JP3945678B2 - 電動補助自転車用バッテリ収納装置および電動補助自転車 - Google Patents

電動補助自転車用バッテリ収納装置および電動補助自転車 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動補助自転車用バッテリ収納装置および電動補助自転車に関し、特に、車体に固定されるボックス内にバッテリを確実に保持でき、かつ、ボックスに対してバッテリを容易に着脱できる電動補助自転車用バッテリ収納装置および電動補助自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
ペダルに加えられた踏力を後輪に伝達するための人力駆動系と、前記踏力に応じて前記人力駆動系に補助動力を付加させることができるモータ駆動系とを備えた電動補助自転車が知られている。この電動補助自転車にモータ等の電源として搭載されるバッテリは、一般に取扱いの容易のため樹脂ケースに装填される。このバッテリは、樹脂ケースを汚したり傷つけたりしないよう、また、盗難を防止できるよう対策が講じられているのが望ましい。例えば、特開平8−142955号公報には、インナボックスに収納されたバッテリを、車体に固定したアウタボックス内に着脱自在に収容してインナボックスの汚れを防止できるようにしたバッテリ収納装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の公報に記載されたバッテリ収納装置はアウタボックスにインナボックスを収納して蓋をし、さらにこの蓋を施錠する構造を有する。収納されたインナボックスは、蓋を施錠した状態で、この蓋によって上部を押さえられることによりアウタボックス内で動かないように固定される。したがって、重量の大きいバッテリを動かないように押さえるため、蓋には高い強度や剛性が要求され、材料の選択幅や構造の設計自由度が小さくなるという課題がある。
【0004】
また、上記の公報に記載されたバッテリ収納装置では、上下方向に長いアウタボックス内に上からバッテリを出し入れするようにしている。したがって、バッテリの出し入れ操作に際し、バッテリをアウタボックス内で奥(下部)まで移動させる途中で落下させることがないよう入念な注意が必要である。
【0005】
本発明の目的は、上記従来の問題点を解消し、車体に固定される収納ボックス内にバッテリを確実に保持でき、かつ、収納ボックスに対してバッテリを容易に着脱できる電動補助自転車用バッテリ収納装置および電動補助自転車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、バッテリケースに収容されたバッテリを収納するバッテリボックスと、前記バッテリボックスの側壁に設けられたバッテリのロック手段とを具備し、前記ロック手段が、前記バッテリボックス上部に設けられる蓋を閉じたときに前記バッテリケースの側面係止部に係合し、前記蓋を開けることによって前記係合を解除するよう構成された点に第1の特徴があり、バッテリボックス本体と係合して前記蓋を施錠する施錠手段が設けられている点に第2の特徴がある。
【0007】
第1の特徴によれば、バッテリボックスに収納されるバッテリは、ボックス本体に設けられたロック手段がバッテリケース側面で係合することによってバッテリボックス内に保持される。そして、ロック手段は蓋の開閉だけで操作できるので、ロックおよびロック解除の操作が簡易である。また、第2の特徴によれば、施錠手段により蓋の開放を禁止できる。
【0008】
また、本発明は、電動自転車の車体フレームに設けられたシートポストと、前記シートポストの後方に搭載され、長尺のバッテリケースに収容されたバッテリを上方から収納するバッテリボックスとを具備し、前記バッテリボックスが、前記バッテリケースの長手方向を車体前後方向に一致させて配置されている点に第3の特徴がある。
【0009】
また、本発明は、前記バッテリボックスが上蓋を備え、前記上蓋は、車体前後方向に伸びた枢軸を有するヒンジを中心に開閉自在に設けられた点に第4の特徴がある。
【0010】
第3および第4の特徴によれば、バッテリケースを、その長手方向を車体前後方向に一致させた姿勢でバッテリボックスに出し入れできる。また、第4の特徴によれば、蓋は横方向に開閉され、その開閉時の回転半径を小さくできるのでバッテリボックス上方への張出量が小さくなる。
【0011】
