JP7040694B1 - 操舵装置のモータ支持構造 - Google Patents

操舵装置のモータ支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7040694B1
JP7040694B1 JP2022502254A JP2022502254A JP7040694B1 JP 7040694 B1 JP7040694 B1 JP 7040694B1 JP 2022502254 A JP2022502254 A JP 2022502254A JP 2022502254 A JP2022502254 A JP 2022502254A JP 7040694 B1 JP7040694 B1 JP 7040694B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
steering device
bolt
support structure
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022502254A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022180898A1 (ja
Inventor
茂雄 篠原
大剛 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority claimed from PCT/JP2021/033967 external-priority patent/WO2022180898A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7040694B1 publication Critical patent/JP7040694B1/ja
Publication of JPWO2022180898A1 publication Critical patent/JPWO2022180898A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0403Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by constructional features, e.g. common housing for motor and gear box
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0421Electric motor acting on or near steering gear
    • B62D5/0424Electric motor acting on or near steering gear the axes of motor and final driven element of steering gear, e.g. rack, being parallel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

操舵装置のモータ支持構造は、ラックバーと、ラックバーを収容するラックハウジングと、ラックバーを移動させる動力を生成する動力生成部と、を備える。動力生成部は、ラックバーの軸方向に沿って延びる出力軸を一端側に有するモータと、モータの他端側に配置されたモータ周辺部品と、第1ボルトを有し、モータとモータ周辺部品とを軸方向に締め付ける第1締結具と、を備える。ラックハウジングは、動力生成部の一端側を支持する第1支持部と、動力生成部の他端側を支持する第2支持部と、を有する。第2支持部は、動力生成部の他端側と連結する先端部を有する。第2支持部の先端部は、第1ボルトの軸部が貫通する第1孔部を有し、モータ及びモータ周辺部品とともに第1締結具に締め付けられている。

Description

本開示は、操舵装置のモータ支持構造に関する。
操舵装置の一つとして、電動パワーステアリング装置がある。この電動パワーステアリング装置は、運転者のステアリング操作をアシストするため、モータを備えている。また、電動パワーステアリング装置には、モータで生成したアシスト力をラックバーに入力するラックアシスト型がある。このようなラックアシスト型の電動パワーステアリング装置は、ラックバーを収容するラックハウジングを備えている。ラックハウジングは車体に固定されている。そして、モータは、ラックハウジングに支持されている。ここで、従来のモータ支持構造は、出力軸が設けられたモータの一端側のみをラックハウジングが支持している。以下、モータの両端部のうち一方のみを支持することを片持ち構造という。
片持ち構造は、モータの支持強度が小さい。よって、モータを支持する部分が変形又は破損する可能性がある。また、車両走行時の振動がモータに作用し、モータが異音を発する可能性もある。このような理由から、特許文献1では、モータの両端部を支持する両持ち構造が提案されている。
特開2015-174615号公報
特許文献1の両持ち構造によれば、モータの他端側を支持する支持部は、ボルトによりモータと連結している。よって、ボルトが必要となり、部品点数の増加を招いている。また、ボルトを螺合させるための雌ねじ穴を設けること、言い換えると、モータに雌ねじ穴を加工する作業が必要となる。よって、操舵装置の製造工数の増加を招いている。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、部品点数の削減と製造工数の削減を図ることができる操舵装置のモータ支持構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る操舵装置のモータ支持構造は、前記ラックバーを収容するラックハウジングと、前記ラックバーを移動させる動力を生成する動力生成部と、を備える。前記動力生成部は、前記ラックバーの軸方向に沿って延びる出力軸を一端側に有するモータと、前記モータの他端側に配置されたモータ周辺部品と、第1ボルトを有し、前記モータと前記モータ周辺部品とを前記軸方向に締め付ける第1締結具と、を備える。前記ラックハウジングは、前記動力生成部の一端側を支持する第1支持部と、前記動力生成部の他端側を支持する第2支持部と、を有している。前記第2支持部は、前記動力生成部の他端側と連結する先端部を有している。前記第2支持部の前記先端部は、前記第1ボルトの軸部が貫通する第1孔部を有している。前記モータ及び前記モータ周辺部品とともに前記締結具に締め付けられている。
第1締結具の締め付けにより、第2支持部の先端部は、動力生成部の他端側と連結している。言い換えると、モータとモータ周辺部品を連結する締結具と、第2支持部と動力生成部とを連結する締結具と、が共用されている。よって、締結具が1つ不要となり、部品点数が削減する。また、締結具が1つ不要となることから、モータ又はモータ周辺部品に雌ねじ穴を設ける作業が低減し、操舵装置の製造工数も削減する。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記モータは、前記モータの他端側の外周面から突出し、前記第1締結具に締め付けられる第1フランジを有している。前記モータ周辺部品は、前記モータの他端側の開口を閉塞するカバー部材を有している。前記カバー部材は、前記第1締結具に締め付けられて前記第1フランジに当接する第2フランジを有している。
