JP3947620B2 - 透し織物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地組織に現された模様部分にネットが重ね合わされ、ネットと織物が袋状になるように製織された透し織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の透し織物として、例えば、模様が現された地組織とネットを上下に重ね合わせ、これらの間に多数本の金糸を緯糸方向に介在配置した状態で、地組織およびネットを同時に織り出し、地組織の模様の部分において、地組織とネットを袋状に形成したものが知られている。
【0003】
そして、この透し織物においては、ネットを通して地組織の模様上に金糸が見えることによって、織物に豪華な感じを与えるようになっている。
【0004】
しかしながら、この従来の透し織物では、ネットは単に地組織の模様上に金糸を保持するための部材としてしか機能せず、ネットを形成する経糸と緯糸が互いに対してずれ易く、ネット上にこれら経糸および緯糸が密になる領域と、疎らになる領域が生じていた。このため、地組織の模様および金糸がネット全体にわたって均一に見えず、ネットが地組織にうまく融合せず、織物に豪華な感じを与えるという所期の目的が十分達成されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、地組織に現された模様部分にネットが重ね合わされ、ネットと地組織が袋状になるように製織された透し織物において、ネットから織物の模様が均一に透けて見え、豪華で優美な外観が生じるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、地組織に現された模様の部分にネットが重ね合わされ、前記ネットと前記地組織が袋状になるように製織された織物であって、前記ネットは、撚り金銀糸からなる経糸と、壁糸からなる緯糸を平織り状に交錯させることによって形成され、前記撚り金銀糸は前記壁糸の捩れた部分に係止されており、前記ネットから前記地組織の模様が透けて見えるようになっていることを特徴とする透し織物を構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例について説明する。本発明による透し織物は、地組織に現された模様の部分にネットが重ね合わされ、ネットと地組織が袋状になるように製織されたものである。ネットは壁糸と撚り金銀糸から構成され、ネットから地組織の模様が透けて見えるようになっている。
この実施例では、ネットは、撚り金糸からなる経糸と、壁糸からなる緯糸から構成されている。
【0009】
本発明による透し織物の地組織の種類は特に限定されるものではなく、例えば、平織り、綾織り、朱子織り等々、公知の種々の織物組織を適用することができる。また、地組織に現される模様もどのようなものであってもよい。
【0010】
図1は、本発明による透し織物における地組織とネットが袋状になっている部分の組織構造を示した図であり、(A)〜(D)は、それぞれ、当該袋状部分における地組織の順次隣接する緯糸に沿った断面図であり、(E)は、当該袋状部分におけるネットの概略的な平面図である。
図1において、A1 〜A4 はネットの緯糸をなす壁糸であり、B1 〜B8 はネットの経糸をなす撚り金糸である。C1 〜C4 は地組織の模様を形成する色糸であり、D1 〜D2 は地組織の第1の緯糸であり、E1 〜E2 は地組織の第2の緯糸である。また、F1 〜F9 は地組織の経糸である。
【0011】
図1からわかるように、ネットの緯糸をなす壁糸A1 〜A4 は、順次、地組織の色糸C1 、C3 、−−−上にある一方、地組織の色糸C2 、C4 、−−−上にはない。すなわち、壁糸A1 〜A4 は、地組織の順次隣接する色糸の1本おきに配置されている。また、ネットの経糸をなす撚り金糸B1 〜B8 および地組織の経糸F1 〜F9 は交互に配列されている。
【0012】
図2は、本発明による透し織物の上記袋状部分における地組織の経糸に沿った断面図であり、(A)は経糸F1 に沿った断面図、(B)は経糸F2 に沿った断面図である。なお、(A)および(B)において、地組織の経糸に隣接するネットの経糸も同時に示した。
図2からわかるように、第1および第2の緯糸D1 〜D2 、E1 〜E2 は地組織の底を形成しており、色糸C1 〜C4 と第1および第2の緯糸D1 〜D2 、E1 〜E2 が、経糸F1 〜F9 と交錯しながら織られることによって地組織が形成されている。
【0013】
