JPH11351063A - 膜型気化器の燃料供給機構 - Google Patents

膜型気化器の燃料供給機構

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JPH11351063A
JPH11351063A JP18150898A JP18150898A JPH11351063A JP H11351063 A JPH11351063 A JP H11351063A JP 18150898 A JP18150898 A JP 18150898A JP 18150898 A JP18150898 A JP 18150898A JP H11351063 A JPH11351063 A JP H11351063A
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fuel
passage
chamber
reservoir
constant
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JP18150898A
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Masao Suzuki
雅夫 鈴木
Michiyasu Togashi
道泰 富樫
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料槽から膜型燃料ポンプを経て定圧燃料室
の流入弁へ至る燃料通路の燃料蒸気を余剰燃料と一緒に
戻し通路を経て燃料槽へ戻し、定圧燃料室の燃料蒸気を
吸引式プライマポンプにより共通の戻し通路を経て燃料
槽へ戻す。 【解決手段】 膜型燃料ポンプAと流入弁22とを結ぶ
通路65に、通路65の余剰燃料を逆止弁37を経て燃
料槽80へ戻す戻し通路68を接続する。定圧燃料室3
0のほぼ中心部に設けた燃料溜28の一端を逆止弁26
と燃料ジエツト20を経て燃料ノズル16へ連通し、他
端を燃料溜28から定圧燃料室30の中心部へ開口する
通路30aと、燃料溜28の他端から放射状に延びて定
圧燃料室30の周縁部へ開口する通路61とへ連通し、
機関の始動時燃料を定圧燃料室30へ補給するための吸
引式プライマポンプDの入口通路74を燃料溜28へ接
続し、出口通路75を戻し通路68の逆止弁37よりも
下流側部分へ接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈払い機、送風機な
どの携帯作業機に搭載される内燃機関のための膜型気化
器、特に定圧燃料室の燃料蒸気や空気を効果的に燃料槽
へ排出し、常に安定した燃料量を機関へ供給するように
した、膜型気化器の燃料供給機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の膜型気化器は、機関の全方向の姿
勢変化に対して運転を継続できる燃料供給機構を備えて
いる。このため、膜型気化器の燃料供給機構はゴムなど
の弾性膜(ダイヤフラム)により区画された定圧燃料室
を備えているが、燃料槽から気化器の膜型燃料ポンプ、
定圧燃料室、燃料ノズルを経て吸気路へ至る燃料通路な
いし燃料系統には、途中にエアベントなどがなく完全に
密閉されたものになつている。燃料としてのガソリン
は、燃料槽から膜型燃料ポンプ、定圧燃料室、燃料通
路、燃料ノズルなどを経て吸気路へ流れる間に、機関の
熱や振動を受けて気化し、燃料蒸気として定圧燃料室や
燃料通路に停滞する。また、燃料ポンプの吐出圧(例え
ば0.3kg/cm)が、定圧燃料室の作動圧(例え
ば大気圧よりも低い−20〜−30mmAq)まで瞬時
に減圧されるだけでも、燃料中に燃料蒸気が発生する。
【0003】燃料系統に発生した燃料蒸気は、燃料系統
が密閉構造になつていることから、最終的には燃料ノズ
ルを経て吸気路へ供給されなければならないが、燃料蒸
気の発生量が多くなると、機関の加速運転や機関の傾斜