第1フランジと第2フランジとが当接した状態で締め付けられている。言い換えると、第1フランジと第2フランジとの間に第2支持部の先端部が介在していない。このため、モータとカバー部材との間に隙間が生じ難く、カバー部材の密閉性が確保される。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記モータのロータには、磁石が設けられている。前記モータ周辺部品は、前記磁石の磁場の変化を検出する回転角センサを有している。
第1フランジと第2フランジとの間に第2支持部の先端部が介在していないことから、回転角センサと磁石の距離が短い。よって、回転角センサは、磁石の磁場の変化を正確に検出できる。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2支持部の前記先端部と、前記先端部と前記軸方向に隣り合う前記第1フランジ又は前記第2フランジと、の間に弾性材が介在している。
第1フランジ又は第2フランジから第2支持部に伝達する振動は、弾性材に吸収される。よって、第2支持部は振動し難く、第2支持部の振動音が発生し難い。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記モータ又は前記モータ周辺部品には、前記第1ボルトが螺合する雌ねじ穴が設けられている。
第1ボルトと螺合するナットが不要となり、部品点数が削減する。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第1孔部は、前記第1ボルトの前記軸部の径よりも大きい。
動力生成部の一端側は、第1支持部と連結している。よって、動力生成部と第1支持部との組立公差により、動力生成部と連結する第1ボルトは、所定位置から位置ずれする可能性がある。また、第1孔部は、第1ボルトの軸部よりも拡大しており、上記した第1ボルトの位置ずれが許容される。よって、第2支持部の取付性が向上する。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2支持部は、前記ラックハウジングと一体に製造されている。
第2支持部とラックハウジングとを連結するボルトが不要となり、部品点数が削減する。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2支持部の前記基部と、前記ラックハウジングと、の間に弾性材が介在している。
ラックハウジングからステーに伝達する振動が弾性材に吸収される。このため、ステーは振動し難くなり、ステーの振動音が発生し難い。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2支持部は、前記先端部と反対側の端部であり、第2孔部が設けられた基部を有している。前記基部は、第2ボルトにより前記ラックハウジングに締め付けられている。
第2支持部とラックハウジングとが別体となっているため、第2支持部のみを交換することができる。よって、第2支持部が破損した場合など、第2支持部のみを交換でき、利便性が高い。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記ラックハウジングは、前記ラックハウジングの外周面から突出し、前記ラックハウジングの強度を向上させるリブと、前記ラックハウジングの外周面から突出し、前記第2ボルトが螺合するボス部と、を有している。前記ボス部の突出量は、前記リブの突出量以下である。
ボス部は、既存の構成であるリブよりも突出量が同じ、若しくは小さい。よって、ラックハウジングにボス部を設けたとしても、ラックハウジングの鋳型設計(いわゆる鋳造方案)に与える影響が小さく、ラックハウジングを従来通り製造できる。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2孔部は、前記第2ボルトの前記軸部の径よりも大きい。
第2支持部を、第2ボルトの軸部を中心とした径方向に移動させてラックハウジングに固定することができる。よって、組立公差による位置ずれを許容でき、第2支持部の取付性が向上する。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2支持部は、長板状の金属片を成形して成る。前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記金属片の厚み方向を貫通して成る。前記第2支持部は、前記先端部と前記基部との間に位置する中間部を有している。前記中間部は、捻じれており、前記第1孔部と前記第2孔部の向きが異なっている。
第2支持部は板状であり、軽量化を図れる。また、第2支持部は、捻じれている中間部を有し、第1孔部と第2孔部の向きを異なる方向に向けることができる。よって、第1ボルトの軸部に貫通される方向と、第2ボルトの軸部に貫通される方向と、の両方向に対応することができる。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2支持部は、長板状の金属片を成形して成る。前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記金属片の厚み方向を貫通して成る。前記第2支持部は、前記先端部と前記基部との間に位置する中間部を有している。前記中間部は、折れ曲がっており、前記第1孔部と前記第2孔部の向きが異なっている。
第2支持部は板状であり、軽量化を図れる。また、第2支持部は、折れ曲がっている中間部を有し、第1孔部と第2孔部の向きを異なる方向に向けることができる。よって、第1ボルトの軸部に貫通される方向と、第2ボルトの軸部に貫通される方向と、の両方向に対応することができる。
また、上記の操舵装置のモータ支持構造の望ましい態様として、前記第2支持部は、L字状を成している。
第2支持部が比較的短くなり、第2支持部の支持剛性が向上する。
本開示の操舵装置のモータ支持構造によれば、部品点数の削減を図れる。また、操舵装置の製造工数の削減を図れる。
図1は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。 図2は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置のうちハウジングとその近傍を抽出し拡大した斜視図である。 図3は、実施形態1に係るラックハウジングの中央部を拡大した斜視図である。 図4は、図1のステーの近傍を拡大した拡大図である。 図5は、実施形態1に係るステーのみを抽出した図である。 図6は、図4のVI-VIの矢視断面図である。 図7は、図4のVII-VII線矢視断面図である。 図8は、実施形態2に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。 図9は、実施形態3に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。 図10は、実施形態4に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。 図11は、実施形態5に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。 図12は、実施形態6に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。 図13は、実施形態7に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。 図14は、実施形態8に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。 図15は、実施形態9に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。
