JP3950982B2 - 冷凍冷蔵ショーケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍冷蔵ショーケースに関し、より詳細には、商品載置用の棚板を商品に応じて上下方向に移動自在とした冷凍冷蔵ショーケースに関する。
【0002】
【従来技術】
スーパーマーケットや、コンビニエンスストア等において、冷凍冷蔵食品を陳列する冷凍冷蔵ショーケース(10)は、図5に示すように、上面が開口する外側ケーシング(12)と、上面が開口し、外側ケーシング(12)に囲まれた内側ケーシング(14)と、前記内外ケーシング(12)(14)間の空間(16)に設置され、空気を冷却する冷却手段(18)と、前記内外ケーシング(12)(14)間の空間(16)に設置され、前記内側ケーシングの一方の側面の上部に設けた吹出孔(20)から同じく他方の側面の上部に設けた吸込孔(22)を通り、前記空間(16)を通過する、前記冷却手段(18)により冷却される冷気の循環路(矢印Aで示される)を形成する送風手段(24)とを備えている。
【0003】
かかる冷凍冷蔵ショーケース(10)では、陳列する商品の大きさに合わせて、内側ケーシング(14)内に、商品載置用の棚板(26)が高さ調節自在に設置されるようになっている。
この棚板(26)は、内側ケーシング(14)の両側面に上下多段状に設けた複数の開口部(28)のいずれかに、棚板(26)に設けた棚板支持用の係止手段である係止用突起(30)を嵌合することにより支持されている。この状態において、冷却手段(18)によって冷却された冷気は、内側ケーシング(14)の底部と外側ケーシング(12)の底部との間に設置された送風手段(24)により、図5の矢印Aの示す方向に、ショーケース内の商品を冷却しながら循環している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図示するように、棚板(26)の下方において、冷気の一部が、係止用突起(30)が嵌合されていない開口部(28)を通って商品を冷却することなく、図5の矢印Bの示すようにバイパスし、その結果、棚板(26)上の商品を冷却する効率が低下するという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、冷凍冷蔵ショーケースにおける商品冷却効率を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、上面が開口する外側ケーシングと、上面が開口する内側ケーシングとの間の空間内に、冷却手段と送風手段とを設け、内側ケーシングの一方の側面の上部に設けた吸い込み孔から前記空間内に吸い込んだ空気を冷却して、前記内側ケーシングの他方の側面の上部に設けた吹き出し孔から前記吸い込み孔に向かって吹き出すようにするとともに、内側ケーシングの両側面に上下多段状に設けた複数の開口部のいずれかに、棚板支持用の係止手段を係止して、棚板を、内側ケーシング内に所望の高さで支持するようにした冷凍冷蔵用ショーケースにおいて、前記内側ケーシングに、係止手段が係止されていない開口部を閉塞する閉塞手段を設け、この閉塞手段を、係止用突起を開口部に嵌合しない時に、前記開口部を自動的に閉じるよう、枢動自在に固定された開閉蓋とすることによって解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1に示すように、本発明の冷凍冷蔵ショーケース(10)は、上面が開口する外側ケーシング(12)と、上面が開口し、外側ケーシング(12)に囲まれた内側ケーシング(14)と、前記内外ケーシング(12)(14)の間の空間に設置され、空気を冷却する冷却手段(図5参照)と、前記内外ケーシング(12)(14)間の空間に設置され、前記内側ケーシング(14)の一方の側面の上部に設けた吹出孔(20)から同じく他方の側面の上部に設けた吸込孔(図示せず)を通り、前記空間を通過する、前記冷却手段により冷却される冷気の循環路を形成する送風手段(図示せず)とを備えている。
前記吹出孔(20)は、前記吸込孔より上方に設けられ、冷気が商品上を移動するのを容易にしている。
【0008】
内側ケーシング(14)の前後に対向する側壁には、上下方向かつ横方向に所定間隔で、多数の貫通開口部(28)が設けられている。これらの開口部(28)は、使用されていない時、すなわち棚板(26)の係止手段である係止用突起(30)が嵌合されていない時は、図2および図3に示すようなフラップ部材( 50 )とした開閉蓋により、自動的に閉じられるようになっている。
