JP3941555B2 - 冷凍サイクル装置および凝縮器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両空調用等に好適な冷凍サイクル装置およびその凝縮器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明者らは、先に、特願2001−117278号の特許出願にて、従来のレシーバサイクルおよびアキュムレータサイクルとは異なる新規な方式により蒸発器出口冷媒の過熱度を調整する冷凍サイクル装置を提案している。
【0003】
この先願のものは、具体的には、図6の冷凍サイクル基本構成において、図7に示す凝縮器構成を設定するものであり、凝縮器2の第1、第2熱交換部5、6のチューブ15の端部が連通するヘッダタンク17、18を第1、第2熱交換部5、6の左右両側に配置し、この両ヘッダタンク17、18のうち、いずれか一方のヘッダタンク17に、圧縮機1の吐出冷媒が流入する入口ジョイント24を設けるとともに、この入口ジョイント24を設けたヘッダタンク17側に気液分離器7を一体に配置している。そして、入口ジョイント24から吐出冷媒が流入するヘッダタンク17内の上部空間17aと、気液分離器7内の混合室31とを連通するガス冷媒バイパス通路33を設け、このガス冷媒バイパス通路33により入口ジョイント24からの吐出冷媒の一部を分岐して気液分離器7内の混合室31に直接導入するようにしている。
【0004】
また、第1熱交換部5で凝縮した液冷媒の一部をヘッダタンク17内の中間部空間17b’から冷媒入口通路34により分岐して気液分離器7内の混合室31に導入している。
【0005】
更に、気液分離器7内のガス冷媒および液冷媒をヘッダタンク17内の下部空間17cに戻すガス戻し用連通路40および液戻し用連通路39を設け、冷媒入口通路34の分岐点(ヘッダタンク17内の中間部空間17b’)と、ガス戻し用連通路40および液戻し用連通路39の合流点(ヘッダタンク17内の下部空間17c)との間に絞り80を設けている。この絞り80はヘッダタンク17内の下側の仕切り板19b’に形成されている。
【0006】
この絞り80前後に発生する圧力差によって、凝縮器冷媒流路途中(中間部空間17b)の液冷媒の一部を冷媒入口通路34から気液分離器7内に導入するとともに、気液分離器7内のガス冷媒及び液冷媒を下部空間17cに向けて導出するようにしている。
【0007】
上記先願では、圧縮機1の吐出冷媒の一部を気液分離器7内に直接導入して、圧縮機1の吐出冷媒と冷媒入口通路34からの液冷媒とを混合して、気液分離器7内で冷媒の気液を分離し、液冷媒を溜めるようにしている。これにより、気液分離器7内への流入冷媒の乾き度が圧縮機吐出冷媒の過熱度に応じて変化して、気液分離器7内に溜まる液冷媒量を圧縮機吐出冷媒の過熱度に応じて調整することができる。そして、この液冷媒量の調整によりサイクル内循環冷媒流量を調整し、その結果、圧縮機の吐出冷媒の過熱度、ひいては蒸発器出口冷媒の過熱度を調整するようにしている。
【0008】
従って、上記先願によると、サイクル高圧側に設けた気液分離器7内の液冷媒量の調整により蒸発器出口冷媒の過熱度を調整できるので、図1の減圧装置3として固定絞り、あるいは高圧冷媒の状態に応動する可変絞り等を使用できる。そのため、減圧装置として温度式膨張弁を用いる従来周知のレシーバサイクルに比較すると、構造が複雑で高価な温度式膨張弁を廃止できる利点がある。
【0009】
また、蒸発器出口側(サイクル低圧側)にアキュムレータを設ける従来周知のアキュムレータサイクルに比較すると、気液分離器7を冷媒比体積の小さいサイクル高圧側に設けるから、気液分離器7を小型化できる。また、圧縮機吐出冷媒の過熱度に直接応答してサイクル内循環冷媒流量を調整できるから、従来のアキュムレータサイクルに比較して、サイクル内循環冷媒流量を適正に制御でき、サイクル効率を向上できる等の利点を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記先願の冷凍サイクル装置を実際に実験検討してみると、サイクル内の循環冷媒流量が少ない時(圧縮機回転数が低い時、蒸発器4の冷房熱負荷が低い時等)に、冷媒流量の制御特性が悪化することが判明した。
【0011】
すなわち、サイクルの循環冷媒流量が多い時(圧縮機回転数が高い時、蒸発器4の冷房熱負荷が高い時等)には、図3(c)に示すように第1熱交換部5の下側通路部分(矢印bの冷媒流れ部分)で凝縮する液冷媒量(斜線部)が増加して、中間部空間17bにおける液冷媒の比率を高めることができる。そのため、絞り80前後に発生する圧力差よって中間部空間17bの液冷媒を冷媒入口通路34から気液分離器7内に十分導入できる。