以下、本開示につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本開示が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。図2は、実施形態1に係る電動パワーステアリング装置のうちハウジングとその近傍を抽出し拡大した斜視図である。図3は、実施形態1に係るラックハウジングの中央部を拡大した斜視図である。図4は、図2のステーの近傍を拡大した拡大図である。図5は、実施形態1に係るステーのみを抽出した図である。図6は、図4のVI-VIの矢視断面図である。図7は、図4のVII-VII線矢視断面図である。
電動パワーステアリング装置1は、車両の車体前部に搭載されて車輪を操舵するための装置である。図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール81と、ステアリングコラムシャフト82と、ユニバーサルジョイント83と、中間シャフト84と、ユニバーサルジョイント85と、操舵ピニオン2と、ラックバー3と、動力生成部10と、減速装置20(図1で不図示。図2を参照)と、ハウジング30と、ステー40と、を備える。
ステアリングホイール81は、ステアリングコラムシャフト82と連結している。ステアリングコラムシャフト82と中間シャフト84と操舵ピニオン2は、ユニバーサルジョイント83、85を介して連結している。操舵ピニオン2は、ラックバー3の第1ラック(不図示)に歯合している。ラックバー3は、車両の車幅方向(矢印X1、X2で示す方向)に移動自在に、ハウジング30に支持されている。ラックバー3の両端部3a、3bは、タイロッド86を介して図示しない車輪と連結している。
ステアリングホイール81が運転者に操作されると、その操作トルクが操舵ピニオン2に伝達し、操舵ピニオン2が軸O1(図2を参照)を中心に回転する。これにより、ラックバー3は、車両の左右方向に移動し(図1の矢印X1、X2参照)、車輪が転舵する。以下、ラックバー3と平行な方向を軸方向と称する。第1方向Xのうち、ラックバー3の一端部3aが指す方向を第1方向X1と称する。第1方向Xのうち、ラックバー3の他端部3bが指す方向を第2方向X2と称する。
動力生成部10は、ラックバー3を移動させる動力を生成する部位である。図2に示すように、動力生成部10は、モータ11と、モータ周辺部品12と、第1締結具100と、を備えている。モータ11は、外筒13と、外筒13の内部に設けられたステータ(不図示)と、ステータの内部に回転自在に支持されたロータ(不図示)と、ロータと一体化している出力軸11aと、を備えている。モータ11は、出力軸11aが軸方向と平行となるように配置されている。なお、本開示において、出力軸11aがラックバー3の軸方向に対して、多少傾いた軸方向に沿って延在するようにモータ11が配置されてもよい。モータ11は、出力軸11aが第1方向X1を指すように配置されている。外筒13は、円筒状を成し、第1方向X1と第2方向X2の端部に開口(不図示)を有している。外筒13の外周面のうち第1方向X1の端部には、複数の一端側フランジ14が設けられている。また、外筒13の外周面のうち第2方向X2の端部には、複数の他端側フランジ15が設けられている。なお、他端側フランジ15を第1フランジと称することがある。
モータ周辺部品12は、カバー部材16と、カバー部材16の内部に格納される制御装置(不図示)と、を備えている。カバー部材16は、外筒13の第2方向X2に配置されている。カバー部材16には、径方向外側に突出するカバーフランジ17が複数設けられている。なお、カバーフランジ17を第2フランジと称することがある。カバーフランジ17は、他端側フランジ15に対し第2方向X2に配置されている。
第1締結具100は、モータ11とモータ周辺部品12とを連結するための部品である。本実施形態の第1締結具100は、カバーフランジ17を他端側フランジ15に向かって締め付け、モータ11とモータ周辺部品12とを連結している。また、実施形態1の第1締結具100は、第1ボルト101を有している。言い換えると、第1締結具100は、第1ボルト101のみから構成される。なお、第1締結具100(第1ボルト101)による締め付け構造については後述する。
制御装置(不図示)は、操舵ピニオン2への入力トルクを検出するトルクセンサからの検出信号を受信し、モータ11の出力軸11aが所望のアシストトルクを出力するように制御する制御装置である。制御装置は、出力軸11aの回転角を検出するための回転角センサ(不図示)を有している。この回転角センサは、ロータに固定された磁石の磁場の変化を感知することで、出力軸11aの回転角を検出している。なお、回転角センサは、例えば、スピンバルブセンサ、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサ、又はホールセンサが挙げられる。
減速装置20は、出力軸11aに一体に設けられたウォーム21と、ウォーム21と歯合するウォームホイール22と、ウォームホイール22の一体に回転するアシストピニオン23と、を備えている。また、アシストピニオン23は、ラックバー3に設けられた第2ラック(不図示)に歯合している。以上から、モータ11の駆動によりラックバー3にアシスト力が作用する。
ハウジング30は、ラックバー3を収容する筒状のラックハウジング31と、操舵ピニオン2を収容するピニオンハウジング32と、減速装置20を収容する減速装置ハウジング33と、を備えている。
ラックハウジング31は、ラックバー3に沿って軸方向に延びている。ラックハウジング31には、車体に固定するための取付部34が4つ設けられている。ラックハウジング31の第2方向X2の端寄りに、ピニオンハウジング32が設けられている。ラックハウジング31の第1方向X1の端寄りに、減速装置ハウジング33が設けられている。そして、ラックハウジング31の軸方向の中央部にステー40が設けられている。なお、取付部34の個数は、任意に決定することができる。
