JP3942782B2 - 超薄肉プラスチック製液体容器の搬送システム - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、詰め替え用などに用いられる超薄肉プラスチック製液体容器の複数個をそれぞれ所定の方向に圧縮した容積減少状態で搬送すると共に、これら圧縮容器を膨張した状態に再成形するために使用される搬送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、省資源やゴミ量削減等を考慮して、詰め替え用の容器が用いられるようになり、袋状容器、パウチ容器、ボトル型容器等が用いられており、これらの液体容器は、例えば、液体洗剤や液状化粧品等の内容物を収納する詰め替え用の容器として用いられている。ところで、高い保形性を有する詰め替え用の容器では、空の容器であっても、内部に空間を有していることから、容器を製造する製造者側からその容器に内容物を充填する利用者側への流通の際、充填後の容器と同様に流通コストが増加するとともに、廃棄の際にも嵩張ったものになってしまう。
【0003】
これに対し、超薄肉の液体容器は、保形性を低くすることができることから、折りたたむことで流通時や廃棄時等の容積を小さくすることができる。しかも、内容物が充填されていない状態では自立性を有しないものであっても、その容器に内容物が充填されれば充分に自立させることができる。
【0004】
ところで、完成した空の液体容器は各々独立しているので、こうした液体容器を利用者に納品する際には、複数個の液体容器をパレットなどの支持体などに乗せて搬送する必要がある。
【0005】
しかしながら、こうしたトレイなどを搬送に使用する際には、液体容器を自立、整列した状態に維持することが困難であり、しかも、自立させた液体容器は嵩張るために効率的に搬送することができない。また、トレイには、自立させた容器の落下を考慮して落下防止枠が設けられているために、箱詰めされた液体容器の取り出しも容易ではない。
【0006】
こうした問題の発生は、特に、上述した超薄肉プラスチック製液体容器にあって顕著である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解消するためになされたものであって、超薄肉プラスチック製液体容器をそれぞれ自立した状態で搬送するのではなく、超薄肉プラスチック製液体容器をそれぞれ、所定の方向に圧縮した容積減少状態で搬送できる支持体を具える搬送システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、本発明による請求項1に係る超薄肉プラスチック製液体容器の搬送システムは、複数個の超薄肉プラスチック製液体容器をそれぞれ、所定の方向に圧縮した容積減少状態で搬送するための支持体を具え、該支持体の、前記液体容器それぞれが互いに干渉しない位置にそれぞれ、前記液体容器の注ぎ口を嵌合させるための嵌合部が設けられ、これらの嵌合部は容器本体との嵌合状態で該液体容器を復元変形させるべく、該液体容器内にエアを注入可能とされている下向きの窪みであり、この窪みに、この窪みに、前記液体容器にエアを導入するためのエアノズルの導入孔を形成してなることを特徴とするものである。
【0009】
この場合、前記液体容器は、その注ぎ口を支持体の嵌合部に嵌合させるから、この支持体上での自立および整列が容易である。しかも、前記液体容器の胴体部分は前記支持体に固定されないから、前記液体容器を圧縮した状態で重ね合せて省スペース化を図ることにより、効率的な搬送が可能になる。加えて、前記液体容器の落下を防止するための枠などが不要となるから、その取り出しも容易である。
【0010】
また、前記嵌合部は、前記液体容器との嵌合状態でこの容器内に流体を注入可能なものであるから、圧縮された液体容器を前記支持体に固定したままで、元の液体容器の状態に復元することができる。
【0011】
従って、本発明による請求項1に係る超薄肉プラスチック製液体容器の搬送システムによれば、省スペース化に伴い大量の液体容器を1回に搬送できることによって輸送コストが軽減されると共に、圧縮された液体容器を前記支持体に取り外しが容易な状態で固定したまま元の状態に復元することによって作業性を向上させることができる。
【0012】
【実施の形態】
本発明の好適な実施形態においては、前記窪み部の内縁面に、前記支持体を重ね合せた際の嵌合を防止するリブを設けることが好ましい。この場合、搬送や収納のために重ね合わされた前記支持体の取り外しが容易である。