【0012】
しかし、サイクルの循環冷媒流量が少ない時には図3(d)に示すように第1熱交換部5の下側通路部分(矢印bの冷媒流れ部分)で凝縮する液冷媒量(斜線部)が減少して、中間部空間17bにおける液冷媒の比率も減少する。そのため、冷媒入口通路34から気液分離器7内へ液冷媒が導入されにくくなる。
【0013】
この結果、循環冷媒流量が少ない時に、気液分離器7内に溜まる液冷媒量が圧縮機吐出冷媒の過熱度に対して過度に減少する。そのため、サイクル内の循環冷媒流量が冷房熱負荷に対して過多の状態でバランスする場合が生じる。この冷媒流量過多が生じると蒸発器出口冷媒の過熱度が低下して、圧縮機での液圧縮の原因となる。
【0014】
本発明は上記点に鑑みて、循環冷媒流量が少なくなる運転条件においても、サイクル内の循環冷媒流量を適正に調整できるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、圧縮機(1)の吐出冷媒を放熱させて凝縮させる第1熱交換部(5)と、第1熱交換部(5)の冷媒流れ下流側に設けられ、第1熱交換部(5)を通過した冷媒が流れる第2熱交換部(6)と、圧縮機(1)の吐出冷媒の一部が流入するとともに、第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一部が流入し、これら流入冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める気液分離器(7)とを有し、気液分離器(7)内部のガス冷媒を第2熱交換部(6)の入口側に向けて導出するようになっている冷凍サイクル装置であって、第1熱交換部(5)に、第2熱交換部(6)に冷媒を流入させる主冷媒流路(5a)と、主冷媒流路(5a)から区画された分岐冷媒流路(5b)とを独立に形成し、分岐冷媒流路(5b)を通過した冷媒を気液分離器(7)に導入することを特徴とする。
【0016】
これによると、第1熱交換部(5)の主冷媒流路(5a)から区画された分岐冷媒流路(5b)の通過冷媒を直接、気液分離器(7)に導入できるので、循環冷媒流量が少なくなる運転条件においても、分岐冷媒流路(5b)側で凝縮した液冷媒を気液分離器(7)に確実に導入できる。
【0017】
その結果、循環冷媒流量が少ない時にも、圧縮機吐出冷媒の過熱度に対応した適度の液冷媒量を気液分離器(7)内に溜めて、サイクル内の循環冷媒流量を冷房熱負荷に対して適切に調整できる。
【0018】
しかも、先願発明における絞り(80)が不要になるから、高流量時に絞り(80)による圧損が発生せず、その分だけ循環冷媒流量を増加して冷凍サイクルの冷房能力を向上できる。
【0019】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、第1熱交換部(5)および第2熱交換部(6)は、冷媒流路を構成するチューブ(15)を多数本並列配置した構成を有し、チューブ(15)の両端部はそれぞれヘッダタンク(17、18)と連通するようになっており、ヘッダタンク(17)内に配置した仕切り板(19a、19b)により分岐冷媒流路(5b)を 主冷媒流路(5a)から区画することを特徴とする。
【0020】
これにより、ヘッダタンク(17)内の仕切り板(19a、19b)により分岐冷媒流路(5b)を容易に区画形成できる。
【0021】
請求項3に記載の発明では、圧縮機(1)の吐出冷媒を放熱させる第1熱交換部(5)と、第1熱交換部(5)の冷媒流れ下流側に設けられ、第1熱交換部(5)を通過した冷媒が流れる第2熱交換部(6)と、両熱交換部(5、6)の左右両側に配置され、両熱交換部(5、6)の冷媒流路を構成するチューブ(15)の端部が連通するヘッダタンク(17、18)と、両ヘッダタンク(17、18)のうち、いずれか一方のヘッダタンク(17)に設けられ、圧縮機(1)の吐出冷媒が流入する冷媒入口(24)と、冷媒入口(24)を設けた一方のヘッダタンク(17)と一体に設けられ、冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める気液分離器(7)と、冷媒入口(24)に流入する吐出冷媒の一部を分岐して気液分離器(7)内に導入するガス冷媒バイパス通路(33)と、第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一部を気液分離器(7)内に導入する冷媒入口通路(34)と、気液分離器(7)内部のガス冷媒を第2熱交換部(6)の入口側に向けて導出するガス戻し用連通路(40)とを備える冷凍サイクル装置の凝縮器であって、第1熱交換部(5)に、第2熱交換部(6)に冷媒を流入させる主冷媒流路(5a)と、主冷媒流路(5a)から区画された分岐冷媒流路(5b)とを独立に形成し、分岐冷媒流路(5b)を通過した冷媒を冷媒入口通路(34)から気液分離器(7)に導入する、冷凍サイクル装置の凝縮器を特徴としている。