減速装置ハウジング33は、ウォーム21を収容する部分の第2方向X2の端部に位置に、モータ取付部33aを有している。モータ取付部33aの第2方向X2には、モータ11が配置されている。モータ取付部33aには、モータ11の一端側フランジ14を貫通するボルト105が螺合している。これにより、動力生成部10の第1方向X1の端部は、減速装置ハウジング33と連結している。また、外筒13の第1方向X1の開口は、モータ取付部33aにより閉塞される。以上から、動力生成部10の第1方向X1の端部は、減速装置ハウジング33を介してラックハウジング31に支持されている。よって、以下の説明で、減速装置ハウジング33を第1支持部と称することがある。
図3に示すように、ラックハウジング31の外周面31aには、ラックハウジング31の剛性を高めるためのリブ35が設けられている。リブ35は、軸方向に延在していたり、周方向に延在したりしている。ラックハウジング31の外周面31aには、ボス部36が設けられている。ボス部36は、ラックハウジング31の軸方向の中央部に位置している。ボス部36は、外周面31aから突出し、円柱状を成している。ボス部36の端面は、ステー40の基部42が当接する座面36aである。座面36aの中央部には、雌ねじ穴37が設けられている。この雌ねじ穴37には、図4に示すように、第2ボルト102が螺合している。
図4に示すように、ステー40は、動力生成部10の第2方向X2の端寄りと、ラックハウジング31と、を連結する部品である。なお、第1ボルト101の中心線O2は軸方向に延びている。一方で、螺合する第2ボルト102の中心線O3は、軸方向に対して径方向に延びている。よって、第1ボルト101の中心線O2と第2ボルト102の中心線O3は平行になっていない。
図5に示すように、ステー40は、長板状の金属片を成形したものである。ステー40は、動力生成部10と連結する先端部41と、ラックハウジング31と連結する基部42と、先端部41と基部42との間に位置する中間部43と、を備える。
先端部41には、金属片の厚み方向を貫通して成る円形状の第1孔部41aが設けられている。基部42には、金属片の厚み方向を貫通して成る円形状の第2孔部42aが設けられている。中間部43は、先端部41と連続する一端部43aから、基部42と連続する他端部43bに向かうにつれて金属片の厚み方向の向きが変わり捻じれている。
このようなステー40によれば、金属片の厚み方向を貫通して成る第1孔部41aと第2孔部42aは、中間部43により、一方(第1孔部41a)が第1ボルト101の中心線O2に沿って開口し、他方(第2孔部42a)が第2ボルト102の中心線O3に沿って開口する。これにより、ステー40の先端部41は、第1ボルト101に締め付けられ、動力生成部10に固定される。また、ステー40の基部42は、第2ボルト102に締め付けられて、ラックハウジング31に固定される。
以上から、動力生成部10の第2方向X2の端寄りの部位は、ステー40を介してラックハウジング31に支持されている。よって、以下の説明で、ステー40を第2支持部と称することがある。次に、第1ボルト101及び第2ボルト102による締め付け構造の詳細を図6、図7を用いて説明する。
図6に示すように、ステー40の先端部41は、カバーフランジ17の第2方向X2に配置されている。つまり、第2方向X2に向かって、他端側フランジ15、カバーフランジ17、先端部41の順で配置されている。他端側フランジ15には、軸方向に貫通する孔部15aが設けられている。他端側フランジ15の孔部15aの内周面には、ねじ溝が設けられている。つまり、孔部15aは雌ねじ穴である。また、カバーフランジ17には、軸方向に貫通する孔部17aが設けられている。孔部17aは、孔部15aよりも大径であり、第1ボルト101の軸部101aを通過させる通し孔である。先端部41の第1孔部41aは、孔部15a及び孔部17aに対して軸方向に重なるように配置されている。
第1ボルト101の軸部101aは、第1孔部41aと孔部17aとを貫通し、孔部15aに螺合している。そして、第1ボルト101の頭部101bは、先端部41及びカバーフランジ17を他端側フランジ15に向かって締め付けている。これにより、第1ボルト101は、動力生成部10(モータ11とモータ周辺部品12)と、ステー40の先端部41と、を連結している。
なお、動力生成部10は、第1方向X1の端部が減速装置ハウジング33に支持されている(図2参照)。よって、動力生成部10の他端側フランジ15に螺合する第1ボルト101は、動力生成部10と減速装置ハウジング33との組立公差により、所定位置から位置ずれする可能性がある。一方で、図6に示すように、先端部41の第1孔部41aは、カバーフランジ17の孔部17aよりも大きい。言い換えると、第1孔部41aは、第1ボルト101の軸部101aよりも大きい。よって、第1ボルト101の軸部101aは、中心線O2から径方向に位置ずれしたとしても許容される。このため、ステー40の取付性が向上している。
そのほか、他端側フランジ15の第1面15bから、第1ボルト101の軸部101aが第1方向X1に突出している。他端側フランジ15の第2面15cとカバーフランジ17の第1面17bとが当接している。カバーフランジ17の第2面17cと先端部41の第1面41bとが当接している。さらに、先端部41の第2面41cと頭部101bとの間には、第1ボルト101の緩み防止のための座金110が設けられている。
図7に示すように、ステー40の基部42は、ボス部36の座面36aに当接している。また、基部42の第2孔部42aは、雌ねじ穴37と重なるように配置されている。第2ボルト102の軸部102aは、第2孔部42aを通過し、雌ねじ穴37に螺合している。そして、第2ボルト102の頭部102bは、基部42をボス部36に向かって締め付けている。これにより、第2ボルト102は、ラックハウジング31と、ステー40の基部42と、を連結している。
第2孔部42aは、第2ボルト102の軸部102aよりも大径に形成されている。これによれば、ステー40の取り付け位置を、第2ボルト102の軸部102aの中心線O3(図4参照)の径方向に移動させることができる。つまり、ラックハウジング31に対するステー40の取り付け位置の調整を行うことができる。組立公差により、カバーフランジ17とステー40の先端部41とが軸方向に離隔し、隙間が生じた場合に、ステー40を第1方向X1に移動させ、カバーフランジ17とステー40の先端部41とを当接させることができる。すなわち、組立公差による位置ずれを許容でき、ステー40の取付性が向上する。
また、第1孔部41aによって第1ボルト101の位置ずれを許容できる範囲は、第1ボルト101の中心線O2の径方向である。一方、第2孔部42aによって位置調整できる方向は、第2ボルト102の中心線O3の径方向であり、第1孔部41aの向きと異なる。よって、第1孔部41aと第2孔部42aとにより、ステー40の取付性が格段に向上している。
また、ボス部36の突出量は、リブ35よりも突出量が小さい。一般にラックハウジング31は鋳造により成形性されているが、突出量が大きい突起などを外周面に製造すると、成形し難くなる。よって、既存の構成であるリブ35よりも突出量が小さいボス部36をラックハウジング31に設けたとしても、ラックハウジング31の鋳型設計(いわゆる鋳造方案)に与える影響が小さい。よって、ラックハウジング31を従来通り製造できる。なお、本開示のボス部36の突出量は、リブ35の突出量と同じであってもよい。この場合であっても、ラックハウジング31の鋳型設計(いわゆる鋳造方案)に与える影響が小さく、好ましいからである。
