JPH09126592A - ヒートポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器 - Google Patents
ヒートポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器Info
- Publication number
- JPH09126592A JPH09126592A JP7283776A JP28377695A JPH09126592A JP H09126592 A JPH09126592 A JP H09126592A JP 7283776 A JP7283776 A JP 7283776A JP 28377695 A JP28377695 A JP 28377695A JP H09126592 A JPH09126592 A JP H09126592A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- heat exchange
- heat
- external fluid
- upstream side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/04—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
- F28D1/0408—Multi-circuit heat exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat exchangers for more than two fluids
- F28D1/0417—Multi-circuit heat exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat exchangers for more than two fluids with particular circuits for the same heat exchange medium, e.g. with the heat exchange medium flowing through sections having different heat exchange capacities or for heating/cooling the heat exchange medium at different temperatures
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/04—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
- F28D1/053—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight
- F28D1/0535—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight the conduits having a non-circular cross-section
- F28D1/05366—Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators
- F28D1/05375—Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators with particular pattern of flow, e.g. change of flow direction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F9/00—Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
- F28F9/26—Arrangements for connecting different sections of heat-exchange elements, e.g. of radiators
- F28F9/262—Arrangements for connecting different sections of heat-exchange elements, e.g. of radiators for radiators
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヒートポンプ式冷凍サイクルに用いられる熱
交換器において、吸熱作動および発熱作動の両作動状態
においても効率よく熱交換を行うことができ、かつ、ス
ペース効率の低下を防止しつつ、着霜による急激な暖房
能力低下を防止する。 【構成】 2つの熱交換部16a、16bを所定の隙間
Cを有して空気の流れ方向に沿って直列に並べる。さら
に、上流側に位置する熱交換部16aの複数個の偏平チ
ューブ2aからなる冷媒通路面積を、下流側の熱交換部
16bの複数個の偏平チューブ2bからなる冷媒通路面
積に比べて小さくする。そして、それらの熱交換部16
a、16bを蒸発器(吸熱器)として使用する場合に
は、上流側の配管ジョイント6aから冷媒を流入させ、
凝縮器(放熱器)として使用する場合には、下流側の配
管ジョイント6bから冷媒を流入させる。
交換器において、吸熱作動および発熱作動の両作動状態
においても効率よく熱交換を行うことができ、かつ、ス
ペース効率の低下を防止しつつ、着霜による急激な暖房
能力低下を防止する。 【構成】 2つの熱交換部16a、16bを所定の隙間
Cを有して空気の流れ方向に沿って直列に並べる。さら
に、上流側に位置する熱交換部16aの複数個の偏平チ
ューブ2aからなる冷媒通路面積を、下流側の熱交換部
16bの複数個の偏平チューブ2bからなる冷媒通路面
積に比べて小さくする。そして、それらの熱交換部16
a、16bを蒸発器(吸熱器)として使用する場合に
は、上流側の配管ジョイント6aから冷媒を流入させ、
凝縮器(放熱器)として使用する場合には、下流側の配
管ジョイント6bから冷媒を流入させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒートポンプ式冷凍サ
イクルに用いられる熱交換器に関するもので、電気自動
車に搭載されるヒートポンプ式冷凍サイクルの室外熱交
換機に用いて有効である。
イクルに用いられる熱交換器に関するもので、電気自動
車に搭載されるヒートポンプ式冷凍サイクルの室外熱交
換機に用いて有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車に搭載されるヒートポ
ンプ式冷凍サイクルに用いられる室外熱交換器は、車両
前方に組付けられているので、車室内暖房時等の外気温
度が低いときには、空気中の水分や雨滴の付着凍結によ
るいわゆる「着霜」が、室外熱交換器の熱交換(コア)
部に発生し易い。そのため着霜部分の通気性が悪化して
熱交換部の吸熱能力が低下し、その結果、暖房能力が急
激に低下するという問題があった。
ンプ式冷凍サイクルに用いられる室外熱交換器は、車両
前方に組付けられているので、車室内暖房時等の外気温
度が低いときには、空気中の水分や雨滴の付着凍結によ
るいわゆる「着霜」が、室外熱交換器の熱交換(コア)
部に発生し易い。そのため着霜部分の通気性が悪化して
熱交換部の吸熱能力が低下し、その結果、暖房能力が急
激に低下するという問題があった。
【0003】そこで、この問題を解決する手段として、
室外熱交換器の熱交換部を二分割し、一方を走行風が当
たる車両前方に配置し、他方を走行風の影響を直接受け
難い位置に配置して、後者の熱交換部によって最小暖房
能力を維持して、急激な暖房能力の低下を防止するとい
うものが知られている。
室外熱交換器の熱交換部を二分割し、一方を走行風が当
たる車両前方に配置し、他方を走行風の影響を直接受け
難い位置に配置して、後者の熱交換部によって最小暖房
能力を維持して、急激な暖房能力の低下を防止するとい
うものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように熱交換部を二分割して、それらを別の場所にそれ
ぞれ配置するので、スペース効率の低下という新たな問
題が発生する。また、ヒートポンプ式冷凍サイクルの室
外熱交換器は、周知のように車室内暖房時には吸熱器
(蒸発器)として作動し、車室内冷房時には発熱器(凝
縮器)として作動するので、室外熱交換器内を流れる冷
