JP3948078B2 - 電動パワ−ステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動パワーステアリング装置に関し、特にその出力軸の支持部分の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の電動パワーステアリング装置には、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに発生する操舵トルクを検出し、その検出信号に基づいて操舵補助力を発生するモータを駆動し、操舵軸に取り付けられた減速機構を介して舵取機構を駆動するように構成されたものがある(一例として、実開昭62−99834号公報参照)。
【0003】
図7は、このような電動パワーステアリング装置において、ウオーム歯車減速機構とラツクアンドピニオン式舵取機構を採用した機構の要部を示す断面図である。図7において、100はステアリングシヤフトで、ステアリングシヤフト100の上端(図7では右端)には、ステアリングホイール120が取り付けられており、また、ステアリングシヤフト100の下端(図7では左端)には、操舵トルクを検出するトーションバー101を介して、ラツクアンドピニオン式舵取機構のピニオン102が結合されている。なお、図7において、104はハウジング、105は操舵補助力を発生するモータ軸に結合したウオーム、106はウオームホイールで、ウオームホイール106はピニオン102に同軸に固定結合している。
【0004】
以上の構成において、操舵操作によりステアリングシヤフト100に発生した操舵トルクは、トーションバー101で検出され、その検出信号に基づいて操舵補助力を発生する図示しないモータが駆動される。モータの駆動力はウオーム105、ウオームホイール106を介して舵取機構のピニオン102に伝達され、ピニオン102の回転はラツク103を駆動し、ステアリング装置に操舵補助力が付与される。
【0005】
上記したような構成の電動パワーステアリング装置では、舵取機構のピニオン102は、ウオームホイール側のアンギュラ玉軸受108と、ラツク側のアンギュラ玉軸受109とで支承されており、ラツク側の軸受109は、その内輪109aをロツクナツト110でピニオン102に固定し、外輪109bをナツトカバー111でハウジング104に固定し、ピニオンが軸方向に移動しないように位置決めされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したラツク側に配置されたピニオンを支承するアンギュラ玉軸受109をロツクナツト110とナツトカバー111で固定する固定手段では、ピニオン端部周辺のハウジングが大きく張り出すからそのための配置空間を必要とし、車両側の部品配置によつては電動パワーステアリング装置の部材との間で干渉し、電動パワーステアリング装置の配置や車両側の部品配置に制約を生じる可能性もあつた。この発明は、上記課題を解決し、小型で車両側の部品との間で干渉することのない電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、前記第1の軸受は、前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定される止め輪によりハウジングに固定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0008】
請求項2の発明は、モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、前記第1の軸受は、前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定されるねじ部を備えた軸受固定部材によりハウジングに固定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0009】
請求項3の発明は、モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、前記第1の軸受は、ピニオンに作用する半径方向の荷重のほか、軸方向荷重も支承するように前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定される止め輪によりハウジングに軸方向位置を規制されて固定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0010】
請求項4の発明は、モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、前記第1の軸受は、ピニオンに作用する半径方向の荷重のほか、軸方向荷重も支承するように前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定されるねじ部を備えた軸受固定部材によりハウジングに軸方向位置を規制されて固定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0011】