【0013】
ところで、請求項2に係る超薄肉プラスチック製液体容器の搬送システムは、複数個の超薄肉プラスチック製液体容器をそれぞれ、所定の方向に圧縮した容積減少状態で搬送するための支持体を具え、該支持体の、複数の前記液体容器が互いに干渉しない位置にそれぞれ、当該液体容器の注ぎ口に通じる複数の貫通穴を設け、当該貫通穴を通して前記液体容器と反対側から当該液体容器の注ぎ口に挿入され、該注ぎ口の内周部に着脱可能に嵌合するホルダーを配置してなり、このホルダーは液体容器との嵌合状態で該液体容器を復元変形させるべく、該液体容器内に流体を注入可能とされていることを特徴とするものである。この場合、前記ホルダーは、前記注ぎ口に嵌合させることにより、この注ぎ口を保護してキズなどを防止することができ、しかも、前記液体容器の抜け防止に有効である。
【0014】
上記ホルダーの外周面には、前記嵌合部の周縁部に密接する張り出し部を設けることが好ましい。この場合、前記液体容器の抜け防止を簡単な構成で達成することができる。
【0015】
また、上記ホルダーは、前記液体容器に流体を導入するためのノズルを案内するノズル治具であることが好ましい。この場合、前記液体容器を前記支持体に固定したままで前記液体容器の復元を行う際に有効である。
【0016】
上記ホルダーおよび前記液体容器の注ぎ口は、前記ホルダーの外周面と前記液体容器の注ぎ口の内周面との一方に設けた凸条と他方に設けた溝部とによって嵌合されることが好ましい。この場合、前記ホルダーおよび前記液体容器の固定をさらに強固なものとすることができる。
【0017】
上記貫通穴は、前記液体容器の注ぎ口を嵌合させる嵌合部であってもよい。この場合、前記嵌合部を簡単な構成で成形することができる。
【0018】
本発明の好適な実施形態においては、前記支持体が薄肉のトレイであることが好ましい。この場合、インジェクション成形またはシート成形などにより容易に製造することができる。
【0019】
本発明の他の好適な実施形態においては、前記支持体が薄肉の帯状部材であることが好ましい。この場合、上記実施形態と同様に、インジェクション成形またはシート成形などにより容易に製造することができる。
【0020】
また、前記解決手段、または、上記実施形態において、前記プラスチックは、単位容積あたりの使用材料量が、0.004〜0.025(g/ml)であることが好ましい。この場合、前記液体容器は、可撓性が得られる範囲内で最も高い強度を有するため、容器の容積増大および減少に関する耐久性が向上する。
【0021】
さらに、前記解決手段、または、上記実施形態において、前記プラスチックは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂でなることが好ましい。この場合、プラスチック材料として用いられる材料は既存のものであるから、製造コストを上昇させることなく、上述したそれぞれの作用効果を得ることができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、添付図面に基づき詳細に説明する。図1〜3は、本発明の第1実施例に係る超薄肉プラスチック製液体容器の搬送システムによる作用を説明するための図であって、図1(a),(b)は搬送システム全体を示した斜視図および、後述のトレイに形成された嵌合部としての窪み11fを示した一部断面図、また、図2および図3は図1の一部断面図である。
【0023】
図1に示す如く、第1実施例の搬送システムは、超薄肉プラスチック製液体容器であるボトル1と、このボトル1を搬送するための支持体である薄肉トレイ11とを具える。
【0024】
ボトル1は、その軸線(以下、ボトル軸線という)方向O(図2,3参照)に圧縮することが可能な容器である。また、トレイ11には、複数の窪み11fが設けられている。これらの窪み11fはそれぞれ、ボトル1の注ぎ口1aを個々に嵌合させるものであって、これらの窪み11fは、ボトル1との嵌合状態でボトル1それぞれが互いに干渉しない位置に配置され、かつ、ボトル1との嵌合状態でボトル1内に流体を注入可能となっている。具体的には、窪み11fの底面に、ボトル1の注ぎ口に一致する導入孔3が形成されている(図2,3参照)。
【0025】
ここで、図1〜3を参照して、第1実施例の作用を説明する。
【0026】
まず、図1(a)に示すように、1つのボトル1の注ぎ口1aをトレイ11上の1つの窪み11fに嵌合させて複数個のボトル1をトレイ11にセットし、そらのトレイ11をそれぞれケース20内に重ね合せの状態に収納する。なお、窪み11fは、図1(b)に示すような断面形状を有し、この窪み11fにボトル1の注ぎ口1aを嵌合させる。
【0027】
トレイ11は、図2に示すように、ケース20内に重ね合せ状態に収納される。このとき、トレイ11にセットされたボトル1は、上方に配したトレイ11によって、ボトル軸線Oに沿って圧縮された容積減少状態になる。このため、成形されたボトル1を搬送する場合には、ボトル1がコンパクト化されてトレイ11を効率良く箱詰めすることができ、ケース20からの取り出しも容易である。
【0028】
ボトル1に内容物を充填する際には、まず、ボトル1がセットされたトレイ11をケース20から取り出す。次に、図3(a)に示すように、ボトル1がトレイ11に固定されている状態のまま、エアノズル5を導入孔3からボトルの注ぎ口1a内に導入する。この後、エアノズル5からボトル1内にエアを吹き込んでボトル1内にエアを充填させ、同図(b)に示すようなボトル1に復元する。
【0029】
この場合、ボトル1は、その注ぎ口1aをトレイ11の窪み11fに嵌合させるから、このトレイ11上での自立および整列が容易である。しかも、ボトル1の胴体部分1bはトレイ11に固定されないから、ボトル1を圧縮した状態で重ね合せて省スペース化が図れることにより、効率的な搬送が可能になる。加えて、トレイ11に対してボトル1の落下を防止するための枠などを設けることが不要となるから、その取り出しも容易である。なお、ボトル1の復元に関しては、エアノズル5から中身を直接入れてもよい。この場合、作業工程や設備の削減が可能になる。
【0030】
また、窪み11fに設けた導入孔3はボトル1との嵌合状態でこのボトル1内に流体を注入可能なものであるから、圧縮されたボトル1をトレイ11に固定したままで、元のボトル1の状態に復元することができる。
【0031】
従って、本実施例によれば、省スペース化に伴い大量のボトル1を1回に搬送できることによって輸送コストが軽減されると共に、圧縮されたボトル1をトレイ11に取り外しが容易な状態で固定したまま元の状態に復元することによって作業性を向上させることができる。
【0032】
図4〜6は、本発明の第2実施例であって、トレイ11に設けた複数の窪み11fの内縁面それぞれには、トレイ11を重ね合せた際の嵌合を防止するリブ4が設けられている。図4は、リブ4を有する窪み11fを示した一部断面図である。図5は、注ぎ口1aが窪み11fに嵌合した状態を示す断面図、図6は、図5のボトル1がボトル軸線Oに向かって圧縮された状態を示す断面図である。なお、第1実施例と同一部分に関しては同一符号で説明を省略する。
【0033】
上記実施例では、ボトル1は、図5に示す如く、その注ぎ口1aをトレイ11の窪み11fに嵌合させることによって固定され、第1実施例と同様、窪み11fに設けた導入孔3からボトル1内のエアが吸い出される。このため、ボトル1は圧縮された容積減少状態になる。また、ボトル1の復元も、第1実施例と同様、エアノズル5からボトル1内にエアを吹き込むことでなされる。なお、ボトル1の復元に関しては、第1実施例と同様、エアノズル5から中身を直接入れてもよい。
【0034】
なお、ボトル1は、ボトル1を別の方向から圧縮することも可能であって、例えば、図7に示す一部断面図の如く、ボトル1を半径方向に圧縮してもよい。
【0035】
図8は、第2実施例のトレイ11を重ね合せ状態で収納した際の断面図である。この場合、トレイ11設けた窪み11fの内縁面には、その半径方向内向きにリブ4が設けられているから、図8に示す如く、複数個のトレイ11を重ね合せた際に、上側に配したトレイの窪み11fの底部が下側に配したトレイの窪み11fの内部に嵌合することがない。つまり、第2実施例によれば、窪み11fに設けたリブ4がトレイ11を重ね合せた際の嵌合を防止するから、搬送や収納のために重ね合わされたトレイ11の取り外しが容易である。
【0036】
図9〜12は、本発明の第3実施例による作用を説明するための図であって、図9は、搬送システム全体を示す斜視図、図10は、後述のノズル治具を側面から示す断面図、図11は、ボトル1がセットされた後述の帯状部材12がケース20に収納された状態を示す一部断面図、また図12は、圧縮されたボトル1の復元状態を説明する側面図である。
【0037】
第3実施例の搬送システムは、図9に示す如く、超薄肉プラスチック製液体容器であるボトル1と、このボトル1を搬送するための他の支持体である、薄肉の帯状部材12と、ボトル1の注ぎ口1aに導入され、この注ぎ口1aの内周部に嵌合するホルダー6とを具える。
【0038】
ボトル1は、ボトル軸線Oの方向に圧縮することが可能な容器である(図10参照)。帯状部材12は、例えば、容易に製造できる、インジェクション成形またはシート成形からなる。帯状部材12には、この部材12の厚み方向に貫通する穴12pが設けられ、ホルダー6の円筒部を嵌合させることができる。この場合、貫通穴12pの外径は、ボトル1の注ぎ口1aの外径よりも径が小さい。
【0039】
ホルダー6は、注ぎ口1aに嵌合させることにより、この注ぎ口1aを保護し、キズなどを防止することができるものである。そのため、ホルダー6の外周面には、帯状部材12の周縁部に密接する張り出し部61を設けることが好ましい。この場合、ボトル1の抜け防止を簡単な構成で達成することができる。なお、張り出し部61の形状は、その半径方向外向きに突出する形状であればよいが、例えば、本実施例では、帯状部材12の周縁部全体に密接するカラーとする。
【0040】
加えて、ホルダー6は、ボトル1に流体を導入するノズル5(図3,6を参照)を案内する軸穴6pを具えるノズル治具であることが好ましい。この場合、ボトル1を帯状部材12に固定したままでボトル1の再成形を行う際に有効である。さらに、ホルダー6およびボトル1の注ぎ口1aは、ホルダー6の外周面に設けた凸条と、注ぎ口1aの内周面に設けた溝10によって嵌合されるものであることが好ましい。この場合、ホルダー6およびボトル1の固定をさらに強固なものとすることができる。なお、ホルダー6およびボトル1の注ぎ口1aは、ホルダー6の外周面に設けた溝と、注ぎ口1aの内周面に設けた凸条との組み合わせであってもよい。
【0041】
なお、帯状部材12において、ボトル1の注ぎ口1aを嵌合させる嵌合部は、部材12の厚み方向に貫通する穴12pであってもよい。この場合、ボトル1をセットするための嵌合部を簡単な構成で形成することができる。なお、これらの貫通穴12Pは、ボトル1との嵌合状態でボトル1それぞれが互いに干渉しない位置に配置されている。
【0042】
ここで、図9〜12を参照して、第3実施例の作用を説明する。
【0043】
まず、図9に示すように、複数個のボトル1に対して、その注ぎ口1aの上面を帯状部材12に設けた貫通穴12pの下側にある周縁部に接触させる。それからさらに、ホルダー6を注ぎ口1aに導入し、ホルダー6およびボトル1に設けた凸条および溝によって、ホルダー6を注ぎ口1aの内周面に嵌合させ、複数個のボトル1を帯状部材12にセットする。
【0044】
次に、ボトル1をセットした帯状部材12は、図11に示す如く、ケース21内に重ね合せ状態に収納される。このとき、帯状部材12は、上方に配した帯状部材12によって、ボトル軸線Oに沿って圧縮された容積減少状態になる。このため、成形されたボトル1を搬送する場合には、帯状部材12を効率良く箱詰めすることができて、ケース21からの取り出しも容易である。
【0045】
ボトル1に内容物を充填する際には、まず、ボトル1がセットされた帯状部材12をケース21から取り出す。次に、図12の左側に示すように、ボトル1が帯状部材12に固定されている状態のまま、エアノズル5をホルダー6の軸穴6pからボトル1内に導入する。この後、エアノズル5からボトル1内にエアを吹き込んでボトル1内にエアを充填させ、同図右側に示すようなボトル1に復元する。なお、ボトル1の復元に関しては、第1,2実施例と同様、エアノズル5から中身を直接入れてもよい。
【0046】
上述したところは、本発明の好適な実施例を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。本実施形態によれば、トレイまたは帯状部材は、ボトルを上向きにしてケースに収納されているが、ボトルをトレイまたは帯状部材に嵌合させているため、ボトルを下向きにして収納することも可能である。
【0047】
また、第1〜3実施例の超薄肉ボトル1を構成するプラスチックは、単位容積あたりの使用材料量が、0.004〜0.025(g/ml)であることが好ましい。この場合、ボトル1は、可撓性が得られる範囲内で最も高い強度を有するため、容器の容積増大および減少に関する耐久性が向上する。
【0048】
さらに、前記プラスチックは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂でなることが好ましい。この場合、プラスチック材料として用いられる材料は既存のものであるから、製造コストを上昇させることなく、上述したそれぞれの作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b)は、本発明の第1実施例に係る搬送システム全体を示した斜視図である。
