JP2512806Y2 - 気化器の断熱装置 - Google Patents

気化器の断熱装置

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JP2512806Y2
JP2512806Y2 JP1987198310U JP19831087U JP2512806Y2 JP 2512806 Y2 JP2512806 Y2 JP 2512806Y2 JP 1987198310 U JP1987198310 U JP 1987198310U JP 19831087 U JP19831087 U JP 19831087U JP 2512806 Y2 JP2512806 Y2 JP 2512806Y2
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亘 鈴木
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テイケイ気化器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は空冷式内燃機関に使用される気化器の断熱装
置に関する。
〈従来の技術と問題点〉 一般に空冷式内燃機関では、機関の吸気孔に断熱材製
の吸気フランジを介して気化器を接続し、機関の熱が気
化器に伝導しないように構成されており、吸気フランジ
の材質および厚さ、形状等を選定したり、この吸気フラ
ンジと気化器および機関との間にそれぞれ配設されるパ
ッキンを数枚取り付けることにより、気化器の断熱効果
の向上を図っている。(実開昭55−41542号公報参照) ところが、吸気フランジの厚さを増したり、パッキン
を数枚取り付けることは、気化器の艤装スペースが大き
く必要となり内燃機関が大きくなるとともに、部品点
数、組立工数が増大する問題がある。
また、断熱材製の吸気フランジは機関の長時間の運転
により次第に熱せられるため、この長時間の運転では気
化器の温度が上昇し燃料中のベーパーの発生により機関
の回転変動および息付きが発生する。
しかも断熱材製の吸気フランジは放熱も悪いため、一
度熱せられるとなかなか温度が下がらず、機関の停止後
には、この熱により気化器温度が上昇する。特にダイヤ
フラム式気化器では燃料室内の燃料が蒸発し吸気路に燃
料を流出させるので、機関停止後10〜20分ぐらいで再始
動をおこなう場合、前記吸気路に流出した燃料が機関に
吸引され過濃燃料となって機関の始動ができず、この過
濃燃料が排出されるまでスタータ操作を何回もおこなわ
なければならない問題がある。
本考案は、内燃機関への気化器の艤装状態がコンパク
トになり、部品点数が少なく組立が簡単で、しかも機関
の長時間運転および熱間再始動が良好となる気化器の断
熱装置を提供することを目的とする。
〈上記問題点を解決するための手段〉 本考案は、内燃機関のシリンダー側面に設けられる吸
気孔に吸気フランジを介して気化器を接続する内燃機関
において、前記吸気フランジまたは気化器のフランジの
接合面にこれらの接合時に燃料ジャケットを形成する溝
を設け、この溝の下方に燃料送給ポンプから気化器の燃
料室に設置された燃料弁に至るまでの燃料送給通路から
分岐する通路を接続すると共に、上方に他端を燃料タン
クに接続するリターン通路とを接続し、さらに前記通路
の前記溝側開口には逆止弁室を設けると共に該逆止弁室
には前記燃料送給通路が規定圧力以上の時に開き、か
つ、燃料送給通路から前記溝方向への流れのみを許容す
る逆止弁を配設することを特徴とするものである。
〈作用〉 機関の運転中は、燃料送給ポンプにより気化器の燃料
室に燃料が供給される。燃料送給ポンプの燃料供給量は
前記燃料室に流入する燃料流量より多いので、前記燃料
送給通路内の燃料圧力は高くなり、この燃料圧力が規定
以上に大きくなると前記燃料供給通路より分岐する通路
の逆止弁が開かれ、この燃料の一部が前記燃料ジャケッ
トに流入し、リターン通路を経て燃料タンクに還元され
る。その結果、前記吸気フランジが燃料により冷却さ
れ、機関の熱が気化器に伝導することを防止できる。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例を図に基づいて説明する。
第1図は本考案の断熱装置の一実施例を示す断面図、
第2図は第1図のI−I線断面図、第3図は第1図に示
す気化器の断面図である。