そして、前記第1の軸受は、4点接触玉軸受とするとよい。また、前記第2の歯車に設けられた作業用開口部は、ピニオン軸に嵌合する孔を有する芯金部に設けるとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態のウオーム歯車減速機構とラツクアンドピニオン式舵取機構の要部を示す断面図、図2はウオームホイールの平面図で、ウオームホイールに設けた作業用の開口部の位置と形状を示す。また、図3は玉軸受の外輪を固定する止め輪の形状を示す平面図である。
【0013】
図1において、10はステアリングシヤフトで、ステアリングシヤフト10の上端(図1では右端)には、図示されていないステアリングホイールが取り付けられており、また、ステアリングシヤフト10の下端(図1では左端)には、操舵トルクを検出するトーションバー11を介して、ラツクアンドピニオン式舵取機構のピニオン12が結合されている。なお、図1において、13はラツクアンドピニオン式舵取機構のラツク、14はハウジング、15は操舵補助力を発生するモータ軸に結合した第1の歯車であるウオーム、16は第2の歯車であるウオームホイールで、ウオームホイール16はピニオン12(舵取機構の入力軸)に同軸に固定結合している。
【0014】
ウオームホイールは、図2の平面図に示すように、ピニオン軸に嵌合する孔16hを有する芯金部16e及び周辺の歯部16gと、芯金と歯部を接続する樹脂部16fから構成され、芯金部16eには、後述する玉軸受固定用の止め輪を装着するための作業用開口部16aが形成されている。
【0015】
18はピニオン12のウオームホイール側を支承する第1の軸受である玉軸受であり、その外輪18aはハウジング14に嵌合され、固定部材である円環状の止め輪19で固定される。ピニオン12の一部には玉軸受18のボール18bの軌道面を構成する溝12cが形成されている。ピニオン12の溝12cを構成要素の一部とする玉軸受18は、半径方向荷重と軸方向荷重を共に支承する軸受であつて、半径方向荷重と軸方向荷重とを同時に支承することができる4点接触玉軸受である。
【0016】
玉軸受の外輪をハウジング14に固定する止め輪19は、図3にその平面図を示したが、その一箇所が半径方向に沿つて切り離されており、その両端部に作業孔19pが形成されている。作業孔19pに図示しない略挟み状の工具の先端を引つ掛けて接近させるように操作すると、止め輪19はその材料の弾性により外径を縮小することができ、工具を離すと元の外径に復元するように構成されている。止め輪19のハウジング14への装着方法は後で詳細に説明する。
【0017】
20はピニオン12の先端に形成された軸部12aを支承する第2の軸受で、ニードルベアリングである。この軸受は半径方向の外形が小さいので、ピニオン端部周辺のハウジングの寸法を小さくすることができるほか、半径方向の大きな荷重を支承することができる。
【0018】
次に、ハウジング14内にピニオン12を玉軸受18とニードルベアリング20で支承する組み立て方法について説明する。
【0019】
まず、ピニオン12とウオームホイール16とは、ハウジング14の外部で予め同軸に固定結合しておくものとする。
【0020】
最初にニードルベアリング20をハウジング14の所定の位置に装着し、また、玉軸受18の外輪18aをハウジング14の所定の位置に装着する。次に、止め輪19をウオームホイール16の配置される付近に仮に配置する。
【0021】
ウオームホイール16に設けた作業用開口部16aの、ピニオン12が固定結合されている側と反対の側から図示しない挟み状の工具を挿入し、工具の先端を止め輪19に設けた作業孔19pに引っ掛け、止め輪19の外径をハウジング14の玉軸受外輪支承部14aの内径よりも小さくする。
【0022】
この状態で、ピニオン12とウオームホイール16との組み立て体をハウジング14内部に挿入し、ピニオン12の先端の軸部12aをニードルベアリング20で支承させ、また、ピニオン12の溝12cに玉軸受18のボール18bを係合させて支承させる。
【0023】
この状態で、止め輪19をハウジング14の内部に形成した玉軸受外輪支承部14aの溝14bの位置に合わせて工具を外せば、止め輪19は溝14bに嵌着してその外径が拡大して固定されるから、玉軸受1の外輪は止め輪19により軸方向に対して固定され、ピニオン12とウオームホイール16との組み立て体はニードルベアリング20と玉軸受18とで支承され、軸方向位置も玉軸受18により規定される。これにより、ピニオン12に加わる軸方向荷重を玉軸受18のみで支承することができる。
【0024】
