JP3097127U - 変わり織りネット - Google Patents

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安田 光孝
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万定織物株式会社
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Abstract

【課 題】絹織物に更に構成される緯糸の六角図形の立体感組織形態によって引立ち感のある織柄を表わす織物に関する。
【解決手段】緯二重織物縮緬組織に絹糸と異なるさくさん糸をネット糸として、経糸には8本越しに、緯糸には9筬越し毎に35中4本のさくさん糸を挿入し製織することにより、即ち綴じ経糸Cと綴じ緯糸3を打ち込むことにより、表面に現れた綴じ経糸Cと裏面からの綴じ経糸C′の組織的引張力差により形成された六角網形状のネットカバーの力効果により絹織物の基本的図柄構成を確りと維持させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【考案に属する技術分野】
本考案は、絹織物に更に構成される横糸の六角図形の立体感組織形態によって引き立ち感のある織柄を表す織物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の和装織物とか、特に和装帯とかには、整経した所要の経糸に対し、異種の2種の緯糸を接点を多くして組織せしめた上に、更に綴織を施し、緯糸、綴糸、経糸を交互千鳥に浮き沈みして組織し、これに紋模様を形成せしめたものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、表面の織り組織の組織模様に変化を与えることなく強化用繊維を用いて強化形成せしめたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
更に丹後チリメン織物に地経糸に諸駒撚糸、地緯糸等に特駒強撚糸等の生糸にて構成された一重、経二重、緯二重、経緯二重織縮緬織物の1循環組織に、これに数本の地糸と昭かに異なる特駒強撚糸、壁より糸等の、太い、又は、細い生糸の経さしこ51緯さしこ50等を織り込み形成した基本織物組織構成に、更に、地経糸、地緯糸等の絡み具合を複雑にして、織物組織間に結節とか空間をつくり、丹後独特の縮緬織りによこさしこ織、たてさしこ織り、たてよこさしこ織りを施したものもある(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
実用新案出願公開昭60−49168号(第1頁、第1図、第7図)
【特許文献2】
特開2000−45147号公報 (第7頁、第1図)
【特許文献3】
登録実用新案出願平11−9935(第1頁、第1図)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら技術文献1の本考案は、整経された経糸Aに対して、異種異色の緯糸1、2を接点を多くして組織した上に、更に綴織りを施し、綴織りの下面より玉虫様に多色の色をのぞかせた織物に関するものであり、
【0007】
また他の技術文献2の本発明は、綾織りの組織を備えるとともに、経糸列中に適宜ピッチで強化用繊維(アラミド繊維でも可)を経糸として配設し、綾織りの表面側から見て各強化用繊維を複数本の緯糸に沈ませる毎に、1本の緯糸に浮かせた状態で製織し、綾織りの表面側では各強化繊維を組織的に周囲の糸で覆い被し、他方綾織の裏面側では各強化用繊維を多く平行頭出させた織物に関するものであり、
【0008】
また他の技術文献3の発明は、丹後チリメン織物に、経さしこ緯さしこを織りこみ、大島紬の素朴さを示すさしこ織りの特徴を加味した縮緬織物に関するものである。
【0009】
これら技術文献の考案は、緯糸は点が平行に連続した形態でしか表面に露出していない方法にてこれらの織物組織を強化させる上記の構造に対し、本考案は丹後独特の縮緬生地の面目を保持しつつ、構成される緯二重織物縮緬に、表面の織り組織の組織模様が崩れないように、生地組織に変化を与えないように別にさくさん糸を用いて織物組織表面を六角ネット形態にて覆い形成させ変り織りネットを施したものに関する。
【0010】
そこで本考案は、上記のような形態にて、縮緬織物を対象とし、表面の織り組織の模様が維持された状態で形成させ、薄い緯二重織物縮緬に確りとした構造の変わり織り紋意匠を提供することを目的とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、絹糸と異なるさくさん糸をネット糸として、経糸には8本越しに、緯糸には9筬越し毎に35中4本のさくさん糸を挿入し製織することにより、即ち、綴じ経糸Cと綴じ緯糸3を打ち込むことにより、表面に現れた綴じ経糸Cと裏面からの綴じ経糸C′の引張力差により形成された六角網形状のネットカバーの力効果により絹織物の基本的図柄構成を確りと維持させる手段を講じた。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
