JP2518033Y2 - ダイヤフラム式気化器 - Google Patents
ダイヤフラム式気化器Info
- Publication number
- JP2518033Y2 JP2518033Y2 JP1990404914U JP40491490U JP2518033Y2 JP 2518033 Y2 JP2518033 Y2 JP 2518033Y2 JP 1990404914 U JP1990404914 U JP 1990404914U JP 40491490 U JP40491490 U JP 40491490U JP 2518033 Y2 JP2518033 Y2 JP 2518033Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- diaphragm
- pump
- carburetor
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Means For Warming Up And Starting Carburetors (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は刈払機およびチェンソー
等のエンジンに最適なダイヤフラム式気化器に関する。
等のエンジンに最適なダイヤフラム式気化器に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にダイヤフラム式気化器は、エンジ
ンの作動圧力で駆動される燃料ポンプと、この燃料ポン
プから送給される燃料を一定圧力に調節して燃料ノズル
から吸気路に噴出させるダイヤフラム室とを備え、気化
器の傾斜時でも燃料の供給が良好におこなわれるように
構成されている。
ンの作動圧力で駆動される燃料ポンプと、この燃料ポン
プから送給される燃料を一定圧力に調節して燃料ノズル
から吸気路に噴出させるダイヤフラム室とを備え、気化
器の傾斜時でも燃料の供給が良好におこなわれるように
構成されている。
【０００３】
【従来技術の問題点】ところが、上記ダイヤフラム式気
化器は、気化器の温度が上昇した時に前記燃料ポンプの
ポンプ室およびダイヤフラム室でベーパーが発生し易
く、特にポンプ室内でベーパーが発生した場合は、ベー
パーロックがおこりポンプが全く作用しなくなることが
ある。
化器は、気化器の温度が上昇した時に前記燃料ポンプの
ポンプ室およびダイヤフラム室でベーパーが発生し易
く、特にポンプ室内でベーパーが発生した場合は、ベー
パーロックがおこりポンプが全く作用しなくなることが
ある。
【０００４】そこで、従来は気化器が高温にならないよ
うに、エンジンと気化器の間に断熱用のインシュレータ
を介装したり、また、気化器の冷却のため、気化器にカ
バーができない等の艤装上の制約をうけるものであっ
た。
うに、エンジンと気化器の間に断熱用のインシュレータ
を介装したり、また、気化器の冷却のため、気化器にカ
バーができない等の艤装上の制約をうけるものであっ
た。
【０００５】本考案は、熱に強く艤装上の制約を受けな
いダイヤフラム式気化器を提供することを目的とする。
いダイヤフラム式気化器を提供することを目的とする。
【０００６】
【問題点を解決するための技術手段】本考案は、前記燃
料ポンプを気化器から分離し、燃料タンクの燃料中に自
重で移動可能に設置することを特徴とする。
料ポンプを気化器から分離し、燃料タンクの燃料中に自
重で移動可能に設置することを特徴とする。
【０００７】
【作用】前記燃料ポンプは、燃料タンク内の冷えた燃料
中に浸漬されるため、ベーパーが発生することがなくな
る。しかも、ポンプ性能が低下しないので、この冷えた
燃料が速やかに送給され、気化器本体でのベーパーの発
生も防止される。また、燃料ポンプのポンプ室には常時
燃料が満たされるため、エンジンの始動時には空運転な
しに燃料が気化器のダイヤフラム室へ送給され、始動性
が良好となる。
中に浸漬されるため、ベーパーが発生することがなくな
る。しかも、ポンプ性能が低下しないので、この冷えた
燃料が速やかに送給され、気化器本体でのベーパーの発
生も防止される。また、燃料ポンプのポンプ室には常時
燃料が満たされるため、エンジンの始動時には空運転な
しに燃料が気化器のダイヤフラム室へ送給され、始動性
が良好となる。
【０００８】
【実施例】以下図面により本考案の一実施例を説明す
る。１はダイヤフラム式気化器で、このボデー２には吸