以上の説明では、ピニオン12の先端部をニードルベアリング20で支承させる構成を採用しているが、ニードルベアリングに代えてすべり軸受なども使用することができる。
【0025】
ウオームホイール16は、芯金部16e及び歯部16gと、芯金と歯部を接続する樹脂部16fから構成されるものが一般的であり、前記した作業用の開口部16aは樹脂部16fよりも芯金部16eに設けると強度上有利である。
【0026】
次に、この発明の第2の実施の形態を説明する。図4は、第2の実施の形態の、ウオーム歯車減速機構とラツクアンドピニオン式舵取機構の要部を示す断面図、図5はウオームホイールの平面図で、ウオームホイールに設けた作業用の開口部の位置と形状を示す。また、図6は軸受を軸方向に固定する軸受固定部材の平面図である。
【0027】
図4において、30はステアリングシヤフトで、ステアリングシヤフト30の上端(図4では右端)には、図示されていないステアリングホイールが取り付けられており、また、ステアリングシヤフト30の下端(図4では左端)には、操舵トルクを検出するトーションバー31を介して、ラツクアンドピニオン式舵取機構のピニオン32が結合されている。なお、図4において、33はラツクアンドピニオン式舵取機構のラツク、34はハウジング、35は操舵補助力を発生するモータ軸に結合した第1の歯車であるウオーム、36は第2の歯車であるウオームホイールで、ウオームホイール36はピニオン32に同軸に固定結合されている。
【0028】
ウオームホイールは、図5の平面図に示すように、ピニオン軸に嵌合する孔36hを有する芯金部36e及び周辺の歯部36gと、芯金と歯部を接続する樹脂部36fから構成され、芯金部36eには後述する軸受固定部材を回転して締め付けるための複数の作業用開口部36aが形成されている。
【0029】
38はピニオン32のウオームホイール側を支承する第1の軸受である玉軸受であり、その外輪38aは軸受固定部材37によりハウジング34に固定される。玉軸受38は半径方向荷重と軸方向荷重を共に支承する軸受であつて、4点接触玉軸受である。
【0030】
軸受固定部材37は、図6にその平面図を示したが、その外周にはハウジング34の内側に形成されたねじ部34sに螺合するねじ部37sが設けられており、また、その内側には図4の断面図に示されるように、玉軸受38の外輪38aに嵌合する内径を持つ段部37aが形成されている。さらに、軸受固定部材37には、ウオームホイール36の作業用開口部36a(複数)に対応する位置に、作業孔37p(複数)が設けられており、作業孔37pに図示しない工具を係合させて回転することで、軸受固定部材37をハウジング34の内側のねじ部34sにねじ込み、その段部37aで玉軸受外輪38aをハウジング34に押圧して固定することができる。軸受固定部材37による玉軸受外輪38aのハウジング34への固定方法は後で詳細に説明する。
【0031】
40はピニオン32の先端に形成された軸部32aを支承する軸受で、半径方向の大きな荷重を支承できる第2の軸受であるニードルベアリングである。この軸受は半径方向の外形が小さいので、ピニオン端部周辺のハウジングの寸法を小さくすることができる。
【0032】
次に、ハウジング34内にピニオン32を玉軸受38とニードルベアリング40で支承する組み立て方法について説明する。
【0033】
まず、ピニオン32とウオームホイール36とは、ハウジング34の外部で予め同軸に固定結合し、軸受固定部材37をウオームホイール36のピニオン32側に仮に装着する。更に玉軸受38の外輪38aを軸受固定部材37の段部37aに嵌合させ、内輪38bをピニオン32に嵌合させ、止め輪39でピニオン32に固定する。止め輪39は、その一箇所が半径方向に沿つて切り離されており、図示しない工具で内径を拡大してピニオン32に挿入し、溝32aに嵌合させることで、内輪38bをピニオン32に固定することができる。
【0034】
ピニオン32、ウオームホイール36、及び玉軸受38と軸受固定部材37との組み立て体をハウジング34内部に挿入し、ピニオン32の先端軸部32aをニードルベアリング40で支承させる。
【0035】
この状態で、ウオームホイール36に設けた作業用開口部36aの、ピニオン32が固定結合されている側と反対の側から工具を挿入し、工具の先端を軸受固定部材37の作業孔37pに係合させ、軸受固定部材37の外周のねじ部37sをハウジング34の玉軸受外輪支承部の内周に形成したねじ部34sにねじ込むことで、玉軸受38の外輪は軸方向に固定され、ピニオン32とウオームホイール36との組み立て体はニードルベアリング40と玉軸受38とで支承され、軸方向位置も玉軸受38により規定されるから、ピニオン32に加わる軸方向荷重を玉軸受38のみで支承することができる。
【0036】
以上の説明では、ピニオン32の先端部をニードルベアリング40で支承させる構成を採用しているが、第1の実施の形態の場合と同じくニードルベアリングに代えてすべり軸受なども使用することができる。