媒の相変化状態は、車室内暖房時と車室内冷房時とでは
異なっている。
ように熱交換部を二分割して、それらを別の場所にそれ
ぞれ配置するので、スペース効率の低下という新たな問
題が発生する。また、ヒートポンプ式冷凍サイクルの室
外熱交換器は、周知のように車室内暖房時には吸熱器
(蒸発器)として作動し、車室内冷房時には発熱器(凝
縮器)として作動するので、室外熱交換器内を流れる冷
媒の相変化状態は、車室内暖房時と車室内冷房時とでは
異なっている。
【0005】したがって、車室内暖房時の熱交換(蒸
発)効率を優先させれば、車室内冷房時の熱交換(凝
縮)効率が低下する。一方、車室内冷房時の熱交換(凝
縮)効率を優先させれば、車室内暖房時の熱交換(蒸
発)効率が低下する。本発明は、上記点に鑑み、ヒート
ポンプ式冷凍サイクルに用いられる室外熱交換器におい
て、吸熱作動および発熱作動の両作動状態においても効
率よく熱交換を行うことができ、かつ、スペース効率の
低下を防止しつつ、着霜による急激な暖房能力低下を防
止することを目的とする。
発)効率を優先させれば、車室内冷房時の熱交換(凝
縮)効率が低下する。一方、車室内冷房時の熱交換(凝
縮)効率を優先させれば、車室内暖房時の熱交換(蒸
発)効率が低下する。本発明は、上記点に鑑み、ヒート
ポンプ式冷凍サイクルに用いられる室外熱交換器におい
て、吸熱作動および発熱作動の両作動状態においても効
率よく熱交換を行うことができ、かつ、スペース効率の
低下を防止しつつ、着霜による急激な暖房能力低下を防
止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、複数個の熱交換部(16a、16b)
を、互いに冷媒通路(2a、2b)を連通させた状態
で、所定の隙間(C)を有して外部流体の流れ方向に沿
って直列に並べる。さらに、上流側に位置する熱交換部
(16a)の冷媒通路断面積を、下流側の熱交換部(1
6b)の冷媒通路断面積に比べて小さくする。
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、複数個の熱交換部(16a、16b)
を、互いに冷媒通路(2a、2b)を連通させた状態
で、所定の隙間(C)を有して外部流体の流れ方向に沿
って直列に並べる。さらに、上流側に位置する熱交換部
(16a)の冷媒通路断面積を、下流側の熱交換部(1
6b)の冷媒通路断面積に比べて小さくする。
【0007】そして、それらの熱交換部(16a、16
b)を蒸発器として使用する場合には、上流側の熱交換
部(16a)から冷媒を流入させ、凝縮器として使用す
る場合には、下流側の熱交換部(16b)から冷媒を流
入させることを特徴とする。請求項2に記載の発明で
は、複数個の熱交換部(16a、16b)を、互いに冷
媒通路(2a、2b)を連通させた状態で、所定の隙間
(C)を有して外部流体の流れ方向に沿って直列に並べ
る。さらに、外部流体流れ上流側に位置する前記熱交換
部(16a)の前記補助空間(100a〜105a)の
うちいずれか1つに連通する前記チューブ(2a)の穴
断断面積の総和は、外部流体流れ下流側に位置する前記
熱交換部(16b)の前記補助空間(100b〜103
b)のうちいずれか1つに連通する前記チューブ(2
b)の穴断断面積の総和に比べて小さくする。
b)を蒸発器として使用する場合には、上流側の熱交換
部(16a)から冷媒を流入させ、凝縮器として使用す
る場合には、下流側の熱交換部(16b)から冷媒を流
入させることを特徴とする。請求項2に記載の発明で
は、複数個の熱交換部(16a、16b)を、互いに冷
媒通路(2a、2b)を連通させた状態で、所定の隙間
(C)を有して外部流体の流れ方向に沿って直列に並べ
る。さらに、外部流体流れ上流側に位置する前記熱交換
部(16a)の前記補助空間(100a〜105a)の
うちいずれか1つに連通する前記チューブ(2a)の穴
断断面積の総和は、外部流体流れ下流側に位置する前記
熱交換部(16b)の前記補助空間(100b〜103
b)のうちいずれか1つに連通する前記チューブ(2
b)の穴断断面積の総和に比べて小さくする。
【0008】そして、それらの熱交換部(16a、16
b)を蒸発器として使用する場合には、上流側の熱交換
部(16a)から冷媒を流入させ、凝縮器として使用す
る場合には、下流側の熱交換部(16b)から冷媒を流
入させることを特徴とする。請求項3に記載の発明によ
れば、請求項2に記載の熱交換器において、補助空間
(100a〜105a)に連通するチューブ(2a)の
穴断断面積の総和の差異は、チューブ(2a、2b)の
本数差によって構成されていることを特徴とする。
b)を蒸発器として使用する場合には、上流側の熱交換
部(16a)から冷媒を流入させ、凝縮器として使用す
る場合には、下流側の熱交換部(16b)から冷媒を流
入させることを特徴とする。請求項3に記載の発明によ
れば、請求項2に記載の熱交換器において、補助空間
(100a〜105a)に連通するチューブ(2a)の
穴断断面積の総和の差異は、チューブ(2a、2b)の
本数差によって構成されていることを特徴とする。
【0009】次に作用効果を述べる。請求項1〜3に記
載の発明によれば、上流側の熱交換部(16a)と下流
側の熱交換部(16b)との間に所定の隙間(C)を有
しているので、上流側の熱交換部(16a)が目詰まり
した状態であっても、下流側の熱交換部(16b)は、
隙間(C)から流入する外部流体によって熱交換するこ
とができる。したがって、着霜によってが目詰まりした
状態であっても、急激な暖房能力低下を防止するこがで
きる。
載の発明によれば、上流側の熱交換部(16a)と下流
側の熱交換部(16b)との間に所定の隙間(C)を有
しているので、上流側の熱交換部(16a)が目詰まり
した状態であっても、下流側の熱交換部(16b)は、
隙間(C)から流入する外部流体によって熱交換するこ
とができる。したがって、着霜によってが目詰まりした
状態であっても、急激な暖房能力低下を防止するこがで
きる。
【0010】また、複数個の熱交換部(16a、16
b)は、所定の隙間(C)を有して空気流れ方向に沿っ
て直列に並んでいるので、複数個の熱交換部(16a、
16b)まとめて一か所に配置することができる。した
がって、複数個の熱交換部(16a、16b)をそれぞ
れ別の場所に配置する場合に比べて、スペース効率の向
上を図ることができる。
b)は、所定の隙間(C)を有して空気流れ方向に沿っ
て直列に並んでいるので、複数個の熱交換部(16a、
16b)まとめて一か所に配置することができる。した
がって、複数個の熱交換部(16a、16b)をそれぞ
れ別の場所に配置する場合に比べて、スペース効率の向
上を図ることができる。
【0011】また、暖房運転時には、冷媒通路内を流れ
る冷媒の圧力損失のために、冷媒通路内の圧力降下とと
もに蒸発圧力も降下していくので、複数個の熱交換部
(16a、16b)内の冷媒温度も冷媒流れと共に降下
していく。つまり、冷媒温度は、外部流体流れ上流側か
ら下流側に進むにつれて降下する。また、複数個の熱交
換部(16a、16b)を通過する外部流体は、複数個
の熱交換部(16a、16b)で吸熱されるので、複数
個の熱交換部(16a、16b)を通過する外部流体の
温度は、上流側から下流側に進むつれて降下する。
る冷媒の圧力損失のために、冷媒通路内の圧力降下とと
もに蒸発圧力も降下していくので、複数個の熱交換部
(16a、16b)内の冷媒温度も冷媒流れと共に降下
していく。つまり、冷媒温度は、外部流体流れ上流側か
ら下流側に進むにつれて降下する。また、複数個の熱交
換部(16a、16b)を通過する外部流体は、複数個
の熱交換部(16a、16b)で吸熱されるので、複数
個の熱交換部(16a、16b)を通過する外部流体の
温度は、上流側から下流側に進むつれて降下する。
【0012】したがって、複数個の熱交換部(16a、
16b)を通過する外部流体の温度および複数個の熱交
換部(16a、16b)内を流れる冷媒温度の両者と
も、外部流体流れ上流側から下流側に進むにつれて降下
するので、外部流体流れ上流側から下流側にわたって、
外部流体と冷媒との温度差の縮小を抑制することができ
る。延いては、熱交換器の熱交換(吸熱)効率の向上を
図ることができる。
16b)を通過する外部流体の温度および複数個の熱交
換部(16a、16b)内を流れる冷媒温度の両者と
も、外部流体流れ上流側から下流側に進むにつれて降下
するので、外部流体流れ上流側から下流側にわたって、
外部流体と冷媒との温度差の縮小を抑制することができ
る。延いては、熱交換器の熱交換(吸熱)効率の向上を
