JP2020098082A - 空気調和装置 - Google Patents

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Tetsuya Masuda
哲也 増田
長谷川 寛
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寛 長谷川
昭宏 近藤
Akihiro Kondo
昭宏 近藤
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Abstract

【課題】熱交換器を通過する気流の左右方向における風速分布を低減し、熱交換効率を向上する。【解決手段】熱交換器を筐体の水平断面における周方向に平行に並べられた複数の伝熱管と、伝熱管に密着され、筐体の水平断面における周方向と直行するように平行に並べられた複数の伝熱フィンで構成し、伝熱フィンのフィン幅を、筐体側面における熱交換器と他の側面の鉛直境界部近傍において、他の部位におけるフィン幅よりも幅広く形成する。これにより、空気調和装置の熱交換器を通過する気流の左右(水平)方向における風速分布を低減することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、室内機および室外機を備える空気調和装置に関するものである。
一般に、室外機の筐体内に複数の室外熱交換器と複数の室外送風機とを備えた空気調和装置が知られている。この空気調和装置では、室外送風機は、筐体の側面に設けられた室外熱交換器を通して外気を吸込み、上方に吐出させている。
この種の、所謂、横吸込み上吹き出しの空気調和装置では、熱交換器の送風機に近い位置では、熱交換器を通過して流れる気流の風速が、熱交換器の他の部位を通過して流れる気流の風速に対して速くなる。熱交換器の各部位において風速に差が生じた場合には、熱交換器の熱交換効率が低下するという問題がある。言い換えると、熱交換効率を高くするためには、熱交換器を通過して流れる気流の風速を熱交換器全体でできる限り均一にする必要がある。
特許文献1では、複数のフィンを筐体の周方向に対して直交するように周方向に並べることにより熱交換器を構成し、且つ、フィンの下端位置が、筐体の内周側から外周側へフィンの並び順に従って徐々に下方に位置するようにフィンの上下方向長を互いに異ならせる技術が開示されている。
図8は、特許文献1において、室外機の上部の垂直面に沿って切断した断面図を示したものである。図8に示すように、筐体上部に送風機301が、筐体の外周部に室外熱交換器302が設置されるとともに、室外熱交換器302は、金属板からなる複数のフィン303a、303b、303c、303dを備えている。各フィン303a、303b、303c、303dは上下方向に延びており、フィンの上端位置は同一である。一方、フィン303a、303b、303c、303dの下端位置が、筐体の内周側から外周側へのフィンの並び順に従って徐々に下方に位置するように配列されている。
特許文献1の構成によれば、送風機301との距離が近い部位では、通風路となる室外熱交換器の通風抵抗が大きくなり、送風機301との距離が遠い部位では、通風路となる室外熱交換器の通風抵抗が小さくなる。このため、特許文献1の室外機では、通風路を流れる気流の風速が、室外熱交換器の大部分でおおよそ均一となり、熱交換器の熱交換効率を向上させることが可能としている。
特開2018−31490号公報
しかしながら、前記従来の構成では、通風路である熱交換器において、上下方向における送風機からの距離が近い部位におけるフィンの水平方向長を長くし、送風機からの距離が遠い部位におけるフィンの水平方向長を短くしているものの、同一水平面における左右(水平)方向のフィンの水平方向長は、送風機からの距離に拘わらず一定である。
そのため特許文献1の室外機は、熱交換器を通過する上下方向における気流の風速はおおよそ均一となる。その一方で、熱交換器を通過する左右(水平)方向における気流の風
速は、送風機からの距離が遠い部位と他の部位でなんら考慮されていない。また、発明者らが実施した実験では、熱交換器を通過する気流の風速は、送風機からの距離に応じて変化するものの、その影響は上下方向の距離よりも、左右(水平)方向の距離の影響がより大きく、かつ、同一水平面においては、熱交換器の中央部における風速よりも、熱交換器の端部における風速のほうが速くなることがわかっている。従って、送風機からの上下方向からの距離にのみ着目した特許文献1における室外機では、同一水平面において熱交交換器の左右(水平)方向で熱交換器を通過する気流の速度差が生じるという課題があった。
