JP3944932B2 - 水系の防食方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水系の防食方法に係り、特に、水系の補給水又は保有水をイオン交換処理することにより、防食性イオンを適度な濃度に維持した上で腐食性イオンを除去し、これにより、水系における炭素鋼、ステンレス鋼、銅、銅合金などの金属の腐食を効果的に抑制すると共に、シリカ系スケール及び炭酸カルシウム系スケールの生成を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び先行技術】
開放、密閉循環冷却水系、蓄熱水系、密閉冷温水系などの淡水系で使用される各種機器や配管等の基材として、炭素鋼、ステンレス鋼、銅、銅合金等が使用されている。淡水中に浸漬使用されているこれらの基材は、補給水から持ち込まれる塩化物イオン(Cl- )、硫酸イオン(SO4 2- )等により腐食され、孔食を発生させる。そこで、このような淡水系と接する金属材の腐食を抑制する方法として、従来、水系の水を防食性アニオンを担持したアニオン交換樹脂に接触させると共に、低分子量ポリマーを添加する方法が提案されている(特開平6−158364号公報)。
【0003】
この方法では、Cl- ,SO4 2- 等の水中の腐食性イオンをOH- ,HCO3 -等の防食性アニオンを担持したアニオン交換樹脂と接触させてアニオン交換することにより、水中の腐食性イオン濃度が低減し、水系の腐食性が緩和される。また、低分子量ポリマーの皮膜形成促進作用により、アニオン交換で溶出したHCO3 -等と水系由来のCa2+等とが金属表面に防食皮膜を形成し、金属の腐食はより一層確実に抑制される。
【0004】
また、このような水系の防食処理に当り、アニオン交換樹脂として再生の容易なOH- 型弱塩基性アニオン交換樹脂又はCO3 2- 型強塩基性アニオン交換樹脂の使用を可能とするために、水系への補給水又は水系の保有水をpH5以下に調整した後、アニオン交換樹脂と接触させる方法も提案されている(特開平7−316852号公報)。
【0005】
ところで、このような水系の防食処理に当り、Caイオン及びシリカは防食性皮膜を形成する防食性イオンとして機能する反面、スケール生成成分でもあることから、これらは、水系内に適量存在するようにすることが望まれる。
【0006】
例えば、シリカは、冷却水系等においては30〜150mg/Lの範囲となるようにするのが良く(ただし、シリカ系スケールの防止剤を使用する場合には上限は400mg/L)、シリカ濃度が30mg/L未満であると防食性皮膜の形成にシリカ成分が不足し、防食性が低下する。シリカ濃度が高過ぎると防食性は向上する反面ケイ酸マグネシウムを主体とするシリカ系スケールが生成してスケール障害をもたらす。従って、5倍濃縮で運転している冷却水系では、補給水のシリカ濃度は30mg/L(=150÷5)以下となるようにする必要がある。
【0007】
このようなことから、Cl- やSO4 2- 等の腐食性イオンをアニオン交換樹脂で除去するに当り、腐食性イオンの除去能はあるが、シリカの除去能はないHCO3 型アニオン交換樹脂と、腐食性イオン及びシリカの除去能を有するOH型強塩基性アニオン交換樹脂とを併用し、両アニオン交換樹脂の処理水を適当な割合で水系に供給することにより、水系のシリカ濃度を適度な濃度に制御する方法が提案されている(特願平7−334883号)。この方法は、具体的にはHCO3 型アニオン交換樹脂のアニオン交換塔とOH型強塩基性アニオン交換樹脂のアニオン交換塔とを並列配置して、各塔への通水量を制御することで実施される。
【0008】
一方、Caイオンも防食性皮膜の形成に有用であり、防食性の面からはその濃度は高い方が望ましいが、Caイオン濃度が高過ぎるとカルシウム系スケールを生成してスケール障害をもたらす。
【0009】
このため、Caイオン濃度は、カルシウム塩、例えば炭酸カルシウムの過飽和状態でスケールが生成しない範囲に調整する必要がある。なお、この過飽和度は、水系のM−アルカリ度、スケール防止剤の有無、スケール防止剤の種類及び量によって左右されるので、Caイオン濃度の上限は一概に設定することは困難であり、適用する水系毎に目標とするCaイオン濃度を設定する。
【0010】