気路３が貫通して設けられ、この吸気路３の上流側は図
示しないエアクリーナに接続され、下流側は図示しない
エンジンの吸気ポートに接続されている。またこの吸気
路３には該吸気路３の実効口径を可変とするための絞弁
４が配設されている。前記絞弁４下側の吸気路壁には燃
料ノズル５が開口しており、この燃料ノズル５の他端は
ダイヤフラム室６に接続されている。
る。１はダイヤフラム式気化器で、このボデー２には吸
気路３が貫通して設けられ、この吸気路３の上流側は図
示しないエアクリーナに接続され、下流側は図示しない
エンジンの吸気ポートに接続されている。またこの吸気
路３には該吸気路３の実効口径を可変とするための絞弁
４が配設されている。前記絞弁４下側の吸気路壁には燃
料ノズル５が開口しており、この燃料ノズル５の他端は
ダイヤフラム室６に接続されている。
【０００９】該ダイヤフラム室６の燃料入口７には、メ
タリングダイヤフラム８に関連して前記入口７を開閉す
べく作動する燃料弁９が備えられている。この燃料弁９
と前記メタリングダイヤフラム８との間には支軸１０を
中心に一側が前記燃料弁９に連結され、他側が前記メタ
リングダイヤフラム８に連結されるレバー１１が配設さ
れている。従って前記燃料ノズル５を経て前記ダイヤフ
ラム室６内に強い吸気負圧が作用すると、前記メタリン
グダイヤフラム８は前記ダイヤフラム室６内に燃料を導
入すべく前記レバー１１を介して前記燃料弁９を燃料入
口７の開放位置に保持させる。また、前記ダイヤフラム
室６への燃料の導入によって該ダイヤフラム室６の強い
負圧が消滅すると前記燃料弁９は前記レバー１１に係合
する圧縮バネ１２の偏倚力によって前記ダイヤフラム室
６内への燃料の導入を阻止すべく前記入口７を遮断す
る。
タリングダイヤフラム８に関連して前記入口７を開閉す
べく作動する燃料弁９が備えられている。この燃料弁９
と前記メタリングダイヤフラム８との間には支軸１０を
中心に一側が前記燃料弁９に連結され、他側が前記メタ
リングダイヤフラム８に連結されるレバー１１が配設さ
れている。従って前記燃料ノズル５を経て前記ダイヤフ
ラム室６内に強い吸気負圧が作用すると、前記メタリン
グダイヤフラム８は前記ダイヤフラム室６内に燃料を導
入すべく前記レバー１１を介して前記燃料弁９を燃料入
口７の開放位置に保持させる。また、前記ダイヤフラム
室６への燃料の導入によって該ダイヤフラム室６の強い
負圧が消滅すると前記燃料弁９は前記レバー１１に係合
する圧縮バネ１２の偏倚力によって前記ダイヤフラム室
６内への燃料の導入を阻止すべく前記入口７を遮断す
る。
【００１０】前記燃料入口７は配管１５、１６によって
燃料タンク１７に接続されている。前記配管１６は燃料
タンク１７内に揺動自在に配置され、その先端にはエン
ジンの作動圧力で駆動される燃料ポンプ１８が取り付け
られている。
燃料タンク１７に接続されている。前記配管１６は燃料
タンク１７内に揺動自在に配置され、その先端にはエン
ジンの作動圧力で駆動される燃料ポンプ１８が取り付け
られている。
【００１１】この燃料ポンプ１８はポンプダイヤフラム
２０と一対のチェック弁２１、２２で構成される従来よ
く知られたダイヤフラムポンプであり、ポンプダイヤフ
ラム２０の一側に形成された圧力室２３に配管２４を経
てエンジンの作動圧力、例えば２サイクルエンジンでは
クランク室圧力を作用させることにより、該ポンプダイ
ヤフラム２０を振動させ、燃料を吸入口２５から一方の
チェック弁２１を経て該ポンプダイヤフラム２０の他側
に形成されたポンプ室２６に吸引し、他方のチェック弁
２２から前記配管１５、１６を経て気化器のダイヤフラ
ム室６に圧送している。
２０と一対のチェック弁２１、２２で構成される従来よ
く知られたダイヤフラムポンプであり、ポンプダイヤフ
ラム２０の一側に形成された圧力室２３に配管２４を経
てエンジンの作動圧力、例えば２サイクルエンジンでは
クランク室圧力を作用させることにより、該ポンプダイ
ヤフラム２０を振動させ、燃料を吸入口２５から一方の
チェック弁２１を経て該ポンプダイヤフラム２０の他側
に形成されたポンプ室２６に吸引し、他方のチェック弁
２２から前記配管１５、１６を経て気化器のダイヤフラ
ム室６に圧送している。
【００１２】また、前記吸入口２５には、フィルター２
８が設けられ、このフィルター２８と前記チェック弁２
１の間には、ポンプの吸入量を増大させポンプ性能を向
上させるための燃料ウェル２９が設けられている。
８が設けられ、このフィルター２８と前記チェック弁２