1は内燃機関であり、その吸気孔2には吸気フランジ
3を介してダイヤフラム型の気化器4が接続されてい
る。
気化器4は前記吸気孔2に連なる吸気路5を備えてい
る。該吸気路5には上方から絞弁6が進退自在に臨んで
いる。該絞弁6下側の吸気路5底壁には燃料ノズル7が
開口しており、この燃料ノズル7に前記絞弁6より垂下
するジェットニードル8が挿入している。前記燃料ノズ
ル7は燃料調整オリフィス9を介して燃料室10に連通し
ている。
また、この気化器4は、機関1の運転に伴って作動す
る燃料送給ポンプ11を備えている。この燃料送給ポンプ
11は、ダイヤフラム12および一対の逆止弁13・14を有す
る従来よく知られたダイヤフラムポンプである。前記ダ
イヤフラム12の一側に形成される脈動圧室15には、前記
ダイヤフラム12を作動させるべく機関の脈動を有する作
動圧力、例えば機関のクランク室圧力を導入する脈動圧
通路16が接続されている。また前記ダイヤフラム12の他
側に形成されるポンプ室17には、前記逆止弁13・14を介
してそれぞれ燃料送給通路18・19が接続されている。一
方の燃料送給通路18は燃料タンク20への接続口21を経て
前記燃料タンク20へ接続され、他方の燃料送給通路19は
燃料室10に接続される。従って機関の作動状態では、前
記燃料送給ポンプ11は前記燃料タンク20から燃料を一方
の逆止弁13を経て前記ポンプ室17に吸引し、この燃料を
他方の逆止弁14を経て前記燃料室10に圧送する。
前記燃料室10は、前記燃料送給ポンプ11からの燃料を
一定の圧力で燃料ノズルに向けるためのダイヤフラム25
により形成されている。前記燃料送給通路19の燃料室10
入口には前記ダイヤフラム25に関連して前記燃料送給通
路19を断続すべく、即ち前記燃料送給ポンプ11と燃料室
10の連通を断続すべく作動する燃料弁26が備えられてい
る。前記燃料弁26と前記ダイヤフラム25との間には、支
軸27を有するレバー28が配設され、該レバー28は支軸27
を中心に一側を前記燃料弁26に連結し、他側を前記ダイ
ヤフラム25に連結している。従って前記燃料ノズル7を
経て燃料室10内に強い吸気負圧が作用すると、前記ダイ
ヤフラム25は上動し燃料室10内に燃料送給通路19を経て
燃料送給ポンプ11からの燃料を導入すべくレバー28を介
して燃料弁26を燃料送給通路19の開放位置に保持させ
る。また前記燃料室10への燃料の導入によってこの燃料
室10の強い負圧が消滅すると前記燃料弁26はレバー28に
係合する圧縮バネ29の偏倚力によって燃料室10内への燃
料の導入を阻止すべく前記燃料送給通路19を遮断するよ
うに付勢される。
前記吸気フランジ3の気化器フランジ36との接合面3a
には、前記気化器フランジ36との接合時に燃料ジャケッ
ト30を形成す溝30aが設けられ、この溝30aには、該溝30
a下方に、気化器の燃料送給ポンプ11から燃料弁26に至
るまでの燃料送給通路19より分岐され、この燃料送給ポ
ンプ11による送給燃料の一部を導く通路31が接続され、
また、該溝30a上方に、この燃料ジャケット30に流入し
た燃料を燃料タンク20へ還元するリターン通路32が接続
されている。また前記通路31の溝30a開口側には逆止弁
室33aを設け、この逆止弁室33aには該通路31の燃料圧が
規定以上になった時に開き、かつ、前記燃料送給通路19
から前記溝30a方向への燃料の流れのみを許容する常閉
型の逆止弁33を配設している。一方、リターン通路32に
は前記燃料ジャケット30から燃料タンク20への燃料の流
出のみを許容する逆止弁34を配設している。この逆止弁
34はこれを不要とすることもできるが、燃料タンク20か
ら前記燃料ジャケット30への空気の流入を阻止し、前記
吸気フランジ3の冷却効果を高めることができるので、
設けたほうが好ましい。35は前記通路31に設けられる絞
り部である。
次にこの実施例の作用を説明する。
機関の運転中は、燃料送給ポンプ11により気化器の燃
料室10に燃料が供給される。燃料送給ポンプ11の燃料供
給量は前記燃料室10に流入する燃料流量より多いので、
前記燃料送給通路19内の燃料圧力は高くなり、この燃料
圧力が規定以上に大きくなると前記燃料供給通路19より
分岐する通路31の逆止弁33が開かれ、この燃料の一部が
前記燃料ジャケット30に流入する。該燃料ジャケット30
に燃料が満たされると、燃料はリターン通路32から燃料