運転時、燃料蒸気だけが燃料ノズルへ吸引されることが
ある。つまり、燃料の供給が一時的に途切れ、機関回転
数が急に低下したり機関が停止することがある。機関が
一旦停止すると、機関の再始動の際にも燃料蒸気だけが
吸気路へ供給される状態が続き、機関の始動性が著しく
損なわれる。上述したような機関の不具合は、特に夏の
炎天下での高負荷運転中に起こりやすい。
【0004】特開平1-151758号公報に開示されるよう
に、従来の膜型気化器の燃料供給機構では、単一の燃料
通路ないし燃料取入口が定圧燃料室のほぼ中心に設けら
れる。燃料取入口は内径が比較的大きなものであり、逆
止弁と燃料ジエツトを経て燃料ノズルへ連通される。と
ころが、単一の燃料取入口では機関ないし気化器が傾斜
した場合に、定圧燃料室の燃料蒸気が燃料取入口よりも
上位の部分に停滞し、燃料取入口へ流れにくくなる。機
関ないし気化器の姿勢が正立位置へ戻ると、定圧燃料室
の燃料蒸気は瞬時に燃料取入口から燃料ノズルへ流れ
る。この時、機関へ供給される燃料が一時的に途切れ、
機関の出力が急激に低下し作業の継続を妨げる。
【0005】定圧燃料室の燃料蒸気を燃料槽へ排除する
ための吸引式プライマポンプを備えている膜型気化器で
さえ、機関の始動時吸引式プライマポンプを操作して
も、機関の傾斜状態によつては定圧燃料室の燃料蒸気が
完全に燃料槽へ排除されず、加速運転や傾斜運転で燃料
蒸気だけが機関へ供給されることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、燃料槽から膜型燃料ポンプを経て定圧燃料
室の流入弁へ至る燃料通路の燃料蒸気を余剰燃料と一緒
に戻し通路を経て燃料槽へ戻し、また定圧燃料室の燃料
蒸気を吸引式プライマポンプにより共通の戻し通路を経
て燃料槽へ戻すようにした、膜型気化器の燃料供給機構
を提供することにある。
【0007】本発明の他の課題は、機関の姿勢に関係な
く定圧燃料室の燃料蒸気が常に少しずつ燃料と一緒に燃
料ノズルへ流れるようにした、膜型気化器の燃料供給機
構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は燃料槽の燃料が膜型燃料ポンプによ
り流入弁を経て定圧燃料室へ供給され、さらに定圧燃料
室から吸気路へ突出する燃料ノズルへ供給される膜型気
化器において、膜型燃料ポンプと流入弁とを結ぶ通路
に、該通路の余剰燃料を逆止弁を経て燃料槽へ戻す戻し
通路を接続し、定圧燃料室のほぼ中心部に燃料溜を設
け、該燃料溜の一端を逆止弁と燃料ジエツトを経て前記
燃料ノズルへ連通し、前記燃料溜の他端を燃料溜から定
圧燃料室の中心部へ開口する通路と、燃料溜の他端から
放射状に延びて定圧燃料室の周縁部へ開口する通路とへ
連通し、機関の始動時燃料槽から燃料を定圧燃料室へ補
給するための吸引式プライマポンプの入口通路を前記燃
料溜へ接続し、出口通路を前記戻し通路の逆止弁よりも
下流側部分へ接続したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では定圧燃料室のほぼ中心
部に燃料溜を設け、燃料溜の一端を逆止弁と燃料ジエツ
トを経て燃料ノズルへ連通する一方、燃料溜の他端を蓋
板により閉鎖する。燃料溜の蓋板に燃料溜と定圧燃料室
の中心部を連通する細い通孔を設ける。また、定圧燃料
室の天壁部に燃料溜から放射状に延び定圧燃料室の周縁
部へ開口する複数の燃料通路を配設する。
【0010】機関の停止中に吸引式プライマポンプを操
作すると、機関が傾斜状態にあつても定圧燃料室の燃料
蒸気は、燃料溜を区画する蓋板の通孔または何れかの燃
料通路から、燃料溜、吸引式プライマポンプ、戻し通路
の絞り(または絞り付き逆止弁)を経て燃料槽へ排出さ
れ、新たな燃料が定圧燃料室へ満たされるので、多量の
燃料蒸気が定圧燃料室に充満して機関の始動を妨げるこ
とはない。
【0011】機関の運転中は、燃料槽の燃料が膜型燃料
ポンプにより定圧燃料室へ供給されるが、余剰燃料は燃
料蒸気と一緒に戻し通路の逆止弁と絞り(または絞り付
