JP2000192851A - ロ―タリ絞り弁式膜型気化器の加速装置 - Google Patents
ロ―タリ絞り弁式膜型気化器の加速装置Info
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- JP2000192851A JP2000192851A JP10369114A JP36911498A JP2000192851A JP 2000192851 A JP2000192851 A JP 2000192851A JP 10369114 A JP10369114 A JP 10369114A JP 36911498 A JP36911498 A JP 36911498A JP 2000192851 A JP2000192851 A JP 2000192851A
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- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 膜型気化器の加速時に燃料が一時的に薄くな
りすぎる現象を改善する膜型気化器の加速装置を提供す
る。 【解決手段】 膜25により定圧燃料室26と大気室2
7とを区画し、定圧燃料室26の燃料を燃料供給管18
を経て吸気路へ供給する。大気室27を絞り70を経て
大気に開放する。絞り弁12の開度に連動して空気を押
し出す空気ポンプ50と大気室27とを連通する。空気
ポンプ50により押し出される空気を大気室27へ導入
して膜25を押し上げる。
りすぎる現象を改善する膜型気化器の加速装置を提供す
る。 【解決手段】 膜25により定圧燃料室26と大気室2
7とを区画し、定圧燃料室26の燃料を燃料供給管18
を経て吸気路へ供給する。大気室27を絞り70を経て
大気に開放する。絞り弁12の開度に連動して空気を押
し出す空気ポンプ50と大気室27とを連通する。空気
ポンプ50により押し出される空気を大気室27へ導入
して膜25を押し上げる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯作業機に搭載さ
れる内燃機関に使用するロータリ絞り弁式膜型気化器の
加速装置、詳しくは膜型気化器の加速時に燃料が一時的
に薄くなりすぎる現象を改善するロータリ絞り弁式膜型
気化器の加速装置に関する。
れる内燃機関に使用するロータリ絞り弁式膜型気化器の
加速装置、詳しくは膜型気化器の加速時に燃料が一時的
に薄くなりすぎる現象を改善するロータリ絞り弁式膜型
気化器の加速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリ絞り弁式膜型気化器は加
速時に絞り弁を急激に開くと、一時的に吸気路の負圧が
弱くなり、膜型気化器の燃料ノズルから出る燃料が薄く
なりすぎ、著しい場合には機関が停止するという問題が
あつた。
速時に絞り弁を急激に開くと、一時的に吸気路の負圧が
弱くなり、膜型気化器の燃料ノズルから出る燃料が薄く
なりすぎ、著しい場合には機関が停止するという問題が
あつた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、膜型気化器の加速時に燃料が一時的に薄く
なりすぎる現象を改善するロータリ絞り弁式膜型気化器
の加速装置を提供することにある。
問題に鑑み、膜型気化器の加速時に燃料が一時的に薄く
なりすぎる現象を改善するロータリ絞り弁式膜型気化器
の加速装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は膜により定圧燃料室と大気室とを区
画し、定圧燃料室の燃料を燃料供給管を経て吸気路へ供
給するロータリ絞り弁式膜型気化器において、前記大気
室を絞りを経て大気に開放し、絞り弁の開度に連動して
空気を押し出す空気ポンプと前記大気室とを連通し、前
記空気ポンプにより押し出される空気を前記大気室へ導
入して前記膜を押し上げることを特徴とする。
に、本発明の構成は膜により定圧燃料室と大気室とを区
画し、定圧燃料室の燃料を燃料供給管を経て吸気路へ供
給するロータリ絞り弁式膜型気化器において、前記大気
室を絞りを経て大気に開放し、絞り弁の開度に連動して
空気を押し出す空気ポンプと前記大気室とを連通し、前
記空気ポンプにより押し出される空気を前記大気室へ導
入して前記膜を押し上げることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】遠隔操作ケーブルにより、絞り弁
をアイドル位置から全開位置まで回動すると、絞り弁レ