【0022】
これにより、第1熱交換部(5)と第2熱交換部(6)と気液分離器(7)とを一体化した凝縮器により、請求項1の作用効果を発揮できる。
【0023】
請求項4に記載の発明では、請求項3において、一方のヘッダタンク(17)内に配置した仕切り板(19a、19b)により分岐冷媒流路(5b)を 主冷媒流路(5a)から区画することを特徴とする。
【0024】
これにより、請求項3の気液分離器一体型の凝縮器において、ヘッダタンク(17)内の仕切り板(19a、19b)により分岐冷媒流路(5b)を容易に区画形成できる。
【0025】
請求項5に記載の発明では、請求項3または4において、気液分離器(7)に、第1熱交換部(5)と第2熱交換部(6)との間の冷媒流路を連通させるサブ連通路(72、73、74)を備えることを特徴とする。
【0026】
これによると、第1、第2熱交換部(5、6)の配置形態をサブ連通路(72、73、74)の連通機能を利用して種々変更することが可能となり、凝縮器の冷媒流路の設計上の自由度が向上する。
【0027】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態による冷凍サイクル装置の基本構成図であり、車両空調用冷凍サイクルに適用した場合を示している。図2は第1実施形態による気液分離器一体型の凝縮器を示している。
【0029】
圧縮機1は電磁クラッチ1aを介して車両エンジンEによりベルト駆動される。圧縮機1から吐出された高圧のガス冷媒は凝縮器2に流入し、ここで、外気と熱交換して冷却され、凝縮する。なお、凝縮器2は車両走行による走行風を受けて冷却される部位、具体的には車両エンジンルーム内の最前部等に配置され、走行風および凝縮器用冷却ファン(図示せず)の送風空気により冷却される。
【0030】
減圧装置3は凝縮器2で通過した冷媒を低圧の気液2相状態に減圧するためのものであり、本例ではオリフィス、ノズル、キャピラリーチューブ等の固定絞りで構成してある。
【0031】
蒸発器4は減圧装置3を通過した低圧冷媒を図示しない空調用送風機の送風空気から吸熱して蒸発させるものである。蒸発器4は図示しない空調室内ユニットのケース内に配置され、蒸発器4で冷却された冷風は周知のごとく図示しないヒータコア部で温度調整された後に車室内へ吹き出す。蒸発器4で蒸発したガス冷媒は圧縮機1に吸入される。
【0032】
凝縮器2は、冷媒流れ方向の順に設けた第1熱交換部5と第2熱交換部6とを有しており、そして、第1熱交換部5と第2熱交換部6との間に冷媒の気液分離を行う気液分離器7を一体に設置する構成となっている。
【0033】
次に、凝縮器2の具体的構成を図2により説明すると、凝縮器2は水平方向に延びて冷媒流路を構成する多数本の偏平チューブ15とこれに接合されるコルゲートフィン16とから構成される熱交換部を有し、この熱交換部の上側に第1熱交換部5を構成し、その下側に第2熱交換部6を構成している。
【0034】
この両熱交換部5、6の左右両側にヘッダタンク(サイドタンク)17、18を上下方向に配置し、偏平チューブ15の左右両端部をヘッダタンク17、18に接合するとともに、偏平チューブ15内の冷媒流路の左右の端部はそれぞれヘッダタンク17、18の内部に連通する。
【0035】
ここで、一方のヘッダタンク17の内部空間は2枚の仕切り板19a、19bにより上中下3つの空間17a、17b、17cに仕切られている。また、他方のヘッダタンク18の内部空間は1枚の仕切り板20により上下2つの空間18a、18bに仕切られている。
【0036】
一方のヘッダタンク18の上部には冷媒入口をなす入口ジョイント24が接合され、この入口ジョイント24からヘッダタンク17の上部空間17aに圧縮機1の吐出冷媒が流入する。他方のヘッダタンク18の下部に冷媒出口をなす出口ジョイント25が接合され、この出口ジョイント25からヘッダタンク18の下部空間18b内の冷媒が凝縮器2の外部へ出て、減圧装置3側へ向かう。
【0037】
気液分離器7は上下方向に延びる細長のタンク形状からなり、左右2つのヘッダタンク17、18のうち、入口ジョイント24が設けられた一方のヘッダタンク17に一体に接合されている。なお、第1、第2熱交換部5、6、ヘッダタンク17、18、気液分離器7等はすべてアルミニュウム材で構成され、ろう付けにより一体構造に組み付けられる。