また、前記バッテリボックスが、ボックス本体および上部蓋からなり、前記上蓋は、その側部に連結部材で結合されて車体前後方向に伸びた枢軸と、前記バッテリボックスに設けられて前記枢軸を支持する軸受とからなるヒンジを中心に開閉自在に設けられるとともに、前記バッテリボックスの側面には、該バッテリボックスの内外方向に撓み可能なアーム部が形成され、前記上蓋を閉じたときに前記枢軸の周りで回動する前記連結部材によって前記アーム部が前記バッテリボックスに収納されるバッテリに係合するよう付勢され、前記上蓋が開いたときに前記連結部材によるアーム部の付勢が解除されるよう構成された点に第5の特徴がある。
【0012】
第5の特徴によれば、バッテリボックスの上蓋を閉じたときに、枢軸を中心に連結部材が回動し、アーム部をボックスの内方に偏倚させる。アーム部はボックス内に収納されるバッテリに係合して、バッテリをバッテリボックス内に保持させる。一方、上蓋を開くと、連結部材はアーム部から離れてアーム部は元の位置に復帰し、バッテリとの係合が解除される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電動補助自転車の側面図である。電動補助自転車の車体フレーム2は、車体前方に位置するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から略水平後方に延びたパイプ状の前フレーム22と、前フレーム22の後端に連結された後フレーム23とを備える。後フレーム23は左右一対のアルミニュームのダイキャスト製品からなる分割フレームである。この分割フレームは車体前方寄りに結合部231を有する二叉状の構造体をなし、結合部231には、そこから斜め後上方に延びるシートポスト3を保持するためのボス232が形成される。ボス232には締め代が設けられており、クランパ233を締めることにより、シートポスト3はボス232で確実に保持される。このクランパ233を緩めることにより、シートポスト3はボス233に対して上下方向に摺動可能となり、シートポスト3の上端に装着されるシート4の高さを調節することができる。
【0014】
ヘッドパイプ21にはフロントフォーク5がその上部に形成された軸部を介して回動自在に保持される。この軸部の上端にはジョイント6を介してハンドルポスト7が結合され、ハンドルポスト7の上部には操向ハンドル8が結合される。ジョイント6はノブ61の操作によって緩めることができ、この操作により、ジョイント6を中心にハンドルポスト7を折り畳むことができる。フロントフォーク5の下端には前輪WFが回転自在に軸支される。操向ハンドル8のブレーキレバー81から下方に延びるワイヤ82の先端は前輪WFに設けられたフロントブレーキ9に結合される。
【0015】
後フレーム23は、前フレーム22に対してヒンジ24およびヒンジ24の反対側つまり車体左側に設けられるロック装置で連結されてえる。このロック装置のロックを解除することにより、ヒンジ24を枢軸にして車体を折り畳むことができるし、さらにヒンジ24の結合を解除することにより、前フレーム22および後フレーム23を互いに分離することもできる。
【0016】
後フレーム23の側面視外観は、車体前方寄りの部分が幅広で、後方に向かって幅が狭まった形状である。左右一対の後フレーム23の後端間には、駆動輪としての後輪WRが軸支される。後フレーム23にはリヤブレーキ10が設けられ、操向ハンドル8からワイヤ83が延長されてリヤブレーキ10に結合される。
【0017】
後フレーム23の幅広部分つまり前方寄り部分の下部には、前記シートポスト3の延長線上よりも後方に配置された電動補助ユニット(アシストユニット)1が懸架される。電動補助ユニット1は、後フレーム23の左右分割部分の締結用のボルト25とボルト27とによって後フレーム23の組み付け時に共締めにより固定される。電動補助ユニット1はその最下部に配された踏力補助用の電動モータMと、モータMの上前方に配されたクランク軸11とを有する。クランク軸11の左右端にはそれぞれクランク12が固定され、クランク12の先端にはペダル13が設けられる。ペダル13は車体の左右方向に水平に延びた状態で使用されるが、ペダル13とクランク12との連結部にヒンジを採用し、不使用時にはクランク12に沿うようペダル13を折り畳み可能に構成することができる。
【0018】
ペダル13から入力される踏力、およびこの踏力を軽減させるようモータMによって発生される補助力は電動補助ユニット1内の歯車を含む伝達装置を介して合力され、その出力はスプロケットカバー14で覆われている図示しない駆動スプロケットの回転として取り出される。駆動スプロケットの回転を後輪WRに伝達するチェーン15が設けられる。なお、前輪WFおよび後輪WRの径はともに16インチである。
【0019】