図ることができる。
【0013】また、暖房運転時には、外部流体流れ上流
側の熱交換部(16a)の冷媒流路から外部流体流れ下
流側の熱交換部(16b)の冷媒流路に進むにつれて冷
媒の蒸発が進むので、その体積を次第に膨張させる。し
かし、冷媒は冷媒流路断面積の小さい上流側冷媒流路か
ら冷媒流路断面積の大きい下流側冷媒流路に向かって流
れるているので、体積の膨張にともなう複数個の熱交換
部(16a、16b)内の(蒸発)圧力上昇を抑制する
ことができる。したがって、複数個の熱交換部(16
a、16b)内で冷媒が安定的に蒸発することができる
ので、熱交換器の熱交換(吸熱)効率のより一層向上を
図ることができる。
側の熱交換部(16a)の冷媒流路から外部流体流れ下
流側の熱交換部(16b)の冷媒流路に進むにつれて冷
媒の蒸発が進むので、その体積を次第に膨張させる。し
かし、冷媒は冷媒流路断面積の小さい上流側冷媒流路か
ら冷媒流路断面積の大きい下流側冷媒流路に向かって流
れるているので、体積の膨張にともなう複数個の熱交換
部(16a、16b)内の(蒸発)圧力上昇を抑制する
ことができる。したがって、複数個の熱交換部(16
a、16b)内で冷媒が安定的に蒸発することができる
ので、熱交換器の熱交換(吸熱)効率のより一層向上を
図ることができる。
【0014】また、冷房運転時には、複数個の熱交換部
(16a、16b)は凝縮器として作動するので、冷媒
は凝縮、冷却されて冷媒流れと共にその温度を下げてい
く。そのため、上流側の熱交換部(16a)から下流側
の熱交換部(16b)に進につれて冷媒温度は上昇す
る。また一方、複数個の熱交換部(16a、16b)を
通過する外部流体の温度は、冷媒からの凝縮熱を受けて
上流側から下流側に進につれて上昇する。
(16a、16b)は凝縮器として作動するので、冷媒
は凝縮、冷却されて冷媒流れと共にその温度を下げてい
く。そのため、上流側の熱交換部(16a)から下流側
の熱交換部(16b)に進につれて冷媒温度は上昇す
る。また一方、複数個の熱交換部(16a、16b)を
通過する外部流体の温度は、冷媒からの凝縮熱を受けて
上流側から下流側に進につれて上昇する。
【0015】したがって、複数個の熱交換部(16a、
16b)を通過する外部流体温度および複数個の熱交換
部(16a、16b)内を流れる冷媒温度の両者とも、
外部流体流れ上流側から下流側に進につれて温度が上昇
するので、外部流体流れ上流側から下流側にわたって、
外部流体と冷媒との温度差の縮小を抑制することができ
る。延いては、熱交換器の熱交換(放熱)効率の向上を
図ることができる。
16b)を通過する外部流体温度および複数個の熱交換
部(16a、16b)内を流れる冷媒温度の両者とも、
外部流体流れ上流側から下流側に進につれて温度が上昇
するので、外部流体流れ上流側から下流側にわたって、
外部流体と冷媒との温度差の縮小を抑制することができ
る。延いては、熱交換器の熱交換(放熱)効率の向上を
図ることができる。
【0016】また、冷房運転時には、冷媒は外部流体流
れ下流側の冷媒流路から上流側冷媒流路に進むにつれて
凝縮が進むので、その体積を次第に縮小させる。しか
し、冷媒は冷媒流路断面積の大きい下流側冷媒流路から
冷媒流路断面積の小さい上流側冷媒流路に向かって流れ
るているので、体積の縮小にともなう複数個の熱交換部
(16a、16b)内の(凝縮)圧力降下を抑制するこ
とができる。したがって、複数個の熱交換部(16a、
16b)内で冷媒が安定的に凝縮することができるの
で、熱交換器の熱交換(放熱)効率のより一層向上を図
ることができる。
れ下流側の冷媒流路から上流側冷媒流路に進むにつれて
凝縮が進むので、その体積を次第に縮小させる。しか
し、冷媒は冷媒流路断面積の大きい下流側冷媒流路から
冷媒流路断面積の小さい上流側冷媒流路に向かって流れ
るているので、体積の縮小にともなう複数個の熱交換部
(16a、16b)内の(凝縮)圧力降下を抑制するこ
とができる。したがって、複数個の熱交換部(16a、
16b)内で冷媒が安定的に凝縮することができるの
で、熱交換器の熱交換(放熱)効率のより一層向上を図
ることができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、補助空間
(100a〜105a)に連通するチューブ(2a、2
b)の本数を変更することにより冷媒通路断面積を容易
に変更することができるので、簡単な構造で冷媒の相状
態に適した冷媒通路断面積とするこができる。したがっ
て、製造原価上昇を抑制しつつ熱交換器の熱交換効率の
向上を図ることができる。
(100a〜105a)に連通するチューブ(2a、2
b)の本数を変更することにより冷媒通路断面積を容易
に変更することができるので、簡単な構造で冷媒の相状
態に適した冷媒通路断面積とするこができる。したがっ
て、製造原価上昇を抑制しつつ熱交換器の熱交換効率の
向上を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (実施形態)図1は、本実施形態に係る熱交換器を電気
自動車に搭載されるヒートポンプ式冷凍サイクル(以
下、単に冷凍サイクルと呼ぶ。)の室外熱交換器として
用いた場合の模式図を示している。
態について説明する。 (実施形態)図1は、本実施形態に係る熱交換器を電気
自動車に搭載されるヒートポンプ式冷凍サイクル(以
下、単に冷凍サイクルと呼ぶ。)の室外熱交換器として
用いた場合の模式図を示している。
【0019】15は冷媒を圧縮する圧縮機で、この圧縮
機15は、図示されていない駆動用の電動モータを内蔵
する密閉(容積)型圧縮機で、電動モータの回転速度に
応じて冷媒吐出量が変化する。なお、この電動モータの
回転速度は、インバータ22によって周波数制御されて
いる。16は本実施形態に係る室外熱交換器で、通常、
走行風を受けやすい電気自動車のエンジンルーム前方
(図7参照)に配置されている。この室外熱交換器16
は、走行風と冷媒との間で熱交換する熱交換(コア)部
を2つ有しており、一方の熱交換部16aを走行風流れ
の上流側に配置し、他方の熱交換部16bを下流側に配
置するようにして走行風流れに沿って直列に並んでい
る。なお、室外熱交換器16の詳細については後述す
る。
機15は、図示されていない駆動用の電動モータを内蔵
する密閉(容積)型圧縮機で、電動モータの回転速度に
応じて冷媒吐出量が変化する。なお、この電動モータの
回転速度は、インバータ22によって周波数制御されて
いる。16は本実施形態に係る室外熱交換器で、通常、
走行風を受けやすい電気自動車のエンジンルーム前方
(図7参照)に配置されている。この室外熱交換器16
は、走行風と冷媒との間で熱交換する熱交換(コア)部
を2つ有しており、一方の熱交換部16aを走行風流れ
の上流側に配置し、他方の熱交換部16bを下流側に配
置するようにして走行風流れに沿って直列に並んでい
る。なお、室外熱交換器16の詳細については後述す
る。
【0020】因みに、23は室外熱交換器16の両熱交
換部15a、16bを通過する空気流れを促進するクー
リングファンである。2は送風機3によって送風される
空気を車室内まで導く空気の流路をなす空調ケーシング
で、この空調ケーシング2内には、空気冷却手段をなす
室内蒸発器17と空気加熱手段をなす室内凝縮器18と
が配置されている。室内蒸発器17は低温低圧の霧状冷
媒を蒸発(気化)させることによって、室内蒸発器17
を通過する空気を冷却し、室内凝縮器18は高温高圧の
気相冷媒を凝縮させることによって、室内凝縮器18を
通過する空気を加熱する。
換部15a、16bを通過する空気流れを促進するクー
リングファンである。2は送風機3によって送風される
空気を車室内まで導く空気の流路をなす空調ケーシング
で、この空調ケーシング2内には、空気冷却手段をなす
室内蒸発器17と空気加熱手段をなす室内凝縮器18と
が配置されている。室内蒸発器17は低温低圧の霧状冷
媒を蒸発(気化)させることによって、室内蒸発器17
を通過する空気を冷却し、室内凝縮器18は高温高圧の
気相冷媒を凝縮させることによって、室内凝縮器18を
通過する空気を加熱する。
【0021】また、第1減圧装置19は、冷房運転時お
よび除湿(除霜)運転時に室内蒸発器17へ圧送される
冷媒を減圧させるもので、本実施形態では、固定絞りの
キャピラリチューブが使用されている。第2減圧装置2
0は、暖房運転時に室外熱交換器16へ圧送される冷媒
を減圧させるもので、本実施形態では、固定絞りのキャ
ピラリチューブが使用されている。
よび除湿(除霜)運転時に室内蒸発器17へ圧送される