【0037】
ウオームホイール36は、芯金部36e及び歯部36gと、芯金と歯部を接続する樹脂部36fから構成されるものが一般的であり、前記した作業用開口部36aは樹脂部36fよりも芯金部36eに設けると強度上有利である。
【0038】
また、作業用開口部36aは、図5に示す円形の開口部のほか、円周方向に沿って延びた円弧状の長穴開口部としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明の電動パワーステアリング装置では、舵取機構のピニオンに作用する軸方向荷重を駆動源側の軸受のみで支承するようにしたので、装置の舵取機構側のピニオンを収納するハウジングを小型にすることができ、車両側の部品と電動パワーステアリング装置の部材との間で干渉する可能性がなく、電動パワーステアリング装置の配置や車両側の部品配置に制約を生じるおそれがなくなる。
【0040】
また、ピニオンに作用する軸方向荷重を駆動源側の軸受のみで支承する構成とすることにより、部品点数を削減でき、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のウオ−ム歯車減速機構とラツクアンドピニオン式舵取機構の要部を示す断面図。
【図2】第1の実施の形態のウオ−ムホイ−ルの平面図。
【図3】第1の実施の形態の玉軸受の外輪を固定する止め輪の形状を示す平面図。
【図4】この発明の第2の実施の形態のウオ−ム歯車減速機構とラツクアンドピニオン式舵取機構の要部を示す断面図。
【図5】第2の実施の形態のウオ−ムホイ−ルの平面図。
【図6】第2の実施の形態の軸受固定部材の平面図。
【図7】従来のウオ−ム歯車減速機構とラツクアンドピニオン式舵取機構の要部を示す断面図。
【符号の説明】
10 ステアリングシヤフト
12 ピニオン
13 ラツク
14 ハウジング
15 ウオ−ム
16 ウオ−ムホイ−ル
16a 作業用開口部
18 玉軸受
19 止め輪
20 ニ−ドルベアリング
30 ステアリングシヤフト
32 ピニオン
33 ラツク
34 ハウジング
35 ウオ−ム
36 ウオ−ムホイ−ル
36a 作業用開口部
37 軸受固定部材
38 玉軸受
39 止め輪
40 ニ−ドルベアリング

Claims (6)

  1. モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、
    前記第1の軸受は、前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定される止め輪によりハウジングに固定されていること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、
    前記第1の軸受は、前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定されるねじ部を備えた軸受固定部材によりハウジングに固定されていること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、
    前記第1の軸受は、ピニオンに作用する半径方向の荷重のほか、軸方向荷重も支承するように前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定される止め輪によりハウジングに軸方向位置を規制されて固定されていること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. モータの出力をモータ軸に結合する第1の歯車と舵取機構の入力軸に結合する第2の歯車とで構成した減速機構を介して舵取機構に伝達する電動パワーステアリング装置において、
    前記減速機構の接続された舵取機構の入力軸を構成するピニオンは、減速機構側に配置された第1の軸受とピニオン先端部に配置された第2の軸受とで支承され、
    前記第1の軸受は、ピニオンに作用する半径方向の荷重のほか、軸方向荷重も支承するように前記第2の歯車に設けられた作業用開口部を用いて移動固定されるねじ部を備えた軸受固定部材によりハウジングに軸方向位置を規制されて固定されていること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 前記第1の軸受は、4点接触玉軸受であること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記第2の歯車に設けられた作業用開口部は、ピニオン軸に嵌合する孔を有する芯金部に設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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