JP2019006269A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両搭載性を損なうことなく、固定金具によってモータユニットの振動を抑制することが可能なステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置1は、ラックシャフト2と平行な方向に延びてラックハウジング3にボルト固定される第1板部81と、第1板部81に対してその板厚方向に折り曲げられ、モータケース45にボルト固定される第2板部82とを一体に有する固定金具8を備え、第1板部81には、第1ボルト35を挿通させる第1挿通孔81aがラックシャフト2と平行な方向に延びるように形成されており、第2板部82には、第2ボルト47を挿通させる第2挿通孔82aが所定の方向に延びるように形成されており、第2板部82は、第1挿通孔81aに対し、第1挿通孔81aの延伸方向に直交する方向にオフセットして設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、転舵輪を転舵させる転舵軸に軸方向の移動力を付与する移動力付与機構を備えた車両用のステアリング装置に関する。
従来、所謂ハイブリッド車や電気自動車等のように電動機を走行用の駆動源として有する車両には、転舵軸であるラックシャフトに軸方向の移動力を付与し、運転者の操舵操作を補助する電動式の操舵補助装置を備えたステアリング装置が広く用いられている。操舵補助装置は、モータ電流の供給を受けて出力軸が回転するモータユニットを有し、出力軸の回転力をボールねじ機構等によって直線方向の移動力に変換してラックシャフトに伝達する。
モータユニットは、磁界を発生させる固定子や出力軸と一体に回転する回転子が制御部と共にモータケースに収容されており、モータケースの一端部がラックハウジングにボルト固定されている。このようなモータユニットは、質量が比較的大きく、かつその一方の端部のみがラックハウジングに固定された状態となっているため、車両の振動による影響を受けやすく、固定強度が弱いとラックハウジングやモータケースの破損や異音発生の原因となる場合がある。
特許文献1には、ラックハウジングとモータケースとを固定金具(クリップ)で固定したステアリング装置が開示されている。ラックハウジングと固定金具、及び固定金具とモータケースは、それぞれボルトにより固定される。特許文献1では、L字状の固定金具を用いる場合(Fig13)や、帯板状部材を捩った形状の固定金具を用いる場合(Fig17)等について記載されている。
独国特許出願公開第102013112776号明細書
固定金具は、比較的質量の大きいモータユニットを支持するため、十分な機械的強度を有することが要求される。しかしながら、特許文献1に記載のものでは、L字状の固定金具を用いた場合、固定金具の幅を広くするとラックハウジングの径方向に固定金具が大きく突出してしまい、他の車載装置等との干渉により車両への搭載上の不都合が発生してしまうおそれがある。また、帯板状部材を捩って固定金具を形成すると、幅方向の中心部と両端部との間で伸び量が大きく異なり、捩じった部分における塑性変形による強度低下が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、車両搭載性を損なうことなく、固定金具によってモータユニットの振動を抑制することが可能なステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、車体に取り付けられて車両の転舵輪を転舵させる車両用のステアリング装置であって、軸方向への進退移動によって前記転舵輪を転舵させる転舵軸と、前記車体に固定され、前記転舵軸を軸方向移動可能に収容する筒状の本体部を有するハウジングと、前記ハウジングの前記本体部との間に所定の間隔を有して配置され、前記転舵軸と平行な方向の一端部が前記ハウジングに固定されたモータケースを有するモータユニットと、前記モータユニットの出力軸の回転によって前記転舵軸に前記軸方向の移動力を付与する移動力付与機構と、前記ハウジングにボルト固定された第1板部、及び前記モータケースにボルト固定された第2板部を一体に有し、前記第2板部が前記第1板部に対してその板厚方向に折り曲げられた固定金具とを備え、前記ハウジングは、前記第1板部を固定する第1ボルトが螺合した第1ねじ孔が前記転舵軸と平行な方向に対して交差する方向に延び、前記モータケースは、前記第2板部を固定する第2ボルトが螺合した第2ねじ孔が前記第1ボルトのねじ軸に平行な方向に対して交差する方向に延び、前記第1板部は、前記第1ボルトを挿通させる第1挿通孔が前記転舵軸と平行な方向に延びる長孔として形成されており、前記第2板部には、前記第2ボルトを挿通させる第2挿通孔が前記第1挿通孔の延伸方向とは異なる所定の方向に延びる長孔として形成されており、前記第2板部は、前記第1板部に対し、前記第1挿通孔の延伸方向に直交する方向にオフセットして設けられている、ステアリング装置を提供する。
