JP2019211138A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラジエータの放熱能力を増加させ、ラジエータの伝熱面積を低減する。【解決手段】室外ユニット100の筐体側部に設けた室外熱交換器105を介して外気を筐体内に導入し、筐体上部に排出する送風ファン106を筐体上部に設け、室外熱交換器105を筐体の側部のうち対向する一方の側部の各々に配置するとともに、ガスエンジンの冷却水が流通するラジエータ113を、筐体側部のうち室外熱交換器105を配置した他方の側部に少なくとも一つ配置する。【選択図】図11
Description
本発明は、冷媒を圧縮する圧縮機をガスエンジンによって駆動するガスヒートポンプ式空気調和装置に関するものである。
冷媒を圧縮する圧縮機をガスエンジンによって駆動するガスヒートポンプ式空気調和装置(以下GHP)において、ガスエンジンの冷却水回路に設けられるラジエータと、冷媒が循環する室外熱交換器とを、導入外気の流れ方向に並べて配置し、ラジエータと室外熱交換器との間に隙間を設けて分離し、ラジエータを冷房運転時における導入外気の流れ方向下流側に配置した空気調和装置が提案されている。(例えば、特許文献1)
図14は、特許文献1において、冷媒が循環する室外熱交換器401とラジエータ402を並べ構成された室外熱交換器ユニット400の構造を示したものである。特許文献1では、ガスエンジンの冷却水回路に設けられるラジエータ402と、冷媒が循環する室外熱交換器401とを導入外気の流れ方向に並べて配置し、ラジエータ402と室外熱交換器401との間に隙間403を設けて分離すると共に、ラジエータ402を冷房運転時における導入外気の流れ方向下流側に配置し、室外熱交換器ユニット400として構成している。
図14は、特許文献1において、冷媒が循環する室外熱交換器401とラジエータ402を並べ構成された室外熱交換器ユニット400の構造を示したものである。特許文献1では、ガスエンジンの冷却水回路に設けられるラジエータ402と、冷媒が循環する室外熱交換器401とを導入外気の流れ方向に並べて配置し、ラジエータ402と室外熱交換器401との間に隙間403を設けて分離すると共に、ラジエータ402を冷房運転時における導入外気の流れ方向下流側に配置し、室外熱交換器ユニット400として構成している。
特許文献1の構成によれば、ラジエータ402と室外熱交換器401の間に隙間403があるため両者間の熱伝達がなくなり、また、ラジエータ402を冷房運転時の導入空気流れ方向下流側に配置したので、冷房運転時にラジエータ402により加熱された導入空気が室外熱交換器401を通過しなくなる。このため、冷房運転時に室外熱交換器401がエンジン排熱の影響を受けるのを防止でき、成績係数(COP)を向上させることが可能としている。
しかしながら、前記従来の構成では、ラジエータと室外熱交換器の間に隙間があるため、両者間の熱伝達はなくなるものの、冷房運転時、ラジエータに導入される外気は、室外熱交換器で冷媒の熱を奪い、温度が上昇しているため、ラジエータ内の冷却水温度とラジエータ導入外気の温度差が小さくなるという課題があった。すなわち、必要放熱量を確保するためにラジエータの伝熱面積を大きくする必要があり、ラジエータが大型化する。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ラジエータ内の冷却水温度と導入外気の温度差を大きくすることを目的とする。すなわち、必要放熱量を確保するためのラジエータの伝熱面積を小さくし、ラジエータを小型化することが可能なガスヒートポンプ式空気調和装置を提供するもことを目的とする。
上記従来の課題を解決するため、本発明の空気調和装置は、ガスエンジンを駆動源とする圧縮機を搭載した室外ユニットを有し、室外ユニットの筐体側部に設けた冷媒用の室外熱交換器を介して外気を室外ユニットの筐体内に導入し、室外ユニットの筐体上部に排出する送風ファンを室外ユニットの筐体上部に設け、ガスエンジンの冷却水が流通するラジ