このCaイオンの除去に関して、特開平7−316852号公報には、pH5以下に調整するための手段として、カチオン交換樹脂を用いると、Mアルカリ成分も除去され有利である旨の記載がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−158364号公報,同7−316852号公報記載の方法では、水系のシリカ濃度を適当な濃度に維持するための考慮がなされておらず、防食性皮膜形成のためのシリカが不足する恐れがある。
【0012】
特願平7−334883号記載の方法では、水系のシリカ濃度を適当な濃度に維持することができるが、この方法では、アニオン交換塔を2塔設置する必要があり、装置の大型化、再生のための手間や薬剤量、排水量等の増大といった問題がある。
【0013】
同様に、カチオン交換樹脂を用いてCaイオンを除去し、水系内のCaイオン濃度を適当な濃度に維持する場合においても、バイパス配管を設けるなどして、カチオン交換塔を通水する水とカチオン交換塔を通水しない水との割合を調整する必要があり、装置や操作が複雑となるという問題がある。
【0014】
即ち、従来法で、腐食性イオンの除去と、シリカ及びCaイオンの一部除去とを行う場合には、図4に示す如く、2塔のアニオン交換塔2a,2bと1塔のカチオン交換塔1aとバイパス配管1bが必要となる。
【0015】
本発明は上記従来の問題点を解決し、水系の補給水又は保有水をイオン交換処理して腐食性イオンを除去することにより水系の腐食性を低減すると共に、シリカ及び/又はCaイオンを除去して水系内のシリカ濃度及び/又はCaイオン濃度を適当な濃度に制御することにより、スケール障害を防止した上で水系の防食性を高める水系の防食方法において、イオン交換のための装置を小型化し、再生のための手間や薬剤量、排水量等を低減する方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の水系の防食方法は、水系に供給する水又は水系から取り出した水をOH型強塩基性アニオン交換樹脂と接触させて腐食性イオンを除去した後、該水系に供給する水系の防食方法において、該アニオン交換樹脂がシリカ貫流点に到達した後も、該アニオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにアニオン交換塔から流出した全流出水について求めたシリカ濃度の平均値がシリカ設定値に達するまでは更に該アニオン交換樹脂と接触した水の該水系への供給を継続することを特徴とする。
【0017】
請求項2の水系の防食方法は、水系に供給する水又は水系から取り出した水をカチオン交換樹脂と接触させた後、アニオン交換樹脂と接触させて腐食性イオンを除去し、次いで該水系に供給する水系の防食方法であって、該カチオン交換樹脂がCaイオン貫流点に到達した後も、該カチオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにカチオン交換塔から流出した全流出水について求めたCaイオン濃度の平均値がCaイオン設定値に達するまでは更に該カチオン交換樹脂と接触した水の該アニオン交換樹脂への供給を継続することを特徴とする。
【0018】
請求項3の水系の防食方法は、水系に供給する水又は水系から取り出した水をカチオン交換樹脂と接触させた後、OH型強塩基性アニオン交換樹脂と接触させて腐食性イオンを除去し、次いで該水系に供給する水系の防食方法であって、該アニオン交換樹脂がシリカ貫流点に到達した後も、該アニオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにアニオン交換塔から流出した全流出水について求めたシリカ濃度の平均値がシリカ設定値に達するまでは更に該アニオン交換樹脂と接触した水の該水系への供給を継続し、該カチオン交換樹脂がCaイオン貫流点に到達した後も、該カチオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにカチオン交換塔から流出した全流出水について求めたCaイオン濃度の平均値がCaイオン設定値に達するまでは更にカチオン交換樹脂と接触した水の該アニオン交換樹脂への供給を継続することを特徴とする。
【0019】