【0009】
棚板(26)は、図1に示すように、ショーケース内の空間に合わせて、1つまたは複数の単位棚板から構成される。各単位棚板は、図2および図4に詳細に示すように、板状部材(40)と、この板状部材(40)の下方に、ブラケット(42)を介してネジ(44)により固定された棒状体からなる係止用突起(30)とを備えている。この突起(30)は、図2および図4に示すように、開口部(28)に対応して設けられ、板状部材(40)の縁部より外側に水平に突出している。
【0010】
図2および図3に示すように、フラップ部材 (50) は、棚板の幅とほぼ対応する長さの横長の板状部材であり、好ましくは、合成ゴム等の弾性材料から構成され、上部の薄い固定部分(52)と、この固定部分(52)と一体的に接合された枢動部分(54)からなっている。
【0011】
固定部分は、図2に示すように、接着剤またはネジ止めにより、内側ケーシング(14)の側板の複数の開口部(28)を塞ぐように枢着されており、商品載置台の係止用突起(30)が開口部(28)に嵌合されると、これに押圧されて、図2の中央に示すように枢動する。従って、係止用突起(30)が嵌合されていない開口部(28)は、常に閉じられることとなる。
【0012】
図2および図3では、複数の開口部(28)を、同時に1つのフラップ部材(50)で閉塞しているが、各開口部(28)を1つのフラップ部材(50)で閉塞するようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】
棚板の係止用突起が嵌合されていない開口部は常に閉じられるので、従来例のように、棚板の下方において冷気がバイパスすることが防止され、冷凍冷蔵ショーケースの冷却効率が高まると共に、従来開口していた開口部からほこり等が進入して、内外ケーシングの間の空間が汚染されることも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷凍冷蔵ショーケースを示す斜視図である。
【図2】 商品載置台と開口部との関係、および開閉蓋を示す、図1のII−II線に沿った一部切り欠き断面図である。
【図3】 フラップ部材の斜視図である。
【図4】 商品載置台を示す斜視図である。
【図5】 従来の冷凍冷蔵ショーケースを示す断面図である。
【符号の説明】
(10)ショーケース
(12)外側ケーシング
(14)内側ケーシング
(16)空間
(18)冷却手段
(20)吹出孔
(22)吸込孔
(24)送風手段
(26)棚板
(28)開口部
(30)係止用突起
(40)板状部材
(42)ブラケット
(44)ネジ
(50)フラップ部材
(52)固定部分
(54)枢動部分
Claims (1)
- 上面が開口する外側ケーシングと、上面が開口する内側ケーシングとの間の空間内に、冷却手段と送風手段とを設け、内側ケーシングの一方の側面の上部に設けた吸い込み孔から前記空間内に吸い込んだ空気を冷却して、前記内側ケーシングの他方の側面の上部に設けた吹き出し孔から前記吸い込み孔に向かって吹き出すようにするとともに、内側ケーシングの両側面に上下多段状に設けた複数の開口部のいずれかに、棚板支持用の係止手段を係止して、棚板を、内側ケーシング内に所望の高さで支持するようにした冷凍冷蔵用ショーケースにおいて、
前記内側ケーシングに、係止手段が係止されていない開口部を閉塞する閉塞手段を設け、この閉塞手段を、係止用突起を開口部に嵌合しない時に、前記開口部を自動的に閉じるよう、枢動自在に固定された開閉蓋としたことを特徴とする冷凍冷蔵ショーケース。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP04832697A JP3950982B2 (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 冷凍冷蔵ショーケース |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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- 1997-03-04 JP JP04832697A patent/JP3950982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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