【0038】
次に、気液分離器7と、凝縮器2側冷媒流路との結合関係を説明すると、気液分離器7内に隔壁30により区画され上下方向に延びる混合室31を形成し、この混合室31は出口穴32により気液分離器7内の上部空間(ガス冷媒域)に連通している。また、混合室31はガス冷媒バイパス通路33によりヘッダタンク17内の上部空間17aに連通し、更に、混合室31は冷媒入口通路34によりヘッダタンク17内の中間部空間17bに連通している。
【0039】
これにより、入口ジョイント24からの圧縮機吐出冷媒の一部がヘッダタンク17内の上部空間17aにてガス冷媒バイパス通路33に矢印dのように分岐され、このガス冷媒バイパス通路33を通過して混合室31内へ直接導入される。また、ヘッダタンク17内の中間部空間17bに流入する凝縮後の液冷媒が冷媒入口通路34を通過して矢印cのように混合室31内へ導入される。従って、この圧縮機吐出冷媒(過熱ガス冷媒)と液冷媒が混合室31内で混合される。なお、ガス冷媒バイパス通路33および冷媒入口通路34は気液分離器7とヘッダタンク17の壁面を貫通する貫通穴にて構成できる。
【0040】
ここで、ヘッダタンク17の内部空間の仕切り構造について具体的に説明すると、上側の仕切り板19aは先願(図7)の上側の仕切り板19aと同じものである。これに反し、下側の仕切り板19bは先願の下側の仕切り板19b’と全く別のものである。
【0041】
すなわち、本実施形態における下側の仕切り板19bは第1に、固定絞り80を持たない完全な仕切り板である。また、第2には、下側の仕切り板19bは、気液分離器7内に流入する液冷媒専用の分岐冷媒流路5bを第1熱交換部5の主冷媒流路5aから分岐して形成するためのものである。このため、下側の仕切り板19bの配置位置は先願の下側の仕切り板19b’よりも上方であり、上側の仕切り板19aに近接配置されている。
【0042】
ガス冷媒バイパス通路33から混合室31(気液分離器7)内へ直接導入される圧縮機吐出冷媒は、主冷媒流れに比較して十分流量の小さい分岐流れであるため、この圧縮機吐出冷媒の分岐流れに対応して上記分岐冷媒流路5bの流量も主冷媒流路5aの流量に比較して十分小さい値に設定する。そのため、主冷媒流路5aのチューブ積層段数(図2の上下方向の積層段数)が6〜14段程度であるのに対して、分岐冷媒流路5bのチューブ積層段数は2〜6段程度の少ない数である。この結果、本実施形態の下側の仕切り板19bは先願の下側の仕切り板19b’よりも上側の仕切り板19aに近接して配置されることになる。
【0043】
また、本実施形態では、下側の仕切り板19bの配置位置の選択により分岐冷媒流路5bと主冷媒流路5aとの通路面積の割合が規定され、それにより、分岐冷媒流路5bの分岐流量を規定できるので、冷媒入口通路34の穴径を先願の場合より大きくできる。先願の場合は、冷媒入口通路34の穴径が気液分離器7内に流入する液冷媒流量に直接影響するので、冷媒入口通路34の穴径を例えば、1mm程度に絞っているが、本実施形態の冷媒入口通路34の穴径は2.0mm以上、例えば、3mm程度の大きな値に設定できる。この冷媒入口通路34の穴径は液戻し用の連通路39の穴径よりも十分大きい値である。
【0044】
この液戻し用の連通路39も気液分離器7とヘッダタンク17の壁面を貫通する貫通穴にて構成される。この連通路39は上記冷媒入口通路34および下記ガス戻し用連通路40に比較して通路面積が十分小さい(例えば、穴径:1mm程度)ものであり、気液分離器7内の下部空間をヘッダタンク17内の下部空間17cに連通させる。これにより、気液分離器7内の下部に溜まる液冷媒を連通路39によりヘッダタンク17内の下部空間17cに向けて常時少量ずつ戻すことができる。ここで、気液分離器7内に溜まる液冷媒には圧縮機1の潤滑オイルが溶け込んでいるので、連通路39を通して液冷媒をサイクル循環冷媒に戻すことにより圧縮機1へのオイル戻り性を良好に維持できる。
【0045】
気液分離器7内の上部空間はガス戻し用の連通路40によりヘッダタンク17内の下部空間17cに連通させる。これにより、気液分離器7内の上部のガス冷媒をヘッダタンク17内の下部空間17cに常時戻すことができる。ガス戻し用の連通路40は本例では気液分離器7の外部に設けたパイプ部材により構成している。
【0046】
なお、気液分離器7内には冷媒中の水分を吸着する乾燥剤41が配置される。この乾燥剤41は、気液分離器7を含む凝縮器2をろう付けにより組み付けた後に、気液分離器7の底部開口部から気液分離器7内に挿入され、この底部開口部はキャップ部材42によって密封される。このキャップ部材42は気液分離器7の底部開口部にねじ止め等により弾性シール材を介在して気密に固定される。