冷媒を減圧させるもので、本実施形態では、固定絞りの
キャピラリチューブが使用されている。第2減圧装置2
0は、暖房運転時に室外熱交換器16へ圧送される冷媒
を減圧させるもので、本実施形態では、固定絞りのキャ
ピラリチューブが使用されている。
【0022】21は冷凍サイクル内の過剰冷媒を一時的
に蓄えるアキュムレータで、このアキュムレータ21は
圧縮機15の吸入側に配置されて、圧縮機15に液相冷
媒が吸入されることを防止(圧縮機15の過圧縮を防
止)するものである。なお、本実施形態においてはこの
アキュムレータ21は2つ設けられている。因みに、3
7は最大暖房時に暖房能力を補助する電気ヒータで、こ
の電気ヒータ37に通電することにより空調ケーシング
2内を流れる空気を加熱する。
に蓄えるアキュムレータで、このアキュムレータ21は
圧縮機15の吸入側に配置されて、圧縮機15に液相冷
媒が吸入されることを防止(圧縮機15の過圧縮を防
止)するものである。なお、本実施形態においてはこの
アキュムレータ21は2つ設けられている。因みに、3
7は最大暖房時に暖房能力を補助する電気ヒータで、こ
の電気ヒータ37に通電することにより空調ケーシング
2内を流れる空気を加熱する。
【0023】また、上記冷凍サイクルは、冷凍サイクル
内を循環する冷媒の循環経路を切り替えることによっ
て、冷房運転、暖房運転または除湿(除霜)運転の切り
替えを行う。そして、この循環経路の切り替えを行う循
環経路切替手段は、圧縮機15の吐出側に配置された四
方弁31、運転状態に応じて冷媒流路(配管)の開閉を
行う電磁弁32、33および冷媒流れ方向を規制する逆
止弁34、35から構成されている。そして、循環経路
切替手段の各構成部品は、それぞれ冷媒配管によって接
続され、図1に示すように配置構成されている。
内を循環する冷媒の循環経路を切り替えることによっ
て、冷房運転、暖房運転または除湿(除霜)運転の切り
替えを行う。そして、この循環経路の切り替えを行う循
環経路切替手段は、圧縮機15の吐出側に配置された四
方弁31、運転状態に応じて冷媒流路(配管)の開閉を
行う電磁弁32、33および冷媒流れ方向を規制する逆
止弁34、35から構成されている。そして、循環経路
切替手段の各構成部品は、それぞれ冷媒配管によって接
続され、図1に示すように配置構成されている。
【0024】すなわち、冷房運転時の循環経路は、圧縮
機15から四方弁31、逆止弁34、電磁弁32、室外
熱交換器16、第1減圧装置19、室内蒸発器17、そ
してアキュームレータ21を経て再び圧縮機15に到る
ものである。暖房運転時の循環経路は、圧縮機15から
四方弁31、室内凝縮器18、逆止弁35、第2減圧装
置20、室外熱交換器16、電磁弁33、そしてアキュ
ームレータ21を経て再び圧縮機15に到るものであ
る。
機15から四方弁31、逆止弁34、電磁弁32、室外
熱交換器16、第1減圧装置19、室内蒸発器17、そ
してアキュームレータ21を経て再び圧縮機15に到る
ものである。暖房運転時の循環経路は、圧縮機15から
四方弁31、室内凝縮器18、逆止弁35、第2減圧装
置20、室外熱交換器16、電磁弁33、そしてアキュ
ームレータ21を経て再び圧縮機15に到るものであ
る。
【0025】除湿(除霜)運転時の循環経路は、圧縮機
15から四方弁31、室内凝縮器18、逆止弁35、第
2減圧装置20、電磁弁32、室外熱交換器16、第1
減圧装置19、室内蒸発器17、そしてアキュームレー
タ21を経て再び圧縮機15に到るものである。次に、
図2〜4を用いて室外熱交換器16について述べる。
15から四方弁31、室内凝縮器18、逆止弁35、第
2減圧装置20、電磁弁32、室外熱交換器16、第1
減圧装置19、室内蒸発器17、そしてアキュームレー
タ21を経て再び圧縮機15に到るものである。次に、
図2〜4を用いて室外熱交換器16について述べる。
【0026】図2は空気流れ上流側から室外熱交換器1
6を見た正面図であり、図3は図2の右側面図である。
なお、空気流れ上流側の熱交換部16aと下流側の熱交
換部16bとは、後述するヘッダタンク内に設けられた
セパレータの配置位置が異なるのみで、外観構造ほぼ同
じである。そこで、外観構造については熱交換部16a
を例に述べる。また図中の添え字bは、熱交換部16a
に対応する熱交換部16bの部品を示す。
6を見た正面図であり、図3は図2の右側面図である。
なお、空気流れ上流側の熱交換部16aと下流側の熱交
換部16bとは、後述するヘッダタンク内に設けられた
セパレータの配置位置が異なるのみで、外観構造ほぼ同
じである。そこで、外観構造については熱交換部16a
を例に述べる。また図中の添え字bは、熱交換部16a
に対応する熱交換部16bの部品を示す。
【0027】図2中、2aはアルミニウム製の冷媒が流
れる偏平チューブで、押し出し加工等により一体成形さ
れている。図2に示すように、これら複数個の偏平チュ
ーブ2aは、互いに平行になるように配置されており、
隣合う偏平チューブ2a間には、コルゲート状のアルミ
ニウム製冷却フィン3aが偏平チューブ2aの偏平面に
ろう付けされている。なお、偏平チューブ2a、2bの
穴断面積および外形寸法は全て等しい。
れる偏平チューブで、押し出し加工等により一体成形さ
れている。図2に示すように、これら複数個の偏平チュ
ーブ2aは、互いに平行になるように配置されており、
隣合う偏平チューブ2a間には、コルゲート状のアルミ
ニウム製冷却フィン3aが偏平チューブ2aの偏平面に
ろう付けされている。なお、偏平チューブ2a、2bの
穴断面積および外形寸法は全て等しい。
【0028】また、これら偏平チューブ2aの一端側に
は、複数個の偏平チューブ2aの穴に連通して冷媒を分
配集合するアルミニウム製の第1ヘッダタンク4aがろ
う付けされており、他端側には、複数個の偏平チューブ
2aの穴に連通して冷媒を分配集合する第2ヘッダタン
ク5aがろう付けされている。そして、第1ヘッダタン
ク4aには、室外熱交換器16に接続される外部配管を
接続するための配管ジョイント6aがろう付けされてい
る。また、空気上流側の熱交換部16aの第2ヘッダタ
ンク5aと、空気下流側の熱交換部16bの第2ヘッダ
タンク5bとは連結配管7によって連通している。
は、複数個の偏平チューブ2aの穴に連通して冷媒を分
配集合するアルミニウム製の第1ヘッダタンク4aがろ
う付けされており、他端側には、複数個の偏平チューブ
2aの穴に連通して冷媒を分配集合する第2ヘッダタン
ク5aがろう付けされている。そして、第1ヘッダタン
ク4aには、室外熱交換器16に接続される外部配管を
接続するための配管ジョイント6aがろう付けされてい
る。また、空気上流側の熱交換部16aの第2ヘッダタ
ンク5aと、空気下流側の熱交換部16bの第2ヘッダ
タンク5bとは連結配管7によって連通している。
【0029】熱交換部16aは、上述のように偏平チュ
ーブ2aと、これらにろう付けされた冷却フィン3aと
から構成されており、この熱交換部16aの端部のうち
両ヘッダタンク4a、5aが設けられていない両端部に
は、熱交換部16aの補強部材をなすサイドプレート8
aが両ヘッダタンク4a、5aにろう付けされている。
そして、両熱交換部16a、16bは、両熱交換部1
6a、16b間に所定の隙間Cを有するように配置した
状態で、図3に示されるように、両サイドプレート8
a、8bをブラケット9を介してボルト10にて組付け
られている。なお、隙間Cは5mm以上で、本実施形態
では約5mmである。
ーブ2aと、これらにろう付けされた冷却フィン3aと
から構成されており、この熱交換部16aの端部のうち
両ヘッダタンク4a、5aが設けられていない両端部に
は、熱交換部16aの補強部材をなすサイドプレート8
aが両ヘッダタンク4a、5aにろう付けされている。
そして、両熱交換部16a、16bは、両熱交換部1
6a、16b間に所定の隙間Cを有するように配置した
状態で、図3に示されるように、両サイドプレート8
a、8bをブラケット9を介してボルト10にて組付け
られている。なお、隙間Cは5mm以上で、本実施形態
では約5mmである。
【0030】図4は、室外熱交換器16の模式図で、ヘ
ッダタンクについては、その断面を示している。両ヘッ
ダタンク4a、5a内空間は、図4に示すように、複数
個のセパレータ11aによって複数個に仕切られて複数
個の補助空間100a〜105aが形成されている。同
様に、空気下流側の熱交換部16bの第1、2ヘッダタ
ンク4b、5b内空間も複数個のセパレータ11bによ
って複数の補助空間100b〜103bが形成されてい
る。