き逆止弁)を経て燃料槽へ排出される。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る燃料供給機構を備えた膜
型気化器の正面断面図である。ロータリ絞り弁式気化器
は気化器本体12に、下端が閉鎖された弁室ないし円筒
部13を横切る図示してない吸気路(紙面と垂直な方向
の通路)を備えており、円筒部13に回動可能かつ軸移
動可能に嵌装した絞り弁17は、前述の吸気路と整合可
能の断面円形の絞り孔17bを備えている。円筒部13
の上端を閉鎖する蓋板9と絞り弁17との間に介装した
ばね10の力により絞り弁17は閉位置へ回転付勢され
るとともに下方へ付勢され、後述するカム機構へ係合さ
れる。絞り弁17から上方へ突出する軸部17aは、蓋
板9を貫通して弁レバー3を結合される。弁レバー3と
蓋板9との間に、軸部17aを覆う防塵ブーツ4が介装
される。弁レバー3は携帯作業機を運転操作する手動の
加速レバーと遠隔ケーブルにより連結される。
【0013】上述のカム機構は弁レバー3の下面のカム
面3aと蓋板9から上方へ突出するフオロア41とから
構成され、絞り弁17は弁レバー3の回動量に比例し
て、ばね10の力に抗して上方へ移動する。この時、絞
り孔17bと気化器本体12の吸気路との整合面積(絞
り弁17の開度)が増加し、同時に絞り弁17に支持さ
れたニードル15が上昇し、燃料ノズル16の燃料噴孔
16aの開度が増加し、絞り弁17の開度に対応した量
の燃料が、燃料噴孔16aから絞り弁17の絞り孔17
bへ吸引される。燃料ノズル16は基端部を円筒部13
の底壁に設けた取付孔へ嵌合され、円筒部13の底壁に
備えた燃料ジエツト20と逆止弁26を経て、燃料を所
定の圧力に保持する定圧燃料室30へ連通される。燃料
ノズル16の先端部は絞り弁17の絞り孔17bへ突出
される。
【0014】燃料槽80の燃料は例えば機関のクランク
室や吸気管の脈動圧などにより膜19からなる膜型燃料
ポンプAを経て、定圧燃料室30へ供給される。膜19
は気化器本体12と壁体24との間に挟持され、脈動圧
導入室18とポンプ室25とを区画する。膜19の上下
変位に伴い、燃料槽80の燃料は入口管34、フイルタ
23、逆止弁44、通路45を経てポンプ室25へ吸引
され、さらに逆止弁43、通路46、流入弁22を経て
定圧燃料室30へ供給される。
【0015】定圧燃料室30は壁体24と大気孔33a
を有する本体73との間に挟持された膜29の上側に区
画され、大気室33は膜29の下側に区画される。壁体
24の定圧燃料室30に支軸21により支持したレバー
32は、一端を流入弁22に係止され、他端をばね27
の力により膜29の中心の突部へ係合される。定圧燃料
室30の燃料が少なくなると、大気室33の圧力により
膜29とレバー32がばね27の力に抗して押し上げら
れる。レバー32が支軸21を中心として時計方向へ回
動し、流入弁22が開き、ポンプ室25の燃料が流入弁
22を経て定圧燃料室30へ補給される。定圧燃料室3
0が燃料で満されると、膜29が押し下げられ、レバー
32が支軸21を中心として反時計方向へ回動し、流入
弁22が閉じる。
【0016】絞り弁17の軸部17aの上端部中心に設
けた円筒部に、筒体47が抜けないように嵌合固定され
る。筒体47へ螺合したヘツド5に、ニードル15の上
端が結合される。ヘツド5と軸部17aの円筒部の底壁
との間に弛止めばね14が介装される。したがつて、ヘ
ツド5を螺動すれば、ニードル15の下端と燃料噴孔1
6aとの相対位置が調整される。筒体47の上端部には
図示してないキヤツプが嵌合される。
【0017】本発明では気化器本体12の側壁に、戻し
通路68の一部を構成する接続管39が結合され、膜型
燃料ポンプAと流入弁22とを結ぶ通路46が接続管3
9により戻し通路68へ接続される。通路46は接続管
39の上端の入口46aへ接続される。接続管39には
通路46から戻し通路68への流れを許す逆止弁37