本発明は、通風路である熱交換器を通過する気流の左右(水平)方向における風速分布を低減し、熱交換効率を向上させることを目的とする。
上記従来の課題を解決するため、本発明の空気調和装置は、少なくとも送風機と熱交換器とを備えた空気調和装置の室外ユニットにおいて、送風機は室外ユニットの筐体の上部に設けられ、熱交換器は室外ユニットの筐体の側面の一部として設けられ、熱交換器は、筐体の水平断面における周方向に平行に並べられた複数の伝熱管と、伝熱管に密着され、筐体の水平断面における周方向と直交するように平行に並べられた複数の伝熱フィンを有するとともに、伝熱フィン同士の間に形成された空間を筐体の内部空間と外部空間とを連通する通風路として構成され、送風機は、通風路を通じて筐体の外部空間の空気を筐体の内部空間に導入した後、筐体の上部から筐体の外部に排出するように備えられ、通風路は、筐体の側面における熱交換器と他の側面の鉛直境界部近傍の少なくとも一方において、他の部位における通風路よりも長く形成されていることを特徴とする。これによれば、送風機の端部に近くなる熱交換器の左右端部におけるフィンの水平方向長が長くなり、熱交換器の左右端部での通風抵抗が増加する。
本発明の空気調和装置は、熱交換器の左右端部における通風抵抗を増加させたので、熱交換器の左右端部を通過する気流の風速を遅くすることができる。すなわち、横吸込み上吹き出しの空気調和装置の熱交換器において、同一水平面における熱交換器を通過する気流の左右(水平)方向における風速差を低減することができる。
(a)本発明の実施の形態における空気調和装置の室外機の正面図 (b)本発明の実施の形態における空気調和装置の室外機の側面図 (c)本発明の実施の形態における空気調和装置の室外機の上面図 (a)本発明の実施の形態における室外熱交換器の斜視図 (b)本発明の実施の形態における室外熱交換器の上面図 (a)本発明の実施の形態における冷媒熱交換器一部拡大図の斜視図 (b)本発明の実施の形態における冷媒熱交換器一部拡大図の正面図 (a)本発明の実施の形態におけるラジエーター一部拡大図の斜視図 (b)本発明の実施の形態におけるラジエーター一部拡大図の正面図 本発明の実施の形態における空気調和装置の冷媒流路、冷却水流路を示す図 熱交換器の全部位でフィン幅が同一の場合における熱交換器前面の風速測定結果 本発明の実施の形態における熱交換器前面の風速測定結果 従来技術における室外機の上部の垂直面に沿って切断した断面図
本発明における空気調和装置は、少なくとも送風機と熱交換器とを備えた空気調和装置
の室外ユニットにおいて、送風機は室外ユニットの筐体の上部に設けられ、熱交換器は室外ユニットの筐体の側面の一部として設けられ、熱交換器は、筐体の水平断面における周方向に平行に並べられた複数の伝熱管と、伝熱管に密着され、筐体の水平断面における周方向と直交するように平行に並べられた複数の伝熱フィンを有するとともに、伝熱フィン同士の間に形成された空間を筐体の内部空間と外部空間とを連通する通風路として構成され、送風機は、通風路を通じて筐体の外部空間の空気を筐体の内部空間に導入した後、筐体の上部から筐体の外部に排出するように備えられ、通風路は、筐体の側面における熱交換器と他の側面の鉛直境界部近傍の少なくとも一方において、他の部位における通風路よりも長く形成されているものである。
上記により、送風機の端部に近くなる熱交換器の左右端部におけるフィン幅が広くなり、熱交換器の左右端部での通風抵抗が増加する。熱交換器の左右端部における通風抵抗を増加させたので、熱交換器の左右端部を通過する気流の風速を低くすることができる。すなわち、横吸込み上吹き出しの空気調和装置の熱交換器を通過する気流の左右(水平)方向における風速分布を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態の空気調和装置1は冷媒を圧縮する圧縮機の駆動源として、ガスエンジンを用いるガスヒートポンプエアコンである。
図1は、本発明の実施の形態における空気調和装置の室外ユニット100の外観図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。図1に示したように、室外ユニット100は水平断面で切断した断面が矩形形状をなす筐体101を備えている。さらに、筐体101は、上部筐体102と、下部筐体103を備え、上部筐体102と下部筐体103は水平板上の仕切り板104で仕切られている。