エータを、室外ユニットの筐体側部のうち、室外熱交換器を配置していない位置に配置したことを特徴とする。これによれば、ラジエータを室外熱交換器の配置されていない筐体側面に設けたので、ラジエータには室外熱交換器で冷媒の熱を奪った外気ではなく、外気が直接流入する。
エータを、室外ユニットの筐体側部のうち、室外熱交換器を配置していない位置に配置したことを特徴とする。これによれば、ラジエータを室外熱交換器の配置されていない筐体側面に設けたので、ラジエータには室外熱交換器で冷媒の熱を奪った外気ではなく、外気が直接流入する。
本発明の空気調和装置は、ラジエータに外気が直接流入するため、ラジエータ内の冷却水温度とラジエータ導入外気の温度差を大きくすることができる。よって、ラジエータの伝熱面積を小さく、延いてはラジエータを小型化することができる。
本発明における空気調和装置は、ガスエンジンを駆動源とする圧縮機を搭載した室外ユニットにおいて、室外ユニットの筐体側部に設けた冷媒用の室外熱交換器を介して外気を室外ユニットの筐体内に導入し、室外ユニットの筐体上部に排出する送風ファンを室外ユニットの上部に設け、ガスエンジンの冷却水が流通するラジエータを、室外ユニットの筐体側部のうち、室外熱交換器を配置していない位置に配置したことを特徴とする。また、室外熱交換器を室外ユニットの筐体側部のうち一方の対向する側部の各々に配置するとともに、ラジエータを、室外熱交換器を配置していない他方の対向する側部のうち少なくとも一方に配置したものである。
上記により、ラジエータを室外熱交換器の配置されていない筐体側面に設けたので、ラジエータには室外熱交換器で冷媒の熱を奪った外気ではなく、外気が直接流入する。ラジエータに外気が直接流入するため、ラジエータ内の冷却水温度とラジエータ導入外気の温度差を大きくすることができる。よってラジエータの伝熱面積を小さく、延いてはラジエータを小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。
本発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態における空気調和装置の冷媒流路、冷却水流路を示すものである。実線は冷媒流路を、点線は冷却水流路を示している。
まず、冷媒流路について説明する。図1において、空気調和装置1は、室外ユニット100、室内ユニット200で構成され、室内ユニット200は室外ユニット100から延びるユニット配管に接続されている。
室外ユニット100において、圧縮機101はガスエンジン102とベルト等の動力伝達手段により連結されている。
オイルセパレータ103は圧縮機101の吐出配管の下流に設置されており、圧縮機101の吐出冷媒ガスに含まれる冷凍機油(以下、オイル)を分離する。オイルセパレータ103で分離されたオイルは図示しない油戻し管により圧縮機101の吸入配管に戻される。四方弁104は冷房と暖房で冷凍サイクルを切替えるためのものであり、図1では冷房時の流れを示している。室外熱交換器105は、送風ファン106により冷房時は冷媒の熱を外部へ放熱し、暖房時は外気の熱を吸熱する。減圧装置107は冷媒の圧力、流量を調節する。アキュムレータ108は、圧縮機101の吸入配管に接続され、圧縮機101にガス冷媒を供給する。
排熱回収熱交換器109は、排熱回収減圧装置110を介して、室外熱交換器105と並列に接続され、暖房時、冷媒は後述する冷却水からも吸熱できる構成となっている。
室内ユニット200において、室内熱交換器201は、室内送風ファン202により、冷房時は室内の熱を吸熱し、暖房時は冷媒の熱を室内へ放熱する。室内機減圧装置203は、冷媒の圧力、流量を調節する。図1において、室内ユニット200は、一台のみ設置されているが、室外ユニット100に対し、複数台並列に設置されてもよい。