本発明に係るステアリング装置によれば、車両搭載性を損なうことなく、固定金具によってモータユニットの振動を抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るステアリング装置を示す外観図である。 ステアリング装置のハウジング内の構造を模式的に示す模式図である。 操舵補助装置の要部の構成を示す断面図である。 ステアリング装置における固定金具の取付け部分を拡大した図であり、(a)は固定金具の取付け前、(b)は固定金具の取付け後を示す斜視図である。 固定金具の斜視図である。 固定金具の三面図である。 固定金具の一変形例を示す斜視図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ステアリング装置の全体構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るステアリング装置を示す外観図である。図2は、ステアリング装置のハウジング内の構造を模式的に示す模式図である。図3は、操舵補助装置の要部の構成を示す断面図である。
このステアリング装置1は、車体に取り付けられて、運転者の操舵操作に応じて転舵輪である左右の前輪を転舵させる。図1では、ステアリング装置を車両の斜め前方から見た状態を示し、図面左側が車両の右側にあたり、図面右側が車両の左側にあたる。なお、図1及び図2における符号中の文字「R」は車両の右側を示し、文字「L」は車両の左側を示している。以下の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」とは、車両上下方向ならびに車両左右方向における各方向をいう。
ステアリング装置1は、運転者が操舵操作するステアリングホイール10が連結されたステアリングシャフト11と、ステアリングホイール10の操舵操作によって車幅方向に沿って軸方向に進退移動する転舵軸としてのラックシャフト2と、ラックシャフト2を収容するラックハウジング(ハウジング)3と、固定子及び回転子からなる電動モータ部40及びこの電動モータ部40を制御する制御部としてのコントロールユニット40aをモータケース45に収容したモータユニット44と、電動モータ部40によって駆動され、ラックシャフト2に軸方向の移動力を付与する移動力付与機構5とを備えている。
ラックハウジング3は、移動力付与機構5及びラックシャフト2の一部を収容している。ラックシャフト2は、長手方向の両端部がラックハウジング3から突出している。モータユニット44及び移動力付与機構5は、運転者によるステアリングホイール10の操舵操作を補助する操舵補助装置4を構成する。ステアリング装置1は、ラックシャフト2の軸方向への進退移動によって転舵輪である左右の前輪19L,19Rを転舵させる。図1では、前輪19L,19Rを仮想線(二点鎖線)で示している。
ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール10が一端部に固定されたコラムシャフト12と、コラムシャフト12に自在継手151を介して連結されたインターミディエイトシャフト(中間シャフト)13と、インターミディエイトシャフト13に自在継手152を介して連結されたピニオンシャフト14とを有している。自在継手151,152は、例えばカルダンジョイントからなる。
ピニオンシャフト14には、その先端部にピニオン歯140(図2参照)が形成されている。ラックシャフト2には、ピニオン歯140に噛み合うラック歯20、及び螺旋状のねじ溝21(図3参照)が形成されている。また、ピニオンシャフト14は、その一部がステアリングホイール10に付与される操舵トルクによって捩じれる可撓性を備えたトーションバー141として構成されており、トーションバー141の捩じれ角がトルクセンサ41によって検出される。トルクセンサ41は、操舵トルクをトーションバー141の捩じれ角の大きさによって検出する。
ラックシャフト2は、左右のタイロッド17L,17Rや図略のナックルアームを含むリンク機構を介して左右の前輪19L,19Rに連結されている。ラックハウジング3の両端部とタイロッド17L,17Rとの間には、伸縮可能な蛇腹構造を有するベローズ18L,18Rがそれぞれ設けられている。ラックシャフト2の両端部には、図2に示すように、ボールジョイント16L,16Rを介して左右のタイロッド17L,17Rの一端部が連結されている。ラックシャフト2が車幅方向(左右方向)に進退移動すると、左右のタイロッド17L,17Rによって左右の前輪19L,19Rがそれぞれ転向される。