図3はネットの構成をより詳細に説明した平面図である。図3に示したように、ネットは、経糸をなす撚り金糸B1 〜B7 と、緯糸をなす壁糸A1 〜A4 が平織状に交錯し、撚り金糸B1 〜B7 が壁糸A1 〜A4 の捩じれた部分に係止されることによって形成されている。このため、ネットの経糸および緯糸は、容易に相互にずれることがなく、常に、ネットの全体にわたってほぼ均一な大きさの目が形成される。すなわち、ネット上において、経糸および緯糸が密になる領域と、疎らになる領域とが生じることはない。
【0014】
図4は、本発明による透し織物のネットを有していない部分(地組織のみからなる部分)の組織構造を示した図であり、(A)は織物組織図、(B)は織物の緯糸方向の断面図、(C)は織物の経糸方向の断面図である。
図4に示したように、第1の経糸1、3、5、7、9、11、13、15と、第2の経糸2、4、6、8、10、12、14、16が交互に配列され、これらに、第1の緯糸二、四と、第2の緯糸一、三、五が交互に交錯するように織られて織物の地組織が形成されている。
【0015】
図4において、第1の経糸1、3、5、7、9、11、13、15は、図1〜図3に示した撚り金糸B1 〜B8 に対応し、第2の経糸2、4、6、8、10、12、14、16は、図1〜図2に示した経糸F1 〜F9 に対応している。また、第1の緯糸二、四および第2の緯糸一、三、五は、それぞれ、図1〜図2に示した第1の緯糸D1 〜D2 および第2の緯糸E1 〜E2 に対応している。
このようにして、地組織の模様部分にネットが重ね合わされた状態で、ネットと地組織が袋状になるように製織がなされる。
【0016】
図5は、本発明による透し織物を表側から見た平面図であり、ネットの一部を破断した図である。
図5からわかるように、本発明による透し織物においては、地組織Gの模様部分Pが金糸を含むネットNによって覆われ、ネットNと地組織Gが袋状になるように製織されており、ネットNから地組織Gの模様Pが透けて見えるようになっている。
【0017】
そして、金糸を含むネットNを通して地組織Gの模様Pが見えるようにしたので、地組織Gの模様Pに独特の色合いが付与される。さらには、ネットNを構成する壁糸および金糸は容易に相互にずれることがなく、ネットNの全体にわたってネットNの目が均一になるように保持されるので、ネットNが織物にうまく融合する。こうして、織物は豪華で優美な外観を呈するようになる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、壁糸と撚り金銀糸からネットを構成し、織物の地組織の模様部分をこのネットで覆い、金銀糸を含むネットから織物の模様が透けて見えるようにしたので、織物の模様の部分に独特の色合いが生じる。加えて、ネットを構成する壁糸と金糸は容易に相互にずれることがなく、ネット全体にわたってネットの目が均一になるように保持されるので、ネットが織物にうまく融合する。こうして、織物に豪華で優美な外観が付与される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透し織物における地組織とネットが袋状になっている部分の組織構造を示した図であり、(A)〜(D)は、それぞれ、当該袋状部分における地組織の順次隣接する緯糸に沿った断面図であり、(E)は、当該袋状部分におけるネットの概略的な平面図である。
【図2】本発明による透し織物の上記袋状部分における地組織の経糸に沿った断面図であり、(A)は経糸F1 に沿った断面図、(B)は経糸F2 に沿った断面図である。
【図3】ネットの構成をより詳細に説明した平面図である。
【図4】本発明による透し織物のネットを有していない部分(地組織のみからなる部分)の組織構造を示した図であり、(A)は織物組織図、(B)は織物の緯糸方向の断面図、(C)は織物の経糸方向の断面図である。
【図5】本発明による透し織物を表側から見た平面図であり、ネットの一部を破断した図である。
【符号の説明】
1 〜A4 ネットの緯糸をなす壁糸
1 〜B8 ネットの経糸をなす撚り金糸
1 〜C4 地組織の模様を形成する色糸
1 〜D2 地組織の第1の緯糸
1 〜E2 地組織の第2の緯糸
1 〜F9 地組織の経糸
1、3、5、7、9、11、13、15 地組織の第1の経糸
2、4、6、8、10、12、14、16 地組織の第2の経糸
二、四 地組織の第1の緯糸
一、三、五 地組織の第2の緯糸
G 地組織
P 模様
N ネット

Claims (1)

  1. 地組織に現された模様の部分にネットが重ね合わされ、前記ネットと前記地組織が袋状になるように製織された織物であって、前記ネットは、撚り金銀糸からなる経糸と、壁糸からなる緯糸を平織り状に交錯させることによって形成され、前記撚り金銀糸は前記壁糸の捩れた部分に係止されており、前記ネットから前記地組織の模様が透けて見えるようになっていることを特徴とする透し織物。
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