JP3214278B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP3214278B2
JP3214278B2 JP03376495A JP3376495A JP3214278B2 JP 3214278 B2 JP3214278 B2 JP 3214278B2 JP 03376495 A JP03376495 A JP 03376495A JP 3376495 A JP3376495 A JP 3376495A JP 3214278 B2 JP3214278 B2 JP 3214278B2
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F9/001Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core
    • F28F9/002Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core with fastening means for other structures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F9/26Arrangements for connecting different sections of heat-exchange elements, e.g. of radiators
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  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気自動車のよ
うな車両に搭載するのに適したヒートポンプ式の空調装
置に係り、特にヒートポンプ式空調装置に使用される冷
媒蒸発器のような熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車のような車両に搭載されるヒ
ートポンプ式の空調装置においては、車室外等に設けら
れて暖房運転の際に冷媒蒸発器として作動する熱交換器
が、空気中の水分や雨滴の付着凍結による所謂「着霜」
によって通気性が悪化して吸熱能力を失い、その結果、
空調装置の暖房能力が急激に低下することがある。そこ
で、冷媒蒸発器となる室外熱交換器を二つの部分に分割
して、一方を走行風が当たる車体の前端に設置すると共
に、他方を走行風の影響を受け難い位置に設置して、後
者によって最小限度の吸熱能力を維持し、空調装置の暖
房能力の急激な低下を防止する試みがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように熱交換器を二つの部分に分割してそれらを別の場
所に設置する場合には、一般的にスペース効率が悪くな
るために、他の部品の搭載の支障になるとか、車室の大
きさを削減してでも複数個の熱交換器の設置場所を生み
出す必要性が生じる。また、それら複数個の熱交換器を
接続するための配管が必要になることから、部品点数の
増加によるコストの上昇、重量の増加のような問題も派
するので、分割した熱交換器を電気自動車のような車
両に搭載するの不利である。更に重要な問題として、
複数個の冷媒蒸発器を前後に重畳して一箇所に設置する
場合は、着霜によって前後の冷媒蒸発器が橋絡されて双
方の冷媒蒸発器の通気性が同時に悪化する恐れがある。
【0004】本発明は、従来技術における前述のような
問題に対処して、新規な手段によってそれらの問題を解
消することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、空気流を発生する送風ファ
ンと、前記送風ファンによって発生する空気流の中に配
置され、実質的に横方向に配置されて内部を流れる冷媒
を分配するか或いは集合させる上方及びのヘッダー
タンクと、実質的に縦方向に配置されて前記上方及び
のヘッダータンク間を連結することにより冷媒を縦
方向に流す複数個のチューブとを有する上流側冷媒蒸発
器と、前記送風ファンによって発生する空気流の中にお
いて前記上流側冷媒蒸発器の下流側に配置され、実質的
に横方向に配置されて内部を流れる冷媒を分配するか或
いは集合させる上方及び下方のヘッダータンクと、実質
的に縦方向に配置されて前記上方及び下方のヘッダータ
ンクの間を連結することにより冷媒を縦方向に流す複数
個のチューブとを有する下流側冷媒蒸発器とを備えてお
り、前記各冷媒蒸発器は、少なくともそれぞれの前記
方のヘッダータンク同士の間及びそれぞれの前記チュー
ブ同士の間に所定の大きさの隙間が生じるように、前記
空気流に対して前後に重畳して配置されると共に、冷媒
前記上流側冷媒蒸発器を流れた後に前記下流側冷媒蒸