上部筐体102の側面の一部には、室外熱交換器105が、上部には送風機106が備えられている。送風機106は室外熱交換器105を通風路として、外気の気流を上部筐体104に流入させ、上部筐体104の上部から気流を流出させる役割を担っている。
下部筐体103の内部には、ガスエンジン、圧縮機等(図示略)が備えられ、下部筐体103は室外ユニット100において機械室の役割を担っている。
図2は、室外熱交換器105の外観図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図である。室外熱交換器105には、水平断面で切断した断面が略L字型に曲げ加工された冷媒用熱交換器107と、平板型のラジエーター108が備えられ、ラジエーター108の垂直面端部の一方は、L字型の冷媒用熱交換器107の長手方向の垂直面端部と同一平面、かつ上部筐体102の内周側に並べて設置されている。このように冷媒用熱交換器107およびラジエーター108が配置されることで、図2(b)に示されるように、室外熱交換器105は、ラジエーター108が配置された部位ではフィンが3列、それ以外の部位ではフィンが2列となっている。これにより、上部筐体102の水平断面における周方向と直交するように平行に並べられた伝熱フィンのフィン幅は、室外熱交換器105の鉛直端部の一方において、他の部位におけるフィン幅よりも広くなっている。換言すると、伝熱フィンの面が上部筐体102の水平断面における周方向に直交するように、複数の伝熱フィンがこの周方向に沿って順に並べられている。室外熱交換器105の周方向の端部の一
方にはラジエーター108が配置されており、このラジエーター108が配置された端部においては、ラジエーター108の分だけ伝熱フィンのフィン幅が広い。本実施形態でいう伝熱フィンのフィン幅は、上部筐体102の水平断面における周方向と直交する方向の伝熱フィンの長さを意味する。なお、伝熱フィンのフィン幅が広い部位については、例えば図2に示すように、室外熱交換器105の周方向の少なくとも一端にラジエーター108が設けられればよいし、両端に設けられてもよい。
図2に示すように、2つのL字形状の室外熱交換器105が互いに対面して、上面視で略矩形状の上部筐体102の側面の一部を構成している。
図3は冷媒熱交換器107の一部拡大図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は正面図を示している。冷媒熱交換器107は、水平方向平行に並べられた複数の伝熱管109、伝熱管109に密着された伝熱フィン110の群で構成され、本実施例では、伝熱管109は水平方向に2本(2列)、鉛直方向に48本(48段)の伝熱管が用いられている。伝熱フィン110の群は伝熱管109に直交する。伝熱管109は上部筐体102の水平断面における周方向に沿って配置される。したがって、伝熱フィン110の群の面は上部筐体102の水平断面における周方向に直交する。
図4はラジエーター108の一部拡大図であり、図4(a)は斜視図、図4(b)は正面図を示している。ラジエーター108は、平行に並べられた複数の伝熱管111、伝熱管111に密着された伝熱フィン112の群で構成され、本実施例では、伝熱管111は水平方向に1本(1列)、鉛直方向に36本(36段)の伝熱管が用いられている。伝熱フィン112の群は伝熱管111に直交する。伝熱管111は上部筐体102の水平断面における周方向に沿って配置される。したがって、伝熱フィン112の群は面が上部筐体102の水平断面における周方向に直交する。ラジエーター108に用いられる伝熱管111および伝熱フィン112は、冷媒熱交換器107で用いられている伝熱管、および伝熱フィンと異なるものを用いているが、同一のものを用いて構成しても良い。
図5は、本発明の実施の形態における空気調和装置の冷媒流路、冷却水流路を示すものである。実線は冷媒流路を、点線は冷却水流路を示している。
まず、冷媒流路について説明する。図5において、空気調和装置1は、室外ユニット100、室内ユニット200で構成され、室内ユニット200は室外ユニット100から延びるユニット配管に接続されている。
室外ユニット100において、圧縮機113はガスエンジン114とベルト等の動力伝達手段により連結されている。
オイルセパレータ115は圧縮機113の吐出配管の下流に設置されており、圧縮機113の吐出冷媒ガスに含まれる冷凍機油(以下、オイル)を分離する。オイルセパレータ115で分離されたオイルは図示しない油戻し管により圧縮機113の吸入配管に戻される。四方弁116は冷房と暖房で冷凍サイクルを切替えるためのものであり、図5では冷房時の流れを示している。冷媒熱交換器107は、送風機106により冷房時は冷媒の熱を外部へ放熱し、暖房時は外気の熱を吸熱する。減圧装置117は冷媒の圧力、流量を調節する。アキュムレータ118は、圧縮機113の吸入配管に接続され、圧縮機113にガス冷媒を供給する。
排熱回収熱交換器119は、排熱回収減圧装置120を介して、冷媒熱交換器107と並列に接続され、暖房時、冷媒は後述する冷却水からも吸熱できる構成となっている。
室内ユニット200において、室内熱交換器201は、室内送風ファン202により、冷房時は室内の熱を吸熱し、暖房時は冷媒の熱を室内へ放熱する。室内機減圧装置203は、冷媒の圧力、流量を調節する。図1において、室内ユニット200は、一台のみ設置されているが、室外ユニット100に対し、複数台並列に設置されてもよい。
次に冷却水流路について説明する。冷却水流路は、冷却水ポンプ121、リザーバタンク122、ラジエーター108、三方弁123、排熱回収熱交換器119を備え、これらにより構成される回路を巡る冷却水により、ガスエンジン114を冷却するための流路である。冷却水ポンプ121は、ガスエンジン114の冷却水を回路に循環させるために設けられている。リザーバタンク122は、冷却水の余剰分を一時貯留したり、冷却水が不足した場合に補充したりするためのものである。ラジエーター108は、室外送風機106により冷却水の放熱を行う。ラジエーター108の配置については上述したとおりである。三方弁123は、冷却水の流路をラジエーター108側へ流したり、排熱回収熱交換器119側へ流したり、ラジエーター108および排熱回収熱交換器119の双方へ流すことができるようになっており、冷房時はラジエーター108へ、暖房時は一部の冷却水をラジエーター108へ、残りの冷却水を排熱回収熱交換器119へ流し、エンジンに戻る冷却水の温度を略一定に保つように制御する。前述したように、暖房時、冷媒および冷却水を排熱回収熱交換器119に流すことで、冷媒は冷却水の熱から吸熱し、蒸発することができる。
次に、空気調和装置1の全体の動作について、冷房運転時を例に挙げ、図5を用いて説明する。全体の動作については、大きく分けて冷媒側の動作と冷却水の動作がある。
まず、冷媒側の動作について説明する。冷房運転時、冷媒を圧縮する圧縮機113はガスエンジン114によって駆動される。圧縮機113で圧縮された高温高圧の冷媒はオイルセパレータ115に流入する。オイルセパレータ115にて、オイルが分離された純度の高いガス冷媒は、四方弁116を通り、冷媒熱交換器107に入る。ガス冷媒は、冷媒熱交換器107にて外気と熱交換して放熱したのち凝縮し、高圧の液冷媒となって減圧装置117を通り、室内ユニット200に供給される。
室内ユニット200に入った高圧の液冷媒は、室内機減圧装置203にて減圧され、気液二相状態となって、室内熱交換器201に流入する。気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器201にて、空調対象となっている空間の空気と熱交換して吸熱したのち蒸発し、ガス冷媒となって室内ユニット200から流出する。
室内ユニット200から流出したガス冷媒は、再度、室外ユニット100に戻る。室外ユニット100に流入したガス冷媒は四方弁116、アキュムレータ118を通って、圧縮機113に戻り、上記過程を繰り返す。オイルセパレータ115で分離されたオイルは、図示しないオイル戻し管を通って圧縮機吸入管に戻され、圧縮機113に戻り、上記過程を繰り返す。
次に、冷却水側の動作について同じく図5を用いて説明する。冷房運転時、冷却水ポンプ121で押し出された冷却水は、排気ガス熱交換器124に流入し、ガスエンジン114の排気ガスを冷却する。排気ガス熱交換器124で冷却された排気ガスは排気ガスマフラ125から外気へ放出される。排気ガス熱交換器124を通過した冷却水は、ガスエンジン114に流入し、ガスエンジン114を冷却する。ガスエンジン114を冷却した冷却水は、三方弁123に流入する。三方弁123は、冷房時にはガスエンジン114からの冷却水をラジエーター108に流す方向に制御され、暖房時にはラジエーター108および排熱回収熱交換器117の双方に冷却水を流す役割を担う。ラジエーター108に流入した冷却水は、室外ユニット100にて、導入された外気によって冷却され、再び冷却
水ポンプ119に戻り、上記過程を繰り返す。なお、図示しない室外ユニット制御部により、エンジン114の冷却水出口温度は監視され、略一定温度となるように冷却水ポンプ121の回転数が制御されている。
以上のように構成された本発明における空気調和装置について、以下その動作、作用を実験結果に基づき説明する。
本発明の空気調和装置では、送風機と熱交換器とを備えた空気調和装置の室外ユニットにおいて、送風機は室外ユニットの筐体の上部に設けられ、熱交換器は室外ユニットの筐体の側面の一部として設けられ、送風機は、熱交換器を介して筐体の外部の空気を筐体内に導入し、筐体上部に排出する構成を有し、熱交換器は、筐体の水平断面における周方向に平行に並べられた複数の伝熱管と、伝熱管に密着され、筐体の水平断面における周方向と直交するように平行に並べられた複数の伝熱フィンで構成されるとともに、伝熱フィンのフィン幅は、筐体側面における熱交換器と他の側面の鉛直境界部近傍の少なくとも一方において、他の部位におけるフィン幅よりも幅広く形成されている。
発明者らは、本発明における実施の形態、およびその他の形態において、実際に熱交換器を通過する気流の風速を測定した。
実際の熱交換器を通過する気流の風速の測定は、風速測定器を図1に示したX方向(熱交換器の水平長さ方向)、Y方向(熱交換器の垂直高さ方向)に位置をずらしながら、熱交換器の外周側全面で行ない、その際の送風機の回転数は、本実施例で示した空気調和装置の室外ユニットに許容される最大回転数に設定した。
図6は、本実施例におけるラジエーター108を備えなかった場合の風速測定結果を0.5m/s刻みの等高(等速度)線で示したものであり、図中の数字は風速(m/s)を示している。図6の風速測定結果が示すように、ラジエーター108を備えなかった場合、すなわち熱交換器の全部位でフィン幅が同一の場合、特許文献1で記述されているように送風機に近い熱交換器上部の風速が速く、送風機から遠い熱交換器下部の風速が遅い傾向が確認できた。
一方、図6では送風機からの距離に応じた上下方向の風速差のみではなく、左右(水平)方向においても風速差が生じる傾向も確認でき、熱交換器の中央部の風速に対し、熱交換器の左右端部の風速は相対的に速い。
以上の結果が示すように、本実施例のような横吸込み上吹き出しの空気調和装置の熱交換器を通過する気流の風速は、送風機からの距離に応じた上下方向の風速差のみではなく、左右(水平)方向においても風速差が発生する。
特許文献1に開示された技術では、通風路である熱交換器において、上下方向における送風機からの距離が近い部位におけるフィン幅を広幅とし、送風機からの距離が遠い部位を狭幅にしているものの、同一水平面における左右(水平)方向の熱交換器フィン幅は、送風機からの距離に拘わらず一定であるため、熱交換器を垂直面で切断した断面での風速は略均一化できるものの、水平面で切断した断面では均一化できない。従って、熱交換器の全面で風速が均一化されているとはいえず、熱交換効率が高くなるとは言い難い。
そこで発明者らは、ラジエーター108の配置や大きさを種々変化させ、同様に風速測定を行ない、上述したように、室外熱交換器105において、水平断面で切断した断面が略L字型に曲げ加工された冷媒用熱交換器107と、平板型のラジエーター108が備えられ、ラジエーター108の垂直面端部の一方は、L字型の冷媒用熱交換器107の長手
方向の垂直面端部と同一平面、かつ上部筐体102の内周側に並べて設置するのがもっとも左右(水平)方向の風速差を低減できることを考案するに至った。
図7は本実施例でラジエーター108を備えた場合の風速測定結果を0.5m/s刻みの等高(等速度)線で示したものである。熱交換器の全部位でフィン幅が同一の場合(図6)に比べ、左右(水平)方向の速度差が低減し、等高(等速度)線の大きな傾きを示す部分が低減している傾向が確認できる。(特に熱交換器の左右端)また上下方向においても、等高(等速度)線の間隔が広がり、上下方向の風速差についても低減されている傾向も確認できる。
ラジエーター108を設置した部位では、熱交換器のフィン幅が幅広となり、通風抵抗が増したことで、この部位を通過する気流の流速が低下し、他の部位の風速が増したためである。また、ラジエーターを配置していない熱交換器左端部においても、等高(等速度)線の大きな傾きを示す部分が低減している傾向が確認できる。これは、図2(b)に示すように、室外熱交換器105は略同一構成のものが対面しているため、風速測定を行なった対面側の熱交換器でも同様の傾向となり、対面側にラジエーター108が配置された部位における風速が遅くなることで、その近傍である熱交換器左端部(風速測定を行なった側)の内周側の気流が整流されたためである。
図7に示したように、本発明の実施例においては、熱交換器を通過する気流の通過風速の左右(水平)方向における風速差を略均一にすることができる。
その一方で、従来技術が課題としている上下方向の風速差については、低減はできてはいるものの、略均一というレベルには至っていない。この課題に対し、本実施例で示した室外熱交換器105は、冷媒熱交換器107およびラジエーター108ともに筐体の水平断面における周方向に平行に並べられた複数の伝熱管109および111を用いているため、冷媒および冷却水の流路を分割し、風速の速い熱交換器上部における冷媒流路および冷却水流路で使用する伝熱管本数よりも、風速の遅い熱交換器下部における冷媒流路および冷却水流路で使用する伝熱管本数を多く設定することで、空気−冷媒間の伝熱面積および空気−冷却水間の伝熱面積を増加させ、風速が遅くなることによる熱伝達率の減少をカバーし、熱交換効量を向上させることが可能である。つまり、微小な風速差の影響は上下方向であれば、冷媒流路および冷却水流路の設定で熱交換効率の低下を相殺させることが可能である。それに対し、左右(水平)方向の風速差については、伝熱管109、111が筐体の水平断面における周方向に平行に並べられているため、冷媒および冷却水の流路を左右(水平)方向では変更することができず、熱交換効率は低下してしまう。
前述したように、熱交換器と送風機とを備え、筐体の側面に設けられた熱交換器を通して外気を吸込み、上方に吐出させる所謂横吸込み上吹き出しの空気調和装置の室外機において、熱交換器における熱交換効率を高くするためには、熱交換器を通過して流れる気流の風速を熱交換器全体でできる限り均一にする必要がある。発明者らが行なった実験では、熱交換器を通過する気流の風速は、送風機からの距離に応じて変化するが、その変化の度合いは上下方向よりも、左右(水平)方向がより大きく、かつ、熱交換器の中央部よりも、熱交換器の端部のほうが風速は速い。そのため、熱交換器の熱交換効率を向上させるためには、変化の度合いが大きい左右(水平)方向の風速を略均一化することが重要である。
なお、本実施の形態においては、冷媒を圧縮する圧縮機の駆動源として、ガスエンジンを用いるガスヒートポンプエアコンを例にして示したが、圧縮機の駆動源として、電気モータを用いる電気式ヒートポンプエアコンであってもよい。また、室外熱交換器が、冷媒熱交換器とラジエーターによって構成される例を示したが、ラジエーターに相当する部位
のフィン幅が幅広であれば、冷媒熱交換器のみでもよい。
本発明にかかる空気調和装置は、横吸込み上吹き出しの構成を持つ室外機に適する。
1 空気調和装置
100 室外ユニット
105 室外熱交換器
109、111 伝熱管
110、112 伝熱フィン

Claims (1)

  1. 送風機と熱交換器とを備えた空気調和装置の室外ユニットにおいて、
    前記送風機は前記室外ユニットの筐体の上部に設けられ、前記熱交換器は前記室外ユニットの筐体の側面の一部として設けられ、
    前記熱交換器は、前記筐体の水平断面における周方向に平行に並べられた複数の伝熱管と、前記伝熱管に密着され、前記筐体の水平断面における周方向と直交するように平行に並べられた複数の伝熱フィンを有するとともに、前記伝熱フィン同士の間に形成された空間を前記筐体の内部空間と外部空間とを連通する通風路として構成され、
    前記送風機は、前記通風路を通じて前記筐体の外部空間の空気を前記筐体の内部空間に導入した後、前記筐体の上部から前記筐体の外部に排出するように備えられ、
    前記通風路は、前記筐体の側面における前記熱交換器と他の側面の鉛直境界部近傍の少なくとも一方において、他の部位における通風路よりも長く形成されていることを特徴とする空気調和装置。
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