アニオン交換樹脂で腐食性イオン及びシリカを除去するには、シリカのイオン交換能を有するOH型強塩基性アニオン交換樹脂を充填したアニオン交換塔を用いるが、この場合、図3(a)に示す如く、アニオン交換樹脂の再生後、通水開始初期においては、シリカ及びCl- イオン等の腐食性イオンはアニオン交換されてアニオン交換樹脂に捕捉されるため、処理水のシリカ濃度及びCl- イオン濃度は低い。しかし、通水を継続してアニオン交換樹脂のイオン交換容量を超えるとシリカが流出するようになる。この点を「シリカ貫流点」と称す。ただし、Cl- イオンやSO4 2- イオン等の腐食性イオンはシリカよりも流出し難いため、処理水中のこれらの腐食性イオンの濃度は低い。一般に、Cl- イオンの貫流点に到る採水量はシリカの貫流点に到る採水量の1.5倍であり、本発明では、この間の水は水系に供給することができる。
【0020】
請求項1の方法では、このシリカ貫流点以降も、腐食性イオンの流出前であれば、再生後のアニオン交換塔から採取した全処理水の平均シリカ濃度(図3(a)の破線で示される濃度)が許容値に達するまでは、シリカが流出したアニオン交換処理水を水系に供給する。これにより、1塔のアニオン交換塔で、腐食性イオンを含まず、かつ、適当なシリカ濃度の水を水系に供給することができ、水系のシリカ濃度を適当な濃度に維持することにより、スケール障害を防止した上で防食性を高めることができる。
【0021】
同様に、カチオン交換樹脂でCaイオンを除去する場合にも、図3(b)に示す如く、カチオン交換樹脂の再生後、通水開始初期においては、Caイオンはカチオン交換されてカチオン交換樹脂に捕捉されるため処理水のカルシウム硬度は低い。しかし、通水を継続してカチオン交換樹脂のイオン交換容量を超えるとCaイオンが流出するようになる。この点を「Caイオン貫流点」と称す。
【0022】
請求項2の方法では、このCaイオン貫流点以降も、再生後のカチオン交換塔から採取した全処理水の平均カルシウム硬度(図3(b)の破線で示される濃度)が許容値に達するまでは、Caイオンが流出したカチオン交換処理水を水系に供給する。これにより、1塔のカチオン交換塔で、適当なCaイオン濃度の水を水系に供給することができ、水系のCaイオン濃度を適当な濃度に維持することにより、スケール障害を防止した上で防食性を高めることができる。
【0023】
請求項3の方法によれば、上記請求項1,2の方法を組み合せることにより、良好な効果が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の水系の防食方法を詳細に説明する。
【0025】
図1(a),(b),(c)は本発明の水系の防食方法の実施の形態を示す系統図である。
【0026】
本発明の方法は、水系への補給水又は水系の保有水(以下「原水」と称す。)をイオン交換処理して、腐食性イオンと、シリカ及び/又はCaイオンの一部を除去して水系に供給する方法であるが、前述の如く、Caイオンはカチオン交換樹脂で除去され、腐食性イオンはHCO3 型弱塩基性アニオン交換樹脂又はOH型強塩基性アニオン交換樹脂で除去され、シリカはOH型強塩基性アニオン交換樹脂で除去されることから、本発明においては、原水の水質に応じて、例えば、次のようなイオン交換処理を行う。
【0027】
▲1▼ 原水のシリカ濃度が高く、カルシウム硬度が低く、原水中のシリカの一部と腐食性イオンを除去する必要がある場合:図1(a)に示す如く、原水をOH型強塩基性アニオン交換樹脂2Aを充填したアニオン交換塔2のみに通水し、処理水を水系に供給する。
【0028】
▲2▼ 原水のシリカ濃度が低く、カルシウム硬度が高く、原水中のCaイオンの一部と腐食性イオンを除去する必要がある場合:図1(b)に示す如く、原水をカチオン交換樹脂1Aを充填したカチオン交換塔1及びHCO3 型弱塩基性アニオン交換樹脂2Bを充填したアニオン交換塔2に順次通水して処理水を水系に供給する。
【0029】
▲3▼ 原水のシリカ濃度及びカルシウム硬度が共に高く、原水中のシリカ及びCaイオンの一部と腐食性イオンを除去する必要がある場合:図1(c)に示す如く、原水をカチオン交換樹脂1Aを充填したカチオン交換塔1及びOH型強塩基性アニオン交換樹脂2Aを充填したアニオン交換塔2に順次通水して処理水を水系に供給する。
【0030】
なお、上記▲1▼〜▲3▼において、「シリカ濃度又はカルシウム硬度が低い」とは、水系においてスケールが生成しない濃度であることを言い、「シリカ濃度又はカルシウム硬度が高い」とは、水系においてスケールが生成する濃度であることを言う。ただし、この濃度は、濃縮運転を行っている水系では、その濃縮度を考慮した値である。
【0031】