と、絞り38が備えられる。
【0018】定圧燃料室30の燃料蒸気を効率的に燃料
ノズル16へ導くために、定圧燃料室30の天壁中心部
に燃料溜28が設けられる。燃料溜28の一端は逆止弁
26と燃料ジエツト20を経て燃料ノズル16へ連通さ
れる。燃料溜28の他端は蓋板により閉鎖され、該蓋板
に燃料溜28と定圧燃料室30の中心部を連通する通孔
30aを設けられる。燃料溜28から放射状に延びて定
圧燃料室30の周縁部へ開口する複数の燃料通路61が
設けられる。各燃料通路61は通孔30aの内径とほぼ
等しくする。
【0019】本体73には機関の始動時燃料槽80から
燃料を定圧燃料室30へ補給するための吸引式プライマ
ポンプDが構成される。吸引式プライマポンプDは本体
73の下面中心に設けた円筒部70へ、茸形の複合逆止
弁77の中空軸部を嵌合支持するとともに、複合逆止弁
77を覆う半球状のスポイド78の周縁部を、本体73
の下面に押え板76とボルトにより結合して構成され
る。複合逆止弁77の傘部により覆われる入口通路74
は燃料溜28へ接続され、円筒部70から延びる出口通
路75は管35を経て接続管39の入口75aへ接続さ
れる。複合逆止弁77は傘部の周縁部で入口通路74と
ポンプ室79の間を閉鎖し、扁平に押し潰された中空軸
部でポンプ室79と出口通路75との間を閉鎖する。
【0020】上述した構成の燃料供給機構において、機
関の始動時吸引式プライマポンプDを操作すると、逆止
弁26が閉じ、燃料溜28の燃料と燃料蒸気が複合逆止
弁77の周縁部を経てポンプ室79へ入り、次いで、複
合逆止弁77の軸部、円筒部70、出口通路75、接続
管39の入口75a、絞り38、戻し通路68を経て燃
料槽80へ排出される。この時、接続管39の逆止弁3
7が閉じ、出口通路75から接続管39へ入つた燃料蒸
気が、通路46、流入弁22を経て、定圧燃料室30へ
逆流するのを阻止する。燃料溜28と定圧燃料室30の
圧力は大気圧よりも低くなるので、燃料槽80の燃料が
管72、入口管34、フイルタ23、逆止弁44、通路
45を経てポンプ室25へ吸引され、さらに逆止弁4
3、通路46、流入弁22を経て、定圧燃料室30と燃
料溜28へ吸引される。定圧燃料室30に燃料が満さ
れ、流入弁22が閉じると、余剰燃料は通路46、接続
管39の入口46a、逆止弁37、絞り38、戻し通路
68を経て燃料槽80へ排出される。
【0021】機関の運転中は、膜型燃料ポンプAが常時
駆動され、燃料槽80の燃料が管72、入口管34、フ
イルタ23、逆止弁44、通路45を経てポンプ室25
へ吸引され、さらに逆止弁43、通路46、流入弁22
を経て、定圧燃料室30と燃料溜28へ吸引される。定
圧燃料室30に燃料が満され、流入弁22が閉じると、
余剰燃料は通路46、接続管39の入口46a、逆止弁
37、絞り38、戻し通路68を経て燃料槽80へ排出
される。
【0022】一方、定圧燃料室30の燃料と燃料蒸気
は、燃料溜28を区画する蓋板の通孔30aまたは複数
の燃料通路61を経て燃料溜28へ流れ、さらに逆止弁
26、燃料ジエツト20、燃料ノズル16を経て吸気路
へ吸引される。定圧燃料室30の燃料蒸気は全周縁部に
滞留することはないから、機関の運転中に定圧燃料室3
0の燃料蒸気は通孔30aまたは複数の燃料通路61の
何れかを経て燃料溜28へ流れる。同時に、定圧燃料室
30の燃料は通孔30aまたは他の燃料通路61を経て
燃料溜28へ流れる。全ての燃料通路61が定圧燃料室
30の燃料蒸気が滞留する部分へ連通することはないの
で、燃料蒸気だけが燃料溜28へ吸引されることはな
く、したがつて、機関の運転条件に関係なく常に安定し
た燃料量が、定圧燃料室30から燃料ノズル16へ供給
される。
【0023】上述の実施例において、接続管39に絞り
38を設けなくても、ほぼ同様の効果が得られるが、絞
り38を設けることにより、燃料槽80の呼気孔が詰
り、燃料槽80のが負圧の状態にある場合に、燃料溜2
8と定圧燃料室30の燃料が燃料槽80へ多量に流れる