【0047】
次に、上記構成において第1実施形態の作動を説明する。圧縮機1の吐出冷媒は入口ジョイント24からヘッダタンク17の上部空間17aを経て第1熱交換部5の上半部の偏平チューブ15を図2の矢印aのように水平方向に通過してヘッダタンク18の上部空間18aに流入して、ここで、Uターンする。そして、空間18a内の冷媒は、ヘッダタンク17内の下側の仕切り板19bによって矢印b1、b2の2つの流れに分かれる。
【0048】
つまり、下側の仕切り板19bによって第1熱交換部5の下半部の偏平チューブ群が主冷媒流路5aのチューブ群と分岐冷媒流路5bのチューブ群とに区分されるので、空間18a内の冷媒は主冷媒流路5aのチューブ群を通過する主冷媒流れb1と分岐冷媒流路5bのチューブ群を通過する分岐冷媒流れb2とに分かれる。
【0049】
通常のサイクル運転条件であれば、圧縮機1の吐出冷媒は第1熱交換部5のUターン状の冷媒流路を流れる間に外気中に放熱して凝縮されるので、主冷媒流路5aを通過して凝縮した液冷媒はヘッダタンク17の下部空間17cに直接流入する。また、分岐冷媒流路5bにおいて凝縮した液冷媒は中間部空間17b内に流入する。なお、サイクル運転条件の変動により所定乾き度を持った気液2相冷媒が下部空間17c、中間部空間17b内に流入する場合がある。
【0050】
そして、中間部空間17b内に流入した液冷媒(分岐冷媒流れ)は矢印cのように冷媒入口通路34から混合室31内へ導入される。また、入口ジョイント24からの圧縮機吐出冷媒の一部がヘッダタンク17内の上部空間17aおよびガス冷媒バイパス通路33を経て矢印dのように混合室31内へ直接導入される。そのため、混合室31内では圧縮機吐出冷媒の一部と第1熱交換部5で凝縮した液冷媒の一部が混合されて、混合室31の出口穴32から矢印eのように気液分離器7内の上部に流入する。
【0051】
気液分離器7内で冷媒の気液が密度差により分離され、気液分離器7内の下方側に液冷媒が溜まり、上方側にガス冷媒が集まる。気液分離器7内のガス冷媒は、矢印fのようにガス戻し用連通路40を通過してヘッダタンク17の下部空間17c内に流入する。また、気液分離器7内の下方の液冷媒も、矢印gのように液戻し用連通路39を通過してヘッダタンク17の下部空間17c内に流入する。
【0052】
従って、下部空間17cには、主冷媒流路5aからの凝縮器主流路の冷媒と、気液分離器7内のガス冷媒と気液分離器7内の液冷媒の三者が流入する。これらの冷媒は下部空間17cで混合され第2熱交換部6の偏平チューブ15を矢印hのように通過してここで再度大気中に放熱して過冷却状態になる。この過冷却液冷媒はヘッダタンク18の下部空間18bに流入した後、出口ジョイント25から凝縮器2の外部へ出て、減圧装置3側へ向かう。
【0053】
ところで、以上のような作動を行うため、第1熱交換部5を通過して冷却され凝縮して液冷媒(または気液2相冷媒)の一部および入口ジョイント24からの吐出冷媒の一部が混合室31内で混合し、熱交換することにより、混合室31の出口穴32から気液分離器7内に流入する冷媒は、圧縮機吐出冷媒の過熱度に応じた乾き度を持った気液2相状態となる。
【0054】
この結果、気液分離器7内に溜まる液冷媒量が圧縮機吐出冷媒の過熱度に応じた量となる。換言すると、圧縮機吐出冷媒の過熱度の変化に応答して気液分離器7内に溜まる液冷媒量を調整できる。この液冷媒量の調整により、サイクル循環冷媒流量を調整して、圧縮機吐出冷媒の過熱度を調整できる。
【0055】
より具体的に述べると、夏場のような冷房高負荷時に蒸発器出口冷媒の過熱度が大きくなると、圧縮機1吐出冷媒の過熱度も大きくなる。そのため、ガス冷媒バイパス通路33から混合室31内に過熱度の大きいガス冷媒が流入する。
【0056】
この過熱度の大きい高温ガス冷媒の流入により、冷媒入口通路34からの液冷媒の蒸発が促進され、流入冷媒の乾き度が増大して気液分離器7内に溜まる液冷媒量を減少させる。これにより、気液分離器7からガス戻し用連通路40を経て凝縮器2へ戻されるガス冷媒量を増加させるので、サイクル内の循環冷媒流量を増加させることができ、蒸発器出口冷媒の過熱度を減少させることができる。
【0057】
一方、冷房熱負荷が小さくて、蒸発器出口冷媒の過熱度が0付近であったり、圧縮機1に液冷媒戻りが生じるような条件下では、圧縮機1吐出冷媒の過熱度も小さくなるので、バイパス吐出冷媒による液冷媒の蒸発作用が低下し、流入冷媒の乾き度が減少する。そのため、気液分離器7では、冷媒入口通路34からの液冷媒流入による液冷媒の貯留量が増加し、サイクル内の循環冷媒流量を減少させる。