発器へ流れるように接続されていることを特徴とする
調装置を提供する。
【0006】
【作用】本発明によれば、複数個の冷媒蒸発器が前後に
重畳して空気流の上流側と下流側に配置されるので、
媒蒸発器を設置する場所のスペース効率が高くなり、小
さい空間に大きな容量の冷媒蒸発器を設置することが可
能になると共に、複数個の冷媒蒸発器を接続するのに必
要な配管の長さが短くなるので、コスト面や重量の面で
不利となることがない。
【0007】しかしながら、前述のように、複数個の
媒蒸発器を前後に重畳して一箇所に設置するので、着
によって前後の冷媒蒸発器が橋絡され双方の冷媒蒸発
の通気性が同時に悪化する恐れがある。これに対して
本発明では、少なくとも下方のヘッダータンクの間に所
定の大きさの隙間が生じるように、前後の冷媒蒸発器
間に間隔をとっているので、前後の冷媒蒸発器のうちで
比較的に低温となる空気流の下流側の冷媒蒸発器が着霜
によって通気性を失っても、前後の冷媒蒸発器の間の隙
間を通る空気の流れが他方の冷媒蒸発器を通過して最小
限の熱交換を行うので、空調装置の暖房能力が急激に低
下するようなことが回避される。また、雨天走行の際に
多量の水滴が空気流の上流側の冷媒蒸発器に付着して着
霜が進行することにより先に目詰まりしても、前後の冷
媒蒸発器の隙間を通過した外部の空気が下流側の冷媒蒸
発器を通過するので、下流側の冷媒蒸発器によって吸熱
能力が確保されて、空調装置の暖房能力が急激に低下す
るようなことを防止できる。更に、霜取り運転の際に生
じる融解水や雨水、或いは凝縮水も、熱交換用のチュー
ブが縦に配列されていることと、少なくとも下方のヘッ
ダータンク同士の間及びチューブ同士の間所定の大き
の隙間が形成されているために、それらの水は容易に
流下して排出されるので、ヘッダータンク間やチューブ
間に水が溜まったり、凍結してそれらの隙間を橋絡或い
閉塞するようなことがない。
【0008】
【実施例】図1の(a)及び(b)に本発明の空調装置
に使用されるヒートポンプ用熱交換器の実施例を示す。
この熱交換器1は、例えば、電気自動車用の空調装置に
使用されるもので、電気自動車の車室外である車体の前
端部等に設置されて、暖房運転の際に冷媒蒸発器として
作動する。図1(b)から明らかなように、熱交換器1
は、所定の間隔をおいて前後に重なるように配置された
2個の熱交換器部1a及び1bと、それらの関連部分か
ら構成されている。この場合は矢印によって示した空気
の流れの方向に従って、前方(上流側)にある熱交換器
部を1aとし、それに付属する部分の参照符号にもaを
付して示すと共に、後方(下流側)にある熱交換器部を
1bとし、それに付属する部分の参照符号にもbを付し
て示している。
【0009】熱交換器部1a及び1bは、それぞれの上
部において実質的に水平方向に設けられる上部ヘッダー
タンク2a,2bと、同じく下部において実質的に水平
方向に設けられる下部ヘッダータンク3a,3bと、空
気流との間で熱交換を行う冷媒が内部を流れるように、
上部及び下部のヘッダータンクを連結している実質的に
垂直方向の多数のチューブ4a,4bとからなってい
る。なお、図1(a)は熱交換器1を後方から見た場合
を示しているので、主として後方の熱交換器部1bの上
部ヘッダータンク2bと下部ヘッダータンク3b、及び
チューブ4bの群が現れており、前方の熱交換器部1a
の構成部分は殆ど現れていない。
【0010】図示していないが、所定の間隔をおいて平
行に縦に並んでいるチューブ4a,4bの間には、それ
らを連結するように平板形或いはコルゲート形のような
形状のフィン(図1(a)に9として略示する)が取り
付けられていて、外部を流れる空気とチューブ4a,4
b内を流れる冷媒との間の熱交換を助けるようになって
いる。各熱交換器部1a及び1bの上部ヘッダータンク
2b及び下部ヘッダータンク3bには、それぞれ1個以
上のセパレータ(隔壁)5が挿入されていて、それによ
って各ヘッダータンク内の空間が複数個の部分に区画さ
れている。図示実施例の場合は、上部ヘッダータンク2
a,2bの互いに対向している一端側の区画にそれぞれ
配管ジョイント6a及び6bを取り付けている。また、
下部ヘッダータンク3a,3bの他端側の区画を共通の
ジョイントコネクタ7によって連通させている。なお、
図中8は前後の熱交換器部1a及び1bを、それらの間
に所定の間隔を維持して支持するためのブラケットを示
している。
【0011】前述のように、前後の熱交換器部1a及び
1bの間にはブラケット8によって適度の大きさの隙間
1 が保持されているが、実施例についてその数値を例
示すると、上部ヘッダータンク2aと2bの間、及び下
部ヘッダータンク3aと3bの隙間C1 がいずれも5m
m程度であり、この種の熱交換器ではヘッダータンク2