しかして、本発明においては、スケールの生成に到らない水系への供給水のシリカ濃度及びカルシウム硬度の上限値を予め設定しておき(以下、この値を「シリカ設定値」又は「Caイオン設定値」と称す。)、上記▲2▼,▲3▼のイオン交換処理において、カチオン交換塔のカチオン交換樹脂がCaイオン貫流点に到達し、Caイオンが流出するようになった後も、当該カチオン交換塔からの全流出水のカルシウム硬度の平均値、即ち、再生後の通水開始からその時点までにカチオン交換塔から流出した全流出水について求めたカルシウム硬度の平均値がCaイオン設定値以下であれば、カチオン交換塔の採水を継続する。そして、この平均値がCaイオン設定値を超えるようになった時点でカチオン交換塔の採水を停止してカチオン交換樹脂を再生する。
【0032】
同様に、上記▲1▼,▲3▼のイオン交換処理において、アニオン交換塔のアニオン交換樹脂がシリカ貫流点に到達し、シリカが流出するようになった後も、当該アニオン交換塔からの全流出水のシリカ濃度の平均値、即ち、再生後の通水開始からその時点までにアニオン交換塔から流出した全流出水について求めたシリカ濃度の平均値がシリカ設定値以下であれば、アニオン交換塔の採水を継続する。そして、この平均値がシリカ設定値を超えるようになった時点でアニオン交換塔の採水を停止してアニオン交換樹脂を再生する。
【0033】
このようにすることで、水系に供給される水は、シリカ濃度及び/又はカルシウム硬度が経時的に上昇する濃度勾配を持つものとなり、採水の終期ではスケール障害に到るようなシリカ濃度又はカルシウム硬度の水が供給されることとなる。しかし、一般に、冷却水系の保有水(循環水)の滞留時間は30〜300時間程度と長く、一方、通常のイオン交換樹脂の再生サイクル(通水継続時間)は数時間程度であり、水系に供給されたこのような濃度勾配を持つ水は水系内で十分に混合された状態とみなすことができる。このため、本発明の方法に従って、アニオン交換塔又はカチオン交換塔からの流出水のシリカ濃度又はカルシウム硬度の平均値を基準としても何ら支障をきたすことはない。
【0034】
このように、本発明では、アニオン交換樹脂によるシリカの除去に当り、アニオン交換樹脂がシリカ貫流点に到達するまでは、シリカを殆ど含まないアニオン交換塔流出水を水系に供給し、アニオン交換樹脂がシリカ貫流点に到達し、アニオン交換塔流出水中にシリカが含まれるようになっても更に水系への供給を継続し、このシリカ貫流点以前の流分とシリカ貫流点以降の流分との割合を調節することにより、換言すれば、シリカ貫流点以降の採水時間を調節することにより、水系に供給するアニオン交換塔流出水のシリカ濃度の平均値をシリカ設定値以下に抑える。これによりシリカ系スケールによるスケール障害を防止した上で、防食性皮膜の形成に有効なシリカを水系内に存在させることが可能となる。
【0035】
同様に、カチオン交換樹脂によるCaイオンの除去に当り、カチオン交換樹脂がCaイオン貫流点に到達するまでは、Caイオンを殆ど含まないカチオン交換塔流出水を水系に供給し、カチオン交換樹脂がCaイオン貫流点に到達し、カチオン交換塔流出水中にCaイオンが含まれるようになっても更に水系への供給を継続し、このCaイオン貫流点以前の流分とCaイオン貫流点以降の流分との割合を調節することにより、換言すれば、Caイオン貫流点以降の採水時間を調節することにより、水系に供給するカチオン交換塔流出水のCaイオン濃度の平均値をCaイオン設定値以下に抑える。これによりカルシウム系スケールによるスケール障害を防止した上で、防食性皮膜の形成に有効なCaイオンを水系内に存在させることが可能となる。
【0036】
アニオン交換塔流出水のシリカ濃度の平均値がシリカ設定値に達したときは、アニオン交換塔の採水を停止し、1〜10重量%程度のNaOH水溶液等のアルカリ水溶液を用いてOH型強塩基性アニオン交換樹脂を再生する。
【0037】
なお、腐食性イオンの除去に用いるHCO3 型弱塩基性アニオン交換樹脂は1〜8重量%程度のNaHCO3 水溶液を用いて再生する。
【0038】
一方、カチオン交換塔流出水のカルシウム硬度の平均値がCaイオン設定値に達したときは、カチオン交換塔の採水を停止し、1〜10重量%程度のHCl水溶液等の酸水溶液を用いてカチオン交換樹脂を再生する。
【0039】
ところで、イオン交換樹脂の再生に当り、当該イオン交換樹脂を100%完全に再生するためには、多量の再生剤を必要とする。即ち、イオン交換樹脂の再生に当り、完全再生の40〜60%程度の再生レベルまでは、使用した再生剤量とイオン交換樹脂の再生率とがほぼ比例しているが、再生レベルがそれ以上高くなると再生効率は非常に悪くなり、必要とする再生剤量が著しく多量となる。