バーが空気ポンプのロツドを押し込み、空気ポンプから
空気を押し出す。押し出された空気は連通管を介して大
気室へ導入される。大気室は絞りを通じて大気と連通し
ているので、空気ポンプにより空気が大気室へ導入され
ると、一時的に大気室の空気圧が上昇し、定圧燃料室を
区画する膜を押し上げる。膜が押し上げられると、定圧
燃料室の燃料が余分に吸気路へ供給される。
をアイドル位置から全開位置まで回動すると、絞り弁レ
バーが空気ポンプのロツドを押し込み、空気ポンプから
空気を押し出す。押し出された空気は連通管を介して大
気室へ導入される。大気室は絞りを通じて大気と連通し
ているので、空気ポンプにより空気が大気室へ導入され
ると、一時的に大気室の空気圧が上昇し、定圧燃料室を
区画する膜を押し上げる。膜が押し上げられると、定圧
燃料室の燃料が余分に吸気路へ供給される。
【0006】一方、大気室の空気は、絞りを通して徐々
に排出されるので、大気室の空気圧は元の大気圧に戻
り、次回の加速時に備える。
に排出されるので、大気室の空気圧は元の大気圧に戻
り、次回の加速時に備える。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る加速装置を備え
たロータリ絞り弁式膜型気化器のアイドリング時の一部
断面平面図である。図2は同ロータリ絞り弁式膜型気化
器の絞り弁全開時の平面図である。図3は同ロータリ絞
り弁式膜型気化器の絞り弁全開時の正面断面図である。
たロータリ絞り弁式膜型気化器のアイドリング時の一部
断面平面図である。図2は同ロータリ絞り弁式膜型気化
器の絞り弁全開時の平面図である。図3は同ロータリ絞
り弁式膜型気化器の絞り弁全開時の正面断面図である。
【0008】図3に示すように、ロータリ絞り弁式膜型
気化器は気化器本体10の端部フランジ10aを図示し
てない断熱管を介し、機関の吸気ポートへ当接し、かつ
左右1対のボルト挿通穴10bを貫通するボルトにより
機関の壁部へ固定される。気化器本体10は図示しない
紙面に垂直に延びる円筒状の吸気路と、吸気路と直交す
る弁室としての上下方向の円筒部11とを備えている。
円筒部11には絞り弁12が回動可能かつ昇降(軸方向
移動)可能に嵌挿されている。絞り弁12は横方向に貫
通する絞り孔12aと、上方に延びる弁軸12bとを備
えている。弁軸12bは円筒部11を閉鎖する蓋板13
を貫通し、上端部に絞り弁レバー14を結合される。絞
り弁レバー14と蓋板13との間に弁軸12bを覆う防
塵ブーツ15が介装される。
気化器は気化器本体10の端部フランジ10aを図示し
てない断熱管を介し、機関の吸気ポートへ当接し、かつ
左右1対のボルト挿通穴10bを貫通するボルトにより
機関の壁部へ固定される。気化器本体10は図示しない
紙面に垂直に延びる円筒状の吸気路と、吸気路と直交す
る弁室としての上下方向の円筒部11とを備えている。
円筒部11には絞り弁12が回動可能かつ昇降(軸方向
移動)可能に嵌挿されている。絞り弁12は横方向に貫
通する絞り孔12aと、上方に延びる弁軸12bとを備
えている。弁軸12bは円筒部11を閉鎖する蓋板13
を貫通し、上端部に絞り弁レバー14を結合される。絞
り弁レバー14と蓋板13との間に弁軸12bを覆う防
塵ブーツ15が介装される。
【0009】弁軸12bを囲むコイルばね16は、蓋板
13とロータリ絞り弁12との間に介装され、かつ一端
は蓋板13に他端はロータリ絞り弁12にそれぞれ係止
される。中空の弁軸12bにニードル17のヘツド17
aが螺合される。円筒部11の底壁には、燃料噴孔18
aを有する燃料供給管18とジエツト19とが嵌合固定
される。燃料供給管18にはニードル17が嵌装され、
絞り弁12の昇降に伴つて燃料噴孔18aの開度を加減
する。
13とロータリ絞り弁12との間に介装され、かつ一端
は蓋板13に他端はロータリ絞り弁12にそれぞれ係止
される。中空の弁軸12bにニードル17のヘツド17
aが螺合される。円筒部11の底壁には、燃料噴孔18
aを有する燃料供給管18とジエツト19とが嵌合固定
される。燃料供給管18にはニードル17が嵌装され、
絞り弁12の昇降に伴つて燃料噴孔18aの開度を加減
する。
【0010】気化器本体10の下部には定圧燃料供給機
構が備えられている。定圧燃料供給機構は、気化器本体
10の下端壁に膜20を挟んで中間壁体21を結合し、
膜20の上側に4行程機関の吸気管の脈動圧または2行
程機関のクランク室の脈動圧を導入する脈動圧室22
が、膜20の下側にポンプ室23がそれぞれ区画され
る。中間壁体21は下端壁に膜25を挟んで中間壁体2
4を結合し、膜25の上側に定圧燃料室26が、膜25