のを抑える。
【0024】図2に示す実施例は、戻し通路68の出口
通路75との接続部分よりも下流側部分へ、燃料槽80
への流れを許す絞り弁付き逆止弁38aを備えたもので
ある。燃料槽80の呼気孔が詰り、燃料槽80が負圧の
状態にある場合に、吸引式プライマポンプDの吐出行程
では、逆止弁37により燃料溜28と定圧燃料室30の
燃料が通路46へ逆流するのを抑えられ、絞り弁付き逆
止弁38aにより燃料溜28と定圧燃料室30の燃料が
燃料槽80へ多量に流れるのを抑えられる。吸引式プラ
イマポンプDの吸込行程では、燃料槽80の燃料が流入
弁22を経て定圧燃料室30と燃料溜28へ吸引され、
余剰燃料は通路46、接続管39の逆止弁37、絞り付
き逆止弁38aを経て燃料槽80へ排出される。
【0025】なお、上述の実施例ではロータリ絞り弁式
膜型気化器の場合について説明したが、本発明はこの形
式の膜型気化器に限定されるものではなく、他の形式の
膜型膜型気化器にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように、燃料槽の燃料が
膜型燃料ポンプにより流入弁を経て定圧燃料室へ供給さ
れ、さらに定圧燃料室から吸気路へ突出する燃料ノズル
へ供給される膜型気化器において、膜型燃料ポンプと流
入弁とを結ぶ通路に、該通路の余剰燃料を逆止弁を経て
燃料槽へ戻す戻し通路を接続し、定圧燃料室のほぼ中心
部に燃料溜を設け、該燃料溜の一端を逆止弁と燃料ジエ
ツトを経て前記燃料ノズルへ連通し、前記燃料溜の他端
を燃料溜から定圧燃料室の中心部へ開口する通路と、燃
料溜の他端から放射状に延びて定圧燃料室の周縁部へ開
口する通路とへ連通し、機関の始動時燃料槽から燃料を
定圧燃料室へ補給するための吸引式プライマポンプの入
口通路を前記燃料溜へ接続し、出口通路を前記戻し通路
の逆止弁よりも下流側部分へ接続したから、次のような
効果が得られる。
【0027】機関の始動時、吸引式プライマポンプの操
作により燃料溜と定圧燃料室の燃料蒸気を完全に排除で
きるので、機関の始動性が向上し、始動後の急加速操作
や傾斜状態でも安定した運転が得られる。特に、吸引式
プライマポンプの入口通路を燃料溜へ接続し、出口通路
を戻し通路の逆止弁よりも下流側部分へ接続したから、
吸引式プライマポンプにより排出される燃料蒸気が膜型
燃料ポンプのほうへ逆流する恐れがない。
【0028】機関の運転中は膜型燃料ポンプからの余剰
燃料を燃料蒸気と一緒に燃料槽へ戻すようにしたので、
燃料蒸気が燃料通路や定圧燃料室に停滞する傾向が抑え
られ、炎天下での機関の高負荷運転でも、定圧燃料室の
燃料が燃料ノズルへ円滑に供給され、機関の傾斜状態や
急加速操作でも安定した運転が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料供給機構を備え
た膜型気化器の正面断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る燃料供給機構を備え
た膜型気化器の正面断面図である。
【符号の説明】
A:膜型燃料ポンプ D:吸引式プライマポンプ 3:
弁レバー 3a:カム面 10:ばね 12:気化器本体 13:円筒部 15:
ニードル 16:燃料ノズル 16a:燃料噴孔 1
7:絞り弁 17b:絞り孔 18:脈動圧導入室 1
9:膜 20:燃料ジエツト 22:流入弁 25:ポ
ンプ室 26:逆止弁 28:燃料溜 29:膜 3
0:定圧燃料室 30a:通孔 32:レバー 33:
大気室 33a:大気孔 34:入口管 37:逆止弁
38:絞り 38a:絞り付き逆止弁 39:接続管 61:燃料通
路 68:戻し通路 72:管 74:入口通路 75:出口通路 77:複
合逆止弁 78:スポイド 79:ポンプ室 80:燃
料槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料槽の燃料が膜型燃料ポンプにより流入