以上、実施形態1の電動パワーステアリング装置1のモータ支持構造は、ラックバー3と、ラックバー3を収容するラックハウジング31と、ラックバー3を移動させる動力を生成する動力生成部10と、を備える。動力生成部10は、ラックバー3の軸方向に沿って延びる出力軸11aを一端側に有するモータ11と、モータ11の他端側に配置されたモータ周辺部品12と、第1ボルト101を有し、モータ11とモータ周辺部品12とを軸方向に締め付ける第1締結具100と、を備える。ラックハウジング31は、動力生成部10の一端側を支持する第1支持部(減速装置ハウジング33)と、動力生成部10の他端側を支持する第2支持部(ステー40)と、を有している。第2支持部(ステー40)は、モータ11の他端側と連結する先端部41を有している。第2支持部(ステー40)の先端部41は、第1ボルト101の軸部101aが貫通する第1孔部41aを有している。先端部41は、モータ11及びモータ周辺部品12とともに第1締結具100に締め付けられている。
第2支持部(ステー40)の先端部41は、第1締結具100(第1ボルト101)に締め付けられ、動力生成部10の他端側(第2方向X2の端寄り)と連結している。つまり、モータ11とモータ周辺部品12を連結する締結具と、第2支持部(ステー40)と動力生成部10とを連結する締結具と、が共用されている。以上から、締結具が1つ不要となり、部品点数が削減する。また、締結具が1つ不要となることから、モータ11又はモータ周辺部品12に雌ねじ穴を設ける作業が低減し、電動パワーステアリング装置1の製造工数も削減する。
また、実施形態1のモータ11は、モータ11の他端側の外周面から突出し、第1締結具100に締め付けられる第1フランジ(他端側フランジ15)を有している。モータ周辺部品12は、モータ11の他端側の開口を閉塞するカバー部材16を有している。カバー部材16は、第1締結具100に締め付けられて第1フランジ(他端側フランジ15)に当接する第2フランジ(カバーフランジ17)を有している。
第1フランジ(他端側フランジ15)と第2フランジ(カバーフランジ17)との間に第2支持部(ステー40)が介在していない。このため、モータ11とカバー部材16との間に隙間が生じ難く、カバー部材16の密閉性が確保される。この結果、モータ11の他端側の開口からモータ11の内部に異物や液体が侵入し難い。
また、実施形態1のモータ11のロータには、磁石が設けられている。モータ周辺部品12は、前記磁石の磁場の変化を検出する回転角センサを有している。
前記したように、第1フランジ(他端側フランジ15)と第2フランジ(カバーフランジ17)との間に、第2支持部(ステー40)が介在していないことから、回転角センサと磁石との距離が短い。よって、回転角センサは、磁石の磁場の変化を正確に検出できる。
また、実施形態1において、モータ11又はモータ周辺部品12には、第1ボルト101が螺合する雌ねじ穴が設けられている。詳細には、モータ11の他端側フランジ15の孔部15aが雌ねじ穴となっている。
第1ボルト101と螺合するナットが不要となり、部品点数が削減する。
また、実施形態1の第1孔部41aは、第1ボルト101の軸部101aの径よりも大きい。
第1孔部41aによれば、第1ボルト101の径方向(図4の中心線O2の径方向)の位置ずれが許容される。よって、第2支持部(ステー40)の取付性が向上する。
また、実施形態1の第2支持部(ステー40)は、先端部41と反対側の端部であり、第2孔部42aが設けられた基部42を有している。基部42は、第2ボルト102によりラックハウジング31に締め付けられている。
ラックハウジング31と別体なので、第2支持部(ステー40)のみを交換することができる。よって、第2支持部(ステー40)が破損した場合など、第2支持部(ステー40)のみを交換でき、利便性が高い。
また、実施形態1のラックハウジング31は、ラックハウジング31の外周面31aから突出し、ラックハウジング31の強度を向上させるリブ35と、ラックハウジング31の外周面31aから突出し、第2ボルト102が螺合するボス部36と、を有している。ボス部36の突出量は、リブ35の突出量以下である。
ラックハウジング31にボス部36が設けられているものの、ボス部36がラックハウジングの鋳型設計(いわゆる鋳造方案)に与える影響が小さい。よって、ラックハウジング31を従来通り製造できる。
また、第2孔部42aは、第2ボルト102の軸部102aの径よりも大きい。
第2支持部(ステー40)を、第2ボルト102の軸部102aを中心とした径方向に移動させてラックハウジング31に固定することができる。よって、組立公差による位置ずれを許容でき、第2支持部(ステー40)の取付性が向上する。
また、実施形態1の第2支持部(ステー40)は、長板状の金属片を成形して成る。第1孔部41a及び第2孔部42aは、金属片の厚み方向を貫通して成る。第2支持部(ステー40)は、先端部41と基部42との間に位置する中間部43を有している。中間部43は、捻じれており、第1孔部41aと第2孔部42aの向きが異なっている。
これによれば、第2支持部(ステー40)は板状であるため、軽量化を図れる。また、第2支持部(ステー40)は、捻じれている中間部43を有しているため、第1孔部41aと第2孔部42aの向きを異なる方向に向けることができる。よって、第1ボルト101の軸部101aに貫通される方向と、第2ボルト102の軸部102aに貫通される方向と、の両方向に対応することができる。
次に、本開示の電動パワーステアリング装置のモータ支持構造の他の実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
(実施形態2)
図8は、実施形態2に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。実施形態2に係る電動パワーステアリング装置1Aは、ステー40に代えて、ステー40Aを備えている点が実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。以下、相違点に絞って説明する。
第2支持部であるステー40Aは、先端部41と基部42との間に位置する中間部43Aを有している。中間部43Aは、先端部41との接続部分と基部42との接続部44が折れ曲がっている。接続部44は、ステー40Aを構成している金属片に対し、斜め方向の折れ線である。この斜め方向の折れ線からなる接続部44によれば、金属片の厚み方向を貫通して成る第1孔部(図8で不図示)と第2孔部(図8で不図示)の向きが異なっている。
この実施形態2によれば、中間部43Aにより、第1ボルト101の軸部101aに貫通される方向と、第2ボルト102の軸部102aに貫通される方向と、の両方向に対応することができる。
(実施形態3)