本考案は、図1においてa並びにbは生絹31中2本合わせの経糸を用い、図1のイ−1図には確りとした表紋図を表わす糸、即ち、絹経糸a,bとさくさん糸の経糸C、並びに絹緯糸1,2とさくさん糸の緯糸3の組織の構成図が示されている。
従って、この図イ−1の裏面側は図5の見取り図の如く、表面図と同じ感じで、沈んだ絹緯糸が裏紋図にて表面図と同じ感覚にて明瞭に浮かんだ形状にて裏面側に形成される。
この際、ぬき糸として用いられる絹緯糸は21中6本3600強撚糸が用いられている。
なおこの際、生糸21中6本2800撚り数のイタリ−撚糸を用いてもよい。
【0014】
図1のハ図は六角網形状のネットカバーが形成される状態が示され、35中4本さくさん糸がネット糸として使用される。
経方向には経糸8本越しに、緯方向には緯糸9筬越し毎に35中4本のさくさん糸を挿入し製織した場合には、9越しごとに表面に現れているさくさん糸の経糸Cが打込んだ絹緯糸1、2を縛るため、綴じる緯糸3が引っ張られる結果となり、六角網形状のネットカバーの図ハ図が形成される。
【0015】
図2のイ−2図は他の紋図を表わす組織図を示す。即ち、組織としては平組織を基準としており、イ−1紋図と比較し薄い感覚の紋図形を形成させる。
【0016】
図3のロ図はこの織物の地組織図を示し、織物の表裏とも平組織として現れる形態となるが、六角網形状のネットカバーのハ図は織物の表面にしか形成されない形態となる。
【0017】
図4は本考案の表面見取り図を表し、図5は裏面見取り図を表している。
図4において、A−1はイ−1の紋模様形態にて表現された見本図形をあらわし、A−2はイ−2の紋模様形態にて表現された見本図形をあらわしている。Cは綴じ経糸にて現された六角網形状のネットカバー図を示しているが、A−2紋図柄と混合した場合はA−2図柄の方が強く現れる。
【0018】
図5において裏から見た紋模様形態は地組織ロの裏組織は表組織と同様に平組織形態に形成され、イ−2の紋模様形態の裏側は図柄が表に形成された平組織裏に近い形態にて表示される為、裏側の意匠は図5に示すように、本発明は強烈な紋模様形態にて表現されているイ−1の裏組織図形のみ表現される形態となる。
【0019】
なお、本考案では、更に他の織物にない次の特殊加工が実施されている。
即ち、緯糸21中6本3600撚り数の強撚糸にて打ち込んで形成される絹織り組織の中に、経糸の31中2本の5ヶ所ごとに31中2本駒糸を1本挿入することにより、図柄が代わっても、確実に崩れのない確りした紋模様形態を獲得できる。
【0020】
本考案に説明した緯二重織物を経緯二重織物構成に展開させることもでき、形成される六角網形状のネットカバー効果の維持は本考案と同様である。
【0021】
【考案の効果】
絹糸と異なるサクサン糸をネット糸として経糸は8本越しに、緯糸は9筬越し毎に35中4本のサクサン糸を挿入し製織することにより、形成された六角網形状のネットカバーが絹織物の図柄構成を確りと維持、即ち、保持する効果があり、従来の緯糸の交換で図柄を表す場合に加えて、図柄の表現を多様化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の綴じ摸様ハ及び紋模様イ−1の組織図。
【図2】本考案の他の紋模様イ−2の組織図。
【図3】本考案の地組織ロの組織図。
【図4】本考案の表面見取り図。
【図5】本考案の裏面見取り図。
【符号の説明】
1       ヒラ緯糸
2       ヨリ緯糸
3       ネット緯糸
a、b     経糸
c、c′    ネット経糸
A−1、A−1′図形
A−2     他の図形
B       地組織

Claims (2)

  1. 製織される縮緬織物の表面に、絹糸と異なるさくさん糸をネット糸として、ネット経糸を縮緬織物の経糸8本越しに、ネット緯糸には縮緬織物の9筬越し毎に、35中4本のさくさん糸をネット糸として、ネット経糸(C)とネット緯糸(3)を打込み製織することにより、表面に現れたネット経糸(C)と裏面からのネット経糸(C′)の引張力差により形成された六角網形状図形のネットカバーにより織物の基本的図柄を維持させたことを特徴とする変わり織りネット。
  2. 六角網形状のネットカバーが形成される織り組織の中に、5ヶ所ごとに経糸に生糸31中2本駒糸を1本挿入することにより、図柄が代わっても、崩れのない確りした紋模様形態を保持できる織物組織に構成させる手段を講じたことを特徴とする請求項1記載の変わり織りネット。
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