【0040】
従って、本発明では、イオン交換樹脂の再生レベルは再生効率の高い、完全再生の40〜60%程度で止め、再生剤量や再生時間を低減するのが好ましい。
【0041】
また、特に、図1(b),(c)に示す如く、カチオン交換塔とアニオン交換塔とを直列に配置して処理する場合、カチオン交換塔の再生サイクルとアニオン交換塔の再生サイクルとが同一となるように、各イオン交換樹脂の再生レベルを調節するのが有利である。
【0042】
本発明では、カチオン交換塔及び/又はアニオン交換塔の再生レベルと再生サイクルを調整するのみで、アニオン交換塔を2塔並列配置したり、バイパス配管を設けたりすることなく、水系に、腐食性イオンを含まず、かつ、シリカ及び/又はCaイオンの一部を除去してその濃度を適当な濃度に調整した水を供給することができる。このため、水系の腐食及びスケールの防止において、装置の小型化、簡易化を図ると共に、再生操作の軽減を図ることができる。
【0043】
なお、アニオン交換塔及び/又はカチオン交換塔の流出水は一旦貯槽に受けてから水系に供給しても良い。また、採水の停止時期は、水系のシリカ濃度又はカルシウム硬度の測定値に基いて決定しても良い。
【0044】
本発明においては、更にスケール防止剤を用いても良い。この場合、用いるスケール防止剤には特に制限はなく、従来公知のポリアクリルアミドの部分加水分解物等のシリカ系スケール防止剤を用いることができ、その添加量は水系の保有水量に対して1〜100mg/L程度とするのが好ましい。
【0045】
また、必要に応じて、無機リン酸塩(正リン酸塩や重合リン酸塩)や有機リン酸エステル、ホスホン酸類、亜鉛、ニッケル塩、タングステン酸塩、モリブデン酸塩、亜硝酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩、オキシカルボン酸塩、ベンゾトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾール等の防食剤や、前述の如く、リグニン誘導体、タンニン酸類、デンプン等の多糖類等のスケール防止剤等を併用してもよい。
【0046】
更にまた、前記特開平6−158364号公報記載の方法と同様に、水に低分子量ポリマーを添加しても良い。低分子量ポリマーの添加により、イオン交換で水中に溶出したOH- ,HCO3 -等の防食性アニオンと水系由来のCa2+,SiO2 等の防食性成分との均一な防食皮膜の形成が促進され、腐食がより一層確実に抑制される。
【0047】
この場合、低分子量ポリマーとしては、分子量500〜100,000、特に1000〜20,000程度の水溶性のポリマー、具体的には、マレイン酸−イソブチレン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミドの部分加水分解物、アクリル酸−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸共重合体、アクリル酸−ヒドロキシエチルメタクリル酸共重合体、アクリルアミドとアリルスルホン酸共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸−スチレン共重合体、アクリル酸−スチレンスルホン酸共重合体、ポリマレイン酸、ポリスチレンスルホン酸、アクリル酸−イタコン酸共重合体、ポリイタコン酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸−ビニルスルホン酸共重合体、メチルビニルエーテル−マレイン酸共重合体など公知の低分子量ポリマーが挙げられる。
【0048】
このような低分子量ポリマーの添加量は原水の水質によっても異なるが、通常の場合、保有水に対して0.1〜500mg/Lである。
【0049】
なお、低分子量ポリマーの添加時期には特に制限はないが、通常の場合、前記アニオン交換樹脂による処理の後とするのが好ましい。
【0050】
このような本発明の方法は、腐食性イオンとしてのCl- ,SO4 2- とシリカ及び/又はCaイオンを含有する水系、例えば淡水系であって、水が濃縮される水系の防食に極めて有効である。
【0051】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0052】