次に冷却水流路について説明する。冷却水流路は、冷却水ポンプ111、リザーバタンク112、ラジエータ113、三方弁114、排熱回収熱交換器109を備え、これらにより構成される回路を巡る冷却水により、ガスエンジン102を冷却するための流路である。冷却水ポンプ111は、ガスエンジン102の冷却水を回路に循環させるために設けられている。リザーバタンク112は、冷却水の余剰分を一時貯留したり、冷却水が不足した場合に補充したりするためのものである。ラジエータ113は、送風ファン106により冷却水の放熱を行う。ラジエータ113の配置については後述する。三方弁114は、冷却水の流路をラジエータ113側へ流したり、排熱回収熱交換器109側へ流したり、ラジエータ113および排熱回収熱交換器109の双方へ流すことができるようになっており、冷房時はラジエータ113へ、暖房時は一部の冷却水をラジエータ113へ、残りの冷却水を排熱回収熱交換器109へ流し、エンジンに戻る冷却水の温度を略一定に保つように制御する。前述したように、暖房時、冷媒および冷却水を排熱回収熱交換器109に流すことで、冷媒は冷却水の熱から吸熱し、蒸発することができる。
次に室外熱交換器105の構造について図2から図6を用いて説明する。図2は室外熱交換器105の斜視図、図3は同じく室外熱交換器105の正面図である。室外熱交換器105は、平行に並べられた複数の伝熱管301、伝熱管301に密着された伝熱フィン群302で構成され、本実施例では、伝熱管301は水平方向に3本(3列)、鉛直方向に48本(48段)の伝熱管が用いられている。
図4は室外熱交換器105における伝熱管301の一方の端部を示した図で、室外熱交換器105に流入する冷媒の入口、出口および流路を決定するための流路調整面303である。
図5は、室外熱交換器105における伝熱管301の他方の端部を示した図で、鉛直方向に隣り合う2本の伝熱管を、U字型接続管304で接続する単純接続面305である。
流路調整面303側には、冷媒の流入する入口ヘッダ306と、出口ヘッダ307が設けられている。本実施例では、入口ヘッダ306には、端部に冷媒の流入口308と、側部に流入した冷媒を16方向に分岐させるための16個の出口孔309が、出口ヘッダ307には、側部に4個の冷媒の流入孔310、端部に冷媒の流出口311が設けられ、入口ヘッダ306の出口孔309および出口ヘッダ307の流入孔310は室外熱交換器105の伝熱管301と接続管312により接続されている。
同じく流路調整面303側には、冷媒の流路を調整するためのU字型接続配管304および分岐合流型接続配管313が室外熱交換器105の伝熱管301に接続され、流路が決定されている。
図6は、室外熱交換器105の流路調整面303の上部12段を拡大した図である。室外熱交換器105において、冷房運転時における冷媒の流れを、図6を用いて説明する。なお、冷媒の流れについては、図6における上部12段部分についてのみ説明し、13段目以降は、上部12段部分と同様となるため説明を省略する。また、図6には、冷媒の流れを説明するために、各伝熱管に01から36の番号を記した。
入口ヘッダ306に流入した過熱蒸気冷媒は、側部に設けられた16個の出口孔から、接続管309を通って室外熱交換器105の伝熱管301の伝熱管01、06、07、12に流入する。伝熱管01に流入した過熱蒸気冷媒は、伝熱管02、14、13、25、26、27、28の順に流れ、冷却されながら冷媒液と冷媒ガスが混合した二相冷媒となる。同様に、伝熱管06に流入した過熱蒸気冷媒は、伝熱管05、04、03、15、16の順に、伝熱管07に流入した過熱蒸気冷媒は、伝熱管08、09、10、22、21の順に、伝熱管12に流入した過熱蒸気冷媒は、伝熱管11、23、24、36、35、34、33の順に流れる。伝熱管16、17、28は分岐合流型接続配管313で接続されており、伝熱管16と28を通過した冷媒が合流し、伝熱管17に流入する。同様に伝熱管21、32、33は分岐合流型接続配管313で接続されており、伝熱管21と33を通過した冷媒が合流し、伝熱管32に流入する。
伝熱管17に流入した二相冷媒は、伝熱管18を通って、伝熱管32に流入した二相冷媒は、伝熱管31、20、19を通ってさらに冷却される。伝熱管18、19、30は分岐合流型接続配管313で接続されており、伝熱管18、19を通過した冷媒が合流し、伝熱管30に流入する。伝熱管30に流入した冷媒は、伝熱管29を通過しさらに冷却されて過冷却冷媒となり、接続管312を通過して流入孔310から出口ヘッダ307に流入する。