の下側に大気室27がそれぞれ区画される。定圧燃料室
26の壁部に支軸28により支持したレバー29は、レ
バー29と定圧燃料室26の天壁との間に介装したばね
30により、一端は膜25の中心部の突片に当接され、
他端は流入弁31へ係合される。
構が備えられている。定圧燃料供給機構は、気化器本体
10の下端壁に膜20を挟んで中間壁体21を結合し、
膜20の上側に4行程機関の吸気管の脈動圧または2行
程機関のクランク室の脈動圧を導入する脈動圧室22
が、膜20の下側にポンプ室23がそれぞれ区画され
る。中間壁体21は下端壁に膜25を挟んで中間壁体2
4を結合し、膜25の上側に定圧燃料室26が、膜25
の下側に大気室27がそれぞれ区画される。定圧燃料室
26の壁部に支軸28により支持したレバー29は、レ
バー29と定圧燃料室26の天壁との間に介装したばね
30により、一端は膜25の中心部の突片に当接され、
他端は流入弁31へ係合される。
【0011】脈動圧室22の脈動圧により膜20が上下
に振動すると、図示しない燃料槽の燃料が燃料入口管3
2、吸入弁33を経てポンプ室23へ吸引される。ポン
プ室23の燃料は吐出弁34、室35、流入弁31を経
て定圧燃料室26へ吐き出される。定圧燃料室26へ燃
料が充填されると、膜25が押し下げられ、レバー29
が反時計方向へ回動し、流入弁31が閉じる。逆に、定
圧燃料室26の燃料が少なくなると、大気圧と吸気負圧
により膜25が押し上げられ、レバー29がばね30の
力に抗して時計方向へ回動し、流入弁31が開く。定圧
燃料室26の燃料は薄い弾性板からなる逆止弁36、ジ
エツト19、燃料供給管18、燃料噴孔18aを経て絞
り孔12aへ吸引され、吸気路を流れる空気と混合しつ
つ機関へ供給される。
に振動すると、図示しない燃料槽の燃料が燃料入口管3
2、吸入弁33を経てポンプ室23へ吸引される。ポン
プ室23の燃料は吐出弁34、室35、流入弁31を経
て定圧燃料室26へ吐き出される。定圧燃料室26へ燃
料が充填されると、膜25が押し下げられ、レバー29
が反時計方向へ回動し、流入弁31が閉じる。逆に、定
圧燃料室26の燃料が少なくなると、大気圧と吸気負圧
により膜25が押し上げられ、レバー29がばね30の
力に抗して時計方向へ回動し、流入弁31が開く。定圧
燃料室26の燃料は薄い弾性板からなる逆止弁36、ジ
エツト19、燃料供給管18、燃料噴孔18aを経て絞
り孔12aへ吸引され、吸気路を流れる空気と混合しつ
つ機関へ供給される。
【0012】図1,2に示すように、絞り弁レバー14
と蓋板13との間に支持板40が配置され、支持板40
は蓋板13とともに1対の取付ボルト41により、気化
器本体10に結合される。蓋板13は周縁部をリブ13
bにより補強され、端部にボス部13aが形成される。
図1,3に示すように、ボス部13aには調整ボルト3
7が螺合され、コイルばね16の力により絞り弁レバー
14の戻り位置が規制される。絞り弁レバー14の一端
には、スイベル38が回動可能に支持される。スイベル
38には図示しない遠隔操作ケーブルの一端が結合され
る。また、支持板40は補強リブ40bと上方へ屈曲さ
れた壁板40aを備えており、壁板40aに図示してな
い遠隔操作ケーブルを支持する支持具42が取り付けら
れる。
と蓋板13との間に支持板40が配置され、支持板40
は蓋板13とともに1対の取付ボルト41により、気化
器本体10に結合される。蓋板13は周縁部をリブ13
bにより補強され、端部にボス部13aが形成される。
図1,3に示すように、ボス部13aには調整ボルト3
7が螺合され、コイルばね16の力により絞り弁レバー
14の戻り位置が規制される。絞り弁レバー14の一端
には、スイベル38が回動可能に支持される。スイベル
38には図示しない遠隔操作ケーブルの一端が結合され
る。また、支持板40は補強リブ40bと上方へ屈曲さ
れた壁板40aを備えており、壁板40aに図示してな
い遠隔操作ケーブルを支持する支持具42が取り付けら
れる。
【0013】絞り弁レバー14の扇形をなす部分の下面
には図示しないカム面が設けられ、このカム面はコイル
ばね16の力により、蓋板13の上面に固定した図示し
ないカムフオロアに当接される。したがつて、絞り弁レ
バー14を遠隔操作ケーブルにより、図1に示すアイド
ル位置から時計方向へ回動すると、絞り弁レバー14と
絞り弁12とニードル17が一緒に押し上げられ、絞り
孔12aの吸気路に対する開度が増加し、同時に燃料噴
孔18aの開度が増加する。以上説明した構成は従来の
ロータリ絞り弁式膜型気化器とほぼ同様である。