なお、実施例及び比較例で用いた原水A,B,Cの水質は下記表1に示す通りである。
【0053】
【表1】
Figure 0003944932
【0054】
実施例1
図2に示すパイロット試験装置を用いてスケール防止効果、腐食防止効果の確認を行った。
【0055】
図2において、1はカチオン交換塔、2はアニオン交換塔、3は原水槽、4は冷却塔、5は熱交換器、6はテストピースカラム、7はスケール防止剤貯槽である。
【0056】
原水は、ポンプP1 により、配管11、カチオン交換塔1、配管12、アニオン交換塔2及び配管13を経て冷却塔4の保有水槽4Aに補給される。この保有水槽4Aには、スケール防止剤貯槽7のスケール防止剤がポンプP2 により配管14を経て添加されている。冷却水は、水槽4Aから、ポンプP3 により、配管15、熱交換器5、配管16、テストピースカラム6、配管17を経て循環される。この循環水の一部は配管18より系外へブローされる。
【0057】
カチオン交換塔1にはカチオン交換樹脂500mlを充填し、アニオン交換塔2にはアニオン交換樹脂500mlを充填した。熱交換器5の熱交換チューブには市販の炭素鋼チューブ(STB340,外径19mm,肉厚(実測値)2.2mm)を2本用いた。テストピースは、炭素鋼製テストピース(SPCC,30mm×50mm×1mm)である。スケール防止剤としてはポリマレイン酸を用いた。
【0058】
この冷却水系の運転条件は次の通りである。
【0059】
補給水量:22L/hr
保有水量:300L
循環水量:10.6L/hr
ブロー水量:3L/hr
循環水の熱交換器入口温度:30℃
循環水の熱交換器出口温度:50℃
スケール防止剤添加量:15mg/L
濃縮倍数:7倍
原水としては、表1の原水Aを用い、原水の通水に当り、カチオン交換塔1のカチオン交換樹脂は5重量%HCl水溶液で再生レベル:17g−HCl/L−樹脂(完全再生の15%)に再生し、アニオン交換塔2のアニオン交換樹脂は5重量%NaOH水溶液で再生レベル:50g−NaOH/L−樹脂(完全再生の38%)に再生し、通水量260L,通水時間12hr毎に同様の条件で再生を行うようにして通水を継続した。
【0060】
即ち、このカチオン交換塔のカチオン交換樹脂は6hrでCaイオン貫流点に達するが、12hr通水して得られるカチオン交換塔流出水のカルシウム硬度の平均値は21mg/Lであり、また、アニオン交換塔のアニオン交換樹脂は4hrでシリカ貫流点に達するが、12hr通水して得られるアニオン交換塔流出水のシリカ濃度の平均値は21mg/Lであり、この12hr通水したときのカルシウム硬度及びシリカ濃度の平均値はスケール障害を引き起こすことのない濃度であるため、カチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂がそれぞれ貫流点に到達した後も採水を継続した。
【0061】
30日運転を継続したときの補給水の平均水質とテストピースの腐食防止速度及びスケール付着速度を調べ、結果を表2に示した。
【0062】
実施例2
原水として、表1の原水Bを用い、原水の通水に当り、カチオン交換塔1のカチオン交換樹脂を5重量%HCl水溶液で再生レベル:50g−HCl/L−樹脂(完全再生の53%)に再生し、アニオン交換塔2のアニオン交換樹脂を5重量%NaHCO3 水溶液で再生レベル:80g−NaHCO3 /L−樹脂(完全再生の31%)に再生し、通水量940L,通水時間43hr毎に同様の条件で再生を行うようにして通水を継続したこと以外は、実施例1と同様にして運転を行い、補給水の平均水質とテストピースの腐食速度及びスケール付着速度を調べ、結果を表2に示した。
【0063】
なお、本実施例において、カチオン交換塔のカチオン交換樹脂は18hrで、Caイオン貫流点に達したが、43hr通水して得られるカチオン交換塔流出水のカルシウム硬度の平均値は21mg/Lであった。また、アニオン交換塔のアニオン交換樹脂はシリカのイオン交換能を有さず、従って、43hr通水して得られるアニオン交換塔流出水のシリカ濃度の平均値は原水Bと同じ7mg/Lであった。
【0064】
実施例3
原水として、表1の原水Cを用い、カチオン交換塔を設けず、アニオン交換塔のみを設け、原水の通水に当り、アニオン交換塔のアニオン交換樹脂を5重量%NaOH水溶液で実施例1と同様の再生レベルに再生し、通水量270L,通水時間12hr毎に同様の条件で再生を行うようにして通水を継続したこと以外は、実施例1と同様に運転を行い、補給水の平均水質とテストピースの腐食速度及びスケール付着速度を調べ、結果を表2に示した。