後フレーム23の前記幅広部分および前記結合部231、ならびに左右一対の後フレーム23を後部で互いに結合するボルト25(またはボルトを支持するボス)で囲繞された空間には、前記電動モータMおよびその他の電装部の電源となるバッテリを収容するバッテリボックス16が装着される。なお、左右に分割された後フレーム23を互いに結合するためには、前記ボルト25,27の他、前フレーム22との連結部近傍に配置されるボルト26が使用される。
【0020】
図2は後フレーム23の車体左前方から見た斜視図であり、図3は同平面図である。両図において、後フレーム23は左部分23Lと右部分23Rとからなり前記ボルト25,27が挿通可能な、ボス25BL,25BR,27BL,27BRが設けられる。ボルト26用のボスも形成されるが、図2,図3では図示されていない。ボス25BL,25BR間、ならびにボス27BL,27BR間には前記電動補助ユニット1の上端に形成されるハンガー部(後述する)が挟まれるようにして取り付けられる。
【0021】
後フレーム23の上面にはバッテリボックス16を取り付けるための座234、235、236、ならびにリヤブレーキ10を取り付けるための座237L,237Rが形成される。また、後フレーム23上面の、前記シートポスト用のボス232の前部には、電動補助ユニット1等にバッテリから電流を供給するための電源スイッチを取付ける取付座238が形成される。
【0022】
さらに、後フレーム23の前端つまり前フレーム22との合わせ面にはヒンジ24の一方の部分であるボス241、およびロック装置のピン(図示せず)を回動自在に支持するボス28が形成される。ボス241には枢軸ピン242が差し込まれ、その先端にワッシャ243と止め輪244が装着される。ヒンジの一部を構成する前フレーム22側のフック(後述する)がこのピン242に係合する。
【0023】
図4は、後フレーム23とバッテリボックス16および電動補助ユニット1との取付位置関係を示す要部側面図である。図4において、電動補助ユニット1のケース本体70の周囲には、電動補助ユニット1を後フレーム23に連結するためのハンガー70a,70bが形成され,このハンガー70a,70bをそれぞれボルト25,27で後フレーム23に締結することにより、電動補助ユニット1は後フレーム23に懸架される。電動補助ユニット1のケース本体70は軽量化のため樹脂成型品によって製作されるのが望ましい。
【0024】
クランク軸11には図示しないワンウェイクラッチを介して踏力入力ギヤ30が結合されており、この踏力入力ギヤ30は合成ギヤ31の小ギヤ31aに噛み合う。一方、モータMのピニオン29には補助動力ギヤ(アシストギヤ)32の大ギヤ32aが噛み合うように設けられ、この大ギヤ32aと一体に回転する小ギヤ32bは前記合成ギヤ31の大ギヤ31bに噛み合う。また、合成ギヤ31の大ギヤ31bは駆動スプロケット33の軸に固定された出力ギヤ34に噛み合う。アシストギヤ32は軽量化のため樹脂成型品によって製作されるのが望ましいし、静粛性等の観点からヘリカルギヤとするのがよい。
【0025】
このように、モータMの回転はピニオン29とアシストギヤ32とを介して合成ギヤ31に伝達され、クランク軸11から入力される踏力は踏力入力ギヤを介して合成ギヤ31に伝達される。そして、踏力と補助動力とは合成ギヤ31で合力されて駆動スプロケット33に伝達される。ケース70内の前部に配置されるコントローラ37は、図示しない踏力検出手段から入力される踏力値に基づいて、モータMの回転を制御する。
【0026】
なお、本体ケース70の後方下部には、アルミニュームの成型品からなるメインスタンド35を回動自在に支持する枢軸36が取り付けられる。また、本体ケース70の下端に設けられた突起70cは前フレーム22と後フレーム23とを分離させたときに、後フレーム23を含む自転車の後部分を自立させるための足部であり、地面に置いたときは、この突起70cと後輪WRとで、地面に自立できる。
【0027】
後フレーム23の前端に設けられたボス28,28にはロックレバー38を有するロックピン39が挿通される。このロックピン39を中心として回動可能にボルト391が設けられ、ボルト391にはナット392が螺着される。ボルト391は前フレーム22から張出すように形成された係合部40の溝に通され、ナット392の一面がこの係合部40に当接して締付け面を形成する。
【0028】
ロックピン39の中央部分つまりボルト391が装着される部分はボス28の孔に対して偏心しており、ロックレバー38を回動させることによって前記ナット392の締付け面と係合部40との当接強さを強めたり弱めたりすることができる。ナット392の締付け面と係合部40との当接強さの最大値はナット392の回動量により決定できる。