a,3a及び2b,3bの幅W1 に対してチューブ4a
及び4bの幅W2 の方が小さいため、前後の熱交換器部
のチューブ4a,4bの間の隙間C2 は、ヘッダータン
ク間の隙間C1 の5mmよりもかなり大きくすることが
できる。
【0012】熱交換器1が電気自動車の空調装置におけ
る車体前端に取り付けられて、暖房運転の際に冷媒蒸発
器として使用される場合、冷凍サイクルから供給される
冷媒が、前方の熱交換器部1aの上部ヘッダータンク2
aに設けられた配管ジョイント6aから流入し、膨張し
て後方の熱交換器部1bの上部ヘッダータンク2bに設
けられた配管ジョイント6bから流出して冷凍サイクル
に戻るように接続すれば、上部ヘッダータンク2a,2
b及び下部ヘッダータンク3a,3bにはそれぞれセパ
レータ5が設けられて、各ヘッダータンクの内部を複数
個の空間に区画しているので、冷媒は、先ず前方の熱交
換器部1aの上部ヘッダータンク2aと下部ヘッダータ
ンク3aの間で、セパレータ5の数と設置された位置に
よって定まる回数だけチューブ4aの群を通って上下に
折り返して流れた後に、前後の下部ヘッダータンク3
a,3bの間を連結しているジョイントコネクタ7を通
って後方の下部ヘッダータンク3bへ移り、後方の熱交
換器部1b内で、同様にセパレータ5の数と設置された
位置によって定まる回数だけチューブ4bの群を上下に
折り返して流れた後に、配管ジョイント6bに到達し
て、図示しない冷凍サイクルへ流出する。この間の主と
してチューブ4a,4b内を流れる時に冷媒と空気の流
れとの間に熱交換が行われて、冷媒が蒸発、膨張する。
【0013】熱交換器1が空調装置の暖房運転の際に冷
媒の蒸発器(吸熱器)として使用されると、熱交換器1
は低温の外気を更に冷却することになるため、フィン9
の表面等に着霜が生じる。熱交換器1のような構造で
は、熱交換器内部の圧力損失の影響で冷媒の流路の上流
側に比べて下流側になるほど圧力が低下し、それに従っ
て下流側ほど冷媒の蒸発温度が低下する結果、後方の熱
交換器部1bの表面温度が前方の熱交換器部1aのそれ
よりも低くなるため、着霜は先ず後方の熱交換器部1b
の表面から発生する。着霜が進行して後方の熱交換器部
1bのフィン9が完全に目詰まりし、空気の流れが後方
の熱交換器部1bを通過することができなくなっても、
実施例の熱交換器1においては、前方の熱交換器部1a
を通過した空気の流れが前後のチューブ4a,4bの間
の隙間C2 を通って流れるので、それによって前方の熱
交換器部1aの吸熱能力を確保することができ、目詰ま
りによって急激に空調装置の暖房能力が低下するのを防
止することが可能になる。
【0014】また、雨天走行の時のように熱交換器1に
多量の水滴が付着する場合は、空気の流れの上流側であ
る前方の熱交換器部1aに先に着霜が進行するが、この
場合には、後方の熱交換器部1bの下流側に電動ファン
を設けておくことにより、前方の熱交換器部1aが完全
に目詰まりして空気の流れが通過できなくなっても、前
述の隙間C2 を通って外部から空気が流入し、後方の熱
交換器部1bへの空気の流れが生じるので、後方の熱交
換器部1bの吸熱能力を確保することができ、同様に空
調装置の暖房能力が急激に低下するのを防止することが
できる。
【0015】次に、比較的に外気温度が高い(例えば7
℃以上)ときや、熱交換器1の除霜を行ったときのよう
に、多量の凝縮水や融解水が発生する場合には、縦方向
に設置されたチューブ4a,4bやフィン9(それが縦
方向のものであるとき)を伝って水が流下し、下部ヘッ
ダータンク3a,3b間に集まるが、下部ヘッダータン
ク3a,3b間には上部ヘッダータンク2a,2b間と
同様に隙間C1 が設けられているので、隙間C1 を通っ
て直ちに下方へ排水されることになり、水が前後の熱交
換器間に長く滞留することがない。
【0016】前述の場合のように、熱交換器1がヒート
ポンプサイクルにおける室外熱交換器として使用された
場合の空調装置について、図2に空調装置全体のシステ
ム構成を例示する。10は暖房用の熱交換器と冷房用の
熱交換器を同一のケーシング内に収容した一体型空調ユ
ニットを示しており、その一端側には外気取り入れ口1
1と内気取り入れ口12が開口していて、それらの間に
ダンパ13が設けられており、モータ20によって駆動
されるファン20’が回転すると、空気取り入れ口11
及び12の一方から、或いは双方の空気取り入れ口から
外気と車室内の空気を任意の割合で空調ユニット10内
へ取り入れるようになっている。
【0017】空調ユニット10の他端側には車室内への
空気の吹き出し口として、デフロスタ吹き出し口14、
胸元吹き出し口15、及び足元吹き出し口16等が開口
しており、空気の吹き出し量を調整するために、それぞ