【0058】
そして、気液分離器7内での液冷媒量の増加により、再び、サイクル内循環冷媒流量が不足する事態が発生すれば、圧縮機1吐出冷媒の過熱度増加が気液分離器7内にフィードバックされ、気液分離器7内の液冷媒量を減少させ、サイクル内の循環冷媒流量を増加させる。
【0059】
以上のように、バイパス吐出冷媒を気液分離器7内に直接導入することにより、圧縮機1吐出冷媒の過熱度変化を気液分離器7内の液冷媒量の調整に応答良くフィードバックすることができる。そして、この液冷媒量の調整作用を通じてサイクル内の循環冷媒流量を調整し、圧縮機1吐出冷媒の過熱度を制御していることになる。圧縮機1での圧縮過程は基本的に等エントロピ変化であるから、圧縮機1吐出冷媒の過熱度を制御できれば、蒸発器出口冷媒の過熱度を制御できることになる。
【0060】
ところで、図6、7の先願によると、前述したように、サイクル内の循環冷媒流量が減少すると、図3(d)に示すように第1熱交換部5の下側通路部分(矢印bの冷媒流れ部分)で凝縮する液冷媒量が減少して、中間部空間17b’における液冷媒の比率が減少する。その結果、冷媒入口通路34から気液分離器7内へ液冷媒が導入されにくくなり、気液分離器7内に溜まる液冷媒量が圧縮機吐出冷媒の過熱度に対して過度に減少する。
【0061】
これに対し、本実施形態では、先願の第1熱交換部5の下側通路部分(矢印bの冷媒流れ部分)に相当する冷媒流路を、ヘッダタンク17内の下側仕切り板19bによって主冷媒流路5aと分岐冷媒流路5bとに区画している。ここで、主冷媒流路5a側の下部空間17cでの曲がり圧損、分岐冷媒流路5b側の冷媒入口通路34、出口穴32等の圧損等に比較して、第1熱交換部5の主冷媒流路5aと分岐冷媒流路5bにおける圧損が十分大きい。
【0062】
そのため、この両冷媒流路5a、5bの冷媒流路面積比(S1/S2)、換言すると積層チューブ段数比により両冷媒流路5a、5bの冷媒流量比がほとんど決定される。それ故、この冷媒流量比はサイクル内の循環冷媒流量の増減の影響をほとんど受けない。
【0063】
従って、図3(a)に示す高流量時(全循環冷媒流量=Gr1の時)における主冷媒流路5aの冷媒流量Gr11と分岐冷媒流路5bの冷媒流量Gr12の比率(Gr12/Gr11)と、図3(b)に示す低流量時(全循環冷媒流量=Gr2の時)における主冷媒流路5aの冷媒流量Gr21と分岐冷媒流路5bの冷媒流量Gr22の比率(Gr22/Gr21)がほぼ等しい関係となる。
【0064】
そして、図3(b)に示す低流量時には各冷媒流路5a、5bで凝縮する液冷媒量が減少するものの、分岐冷媒流路5bおよびこれの下流側に形成される中間部空間17b及び冷媒入口通路34は気液分離器7内に冷媒を供給するための専用流路になっている。そのため、分岐冷媒流路5bで凝縮した液冷媒は中間部空間17bを通過してそのまま気液分離器7内に導入できる。
【0065】
その結果、循環冷媒流量が少なくなる運転条件においても、分岐冷媒流路5b側で凝縮した液冷媒を気液分離器7内に確実に導入できるので、圧縮機吐出冷媒の過熱度に対応した適度の液冷媒量を気液分離器7内に溜めて、サイクル内の循環冷媒流量を冷房熱負荷に対して適切に調整できる。
【0066】
しかも、先願発明における絞り80が不要になるから、高流量時に絞り80による圧損が発生せず、その分だけ循環冷媒流量を増加して冷凍サイクルの冷房能力を向上できる。
【0067】
なお、先願発明において、低流量時における気液分離器7内への液冷媒の導入を促進するために、冷媒入口通路34の開口位置を下げることが考えられるが、この対策では、高流量時に気液分離器7内への液冷媒の導入量が過剰となり、サイクル内の循環冷媒流量の不足をきたすので、好ましくない。
【0068】
(第2実施形態)
第1実施形態では、凝縮器2の冷媒主流路を、凝縮器2の偏平チューブ15の流路とヘッダタンク17、18の内部空間とにより構成しているので、図2に示すように、第1熱交換部5のうち、下流側の主冷媒流路5aと分岐冷媒流路5bの部分を必然的に第2熱交換部6に隣接して配置することになり、第2実施形態の図4に示すように、第1熱交換部5の上流側部分(矢印a方向の流れ部分)を第2熱交換部6に隣接して配置することができない。
【0069】
そこで、第2実施形態では図4、図5に示すように、気液分離器7の筒状本体部70に凝縮器2の冷媒主流路の連通路を一体成形して、第1実施形態よりも凝縮器2における冷媒流路の配置構成の自由度を向上させるものである。
【0070】