図9は、実施形態3に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。実施形態3に係る電動パワーステアリング装置1Bは、ステー40に代えて、ステー40Bを備えている点が実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。また、実施形態2のステー40Bの中間部43Bは、先端部41と同一平面となっている。つまり、中間部43Bは、第1ボルト101の軸部101aの中心線O3を垂線とする平面となっている。また、中間部43Bにおいて基部42との接続部45が直角に折れ曲がっている。このようなステー40Bであっても、金属片の厚み方向を貫通して成る第1孔部(図9で不図示)と第2孔部(図9で不図示)の向きを異ならせることができる。
(実施形態4)
図10は、実施形態4に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。実施形態4に係る電動パワーステアリング装置1Cは、ステー40に代えて、ステー40Cを備えている点が実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。
ステー(第2支持部)40Cの中間部43Cは、先端部41と基部42とを90°に折れ曲がった状態で接続部である。これによれば、ステー40Cは、実施形態1から実施形態3のステー40、40A、40Bよりもさが短く、動力生成部10の他端側を支持する支持剛性が高い。なお、このようなステー40Cを利用する場合、第1ボルト101の中心線O2と、第2ボルト102の中心線O3と、が同一平面にあり、かつ互いに直交するように、ボス部36の位置を設ける必要がある。
(実施形態5)
図11は、実施形態5に係る電動パワーステアリング装置のステーの近傍を拡大した拡大図である。実施形態5に係る電動パワーステアリング装置1Dは、ステー40に代えて、ステー40Dを備えている点が実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。
第2支持部であるステー40Dは、ラックハウジング31と一体に製造されている。つまり、ステー40Dの基部42Dは、ラックハウジング31の外周面31aに連続している。また、ステー40Dは、ステー40Dの中間部43Dは、第1ボルト101の中心線O2を垂線とする平面となっている。よって、ステー40D自体が平板状となっている。これによれば、第2支持部であるステー40Dとラックハウジング31とを連結する第2ボルトが不要となり、部品点数が削減する。
(実施形態6)
図12は、実施形態6に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。実施形態6に係る電動パワーステアリング装置1Eは、第1締結具100がナット103を有している点で、実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。
第1締結具100は、第1ボルト101と、ナット103と、を備えている。ナット103は、他端側フランジ15の第1面15bの第1方向X1に配置されている。第1ボルト101の軸部101aは、ステー40の先端部41と、カバーフランジ17と、他端側フランジ15と、を貫通し、ナット103と螺合している。そして、第1ボルト101の頭部101bとナット103とで、先端部41とカバーフランジ17と他端側フランジ15を締め付けている。なお、他端側フランジ15の孔部15aは、軸部101aと螺合しないため、軸部101aよりも大径に形成されている。以上から、第1締結具100は、第1ボルト101とナット103とを備えていてもよい。
(実施形態7)
図13は、実施形態7に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。実施形態7に係る電動パワーステアリング装置1Fは、第1ボルト101の向きが異なっている点で、実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。また、ステー40の先端部41は、他端側フランジ15の第1方向X1に配置されている。他端側フランジ15の孔部15aは、通し孔であり、カバーフランジ17の孔部17aが雌ねじ孔となっている。第1ボルト101は、他端側フランジ15の第1方向X1から先端部41の第1孔部41aに挿入され、他端側フランジ15の孔部15aを通過し、カバーフランジ17の孔部17aに螺合している。そして、第1ボルト101の頭部101bが先端部41と他端側フランジ15とを第2方向X2に締め付けている。以上から、本開示において、第1ボルト101の挿入方向は特に限定されない。
(実施形態8)
図14は、実施形態8に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。実施形態8に係る電動パワーステアリング装置1Gは、ステー40の先端部41が他端側フランジ15とカバーフランジ17との間に介在している点で、実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。このような実施形態8の電動パワーステアリング装置1Gであって、ステー40の先端部41を動力生成部10の他端側に固定できる。なお、ステー40の先端部41が他端側フランジ15とカバーフランジ17との間に介在させると、モータ11の外筒13とカバー部材16とが軸方向に離隔する。よって、外筒13の第2方向X2の開口をカバー部材16が密閉できるように設計変更する必要がある。
(実施形態9)
図15は、実施形態9に係る電動パワーステアリング装置の第1ボルトの軸部に沿って切った断面図である。実施形態9に係る電動パワーステアリング装置1Hは、ステー40の先端部41と、軸方向に隣り合うカバーフランジ17と、の間に弾性材50が介在している点で、実施形態1の電動パワーステアリング装置1と相違する。弾性材50は、軸部101aが貫通する孔部51を有し、環状となっている。
以上、実施形態8において、第2支持部であるステー40の先端部41と、軸方向に隣り合う他端側フランジ(第1フランジ)15又は第2フランジ(カバーフランジ)17と、の間に弾性材50が介在している。このような構成によれば、他端側フランジ15又はカバーフランジ17からステー40に伝達する振動は、弾性材50に吸収される。よって、ステー40は振動し難く、ステー40の振動音が発生し難い。
以上、実施形態1から実施形態9の電動パワーステアリング装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1Hについて説明したが、本開示は実施形態で説明した例に限定されない。例えば、モータ11及びモータ周辺部品12は、第1締結具100により締め付けられるフランジ(他端側フランジ15及びカバーフランジ17)を有しているが、本開示は、このようなフランジを有していなくてもよい。つまり、第1ボルト101の軸部101aがカバー部材16の第2方向X2の端面を貫通し、モータ11の外筒13の内部に設けられた雌ねじに螺合するようにしてもよい。このような例であっても、部品点数の削減、及び、電動パワーステアリング装置の製造工数の削減を図れる。また、電動パワーステアリング装置の減速装置20は、プーリ装置(駆動プーリ、従動プーリ、及びベルトを含む)とボールねじ装置とを組みあわせたものであってもよい。第1孔部41aと第2孔部42aの断面形状は、円形状でなく、長孔であってもよい。つまり、第1孔部41aと第2孔部42aが長孔であっても、組立公差による位置ずれを許容できるからである。また、本開示に示されたモータの支持構造は、操舵ピニオン2に対して、モータ11が発生させるトルクを付与する、いわゆるシングルピニオン方式の電動パワーステアリングに適用してもよい。