れダンパ17,18,19によって任意の程度に開閉さ
れるようになっている。ヒートポンプを構成する冷凍サ
イクルは、室外熱交換器として車両の前方におかれる前
述の実施例の熱交換器1(この場合は暖房運転時の冷媒
蒸発器としてだけではなく、冷房運転時の冷媒凝縮器と
しても作動する。但し、配管ジョイント6a及び6bの
流入、流出の関係は、前述のものに対して反対になって
いる。)の他に、冷媒圧縮機21と、空調ユニット10
内に設けられた暖房用の熱交換器(凝縮器)22と、同
じく冷房用の熱交換器(蒸発器)23、更に、開弁位置
と閉弁位置の他に絞り作用をする中間程度の開度をとる
ことによって膨張弁ともなり得る電磁弁24及び25
と、気液分離器であるアキュムレータ28と、回転する
流路切り換え弁29と、暖房運転を行う際に開弁される
電磁弁30、及び、冷媒の流れ方向を規制する逆止弁3
5等から構成されている。
【0018】なお、図2において、31及び32は暖房
用の熱交換器22を通過する空気の流量を調整するため
のダンパ、26は熱交換器1のための通風ファン26’
を駆動するモータを示している。また、図中矢印Cは冷
房運転の際の冷媒の流れを示しており、矢印Hは暖房運
転の際の冷媒の流れを示している。つまり、冷房運転及
び暖房運転の際に、それぞれ矢印によって示すような冷
媒の流れが生じるように、電磁弁24及び25や電磁弁
30が開閉される。
【0019】図2の流路切り換え弁29は冷房運転の状
態を実線によって、また、暖房運転の状態を破線によっ
て示している。実線によって示す弁位置をとる冷房運転
の際には、アキュムレータ28にある気体冷媒は冷媒圧
縮機21によって圧縮されて熱交換器1を通過する際に
冷却されて液化し、膨張弁程度に半開している電磁弁2
5によって絞られることにより圧力が低下して冷房用の
熱交換器23内で蒸発する。その結果、外気取り入れ口
11又は内気取り入れ口12からファン20’によって
吸入された空気が冷却されて、選択された吹き出し口1
4,15,16等から冷房用の空気として吹き出す。こ
の時は電磁弁24が閉弁しているので、冷房用の熱交換
器23を通過した冷媒はアキュムレータ28に戻る。こ
のような冷媒の流れが図2の中に矢印Cによって示され
ている。
【0020】流路切り換え弁29の弁位置が破線で示し
たように切り換えられると暖房運転の状態になる。前述
のように、暖房運転の際の冷媒の流れは矢印Hによって
示されている。即ち、アキュムレータ28内にある気体
冷媒は、冷媒圧縮機21によって圧縮されて高温高圧と
なり、暖房用の熱交換器22へ流れて液化する。その際
に放出される熱によって、ダンパ31及び32が開いて
いるときに暖房用の熱交換器22を通過する空気を加熱
し、暖房用の空気として吹き出し口14,15,16等
から車室内へ吹き出す。
【0021】この運転状態では電磁弁24が膨張弁程度
に半開しているので、液体の冷媒は絞られて室外熱交換
器である熱交換器1へ流れ、その内部で蒸発して気体冷
媒となる。この際の熱交換器1の作用は概ね前述の図1
に示し、先に説明した実施例の場合と同じであって、冷
媒が外気から熱を吸収する際に起こる着霜による通気の
問題や、凝縮水の処理の問題が改善される。このとき電
磁弁25は閉弁していると共に電磁弁30が開弁してい
るので、気体冷媒は冷房用の熱交換器23に流入するこ
となく、電磁弁30を通ってアキュムレータ28に戻
る。
【0022】図2に示す車両用空調装置のシステム構成
によれば、電磁弁25及び30を制御することによって
除湿暖房運転を行わせることも可能である。即ち、流路
切り換え弁29が破線位置をとって暖房運転の状態にあ
り、ダンパ31及び32が開いていて、電磁弁24が半
開して膨張弁となっている状態において、電磁弁25を
開弁させると共に電磁弁30を閉弁させると、冷媒圧縮
機21によって圧縮された冷媒は暖房用の熱交換器22
内で凝縮して暖房作用をするが、その後、電磁弁24に
よって絞られて圧力が低下した冷媒は、室外熱交換器で
ある熱交換器1の前方の熱交換器部1aと後方の熱交換
器部1bを順次に流れて外気から熱を吸収するだけでな
く、電磁弁25を経て冷房用の熱交換器23内に流入し
て更に膨張するため、熱交換器23は冷却されてその表
面に空調ユニット10内の空気中の水分が凝縮して除去
され、それによって除湿作用が行われる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、複数個の冷媒蒸発器
設置する場所のスペース効率が高くなり、狭い空間に大
きな容量の冷媒蒸発器を設置することが可能になる。な
お、複数個の冷媒蒸発器を設けるものではあっても、そ
れらを接続する配管等が短くなるので、コスト面や重量
の面で不利になることがない。また、複数個の冷媒蒸発