には図示しないカム面が設けられ、このカム面はコイル
ばね16の力により、蓋板13の上面に固定した図示し
ないカムフオロアに当接される。したがつて、絞り弁レ
バー14を遠隔操作ケーブルにより、図1に示すアイド
ル位置から時計方向へ回動すると、絞り弁レバー14と
絞り弁12とニードル17が一緒に押し上げられ、絞り
孔12aの吸気路に対する開度が増加し、同時に燃料噴
孔18aの開度が増加する。以上説明した構成は従来の
ロータリ絞り弁式膜型気化器とほぼ同様である。
【0014】本発明によれば、絞り弁12の開度に連動
して空気を押し出す空気ポンプとしてのピストン式空気
ポンプ50と、膜25により区画される大気室27と大
気とを連通する絞り70と、空気ポンプ50と大気室2
7とを連通する連通管60とが備えられる。空気ポンプ
50は蓋板13に取り付けた取付体43に支持される。
詳しくは、空気ポンプ50はシリンダ51とシリンダ5
1の内部に摺動自在に嵌合したピストン52とピストン
52を押圧するばね54と蓋体55と蓋体55に結合し
た接続管56とを備えている。連通管60の一端は接続
管56に接続され、連通管60の他端は大気室27に連
通している接続管61に接続される。そして、ピストン
52に結合したロツド53の先端部は、絞り弁レバー1
4の側縁に対向している。
して空気を押し出す空気ポンプとしてのピストン式空気
ポンプ50と、膜25により区画される大気室27と大
気とを連通する絞り70と、空気ポンプ50と大気室2
7とを連通する連通管60とが備えられる。空気ポンプ
50は蓋板13に取り付けた取付体43に支持される。
詳しくは、空気ポンプ50はシリンダ51とシリンダ5
1の内部に摺動自在に嵌合したピストン52とピストン
52を押圧するばね54と蓋体55と蓋体55に結合し
た接続管56とを備えている。連通管60の一端は接続
管56に接続され、連通管60の他端は大気室27に連
通している接続管61に接続される。そして、ピストン
52に結合したロツド53の先端部は、絞り弁レバー1
4の側縁に対向している。
【0015】次に、本発明に係るロータリ絞り弁式膜型
気化器の加速装置の作動について説明する。膜型気化器
の加速時、遠隔操作ケーブルにより絞り弁12を図1に
示すアイドル位置から図2,3に示す全開位置まで回動
すると、絞り弁レバー14の側縁が空気ポンプ50のロ
ツド53の先端部に当接し、ばね54の力に抗してピス
トン52を押し込み、空気ポンプ50から空気を押し出
す。押し出された空気は連通管60を介して大気室27
へ導入される。大気室27は絞り70を通じて大気と連
通しているので、空気ポンプ50により大気室27に空
気が導入されると、一時的に大気室27の空気圧が上昇
し、定圧燃料室26を区画する膜25を押し上げられ、
定圧燃料室26の燃料は、逆止弁36、ジエツト19、
燃料供給管18、燃料噴孔18aを経て吸気路へ供給さ
れる。一方、大気室27の空気は絞り70を経て徐々に
排出されるので、大気室27の空気圧は元の大気圧に戻
り、次回の加速時に備えることができる。
気化器の加速装置の作動について説明する。膜型気化器
の加速時、遠隔操作ケーブルにより絞り弁12を図1に
示すアイドル位置から図2,3に示す全開位置まで回動
すると、絞り弁レバー14の側縁が空気ポンプ50のロ
ツド53の先端部に当接し、ばね54の力に抗してピス
トン52を押し込み、空気ポンプ50から空気を押し出
す。押し出された空気は連通管60を介して大気室27
へ導入される。大気室27は絞り70を通じて大気と連
通しているので、空気ポンプ50により大気室27に空
気が導入されると、一時的に大気室27の空気圧が上昇
し、定圧燃料室26を区画する膜25を押し上げられ、
定圧燃料室26の燃料は、逆止弁36、ジエツト19、
燃料供給管18、燃料噴孔18aを経て吸気路へ供給さ
れる。一方、大気室27の空気は絞り70を経て徐々に
排出されるので、大気室27の空気圧は元の大気圧に戻
り、次回の加速時に備えることができる。
【0016】上述のように、本発明によれば膜型気化器
の加速時、つまり絞り弁12をアイドル位置から全開位
置へ回動した時、燃料が一時的に薄くなりすぎる現象が
改善され、その結果、機関の加速性能が改善される。
の加速時、つまり絞り弁12をアイドル位置から全開位
置へ回動した時、燃料が一時的に薄くなりすぎる現象が
改善され、その結果、機関の加速性能が改善される。
【0017】図4,5に示す実施例では、空気ポンプと
して膜式空気ポンプ50aを用いた以外は図1〜3に示
す実施例と異なるところはない。絞り弁12の開度に連
動して空気を押し出す空気ポンプとしての膜式空気ポン