つまり、伝熱管01、06、07、12から室外熱交換器105に流入した冷媒は、各々合流を2回繰り返すことで伝熱管29から流出する。
冷媒は熱交換の過程で過熱蒸気(ガス相)域、二相域、過冷却(液相)域と相変化を伴い、ガス相域、二相域、液相域で密度が大きく異なる。一様の冷媒流路では、密度の小さいガス相域での冷媒流速が大きくなり、内部流体の圧力損失が増加する。
室外熱交換器の冷媒の流路を上記の様に構成しているのは、冷媒の熱交換の過程で冷媒の流路面積を調整する、すなわちガス相域では伝熱管の本数を多くし、二相域、液相域に進むにつれ伝熱管の本数を減らすことで、各相での冷媒流速を略均一化し、圧力損失を抑
えるためである。
えるためである。
次に、ラジエータ113の構造について図7から図10を用いて説明する。ラジエータ113は、平行に並べられた複数の伝熱管314、伝熱管314に密着された伝熱フィン群315で構成され、本実施例では、伝熱管314は水平方向に1本(1列)、鉛直方向に28本(28段)の伝熱管が用いられている。
図9はラジエータ113における伝熱管314の一方の端部を示した図でラジエータ113に流入する冷却水の入口、出口および流路を決定するための流路調整面316である。
図10は、ラジエータ113における伝熱管314の他方の端部を示した図で、鉛直方向に隣り合う2本の伝熱管を、U字型接続管317で接続する単純接続面318である。
流路調整面316側には、冷却水の流入する入口ヘッダ319と、出口ヘッダ320が設けられている。本実施例では、入口ヘッダ319には、端部に冷却水の流入口321と、側部に流入した冷却水を7方向に分岐させるための7個の出口孔322が、出口ヘッダ320には、側部に7個の冷媒の流入孔323、端部に冷媒の流出口324が設けられ、入口ヘッダ319の出口孔322および出口ヘッダ320の流入孔323はラジエータ113の伝熱管314と接続管325により接続されている。
同じく流路調整面316側には、冷却水の流路を調整するためのU字型接続配管317がラジエータ113の伝熱管314に接続され、流路が決定されているが、室外熱交換器105のような複雑な流路にはなっておらず、7個の冷却水入口に対し、7個の冷却水出口が設定され、一様な流路となっている。冷却水は、熱交換の過程で相変化を伴わず、常に液相であるため、流路面積を変化させて、冷却水の流速を調整する必要がないからである。
次に、室外熱交換器105およびラジエータ113の配置について図11を用いて説明する。図11において、室外ユニット100は、圧縮機101、ガスエンジン102、アキュムレータ108、および図示しないオイルセパレータ、四方弁、減圧装置、排熱回収熱交換器等を配置した機械室121が室外ユニット100の下側に設けられ、室外熱交換器105、送風ファン106、リザーバタンク112、ラジエータ113等を配置した熱交換器室122が室外ユニット100の上側に設けられ構成される。各要素の機能は上述した通りである。
室外熱交換器105は、室外ユニット100の熱交換器室122内で、室外ユニット100の側部のうち、対向する一方の側部の各々に配置されている。本実施例では、図11(c)に示すように、室外ユニット100の側部のうち、対向する長辺を含む両側面に配置されている。
ラジエータ113は、室外ユニット100の熱交換器室122内で、室外ユニット100の側部のうち、室外熱交換器105の配置されていない側部に配置されている。本実施例では、図11(c)に示すように、室外ユニット100の側部のうち、対向する短辺を含む側面に配置されている。
次に、空気調和装置1の全体の動作について、冷房運転時を例に挙げ、図1を用いて説明する。全体の動作については、大きく分けて冷媒側の動作と冷却水の動作がある。
まず、冷媒側の動作について説明する。冷房運転時、冷媒を圧縮する圧縮機101はガ
スエンジン102によって駆動される。圧縮機101で圧縮された高温高圧の冷媒はオイルセパレータ103に流入する。オイルセパレータ103にて、オイルが分離された純度の高いガス冷媒は、四方弁104を通り、室外熱交換器105に入る。ガス冷媒は、室外熱交換器105にて外気と熱交換して放熱したのち凝縮し、高圧の液冷媒となって減圧装置107を通り、室内ユニット200に供給される。