器の間に必要な隙間を取っているので、着霜によって前
後の冷媒蒸発器が橋絡され、双方の冷媒蒸発器の通気
性が同時に悪化する恐れがない。更に、霜取り運転の際
に生じる融解水や雨水、或いは凝縮水等も、熱交換用の
チューブが縦に配列していることと、少なくとも下方の
ヘッダータンクの間に水の流下を許す隙間が形成されて
いるために容易に下方へ流れ落ちるので、ヘッダータン
ク間やチューブ間に水が溜まったり、水が凍結してそれ
らを橋絡するような恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調装置に使用される熱交換器の実施
例を示すもので、(a)は熱交換器を後方から見た背面
図、(b)はその側面図である。
【図2】本発明の実施例を示す空調装置のシステム構成
図である。
【符号の説明】
1…熱交換器 1a…前方の熱交換器部(上流側冷媒蒸発器) 1b…後方の熱交換器部(下流側冷媒蒸発器) 2a,2b…上部ヘッダータンク 3a,3b…下部ヘッダータンク 4…チューブ 5…セパレータ 6a,6b…配管ジョイント 7…ジョイントコネクタ 8…ブラケット 9…フィン 10…空調ユニット 11…外気取り入れ口 12…内気取り入れ口 13,17,18,19…ダンパ 14,15,16…吹き出し口 21…冷媒圧縮機 22…暖房用の熱交換器(凝縮器) 23…冷房用の熱交換器(蒸発器) 24,25…電磁弁 28…アキュムレータ 29…流路切り換え弁 30…電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−131665(JP,A) 特開 平4−254127(JP,A) 特開 平3−84395(JP,A) 特開 平6−221724(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/00 F28F 9/00 321

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流を発生する送風ファンと、 前記送風ファンによって発生する空気流の中に配置さ
    れ、 実質的に横方向に配置されて内部を流れる冷媒を分
    配するか或いは集合させる上方及びのヘッダータン
    クと、実質的に縦方向に配置されて前記上方及び
    ヘッダータンク間を連結することにより冷媒を縦方向
    に流す複数個のチューブとを有する上流側冷媒蒸発器
    と、 前記送風ファンによって発生する空気流の中において前
    記上流側冷媒蒸発器の下流側に配置され、実質的に横方
    向に配置されて内部を流れる冷媒を分配するか或いは集
    合させる上方及び下方のヘッダータンクと、実質的に縦
    方向に配置されて前記上方及び下方のヘッダータンクの
    間を連結することにより冷媒を縦方向に流す複数個のチ
    ューブとを有する下流側冷媒蒸発器とを備えており、 前記各冷媒蒸発器は、 少なくともそれぞれの前記下方の
    ヘッダータンク同士の間及びそれぞれの前記チューブ同
    の間に所定の大きさの隙間が生じるように、前記空気
    流に対して前後に重畳して配置されると共に、冷媒が
    記上流側冷媒蒸発器を流れた後に前記下流側冷媒蒸発器
    へ流れるように接続されていることを特徴とする空調装
  2. 【請求項2】 前記冷媒蒸発器は、それぞれの前記上
    方のヘッダータンク同士の間にも所定の大きさの隙間が
    生じるように配置されていることを特徴とする請求項1
    に記載された空調装置
  3. 【請求項3】 前記送風ファンは、前記下流側冷媒蒸発
    の前記空気流下流側に設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載された空調装置
  4. 【請求項4】 電気自動車の空調装置に使用されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載さ
    れた空調装置
  5. 【請求項5】 前記複数個の冷媒蒸発器が、それらのヘ
    ッダータンクを接続するジョイントコネクタによって直
    接に直列に連結されていることを特徴とする請求項1
    いし4のいずれかに記載された空調装置
  6. 【請求項6】 冷媒が前記冷媒蒸発器の中で折り返して
    上下方向に流れるように、前記複数個の冷媒蒸発器の前
    記上方及びのヘッダータンクの少なくとも一個にセ
    パレータが設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかに記載された空調装置
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