36)を上端に有する円筒状の弁座部材(37)と、この弁座部材(37)内を昇降して入口孔(36)を開閉する弁体(38)とを備え、
前記弁座部材(37)の下端部を前記燃料ウェル(45)に、前記定圧燃料室(26)の上方を通るバイパス路(50)を介して連通させ、
前記気化器(C)とエンジン(E)との間に介裝されるインシュレータ(I)に、前記燃料供給通路(21)の途中に介入する燃料中継手段(54)を設けたことを特徴とする、フロートレス型気化器への燃料供給装置。
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