ッダタンクについては、その断面を示している。両ヘッ
ダタンク4a、5a内空間は、図4に示すように、複数
個のセパレータ11aによって複数個に仕切られて複数
個の補助空間100a〜105aが形成されている。同
様に、空気下流側の熱交換部16bの第1、2ヘッダタ
ンク4b、5b内空間も複数個のセパレータ11bによ
って複数の補助空間100b〜103bが形成されてい
る。
【0031】また、空気上流側熱交換部16aの補助空
間の個数は空気下流側熱交換部16bの補助空間の個数
に比べて多く、本実施形態では空気上流側の両ヘッダタ
ンク4a、5aにはそれぞれ3個、空気下流側の両ヘッ
ダタンク4b、5bにはそれぞれ2個である。したがっ
て、熱交換部16aの補助空間100a〜105aのう
ちいずれか1つに連通する偏平チューブ2aの個数は、
熱交換部16bの補助空間100b〜103bのうちい
ずれか1つに連通する偏平チューブ2bの個数に比べて
少なくなっている。すなわち、熱交換部16a内を流れ
る冷媒のうち同相状態の冷媒が流れる部位の偏平チュー
ブ2aの穴断面積の総和は、熱交換部16b内を流れる
冷媒のうち同相状態の冷媒が流れる部位の偏平チューブ
2bの穴断面積の総和に比べて小さくなっている。
間の個数は空気下流側熱交換部16bの補助空間の個数
に比べて多く、本実施形態では空気上流側の両ヘッダタ
ンク4a、5aにはそれぞれ3個、空気下流側の両ヘッ
ダタンク4b、5bにはそれぞれ2個である。したがっ
て、熱交換部16aの補助空間100a〜105aのう
ちいずれか1つに連通する偏平チューブ2aの個数は、
熱交換部16bの補助空間100b〜103bのうちい
ずれか1つに連通する偏平チューブ2bの個数に比べて
少なくなっている。すなわち、熱交換部16a内を流れ
る冷媒のうち同相状態の冷媒が流れる部位の偏平チュー
ブ2aの穴断面積の総和は、熱交換部16b内を流れる
冷媒のうち同相状態の冷媒が流れる部位の偏平チューブ
2bの穴断面積の総和に比べて小さくなっている。
【0032】換言すれば、同相状態の冷媒が流れている
複数個の偏平チューブ2a、2bは、それぞれ同相状態
の冷媒が流れている冷媒通路を形成しており、空気流れ
上流側に位置する冷媒通路断面積は、下流側の冷媒通路
断面積に比べて小さくなっている。次に、本実施形態の
作動を述べる。
複数個の偏平チューブ2a、2bは、それぞれ同相状態
の冷媒が流れている冷媒通路を形成しており、空気流れ
上流側に位置する冷媒通路断面積は、下流側の冷媒通路
断面積に比べて小さくなっている。次に、本実施形態の
作動を述べる。
【0033】先ず、図1に示す冷凍サイクルについて、
運転状態毎に述べる。 (1)冷房運転時 四方弁31は図1の実線で示す流路となるように切り替
えられる。そして、電磁弁32が開弁し、電磁弁33が
閉弁する。これにより、圧縮機15から吐出した冷媒
は、四方弁31、逆止弁43、電磁弁32を経て室外熱
交換器16の熱交換部16bから熱交換部16aを流れ
る。そして、室外熱交換器16を流れる間に冷媒は凝縮
(放熱)し、その後、第1減圧装置19にて低温低圧の
霧状冷媒になる。そして、室内蒸発器17にて蒸発(吸
熱)し、アキュムレータ21を経て再び圧縮機15に吸
引される。なお、冷房運転時の冷媒流れを図1の矢印C
で示す。
運転状態毎に述べる。 (1)冷房運転時 四方弁31は図1の実線で示す流路となるように切り替
えられる。そして、電磁弁32が開弁し、電磁弁33が
閉弁する。これにより、圧縮機15から吐出した冷媒
は、四方弁31、逆止弁43、電磁弁32を経て室外熱
交換器16の熱交換部16bから熱交換部16aを流れ
る。そして、室外熱交換器16を流れる間に冷媒は凝縮
(放熱)し、その後、第1減圧装置19にて低温低圧の
霧状冷媒になる。そして、室内蒸発器17にて蒸発(吸
熱)し、アキュムレータ21を経て再び圧縮機15に吸
引される。なお、冷房運転時の冷媒流れを図1の矢印C
で示す。
【0034】また、この冷房運転時では、圧縮機15よ
り吐出した冷媒の一部が電磁弁32および室外熱交換器
16をバイパスして第2減圧装置20側へ流れるが、第
2減圧装置20の両端の圧力差が殆どなく、また第2減
圧装置20の入口側が気相冷媒であることから、実際に
第2減圧装置20を通過する冷媒量は非常に少ない。し
たがって、本来の冷房能力は殆ど損なわれない。 (2)暖房運転時 四方弁31は図1の破線で示す流路となるように切り替
えられる。そして、電磁弁32が閉弁し、電磁弁33が
開弁する。これにより、圧縮機15から吐出した冷媒
は、四方弁31経て室内凝縮器18にて凝縮(放熱)
し、逆止弁35を通過して第2減圧装置20にて低温低
圧の霧状冷媒になる。そして、室外熱交換器16の熱交
換部16aから熱交換部16bへと流れる間に蒸発(吸
熱)し、電磁弁33およびアキュムレータ21を経て再
び圧縮機15に吸引される。なお、暖房運転時の冷媒流
れを図1の矢印Hで示す。
り吐出した冷媒の一部が電磁弁32および室外熱交換器
16をバイパスして第2減圧装置20側へ流れるが、第
2減圧装置20の両端の圧力差が殆どなく、また第2減
圧装置20の入口側が気相冷媒であることから、実際に
第2減圧装置20を通過する冷媒量は非常に少ない。し
たがって、本来の冷房能力は殆ど損なわれない。 (2)暖房運転時 四方弁31は図1の破線で示す流路となるように切り替
えられる。そして、電磁弁32が閉弁し、電磁弁33が
開弁する。これにより、圧縮機15から吐出した冷媒
は、四方弁31経て室内凝縮器18にて凝縮(放熱)
し、逆止弁35を通過して第2減圧装置20にて低温低
圧の霧状冷媒になる。そして、室外熱交換器16の熱交
換部16aから熱交換部16bへと流れる間に蒸発(吸
熱)し、電磁弁33およびアキュムレータ21を経て再
び圧縮機15に吸引される。なお、暖房運転時の冷媒流
れを図1の矢印Hで示す。
【0035】また、この暖房運転では、第2減圧装置2
0で減圧された冷媒の一部が室外熱交換器16および電
磁弁33をバイパスして第1減圧装置19側へ流れる
が、第1減圧装置19の両端の圧力差が殆どなく、また
第1減圧装置19の入口側が気相冷媒であることから、
実際に第1減圧装置19を通過して室内蒸発器17へ流
れる冷媒量は非常に少ない。したがって、本来の暖房能
力は殆ど損なわれない。 (3)除湿(除霜)運転時 四方弁31は図1の破線で示す流路となるように切り替
えられる。そして、電磁弁32が開弁し、電磁弁33が
閉弁する。これにより、圧縮機15から吐出した冷媒
は、四方弁31経て室内凝縮器18にて凝縮(放熱)
し、逆止弁35および電磁弁32を通過して室外熱交換
器16の熱交換部16bから熱交換部16aへと流れる
間に凝縮(放熱)し、第1減圧装置19にて低温低圧の
霧状冷媒になる。そして、室内蒸発器17にて蒸発(吸
熱)し、アキュムレータ21を経て再び圧縮機15に吸
引される。なお、暖房運転時の冷媒流れを図1の矢印D
で示す。
0で減圧された冷媒の一部が室外熱交換器16および電
磁弁33をバイパスして第1減圧装置19側へ流れる
が、第1減圧装置19の両端の圧力差が殆どなく、また
第1減圧装置19の入口側が気相冷媒であることから、
実際に第1減圧装置19を通過して室内蒸発器17へ流
れる冷媒量は非常に少ない。したがって、本来の暖房能
力は殆ど損なわれない。 (3)除湿(除霜)運転時 四方弁31は図1の破線で示す流路となるように切り替
えられる。そして、電磁弁32が開弁し、電磁弁33が
閉弁する。これにより、圧縮機15から吐出した冷媒
は、四方弁31経て室内凝縮器18にて凝縮(放熱)
し、逆止弁35および電磁弁32を通過して室外熱交換
器16の熱交換部16bから熱交換部16aへと流れる
間に凝縮(放熱)し、第1減圧装置19にて低温低圧の
霧状冷媒になる。そして、室内蒸発器17にて蒸発(吸
熱)し、アキュムレータ21を経て再び圧縮機15に吸
引される。なお、暖房運転時の冷媒流れを図1の矢印D
で示す。
【0036】この除湿(除霜)運転では、室内凝縮器1
8より流出した冷媒の一部が電磁弁32および室外熱交
換器16をバイパスして第2減圧装置20側へ流れる
が、第2減圧装置20の両端の圧力差が殆どなく、実際
に第2減圧装置20を通過する冷媒量は非常に少ない。
したがって、本来の除湿能力は殆ど損なわれない。次
に、室外熱交換器16内の冷媒流れについて図4を用い
て述べる。
8より流出した冷媒の一部が電磁弁32および室外熱交
換器16をバイパスして第2減圧装置20側へ流れる
が、第2減圧装置20の両端の圧力差が殆どなく、実際
に第2減圧装置20を通過する冷媒量は非常に少ない。