スエンジン102によって駆動される。圧縮機101で圧縮された高温高圧の冷媒はオイルセパレータ103に流入する。オイルセパレータ103にて、オイルが分離された純度の高いガス冷媒は、四方弁104を通り、室外熱交換器105に入る。ガス冷媒は、室外熱交換器105にて外気と熱交換して放熱したのち凝縮し、高圧の液冷媒となって減圧装置107を通り、室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高圧の液冷媒は、室内機減圧装置203にて減圧され、気液二相状態となって、室内熱交換器201に流入する。気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器201にて、空調対象となっている空間の空気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、ガス冷媒となって室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出したガス冷媒は、再度室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入したガス冷媒は四方弁104、アキュムレータ108を通って、圧縮機101に戻り、上記過程を繰り返す。オイルセパレータ103で分離されたオイルは、図示しないオイル戻し管を通って圧縮機吸入管に戻され、圧縮機101に戻り、上記過程を繰り返す。
次に、冷却水側の動作について説明する。冷房運転時、冷却水ポンプ111で押し出された冷却水は、排気ガス熱交換器128に流入し、ガスエンジン102の排気ガスを冷却する。排気ガス熱交換器128で冷却された排気ガスは排気ガスマフラ129から外気へ放出される。排気ガス熱交換器128を通過した冷却水は、ガスエンジン102に流入し、ガスエンジン102を冷却する。ガスエンジン102を冷却した冷却水は、三方弁114に流入する。三方弁114は、冷房時にはガスエンジン102からの冷却水をラジエータ113に流す方向に制御され、暖房時にはラジエータ113および排熱回収熱交換器109の双方に冷却水を流す役割を担う。ラジエータ113に流入した冷却水は、室外ユニット100にて、導入された外気によって冷却され、再び冷却水ポンプ111に戻り、上記過程を繰り返す。なお、図示しない室外ユニット制御部により、ガスエンジン102の冷却水出口温度は監視され、略一定温度となるように冷却水ポンプ111の回転数が制御されている。
以上のように構成された本発明における空気調和装置について、以下その動作、作用を説明する。
本発明における空気調和装置では、室外ユニットの筐体側部に設けた冷媒用の室外熱交換器を介して外気を室外ユニットの筐体内に導入し、室外ユニットの筐体上部に排出する送風ファンを室外ユニットの筐体上部に設け、ガスエンジンの冷却水が流通するラジエータを、室外ユニットの筐体側部のうち、室外熱交換器を配置していない位置に配置したことを特徴とする。また、室外熱交換器を室外ユニットの筐体側部のうち一方の対向する側部の各々に配置するとともに、ラジエータを、室外熱交換器を配置していない他方の対向する側部のうち少なくとも一方に配置したので、ラジエータには室外熱交換器で冷媒の熱を奪った外気ではなく、外気が直接流入する。
以上のように、本実施の形態においては、ガスエンジンの冷却水が流通するラジエータを、室外ユニットの筐体側部のうち、室外熱交換器を配置していない位置に配置した。また、室外熱交換器を室外ユニットの筐体側部のうち一方の対向する側部の各々に配置するとともに、ラジエータを、室外熱交換器を配置していない他方の対向する側部のうち少なくとも一方に配置したので、ラジエータに外気が直接流入し、ラジエータ内の冷却水温度とラジエータ導入外気の温度差を大きくすることができる。すなわち、ラジエータの伝熱面積を小さく、延いてはラジエータを小型化することができる。
なお、本発明においては、ラジエータに外気を直接流入させ、冷却水温度と導入外気の温度差を大きくすることで、ラジエータの伝熱面積を小さくすることができる効果について述べた。一般的に熱交換器における交換熱量Qは、熱交換器の熱通過率をK、伝熱面積をA、熱交換を行なう流体の温度差をΔTとした場合、式1で与えられる。
Q = K・A・ΔT ・・・・・・・ (式1)
本発明では、必要放熱量Qを一定とした場合、熱通過率Kが一定(同じ仕様の熱交換器)であれば、温度差ΔTを大きくすることで、伝熱面積Aを小さくすることができるということである。
本発明では、必要放熱量Qを一定とした場合、熱通過率Kが一定(同じ仕様の熱交換器)であれば、温度差ΔTを大きくすることで、伝熱面積Aを小さくすることができるということである。
式1によれば、熱通過率Kを大きくしても、伝熱面積Aを小さくすることができる。熱通過率Kを大きくする方法としては、フィンとフィンの間隔を小さくしたり、フィンの形状を複雑化したりすることで、熱伝達率を向上させる手法が用いられている。
室外熱交換器は、冷房運転時には凝縮器(冷媒温度>外気温度)として、暖房運転時は蒸発器(冷媒温度<外気温度)として用いられる。蒸発器として用いられる場合、室外熱交換器では外気中の水分が室外熱交換器表面で凝縮し、結露水となって付着する。そのため、室外熱交換器では結露水が付着した場合でも、外気が通り抜けられるように排水性を良好に保つ必要がある。そのため、室外熱交換器を構成するフィンとフィンの隙間は一定以上の間隔を設ける必要があり、室外熱交換器の小型化には限界がある。
一方ラジエータにおいては、冷房運転時、暖房運転時ともに放熱器(冷却水温度>外気温度)となるため、外気中の水分の凝縮がおこらず、フィンとフィンの隙間を詰め、高密度化することでも小型化することが可能である。
従来例では、室外熱交換器とラジエータを外気の導入方向に並べ、外気の流れ方向下流側にラジエータを配置しているが、外気の流れ方向に並べて配置する場合、ラジエータの大きさは室外熱交換器に依存すると伴に、導入外気は、室外熱交換器とラジエータが抵抗となり、外気を導入させるためのファンの入力が増加するという課題もある。
本発明では、室外熱交換器の配置されていない側面にラジエータを配置したので、外気を導入させるためのファンの入力を低減させる効果もある。
なお、本実施例では、図11(c)のように、平面で形成された室外熱交換器の例でラジエータの設置位置を示したが、ラジエータの配置は室外熱交換器が設置されていない側面であれば、図12のようにL字型に形成された室外熱交換器が対向して設置された場合や、図13のようにコの字型に設置された場合でもよい。
本発明にかかる空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機の駆動源として、ガスエンジンを利用したガスヒートポンプ式空気調和装置に適する。
1 空気調和装置
100 室外ユニット
101 圧縮機
102 ガスエンジン
105 室外熱交換器
106 送風ファン
113 ラジエータ
100 室外ユニット
101 圧縮機
102 ガスエンジン
105 室外熱交換器
106 送風ファン
113 ラジエータ
Claims (2)
- ガスエンジンを駆動源とする圧縮機を搭載した室外ユニットを有し、前記室外ユニットの筐体側部に設けた冷媒用の室外熱交換器を介して外気を前記室外ユニットの筐体内に導入し、前記室外ユニットの筐体上部に排出する送風ファンを前記室外ユニットの筐体上部に設け、前記ガスエンジンの冷却水が流通するラジエータを、前記室外ユニットの筐体側部のうち、前記室外熱交換器を配置していない位置に配置したことを特徴とする空気調和装置。
- 前記室外熱交換器を前記室外ユニットの筐体側部のうち対向する一方の側部の各々に配置するとともに、前記ラジエータを、前記室外熱交換器を配置していない他方の対向する側部のうち少なくとも一方に配置することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102571105B1 (ko) * | 2022-12-05 | 2023-08-25 | 주식회사 신명엔텍 | 핀 튜브 및 구동팬을 이용한 쿨링 모듈 장치 |
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