プ50aは蓋板13に取り付けた取付体43に支持され
る。膜式空気ポンプ50aはハウジング51aと、ハウ
ジング51aの内部に配置した膜52aと、膜52aを
押圧するばね54aと、蓋体55aと、蓋体55aに結
合した接続管56aとを備えている。連通管60の一端
は接続管56aに接続され、連通管60の他端は大気室
27に連通する接続管61に接続される(図3を参
照)。膜52aに結合したロツド53aの先端部は、絞
り弁レバー14の側縁に対向される。
して膜式空気ポンプ50aを用いた以外は図1〜3に示
す実施例と異なるところはない。絞り弁12の開度に連
動して空気を押し出す空気ポンプとしての膜式空気ポン
プ50aは蓋板13に取り付けた取付体43に支持され
る。膜式空気ポンプ50aはハウジング51aと、ハウ
ジング51aの内部に配置した膜52aと、膜52aを
押圧するばね54aと、蓋体55aと、蓋体55aに結
合した接続管56aとを備えている。連通管60の一端
は接続管56aに接続され、連通管60の他端は大気室
27に連通する接続管61に接続される(図3を参
照)。膜52aに結合したロツド53aの先端部は、絞
り弁レバー14の側縁に対向される。
【0018】膜型気化器の加速時、遠隔操作ケーブルに
より絞り弁12を図4に示すアイドル位置から図5に示
す全開位置へ回動すると、絞り弁レバー14の側縁が膜
式空気ポンプ50aのロツド53aの先端に当接し、ば
ね54aの力に抗して膜52aを押し込み、膜式空気ポ
ンプ50aの空気を押し出す。押し出された空気は連通
管60を経て大気室27へ導入される。大気室27は絞
り70を通じて大気と連通しているので、膜式空気ポン
プ50aにより大気室27へ空気が導入されると、大気
室27の内部の空気圧が一時的に上昇し、定圧燃料室2
6を区画する膜25が押し上げられ、定圧燃料室26の
燃料は逆止弁36、ジエツト19、燃料供給管18、燃
料噴孔18aを経て吸気路へ供給される。一方、大気室
27の空気は絞り70を経て徐々に排出されるので、大
気室27の空気圧は元の大気圧に戻り、次回の加速時に
備えることができる。
より絞り弁12を図4に示すアイドル位置から図5に示
す全開位置へ回動すると、絞り弁レバー14の側縁が膜
式空気ポンプ50aのロツド53aの先端に当接し、ば
ね54aの力に抗して膜52aを押し込み、膜式空気ポ
ンプ50aの空気を押し出す。押し出された空気は連通
管60を経て大気室27へ導入される。大気室27は絞
り70を通じて大気と連通しているので、膜式空気ポン
プ50aにより大気室27へ空気が導入されると、大気
室27の内部の空気圧が一時的に上昇し、定圧燃料室2
6を区画する膜25が押し上げられ、定圧燃料室26の
燃料は逆止弁36、ジエツト19、燃料供給管18、燃
料噴孔18aを経て吸気路へ供給される。一方、大気室
27の空気は絞り70を経て徐々に排出されるので、大
気室27の空気圧は元の大気圧に戻り、次回の加速時に
備えることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述したように、膜により定圧
燃料室と大気室とを区画し、定圧燃料室の燃料を燃料供
給管を経て吸気路へ供給するロータリ絞り弁式膜型気化
器において、前記大気室を絞りを経て大気に開放し、絞
り弁の開度に連動して空気を押し出す空気ポンプと前記
大気室とを連通し、前記空気ポンプにより押し出される
空気を前記大気室へ導入して前記膜を押し上げるもので
あるから、機関の加速時空気ポンプから空気が大気室へ
圧送され、前記膜により定圧燃料室が加圧され、定圧燃
料室の燃料が吸気路へ供給される。したがつて、膜型気
化器の加速時に燃料が一時的に薄くなりすぎる現象が改
善され、その結果、機関の加速性能が改善される。
燃料室と大気室とを区画し、定圧燃料室の燃料を燃料供
給管を経て吸気路へ供給するロータリ絞り弁式膜型気化
器において、前記大気室を絞りを経て大気に開放し、絞
り弁の開度に連動して空気を押し出す空気ポンプと前記
大気室とを連通し、前記空気ポンプにより押し出される
空気を前記大気室へ導入して前記膜を押し上げるもので
あるから、機関の加速時空気ポンプから空気が大気室へ
圧送され、前記膜により定圧燃料室が加圧され、定圧燃
料室の燃料が吸気路へ供給される。したがつて、膜型気
化器の加速時に燃料が一時的に薄くなりすぎる現象が改
善され、その結果、機関の加速性能が改善される。
【図1】本発明の実施例に係る加速装置を備えたロータ
リ絞り弁式膜型気化器のアイドリング時の一部断面平面
図である。
リ絞り弁式膜型気化器のアイドリング時の一部断面平面