したがって、本来の除湿能力は殆ど損なわれない。次
に、室外熱交換器16内の冷媒流れについて図4を用い
て述べる。
【0037】図4において、冷房あるいは除湿運転時
は、冷媒は、実線の矢印に示すように、空気流れ下流側
に位置する熱交換部16bの配管ジョイント6bから第
1ヘッダタンク3bの補助空間100bに流入する。そ
して、補助空間100bに連通している複数の偏平チュ
ーブ2bに流れて第2ヘッダタンク5bの補助空間10
1bに到る。その後、偏平チューブ2bを介して補助空
間102b、補助空間103bと流れ、連結配管7を経
て空気流れ上流側に位置する熱交換部16aの補助空間
100aに流入する。
は、冷媒は、実線の矢印に示すように、空気流れ下流側
に位置する熱交換部16bの配管ジョイント6bから第
1ヘッダタンク3bの補助空間100bに流入する。そ
して、補助空間100bに連通している複数の偏平チュ
ーブ2bに流れて第2ヘッダタンク5bの補助空間10
1bに到る。その後、偏平チューブ2bを介して補助空
間102b、補助空間103bと流れ、連結配管7を経
て空気流れ上流側に位置する熱交換部16aの補助空間
100aに流入する。
【0038】その後、冷媒は熱交換部16b内の冷媒流
れと同様に、偏平チューブ2aを介して補助空間102
a、補助空間103a、補助空間104a、補助空間1
05aと流れ配管ジョイント6aから流出して第1減圧
装置19に流れる。なお、暖房時は破線の矢印に示すよ
うに、冷房あるいは除湿運転時の逆方向流れとなる。
れと同様に、偏平チューブ2aを介して補助空間102
a、補助空間103a、補助空間104a、補助空間1
05aと流れ配管ジョイント6aから流出して第1減圧
装置19に流れる。なお、暖房時は破線の矢印に示すよ
うに、冷房あるいは除湿運転時の逆方向流れとなる。
【0039】次に本発明の特徴を述べる。暖房運転時等
の外気温度が低いときには、室外熱交換器16のうち空
気流れ上流側に位置する熱交換部16aには、空気中の
水分や雨滴の付着凍結による着霜が発生し、熱交換部1
6aの冷却フィン3aが目詰まりする。しかし、上述の
ように、上流側の熱交換部16aと下流側の熱交換部1
6bとの間に所定の隙間Cを有しているので、熱交換部
16aの冷却フィン3aが目詰まりした状態であって
も、熱交換部16bは、隙間Cから流入する空気によっ
て熱交換することができる。したがって、着霜によって
冷却フィン3aが目詰まりした状態であっても、急激な
暖房能力低下を防止するこができる。
の外気温度が低いときには、室外熱交換器16のうち空
気流れ上流側に位置する熱交換部16aには、空気中の
水分や雨滴の付着凍結による着霜が発生し、熱交換部1
6aの冷却フィン3aが目詰まりする。しかし、上述の
ように、上流側の熱交換部16aと下流側の熱交換部1
6bとの間に所定の隙間Cを有しているので、熱交換部
16aの冷却フィン3aが目詰まりした状態であって
も、熱交換部16bは、隙間Cから流入する空気によっ
て熱交換することができる。したがって、着霜によって
冷却フィン3aが目詰まりした状態であっても、急激な
暖房能力低下を防止するこができる。
【0040】また、両熱交換部16a、16bは、所定
の隙間Cを有して空気流れ方向に沿って直列に並んでい
るので、両熱交換部16a、16bを車両前方部にまと
めて配置することができる。したがって、両熱交換部1
6a、16bをそれぞれ別の場所に配置する場合に比べ
て、スペース効率の向上を図ることができる。また、室
外熱交換器16は、両熱交換部16a、16bをブラケ
ット9にて一体に組付けた状態で車両に組付けられるの
で、組付け用部品等の部品点数を減らすことができると
ともに、組付け性の向上を図ることができる。
の隙間Cを有して空気流れ方向に沿って直列に並んでい
るので、両熱交換部16a、16bを車両前方部にまと
めて配置することができる。したがって、両熱交換部1
6a、16bをそれぞれ別の場所に配置する場合に比べ
て、スペース効率の向上を図ることができる。また、室
外熱交換器16は、両熱交換部16a、16bをブラケ
ット9にて一体に組付けた状態で車両に組付けられるの
で、組付け用部品等の部品点数を減らすことができると
ともに、組付け性の向上を図ることができる。
【0041】また、暖房運転時には、冷媒通路内を流れ
る冷媒の圧力損失のために、冷媒通路(偏平チューブ)
内の圧力降下とともに蒸発圧力も降下していくので、両
熱交換部16a、16b内の冷媒温度も冷媒流れと共に
降下していく。つまり、冷媒温度は、空気流れ上流側か
ら下流側に進むにつれて降下する。また、両熱交換部1
6a、16bを通過する空気は、両熱交換部16a、1
6bで吸熱されるので、両熱交換部16a、16bを通
過する空気の温度は、上流側から下流側に進むつれて降
下する。
る冷媒の圧力損失のために、冷媒通路(偏平チューブ)
内の圧力降下とともに蒸発圧力も降下していくので、両
熱交換部16a、16b内の冷媒温度も冷媒流れと共に
降下していく。つまり、冷媒温度は、空気流れ上流側か
ら下流側に進むにつれて降下する。また、両熱交換部1
6a、16bを通過する空気は、両熱交換部16a、1
6bで吸熱されるので、両熱交換部16a、16bを通
過する空気の温度は、上流側から下流側に進むつれて降
下する。
【0042】したがって、両熱交換部16a、16bを
通過する空気の温度および両熱交換部16a、16b内
を流れる冷媒温度の両者とも、図5に示すように、空気
流れ上流側から下流側に進むにつれて降下するので、空
気流れ上流側から下流側にわたって、空気と冷媒との温
度差の縮小を抑制することができる。延いては、室外熱
交換器16の熱交換(吸熱)効率の向上を図ることがで
きる。
通過する空気の温度および両熱交換部16a、16b内
を流れる冷媒温度の両者とも、図5に示すように、空気
流れ上流側から下流側に進むにつれて降下するので、空
気流れ上流側から下流側にわたって、空気と冷媒との温
度差の縮小を抑制することができる。延いては、室外熱
交換器16の熱交換(吸熱)効率の向上を図ることがで
きる。
【0043】また、暖房運転時には、上流側冷媒流路か
ら下流側冷媒流路に進むにつれて冷媒の蒸発が進むの
で、その体積を次第に膨張させる。しかし、冷媒は冷媒
流路断面積の小さい上流側冷媒流路から冷媒流路断面積
の大きい下流側冷媒流路に向かって流れるているので、
体積の膨張にともなう両熱交換部16a、16b内の
(蒸発)圧力上昇を抑制することができる。したがっ
て、両熱交換部16a、16b内で冷媒が安定的に蒸発
することができるので、室外熱交換器16の熱交換(吸
熱)効率のより一層向上を図ることができる。
ら下流側冷媒流路に進むにつれて冷媒の蒸発が進むの
で、その体積を次第に膨張させる。しかし、冷媒は冷媒
流路断面積の小さい上流側冷媒流路から冷媒流路断面積
の大きい下流側冷媒流路に向かって流れるているので、
体積の膨張にともなう両熱交換部16a、16b内の
(蒸発)圧力上昇を抑制することができる。したがっ
て、両熱交換部16a、16b内で冷媒が安定的に蒸発
することができるので、室外熱交換器16の熱交換(吸
熱)効率のより一層向上を図ることができる。
【0044】また、冷房運転時には、両熱交換部16
a、16bは放熱器として作動するので、冷媒は凝縮、
冷却されて冷媒流れと共にその温度を下げていく。その
ため、上流側の熱交換部16aから下流側の熱交換部1
6bに進につれて冷媒温度は上昇する。また一方、両熱
交換部16a、16bを通過する空気の温度は、冷媒か
らの凝縮熱を受けて上流側から下流側に向かう程上昇す
る。
a、16bは放熱器として作動するので、冷媒は凝縮、
冷却されて冷媒流れと共にその温度を下げていく。その
ため、上流側の熱交換部16aから下流側の熱交換部1
6bに進につれて冷媒温度は上昇する。また一方、両熱
交換部16a、16bを通過する空気の温度は、冷媒か
らの凝縮熱を受けて上流側から下流側に向かう程上昇す
る。
【0045】したがって、両熱交換部16a、16bを
通過する空気温度および両熱交換部16a、16b内を
流れる冷媒温度の両者とも、図6に示すように、空気流
れ上流側から下流側に向かう程温度が上昇するので、空
気流れ上流側から下流側にわたって、空気と冷媒との温
度差の縮小を抑制することができる。延いては、室外熱
交換器16の熱交換(放熱)効率の向上を図ることがで
きる。
通過する空気温度および両熱交換部16a、16b内を
流れる冷媒温度の両者とも、図6に示すように、空気流
れ上流側から下流側に向かう程温度が上昇するので、空
気流れ上流側から下流側にわたって、空気と冷媒との温