本実施の形態では、移動力付与機構5がボールねじ機構によって構成されている。移動力付与機構5は、ラックシャフト2の外周面に形成されたねじ溝21に複数のボール42を介して螺合する円筒状のナット部材6と、ナット部材6を回転可能に支持する転がり軸受7とを有している。なお、移動力付与機構5を例えばウォームギヤ機構及びラックアンドピニオン機構によって構成してもよい。
モータユニット44のコントロールユニット40aは、トルクセンサ41によって検出された操舵トルクや車速に応じたモータ電流を電動モータ部40に供給する。電動モータ部40は、コントロールユニット40aから固定子に供給されるモータ電流によってトルクを発生し、合成ゴムからなるベルト43を介してナット部材6をラックハウジング3に対して回転させる。
ラックハウジング3は、ラックシャフト2の一部を収容する本体部としての筒状のラックシャフト収容部31と、ピニオンシャフト14を収容するピニオンシャフト収容部32と、ナット部材6を収容するナット部材収容部33とを有している。ラックシャフト収容部31は、ラックシャフト2を軸方向移動可能に収容及び支持している。ラックシャフト収容部31は、軸方向の両端部に取付部311,312(図1参照)を有し、この取付部311,312が車体の取付対象であるステアリングメンバ(図示せず)にボルトによって固定される。
ラックハウジング3は、第1部材301及び第2部材302を有している。ナット部材収容部33は、第1部材301及び第2部材302の結合によって構成され、ナット部材収容部33よりも車両右側(図面左側)のラックシャフト収容部31は、第1部材301によって構成されている。ナット部材収容部33よりも車両左側(図面右側)のラックシャフト収容部31は、第2部材302によって構成されている。第1部材301と第2部材302とは、複数のボルト303によって締結されている。
電動モータ部40を収容するモータケース45は、その一端部に開口45bを有し、その開口45bから電動モータ部40の出力軸となるシャフト403が延出されている。モータケース45には、開口45b側の端部の外周部にフランジ状の連結部45aが形成されており、この連結部45aが複数のボルト304によって第2部材302に固定されている。これにより、モータケース45は、ラックシャフト2と平行な方向の一端部がラックハウジング3にボルト固定されている。なお、図3では、複数のボルト303,304のうち、それぞれ1つのボルト303,304を示している。
ナット部材6は、ラックシャフト2との間にボールねじ部60を構成する。ナット部材6の内周面には、ラックシャフト2のねじ溝21に対向する螺旋状のねじ溝61が形成されている。複数のボール42は、ラックシャフト2のねじ溝21及びナット部材6のねじ溝61によって形成される転動路600を転動する。また、ナット部材6には、転動路600の2箇所に開口する環流路62が形成されている。複数のボール42は、ナット部材6の回転により、転動路600及び環流路62を循環する。
また、ナット部材6には、ベルト43が掛け回された従動プーリ部63が形成されており、ベルト43が電動モータ部40のシャフト403に結合された駆動プーリ404と従動プーリ部63との間に掛け回されて電動モータ部40の回転力をナット部材6に伝達する。電動モータ部40のシャフト403は、ラックシャフト2と平行に配置されており、その回転によって移動力付与機構5がラックシャフト2に軸方向の移動力を付与する。モータケース45とラックハウジング3のラックシャフト収容部31とは、車両前後方向の所定の空間を隔てて、車両の前後方向に対向して配置されている。モータケース45は、ラックシャフト収容部31の外径よりも大きな外径の円筒状である。
転がり軸受7は、複列に配置された複数の転動体70を有する複列玉軸受であり、外輪71及び内輪72と、第1及び第2の保持器73,74とを有している。外輪71は、ラックハウジング3に固定されている。内輪72は、一方列の複数の転動体70が転動する第1内輪部材721と、他方列の複数の転動体70が転動する第2内輪部材722とからなる。
ナット部材6は、外径が異なる大径部601と小径部602とを一体に有し、大径部601の一端部に従動プーリ部63が形成されている。大径部601と小径部602との間には、段差面6aが形成されている。小径部602の一端部における外周面には、雄ねじ部64が形成されており、この雄ねじ部64にリングナット65が螺合している。リングナット65は、例えば加締めによって緩み止めされ、段差面6aとの間に内輪72を軸方向に締めつけて固定している。
(固定金具の説明)
図4は、ステアリング装置1における固定金具8の取付け部分を拡大した図であり、(a)は固定金具の取付け前、(b)は固定金具8の取付け後を示す斜視図である。図5は、固定金具8の斜視図である。図6は、固定金具8の三面図である。