【0029】
図示のように、ロックレバー38が後フレーム23に沿う位置に回動させた状態では、ナット392と係合部40とは強く接触して、前フレーム22と後フレーム23とが強く結合される。一方、ロックレバー38を後フレーム23から離れる方向つまり車体に直交する方向に向かって回動させると、ナット392は前記ロックピン39の偏心形状によりその偏心量に応じた距離だけ係合部40から離れる方向(車体前方)に偏倚して、ナット392と係合部40との当接強さが弱まる。当接強さを弱めたところでロックピン39を軸にしてボルト391を回動させると、ナット392と係合部40との係合を解除でき、前フレーム22と後フレーム23とをヒンジ24を中心に折り畳むことができる。
【0030】
後フレーム23の前部つまりシートポストを保持するためのボス232の前側に設けられた前記取付座238(図2)には、鍵Kで操作される電源スイッチ50が装着される。
【0031】
図5はバッテリの構造を示す要部破断斜視図である。同図において、バッテリ41は、収縮フィルムのパッケージ410で包まれたバッテリ本体(例えば、ニッケル水素電池セルを20本俵積みしたもの)411と、バッテリ本体411を収納する2分割された樹脂成型品のケース412とからなる。ケース412には複数のLEDを点灯してその点灯数でバッテリ残量を表示するインジケータ42と、充電のためのコネクタ43と、ヒューズ44とが設けられる。また、持ち運びや脱着のための取手46がケース412に回動自在に取り付けられる。ケース412の底部にはバッテリ本体411と接続される端子47,47が設けられる。
【0032】
図6はバッテリボックス16の外観を示す斜視図、図7は側面断面図、図8は図7のA−A矢視図である。これらの図において、バッテリボックス16は前記座234,235,236によって支持され、長手方向が車体前後方向と一致するよう配置されて後フレーム23の左部分23Lと右部分23Rとの間に収容される。バッテリボックス16はバッテリ41を上方から着脱可能なように上部が開放されたボックス本体161と、この開放上部を覆う蓋162とからなる。蓋162は車体の側方向に旋回開放できるよう、ヒンジ163を用いてボックス本体161に回動自在に取り付けられる。図8の二点鎖線は蓋162を開いた状態を示す。長手方向が車体前後方向と一致するようボックス本体161を配置することにより、長手方向を略垂直にして配置するのと比べて開放上部の間口が広くなるので、バッテリ41の着脱操作が容易になる。
【0033】
蓋162にはインジケータ42を見通せるように窓48が設けられるほか、鍵装置45が設けられる。この鍵装置45は鍵(電源スイッチを操作する鍵と共用できるのがよい)を回して出し入れできる爪451を有していて、この爪451がボックス本体161上端に係合して施錠される。
【0034】
ボックス本体161にはバッテリ41が収納され、ボックス本体161の底部には端子ボックス164が形成される。端子ボックス164にはバッテリ41側の端子47,47と結合される端子49,49が収容される。端子49,49は図示しないケーブルで前記コントローラ37に接続される。ボックス本体161の上部には、蓋162の縁に形成された切欠から側方に突出するようにU型部材46が設けられている。このU型部材46はロックレバー38を前記後フレーム23に沿う位置で保持するための受け具として使用される。
【0035】
ボックス本体161の、車体後方寄りにはバッテリ41をバッテリボックス16内に保持するためのロックアーム51が設けられる。ロックアーム51は車体前後方向に傾動できるようピン52を使用してボックス本体161に枢支される。ロックアーム51を設置した部分ではボックス本体161は二重になっていて、この二重壁の中にロックアーム51が収容される。ロックアーム51はピン52から上方に延び、その先端は二重壁部分の内側壁からボックス本体161の内側に臨む。ロックアーム51はバッテリ41側に突出した先端がバッテリ41のケース412の凹部RSに嵌まるよう位置および形状が設定される。
【0036】
蓋162の、車体後方寄りの縁には垂下片53が装着または一体に形成される。この垂下片53は、蓋162を閉じた状態でロックアーム51の背(車体後方寄りの面)と前記二重壁の外側壁との間に差し込まれ、前記背に押圧力を作用させるよう、また蓋162を開いた状態ではロックアーム51が前記外側壁方向に傾動できるスペースを空けるよう位置および形状が設定される。