【0065】
なお、本実施例において、アニオン交換塔のアニオン交換樹脂は4hrでシリカ貫流点に達したが、12hr通水して得られるアニオン交換塔流出水のシリカ濃度の平均値は50mg/Lであった。
【0066】
比較例1〜3
原水A,B,Cをイオン交換処理することなく直接冷却水系に補給したこと以外は実施例1,2,3と各々同様に運転を行い、補給水の平均水質(原水水質と同じ)とテストピースの腐食速度及びスケール付着速度を調べ、結果を表2に示した。
【0067】
【表2】
Figure 0003944932
【0068】
表2より、本発明の方法によれば、水系の腐食を抑制すると共に、スケール障害を防止することができることが明らかである。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の水系の防食方法によれば、水系の補給水又は保有水をイオン交換処理して腐食性イオンを除去することにより水系の腐食性を低減すると共に、シリカ及び/又はCaイオンを除去して水系内のシリカ濃度及び/又はCaイオン濃度を適当な濃度に制御することにより、水系のスケール障害を防止した上で防食性を高める方法において、イオン交換のための装置を小型化して、再生のための手間や薬剤量、排水量等を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水系の防食方法の実施の形態を示す系統図である。
【図2】実施例1〜3で用いたパイロット試験装置の系統図である。
【図3】図3(a)はアニオン交換塔の採水量と処理水中のシリカ及びCl- イオン濃度との関係を示すグラフ、図3(b)はカチオン交換塔の採水量と処理水のカルシウム硬度との関係を示すグラフである。
【図4】従来法を示す系統図である。
【符号の説明】
1 カチオン交換塔
2 アニオン交換塔
3 原水槽
4 冷却塔
5 熱交換器
6 テストピースカラム
7 スケール防止剤貯槽

Claims (3)

  1. 水系に供給する水又は水系から取り出した水をOH型強塩基性アニオン交換樹脂と接触させて腐食性イオンを除去した後、該水系に供給する水系の防食方法において、
    該アニオン交換樹脂がシリカ貫流点に到達した後も、該アニオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにアニオン交換塔から流出した全流出水について求めたシリカ濃度の平均値がシリカ設定値に達するまでは更に該アニオン交換樹脂と接触した水の該水系への供給を継続することを特徴とする水系の防食方法。
  2. 水系に供給する水又は水系から取り出した水をカチオン交換樹脂と接触させた後、アニオン交換樹脂と接触させて腐食性イオンを除去し、次いで該水系に供給する水系の防食方法であって、
    該カチオン交換樹脂がCaイオン貫流点に到達した後も、該カチオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにカチオン交換塔から流出した全流出水について求めたCaイオン濃度の平均値がCaイオン設定値に達するまでは更に該カチオン交換樹脂と接触した水の該アニオン交換樹脂への供給を継続することを特徴とする水系の防食方法。
  3. 水系に供給する水又は水系から取り出した水をカチオン交換樹脂と接触させた後、OH型強塩基性アニオン交換樹脂と接触させて腐食性イオンを除去し、次いで該水系に供給する水系の防食方法であって、
    該アニオン交換樹脂がシリカ貫流点に到達した後も、該アニオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにアニオン交換塔から流出した全流出水について求めたシリカ濃度の平均値がシリカ設定値に達するまでは更に該アニオン交換樹脂と接触した水の該水系への供給を継続し、
    該カチオン交換樹脂がCaイオン貫流点に到達した後も、該カチオン交換樹脂の再生後の通水開始からその時点までにカチオン交換塔から流出した全流出水について求めたCaイオン濃度の平均値がCaイオン設定値に達するまでは更にカチオン交換樹脂と接触した水の該アニオン交換樹脂への供給を継続することを特徴とする水系の防食方法。
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