ステアリング装置1は、モータユニット44をラックハウジング3に固定する固定金具8を備えている。比較的質量の大きいモータユニット44を、連結部45aと固定金具8の両者で支持することで、より強固にモータユニット44を固定することが可能になる。固定金具8は、モータケース45の連結部45aとは反対側の端部をラックハウジング3のラックシャフト収容部31に固定している。
固定金具8は、ラックシャフト2と平行な方向(車両左右方向)に延びてラックハウジング3にボルト固定された第1板部81と、モータケース45にボルト固定された第2板部82とを一体に有している。第1板部81は、ラックシャフト2と平行な長手方向の長さLが、この長手方向(ラックシャフト2と平行な方向)及び第1ボルト35のねじ軸O1に対して直交する方向の幅Wよりも長い。固定金具8は、金属板をプレスにより打ち抜き、かつ塑性変形して形成されている。固定金具8は、例えばSPCC等の鋼材からなり、板厚が例えば1〜3mmである。板状の第2板部82は、第1板部81に対して、第1板部81の板厚方向に折り曲げられている。本実施の形態では、第1板部81に対して第2板部82が直角に屈曲されている。
ラックハウジング3には、第1板部81を固定する第1ボルト35が螺合した第1ねじ孔34が形成されている。この第1ねじ孔34は、少なくともその一部がラックハウジング3のラックシャフト収容部31とモータケース45との間に位置している。また、第1ねじ孔34は、ラックシャフト2と平行な方向に対して交差する方向に延びている。本実施の形態では、ステアリング装置1が車体に取り付けられた状態において、第1ねじ孔34が主として鉛直方向に延びている。ここで、主として鉛直方向に延びているとは、第1ねじ孔34の中心軸方向が概ね鉛直方向であることをいい、より具体的には第1ねじ孔34の中心軸方向と鉛直方向とのなす角が例えば0〜30°であることをいう。
本実施の形態では、第1ねじ孔34が、車体への取り付け状態において鉛直方向に延在している。換言すれば、ラックシャフト収容部31とモータケース45との対向方向(車両前後方向)及びラックシャフト2と平行な方向(車両左右方向)に対して垂直な方向(車両上下方向)に第1ねじ孔34が延びている。ラックシャフト収容部31には、車両上下方向に延びる略柱状のねじ固定部31aが一体に設けられており、このねじ固定部31aに第1ねじ孔34が形成されている。
第1ねじ孔34をラックシャフト収容部31とモータケース45との間に配置し、かつ車両上下方向に延びるように形成することによって、第1ねじ孔34(ねじ固定部31a)を長くして第1ボルト35の締結力を高くしても、ねじ固定部31aや第1ボルト35の一部がラックハウジング3のラックシャフト収容部31の外方に大きく突出してしまうことを抑制でき、固定金具8を強固に固定しつつもラックハウジング3の大型化を抑制することが可能になる。また、車両が例えば不整地を走行する際にモータユニット44が車両上下方向に揺動する力を受けても、それに伴う固定金具8の動きによって第1ねじ孔34に螺合している第1ボルト35が緩みにくい。
モータケース45には、第2板部82を固定する第2ボルト47が螺合した第2ねじ孔46が、第1ボルト35のねじ軸O1に平行な方向に対して交差する方向に延びるように形成されている。本実施の形態では、第2ボルト47のねじ軸O2がラックシャフト2と平行である。
モータユニット44を安定して支持するためには、モータケース45と固定金具8との固定点は、なるべく連結部45aから離れた位置であることが望ましい。本実施の形態では、モータケース45における連結部45aと反対側の端部にフランジ部45cが形成されており、このフランジ部45cに第2ねじ孔46が形成されている。第2ねじ孔46は、ステアリング装置1が車体に取り付けられた状態において、主としてラックシャフト2と平行な方向(車両左右方向)に延びている。ここで、主としてラックシャフト2と平行な方向に延びているとは、第2ねじ孔46の中心軸方向が概ね水平方向であることをいい、より具体的には第2ねじ孔46の中心軸方向とラックシャフト2と平行な方向とのなす角が例えば0〜30°であることをいう。
固定金具8の第1板部81には、第1ボルト35を挿通させる第1挿通孔81aがラックシャフト2と平行な方向(車両左右方向)に延びる長孔として形成されている。また、第1挿通孔81aは、その延伸方向の一端部(第2板部82と反対側の端部)が開放された切欠きである。第1挿通孔81aを車両左右方向に延びる長孔状とすることで、各部材の寸法誤差や組付誤差によりラックハウジング3とモータケース45との車幅方向の相対的な位置ずれが発生した場合であっても、第1挿通孔81a内で第1ボルト35を締結する位置を調整することで、この位置ずれを吸収して固定金具8を強固に固定することが可能になる。また、第1挿通孔81aを切欠きとすることで、第1ねじ孔34に仮止めした第1ボルト35をその開口から第1挿通孔81a内に挿入することが可能になり、固定金具8を取り付ける作業が容易になる。