度差の縮小を抑制することができる。延いては、室外熱
交換器16の熱交換(放熱)効率の向上を図ることがで
きる。
【0046】また、冷房運転時には、冷媒は下流側冷媒
流路から上流側冷媒流路に進むにつれて凝縮が進むの
で、その体積を次第に縮小させる。しかし、冷媒は冷媒
流路断面積の大きい下流側冷媒流路から冷媒流路断面積
の小さい上流側冷媒流路に向かって流れるているので、
体積の縮小にともなう両熱交換部16a、16b内の
(凝縮)圧力降下を抑制することができる。したがっ
て、両熱交換部16a、16b内で冷媒が安定的に凝縮
することができるので、室外熱交換器16の熱交換(放
熱)効率のより一層向上を図ることができる。
流路から上流側冷媒流路に進むにつれて凝縮が進むの
で、その体積を次第に縮小させる。しかし、冷媒は冷媒
流路断面積の大きい下流側冷媒流路から冷媒流路断面積
の小さい上流側冷媒流路に向かって流れるているので、
体積の縮小にともなう両熱交換部16a、16b内の
(凝縮)圧力降下を抑制することができる。したがっ
て、両熱交換部16a、16b内で冷媒が安定的に凝縮
することができるので、室外熱交換器16の熱交換(放
熱)効率のより一層向上を図ることができる。
【0047】また、セパレータ11a、11bの配置位
置ないし数のいずれかを変更することにより冷媒通路断
面積を変更することができるので、簡単な構造で冷媒の
相状態に適した冷媒通路断面積とするこができる。した
がって、製造原価上昇を抑制しつつ室外熱交換器16の
熱交換効率の向上を図ることができる。また、上流側お
よび下流側の熱交換部の構成部品を共用化できるので、
製造原価上昇をより抑制することができる。
置ないし数のいずれかを変更することにより冷媒通路断
面積を変更することができるので、簡単な構造で冷媒の
相状態に適した冷媒通路断面積とするこができる。した
がって、製造原価上昇を抑制しつつ室外熱交換器16の
熱交換効率の向上を図ることができる。また、上流側お
よび下流側の熱交換部の構成部品を共用化できるので、
製造原価上昇をより抑制することができる。
【0048】ところで、本発明に係る室外熱交換器は電
気自動車用に限定されるものではなく、家庭用のルーム
エアコン等に用いてもよい。また、上記実施形態では、
同一の熱交換部内での冷媒通路断面積(具体的には、偏
平チューブ2a、2bの個数)を等しくしたが、冷媒通
路断面積を同一の熱交換部内で変えても本発明を実施す
ることができる。
気自動車用に限定されるものではなく、家庭用のルーム
エアコン等に用いてもよい。また、上記実施形態では、
同一の熱交換部内での冷媒通路断面積(具体的には、偏
平チューブ2a、2bの個数)を等しくしたが、冷媒通
路断面積を同一の熱交換部内で変えても本発明を実施す
ることができる。
【0049】また、上記実施形態では、冷媒通路は熱交
換部内にて蛇行していたが、冷媒が平行に一方向に流れ
るいわゆる全パスタイプの熱交換器においても本発明を
実施することができる。さらに、冷媒通路は、上記実施
形態の如く平行な複数の偏平チューブによるものに限ら
れず、例えば、一本の偏平チューブを蛇行させて形成す
るいわゆるサーペンタイプの熱交換器においても本発明
を実施することができる。
換部内にて蛇行していたが、冷媒が平行に一方向に流れ
るいわゆる全パスタイプの熱交換器においても本発明を
実施することができる。さらに、冷媒通路は、上記実施
形態の如く平行な複数の偏平チューブによるものに限ら
れず、例えば、一本の偏平チューブを蛇行させて形成す
るいわゆるサーペンタイプの熱交換器においても本発明
を実施することができる。
【図1】本実施形態に係る熱交換器を用いたヒートポン
プ式冷凍サイクルの模式図でる。
プ式冷凍サイクルの模式図でる。
【図2】本実施形態に係る熱交換器の正面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】本実施形態に係る熱交換器の模式図である。
【図5】暖房運転時の空気温度と冷媒温度との関係を示
す説明図である。
す説明図である。
【図6】冷房運転時の空気温度と冷媒温度との関係を示
す説明図である。
す説明図である。
【図7】本実施形態に係る熱交換器を車両に搭載した際
の模試図である。
の模試図である。
2a、2b…偏平チューブ(チューブ)、3a、3b…
冷却フィン、4a、4b…第1ヘッダタンク、5a、5
b…第2ヘッダタンク、6a、6b…配管ジョイント、
7…連結配管、8a、8b…サイドプレート、9…ブラ
ケット、11a、11b…セパレータ、16a、16b
…熱交換部、16…室外熱交換器、100a〜105
a、100b〜103b…補助空間。
冷却フィン、4a、4b…第1ヘッダタンク、5a、5
b…第2ヘッダタンク、6a、6b…配管ジョイント、
7…連結配管、8a、8b…サイドプレート、9…ブラ
ケット、11a、11b…セパレータ、16a、16b
…熱交換部、16…室外熱交換器、100a〜105
a、100b〜103b…補助空間。
Claims (3)
- 【請求項1】 冷媒が流れる冷媒通路(2a、2b)を
有し、外部流体と冷媒との間で熱交換を行う熱交換部
(16a、16b)を複数個備え、 前記複数個の熱交換部(16a、16b)は、互いに前
記冷媒通路(2a、2b)を連通させた状態で、所定の
隙間(C)を有して外部流体の流れ方向に沿って直列に
並んでおり、 前記複数個の熱交換部(16a、16b)を蒸発器とし
て使用する場合には、外部流体流れ上流側の前記熱交換
部(16a)から冷媒を流入させ、前記複数個の熱交換
部(16a、16b)を凝縮器として使用する場合に
は、外部流体流れ下流側の前記熱交換部(16b)から
冷媒を流入させ、 さらに、外部流体流れ上流側に位置する前記熱交換部
(16a)の冷媒通路断面積は、外部流体流れ下流側に
位置する前記熱交換部(16b)の冷媒通路断面積に比
べて小さいことを特徴とするヒートポンプ式冷凍サイク
ル用室外熱交換器。 - 【請求項2】 冷媒が流れ、互いに平行に配置された複
数個のチューブ(2a、2b)からなる冷媒通路を有
し、外部流体と冷媒との間で熱交換を行う複数個の熱交
換部(16a、16b)と、 前記複数個の熱交換部(16a、16b)の複数個のチ
ューブ(2a、2b)の端部に設けらたヘッダタンク
(4a、4b、5a、5b)と、 前記ヘッダタンク(4a、4b、5a、5b)内に配置
され、前記ヘッダタンク(4a、4b、5a、5b)内
空間を仕切って複数個の補助空間(100a〜105
a、100b〜103b)を形成するセパレータ(11
a、11b)とを備え、 前記複数個の熱交換部(16a、16b)は、互いに前
記冷媒通路(2a、2b)を連通させた状態で、所定の
隙間(C)を有して前記外部流体の流れ方向に沿って直
列に並んでおり、 前記補助空間(100a〜105a、100b〜103
b)は、前記複数個のチューブ(2a、2b)のうち所
定数の前記チューブに連通して冷媒を分配集合し、 前記複数個の熱交換部(16a、16b)を蒸発器とし
て使用する場合には、外部流体流れ上流側の前記熱交換
部(16a)から冷媒を流入させ、前記複数個の熱交換
部(16a、16b)を凝縮器として使用する場合に
は、外部流体流れ下流側の前記熱交換部(16b)から
冷媒を流入させ、 さらに、外部流体流れ上流側に位置する前記熱交換部
(16a)の前記補助空間(100a〜105a)のう
ちいずれか1つに連通する前記チューブ(2a)の穴断
面積の総和は、外部流体流れ下流側に位置する前記熱交
換部(16b)の前記補助空間(100b〜103b)
のうちいずれか1つに連通する前記チューブ(2b)の
穴断面積の総和に比べて小さいことを特徴とするヒート
ポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器。 - 【請求項3】 前記補助空間(100a〜105a)に
連通する前記チューブ(2a)の穴断面積の総和の差異
は、前記チューブ(2a、2b)の本数差によって構成
されていることを特徴とする請求項2に記載のヒートポ
ンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28377695A JP3214318B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | ヒートポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28377695A JP3214318B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | ヒートポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126592A true JPH09126592A (ja) | 1997-05-16 |