第2実施形態を具体的に説明すると、気液分離器7の筒状本体部70は上下方向に延びる筒状体であり、この筒状本体部70には、上下方向に延びる円形状の第1貫通穴部71と、この第1貫通穴部71の側方において、第1貫通穴部71よりも小さい断面積にて上下方向に延びる円形状の第2貫通穴部72が設けてある。
【0071】
この第1、第2貫通穴部71、72は互いに上下方向に平行に延びる穴形状であるから、筒状本体部70の材料としてアルミニュウム材を用い、アルミニュウム材を押出成形することにより、第1、第2貫通穴部71、72を有する筒状本体部70の形状を一体成形できる。
【0072】
ところで、第1貫通穴部71は、気液分離器7の気液分離のための空間を形成するものであり、また、第1貫通穴部71内には冷媒中の水分を吸着する乾燥剤41が配置される。また、第2貫通穴部72は凝縮器2の第1熱交換部5と第2熱交換部6との間の冷媒流路を連通させるサブ連通路を構成する。
【0073】
一方、ヘッダタンク17の内部空間は3枚の仕切り板19a、19b、19cにより上下方向に4つの空間17a、17b1、17b2、17cに仕切っている。そして、入口ジョイント24を上から3番目の中間部空間17b2に連通するように設けている。従って、ガス冷媒バイパス通路33は、この3番目の中間部空間17b2と第1貫通穴部71の内部空間とを連通するように、筒状本体部70とヘッダタンク17の壁面を貫通している。
【0074】
また、冷媒入口通路34は上から2番目の中間部空間17b1と第1貫通穴部71の内部空間とを連通するように、筒状本体部70とヘッダタンク17の壁面を貫通している。また、液冷媒戻し用の連通路39は第1貫通穴部71の内部空間の下部と下部空間17cとを連通するように、筒状本体部70とヘッダタンク17の壁面を貫通している。
【0075】
そして、図5に示すように第2貫通穴部72の上端部付近とヘッダタンク17の上部空間17aとを連通するように、連通穴73が筒状本体部70とヘッダタンク17の壁面を貫通して設けてある。また、第2貫通穴部72の下端部付近は、連通穴73と同様の連通穴74(図4)によって、ヘッダタンク17の下部空間17cに連通する。
【0076】
すなわち、ヘッダタンク17において、最上部と最下部に互いに離れて配置される上部空間17aと下部空間17cとの間を筒状本体部70の第2貫通穴部(サブ連通路)72を介して連通することができる。矢印iはこの第2貫通穴部72での冷媒流れを示す。
【0077】
なお、筒状本体部70の底面部に蓋部材42をシール固定して、第1、第2貫通穴部71、72の底面部を密封するようにしてある。また、筒状本体部70の上面部には蓋部材420を一体に接合(ろう付け等)して、第1、第2貫通穴部71、72の上面部を密封するようにしてある。
【0078】
第2実施形態によると、図4の各矢印a〜iに示すように冷媒流路が構成され、第1実施形態と基本的に同様の作用効果を発揮できることに加え、第1熱交換部5のうち、入口ジョイント24からの冷媒が流れる上流側部分(矢印a方向の流れ部分)を凝縮器2の熱交換部上下方向の中間部位に配置し、第1熱交換部5のうち、下流側の主冷媒流路5aと分岐冷媒流路5bの部分を凝縮器2の熱交換部上下方向の最上部に配置することができる。
【0079】
つまり、第2実施形態では、気液分離器7の筒状本体部70に上下方向に延びるサブ連通路を構成する第2貫通穴部72を備えることにより、第1実施形態よりも凝縮器2における冷媒流路の配置構成の自由度を向上できる。
【0080】
なお、第2実施形態では、ガス冷媒バイパス通路33からのガス冷媒と、冷媒入口通路34からの液冷媒を直接、第1貫通穴部71内の空間(気液分離空間)に導入しているが、筒状本体部70に上下方向に延びる貫通穴部を追加して、この追加貫通穴部により第1実施形態の混合室31に相当する混合通路を構成するようにしてもよい。
【0081】
また、筒状本体部70に上下方向に延びる貫通穴部を更に追加して、この追加貫通穴部によりガス冷媒戻し用の連通路40を構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による冷凍サイクルの基本構成図である。
【図2】第1実施形態による気液分離器一体型凝縮器を示す模式的断面図である。
【図3】第1実施形態および先願発明の作動説明図である。
【図4】第2実施形態による気液分離器一体型凝縮器を示す模式的断面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】先願発明による冷凍サイクルの基本構成図である。
【図7】先願発明による気液分離器一体型凝縮器を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…凝縮器、5…第1熱交換部、6…第2熱交換部、