タンク20に還元される。その結果、前記燃料ジャケット
30内は燃料が充満した状態で流れるため前記吸気フラン
ジ3が燃料により効率よく冷却され、機関の熱が気化器
4に伝導することを防止できる。
上述の実施例では、溝30aを吸気フランジ3に設ける
構成としたが、第4図、第5図に示すように気化器のフ
ランジ36または吸気フランジ3と気化器のフランジ36の
両方に設けても、その作用効果は同様に得られるもので
ある。
なお、上記実施例では、本考案を摺動絞弁を備えたダ
イヤフラム型気化器により説明したが、バタフライ型お
よびロータリ型等の絞弁を備えた気化器またはフロート
式気化器を本考案に適用してもその効果は同様に得られ
るものである。
〈考案の効果〉 以上詳述したように本考案によれば、内燃機関のシリ
ンダー側面に設けられる吸気孔に吸気フランジを介して
気化器を接続する内燃機関において、前記吸気フランジ
または気化器のフランジの接合面に溝を設け、この溝の
下方に燃料送給ポンプから気化器の燃料室に設置された
燃料弁に至るまでの燃料送給通路から分岐する通路を接
続すると共に、上方に他端を燃料タンクに接続するリタ
ーン通路とを接続し、前記溝内の下から上へ燃料を流す
ことにより、該溝内の残留空気の排出性を向上させると
共に燃料の充填率を高めたので、吸気フランジまたは気
化器のフランジの冷却が良好となる。その結果、機関の
熱が気化器に伝導することが防止されるので、吸気フラ
ンジを従来に比べて薄くできると共に、該吸気フランジ
と気化器および機関の間に備えられるパッキンを数枚に
する必要が無くなり、気化器の機関への艤装状態がコン
パクトになる。
また、上記のようにパッキンを数枚取り付ける必要が
ないので、部品点数が少なくなり、組立てが容易にな
る。
また、内燃機関の長時間運転時でも吸気フランジが過
熱されないので、気化器の温度が上昇せず、内燃機関の
長時間運転を円滑に行なうことができるとともに、機関
停止後でも気化器の温度が上昇しないので、熱間再始動
が良好となる。
また、前記通路には規定燃料圧以上でのみ開き、か
つ、溝から通路への逆流を阻止する逆止弁が配設されて
いるので、前記通路の上流の燃料送給通路の燃料圧力が
規定以上になった時だけ燃料が溝に送給され、燃料室を
経て機関へ供給される燃料が不足することがない。しか
も、溝からの逆流も阻止されるので、前記溝で暖められ
た燃料が燃料室に流入することがなく、該室内でのペー
パーの発生も防止することができる。
また、前記逆止弁は前記通路の溝への開口部に設けら
れるため、気化器を機関から取り外した状態では該逆止
弁が外部へ露出し、その組付および清掃作業を簡便にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の断熱装置の一実施例を示す断面図、第
2図は第1図のI−I線断面図、第3図は第1図に示す
気化器の断面図、第4図・第5図は本考案の他の実施例
を示す要部断面図である。 1…内燃機関、2…吸気孔、3…吸気フランジ、4…気
化器、11…燃料送給ポンプ、19…燃料送給通路、30…燃
料ジャケット、30a…溝、32…リターン通路、33…逆止
弁、33a…逆止弁室。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のシリンダー側面に設けられる吸
    気孔に吸気フランジを介して気化器を接続する内燃機関
    において、前記吸気フランジまたは気化器のフランジの
    接合面にこれらの接合時に燃料ジャケットを形成する溝
    を設け、この溝の下方に燃料送給ポンプから気化器の燃
    料室に設置された燃料弁に至るまでの燃料送給通路から
    分岐する通路を接続すると共に、上方に他端を燃料タン
    クに接続するリターン通路とを接続し、さらに前記通路
    の前記溝側開口には逆止弁室を設けると共に該逆止弁室
    には前記燃料送給通路が規定圧力以上の時に開き、か
    つ、燃料送給通路から前記溝方向への流れのみを許容す
    る逆止弁を配設することを特徴とする気化器の断熱装
    置。
JP1987198310U 1987-12-26 1987-12-26 気化器の断熱装置 Expired - Lifetime JP2512806Y2 (ja)

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