また、弾性材50は、ステー40の基部42と、ラックハウジング31のボス部36と、の間に介在させてもよい。これによれば、ラックハウジング31からステー40に伝達する振動が弾性材50に吸収される。そして、ステー40は振動し難くなり、ステー40の振動音が発生し難い。また、実施形態においては、電動パワーステアリング装置に適用した例を挙げたが、本開示の操舵装置は、ステアバイワイヤ装置に適用してもよい。つまり、本開示を、ステアバイワイヤ装置において、ステアリング操作に対応してラックバーを駆動させるステアリングアクチュエータ(モータ)を支持する支持構造に適用してもよい。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H 電動パワーステアリング装置(操舵装置)
2 操舵ピニオン
3 ラックバー
10 動力生成部
20 減速装置
30 ハウジング
11 モータ
11a 出力軸
12 モータ周辺部品
13 外筒
15 他端側フランジ(第1フランジ)
16 カバー部材
17 カバーフランジ(第2フランジ)
23 アシストピニオン
31 ラックハウジング
33 減速装置ハウジング(第1支持部)
35 リブ
36 ボス部
40、40A、40B、40C、40D ステー(第2支持部)
41 先端部
41a 第1孔部
42、42D 基部
42a 第2孔部
43、43A、43B、43C、43D 中間部
50 弾性材
100 第1締結具
101 第1ボルト
101a 軸部
101b 頭部
102 第2ボルト
102a 軸部
103 ナット

Claims (14)

  1. ラックバーと、
    前記ラックバーを収容するラックハウジングと、
    前記ラックバーを移動させる動力を生成する動力生成部と、
    を備え、
    前記動力生成部は、
    前記ラックバーの軸方向に沿って延びる出力軸を一端側に有するモータと、
    前記モータの他端側に配置されたモータ周辺部品と、
    第1ボルトを有し、前記モータと前記モータ周辺部品とを前記軸方向に締め付ける第1締結具と、
    を備え、
    前記ラックハウジングは、
    前記動力生成部の一端側を支持する第1支持部と、
    前記動力生成部の他端側を支持する第2支持部と、
    を有し、
    前記第2支持部は、前記動力生成部の他端側と連結する先端部を有し、
    前記第2支持部の前記先端部は、前記第1ボルトの軸部が貫通する第1孔部を有し、前記モータ及び前記モータ周辺部品とともに前記第1締結具に締め付けられている
    操舵装置のモータ支持構造。
  2. 前記モータは、前記モータの他端側の外周面から突出し、前記第1締結具に締め付けられる第1フランジを有し、
    前記モータ周辺部品は、前記モータの他端側の開口を閉塞するカバー部材を有し、
    前記カバー部材は、前記第1締結具に締め付けられて前記第1フランジに当接する第2フランジを有している
    請求項1に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  3. 前記モータのロータには、磁石が設けられ、
    前記モータ周辺部品は、前記磁石の磁場の変化を検出する回転角センサを有している
    請求項2に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  4. 前記第2支持部の前記先端部と、前記先端部と前記軸方向に隣り合う前記第1フランジ又は前記第2フランジと、の間に弾性材が介在している
    請求項2又は請求項3に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  5. 前記モータ又は前記モータ周辺部品には、前記第1ボルトが螺合する雌ねじ穴が設けられている
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  6. 前記第1孔部は、前記第1ボルトの前記軸部の径よりも大きい
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  7. 前記第2支持部は、前記ラックハウジングと一体に製造されている
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  8. 前記第2支持部は、前記先端部と反対側の端部であり、第2孔部が設けられた基部を有し、
    前記基部は、第2ボルトにより前記ラックハウジングに締め付けられている
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  9. 前記第2支持部の前記基部と、前記ラックハウジングと、の間に弾性材が介在している
    請求項8に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  10. 前記ラックハウジングは、
    前記ラックハウジングの外周面から突出し、前記ラックハウジングの強度を向上させるリブと、
    前記ラックハウジングの外周面から突出し、前記第2ボルトが螺合するボス部と、
    を有し、
    前記ボス部の突出量は、前記リブの突出量以下である
    請求項8又は請求項9に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  11. 前記第2孔部は、前記第2ボルトの前記軸部の径よりも大きい
    請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  12. 前記第2支持部は、長板状の金属片を成形して成り、
    前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記金属片の厚み方向を貫通して成り、
    前記第2支持部は、前記先端部と前記基部との間に位置する中間部を有し、
    前記中間部は、捻じれており、前記第1孔部と前記第2孔部の向きが異なっている
    請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  13. 前記第2支持部は、長板状の金属片を成形して成り、
    前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記金属片の厚み方向を貫通して成り、
    前記第2支持部は、前記先端部と前記基部との間に位置する中間部を有し、
    前記中間部は、折れ曲がっており、前記第1孔部と前記第2孔部の向きが異なっている
    請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の操舵装置のモータ支持構造。
  14. 前記第2支持部は、L字状を成している
    請求項13に記載の操舵装置のモータ支持構造。