図である。
【図2】同ロータリ絞り弁式膜型気化器の絞り弁全開時
の平面図である。
の平面図である。
【図3】同ロータリ絞り弁式膜型気化器の絞り弁全開時
の正面断面図である。
の正面断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る加速装置を備えたロ
ータリ絞り弁式膜型気化器のアイドリング時の一部断面
平面図である。
ータリ絞り弁式膜型気化器のアイドリング時の一部断面
平面図である。
【図5】同ロータリ絞り弁式膜型気化器の絞り弁全開時
の一部断面平面図である。
の一部断面平面図である。
12:絞り弁 25:膜 27:大気室 50:ピスト
ン式空気ポンプ 50a:膜式空気ポンプ 60:連通
管 70:絞り
ン式空気ポンプ 50a:膜式空気ポンプ 60:連通
管 70:絞り
Claims (3)
- 【請求項1】膜により定圧燃料室と大気室とを区画し、
定圧燃料室の燃料を燃料供給管を経て吸気路へ供給する
ロータリ絞り弁式膜型気化器において、前記大気室を絞
りを経て大気に開放し、絞り弁の開度に連動して空気を
押し出す空気ポンプと前記大気室とを連通し、前記空気
ポンプにより押し出される空気を前記大気室へ導入して
前記膜を押し上げることを特徴とする、ロータリ絞り弁
式膜型気化器の加速装置。 - 【請求項2】前記空気ポンプがピストン式空気ポンプで
ある、請求項1に記載のロータリ絞り弁式膜型気化器の
加速装置。 - 【請求項3】前記空気ポンプが膜式空気ポンプである、
請求項1に記載のロータリ絞り弁式膜型気化器の加速装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10369114A JP2000192851A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ロ―タリ絞り弁式膜型気化器の加速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10369114A JP2000192851A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ロ―タリ絞り弁式膜型気化器の加速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000192851A true JP2000192851A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18493601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10369114A Pending JP2000192851A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ロ―タリ絞り弁式膜型気化器の加速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000192851A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007023829A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Zama Japan Co Ltd | 膜式気化器 |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP10369114A patent/JP2000192851A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007023829A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Zama Japan Co Ltd | 膜式気化器 |
JP4560790B2 (ja) * | 2005-07-13 | 2010-10-13 | ザマ・ジャパン株式会社 | 膜式気化器 |
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Date | Code | Title | Description |
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RD01 | Notification of change of attorney |
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