5a…主冷媒流路、5b…分岐冷媒流路、7…気液分離器、15…チューブ、
17、18…ヘッダタンク、19a、19b、19c、20…仕切り板、
24…入口ジョイント(冷媒入口)、33…ガス冷媒バイパス通路、
34…冷媒入口通路、39…液戻し用連通路、40…ガス戻し用連通路。

Claims (5)

  1. 圧縮機(1)の吐出冷媒を放熱させて凝縮させる第1熱交換部(5)と、
    前記第1熱交換部(5)の冷媒流れ下流側に設けられ、前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒が流れる第2熱交換部(6)と、
    前記圧縮機(1)の吐出冷媒の一部が流入するとともに、前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一部が流入し、これら流入冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める気液分離器(7)とを有し、
    前記気液分離器(7)内部のガス冷媒を前記第2熱交換部(6)の入口側に向けて導出するようになっている冷凍サイクル装置であって、
    前記第1熱交換部(5)に、前記第2熱交換部(6)に冷媒を流入させる主冷媒流路(5a)と、前記主冷媒流路(5a)から区画された分岐冷媒流路(5b)とを独立に形成し、
    前記分岐冷媒流路(5b)を通過した冷媒を前記気液分離器(7)に導入することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記第1熱交換部(5)および前記第2熱交換部(6)は、冷媒流路を構成するチューブ(15)を多数本並列配置した構成を有し、前記チューブ(15)の両端部はそれぞれヘッダタンク(17、18)と連通するようになっており、
    前記ヘッダタンク(17)内に配置した仕切り板(19a、19b)により前記分岐冷媒流路(5b)を 前記主冷媒流路(5a)から区画することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 圧縮機(1)の吐出冷媒を放熱させる第1熱交換部(5)と、
    前記第1熱交換部(5)の冷媒流れ下流側に設けられ、前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒が流れる第2熱交換部(6)と、
    前記両熱交換部(5、6)の左右両側に配置され、前記両熱交換部(5、6)の冷媒流路を構成するチューブ(15)の端部が連通するヘッダタンク(17、18)と、
    前記両ヘッダタンク(17、18)のうち、いずれか一方のヘッダタンク(17)に設けられ、前記圧縮機(1)の吐出冷媒が流入する冷媒入口(24)と、前記冷媒入口(24)を設けた前記一方のヘッダタンク(17)と一体に設けられ、冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める気液分離器(7)と、
    前記冷媒入口(24)に流入する前記吐出冷媒の一部を分岐して前記気液分離器(7)内に導入するガス冷媒バイパス通路(33)と、
    前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一部を前記気液分離器(7)内に導入する冷媒入口通路(34)と、
    前記気液分離器(7)内部のガス冷媒を前記第2熱交換部(6)の入口側に向けて導出するガス戻し用連通路(40)とを備える冷凍サイクル装置の凝縮器であって、
    前記第1熱交換部(5)に、前記第2熱交換部(6)に冷媒を流入させる主冷媒流路(5a)と、前記主冷媒流路(5a)から区画された分岐冷媒流路(5b)とを独立に形成し、
    前記分岐冷媒流路(5b)を通過した冷媒を前記冷媒入口通路(34)から前記気液分離器(7)に導入することを特徴とする冷凍サイクル装置の凝縮器。
  4. 前記一方のヘッダタンク(17)内に配置した仕切り板(19a、19b)により前記分岐冷媒流路(5b)を 前記主冷媒流路(5a)から区画することを特徴とする請求項3に記載の冷凍サイクル装置の凝縮器。
  5. 前記気液分離器(7)に、前記第1熱交換部(5)と前記第2熱交換部(6)との間の冷媒流路を連通させるサブ連通路(72、73、74)を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の冷凍サイクル装置の凝縮器。
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