JP2022502254A 2021-02-24 2021-09-15 操舵装置のモータ支持構造 Active JP7040694B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021027786 2021-02-24
JP2021027786 2021-02-24
PCT/JP2021/033967 WO2022180898A1 (ja) 2021-02-24 2021-09-15 操舵装置のモータ支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7040694B1 true JP7040694B1 (ja) 2022-03-23
JPWO2022180898A1 JPWO2022180898A1 (ja) 2022-09-01

Family

ID=81214341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022502254A Active JP7040694B1 (ja) 2021-02-24 2021-09-15 操舵装置のモータ支持構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230249740A1 (ja)
JP (1) JP7040694B1 (ja)
CN (1) CN116056969A (ja)
DE (1) DE112021002758T5 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050166351A1 (en) * 2002-03-12 2005-08-04 Cube Investments Limited Suction motor for vacuum cleaner
JP2009227176A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
DE102013112776A1 (de) * 2013-11-19 2015-05-21 Trw Automotive Gmbh Servolenkgetriebssystem
JP2015174615A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 株式会社ショーワ 操舵装置
JP2019006269A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社ジェイテクト ステアリング装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050166351A1 (en) * 2002-03-12 2005-08-04 Cube Investments Limited Suction motor for vacuum cleaner
JP2009227176A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
DE102013112776A1 (de) * 2013-11-19 2015-05-21 Trw Automotive Gmbh Servolenkgetriebssystem
JP2015174615A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 株式会社ショーワ 操舵装置
JP2019006269A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社ジェイテクト ステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN116056969A (zh) 2023-05-02
DE112021002758T5 (de) 2023-04-06
JPWO2022180898A1 (ja) 2022-09-01
US20230249740A1 (en) 2023-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4512128B2 (ja) モータの回転角検出装置
US20070205680A1 (en) Electric motor and electric power steering apparatus
JPWO2010013490A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005138670A (ja) 電動パワーステアリング装置および電動モータの組立方法
US11152835B2 (en) Electric actuator with bus bar holder
EP3428042B1 (en) Steering device
KR20180064521A (ko) 전동 구동 장치 및 전동 파워 스티어링 장치
US20080283331A1 (en) Vehicle steering apparatus
JP7040694B1 (ja) 操舵装置のモータ支持構造
JP2006224736A (ja) 電動パワーステアリング装置及びモータハウジング取付方法
WO2022180898A1 (ja) 操舵装置のモータ支持構造
JP2013195333A (ja) 電動パワーステアリング装置
EP1813507B1 (en) Electric power steering apparatus
JP2000095120A (ja) 電動式パワーステアリング装置におけるピニオン軸の支持構造
JP3948078B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置
KR101080494B1 (ko) 브러시형 직류 모터 및 이를 구비한 전동식 조향장치
JP2007190969A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2010012953A (ja) 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置用電動モータ
JP2008219977A (ja) モータ及び電動パワーステアリング装置
JP2018128387A (ja) 電動パワーステアリング装置、及び車両
JP5048594B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6252131B2 (ja) 電動モータ及び電動パワーステアリング装置
JP7338671B2 (ja) インホイールモータ
WO2023089935A1 (ja) インホイールモータ
WO2023089934A1 (ja) インホイールモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220113

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7040694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150