    弁を経て定圧燃料室へ供給され、さらに定圧燃料室から
    吸気路へ突出する燃料ノズルへ供給される膜型気化器に
    おいて、膜型燃料ポンプと流入弁とを結ぶ通路に、該通
    路の余剰燃料を逆止弁を経て燃料槽へ戻す戻し通路を接
    続し、定圧燃料室のほぼ中心部に燃料溜を設け、該燃料
    溜の一端を逆止弁と燃料ジエツトを経て前記燃料ノズル
    へ連通し、前記燃料溜の他端を燃料溜から定圧燃料室の
    中心部へ開口する通路と、燃料溜の他端から放射状に延
    びて定圧燃料室の周縁部へ開口する通路とへ連通し、機
    関の始動時燃料槽から燃料を定圧燃料室へ補給するため
    の吸引式プライマポンプの入口通路を前記燃料溜へ接続
    し、出口通路を前記戻し通路の逆止弁よりも下流側部分
    へ接続したことを特徴とする、膜型気化器の燃料供給機
    構。
  2. 【請求項2】燃料槽の燃料が膜型燃料ポンプにより流入
    弁を経て定圧燃料室へ供給され、さらに定圧燃料室から
    吸気路へ突出する燃料ノズルへ供給される膜型気化器に
    おいて、膜型燃料ポンプと流入弁とを結ぶ通路に、該通
    路の余剰燃料を逆止弁を経て燃料槽へ戻す戻し通路を接
    続し、定圧燃料室のほぼ中心部に燃料溜を設け、該燃料
    溜の一端を逆止弁と燃料ジエツトを経て前記燃料ノズル
    へ連通し、前記燃料溜の他端を燃料溜から定圧燃料室の
    中心部へ開口する通路と、燃料溜の他端から放射状に延
    びて定圧燃料室の周縁部へ開口する通路とへ連通し、機
    関の始動時燃料槽から燃料を定圧燃料室へ補給するため
    の吸引式プライマポンプの入口通路を前記燃料溜へ接続
    し、出口通路を前記戻し通路の逆止弁よりも下流側部分
    へ接続し、前記戻し通路の出口通路との接続部分よりも
    下流側部分へ絞りを備えたことを特徴とする、膜型気化
    器の燃料供給機構。
  3. 【請求項3】燃料槽の燃料が膜型燃料ポンプにより流入
    弁を経て定圧燃料室へ供給され、さらに定圧燃料室から
    吸気路へ突出する燃料ノズルへ供給される膜型気化器に
    おいて、膜型燃料ポンプと流入弁とを結ぶ通路に、該通
    路の余剰燃料を逆止弁を経て燃料槽へ戻す戻し通路を接
    続し、定圧燃料室のほぼ中心部に燃料溜を設け、該燃料
    溜の一端を逆止弁と燃料ジエツトを経て前記燃料ノズル
    へ連通し、前記燃料溜の他端を燃料溜から定圧燃料室の
    中心部へ開口する通路と、燃料溜の他端から放射状に延
    びて定圧燃料室の周縁部へ開口する通路とへ連通し、機
    関の始動時燃料槽から燃料を定圧燃料室へ補給するため
    の吸引式プライマポンプの入口通路を前記燃料溜へ接続
    し、出口通路を前記戻し通路の逆止弁よりも下流側部分
    へ接続し、前記戻し通路の出口通路との接続部分よりも
    下流側部分へ絞り付き逆止弁を備えたことを特徴とす
    る、膜型気化器の燃料供給機構。
JP18150898A 1998-06-12 1998-06-12 膜型気化器の燃料供給機構 Pending JPH11351063A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057469A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Zama Japan Co Ltd 始動装置及びそれを用いた気化器

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JP2012057469A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Zama Japan Co Ltd 始動装置及びそれを用いた気化器

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