固定金具8の第2板部82には、第2ボルト47を挿通させる第2挿通孔82aが第1挿通孔81aの延伸方向とは異なる所定の方向に延びるように長孔状に形成されている。本実施の形態では、第2挿通孔82aが第1板部81に対して垂直な方向(車両上下方向)に延びるように形成されている。また、第2挿通孔82aは、その延伸方向の一端部が開放された切欠きである。第2挿通孔82aを車両上下方向に延びる長孔状とすることで、各部材の寸法誤差や組付誤差によりラックハウジング3とモータケース45との車両上下方向の相対的な位置ずれが発生した場合であっても、第2挿通孔82a内で第2ボルト47を締結する位置を調整することで、車両上下方向の位置ずれを吸収して固定金具8を強固に固定することが可能になる。また、第2挿通孔82aを切欠きとすることで、第2ねじ孔46に仮止めした第2ボルト47を開口から第2挿通孔82a内に挿入することが可能になり、固定金具8を取り付ける作業が容易になる。
また、第1挿通孔81aは、雄ねじが形成された第1ボルト35の軸部35aの直径よりも広い幅に形成されており、第2挿通孔82aは、雄ねじが形成された第2ボルト47の軸部47aよりも広い幅に形成されている。これにより、車両前後方向の位置ずれを吸収することが可能になる。
さらに、固定金具8の第2板部82は、第1挿通孔81aに対し、第1挿通孔81aの延伸方向に直交する方向(車両前後方向)にオフセットして設けられている。より詳細には、図6に示すように、第1挿通孔81aの幅方向(車両前後方向)における中心を通る中心軸C1に対して、当該中心軸C1よりも車両前方側(モータケース45側)に第2板部82が形成されている。第2挿通孔82aの幅方向(車両前後方向)における中心を通る中心軸C2と、上述の中心軸C1とは、ねじれの位置に配置されることになる。これにより、第2板部82がラックハウジング3に干渉することを避けつつも、第1板部81を幅広に形成することができ、これにより固定金具8の剛性が高められている。
また、第1板部81は、第2板部82と連続して設けられた第2板部82と同じ幅の狭幅部81bと、狭幅部81bに連続して第2板部82と反対側に設けられ、狭幅部81bよりも車両前後方向の幅が広い拡幅部81cと、を一体に有している。拡幅部81cは、狭幅部81bの幅方向における一側方へと拡幅されており、拡幅部81cと狭幅部81bの一側面間には段差81dが形成されている。拡幅部81cは狭幅部81bから離れるほど徐々に幅が狭くなるようにテーパ状に形成されている。第2板部82は、狭幅部81bと連続して略一定の幅に形成されている。つまり、固定金具8は、幅が比較的狭い部分を折り曲げ加工することにより形成されており、これにより加工性の向上が図られている。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)固定金具8でラックハウジング3とモータケース45とを互いに固定することで、比較的質量が大きいモータユニット44をラックハウジング3に強固に固定し、モータユニット44の振動を抑制することが可能となる。これにより、車両走行時の振動による破損や異音等の不具合を抑制することができ、その結果、ラックハウジング3やモータケース45の強度を見直して軽量化を図ることも可能となる。
(2)第1及び第2挿通孔81a,82aを長孔状とすることで、ステアリング装置1の各部材の寸法誤差や組付誤差による位置ずれを吸収し、周辺部材に不要な負荷をかけることなく固定金具8での固定を実現できる。
(3)第1ねじ孔34は、その少なくとも一部がラックハウジング3のラックシャフト収容部31とモータケース45との間に位置しており、かつ、ラックハウジング3のラックシャフト収容部31とモータケース45の対向方向及びラックシャフト2と平行な方向に対して垂直な方向(車両上下方向)に延びているため、ラックハウジング3の大型化を避けることができ、車両搭載性を損なうことがない。また、第1ねじ孔34を長く形成することができ、第1ボルト35の締結力(軸力)を大きくすることができる。
(4)第1板部81に対して板厚方向に折り曲げて第2板部82を形成しているため、固定金具8の形成が容易である。また、固定金具8では、例えば特許文献1のFig17に示されるもののように捩り加工を施していないため、捩り加工を施した場合と比較して塑性変形による強度低下が小さく、剛性が高い。
(5)第2板部82が、第1挿通孔81aに対して第1挿通孔81aの延伸方向に直交する方向にオフセットして設けられているため、ラックハウジング3との干渉を避けつつも第1板部82を幅広に形成することができ、固定金具8の剛性が高まる。
(6)第1挿通孔81a及び第2挿通孔82aが、その延伸方向の一端部が開放された切欠きであるため、第1ボルト35または第2ボルト47を仮締めした状態で固定金具8を取付けることが可能になり、組付け作業性が向上する。
(変形例)
上記実施の形態では、車両上下方向に延びるように第2挿通孔82aを形成したが、第2挿通孔82aの延伸方向はこれに限定されず、例えば図7に示す固定金具8aのように、車両前後方向に延びるように第2挿通孔82aを形成してもよい。この場合、車両上下方向の寸法誤差や組付誤差を吸収可能とすべく、固定金具8aの第1板部81を板厚方向にたわみ変形可能としてもよい。
図7の固定金具8aでは、第1挿通孔81a内に第1ボルト35を挿入した後、第1ボルト35を回転軸として固定金具8aを回転させることで、仮締めされた第2ボルト47を第2挿通孔82a内に導くことが可能であり、組付け作業性をより向上させることが可能である。
また、上記実施の形態では、第2板部82の延伸方向が第1板部81に対して垂直な方向(法線方向)である場合について説明したが、第2板部82の延伸方向は、第1板部81に対して垂直な方向に対して傾斜した方向であってもよい。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、モータユニット44のモータケース45にコントロールユニット40aが収容された場合について説明したが、これに限らず、モータケース45にコントロールユニット40aが収容されていなくてもよい。この場合、電動モータ部40には、別途車体に固定された制御装置からモータ電流が供給される。
1…ステアリング装置 2…ラックシャフト(転舵軸)
3…ラックハウジング(ハウジング) 31…ラックシャフト収容部(本体部)
34…第1ねじ孔 35…第1ボルト
40…電動モータ 45…モータケース
45a…連結部 46…第2ねじ孔
47…第2ボルト 5…移動力付与機構
8…固定金具 81…第1板部
81a…第1挿通孔 82…第2板部
82a…第2挿通孔

Claims (3)

  1. 車体に取り付けられて車両の転舵輪を転舵させる車両用のステアリング装置であって、
    軸方向への進退移動によって前記転舵輪を転舵させる転舵軸と、
    前記車体に固定され、前記転舵軸を軸方向移動可能に収容する筒状の本体部を有するハウジングと、
    前記ハウジングの前記本体部との間に所定の間隔を有して配置され、前記転舵軸と平行な方向の一端部が前記ハウジングに固定されたモータケースを有するモータユニットと、
    前記モータユニットの出力軸の回転によって前記転舵軸に前記軸方向の移動力を付与する移動力付与機構と、
    前記ハウジングにボルト固定された第1板部、及び前記モータケースにボルト固定された第2板部を一体に有し、前記第2板部が前記第1板部に対してその板厚方向に折り曲げられた固定金具とを備え、
    前記ハウジングは、前記第1板部を固定する第1ボルトが螺合した第1ねじ孔が前記転舵軸と平行な方向に対して交差する方向に延び、
    前記モータケースは、前記第2板部を固定する第2ボルトが螺合した第2ねじ孔が前記第1ボルトのねじ軸に平行な方向に対して交差する方向に延び、
    前記第1板部は、前記第1ボルトを挿通させる第1挿通孔が前記転舵軸と平行な方向に延びる長孔として形成されており、
    前記第2板部には、前記第2ボルトを挿通させる第2挿通孔が前記第1挿通孔の延伸方向とは異なる所定の方向に延びる長孔として形成されており、
    前記第2板部は、前記第1板部に対し、前記第1挿通孔の延伸方向に直交する方向にオフセットして設けられている、
    ステアリング装置。
  2. 前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔は、その延伸方向の一端部が開放されている、
    請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記第2挿通孔は、その延伸方向が前記第1板部に対して垂直または平行な方向である、
    請求項1または2に記載のステアリング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7040694B1 (ja) * 2021-02-24 2022-03-23 日本精工株式会社 操舵装置のモータ支持構造
WO2022180898A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 日本精工株式会社 操舵装置のモータ支持構造
JP7417509B2 (ja) 2020-12-01 2024-01-18 日立Astemo株式会社 モータユニット

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