【0037】
上述のような蓋162とロックアーム51との構成によるバッテリ41の保持および保持解除動作を図9を参照して説明する。図9は図7の要部拡大図である。同図において、ロックアーム51は矢印Rの方向に回動可能である。蓋162を開けた状態では、蓋162の垂下片53は上方に退避しているので、ロックアーム51は凹部RSから遠ざかる方向に傾動可能である。したがって、前記取手46をつかんでバッテリ41を引き上げれば、ロックアーム51は後退し、その先端は凹部RSから脱出してロックが解除され、バッテリボックス16からバッテリ41を取り外すことができる。
【0038】
一方、バッテリ41を装着するには、バッテリ41を上方からボックス本体161に挿入する。ロックアーム51が退避していればケース412はロックアーム51と干渉しないで下降でき、バッテリ41は所定位置に収納される。また、ロックアーム51がバッテリボックス16の内側に倒れている場合は、ケース412の下端勾配部がロックアーム51の先端に当接してロックアーム51は車体後方寄りに押し出される。したがって、この場合もなんら支障なくボックス本体161内にバッテリ41を収納できる。バッテリ41がボックス本体161内に収納されると、前記端子47,47と49,49とが結合される。
【0039】
蓋162を閉じることによって垂下片53は矢印Dの方向に下降する。そうすると、ロックアーム51の背は垂下片53で凹部RS側に押され、ロックアーム51の先端は車体前方寄りに傾動する(二点鎖線で示す)。蓋162を閉じた位置では、ロックアーム51の先端は凹部RSに嵌まるので、バッテリ41は蓋162で塞がれたバッテリボックス16内でしっかりと保持される。蓋162を閉じた後、鍵装置45で施錠することにより蓋162は開放不能になり、盗難予防や走行中のバッテリ41の保持機能が果たされる。
【0040】
次に、バッテリボックスの変形例を説明する。図10は変形例に係るバッテリボックスのボックス本体を車体前方左側から見た斜視図、図11は同後方から見た斜視図、図12はバッテリボックスの蓋を車体前方右側から見た斜視図である。この変形例において、バッテリ41は、その側面つまりバッテリボックス15に収納された姿勢で車体側方に位置する面に係止部材(前記ロックアーム51に相当)が係合してバッテリボックス16内に保持される。図10〜12において、ボックス本体161の長手方向内側面には、ボックス本体161の高さ方向に延びた2本のアーム54が、それぞれボックス本体161の長手方向に振り分けられて設けられている。
【0041】
アーム54はその下部でボックス本体161の底面に保持された片持ち梁様に構成されており、上端はその弾性限界内でボックス本体161の内外に撓むことができる自由端になっている。アーム54は、ボックス本体161と一体成型されるのがよいが、互いに別部材で構成して、ねじや接着剤で結合して一体化するのでもよい。
【0042】
図12に示した蓋162は、図6や図8等に示したものと同様、車体の側方に開閉動作可能に構成され、その開閉動作時の回動中心(枢軸)となるピン55を有している。ピン55は蓋162の長手方向2か所に設けられ、連結部材であるブラケット56を介して蓋162に結合される。ブラケット56は蓋162から下方に伸びた垂直部分56Vと垂直部分56Vから水平に伸びた水平部分56HとからなるL型部材であり、ピン55は水平部分56Hの先端部にあってブラケット56から蓋162の長手方向両側(車体前後方向)に張出すように形成されている。ブラケット56はその垂直部分56Vが前記アーム54に対向するよう位置決めされている。
【0043】
ボックス本体161には、前記蓋162のピン55が嵌合する軸受57が形成される。軸受57は2組設けられ、ピン55のそれぞれの両端を回転自在に支持できるよう、各組はそれぞれ1対の軸受部分を有する。さらに、軸受部分はピン55を上方および下方からそれぞれ支持する上顎と下顎とを有する。
【0044】
図13はバッテリボックスの要部断面図である。同図において、バッテリ41をバッテリボックス16に入れた状態では、バッテリ41によりアーム54はアームの自由位置よりバッテリボックス16の外側に押された状態にてバッテリの凹部41Rと係合し、蓋162を閉じた状態では、ブラケット56の垂直部分56Vがアーム54の背に入れ込み、アーム54はバッテリをロックしている位置からボックス本体161の外側に移動ができない状態となる。したがって、蓋162が閉じた状態では、バッテリ41はボックス本体161内で移動しないように固定されロック状態を維持する。