JP3214318B2 JP3214318B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=17669983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28377695A Expired - Fee Related JP3214318B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | ヒートポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214318B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002206890A (ja) * | 2001-01-11 | 2002-07-26 | Mitsubishi Electric Corp | 熱交換器およびこれを用いた冷凍空調サイクル装置 |
JP2006242406A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Calsonic Kansei Corp | 蒸発器 |
WO2011136047A1 (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-03 | サンデン株式会社 | 車室内熱交換器 |
CN102914077A (zh) * | 2012-11-13 | 2013-02-06 | 无锡职业技术学院 | 一种风冷热泵循环系统及其制热、制冷方法 |
JPWO2014045983A1 (ja) * | 2012-09-18 | 2016-08-18 | 株式会社ヴァレオジャパン | 車両空調用冷凍サイクル及び熱交換器 |
CN114593466A (zh) * | 2022-02-21 | 2022-06-07 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 空调器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9090266B2 (en) | 2010-05-10 | 2015-07-28 | Nippon Sharyo, Ltd. | Railway vehicle |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6369957U (ja) * | 1986-10-28 | 1988-05-11 | ||
JPH0384395A (ja) * | 1989-08-23 | 1991-04-09 | Showa Alum Corp | 複式熱交換器 |
JPH04131665A (ja) * | 1990-09-20 | 1992-05-06 | Sharp Corp | 空気調和機の熱交換器 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP28377695A patent/JP3214318B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6369957U (ja) * | 1986-10-28 | 1988-05-11 | ||
JPH0384395A (ja) * | 1989-08-23 | 1991-04-09 | Showa Alum Corp | 複式熱交換器 |
JPH04131665A (ja) * | 1990-09-20 | 1992-05-06 | Sharp Corp | 空気調和機の熱交換器 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002206890A (ja) * | 2001-01-11 | 2002-07-26 | Mitsubishi Electric Corp | 熱交換器およびこれを用いた冷凍空調サイクル装置 |
JP2006242406A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Calsonic Kansei Corp | 蒸発器 |
WO2011136047A1 (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-03 | サンデン株式会社 | 車室内熱交換器 |
JP2011230655A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Sanden Corp | 車室内熱交換器 |
JPWO2014045983A1 (ja) * | 2012-09-18 | 2016-08-18 | 株式会社ヴァレオジャパン | 車両空調用冷凍サイクル及び熱交換器 |
CN102914077A (zh) * | 2012-11-13 | 2013-02-06 | 无锡职业技术学院 | 一种风冷热泵循环系统及其制热、制冷方法 |
CN114593466A (zh) * | 2022-02-21 | 2022-06-07 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 空调器 |
CN114593466B (zh) * | 2022-02-21 | 2023-09-12 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 空调器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3214318B2 (ja) | 2001-10-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN112204312B (zh) | 空气调节装置的室外机及空气调节装置 | |
JP4692295B2 (ja) | 蒸発器ユニットおよびエジェクタ式冷凍サイクル | |
JP4803199B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP5796563B2 (ja) | 熱交換器 | |
JP5853948B2 (ja) | 熱交換器 | |
JP2005308384A (ja) | エジェクタサイクル | |
WO2014091972A1 (ja) | 熱交換器及びそれを用いたヒートポンプシステム | |
JP5983387B2 (ja) | 熱交換器 | |
JP2009085569A (ja) | 蒸発器ユニット | |
EP3580516A1 (en) | Condenser with tube support structure | |
JP3941555B2 (ja) | 冷凍サイクル装置および凝縮器 | |
JP5962033B2 (ja) | 熱交換器及びそれを備えた空気調和機 | |
JP3214318B2 (ja) | ヒートポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器 | |
KR102092568B1 (ko) | 차량용 에어컨시스템 | |
JP2004069228A (ja) | 熱交換器 | |
JP5681572B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2011189824A (ja) | 車両用空調システム | |
JP3214278B2 (ja) | 空調装置 | |
JP2008281338A (ja) | エジェクタサイクル | |
JP2002228299A (ja) | 複合型熱交換器 | |
WO2020129496A1 (ja) | 凝縮器、車両用空気調和装置 | |
JP2007057177A (ja) | 蒸気圧縮式冷凍サイクル装置 | |
JP2004232924A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP6891711B2 (ja) | 複合型熱交換器 | |
JP2021032428A (ja) | ヒートポンプ式冷凍サイクル用室外熱交換器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |