JP2014015124A - ステアリング装置およびその製造方法 - Google Patents
ステアリング装置およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014015124A JP2014015124A JP2012153785A JP2012153785A JP2014015124A JP 2014015124 A JP2014015124 A JP 2014015124A JP 2012153785 A JP2012153785 A JP 2012153785A JP 2012153785 A JP2012153785 A JP 2012153785A JP 2014015124 A JP2014015124 A JP 2014015124A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinion shaft
- inner ring
- press
- fitting
- ball bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Abstract
【解決手段】ステアリング装置は、ハウジング30に取り付けられた外輪51、ピニオンシャフト13に圧入された内輪52、および外輪51と内輪52との間に配置された転動体53を有し、ハウジング30に対してピニオンシャフト13を回転可能な状態で支持する4点接触玉軸受50を有する。ピニオンシャフト13および4点接触玉軸受50は、内輪52が圧入される前のピニオンシャフト13の外径である圧入前ピニオン外径とピニオンシャフト13に圧入される前の内輪52の内径である圧入前内輪内径との差である圧入締代から、ピニオンシャフト13に圧入される前の4点接触玉軸受50のラジアル隙間である圧入前ラジアル隙間を減じた値である内輪変形代が8μm以上かつ22μm以下の範囲に含まれる。
【選択図】図4
Description
従来のステアリング装置は、車両に大きな振動が発生する状況において、ピニオンシャフトおよびラックシャフトの噛合部分における歯打音が大きくなる。なお、車両に大きな振動が発生する状況としては、例えば、車両が悪路を走行している状況が挙げられる。
以下では、ピニオンシャフト13の軸方向を「軸方向ZA」とする。軸方向ZAにおいて、ピニオンシャフト13の基端部分から先端部分に向かう方向を「先端方向ZA1」とする。軸方向ZAにおいて、先端方向ZA1とは反対方向を「基端方向ZA2」とする。また、ピニオンシャフト13の径方向を「径方向ZB」とする。また、ピニオンシャフト13の周方向を「周方向ZC」とする。
サポートヨーク41は、ラックシャフト14が同シャフト14の軸方向に向けて移動するとき、ラックシャフト14に対して摺動可能な状態でラックシャフト14を支持する。サポートヨーク41は、ヨーク押付機構によりラックシャフト14に押し付けられる。
4点接触玉軸受50は、1個の外輪51、1個の内輪52、9個の転動体53、1個の保持器54、2個のシール部材55、およびグリース(図示略)を有する。
(A)4点接触玉軸受50の内輪52が圧入される前の軸受圧入部分13Bの外径(以下、「圧入前ピニオン外径」)…φ20mm。
(B)軸受圧入部分13Bに内輪52が圧入される前の内輪52の内径(以下、「圧入前内輪内径」)…φ20mm。
(C)圧入前ピニオン外径および圧入前内輪内径は、しまり嵌めの関係となる。
(D)軸受圧入部分13Bに内輪52が圧入される前の4点接触玉軸受50のラジアル隙間(以下、「圧入前ラジアル隙間GR」)…正隙間。
(E)軸受圧入部分13Bに内輪52が圧入される前の4点接触玉軸受50のアキシャル隙間(以下、「圧入前アキシャル隙間GA」)…正隙間。
ステアリングホイール2(図1参照)の操作にともないピニオンシャフト13が回転するとき、ピニオンギヤ13Aおよびラックギヤ14Aの噛合部分の径方向ZBの分力および軸方向ZAの分力がラックギヤ14Aからピニオンシャフト13に加えられる。このため、4点接触玉軸受50は、外輪51に対して内輪52が径方向ZBおよび軸方向ZAに移動する。これにより、4点接触玉軸受50において転動体53は、外輪51の1点および内輪52の1点に接触する。したがって、外輪51および内輪52に対する転動体53の摩擦力が小さくなるため、外輪51および内輪52に対する転動体53のすべりが抑制される。
作業者は、回転ユニット63を回転することによりステアリングホイール2を操作したときのピニオンシャフト13の回転速度を再現する。このとき、測定装置本体64は、トルクメーター62の信号に基づいて回転トルクを算出する。なお、回転トルクは、ピニオンシャフト13が回転し始めるとき、変動が大きい。そして、回転トルクは、ピニオンシャフト13が1回転したとき等、ある程度回転したとき、変動が小さくなる。測定装置本体64は、回転ユニット63の回転時において回転トルクの変動が小さくなるとき、すなわちトルクメーター62の信号が安定したとき、トルクメーター62の信号に基づいて回転トルクを取得する。
振動測定装置70は、ラックシャフト14の軸力が1.5kN、ラックシャフト14の往復運動の周波数が14Hzの条件でラックシャフト14を往復運動させる。そして、加速度センサー73は、ラックシャフト14の往復運動にともないピニオンシャフト13の軸方向ZAの振動に応じた信号を測定装置本体74に出力する。測定装置本体74は、加速度センサー73の信号に基づいてピニオン軸振動を算出する。
(1)ステアリング装置1は、内輪変形代が8μm以上かつ22μm以下の範囲に含まれる構成を有する。この構成によれば、回転トルクおよびピニオン軸振動がともに大幅に小さくなる。したがって、ラックシャフト14およびピニオンシャフト13の歯打音が小さくなる。
・実施形態の4点接触玉軸受50は、単一部材の内輪52を有する。一方、変形例の4点接触玉軸受50は、4点接触玉軸受50の軸方向に2分割された内輪52を有する。
・実施形態の4点接触玉軸受50は、2個のシール部材55を有する。一方、変形例の4点接触玉軸受50は、1個のシール部材55を有する。また、別の変形例の4点接触玉軸受50は、シール部材55を有していない。
・実施形態のステアリング装置1は、ラックシャフト支持装置40を有する。一方、変形例のステアリング装置1は、ラックシャフト支持装置40を有していない。
・実施形態のステアリング装置1の製造方法は、シャフト寸法測定工程(ステップS1)の後に軸受寸法測定工程(ステップS2)を行う。一方、変形例のステアリング装置1の製造方法は、軸受寸法測定工程の後にシャフト寸法測定工程を行う。
Claims (2)
- ハウジングと、
前記ハウジング内に収容されたピニオンシャフトと、
前記ハウジングに取り付けられた外輪、前記ピニオンシャフトに圧入された内輪、および前記外輪と前記内輪との間に配置された複数の転動体を有し、前記ハウジングに対する前記ピニオンシャフトの回転が可能な状態で前記ピニオンシャフトを支持する4点接触玉軸受と
を備えたステアリング装置において、
前記ピニオンシャフトおよび前記4点接触玉軸受は、前記内輪が圧入される前の前記ピニオンシャフトの外径である圧入前ピニオン外径と前記ピニオンシャフトに圧入される前の前記内輪の内径である圧入前内輪内径との差である圧入締代から、前記ピニオンシャフトに圧入される前の前記4点接触玉軸受のラジアル隙間である圧入前ラジアル隙間を減じた値である内輪変形代が8μm以上かつ22μm以下の範囲に含まれる
ステアリング装置。 - ステアリング装置の製造方法であって、
前記ステアリング装置は、
ハウジングと、
前記ハウジングに収容されたピニオンシャフトと、
前記ハウジングに取り付けられた外輪、前記ピニオンシャフトに圧入された内輪、および前記外輪と前記内輪との間に配置された複数の転動体を有し、前記ハウジングに対する前記ピニオンシャフトの回転が可能な状態で前記ピニオンシャフトを支持する4点接触玉軸受と
を備え、
前記ステアリング装置の製造方法は、
前記4点接触玉軸受を前記ピニオンシャフトに圧入する工程であって、前記内輪が圧入される前の前記ピニオンシャフトの外径である圧入前ピニオン外径と前記ピニオンシャフトに圧入される前の前記内輪の内径である圧入前内輪内径との差である圧入締代から、前記ピニオンシャフトに圧入される前の前記4点接触玉軸受のラジアル隙間である圧入前ラジアル隙間を減じた値である内輪変形代が8μm以上かつ22μm以下の範囲に含まれる関係の前記ピニオンシャフトおよび前記4点接触玉軸受を用いる軸受圧入工程を含む
ステアリング装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012153785A JP2014015124A (ja) | 2012-07-09 | 2012-07-09 | ステアリング装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012153785A JP2014015124A (ja) | 2012-07-09 | 2012-07-09 | ステアリング装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014015124A true JP2014015124A (ja) | 2014-01-30 |
Family
ID=50110220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012153785A Pending JP2014015124A (ja) | 2012-07-09 | 2012-07-09 | ステアリング装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014015124A (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0286875U (ja) * | 1988-12-26 | 1990-07-10 | ||
JPH11105721A (ja) * | 1997-10-01 | 1999-04-20 | Nippon Seiko Kk | 電動パワ−ステアリング装置 |
JP2000095120A (ja) * | 1998-09-22 | 2000-04-04 | Showa Corp | 電動式パワーステアリング装置におけるピニオン軸の支持構造 |
US6196720B1 (en) * | 1998-03-19 | 2001-03-06 | Ntn Corporation | Bearing for automobile pulleys |
JP2005289298A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Nsk Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
JP2005329897A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Ntn Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2007182176A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JP2007186185A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-07-26 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
JP2007290447A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Nsk Ltd | ラックアンドピニオン式ステアリング装置及び電動パワーステアリング装置 |
US20120020604A1 (en) * | 2009-03-16 | 2012-01-26 | Charles Marciquet | Disengageable axial abutment |
-
2012
- 2012-07-09 JP JP2012153785A patent/JP2014015124A/ja active Pending
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0286875U (ja) * | 1988-12-26 | 1990-07-10 | ||
JPH11105721A (ja) * | 1997-10-01 | 1999-04-20 | Nippon Seiko Kk | 電動パワ−ステアリング装置 |
US6196720B1 (en) * | 1998-03-19 | 2001-03-06 | Ntn Corporation | Bearing for automobile pulleys |
JP2000095120A (ja) * | 1998-09-22 | 2000-04-04 | Showa Corp | 電動式パワーステアリング装置におけるピニオン軸の支持構造 |
JP2005289298A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Nsk Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
JP2005329897A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Ntn Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2007186185A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-07-26 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
JP2007182176A (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JP2007290447A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Nsk Ltd | ラックアンドピニオン式ステアリング装置及び電動パワーステアリング装置 |
US20120020604A1 (en) * | 2009-03-16 | 2012-01-26 | Charles Marciquet | Disengageable axial abutment |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5382465B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US8418570B2 (en) | Torque sensor | |
JP5365849B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
WO2012173133A1 (ja) | 車輪用軸受装置の製造方法 | |
JP6107205B2 (ja) | ハブ輪の製造方法および車両用軸受装置の製造方法 | |
JP2013234929A (ja) | 車輪用ハブユニットの検査方法 | |
JP2015089188A (ja) | インホイールモータおよびインホイールモータ駆動装置 | |
US8348289B2 (en) | Rack-and-pinion mechanism and steering system | |
US20210071716A1 (en) | Bearing and method for producing a bearing | |
JP2016003760A (ja) | ウォーム減速機およびそれを備えた電動パワーステアリング装置 | |
KR20050093791A (ko) | 센서를 구비하는 구름 베어링 유닛 | |
JP2014015124A (ja) | ステアリング装置およびその製造方法 | |
JP2008137600A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5557006B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置の製造方法 | |
JP2013210005A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
CN106763523B (zh) | 减速轮毂轴承 | |
CN201113625Y (zh) | 汽车发电机后端盖轴承座 | |
JP2010236625A (ja) | 動力伝達装置 | |
US20080219608A1 (en) | Bearing apparatus for axle and method of manufacturing the same | |
JP2011122943A (ja) | トルクセンサ | |
KR20140039934A (ko) | 전동식 조향장치 | |
CN203554136U (zh) | 一种自带外盖的端盖结构 | |
JP2019217892A (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP2013024393A (ja) | 車輪用軸受装置の組み付け装置およびその組み付け方法 | |
JP2012166718A (ja) | 電動パワーステアリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160615 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170509 |