【0045】
一方、蓋162を矢印OPENの方向に回動させて開くと、ブラケット56の垂直部分56Vはアーム54の背から離れるため、バッテリ41を上方へ引き上げることにより、アーム54はその弾性によってバッテリボックス16の外側に移動し、凹部41Rに対する爪54Aの係合が解除される。こうして、蓋162を開いた状態ではロックが解除されてボックス本体161に対するバッテリ41の出し入れが可能となる。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなとおり、請求項1,2の発明によれば、バッテリはロック手段によってバッテリボックス内に保持できるので、蓋自体には大きい強度や剛性が要求されない。また、請求項3,4の発明によれば、電動補助自転車へのバッテリの取り付けや取り外しは、ユーザが車体に沿った位置に立って行うことができるし、バッテリを縦長の収納部に対して出し入れするのと違って、横置きすればよいだけなので、良好な操作性が得られる。
【0047】
請求項5の発明によれば、上蓋を開閉することにより、蓋を支持する連結部材がアーム部が撓みかつ復帰して、バッテリに係合または離脱する。アーム部がバッテリに係合したときに、バッテリはバッテリボックス内に確実に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動補助自転車の側面図である。
【図2】 後フレームを左前方から見た斜視図である。
【図3】 後フレームの平面図である。
【図4】 アシストユニット周辺の要部側面図である。
【図5】 バッテリの構造を示す断面斜視図である。
【図6】 バッテリボックスの斜視図である。
【図7】 バッテリボックスの断面側面図である。
【図8】 図7のA−A断面図である。
【図9】 バッテリボックスの要部拡大図である。
【図10】 変形例に係るバッテリボックス本体の前方斜視図である。
【図11】 変形例に係るバッテリボックス本体の後方斜視図である。
【図12】 変形例に係るバッテリボックスの上蓋の斜視図である。
【図13】 変形例に係るバッテリボックスの要部断面図である。
【符号の説明】
1…電動補助ユニット、 2…車体フレーム、 3…シートポスト、 8…操向ハンドル、 11…クランク軸、 13…ペダル、 14…スプロケットカバー、 16…バッテリボックス、 22…前フレーム、 23…後フレーム、 24…ヒンジ、 25,26,27…ボルト、 28…ボス、 29…ピニオン、32…アシストギヤ、 33…スプロケット、 38…ロックレバー、 41…バッテリ、 42…インジケータ、 51…ロックアーム、 52…ピン、 53…垂下片、 412…バッテリケース

Claims (4)

  1. バッテリケースに収容されたバッテリを収納するバッテリボックスと、
    前記バッテリボックス上部に設けられ、側部に連結部材で結合されて車体前後方向に伸びた枢軸と前記バッテリボックスに設けられて前記枢軸を支持する軸受とからなるヒンジ機構で支持されている蓋と、
    前記バッテリボックスの側壁に設けられ、該バッテリボックスの内外方向に撓み可能なアーム部を形成してなるバッテリのロック手段とを具備し、
    前記蓋を閉じたときに前記枢軸の周りで回動する前記連結部材によって前記アーム部が前記バッテリボックスに収納されるバッテリに係合するよう付勢され、前記蓋が開いたときに前記連結部材によるアーム部の付勢が解除されるよう構成されたことを特徴とする電動補助自転車用バッテリ収納装置
  2. 前記蓋にはバッテリボックス本体と係合して該蓋を施錠する施錠手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動補助自転車用バッテリ収納装置。
  3. 前記バッテリボックスが、電動補助自転車のシートポスト後方に搭載され、前記バッテリケースの長手方向を電動補助自転車の車体前後方向に一致させて配置されるよう、前記バッテリケースに適合して長尺に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電動補助自転車用バッテリ収納装置。
  4. 前記ロック手段が、前記バッテリボックスの長手方向に沿った一辺に設けられ、前記蓋を閉じる動作に連動して前記バッテリケースの長手方向の一側面に複数個所で係合し、前記蓋を開く動作に連動して該係合を解除するように構成されたものであることを特徴とする請求項3記載の電動補助自転車用バッテリ収納装置。
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