１の間には、ポンプの吸入量を増大させポンプ性能を向
上させるための燃料ウェル２９が設けられている。
【００１３】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、ダ
イヤフラム式気化器の燃料ポンプを気化器と分離させ、
このポンプを燃料タンク内の冷えた燃料中に浸漬させた
ので、ポンプ室内でのベーパーの発生がなくなる。しか
も、ポンプ性能が低下しないので、この冷えた燃料が気
化器に速やかに送給され、気化器本体でのベーパーの発
生も防止できる。従って、気化器本体の艤装において断
熱および放熱を考慮する必要がなくなり、取付の自由度
が増す。また、エンジンの作動圧力で空運転なしに燃料
が気化器のダイヤフラム室へ送給されるため、エンジン
の始動時に燃料がダイヤフラム室に速やかに送給され、
始動性が良好となる。
イヤフラム式気化器の燃料ポンプを気化器と分離させ、
このポンプを燃料タンク内の冷えた燃料中に浸漬させた
ので、ポンプ室内でのベーパーの発生がなくなる。しか
も、ポンプ性能が低下しないので、この冷えた燃料が気
化器に速やかに送給され、気化器本体でのベーパーの発
生も防止できる。従って、気化器本体の艤装において断
熱および放熱を考慮する必要がなくなり、取付の自由度
が増す。また、エンジンの作動圧力で空運転なしに燃料
が気化器のダイヤフラム室へ送給されるため、エンジン
の始動時に燃料がダイヤフラム室に速やかに送給され、
始動性が良好となる。
【００１４】また、燃料ポンプの吸入口にフィルターを
設け、このフィルターと吸入側のチェック弁との間に、
燃料ウェルを設けたので、ポンプ室への燃料吸入量が増
大されポンプ性能が向上する。
設け、このフィルターと吸入側のチェック弁との間に、
燃料ウェルを設けたので、ポンプ室への燃料吸入量が増
大されポンプ性能が向上する。
【図１】本考案の実施例を示す説明図である。
１ ダイヤフラム式気化器 ６ ダイヤフラム室 １７ 燃料タンク １８ 燃料ポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジンの作動圧力で駆動される燃料ポ
ンプと、この燃料ポンプから送給される燃料を一定圧力
に調節して燃料ノズルから吸気路に噴出させるためのダ
イヤフラム室とを備えるダイヤフラム式気化器におい
て、前記燃料ポンプを気化器から分離し、燃料タンク内
に自重で移動可能に設置することを特徴とするダイヤフ
ラム式気化器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990404914U JP2518033Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ダイヤフラム式気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990404914U JP2518033Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ダイヤフラム式気化器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0491250U JPH0491250U (ja) | 1992-08-10 |
| JP2518033Y2 true JP2518033Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=31882441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990404914U Expired - Lifetime JP2518033Y2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ダイヤフラム式気化器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2518033Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP1990404914U patent/JP2518033Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0491250U (ja) | 1992-08-10 |
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