【図2】 図1の一部断面図である。
【図3】 図1のボトルの復元を説明するための一部断面図である。
【図4】 本発明の第2実施例に係るトレイを示した断面図である。
【図5】 図4のトレイにボトルをセットした状態を示した断面図である。
【図6】 図4のトレイにセットされたボトルの復元を説明するための一部断面図である。
【図7】 図4のトレイにセットされたボトルをボトル径方向に圧縮した状態を示した一部断面図である。
【図8】 図4のトレイを重ね合せの状態で収納した場合を示した断面図である。
【図9】 本発明の第3実施例に係る搬送システム全体を示した斜視図である。
【図10】 ボトルが帯状部材を介してノズル治具で固定された状態を側面から示す断面図である。
【図11】 ボトルがセットされた帯状部材がケースに収納された状態を示す一部断面図である。
【図12】 圧縮されたボトルの復元を説明するための側面図である。
【符号の説明】
1 ボトル
1a 注ぎ口
1b ボトル本体
3 導入孔
4 リブ
5 エアノズル
6 ホルダー
6p 軸穴(ノズル穴)
10 ボトル溝
11 トレイ
11f 窪み
12 帯状部材
12p 貫通穴
20,21 ケース
61 カラー(張り出し部)
Claims (11)
- 複数個の超薄肉プラスチック製液体容器をそれぞれ、所定の方向に圧縮した容積減少状態で搬送するための支持体を具え、該支持体の、前記液体容器それぞれが互いに干渉しない位置にそれぞれ、前記液体容器の注ぎ口を嵌合させるための嵌合部が設けられ、これらの嵌合部は液体容器との嵌合状態で該液体容器を復元変形させるべく、該液体容器内にエアを注入可能とされている下向きの窪みであり、この窪みに、前記液体容器にエアを導入するためのエアノズルの導入孔を形成してなることを特徴とする、超薄肉プラスチック製液体容器の搬送システム。
- 請求項1記載の搬送システムにおいて、前記窪み部の内縁面に、前記支持体を重ね合せた際の嵌合を防止するリブを設けたことを特徴とする、搬送システム。
- 複数個の超薄肉プラスチック製液体容器をそれぞれ、所定の方向に圧縮した容積減少状態で搬送するための支持体を具え、該支持体の、複数の前記液体容器が互いに干渉しない位置にそれぞれ、当該液体容器の注ぎ口に通じる複数の貫通穴を設け、当該貫通穴を通して前記液体容器と反対側から当該液体容器の注ぎ口に挿入され、該注ぎ口の内周部に着脱可能に嵌合するホルダーを配置してなり、このホルダーは液体容器との嵌合状態で該液体容器を復元変形させるべく、該液体容器内に流体を注入可能とされていることを特徴とする、超薄肉プラスチック製液体容器の搬送システム。
- 請求項3記載の搬送システムにおいて、前記ホルダーの外周面に、前記嵌合部の周縁部に密接する張り出し部を設けることを特徴とする、搬送システム。
- 請求項3または4記載の搬送システムにおいて、前記ホルダーは、前記容器本体内に流体を導入するためのノズルを案内するノズル治具であることを特徴とする、搬送システム。
- 請求項3乃至5のいずれか一項記載の搬送システムにおいて、前記ホルダーおよび前記容器本体の注ぎ口は、前記ホルダーの外周面と前記容器本体の注ぎ口の内周面との一方に設けた凸条と他方に設けた溝部とによって嵌合されることを特徴とする、搬送システム。
- 請求項3乃至6のいずれか一項記載の搬送システムにおいて、前記貫通穴は、前記液体容器の注ぎ口を嵌合させる嵌合部であることを特徴とする、搬送システム。
- 請求項1乃至7のいずれか一項記載の搬送システムにおいて、前記支持体は、薄肉のトレイであることを特徴とする、搬送システム。
- 請求項1乃至7のいずれか一項記載の搬送システムにおいて、前記支持体は、薄肉の帯状部材であることを特徴とする、搬送システム。
- 請求項1乃至9のいずれか一項記載の搬送システムにおいて、前記プラスチックは、前記容器本体の単位容積あたりの使用材料量が、0.004〜0.025(g/ml)であることを特徴とする、搬送システム。
- 請求項1乃至10のいずれか一項記載の搬送システムにおいて、前記プラスチックは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂でなることを特徴とする、搬送システム。
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